JP2005312496A - 空気調和装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 フィルターの表面に付着した臭気成分及び細菌あるいは雑菌を紫外線照射により的確に処理することのできる空気清浄機を提供することを目的とする。
【解決手段】 吸込口3と紫外線ランプ12との間に、不織布をベルト状に形成したフィルター7と、前記紫外線ランプ12の前面に上下に配設された回動自在な円柱状のローラー8a及び8bと、減速機能を備えたモータ9とからなるフィルターユニット6を設け、運転が開始されてから所定時間が経過すると、前記モータ9の駆動により前記フィルター7が上下方向に移動し、塵埃、臭気成分及び雑菌等が蓄積した前面側を、前記紫外線ランプ12に対向する位置で停止させることにより、前記紫外線ランプ12から紫外線が、汚れが蓄積した部位に最も近い距離で照射され、脱臭処理と殺菌処理と的確に行われる。
【選択図】図1
【解決手段】 吸込口3と紫外線ランプ12との間に、不織布をベルト状に形成したフィルター7と、前記紫外線ランプ12の前面に上下に配設された回動自在な円柱状のローラー8a及び8bと、減速機能を備えたモータ9とからなるフィルターユニット6を設け、運転が開始されてから所定時間が経過すると、前記モータ9の駆動により前記フィルター7が上下方向に移動し、塵埃、臭気成分及び雑菌等が蓄積した前面側を、前記紫外線ランプ12に対向する位置で停止させることにより、前記紫外線ランプ12から紫外線が、汚れが蓄積した部位に最も近い距離で照射され、脱臭処理と殺菌処理と的確に行われる。
【選択図】図1
Description
本発明は、空気調和装置に属する、紫外線ランプを備えた空気清浄機に関わり、より詳細には、紫外線ランプからの紫外線がフィルターに均一に照射されるようにした構成に関する。
空気調和装置に属する従来の空気清浄機は、例えば図3で示すように、本体の前面側に吸込口30を、上面後部に吹出口31を備え、前記吸込口30と前記吹出口31とを繋ぐ空気流路に、集塵フィルターと光脱臭フィルターとを積層したフィルターユニット32と、紫外線ランプ33aを備えた紫外線ランプユニット33と、ファンモータ36により駆動される送風ファン35とを備えている。前記吸込口30から吸込まれた室内の空気は、含有する塵埃と臭気成分と、細菌あるいは雑菌を前記フィルターユニット32により吸着され、前記送風ファン35により前記吹出口31から再び室内に送出されるようになっている。
前記フィルターユニット32に吸着された脱臭成分は、前記紫外線ランプ33aから照射される紫外線により酸化還元されて無臭成分に分解され、又、同フィルターユニット32の表面に付着した殺菌あるいは前記紫外線ランプ33aから照射される特定波長の紫外線により殺菌処理されるようになっている(例えば特許文献1参照)。
しかしながら、前記フィルターユニット32の各部位と前記紫外線ランプ33aとの距離は均一でないため、距離が近い前記フィルターユニット32の中央部には強度の紫外線が照射されて円滑に脱臭と殺菌処理が行われるが、距離が遠い端部には強度の紫外線が届かず脱臭及び殺菌作用が低下するという問題点があった。又、細菌あるいは雑菌は前記フィルターユニット32の前面側に付着しやすいが、前記紫外線ランプ33aは前記フィルターユニットの後方に配置されているため、充分な強度の紫外線が前面側に到達せず、殺菌能力が低下してしまうという不具合があった。
本発明は、上記問題点に鑑み、フィルターの各部位に、紫外線ランプからの紫外線が均一に照射されるようにして脱臭処理能力と殺菌処理能力とが向上できるとともに、細菌あるいは雑菌が付着したフィルターの表面に、紫外線が直接照射されるようにした空気清浄機を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するため、吸込口と吹出口とを備えた本体内に、フィルターユニットと紫外線ランプと送風ファンとを備えた空気調和装置において、前記フィルターユニットを、ベルト状に形成したフィルターと、同フィルターを掛架する一対のローラーと、同ローラーを駆動する駆動機構とから構成するとともに、前記フィルターが前記紫外線ランプに対向するように配置してなる構成となっている。又、吸込口と吹出口とを備えた本体内に、フィルターユニットと紫外線ランプと送風ファンとを備えた空気調和装置において、前記フィルターユニットを、円盤状に形成されたフィルターと、同フィルターが回動自在となるようにガイドするガイド部材と、前記フィルタを回転駆動する駆動機能とから構成するとともに、前記フィルターが前記紫外線ランプに対向するように配置してなる構成となっている。又、前記フィルターが、酸化チタンを配合した不織布から形成された構成となっている。又、前記紫外線ランプが、殺菌効果を有する波長の紫外線と、脱臭効果を有する波長の紫外線を放射してなる構成となっている。
本発明によると、吸込口と紫外線ランプとの間に、酸化チタンを配合した不織布をベルト状に形成したフィルターと、前記紫外線ランプの前面に上下に配設された回動自在な円柱状のローラーと、減速機能を備えたモータとからなるフィルターユニットを設け、運転が開始されてから所定時間が経過すると、前記モータの駆動により前記フィルターが上下方向に移動し、塵埃、臭気成分及び雑菌等が蓄積した前面側が、前記紫外線ランプに対向する位置で停止するようになっている。これにより、前記紫外線ランプから紫外線が、汚れが蓄積した部位に最も近い距離で照射され、脱臭処理と殺菌処理とが効率よく行えるようになっている。又、吸込口と紫外線ランプとの間に、酸化チタンを配合した不織布からなり円盤状に形成されたフィルターと、同フィルターをガイドするガイド部材と、前記フィルターの外周面に接触し、モータにより駆動されるローラーとからなるフィルターユニットを設け、運転が開始されてから所定時間が経過すると、前記モータの駆動により前記フィルターが回動することにより同フィルターの表面には均一な強度の紫外線が照射され、脱臭処理及び殺菌処理が的確に行えるようになっている。
以下、本発明の実施の形態を、添付図面に基づいた実施例として詳細に説明する。
図1は本発明による空気清浄機の第一実施例を示す断面図であり、図2は第二実施例を示す断面図である。
本発明による空気清浄機の第一実施例は、図1の断面図で示すように、後面が開放されたフロントパネル1と、前面が開放されたリアパネル2とで本体を構成し、同本体の前面に、上下に設けられた複数の桟により吸込口3を形成し、上面後部に複数の桟により吹出口4を形成している。
前記本体内は、中央部に流入孔5aを穿設した仕切板5により前後に区画され、区画された後部には、前記流入孔5aに臨んでファンモータ11と、同ファンモータ11に駆動される送風ファン10が設けられている。又、前記仕切板5の前面には、上下に設けられた電極により紫外線ランプ12が垂直状に支持され、同紫外線ランプ12は図示しない電源部から高圧電源を印加されて周囲に紫外線を照射するようになっている。同紫外線には殺菌力の高い波長254nm(ナノメートル)の紫外線と、脱臭作用をある波長185nmの紫外線が含まれる。
前記吸込口3と前記紫外線ランプ12との間には、フィルターユニット6が配設されている。同フィルターユニット6は、酸化チタンを配合した不織布をベルト状に形成したフィルター7と、前記紫外線ランプ12の前面に上下に配設された回動自在な円柱状のローラー8a及び8bと、下部に配設された同ローラー8bに連結され、これを駆動する減速機能を備えたモータ9とからなっている。前記フィルター7は前記ローラー8a及び8bに巻回され、前記ローラー8bが前記モータ9により回転駆動されると、上下方向に移動するようになっている。
次に、動作について説明する。前記送風ファン10が前記ファンモータ11により駆動されると室内の空気は前記吸込口3から本体内に吸込まれる。この際、前記フィルターユニット6の前記モータ9は停止している。又、前記紫外線ランプ12は点灯状態となる。前記吸込口3から吸込まれた空気に含有される塵埃と、臭気成分と、細菌あるいは雑菌は、酸化チタンを配合した前記フィルター7によりその表面に吸着される。これら不純物を除去された空気は、前記流入孔5aを通り前記本体の後部区画に吸込まれ、前記ファンモータ11に駆動される前記送風ファン10により前記吹出口4から、清浄化された空気となって再び室内に送出されるようになっている。
運転が継続されると、前記吸込口3に対向する前記フィルター7の前面側には、塵埃、臭気成分及び雑菌等が次第に蓄積されてくる。運転が開始されてから所定時間が経過すると、前記モータ9が起動され前記ローラー8bが回転駆動されることにより、前記フィルター7は上下方向に移動し、塵埃、臭気成分及び雑菌等が蓄積した前面側は、前記紫外線ランプ12に対向する後面側で停止するようになっている。同フィルター7が停止すると後面側には前記紫外線ランプ12から紫外線が最も近い距離で照射され、同紫外線により前記フィルター7に配合された酸化チタンには過酸化水素、水酸基ラジカル等が発生し、その酸化力により臭気成分、特に悪臭成分は無臭成分に分解されるようになっている。又、殺菌効果の高い波長254nmの紫外線が直接照射されることにより前記フィルター7の表面に捕獲された細菌あるいは雑菌は的確に殺菌処理されるようになっている。
尚、前記フィルター7は上記したように、所定時間毎に移動させるか、あるいは低速で常時、回動移動させてもよい。又、使用者が任意の時間にリモートコントローラ等の操作により駆動してもよい。
次に、第二実施例について説明する。第二実施例は、図2(A)で示すように、フロントパネル1とリアパネル2とで本体を構成し、同本体の前面に吸込口3を、上面後部に吹出口4を夫々設けており、後述するフィルターユニット13を除き、他は第一実施例と同様である。
紫外線ランプ12の前面に配置されたフィルターユニット13は、図2(A)及び図2(B)で示すように、酸化チタンを配合した不織布からなり円盤状に形成されたフィルター14と、同フィルター14が回動自在となるように、その外周縁をガイドする断面コ字状のガイド部材15と、前記フィルター14の外周面に接触するローラー17と、同ローラー17を駆動するモータ16からなっている。同モータ16の駆動により前記ローラー17が回動すると、これに接触した前記フィルター14は、前記紫外線ランプ12に対向するように低速で回動するようになっている。
次に、動作について説明する。送風ファン10がファンモータ11により駆動されると室内の空気は前記吸込口3から本体内に吸込まれる。前記吸込口3から吸込まれた空気に含有される塵埃と、臭気成分と、細菌あるいは雑菌は、酸化チタンを配合した円盤状の前記フィルター14を通過することにより、不織布内に吸着される。これら不純物を除去された空気は、前記本体の後部区画に吸込まれ、前記ファンモータ11に駆動される前記送風ファン10により前記吹出口4から、清浄化された空気となって再び室内に送出されるようになっている。
運転が開始されてから所定時間が経過すると、前記モータ16の駆動により前記ローラー17が回動し、同ローラー17に接触する前記フィルター14が前記ガイド部材15にガイドされながら回動する。前記モータ16の駆動とともに、前記紫外線ランプ12も点灯し、前記フィルター14の表面に紫外線を照射する。紫外線が照射されると、第一実施例でも説明したように、前記フィルター14に配合された酸化チタンには過酸化水素、水酸基ラジカル等が発生し、その酸化力により臭気成分、特に悪臭成分は無臭成分に分解されるようになっている。又、殺菌効果の高い波長254nmの紫外線が照射されることにより前記フィルター7の表面に捕獲された細菌あるいは雑菌は的確に殺菌処理されるようになっている。又、前記フィルター14が回動することにより、同フィルター14の表面には均一な強度の紫外線が照射されることとなり、これにより脱臭処理及び殺菌処理が的確に行えるようになっている。尚、前記紫外線ランプ12はの全長は、前記フィルター14の直径と同等か、あるいは半径と同等であってもよい。
尚、前記フィルター14は、回動動作を行うと空気に対する流路抵抗が増加する虞があるため、上記したように所定時間をおいて間欠的に回動し、脱臭処理及び殺菌処理を行うようになっている。
1 フロントパネル
2 リアパネル
3 吸込口
4 吹出口
5 仕切板
5a 流入孔
6 フィルターユニット
7 フィルター
8a,8b ローラー
9 モータ
10 送風ファン
11 ファンモータ
12 紫外線ランプ
13 フィルターユニット
14 フィルター
15 ガイド部材
16 モータ
17 ローラー
2 リアパネル
3 吸込口
4 吹出口
5 仕切板
5a 流入孔
6 フィルターユニット
7 フィルター
8a,8b ローラー
9 モータ
10 送風ファン
11 ファンモータ
12 紫外線ランプ
13 フィルターユニット
14 フィルター
15 ガイド部材
16 モータ
17 ローラー
Claims (4)
- 吸込口と吹出口とを備えた本体内に、フィルターユニットと紫外線ランプと送風ファンとを備えた空気調和装置において、
前記フィルターユニットを、ベルト状に形成したフィルターと、同フィルターを掛架するローラーと、同ローラーを駆動する駆動機構とで構成するとともに、前記フィルターが前記紫外線ランプに対向するように配置されてなることを特徴とする空気調和装置。 - 吸込口と吹出口とを備えた本体内に、フィルターユニットと紫外線ランプと送風ファンとを備えた空気調和装置において、
前記フィルターユニットを、円盤状に形成されたフィルターと、同フィルターが回動自在となるようにガイドするガイド部材と、前記フィルタを駆動する駆動機能とで構成するとともに、前記フィルターが前記紫外線ランプに対向するように配置されてなることを特徴とする空気調和装置。 - 前記フィルターが、酸化チタンを配合した不織布から形成されてなることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の空気調和装置。
- 前記紫外線ランプが、殺菌効果を有する波長の紫外線と、脱臭効果を有する波長の紫外線を放射してなることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の空気調和装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004130777A JP2005312496A (ja) | 2004-04-27 | 2004-04-27 | 空気調和装置 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004130777A JP2005312496A (ja) | 2004-04-27 | 2004-04-27 | 空気調和装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN100360860C (zh) * | 2006-03-13 | 2008-01-09 | 王宝根 | 空气吸尘除尘器 |
WO2009136922A1 (en) * | 2008-05-07 | 2009-11-12 | Hewlett-Packard Development Company, L.P. | Discharging air filter |
JP2011062640A (ja) * | 2009-09-17 | 2011-03-31 | Fujitsu Semiconductor Ltd | 有機ガス処理装置 |
JP2013230344A (ja) * | 2012-11-22 | 2013-11-14 | Marronnier Gijutsu Kenkyusho:Kk | 浄化装置及び浄化方法 |
WO2016202231A1 (zh) * | 2015-06-16 | 2016-12-22 | 江苏朗逸环保科技有限公司 | 恶臭气体净化处理系统 |
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2004
- 2004-04-27 JP JP2004130777A patent/JP2005312496A/ja active Pending
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WO2016202231A1 (zh) * | 2015-06-16 | 2016-12-22 | 江苏朗逸环保科技有限公司 | 恶臭气体净化处理系统 |
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