JP2005309482A - 入力ペン及び情報処理装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 手書入力が可能な装置本体に対して情報入力を行うための入力ペンにおいて、従来の入力ペンは丸軸状のため、指との接触面積が比較的小さく、把持するために比較的大きな力が必要となる。
【解決手段】 入力ペンの形状について、少なくともペン先8b側の部分をペン先から遠ざかるに従って幅が広がる略板状に形成した。これにより、把持をより小さい力で安定的に行えると共に、入力ペンの収納部を装置本体に形成する必要性も無くする。
【選択図】図1
【解決手段】 入力ペンの形状について、少なくともペン先8b側の部分をペン先から遠ざかるに従って幅が広がる略板状に形成した。これにより、把持をより小さい力で安定的に行えると共に、入力ペンの収納部を装置本体に形成する必要性も無くする。
【選択図】図1
Description
本発明は入力ペン及び情報処理装置についての技術分野に関する。詳しくは、入力ペンに関する利便性の向上等を図る技術分野に関する。
近年、各種の情報を手書入力装置として用いられる装置本体に対して入力ペンを用いて入力することが行われている。手書入力装置としては、例えば、パーソナルコンピュータやPDA(Personal Digital Assistance)等があり、このような装置には、一般に、不使用時に入力ペンを収納するペン収納部が形成され、入力ペンはペン先側の部分を除いて略丸軸状に形成されている(例えば、特許文献1参照)。
ところが、上記した従来の入力ペンにあっては、使用者が指で把持する部分が丸軸状であるため、指との接触面積が比較的小さく、把持するための比較的大きな力が必要となり、把持状態が不安定である場合も少なくなく、手書き入力時に支障を来たす場合があった。
また、丸軸状であるために、その軸回り方向へ入力ペンが回転し易く、その分、使用者が入力ペンを強い力で把持する必要があった。
さらに、装置本体にはペン収納部が形成されているため、収納状態においては入力ペンの紛失のおそれが少ないが、ペン収納部から取り出してしまうと、入力ペンの紛失や置き忘れと言った不具合を生じるおそれがあり、加えて、手書き入力時の入力ペンの落下という問題も生じ得る。
さらには、ペン収納部を必要とする分、装置本体にペン収納部を形成するための専用のスペースやペン収納部からの入力ペンの脱落を防止するための構造等も必要となり、装置本体の小型化及び製造コストの低減に支障を来たしていた。
そこで、本発明入力ペン及び情報処理装置は、上記した問題点を克服し、入力ペンに関する利便性の向上等を図ることを課題とする。
本発明入力ペンは、上記した課題を解決するために、手書入力が可能な装置本体に対して情報入力を行うための入力ペンにおいて、少なくともペン先側の部分をペン先から遠去かるに従って幅が広がる略板状に形成したものである。
従って、本発明入力ペンにあっては、把持したときの指との接触面積が大きくなる。
本発明情報処理装置は、上記した課題を解決するために、手書入力が可能な装置本体と、該装置本体に対して情報入力を行うための入力ペンと、該入力ペンを装置本体に吊り下げるストラップとを設け、該ストラップに紐と該紐を保持する紐保持具とを設け、該紐保持具に紐を固定する固定部と紐を摺動自在に支持する摺動支持部とを設け、固定部と摺動支持部との間に位置する紐の部分によって使用者の手が挿入される挿入用ループ部を形成し、紐を摺動支持部に対して摺動させることにより挿入用ループ部の大きさを変更可能としたものである。
従って、本発明情報処理装置にあっては、入力ペンを収納するペン収納部を装置本体に形成する必要がないと共に挿入用ループ部の大きさを自由に選択可能となる。
本発明入力ペンは、手書入力が可能な装置本体に対して情報入力を行うための入力ペンであって、少なくともペン先側の部分がペン先から遠去かるに従って幅が広がる略板状に形成されたことを特徴とする。
従って、指との接触面積が大きく、把持するための大きな力を必要とせず、把持状態が安定し手書き入力操作時の操作性の向上を図ることができる。
また、略板状であるために、丸軸状に形成された入力ペンのような軸回り方向への回転力が発生し難く、その分、使用者の把持力が小さくて済む。
請求項2に記載した発明にあっては、全体を略板状に形成したので、入力ペンを把持し易いと共に入力ペンの軽量化を図ることができる。
請求項3に記載した発明にあっては、ペン先からペン先の反対側の端部までの略中央部を最も幅が広い幅広部として形成したので、使用者が通常把持する部分が最も幅が広く、安定した把持状態を確保することができると共に、使用者の指の大きさ等を考慮して把持位置を長手方向にずらすことにより使用者に最適な把持位置で入力ペンを把持することができる。
請求項4に記載した発明にあっては、厚み方向における一方の面を凹状の略曲面形状に形成したので、入力ペンを持ち易く、安定な状態で入力ペンを把持することができる。
請求項5に記載した発明にあっては、厚み方向における他方の面を突状の略曲面形状に形成したので、入力ペンを持ち易く、安定な状態で入力ペンを把持することができる。
請求項6に記載した発明にあっては、ペン先を含むベース部材と該ベース部材より硬い材料から成る補強部材とを結合することにより構成したので、ペン先の硬度が小さくディスプレイの傷付きや損傷を防止することができると共に入力ペンの剛性が高まり入力ペンの把持状態の安定化及び入力ペンの損傷や変形を防止することができる。
請求項7に記載した発明にあっては、ペン先を含む少なくとも一部を複数の金型を用いた射出成形によって形成し、各金型間の接続部分によって形成されるパーティングラインをペン先以外の部分に形成するようにしたので、ペン先にはパーティングラインが存在せずペン先の外面が滑らかな面となり、ペン先が接触するディスプレイの傷付きや損傷を防止することができると共に入力操作の円滑化を図ることができる。
本発明情報処理装置は、手書入力が可能な装置本体と、該装置本体に対して情報入力を行うための入力ペンと、該入力ペンを装置本体に吊り下げるストラップとを備え、該ストラップは紐と該紐を保持する紐保持具とを有し、該紐保持具には紐を固定する固定部と紐を摺動自在に支持する摺動支持部とが設けられ、固定部と摺動支持部との間に位置する紐の部分によって使用者の手が挿入される挿入用ループ部が形成され、紐を摺動支持部に対して摺動させることにより挿入用ループ部の大きさを変更可能としたことを特徴とする。
従って、入力ペンをストラップを介して装置本体に連結しているため、入力ペンの紛失や落下を防止することができ、また、装置本体に入力ペンを収納するための収納部を必要としないため、装置本体の小型化及び機構の簡素化を図ることができる。
また、入力ペンをペン収納部に収納しないため、入力ペンの形状やデザインの制約がなく、入力ペンについての設計の自由度の向上を図ることが出いる。
さらに、使用者にとっては、入力ペンを収納部に収納するという面倒な作業を行う必要がなくなる。
加えて、ストラップは、紐の挿入用ループ部の大きさを自由に変更することが可能であるため、挿入用ループ部を使用者の希望する大きさに変更できると共に装置本体から入力ペンまでの長さを調節することができ、使い勝手の向上を図ることができる。
請求項9に記載した発明にあっては、上記ストラップと入力ペンとの間に入力ペンをストラップに対して着脱可能とする着脱具を設けたので、入力ペンをストラップから取り外した状態で使用することが可能であり、使用者にとっては、使用態様の幅が広がり、使い勝手の向上を図ることができる。
請求項10に記載した発明にあっては、上記紐保持具の固定部を摺動支持部より装置本体に近い側に設けたので、紐の挿入用ループ部の大きさを変更する際に入力ペンの紐保持具に対する位置を変更するように紐の長さを調節すればよく、紐の挿入用ループ部の大きさを容易に変更することができる。
以下に、本発明入力ペン及び情報処理装置の最良の形態を添付図面に従って説明する。
尚、本発明情報処理装置は、手書き入力が可能なパーソナルコンピューター、PDA(Personal Digital Assistant)、ネットワーク端末、携帯情報端末、ワークステーション等の各種の情報処理装置に広く適用することができ、本発明入力ペンは、これらの各種の情報処理装置において用いられる入力ペンに広く適用することができる。
情報処理装置1は、手書入力が可能な装置本体2と、該装置本体2に対して情報入力等を行うための入力ペン(スタイラス)3と、該入力ペン3を装置本体2に吊り下げるストラップ4とを備えている(図1参照)。
装置本体2は筐体5に所要の各部が配置されて成る(図1及び図2参照)。筐体5は、例えば、横長の扁平な矩形状に形成され、前面5aにディスプレイ6、例えば、液晶パネルが設けられている。装置本体2の左右両側面5b、5bには、それぞれ紐取付孔5c、5cが形成されている。
装置本体2にあっては、ディスプレイ6がタッチパネル(タブレット)とされており、ディスプレイ6の所定の位置を指や入力ペン3によってタップすることにより選択操作や入力操作等を行うことができる。
筐体5の所定の位置には、複数の操作釦7、7、・・・が設けられている。操作釦7、7、・・・としては、例えば、センター釦7a、左釦7b、右釦7c、ズーム釦7d、ローテーション釦7e、エンター釦7f、カーソルキー7g、ポインティングデバイス7h、ファンクション選択釦7i、起動釦7j、輝度変更釦7k等が設けられている。
センター釦7a、左釦7b、右釦7cはそれぞれマウスの各釦に相当する釦であり、ズーム釦7dはディスプレイ3に表示される表示画面の拡大縮小を行う釦であり、ローテーション釦7eは表示画面を90°回転させる釦であり、エンター釦7fはキーボードのエンターキーに相当し操作の実行や確定を行う釦であり、カーソルキー7gはディスプレイ3に表示されるカーソルを上下左右に移動させる等の釦であり、ポインティングデバイス7hはディスプレイ3に表示されるポインターを移動させる等の釦であり、ファンクション選択釦7iは出力される音量の変更や外付けのディスプレイへの出力の切替等を行う釦であり、起動釦7jは特定のソフトウェアを起動する釦であり、輝度変更釦7kはディスプレイ3の輝度を変更する釦である。
入力ペン3は、樹脂材料、例えば、ポリエチレンによって形成されたベース部材8と、該ベース部材8より硬い材料、例えば、ABS(アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合樹脂)にメッキ処理が施されて形成された補強部材9とが結合されて成る(図3乃至図5参照)。
ベース部材8は射出成形によって一方向に長い略板状のリーフ型に形成され、長手方向における略中央部が最も幅広の幅広部8aとして形成されている。ベース部材8は、一方の端部がペン先8bとして設けられ、該ペン先8bから幅広部8aに近付くに従って漸次幅が大きくなるように形成され、さらに幅広部8aからペン先8bとは反対側の端部8cに近付くに従って漸次幅が小さくなるように形成されている。
ペン先8bは略半球状に形成されている。
ベース部材8の厚み方向における一方の面10には、その周縁部を除いた部分に取付凹部8dが形成されている。
ベース部材8の一方の面10は緩やかな凹状の曲面10aに形成され(図6参照)、該一方の面10の反対側に位置する他方の面11は緩やかな突状の曲面11aに形成されている(図7参照)。
ベース部材8の端部8cには取付孔8eが形成されている。
ベース部材8は射出成形によって、例えば、以下のようにして形成される(図8参照)。
上方側に位置する第1の金型100と下方に位置する第2の金型101と側方に位置する第3の金型102が用いられ、第1の金型100と第2の金型101とが突き合わされてペン先8b以外の部分が形成される。
第3の金型102には略半球状の凹部102aが形成され、凹部102aに溶融樹脂が充填されることによりペン先8bが形成される。従って、ペン先8bと該ペン先8b以外の部分との連続部分に、第3の金型102と第1の金型100、第2の金型101との接続部分によるパーティングライン12が形成される。
このようにペン先8bとそれ以外の部分との連続部分にパーティングライン12が形成されるため、ペン先8bにはパーティングライン12が存在せず、ペン先8bの外面は滑らかな曲面とされる。従って、入力ペン3を用いて装置本体2のディスプレイ6に対して手書き入力を行うときに、ペン先8bが接触するディスプレイ6の傷付きや損傷を防止することができると共に入力操作の円滑化を図ることができる。
また、ペン先8bは比較的硬度の小さな樹脂材料、例えば、ポリエチレンによって形成されているため、ディスプレイ6の傷付きや損傷を防止することができる。
入力ペン3の補強部材9はベース部材8と略同じリーフ型の形状を為し、ベース部材8より一回り小さく取付凹部8dと同じ大きさに形成されている。従って、図6に示すように、補強部材9の厚み方向における一方の面13は緩やかな凹状の曲面13aに形成され、該一方の面13の反対側の他方の面14は緩やかな突状の曲面14aに形成されている。曲面14aはベース部材8の一方の面10に形成された曲面10aと同じ曲率に形成されている。
補強部材9は、上記のように、ベース部材8より硬い樹脂材料の表面にメッキ処理、例えば、ニッケルメッキが施されることにより形成されている。尚、補強部材9のメッキ処理は任意であり、全体をベース部材8より硬い樹脂材料や金属材料によって形成することも可能である。
補強部材9はベース部材8の取付凹部8dに他方の面14が接着されて取り付けられ、ベース部材8と補強部材9が結合されることにより入力ペン3が形成される。このようにベース部材8と補強部材9が結合されて構成された入力ペン3には、その厚み方向における一方の面15に凹状の曲面15aが形成されると共に他方の面16に突状の曲面16aが形成される。
入力ペン3は、上記のように、硬度の小さい材料によって形成されたベース部材8と硬度の大きい材料によって形成された補強部材9とが結合されて構成されているため、ペン先8bの硬度が小さくディスプレイ6の傷付きや損傷を防止することができると共に補強部材9によって入力ペン3の剛性が高まり入力ペン3の把持状態の安定化及び入力ペン3の損傷や変形を防止することができる。
入力ペン3によってディスプレイ6に対して手書き入力を行うときには、例えば、親指を一方の面15に宛い、人差し指と中指を他方の面16に宛って入力ペン3を把持する。
このようにして入力ペン3を把持すれば、一方の面15が凹状の曲面15aに形成されると共に他方の面16が突状の曲面16aに形成されているため、入力ペン3を持ち易く安定な状態で入力ペン3を把持することができる。
また、入力ペン3の長手方向における略中央が最も幅の広い幅広部8aとして形成されているため、使用者が通常把持する部分が最も幅が広く、安定した把持状態を確保することができると共に、使用者の指の大きさ等を考慮して把持位置を長手方向にずらすことにより使用者が最適な把持位置で入力ペン3を把持することができる。
ストラップ4は紐17と紐保持具18とを有している(図9乃至図11参照)。
紐保持具18は、図9及び図12に示すように、固定部19と摺動支持部20とが一体に形成されて成り、固定部19に紐挿通孔19aが形成され、摺動支持部20に紐支持孔20aが形成されている。紐挿通孔19aと紐支持孔20aは横並びの状態で位置され、ともに同じ方向に延びるように形成されている。紐挿通孔19aの径は、図12に示すように、紐17の径より僅かに大きく形成され、紐支持孔20aの径は紐17の径より稍大きく形成されている。
紐保持具18の紐挿通孔19aに紐17が挿通され、さらにこの紐17が折り返されて紐支持孔20aに挿通される。従って、紐17のうち、図10及び図11に示すように、紐挿通孔19aと紐支持孔20aとの間に位置する折り返された部分が環状に形成され、この部分が使用者の手が挿入される挿入用ループ部17aとされる。
紐保持具18の固定部19の互いに反対側に位置する紐17の部分には、それぞれストッパー21、22が取り付けられている。従って、固定部19の紐挿通孔19aに挿入された紐17の部分は、固定部19に対してストッパー21、22によって移動を規制されている。ストッパー21、22は、ゴム材料や樹脂材料によって略円筒状に形成されている。紐17は、例えば、ストッパー21、22に圧入される。
尚、上記には、紐保持具18、ストッパー21及びストッパー22をそれぞれ別の部品で構成した例を示したが、これらの3つの部品は、一部品として一体に形成することも可能である。
挿入用ループ部17aと反対側に位置するストッパー21には、紐17が位置する側と反対側の部分に細径の取付紐23が取り付けられている。取付紐23は環状に形成された状態でストッパー21に取り付けられている。
紐17のうち、ストッパー21、22が取り付けられた側と反対側の端部17b寄りの位置には、ストッパー24が取り付けられている。端部17bは環状に形成されている。
以上のように構成されたストラップ4において、紐17を紐保持具18の摺動支持部20に対してスライドさせることにより、挿入用ループ部17aの径を任意の大きさに調節することができる(図10及び図11参照)。このとき挿入用ループ部17aの径を調節することにより、紐保持具18からストッパー24までの紐17の長さが変更される。尚、挿入用ループ部17aは、ストッパー24が紐保持具18に当接した状態において、最大の長さとなる(図11参照)。
ストラップ4は取付紐23が装置本体2の何れかの紐取付孔5c、5cに取り付けられることにより装置本体2に連結される(図13参照)。
紐17の端部17bには着脱具25が保持されている。着脱具25は、図10に示すように、順に連続されたリング部26と基部27と係合突部28、28とが樹脂材料によって一体に形成されて成る。
基部27には互いに反対側の面にそれぞれ挿入溝27a、27aが形成され、該挿入溝27a、27aのリング部26側の部分は、それぞれ他の部分より溝深さが深くされた係合溝部27b、27bとして形成され、係合溝部27b、27b以外の部分が導入部27c、27cとして形成されている。
係合突部28、28は基部27の両端部から同じ方向へ突出され、先端部に、互いに近付く方向へ突出された係合爪28a、28aが設けられている。係合爪28a、28a間の間隔は、挿入溝27a、27aの導入部27c、27cの厚みより稍小さくされている。
着脱具25はリング部26に紐17が挿通されることにより端部17bに保持されている。
入力ペン3には支持リング29を介して上記着脱具25と同様の着脱具25が保持されている(図10参照)。支持リング29は着脱具25のリング部26と入力ペン3の取付孔8eとに挿通されている。
着脱具25、25は、互いの係合突部28、28、・・・が他方の挿入溝27a、27a、・・・に挿入されるときに導入部27c、27c、・・・によって押し広げられて弾性変形し、さらに挿入溝27a、27a、・・・の奥側に挿入され係合爪28a、28a、・・・が係合溝部27b、27b、・・・に対応して位置されたときに係合突部28、28、・・・が弾性復帰して係合爪28a、28a、・・・が係合溝部27b、27b、・・・に係合することにより結合される。
着脱具25、25は、該着脱具25、25の一方を他方に対して相対的に強く引っ張ることにより互いの結合が解除される。この結合の解除時には、着脱具25を強く引っ張ることにより係合爪28a、28a、・・・が導入部27c、27c、・・・に対応して位置されたときに係合突部28、28、・・・が押し広げられて弾性変形し、さらに引っ張ることにより係合突部28、28、・・・が弾性復帰して元の状態に戻る。
次に、情報処理装置1の使用態様について説明する(図14乃至図16参照)。
右利きの使用者は、例えば、図14に示すように、装置本体2を横長の状態となるように把持し、右側の紐取付孔5cに取付紐23を取り付け、挿入用ループ部17aに右手を挿入し入力ペン3を用いてディスプレイ6に表示された画面に対して右手で入力操作等を行う。このとき親指を入力ペン3の一方の面15に宛い、人差し指と中指を他方の面16に宛う。
このようにして情報処理装置1を使用すれば、右手が挿入用ループ部17aに挿入されているため、装置本体2や入力ペン3の落下を防止することができる。
尚、例えば、机上や台上に装置本体2を載置して入力操作等を行う場合には、着脱具25、25を切り離して入力ペン3をストラップ4から取り外した状態で入力ペン3を使用することが可能である。
左利きの使用者は、例えば、図15に示すように、装置本体2を横長の状態となるように把持し、左側の紐取付孔5cに取付紐23を取り付け、挿入用ループ部17aに左手を挿入し入力ペン3を用いてディスプレイ6に表示された画面に対して右手で入力操作等を行う。このとき親指を入力ペン3の一方の面15に宛い、人差し指と中指を他方の面16に宛う。
このようにして情報処理装置1を使用すれば、左手が挿入用ループ部17aに挿入されているため、装置本体2や入力ペン3の落下を防止することができる。
尚、左利きの使用者においても、上記と同様に、着脱具25、25を切り離して入力ペン3を使用することが可能である。
情報処理装置1は、上記したように、ディスプレイ6に表示される画面の向きをローテーション釦7eを操作することにより90°回転させることができるため、装置本体2を縦長の状態となるように把持して入力ペン3を用いて操作することが可能である(図16参照)。この場合にも、上記と同様に、着脱具25、25を切り離して入力ペン3を使用することが可能である。
以上に記載した通り、情報処理装置1にあっては、ペン先8b側の部分がペン先8bから遠去かるに従って幅が大きくなる略板状に形成されているため、指との接触面積が大きく、把持するための大きな力を必要とせず、把持状態が安定し手書き入力操作時の操作性の向上を図ることができる。
また、略板状であるために、丸軸状に形成された入力ペンのような軸回り方向への回転力が発生し難く、その分、使用者の把持力が小さくて済む。
さらに、入力ペン3の全体が略板状に形成されているため、入力ペン3を把持し易いと共に入力ペン3の軽量化を図ることができる。
さらにまた、情報処理装置1にあっては、入力ペン3をストラップ4を介して装置本体2に連結しているため、入力ペン3の紛失や落下を防止することができ、また、装置本体2に入力ペン3を収納するための収納部を必要としないため、装置本体2の小型化及び機構の簡素化を図ることができる。
加えて、情報処理装置1にあっては、入力ペン3をペン収納部に収納しないため、入力ペン3の形状やデザインの制約がなく、入力ペン3についての設計の自由度の向上を図ることができる。
また、使用者にとっては、入力ペン3を収納部に収納するという面倒な作業を行う必要がなくなる。
さらに、ストラップ4は、紐17の挿入用ループ部17aの大きさを自由に変更することが可能であるため、挿入用ループ部17aを使用者の希望する大きさに変更できると共に装置本体2から入力ペン3までの長さを調節することができ、使い勝手の向上を図ることができる。
尚、上記のように、入力ペン3は、着脱具25、25を切り離すことによりストラップ4から取り外した状態で使用することが可能であるため、使用者にとっては、使用態様の幅が広がり、一層の使い勝手の向上を図ることができる。
また、入力ペン3がストラップ4に対して着脱可能であるため、ストラップ4に種類や大きさの異なる入力ペンを取り付けることも可能である。
さらに、紐保持具18の固定部19が摺動支持部20より装置本体2に近い側に設けられているため、紐17の挿入用ループ部17aの大きさを変更する際に入力ペン3の紐保持具18に対する位置を変更するように紐17の長さを調節すればよく、紐17の挿入用ループ部17aの大きさを容易に変更することができる。
上記には、リーフ状に形成された入力ペン3を例として示したが、入力ペン3はこのようなリーフ状の形状に限られることはなく、少なくともペン先8b側の部分がペン先8bから遠去かるに従って幅が広がる略板状に形成されていればよく、例えば、図17に示すように、ペン先8bから遠去かるに従って漸次幅が広がるような略三角形状の入力ペン3Aを用いることも可能である。
また、上記には、着脱具25、25を設けて入力ペン3をストラップ4に対して着脱可能とした構成とした例を示したが、この構成は必須のものではなく、着脱具25、25を設けずに、入力ペン3をストラップ4に対して着脱不能とすることも可能である。
上記した最良の形態において示した各部の具体的な形状及び構造は、何れも本発明を実施する際の具体化のほんの一例を示したものにすぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されることがあってはならないものである。
1…情報処理装置、2…装置本体、3…入力ペン、4…ストラップ、8…ベース部材、8a…幅広部、8b…ペン先、9…補強部材、12…パーティングライン、15…一方の面、15a…曲面、16…他方の面、16a…曲面、17…紐、17a…挿入用ループ部、18…紐保持具、19…固定部、20…摺動支持部、25…着脱具、3A…入力ペン、100…第1の金型、101…第2の金型、102…第3の金型
Claims (10)
- 手書入力が可能な装置本体に対して情報入力を行うための入力ペンであって、
少なくともペン先側の部分がペン先から遠去かるに従って幅が広がる略板状に形成された
ことを特徴とする入力ペン。 - 全体を略板状に形成した
ことを特徴とする請求項1に記載の入力ペン。 - ペン先からペン先の反対側の端部までの略中央部を最も幅が広い幅広部として形成した
ことを特徴とする請求項1に記載の入力ペン。 - 厚み方向における一方の面を凹状の略曲面形状に形成した
ことを特徴とする請求項1に記載の入力ペン。 - 厚み方向における他方の面を突状の略曲面形状に形成した
ことを特徴とする請求項4に記載の入力ペン。 - ペン先を含むベース部材と該ベース部材より硬い材料から成る補強部材とを結合することにより構成した
ことを特徴とする請求項1に記載の入力ペン。 - ペン先を含む少なくとも一部を複数の金型を用いた射出成形によって形成し、
各金型間の接続部分によって形成されるパーティングラインをペン先以外の部分に形成するようにした
ことを特徴とする請求項1に記載の入力ペン。 - 手書入力が可能な装置本体と、
該装置本体に対して情報入力を行うための入力ペンと、
該入力ペンを装置本体に吊り下げるストラップとを備え、
該ストラップは紐と該紐を保持する紐保持具とを有し、
該紐保持具には紐を固定する固定部と紐を摺動自在に支持する摺動支持部とが設けられ、
固定部と摺動支持部との間に位置する紐の部分によって使用者の手が挿入される挿入用ループ部が形成され、
紐を摺動支持部に対して摺動させることにより挿入用ループ部の大きさを変更可能とした
ことを特徴とする情報処理装置。 - 上記ストラップと入力ペンとの間に入力ペンをストラップに対して着脱可能とする着脱具を設けた
ことを特徴とする請求項8に記載の情報処理装置。 - 上記紐保持具の固定部を摺動支持部より装置本体に近い側に設けた
ことを特徴とする請求項8に記載の情報処理装置。
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Cited By (6)
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