JP2005311155A - スイッチング電源用トランスとこれを用いたスイッチング電源 - Google Patents

スイッチング電源用トランスとこれを用いたスイッチング電源 Download PDF

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Abstract

【課題】0.5回巻をすると電圧変動率が大きかった。
【解決手段】一つの内コア23aと、この内コア23aと環状に接続して設けられた外コアと23b、23cと、高周波が入力されるとともに内コア23aに巻かれた一次巻線22と、この一次巻線22の外側に巻かれた二次巻線24とから成り、二次巻線24には、少なくとも2個の外コア23b、23cに対して夫々一回のみ内コア23aと外コア23b、23cとの間を貫通させ、この貫通させた巻線24d,24eの同一方向同士を夫々並列に接続した巻線24d,24eを有するものである。これにより、電圧変動率の少ないスイッチング電源用トランスを得ることができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、コアに導電性の線材が端数回巻かれた巻線を有するスイッチング電源用トランスとこれを用いたスイッチング電源に関するものである。
以下、従来のスイッチング電源用トランスとこれを用いたスイッチング電源について説明する。図6は、スイッチング電源の回路図である。図6において、1は電源トランスであり、2は、この電源トランス1のコア3に10回巻かれた一次巻線である。また、4は、一次巻線2の外側に巻かれた二次巻線である。
5は60V直流電源であり、一次巻線2の一方の端子2aに接続されている。そして、他方の端子2bはトランジスタ6のドレイン端子に接続されるとともに、このトランジスタ6のソース端子はグランドに接続されている。
また、7は、40KHzの発振信号が入力される入力端子であり、この入力端子7はトランジスタ6のゲートに接続されている。
二次巻線4の始端4aはグランドに接続されるとともにグランド端子8に接続されている。また、この二次巻線4の途中の端子4bは、ダイオード9のアノード側に接続されるとともにこのダイオード9のカソード側は12V端子10に接続されている。また、ダイオード9のカソード側は、コンデンサ11を介してグランドに接続されている。
また、二次巻線4の途中の端子4bからは、0・5回(2分の1回)巻線4dを介して終端4cに接続されている。そして、この終端4cは、ダイオード12のアノード側に接続されるとともにこのダイオード12のカソード側は15V端子13に接続されている。また、ダイオード12のカソード側は、コンデンサ14を介してグランドに接続されている。
ここで、二次巻線4の始端4aと途中の端子4bとの間には線材が2回巻かれており、と中の端子4bと終端4cとの間には線材4dが0.5回巻かれている。
以上のように構成されたスイッチング電源について、以下にその動作を説明する。電源トランス1の一次側巻線2は10回線材が巻かれており、この一次巻線に60Vの電圧が印加される。また、この一次巻線2に印加された電源はトランジスタ6で40KHzの周波数でオン・オフされる。即ち、40KHzの高周波電源に変換される。
このことにより、電磁誘導で2回巻かれた二次巻線4の始端4aと途中の端子4bとの間には12ボルトのパルス電圧が誘起される。そして、この電圧はダイオード9で半波整流されて、その後コンデンサ11で平滑されて12V端子10に12V直流電源として出力される。
また、二次巻線4の途中の端子4bと終端4cの間には3Vのパルス電圧が誘起される。即ち、始端4aと終端4cとの間には15ボルトのパルス電圧が誘起されることになる。同様に、この電圧はダイオード12で半波整流されて、その後コンデンサ14で平滑されて15V端子13に15V直流電源として出力される。
次に、電源トランス1について説明する。図7は、電源トランス1を正面から見た断面図である。図7において、3は軟鉄で形成されたコアであり、このコア3は、内コア3aと、この内コア3aと環状に接続されるとともに内コア3aに対して対称に形成された外コア3b、3cから形成されている。
内コア3aには、先ず、一次巻線2が巻かれ、その両端からは端子2a、2bが導出(図6参照)されている。そして、この一次巻線2の外側に絶縁層15を介して、二次巻線4が巻かれている。この二次巻線4は、先ず始端4aと途中の端子4b間に2回巻かれ、途中の端子4bと終端4cとの間に0.5回の巻線4dが巻かれている。
0.5回の巻線4dは、内コア3aと外コア3bとの間を図7に示すように、表から裏側へ貫通している。即ち、図8に示すように、巻線4dは内コア3aと外コア3bとの間を貫通しているのみであり、内コア3aと外コア3cとの間は貫通していない。このようにして0.5回巻の巻線4dを形成していた。
なお、この出願の発明に関連する先行技術文献情報としては、例えば、特許文献1が知られている。
特開2000−134926号公報
しかしながらこのような従来のスイッチング電源用トランスでは、0・5回巻の巻線4dは内コア3aと外コア3bとの間を貫通しているのみであり、内コア3aと外コア3cとの間は貫通おらず、均衡が保たれていないことになる。即ち、図7において、内コア3aと外コア3bとの間を流れる磁力線16aと、内コア3aと外コア3cとの間を流れる磁力線16bにおいて、負荷にアンバランスが生じて、その結果、二次巻線4に誘起する電圧が負荷の大きさによって変動するという問題があった。
これを解決する手段として、二次巻線4の4dのような0,5回という端数回巻きを止めて、一回巻くことも考えられる。しかし、このような手段を採った場合には、トランスにおける電圧と巻線の関係は正比例するので、一次巻線2と二次巻線4の巻数を共に倍の巻数にしなければならない。即ち、このときトランス1が大きくなってしまうという問題が新たに発生する。
そこで本発明はこのような問題を解決したもので、形状は略そのままで電圧変動の少ないスイッチング電源用トランスを提供することを目的としたものである。
この目的を達成するために本発明のスイッチング電源用トランスは、二次巻線には、少なくとも複数個の外コアの全てに対して夫々一回のみ内コアと前記外コアとの間を貫通させ、この貫通させた巻線の同一方向同士を夫々並列に接続した巻線を有するものである。これにより、形状は略そのままで電圧変動の少ないスイッチング電源用トランスを得ることができる。
本発明の請求項1に記載の発明は、コアに導電性の線材が端数回巻かれた巻線を有するトランスであって、前記トランスは、一つの内コアと、この内コアと環状に接続して設けられた複数個の外コアと、高周波が入力されるとともに前記内コアに巻かれた一次巻線と、この一次巻線の外側或いは内側或いは分割して巻かれた二次巻線とから成り、前記二次巻線には、少なくとも前記複数個の外コアの全てに対して夫々一回のみ前記内コアと前記外コアとの間を貫通させ、この貫通させた巻線の同一方向同士を夫々並列に接続した巻線を有するスイッチング電源用トランスであり、二次巻線には、少なくとも複数個の外コアの全てに対して夫々一回のみ内コアと外コアとの間を貫通させているので、全ての外コアを流れる磁力線に対する負荷は同一になり、負荷のバランスが保たれることになる。従って、負荷の変動に対しても電圧変動が少なく安定度の良いスイッチング電源用トランスを得ることができる。
また、貫通させた巻線の同一方向同士を夫々並列に接続しているので、出力される電圧は、一つの貫通させた巻線に誘起する電圧と同じことになる。即ち、一次巻線と二次巻線の巻数を複数倍する必要はなく、端数巻をするので、他の巻線の巻数はそのままで良く、電源トランスの小型化を実現することができる。更に、軽量化・低価格化を図ることもできる。
請求項2に記載の発明は、外コアの数を2として、2分の1回巻を有した請求項1に記載のスイッチング電源用トランスであり、小型でしかも電圧変動が少なく安定度の良い、2分の1回巻を有するスイッチング電源用トランスを得ることができる。
請求項3に記載の発明は、外コアの数を3として、3分の1回巻を有した請求項1に記載のスイッチング電源用トランスであり、小型でしかも電圧変動が少なく安定度の良い、3分の1回巻を有するスイッチング電源用トランスを得ることができる。
請求項4に記載の発明は、外コアの数をnとして、n分の1回巻を有した請求項1に記載のスイッチング電源用トランスであり、小型でしかも電圧変動が少なく安定度の良い、n分の1回巻を有するスイッチング電源用トランスを得ることができる。
請求項5に記載の発明は、複数個の外コアの断面形状を全て同一とした請求項1に記載のスイッチング電源用トランスであり、外コアの断面形状を全て同一であるので、磁気抵抗が全て等しくなり、負荷変動に対して出力が安定する。
請求項6に記載の発明は、内コアの断面積は、全ての外コアの断面積の和以上とした請求項1に記載のスイッチング電源用トランスであり、内コアと外コアの磁束密度が等しくなるので、磁気抵抗が等しくなり、負荷変動に対して出力が安定する。
請求項7に記載の発明は、請求項1に記載のスイッチング電源用トランスを用いたスイッチング電源であり、本発明の電源トランスを用いているので、負荷の変動に対して電圧変動が少なく安定度の良いスイッチング電源を得ることができる。
また、電源トランスが小型化されるので、スイッチング電源としても小型化を実現することができる。更に、軽量化・低価格化を図ることもできる。
以上のように本発明によれば、二次巻線には、少なくとも複数個の外コアの全てに対して夫々一回のみ内コアと外コアとの間を貫通させているので、全ての外コアを流れる磁力線に対する負荷は同一になり、負荷のバランスがとれることになる。従って、負荷の変動に対しても電圧変動が少なく安定度の良いスイッチング電源用トランスを得ることができる。
また、貫通させた巻線の同一方向同士を夫々並列に接続しているので、出力される電圧は、一つの貫通させた巻線に誘起する電圧と同じことになる。即ち、一次巻線と二次巻線の巻数を複数倍する必要はなく、端数巻をするので、他の巻線の巻数はそのままで良く、電源トランスの小型化を実現することができる。更に、軽量化・低価格化を図ることもできる。
(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。図2は実施の形態1におけるスイッチング電源の回路図である。図2において、21は電源トランスである。22は、この電源トランス21のコア23に巻かれた一次巻線であり、銅線が10回巻かれている。また、24は、一次巻線22の外側に巻かれた二次巻線である。なお、この二次巻線24は、一次巻線22の内側に巻回しても良い。
25は60V直流電源であり、一次巻線22の一方の端子22aに接続されている。そして、他方の端子22bはトランジスタ26のドレイン端子に接続されるとともに、このトランジスタ26のソース端子はグランドに接続されている。
また、27は、40KHzの発振信号が入力される入力端子であり、この入力端子27はトランジスタ26のゲートに接続されている。ここで、発振周波数は1K〜500KHz程度の周波数を使用することができるが、ここでは、そのうち40KHzとした。
二次巻線24の始端24aはグランドに接続されるとともにグランド端子28に接続されている。また、この二次巻線24の途中の端子24bは、ダイオード29のアノード側に接続されるとともにこのダイオード29のカソード側は12V端子30に接続されている。また、ダイオード29のカソード側は、コンデンサ31を介してグランドにも接続されている。
また、二次巻線24の途中の端子24bからは0.5回(2分の1回)巻線24dと24eが並列に接続されて終端24cに接続されている。そして、この終端24cは、ダイオード32のアノード側に接続されるとともにこのダイオード32のカソード側は15V端子33に接続されている。また、ダイオード32のカソード側は、コンデンサ34を介してグランドにも接続されている。
ここで、二次巻線24の始端24aと途中の端子24bとの間には線材(銅線)が2回巻かれており、途中の端子24bと終端24cとの間には線材(銅線)24dと24eが夫々0.5回巻かれて並列に接続されている。
以上のように構成されたスイッチング電源について、以下にその動作を説明する。トランス21の一次側巻線22は10回線材が巻かれており、この一次巻線に60Vの電圧が印加される。また、この一次巻線22に印加された電源はトランジスタ26で40KHzの周波数でオン・オフされる。即ち、40KHzの高周波電源に変換される。なお、20KHz〜500KHz程度の高周波になると、10回巻程度の巻線でも十分なインピーダンスを得ることができる。
このことにより、トランス21の電圧は巻数に正比例するので、電磁誘導で2回巻かれた二次巻線24の始端24aと途中の端子24bとの間には12ボルトのパルス電圧が誘起される。そして、この電圧はダイオード29で半波整流されて、その後コンデンサ31で平滑されて12V端子30に12Vの直流電源として出力される。
また、二次巻線24の途中の端子24bと終端24cの間には巻線24dと24eが夫々0.5回巻かれているので、3Vのパルス電圧が誘起される。即ち、始端24aと終端24cとの間では15ボルトのパルス電圧が誘起されることになる。そして、この電圧はダイオード32で半波整流されて、その後コンデンサ34で平滑されて15V端子33に15Vの直流電源として出力される。
次に、トランス21について説明する。図3は、トランス21を正面から見た断面図である。図3において、23は軟鉄で形成されたコアであり、このコア23は内コア23aと、この内コア23aと環状に接続されて形成された外コア23b、23cから形成されている。この外コア23b、23cは、内コア23aに対して対称(180度異なる方向)に設けられている。
内コア23aには、先ず、一次巻線22が巻かれ、その両端からは端子22a、22bが導出(図2参照)されている。そして、この一次巻線22の外側に絶縁層35を介して、二次巻線24が巻かれている。この二次巻線24は、先ず始端24aと途中の端子24bに2回巻かれ、途中の端子24bと終端24cとの間に0.5回巻の2本の巻線24dと24eとが並列に接続されている。
0.5回の巻線24dと24eは、図1と図3に示すように、内コア23aと外コア23bとの間に巻線24dが巻かれ、内コア23aと外コア23cとの間に巻線24eが巻かれている。そして、巻線24dの巻き始めと巻線24eの巻き始めがコア23の外部で導体36で接続されるとともに端子24bに導出されている。また、巻線24dの巻き終わりと巻線24eの巻き終わりがコア23の外部で導体37で接続されるとともに端子24cに導出されている。
このように、0.5回の巻線24dは、コア23の表から裏側へ貫通するとともに、0.5回の巻線24eは、コア23の裏から表側へ貫通している。即ち、巻線24dは、内コア23aと外コア23bとの間を貫通しており、巻線24eは、内コア23aと外コア23cとの間を貫通している。そして、これらの巻線24d、24eは同一方向同士が並列に接続されている。従って、誘起する電圧は同一であり、それが並列に接続されていることになる。
このことにより、途中の端子24bと終端24cの間に誘起する電圧は巻線0.5回巻分であり、図3における磁力線38a側にも磁力線38b側にも同じようにバランス良く影響を与えるものである。このように磁力線38a、38bのバランスが保たれるので、出力の電圧変動率が向上する。
図4は、出力電流に対する出力電圧の特性曲線図である。図4において、横軸41は出力電流(A)であり、縦軸42は出力電圧(V)である。43は、本発明の特性曲線であり、44は従来のトランス1を用いた特性曲線である。この特性曲線が示すように、従来のものは、2A負荷のとき14.2Vであり、無負荷時の15.7Vに比べて、略9.6%電圧が降下するのに対して、本実施の形態では、2A負荷のとき15.3Vであり、無負荷時の15.6Vに比べて、略2.0%の電圧降下であり、電圧変動率が非常に小さくなっていることが解かる。
なお、0.5回巻の代りに1回巻き(2倍)にしても、磁力線38a、38bのバランスが保てるので、電圧変動率は本実施の形態程度に少なくなる。しかし、この場合は、一次巻線22、二次巻線24共に電圧は巻線数に正比例するので、2倍巻かなくてはならなくなる。即ち、一次巻線22の端子22aと端子22b間の巻数は20回巻く必要があり、二次巻線24の始端24aと途中の端子24b間には4回巻かなければならない。従って、電源トランス21が大型化するとともに重量も重くなる。
ここで、外コア23b、23cの断面形状を全て同一とておくことが望ましい。こうすることにより、磁気抵抗が全て等しくなり、負荷変動に対して出力が安定するからである。
また、内コア23aの断面積39aは、外コア23bの断面積39bと、外コア23cの断面積39cの和以上にしておくことが望ましい。こうすることによって、内コア23aと外コア23b、23cの磁束密度が等しくなるので、磁気抵抗が等しくなり、負荷変動に対して出力が安定する。
(実施の形態2)
以下、図5を用いて実施の形態2を説明する。実施の形態2では、3分の1巻線を実現している。即ち、この技術によれば、本来一次巻線、二次巻線とも3倍必要なところを、本技術を用いることにより、3分の1の巻数で良いことになり、電源トランスの小型化・軽量化に寄与することができる。しかも、従来の1回巻と同程度の電圧安定度を得ることができるものである。
図5において、51は、軟鉄で形成されたコアであり、51aは内コアである。また、51bは、この内コア51aに環状接続された外コアである。また、51cは、内コア51aに環状接続された外コアである。同様に51dは、内コア51aに環状接続された外コアである。そして、これらの外コア51b、51c、51dは互いに360度を3等分(120度)した位置に配列されている。
そして、実施の形態1と同様、この内コア51aに一次巻線と、この一次巻線の外側に絶縁体を挟んで二次巻線が巻かれている。なお、逆に二次巻線の外側に一次巻線を巻回しても良い。ここでは、実施の形態1で説明した端数巻の巻線である端子24b端子24d間の巻線に該当する分だけについて説明する。その他の関係は、実施の形態1と同様であるので、異なるところのみ説明することにしている。
以後、3分の1の端数巻について説明する。図5において、二次巻線52aは、内コア51aと外コア51bを貫通する。また、二次巻線52bは、内コア51aと外コア51cを貫通する。同様に、二次巻線52cは、内コア51aと外コア51dを貫通する。
そして、二次巻線52bの巻き始めは、二次巻線52cの巻き始めと、二次巻線52aの巻き始めをコア51の外側で接続して端子53bに接続している。この端子53bは実施の形態1における端子24bに相当する。
同様に、二次巻線52aの巻き終わりは、二次巻線52bの巻き終わりと二次巻線52cの巻き終わりをコア51の外側で接続して端子53cに接続している。この端子53cは実施の形態1における端子24cに相当する。
このように、3分の1回の巻線52aは、内コア51aと外コア51bとの間を貫通しており、巻線52bは、内コア51aと外コア51cとの間を貫通している。また、巻線52cは、内コア51aと外コア51dとの間を貫通している。そして、これらの巻線52a、52b、52cは同一方向同士が並列に接続されている。従って、誘起する電圧は同一であり、それが並列に接続されていることになる。
このことにより、端子53bと端子53cの間に誘起する電圧は3分の1回巻分であり、内コア51aと外コア51bとの磁力線54aと、内コア51aと外コア51cとの磁力線54bと、内コア51aと外コア51dとの磁力線54cとが等しくなる。このように磁力線54a、54b、54cのバランスが保たれるので、出力の電圧変動率が向上する。
なお、3分の1回巻の代りに1回巻き(3倍)にしても、磁力線54a、54b、64cのバランスが保てるので、電圧変動率は本実施の形態程度に少なくなる。しかし、この場合は、一次巻線、二次巻線共に3倍巻かなくてはならない。従って、トランスが大型化するとともに重量も重くなる。
ここで、外コア51b、51c、51dの断面形状を全て同一とておくことが望ましい。こうすることにより、磁気抵抗が全て等しくなり、負荷変動に対して出力が安定するからである。
また、内コア51aの断面積は、外コア51bの断面積と、外コア51cの断面積と、外コア51dの断面積の和以上にしておくことが望ましい。こうすることによって、内コア51aと外コア51b、51c、51dの磁束密度が等しくなるので、磁気抵抗が等しくなり、負荷変動に対して出力が安定するからである。
(実施の形態3)
実施の形態3は、端数が4分の1以下であっても、実施の形態1或いは実施の形態2と同様である。一般に二次巻線の端数がn分の1のときには、実施の形態2において、3をnと読み替えることにとり説明される。
(実施の形態4)
実施の形態4は、このような端数巻のトランス21等をスイッチング電源に用いたものであり、実施の形態1における図2で説明した通りのものである。従って、スイッチング電源用のトランス21等の特徴がそのままスイッチング電源の特徴にも適用される。
なお今までの説明は、一次巻線と二次巻線が内側と外側に巻かれる積層巻きのトランスを例に説明したが、一次巻線と二次巻線が分割して巻かれた分割巻きのトランスに対しても本発明の実施の形態1から4はそのまま適用可能である。
本発明にかかるスイッチング電源用トランスは、二次側の電圧変動率が少ないので、スイッチング電源に用いることができる。
本発明の実施の形態1におけるスイッチング電源用トランスを上面から見た要部断面図 同、スイッチング電源の回路図 同、スイッチング電源用トランスを正面から見た断面図 同、特性曲線図 本発明の実施の形態2におけるスイッチング電源用トランスを上面から見た要部断面図 従来のスイッチング電源の回路図 同、スイッチング電源用トランスを正面から見た断面図 同、スイッチング電源用トランスを上面から見た要部断面図
符号の説明
21 トランス
22 一次巻線
23 コア
23a 内コア
23b 外コア
23c 外コア
24 二次巻線
24d 0.5回巻
24e 0.5回巻

Claims (7)

  1. コアに導電性の線材が端数回巻かれた巻線を有するトランスであって、前記トランスは、一つの内コアと、この内コアと環状に接続して設けられた複数個の外コアと、高周波が入力されるとともに前記内コアに巻かれた一次巻線と、この一次巻線の外側或いは内側或いは分割に巻かれた二次巻線とから成り、前記二次巻線には、少なくとも前記複数個の外コアの全てに対して夫々一回のみ前記内コアと前記外コアとの間を貫通させ、この貫通させた巻線の同一方向同士を夫々並列に接続した巻線を有するスイッチング電源用トランス。
  2. 外コアの数を2として、2分の1回巻を有した請求項1に記載のスイッチング電源用トランス。
  3. 外コアの数を3として、3分の1回巻を有した請求項1に記載のスイッチング電源用トランス。
  4. 外コアの数をnとして、n分の1回巻を有した請求項1に記載のスイッチング電源用トランス。
  5. 複数個の外コアの断面形状を全て同一とした請求項1に記載のスイッチング電源用トランス。
  6. 内コアの断面積は、全ての外コアの断面積の和以上とした請求項1に記載のスイッチング電源用トランス。
  7. 請求項1に記載のスイッチング電源用トランスを用いたスイッチング電源。
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