JP2005306933A - シール材の製造法とそのシール材 - Google Patents

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Michihiro Fukawa
通博 府川
Shun Yoshida
駿 吉田
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Abstract

【課題】 反応性アクリロニトリル・ブタジエン共重合体ラテックスを主剤としたシール材の製造法とそのシール材を提供することを目的とする。
【解決手段】 各種化学薬品等を貯溜充填する天板および地板3、および前記天板および地板3をそれぞれ所望形状の胴部9の上下開口部にかしめ止めして形成される缶容器の前記かしめ着部に介装されるシール材での製造法であって、反応性アクリロニトリル・ブダジエン共重合体ラテックスまたはこの同効物質と架橋剤および他の薬剤を加えて撹拌して得ることを特徴とするシール材の製造法。
【選択図】 図1

Description

この発明は、各種の化学薬品や油状,液状物質等を収容,貯溜する円筒型ないしは角筒型の比較的小容量、例えば20リットル以下の缶類に用いられるシール材の製造法とそのシール材に関するものである。
従来のこの種の容器用のシール材としては、天然ゴム(以下、NRという。)とかSBRとか、クロロプレンゴム(以下、CRという。)とかPVC等のラテックス及びシリコーンを用いたものが知られている。
そして、ガロン缶とか石油缶等と謂われている比較的容量の小さい容器に対して、産業界の多岐の要求により缶の充填物も多種多様化となり、低沸点溶剤等は、耐油,耐薬品,耐熱性が要求される一方、夏場等外温が高い場合など内圧が上昇し、シール材が強固でないと漏れや漏洩ガスによる爆発などの危険性がある。
さらに、各種燃料タンク,5ガロン缶および小型雑缶の製造において、カルボキシル基を有するスチレン−ブタジエン共重合体、ウレタン樹脂およびフェノール樹脂からなる接着剤(例えば、特許文献1参照。)が知られている。
特開平9−279112号公報
ところで、上述した公知例は、シール性,気密性が不十分で製缶後、各種化学薬品を充填して密封しても、充填物の漏洩を避けることができず、各種多様性の各種充填物を完全にシールする点で多くの問題があった。
また、特許文献1に示される接着剤についても、不飽和カルボン酸−スチレン−ブタジエン共重合体とウレタン系ポリマーからなる接着剤をベースとしており、これにフェノール樹脂を併用しており、製造方法が三成分を必要とするなどシール性も低いと謂わざるを得ない。
この発明は叙上の点に着目して成されたもので、反応性アクリロニトリル・ブタジエン共重合体ラテックスを主剤とした、さらに缶類を構成する各種金属と反応できる機能を備えたシール材の製造法とそのシール材を提供することを目的とする。
この発明は、以下の構成により上記課題を解決することができる。
(1)各種化学薬品等を貯溜充填する天板および地板、および前記天板および地板をそれぞれ所望形状の胴部の上下開口部にかしめ止めして形成される缶容器の前記かしめ止め部に介装されるシール材での製造法であって、反応性アクリロニトリル・ブダジエン共重合体ラテックスまたはこの同効物質と架橋剤および他の薬剤を加えて撹拌して得ることを特徴とするシール材の製造法。
(2)各種化学薬品等を貯溜充填する天板および地板、および前記天板および地板をそれぞれ所望形状の胴部の上下開口部にかしめ止めして形成される缶容器の前記かしめ止め部に介装されるシール材であって、反応性アクリロニトリル・ブダジエン共重合体ラテックスまたはこの同効物質と架橋剤および他の薬剤を加えて成ることを特徴とするシール材。
(3)前記(1)の架橋剤は、活性亜鉛華,有機イオウ含有物とし、かつ他の薬剤は、ベントナイト,ポリアクリル酸ソーダ,クレー,炭酸カルシウム,ノニオン系界面活性剤,アルカリ剤,水等を含むことを特徴とする前記(1)記載のシール材の製造法。
(4)前記(2)の架橋剤は、活性亜鉛華,有機イオウ含有物とし、かつ他の薬剤は、ベントナイト,ポリアクリル酸ソーダ,クレー,炭酸カルシウム,ノニオン系界面活性剤,アルカリ剤,水等を含むこと特徴とする前記(2)記載のシール材。
この発明によれば、反応性アクリロニトリル・ブタジエン共重合体ラテックスまたはこの同効物質をシール材原料とし、これに架橋剤、その他の薬剤を加えて製造できるものであり、シール材として小型缶類の天板および地板の胴部とのかしめ部に介在させるだけで良いので、製造過程はきわめて簡単であり、ことにこのシール材は、缶類を構成する各種金属の基材と強力に反応結合でき、さらにシール材自体と、かしめ部のかしめ作用との相互効果によって耐薬品性,耐熱性かつ内圧の上昇等を防ぐ耐圧性にも優れ、多種多様の化学薬品の缶類に広く実施できる。
以下に、この発明の実施例を説明する。
まず、本発明の基本構成は、反応性アクリロニトリル・ブタジエン共重合体ラテックス,架橋剤,粘度調整剤,補強材および充填剤,乳化剤,アルカリ剤等の組成体より成り、この組成体は塗布後乾燥し、熱を加えて架橋することを特徴とする。
そして、前記反応性アクリロニトリル・ブタジエン共重合体ラテックスは、変性基に活性な反応基を有しているが、保存中は安定で、熱架橋により基材である缶成分金属と反応して耐油性、耐薬品性、耐熱性等は勿論のこと、シール性を向上させることを特徴とする。
以下に、組成体のシール材原料と缶類を構成する金属類(メタル類)の基材について代表的なものを示す。
Figure 2005306933
そして、上記原料および基材によるシール材の製造過程を以下に示す。
Figure 2005306933
上記の様な架橋反応が活性亜鉛華により促進され、ポリマー中のカルボニル基は活性ZnOのZnを中心にカルボキシルアクリロニトリルブタジエン共重合体ポリマーが一時形成され、更に加熱すると基材の金属とカルボキシアクリロニトリルブタジエン共重合体ポリマーが強固な化学結合を形成する。
以上の通りであるので、製造されるシール材は、基材と強固な化学結合を形成するためにシール性と気密性が著しく向上する。
以下に、図面の説明図に基づいてこの発明のシール材の缶類への付着作用について説明する。
図1は、各種缶類の天板または地板にシール材を製造するための説明図で(a)は原料を注入する状態の斜面図、(b)は乾燥及び架橋工程のコンベアベルト移送手段を示す平面図、(c)は(b)を内設した装置全体の側面図を示す。
1は、シール材原料を加圧注入するための原料供給体、2は前記原料供給体1のノズル1aの下方に配設される天板または地板3の外周に形成した環状の連続した溝部、4は前記天板または地板3を載置し、回転するターンテーブルを示し、前記ノズル1aより前記溝部2に一定に量だけ原料を供給する。なお、原料供給体1へは、0.7Kg/cmの圧力が働き、原料は口径0.5〜0.6m/mのノズル1aより溝部2に定量宛供給できる。
かくして、溝部2内にシール材を充填させた天板または地板3は図1の(b)に示すようにコンベアベルト5上に多数整列載置し、矢符方向に移動される。このコンベアベルト5は、乾燥架橋装置6の中を回転手段7,7の働きによって適切な温度設定された乾燥架橋装置6内を所望の設定速度を保持して矢符方向に移動し、コンベアベルト5の端部より、架橋結合されたシール材を溝部2内に充填させた天板または地板2を、受け皿8上に落下させて取り出すことができる。
かくして、得られたシール材を溝部2内に充填させた天板および地板3を図2(a)に示す所望大の胴部9の上下開口端に被着し、かつ周縁を通常の方法でかしめることにより、求める缶体を得ることができる。
なお、図2(b)に示す大きさの溝部2は、溝幅5mm,溝の深さ3mmを備えた1リットル入り製缶用の天板および地板3を図2(a)に示す胴部9に被着かしめ止めした(かしめ止めの詳細は、従来と同一であるので省く)。
また、開示していないが、かしめ幅は左右の幅で数mm程度であり、斯かる条件の下で下記の2つの実施例でシール材を製造した。
次に、本発明のシール材の製造方法およびシール材について具体的な実施例を示す。
500ml撹件機付き容器に反応性アクリロニトリル・ブタジエン共重合体ラテックス250gを仕込み、撹拌しながら、活性亜鉛華3.0g、乳化剤としてエマルゲンー400 2.0g、クレー5.0g、炭酸カルシウム5.0g、アンモニア水10.0g、ベンナイト2.0gを徐々に加え、2時間撹件して均一な分散液とする。
外観、PH、固型分粘度を測定して製品化(以下本製品という)する。
本製品を針を取った20cc注射器に充填し、前記図1(a)のように均一に塗布する。
室温にて乾燥してから、実験用乾燥機で120℃と、150℃との異なる加熱温度で10分間架橋反応を実施した(図1(a),(b)参照)。
次にかしめを行い、1リットル入り製缶100缶を作成した(図2(a),(b)参照)。
併せて、比較例として、同様に市販の天然ゴムラテックスよりの分散液NRおよびクロロプレンラテックスよりの分散液CRから各々100缶を作成した。
そして、実施例の2種類の製品(本製品によるもの)と、2種類のCR,NRの製缶にそれぞれ同一の下記に物性を示すジクロロペンタフルオロプロパンを1リットル充填し、40℃の恒温室で放置による漏れを観察した。
(ジクロロペンタフルオロプロパンの物性)
分子式:CHCl 融点 −131℃
分子量:202.94 沸点 54℃
外 観:無色の揮発性液体
比 重:1.55(25℃)
用 途:ペイントはく離剤、プリント基板洗浄剤、金属脱脂洗浄剤、ウレタン発
泡助剤、エアゾール噴射剤、低沸点用有機溶剤(不燃性フィルム、油脂、
アルカロイド、樹脂、ゴム、ワックス、セルロースエステル及びエテー
ル用混合剤)、ポリカーボネートの反応溶媒、冷媒、ラッカー用、織物及
び皮革、香料の抽出、分析用、リノリウム、インキ
Figure 2005306933
Figure 2005306933
上記表1および表2から分かるように、本製品によるシール性は、かしめ不良による場合にのみ、漏れの原因が認められたのに対し、CR,NRの場合は、シール部自体の不良による漏れが著しく多く、危険度も80%以上となり、本製品の危険度2%,4%と比較して顕著な相違が認められる。
さらに、物性の対比でも本製品は乳白色液体であるのに対し、CR,NR製品は灰褐色液体であり、明らかに本製品の外観も比較例より優れることが分かる。
以上、説明したように、この発明によれば上記のような構成と方法にしたので缶シール材として耐油、耐薬品、耐熱性は勿論のこと、缶を構成する金属類の基材とシール材を化学結合により強固にしたので、漏れによる危険性が回避出来、安全に輸送、保存、使用することが出来る。
なお、原料としての反応性アクリロニトリル・ブタジエン共重合体ラテックスの他に同効物質にも適用できる。
この発明によれば、20リットル以下の比較的小型の金属製缶に形状,種類を問わず、広くシール材として実施できる。
(a),(b),(c) 各種缶類の天板または地板にシール材を製造するための説明図 (a),(b) 天板および地板の溝と天板および地板をシール材を介してかしめ止めする状態の説明図
符号の説明
1 原料供給体
1a ノズル
2 溝部
3 天板,地板
4 ターンテーブル
5 コンベアベルト
6 乾燥架橋装置
7 回転手段
8 受け皿
9 胴部

Claims (4)

  1. 各種化学薬品等を貯溜充填する天板および地板、および前記天板および地板をそれぞれ所望形状の胴部の上下開口部にかしめ止めして形成される缶容器の前記かしめ止め部に介装されるシール材での製造法であって、反応性アクリロニトリル・ブダジエン共重合体ラテックスまたはこの同効物質と架橋剤および他の薬剤を加えて撹拌して得ることを特徴とするシール材の製造法。
  2. 各種化学薬品等を貯溜充填する天板および地板、および前記天板および地板をそれぞれ所望形状の胴部の上下開口部にかしめ止めして形成される缶容器の前記かしめ止め部に介装されるシール材であって、反応性アクリロニトリル・ブダジエン共重合体ラテックスまたはこの同効物質と架橋剤および他の薬剤を加えて成ることを特徴とするシール材。
  3. 請求項1の架橋剤は、活性亜鉛華,有機イオウ含有物とし、かつ他の薬剤は、ベントナイト,ポリアクリル酸ソーダ,クレー,炭酸カルシウム,ノニオン系界面活性剤,アルカリ剤,水等を含むことを特徴とする請求項1記載のシール材の製造法。
  4. 請求項2の架橋剤は、活性亜鉛華,有機イオウ含有物とし、かつ他の薬剤は、ベントナイト,ポリアクリル酸ソーダ,クレー,炭酸カルシウム,ノニオン系界面活性剤,アルカリ剤,水等を含むことを特徴とする請求項2記載のシール材。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN105111946A (zh) * 2015-08-10 2015-12-02 惠州市杜科新材料有限公司 一种替代汽车油箱盖固体密封圈的液体uv固化密封剂及其制备方法

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