JP2005307976A - エンジン潤滑システムからの液圧の提供方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 エンジン潤滑システム全体の効率を向上させる。
【解決手段】 エンジンを潤滑するために、可変容量ポンプ6からのオイルをエンジン潤滑ギャラリに供給する工程と、可変オイル要求を有しかつそれぞれ圧力レギュレータ12,16を有するエンジン補機10,14に可変容量ポンプ6からのオイルを供給する工程と、エンジン潤滑システムにより要求される流体および圧力レギュレータ12,16により生成される流体要求の総量に可変容量ポンプ6の吐出量を調整する工程と、後に機械的仕事として使用するためのアキュムレータ液圧を蓄積するために、可変容量ポンプ6からのオイルをアキュムレータ48に供給する工程とを設ける。
【選択図】 図3
【解決手段】 エンジンを潤滑するために、可変容量ポンプ6からのオイルをエンジン潤滑ギャラリに供給する工程と、可変オイル要求を有しかつそれぞれ圧力レギュレータ12,16を有するエンジン補機10,14に可変容量ポンプ6からのオイルを供給する工程と、エンジン潤滑システムにより要求される流体および圧力レギュレータ12,16により生成される流体要求の総量に可変容量ポンプ6の吐出量を調整する工程と、後に機械的仕事として使用するためのアキュムレータ液圧を蓄積するために、可変容量ポンプ6からのオイルをアキュムレータ48に供給する工程とを設ける。
【選択図】 図3
Description
本発明は、エンジン潤滑システムの分野に関する。より詳細には、本発明は、機械的仕事のためにエンジン潤滑システムからの液圧を提供する方法に関する。
従来より、自動車の補機、たとえばクーリングファン、パワーステアリングシステム、A/Cコンプレッサー、エンジンクーラントポンプ、スーパーチャージャーおよびオールタネーターは、別個に設けられかつエンジンによって駆動される一定(つまり固定)容積のポンプを用いて運転されており、またはダイレクトドライブによって運転されている。ところが、補機が要求する個々の駆動力はエンジン速度に良好に適合してはいない。
補機による駆動力の割当ての解決法は、米国特許第3,952,509号、米国特許第 4,420,937号、米国特許第 4,819,430号、米国特許第 5,800,131号および米国特許第 6,644,025号に記述されている。
米国特許第 3,952,509号においては、可変容積ポンプが、連続出力および断続出力の液圧回路に作動流体を供給している。連続回路は、トラクターのパワーステアリングのための圧力を供給しており、断続回路は、液圧ラムを駆動する、たとえばオーガーを上下動させるための圧力を供給している。
第1の流れの分割器は、連続液圧回路に常時圧力を提供している。第2の流れの分割器は、断続液圧回路のいずれかの液圧シリンダが駆動されている場合に、圧力を提供する。システムへの荷重は、液圧ピストンのためのものであり、モータのような連続する流れの装置のためのものではない。システムは、エンジンへの潤滑を提供しない。
米国特許第 4,420,937号は、液圧回路内の可変容積ポンプの容積が、システム内のアクチュエータが運転されていないときに最少にされているシステムについて開示している。回路は、流体の動圧を検出するフローセンサを含んでおり、静圧を動圧に変えることができる。
米国特許第 4,819,430号は、第1および第2の回路という2つの回路に分割された作動流体回路について開示している。可変容量ポンプは、ステアリングシステムを調整する第1の回路のための流体源である。
第2の回路は、固定容量のポンプにより制御されている。第1の回路および第2の回路間の要求に反応するバルブは、可変容量ポンプの吐出量に比例して固定ポンプから第1の回路への吐出量を増加させる。
米国特許第 5,800,131号は、エンジンパラメータに基づいてエンジン潤滑油の流れを調整する可変容量ポンプについて開示している。油圧は、ピストンを移動させるのに用いられている。
米国特許第 6,644,025号は、少なくとも2つの液圧装置に加圧作動流体を供給する制御装置について開示している。制御装置は、可変容量ポンプを有しており、これは、要求された流体の流れ、設定および圧力補償器に応じて制御される。この制御装置は、圧力補償器を用いて、ただ一つのバルブ装置が供給圧から制御圧を引き出すのを許容することによって、液圧装置への作動流体の過剰な流れを防止している。
米国特許第3,952,509号明細書
米国特許第4,420,937号明細書
米国特許第4,819,430号明細書
米国特許第5,800,131号明細書
米国特許第6,644,025号明細書
米国特許明細書
上記従来の方法においては、エンジン補機の要求をエンジン潤滑の要求と組み合わせるとともに、エンジン潤滑システムにより要求される流体量およびエンジン補機により要求される流体量に基づいて可変容量ポンプを調整するようにしたものはなく、要求されたときに即時に流体の動力を提供できるように構成されたものはなかった。このため、従来のシステムは、回路に関連したシステム全体の効率があまり高くなかった。
本発明は、このような従来の実情に鑑みてなされたもので、エンジン潤滑システム全体の効率を向上できる方法を提供しようとしている。
本発明は、このような従来の実情に鑑みてなされたもので、エンジン潤滑システム全体の効率を向上できる方法を提供しようとしている。
請求項1の発明は、内燃機関において機械的仕事のためにエンジン潤滑システムからの液圧を提供する方法であって、以下の工程から構成されている。
a)エンジンを潤滑するために、可変容量ポンプからのオイルをエンジン潤滑ギャラリに供給する工程。
b)可変オイル要求を有しかつそれぞれ圧力レギュレータを有する少なくとも一つのエンジン補機に可変容量ポンプからのオイルを供給する工程。
c)エンジン潤滑システムにより要求される流体および圧力レギュレータにより生成される流体要求の総量に可変容量ポンプの吐出量を調整する工程。
d)後に機械的仕事として使用するためのアキュムレータ液圧を蓄積するために、可変容量ポンプからのオイルをアキュムレータに供給する工程。
a)エンジンを潤滑するために、可変容量ポンプからのオイルをエンジン潤滑ギャラリに供給する工程。
b)可変オイル要求を有しかつそれぞれ圧力レギュレータを有する少なくとも一つのエンジン補機に可変容量ポンプからのオイルを供給する工程。
c)エンジン潤滑システムにより要求される流体および圧力レギュレータにより生成される流体要求の総量に可変容量ポンプの吐出量を調整する工程。
d)後に機械的仕事として使用するためのアキュムレータ液圧を蓄積するために、可変容量ポンプからのオイルをアキュムレータに供給する工程。
請求項2の発明では、少なくとも一つのエンジン補機が、
a)液圧モータ駆動のクーリングファン
b)パワーステアリングシステム
c)液圧モータ駆動のエアコンコンプレッサ
d)液圧モータ駆動のエンジンクーラントポンプ
e)液圧モータ駆動のオールタネータ
f)液圧モータ駆動のスーパーチャージャー
g)電子液圧バルブ駆動システム
h)サスペンション駆動モータ
のグループから選択されている。
a)液圧モータ駆動のクーリングファン
b)パワーステアリングシステム
c)液圧モータ駆動のエアコンコンプレッサ
d)液圧モータ駆動のエンジンクーラントポンプ
e)液圧モータ駆動のオールタネータ
f)液圧モータ駆動のスーパーチャージャー
g)電子液圧バルブ駆動システム
h)サスペンション駆動モータ
のグループから選択されている。
請求項3の発明では、エンジンを潤滑するためのオイルの流れが、エンジンパラメータに基づいている。
請求項4の発明では、少なくとも一つのエンジン補機を運転するために、アキュムレータ液圧を使用する工程をさらに備えている。
請求項5の発明では、エンジンによって駆動されるクランクシャフトに仕事を追加するために、可変容量ポンプを介してアキュムレータ液圧を使用する工程をさらに備えている。
請求項6の発明では、エンジンを潤滑するために、固定容量ポンプからのオイルをエンジン潤滑ギャラリに供給する工程をさらに備えており、可変容量ポンプが、エンジンの要求と固定容量ポンプの供給との差を補填するのに十分なだけのオイルを供給している。
請求項7の発明は、内燃機関のための液圧要求エンジン補機駆動システムであって、オイルだめからのポンプ流体連絡入力と高圧マニホールドへのポンプ流体連絡出力とを有する可変容量ポンプと、可変容量ポンプに取り付けられ、ECUと連絡する可変容量ポンプコントローラと、高圧マニホールドからのエンジン流体連絡入力とオイルだめへのエンジン流体連絡出力とを有するエンジンと、可変オイル要求および圧力レギュレータを有し、圧力レギュレータが、高圧マニホールドからのレギュレータ入力およびオイルだめへのレギュレータ出力を有している少なくとも一つのエンジン補機とを備え、ポンプ流体連絡出力が、エンジン出力に関係なく、少なくとも一つのエンジン補機の圧力レギュレータによって要求される流体の総量に基づいて、可変容量ポンプコントローラによって調整されている。
請求項8の発明では、アキュムレータ液圧としてエネルギを蓄積しかつ供給するための高圧マニホールドへの流体連絡ラインを有するアキュムレータをさらに備えている。
請求項9の発明では、ECUは、アキュムレータがオイルを受け取り、オイルを維持し、またはオイルを供給するかを制御している。
請求項10の発明では、アキュムレータ液圧が少なくとも一つの補機を運転している。
請求項11の発明では、アキュムレータ液圧が、可変容量ポンプを介して、エンジン駆動のクランクシャフトに仕事を追加している。
請求項12の発明では、可変容量ポンプが、エンジンを始動するのに用いられる電気スタータモータに置き換わっている。
請求項13の発明では、高圧マニホールドが圧力レギュレータを運転している。
請求項14の発明では、ECUがエンジンのセンサをモニターしている。
請求項15の発明では、センサが、エンジンの温度および回転速度をモニターしている。
請求項16の発明では、少なくとも一つのエンジン補機が、
a)液圧モータ駆動のクーリングファン
b)パワーステアリングシステム
c)液圧モータ駆動のエアコンコンプレッサ
d)液圧モータ駆動のエンジンクーラントポンプ
e)液圧モータ駆動のオールタネータ
f)液圧モータ駆動のスーパーチャージャー
g)電子液圧バルブ駆動システム
h)サスペンション駆動モータ
のグループから選択されている。
a)液圧モータ駆動のクーリングファン
b)パワーステアリングシステム
c)液圧モータ駆動のエアコンコンプレッサ
d)液圧モータ駆動のエンジンクーラントポンプ
e)液圧モータ駆動のオールタネータ
f)液圧モータ駆動のスーパーチャージャー
g)電子液圧バルブ駆動システム
h)サスペンション駆動モータ
のグループから選択されている。
請求項17の発明では、少なくとも一つのエンジン補機のオイルだめへのレギュレータ出力において、オイルクーラーをさらに備えている。
請求項18の発明では、オイルだめからの固定ポンプ流体連絡入力とエンジン潤滑のためのエンジン潤滑ギャラリへの固定ポンプ流体連絡出力とを有する固定容量ポンプをさらに備えている。
請求項19の発明では、可変容量ポンプが、エンジンの要求と固定容量ポンプの供給との差を補填するのに十分なだけのオイルを供給している。
本発明による方法は、エンジンを潤滑するためにエンジン潤滑ギャラリおよび少なくとも一つの可変オイル要求補機にオイルを供給することによって、内燃機関において機械的仕事のためにエンジン潤滑システムからの液圧を提供する。可変オイル要求補機の各々は、それぞれ圧力調整器を有している。
可変容積ポンプの吐出量は、エンジン出力に関係なく、エンジン潤滑システムおよびエンジン補機により要求される流体の総量に基づいて調整される。流体の要求は、各エンジン補機の個々の圧力調整器によって決定される。好ましい実施態様では、アキュムレータが、液圧補機を運転するのに用いられる高圧の流体を蓄積している。
内燃機関のエンジン潤滑システムからの機械的仕事のために液圧を提供する方法は、エンジンを潤滑するために、エンジン潤滑ギャラリに可変容量ポンプからのオイルを供給する工程を備えている。当該方法は、さらに、可変オイル要求を有しかつ各々圧力レギュレータを有する少なくとも一つのエンジン補機に可変容量ポンプからオイルを供給する工程を備えている。
当該方法は、さらに、可変容量ポンプの吐出量を、エンジン潤滑システムによって要求される流体の総量および圧力レギュレータによって発生する流体要求に調整する工程を備えている。当該方法は、さらに、後に機械的仕事として使用するためにアキュムレータの液圧を蓄積するために、可変容量ポンプからアキュムレータにオイルを供給する工程を備えている。
好ましい実施態様では、エンジン補機は、液圧モータ駆動のクーリングファン、パワーステアリングシステム、液圧モータ駆動のエアコンコンプレッサ、液圧モータ駆動のエンジンクーラントポンプ、液圧モータ駆動のオールタネータ、液圧モータ駆動のスーパーチャージャー、電子液圧式のバルブ駆動システム、またはサスペンション駆動モータである。
エンジンを潤滑するための流体の流れは、好ましくは、エンジンパラメータに基づいている。本発明の他の実施態様による方法は、少なくとも一つの液圧補機を運転するためにアキュムレータの液圧を使用する工程を有している。本発明のさらに他の実施態様による方法は、エンジンのクランクシャフトに仕事を与えるために可変容量ポンプを介してアキュムレータの液圧を使用する工程を有している。
液圧要求による内燃機関用エンジン補機駆動システムは、オイルだめからのポンプ流体連絡入力と、高圧マニホールドへのポンプ流体連絡出力とを有する可変容量ポンプを有している。当該システムは、さらに、可変容量ポンプに取り付けられかつECUと連絡する可変容量ポンプコントローラを有している。
当該システムは、さらに、高圧マニホールドからのエンジン流体連絡入力およびオイルだめへのエンジン流体連絡出力とを有している。当該システムは、さらに、可変オイル要求および圧力レギュレータを有する少なくとも一つのエンジン補機を有している。この場合、圧力レギュレータが、流体連絡するとともに、高圧マニホールドからのレギュレータ入力とオイルだめへのレギュレータ出力とを有している。
当該システムは、さらに、アキュムレータ流体圧としてエネルギを蓄積して供給するために、高圧マニホールドへの流体連絡ラインを有している。ポンプ流体連絡出力は、少なくとも一つのエンジン補機の圧力レギュレータによっておよび潤滑のためにエンジンによって要求される流体総量に基づいて、可変容量ポンプコントローラによって調整されている。
高圧のマニホールドは、好ましくは、圧力レギュレータを運転している。ECUは、好ましくは、エンジンのセンサをモニターしている。センサは、好ましくは、エンジンの温度および速度をモニターしている。本発明の一実施態様によるシステムは、さらに、少なくとも一つのエンジン補機のオイルだめへのレギュレータ出力内にオイルクーラーを有している。
ECUは、好ましくは、アキュムレータがオイルを受け取り、オイルを保持し、またはオイルを供給しているかを制御している。アキュムレータの液圧は、好ましくは、少なくとも一つの液圧補機を駆動している。
本発明の他の実施態様においては、アキュムレータの液圧は、可変容量ポンプを介してクランクシャフトに仕事を与えている。可変容量ポンプは、好ましくは、エンジン始動に用いられる従来の電気スタータモータに置き換わっている。
本発明のさらに他の実施態様においては、駆動システムが、さらに、オイルだめからの一定のポンプ流体連絡入力とエンジンの潤滑のためにエンジン潤滑ギャラリへの一定のポンプ流体連絡とを有する固定容量ポンプを有している。可変容量ポンプは、好ましくは、エンジン要求量と固定容量ポンプの供給量との差を補填するのに十分なだけの供給している。
本発明によれば、エンジン補機の要求をエンジン潤滑の要求と組み合わせるとともに、エンジン潤滑システムにより要求される流体量およびエンジン補機により要求される流体量に基づいて可変容量ポンプを調整するようにしたので、要求されたときに即時に流体の動力を提供できるようになり、エンジン潤滑システム全体の効率を向上できる。
以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて説明する。
図1において、エンジンブロック2のフロントカバー8に取り付けられているのは、可変容量ポンプ6および可変容量ポンプコントローラ20である。なお、可変容量ポンプ6は、エンジンブロック近傍の他の場所に取り付けられていてもよい。
図1において、エンジンブロック2のフロントカバー8に取り付けられているのは、可変容量ポンプ6および可変容量ポンプコントローラ20である。なお、可変容量ポンプ6は、エンジンブロック近傍の他の場所に取り付けられていてもよい。
エンジンブロック2の下方には、オイルだめまたはオイルパン4が配置されている。また、好ましくは、エンジンブロック2のフロントカバー8には、高圧マニホールド18が接続されている。
可変容量ポンプ6は、好ましくは、一般的なバルブチェーン、ギヤまたはベルト(図示せず)によって駆動される。第1の流体ライン38は、可変容量ポンプ6をオイルパン4に接続している。
第2の流体ライン40は、エンジンブロック2のフロントカバー8を通って、可変容量ポンプ6を高圧マニホールド18に接続している。高圧マニホールド18は、フロントカバー8内に組み込まれていてもよいが、フロントカバー8から完全に分離して外部に設けられていてもよい。
可変容量ポンプ6は、エンジンの潤滑によって要求される流体またはオイル、および可変要求エンジン補機10,14によって要求される流体の総量に基づいて、可変容量ポンプコントローラ20によって調整されている。
エンジンは、好ましくは、フロント取付けのポンプを有する一般的なエンジンと同様に、フロントカバー内の通路を通じてオイルが供給されている。流体ライン42は、可変容量ポンプ6から圧力レギュレータ44にエンジンオイルを供給しており、もう一つの流体ライン46は、圧力レギュレータ44からエンジンの潤滑ギャラリにエンジンオイルを供給している。
コントローラ20は、エンジンコントロールユニット(ECU)28からの入力を受け取る。ECU28は、温度センサ24、エンジン速度センサ26、および荷重センサや車両速度センサのようなエンジン性能に関連するその他のセンサをモニターしている。
エンジン補機10,14は、以下のものを含むが、これらには限定されない。すなわち、液圧モータ駆動のクーリングファン、エアコン(A/C)コンプレッサ、ンジンクーラントポンプ、オールタネータ、スーパーチャージャー、電子液圧式のバルブ駆動システム、ポンプまたはモータのようなサスペンションアクチュエータ、パワーステアリングシステム。
補機10,14の各流体量は、別個の電子圧力レギュレータ12,16によってモニターされている。パワーステアリングシステムの場合、パワーステアリング流体圧は、好ましくは、最新のパワーステアリング制御バルブによって制御されている。
エンジン補機からの戻りの流体は、2つの流体ライン32,36を介して、オイルパン4またはオイルギャラリに供給される。流体ライン32,36はいずれも、好ましくは、クーラー22に接続されており、一方の流体ラインはオイルパン4に通じている。あるいは、流体ライン32,36は、クーラー22に入る前に一つの流体ラインにまとめられていてもよい。
補機10,14の圧力レギュレータ12,16は、それぞれ流体ライン30,34を介して高圧マニホールド18に接続されており、高圧マニホールド18を動力源として用いている。図1に示す実施例は2つのエンジン補機を有しているが、本発明の精神から逸脱することなく、それ以上のエンジン補機が用いられてもよい。
エンジン補機10,14の要求をエンジン潤滑の要求と組み合わせるとともに、エンジン潤滑システムにより要求される流体量およびエンジン補機10,14により要求される流体量に基づいて可変容量ポンプ6を調整することによって、要求されたときに即時に流体の動力が提供されるので、回路に関連したシステム全体の効率が向上する。
図2は、機械的な仕事のためにエンジン潤滑システムからの液圧を提供する工程を示している。まず、同図のステップS1において、本発明の一実施例のエンジンを潤滑するために、可変容量ポンプ6からのオイルまたは流体を供給する。
次に、ステップS2において、可変容量ポンプ6は、少なくとも一つの可変オイル要求エンジン補機10,14に流体またはオイルを供給する。可変容量ポンプ6は、可変ポンプコントローラ20によって調整される。次に、ステップS3において、すべてのエンジン補機10,14にそれぞれ圧力レギュレータ12,16を提供する。
次に、ステップS4において、可変ポンプコントローラ20は、エンジン出力に関係なく、エンジン潤滑システムおよび可変要求エンジン補機10,14の個々の圧力レギュレータ12,16により要求される、可変かつ連続的な流体の総量に基づいて、ECU28によってモニターされる温度センサおよび速度センサを考慮に入れる。
図3に示す本発明の他の実施例においては、アキュムレータ48が流体ライン50を介して高圧マニホールド18に接続されている。ECU28には、アキュムレータ制御回路が追加されている。ECUは、アキュムレータ48が作動流体で満たされているか、静止しているか、あるいは作動流体が空になっているかを制御する。
マイルド・ハイブリッドの実施例においては、アキュムレータ48は、液圧補機10,14を運転するのに用いられる高圧作動流体を蓄積するような大きさに形成されている。アキュムレータ48は、減速時およびブレーキ時に充填され、可変容量ポンプ6によって供給される。
なお、アキュムレータ48は、もし拡張アイドリングやエンジン始動によって使い尽されるのであれば、他の場合に充填するようにしてもよい。アキュムレータ論理は、好ましくは、車両減速時に充填量を最大にしようとしており、定常状態の走行時には約25〜50%の充填量のレベルまで空にしようとする。
このことは、寄生的な補機荷重全体のいくらかを軽減する傾向がある。また、これのサブモードは、停止・始動モードをモデル化することであり、この場合、車両が信号で停止しているときに、A/Cが依然として運転されていてもよい。
本発明のさらに他の実施例を示す図4には、完全なハイブリッドの実施例が示されている。アキュムレータ48は、大型化しており、液圧モータを介してクランクシャフト52に仕事を加えるために、蓄積された液圧エネルギを使用する選択が可能になっている。アキュムレータの論理は、好ましくは、車両減速時に充填量を最大にしようとしている。
可変容量ポンプ6は、このモードにおいては、液圧モータとして用いられているのが好ましく、実際上、従来の電気スタータモータに任意に置き換わっている。他の実施例においては、可変容量ポンプ6がポンプとしてのみ用いられており、クランクシャフト52に仕事を追加するために、システムには、図示しない別個のモータが含まれている。
始動の事象中において、望ましい場合には、アキュムレータ48からの供給の一部が、エンジンを予め潤滑するのに用いられる。液圧による補助は、マイルド・ハイブリッドの場合と同様に、車両加速時にクランクシャフト52にエネルギを加えるとともに、補機10に流体を供給するのに用いられる。
本発明の別の実施例を示す図5においては、要求システムが固定容量オイルポンプ54を有しており、この固定容量オイルポンプ54は、エネルギに供給するのに十分なわずかに大きな大きさに形成されている。
流体ライン56がポンプ54を圧力レギュレータ44に接続している。もう一つの流体ライン58は、固定容量ポンプ54をオイルパン4に接続している。アキュムレータ48は、好ましくは、要求システムに含まれている。
この実施例においては、要求システムは、エンジンの要求と固定容量ポンプ54の送出との差を補填するのに十分なオイルを供給するだけである。固定容量ポンプは、好ましくは、最高の全体効率のための試験またはモデル化に基づいて最適な大きさに形成されている。このことは、高圧回路から出るすべての潤滑油を絞るという非効率さを最小限に抑える。
追加の要求に寄与する条件は、以下のものを含むが、これらには限定されない。すなわち、可変バルブタイミング(VVT)装置および可変バルブ駆動(VVA)装置、オイル噴射器、非常に高速のエンジン運転条件のような追加のエンジンオイル要求の駆動。本実施例の利点は、ポンプの複雑化を犠牲にして、オイルの絞り損失の大部分を排除することによって、より高い全体効率の可能性である。
図6は、エンジン潤滑システムからの機械的な仕事のための液圧を提供する工程を示すフローチャートである。まず、同図のステップS10において、本発明の他の実施例のエンジンを潤滑するために、可変容量ポンプ6からのオイルまたは流体を供給する。
次に、ステップS11において、可変容量ポンプ6は、少なくとも一つの可変オイル要求エンジン補機10,14に流体またはオイルを供給する。次に、ステップS12において、すべてのエンジン補機にそれぞれ圧力レギュレータ12,16を提供する。可変容量ポンプ6は、可変ポンプコントローラ20によって調整される。
次に、ステップS13において、可変ポンプコントローラ20は、エンジン出力に関係なく、エンジン潤滑システムおよび可変要求エンジン補機10,14の個々の圧力レギュレータ12,16により要求される、可変かつ連続的な流体の総量に基づいて、ECU28によってモニターされる温度センサおよび速度センサを考慮に入れる。
次に、ステップS14において、可変容量ポンプ6は、機械的仕事として後に使用するためのアキュムレータの液圧として蓄えるために、アキュムレータに流体またはオイルを供給する。
本明細書中で記述された本発明の実施例は、本発明の原理を採用した単なる例示にすぎないということが理解されるべきである。図示された実施例の詳細に本明細書中で言及することは、特許請求の範囲を限定する意図ではない。
6: 可変容量ポンプ
10,14: エンジン補機
12,16: 圧力レギュレータ
48: アキュムレータ
10,14: エンジン補機
12,16: 圧力レギュレータ
48: アキュムレータ
Claims (19)
- 内燃機関において、機械的仕事のためにエンジン潤滑システムからの液圧を提供する方法であって、
a)エンジンを潤滑するために、可変容量ポンプからのオイルをエンジン潤滑ギャラリに供給する工程と、
b)可変オイル要求を有しかつそれぞれ圧力レギュレータを有する少なくとも一つのエンジン補機に可変容量ポンプからのオイルを供給する工程と、
c)エンジン潤滑システムにより要求される流体および圧力レギュレータにより生成される流体要求の総量に可変容量ポンプの吐出量を調整する工程と、
d)後に機械的仕事として使用するためのアキュムレータ液圧を蓄積するために、可変容量ポンプからのオイルをアキュムレータに供給する工程と、
を備えた方法。 - 請求項1において、
少なくとも一つのエンジン補機が、
a)液圧モータ駆動のクーリングファン
b)パワーステアリングシステム
c)液圧モータ駆動のエアコンコンプレッサ
d)液圧モータ駆動のエンジンクーラントポンプ
e)液圧モータ駆動のオールタネータ
f)液圧モータ駆動のスーパーチャージャー
g)電子液圧バルブ駆動システム
h)サスペンション駆動モータ
のグループから選択されている、
ことを特徴とする方法。 - 請求項1において、
エンジンを潤滑するためのオイルの流れが、エンジンパラメータに基づいている、
ことを特徴とする方法。 - 請求項1において、
少なくとも一つのエンジン補機を運転するために、アキュムレータ液圧を使用する工程をさらに備えた、
ことを特徴とする方法。 - 請求項1において、
エンジンによって駆動されるクランクシャフトに仕事を追加するために、可変容量ポンプを介してアキュムレータ液圧を使用する工程をさらに備えた、
ことを特徴とする方法。 - 請求項1において、
エンジンを潤滑するために、固定容量ポンプからのオイルをエンジン潤滑ギャラリに供給する工程をさらに備えており、可変容量ポンプが、エンジンの要求と固定容量ポンプの供給との差を補填するのに十分なだけのオイルを供給している、
ことを特徴とする方法。 - 内燃機関のための液圧要求エンジン補機駆動システムであって、
オイルだめからのポンプ流体連絡入力と高圧マニホールドへのポンプ流体連絡出力とを有する可変容量ポンプと、
可変容量ポンプに取り付けられ、ECUと連絡する可変容量ポンプコントローラと、
高圧マニホールドからのエンジン流体連絡入力とオイルだめへのエンジン流体連絡出力とを有するエンジンと、
可変オイル要求および圧力レギュレータを有し、圧力レギュレータが、高圧マニホールドからのレギュレータ入力およびオイルだめへのレギュレータ出力を有している少なくとも一つのエンジン補機とを備え、
ポンプ流体連絡出力が、エンジン出力に関係なく、少なくとも一つのエンジン補機の圧力レギュレータによって要求される流体の総量に基づいて、可変容量ポンプコントローラによって調整されている、
ことを特徴とするシステム。 - 請求項7において、
アキュムレータ液圧としてエネルギを蓄積しかつ供給するための高圧マニホールドへの流体連絡ラインを有するアキュムレータをさらに備えた、
ことを特徴とするシステム。 - 請求項8において、
ECUは、アキュムレータがオイルを受け取り、オイルを維持し、またはオイルを供給するかを制御している、
ことを特徴とするシステム。 - 請求項8において、
アキュムレータ液圧が少なくとも一つの補機を運転している、
ことを特徴とするシステム。 - 請求項8において、
アキュムレータ液圧が、可変容量ポンプを介して、エンジン駆動のクランクシャフトに仕事を追加している、
ことを特徴とするシステム。 - 請求項11において、
可変容量ポンプが、エンジンを始動するのに用いられる電気スタータモータに置き換わっている、
ことを特徴とするシステム。 - 請求項7において、
高圧マニホールドが圧力レギュレータを運転している、
ことを特徴とするシステム。 - 請求項7において、
ECUがエンジンのセンサをモニターしている、
ことを特徴とするシステム。 - 請求項14において、
センサが、エンジンの温度および回転速度をモニターしている、
ことを特徴とするシステム。 - 請求項7において、
少なくとも一つのエンジン補機が、
a)液圧モータ駆動のクーリングファン
b)パワーステアリングシステム
c)液圧モータ駆動のエアコンコンプレッサ
d)液圧モータ駆動のエンジンクーラントポンプ
e)液圧モータ駆動のオールタネータ
f)液圧モータ駆動のスーパーチャージャー
g)電子液圧バルブ駆動システム
h)サスペンション駆動モータ
のグループから選択されている、
ことを特徴とするシステム。 - 請求項7において、
少なくとも一つのエンジン補機のオイルだめへのレギュレータ出力において、オイルクーラーをさらに備えた、
ことを特徴とするシステム。 - 請求項7において、
オイルだめからの固定ポンプ流体連絡入力とエンジン潤滑のためのエンジン潤滑ギャラリへの固定ポンプ流体連絡出力とを有する固定容量ポンプをさらに備えた、
ことを特徴とするシステム。 - 請求項18において、
可変容量ポンプが、エンジンの要求と固定容量ポンプの供給との差を補填するのに十分なだけのオイルを供給している、
ことを特徴とするシステム。
Applications Claiming Priority (2)
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-
2005
- 2005-04-15 JP JP2005117686A patent/JP2005307976A/ja not_active Abandoned
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