JP2005305493A - Over-bend forming die, press and over-bend forming method - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、オーバーベンド成形型、プレス、およびオーバーベンド成形方法に関し、特に、成形する製品形状に応じて板状ワークを所定の角度以上の角度に曲げ加工して所定形状の製品に成形するオーバーベンド成形型、プレス、およびオーバーベンド成形方法に関するものである。 The present invention relates to an overbend mold, a press, and an overbend molding method, and more particularly, an overbend that bends a plate-like workpiece to a predetermined angle or more according to a product shape to be molded into a product with a predetermined shape. The present invention relates to a bend mold, a press, and an overbend molding method.
ポンチとダイスを有する成形型を用いて板状ワークを曲げ加工することにより成形される製品として、例えば、トラックフレームのレールやクロスメンバ等の自動車の足回り部品がある。これらの部品は、安全性・軽量化の要求にも十分に応えるために、板状ワークとしてハイテンション鋼(高張力鋼板)を採用することが多くなっている。素材にハイテンション鋼を採用する場合には、特に、その性質上、軟鋼材と比較してスプリングバックや捻れなどの弾性回復現象がより顕著に製品に表れることとなるため、板状ワークを所定の角度以上の角度に曲げ加工するオーバーベンドが一般に行われる。しかしながら、これらの部品は、図1に示すように、直線状ではなく、プロファイル形状や断面形状が変化したものが多い。 Examples of products formed by bending a plate-like work using a forming die having a punch and a die include automobile undercarriage parts such as track frame rails and cross members. In order to sufficiently meet the demands for safety and weight reduction, these parts often employ high-tensile steel (high-tensile steel plate) as a plate-like workpiece. When adopting high-tension steel as a material, the elastic recovery phenomenon such as springback and torsion appears more prominently in the product than the mild steel material. Overbending is generally performed by bending to an angle greater than this angle. However, as shown in FIG. 1, many of these components are not linear but have different profile shapes and cross-sectional shapes.
図1には、オーバーベンド成形される製品の一例として、トラックフレームのレール1が斜視図で示されている。レール1は、動力伝達系統や荷台等の構造物を効率的に保持するために、曲げ加工によりウエブ3の両側縁に曲げ部分となるフランジ2、2が設けられ、しかも、上下方向および車幅方向に複雑に湾曲した形状を有している。そのため、フランジ2、2は、その製品形状部位によって成形時に伸びあるいは圧縮応力がそれぞれ発生することから、弾性回復量も製品形状部位によって大きく異なる。そのため、成形された製品のフランジ2、2の先端縁の間隔寸法(すわちフランジ2、2の曲げ角度)などがばらつく寸法精度不良や、フランジ2、2に「シワ」や所謂「シャクレ」などの面品質不良が発生する。これらの成形不良を解決するための従来の技術として、製品形状に応じて、その部分毎にオーバーベンドさせる角度を異ならせるように成形することが知られている(特許文献1)。
FIG. 1 shows a perspective view of a
特許文献1には、ダイスに成形品のフランジ全体へと密着するプロファイルを持たせることや、ダイスは、前記曲げ刃と前記オーバーベンド成形面との連続面形状を異にした複数種類のダイスブロックの中から製品形状部位毎に要求量が異なるオーバーベンド角度に応じて選択したダイスブロックを、成形品のフランジ全体に並べて形成されるものであることなどが記載されている。
そして、特許文献1には、必要なオーバベンド角度を持たせたオーバーベンド成形面の一部を、金型の開閉方向に延びる平面で切断、除肉し、平面の延長上に曲げ刃を設けた「減肉タイプ」のダイス形状が開示されている(段落番号0025)。減肉タイプのダイスは、オーバーベンド角度が比較的小さい部分で選択されるもので、他の部分については、平面を有していない「基準タイプ」や「増肉タイプ」のダイスが選択される。「減肉タイプ」のダイスは、曲げ刃および平面と、オーバーベンド成形面とが分割されることなく一体に形成されている。特許文献1にはさらに、「減肉タイプ」のダイスは、曲げ刃とポンチとのクリアランスが増加することから、一体オーバーベンドカムのカムストロークを減少させても、曲げ刃とポンチとの必要なクリアランスを確保することができる、などと記載されている。すなわち、「減肉タイプ」のダイスの平面は、カムストロークが減少しても必要なクリアランスを確保するために設けられているといえる。なお、特許文献1には、ダイス形状を基本タイプで形成した場合には、ダイスの曲げ刃とポンチとの必要なクリアランスは、板状ワークの板厚をtとした場合、原則として1tであることも記載されている(段落番号0031)。
In
しかしながら、上記特許文献1に開示された従来の技術にあっては、平面を有する「減肉タイプ」のダイスは全体に用いられることなく部分的に選択されるのであって、他の部分に関しては平面を有していない「基本タイプ」や「増肉タイプ」のダイスが選択される。このように平面を有していないダイスが選択された部分では、図12に示すように、プレス方向から投影されたダイス8’の曲げ刃13’とポンチ7’の曲げ刃25’との間のクリアランスCが板状ワークWの板厚tと同じ(C=1t)に設定されていても、ダイス8’のオーバーベンド成形面15’とポンチ7’のオーバーベンド成形面26’とがそのオーバーベンド角度に対応して傾斜するよう成形されているため、この傾斜したダイス8’のオーバーベンド成形面15’とポンチ7’のオーバーベンド成形面26’との間の実質的なクリアランス(両オーバーベンド成形面15’、26’に対して垂直方向の間隔)Crは、板状ワークWの板厚tよりも大きくなる。そのため、曲げ刃13’、25’によって曲げ加工されたフランジ2が両オーバーベンド成形面15’、26’の間でオーバーベンド成形されるまで拘束されておらず、自由に伸びあるいは圧縮応力が発生することとなる。フランジ2の伸び応力を受ける箇所では所謂「シャクレ」が発生し、圧縮応力を受ける箇所では予肉集中による「シワ」が発生し、またいずれの場合にも、フランジ2、2の先端縁間の長さなどの寸法精度にバラツキが生じることとなることから、上述したような面品質不良や寸法精度不良が発生する可能性を確実に解消することが困難であるという問題があった。
さらに、上記特許文献1では、各ダイスブロック毎に曲げ刃およびオーバーベンド成形面の調整を行う必要があるが、かかる調整を容易に行うことができず、手間がかかるなどの問題があった。
さらにまた、弾性回復量が見込みと異なるなどによってフランジ2、2の先端縁間などの寸法精度不良が生じた、すなわち曲げ加工が所定の角度に成形されなかった製品を容易に検出してその後の工程への払い出しを阻止することができるものは、従来の技術では存在しなかった。
However, in the conventional technique disclosed in
Furthermore, in
Furthermore, it is possible to easily detect a product in which a dimensional accuracy defect such as a gap between the leading edges of the
本発明は、上述した問題に鑑みてなされたもので、簡単な構成で、成形する製品形状に応じて板状ワークを所定の角度以上の角度に曲げ加工して所定形状の製品を精度良く成形することができ、しかも容易に調整することができるオーバーベンド成形型、プレス、およびオーバーベンド成形方法を提供することを目的とする。
また、本発明は、上述した問題に鑑みてなされたもので、簡単な構成で、寸法不良が生じた製品を容易に検出してその後の工程への払い出しを確実に阻止することができるオーバーベンド成形型、プレス、およびオーバーベンド成形方法を提供することを目的とする。
The present invention has been made in view of the above-described problems, and with a simple configuration, a plate-shaped workpiece is bent to an angle greater than or equal to a predetermined angle in accordance with the shape of the product to be molded, and a product with a predetermined shape is accurately formed. It is an object to provide an overbend mold, a press, and an overbend molding method that can be easily adjusted.
In addition, the present invention has been made in view of the above-described problems, and it is an overbend that can easily detect a product in which a dimensional defect has occurred with a simple configuration, and reliably prevent the delivery to a subsequent process. It is an object to provide a mold, a press, and an overbend molding method.
請求項1のオーバーベンド成形型に係る発明は、上記目的を達成するため、成形する製品形状に応じて板状ワークを所定の角度以上の角度に曲げ加工して所定形状の製品に成形するオーバーベンド成形型であって、板状ワークを最初に製品形状の角度に曲げ加工する曲げダイスと、該曲げダイスによって曲げ加工された板状ワークの曲げ部分を所定の角度以上の角度に曲げ加工するオーバーベンドダイスと、前記曲げダイスと前記オーバーベンドダイスとを支持し、ポンチとのプレス方向への相対的な近接移動と連動して、曲げダイスによって曲げ加工された板状ワークの曲げ部分を前記オーバーベンドダイスとポンチとの間で所定角度以上の角度に成形させるようオーバーベンド方向に前進移動されるダイス台と、を有しており、前記曲げダイスは、ダイス台が後退限位置にあるときにポンチとの間のクリアランスが板状ワークの板厚と略同じとなるよう成形されており、板状ワークに最初に当接して曲げ加工を行うように形成された曲げ刃と、前記プレス方向に延びて前記曲げ刃によって曲げ加工された板状ワークの曲げ部分を拘束するよう形成された拘束面と、を備えていることを特徴とするものである。
請求項2のオーバーベンド成形型に係る発明は、上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明において、曲げ部分が所定の角度に成形されていない製品を払い出し不能に係合する係合部が設けられていることを特徴とするものである。
請求項3のオーバーベンド成形型に係る発明は、上記目的を達成するため、成形する製品形状に応じて板状ワークを所定の角度以上の角度に曲げ加工して所定形状の製品に成形するオーバーベンド成形型であって、
ポンチと相対的な近接移動と連動して板状ワークを曲げ加工し、さらに、曲げ加工された板状ワークの曲げ部分を所定の角度以上の角度に曲げ加工するダイスと、曲げ部分が所定の角度に成形されていない製品を払い出し不能に係合する係合部と、を有することを特徴とするものである。
請求項4のプレスに係る発明は、上記目的を達成するため、請求項1〜3に記載の成形型が設けられたことを特徴とするものである。
また、請求項5のオーバーベンド成形方法に係る発明は、上記目的を達成するため、ポンチとダイスをプレスにより所定方向に相対的に近接移動させて、成形する製品形状に応じて板状ワークを所定の角度以上の角度に曲げ加工して、所定形状の製品を成形するオーバーベンド成形方法であって、
ポンチとダイスを相対的にプレス方向に近接移動させることによって板状ワークを所定の角度に曲げ加工すると共にその曲げ部分を拘束し、
続いて、さらなるポンチとダイスのプレス方向への相対的な近接移動に伴って、板状ワークの曲げ部分の拘束を維持しつつ、オーバーベンド方向へダイスをポンチに対して近接移動させることによって板状ワークの曲げ部分を所定の角度以上の角度に曲げ加工することを特徴とするものである。
請求項6のオーバーベンド成形方法に係る発明は、上記目的を達成するため、請求項5に記載の発明において、曲げ部分が所定の角度に成形されていない製品を成形型の係合部に係合することによって払い出し不能とすることを特徴とするものである。
請求項7のオーバーベンド成形方法に係る発明は、上記目的を達成するため、ポンチとダイスをプレスにより所定方向に相対的に近接移動させて、成形する製品形状に応じて板状ワークを所定の角度以上の角度に曲げ加工して、所定形状の製品を成形するオーバーベンド成形方法であって、曲げ部分が所定の角度に成形されていない製品を成形型に係合させて払い出し不能とすることを特徴とするものである。
In order to achieve the above object, the overbend mold according to the first aspect of the present invention is an overmolding method in which a plate-like workpiece is bent into a predetermined angle or more according to the shape of the product to be molded to form a product of a predetermined shape. A bending die, a bending die that first bends a plate-like workpiece to an angle of a product shape, and a bent portion of the plate-like workpiece bent by the bending die is bent to an angle greater than a predetermined angle. An overbending die, the bending die and the overbending die are supported, and the bending portion of the plate-like workpiece bent by the bending die is interlocked with the relative proximity movement in the press direction with the punch. A die base that is moved forward in the overbend direction so as to form a predetermined angle or more between the overbend die and the punch. The chair is shaped so that the clearance between the punch and the punch is substantially the same as the thickness of the plate-like workpiece when the die table is in the retreat limit position. And a constraining surface formed so as to constrain a bent portion of a plate-like workpiece that is bent in the pressing direction and is bent by the bending blade. It is.
In order to achieve the above object, the invention according to the second aspect of the present invention relates to the invention according to the first aspect, in which the product in which the bent portion is not molded at a predetermined angle is engaged so as not to be dispensed. A part is provided.
In order to achieve the above object, the overbending mold according to
Bending the plate-like workpiece in conjunction with the proximity movement relative to the punch, and a die for bending the bent portion of the bent plate-like workpiece to an angle of a predetermined angle or more, And an engaging portion that engages a product that is not molded at an angle so as not to be dispensed.
The invention according to claim 4 is characterized in that the mold according to
Further, in order to achieve the above object, the invention according to the fifth aspect of the present invention relates to the overbend forming method. An overbend molding method in which a product having a predetermined shape is molded by bending to an angle of a predetermined angle or more,
By bending the punch and the die relatively close to each other in the press direction, the plate workpiece is bent at a predetermined angle and the bent portion is constrained,
Subsequently, the plate is moved closer to the punch in the overbend direction while maintaining the restraint of the bent part of the plate-like workpiece as the punch and die are moved closer to each other in the pressing direction. The bent portion of the workpiece is bent at a predetermined angle or more.
In order to achieve the above object, an overbend molding method according to a sixth aspect of the present invention relates to the invention according to the fifth aspect, wherein a product in which a bent portion is not molded at a predetermined angle is related to an engaging portion of a molding die. It is characterized by making it impossible to pay out by combining.
In order to achieve the above-mentioned object, the invention according to the seventh aspect of the present invention relates to an overbend forming method in which a punch and a die are moved relatively close to each other in a predetermined direction by a press, and a plate-like workpiece is predetermined according to a product shape to be formed An overbend molding method in which a product having a predetermined shape is formed by bending to an angle equal to or greater than the angle, and a product whose bent portion is not molded at a predetermined angle is engaged with a molding die so that it cannot be dispensed. It is characterized by.
請求項1の発明では、ダイスは、プレス方向においてポンチ側から曲げダイス、オーバーベンドダイスの順でダイス台に保持されている。板状ワークを所定形状の製品に成形するにあたり、板状ワークはポンチとダイスの間に配置される。このとき、ダイス台は後退限に位置しており、曲げダイスのポンチに対するクリアランスは板状ワークの板厚と同じ間隔に形成されている。この状態で、ポンチとダイスをプレス方向に相対的に近接移動させると、板状ワークは、最初に曲げダイスの曲げ刃によって製品形状の角度に曲げ加工され、さらにポンチとダイスをプレス方向に相対的に近接移動させると、板状ワークの曲げ部分がその全長にわたって曲げダイスの拘束面で拘束される。さらにポンチとダイスをプレス方向に相対的に近接移動させると、ダイス台がオーバーベンド方向に前進移動されて、板状ワークの曲げ部が曲げダイスの拘束面で拘束された状態から、ポンチとオーバーベンドダイスとのオーバーベンド成形面の間で製品形状の所定の角度以上の必要とされる角度にオーバーベンド加工される。そのため、曲げ部分は、所謂「シャクレ」や「シワ」などの面品質不良が発生することなく、所定の角度に精度良く成形される。曲げダイスとオーバーベンドダイスは、必要がある場合には、ダイス台に対する位置を調整し、あるいは、両方または一方をダイス台から取り外して、板状ワークと接する部分を研削するなどの調整を行うことができる。
請求項2の発明では、請求項1に記載の発明において、所定の角度に曲げ加工された正常な製品は成形型から払い出しされるが、曲げ部分が所定の角度に成形されていない不良製品が発生した場合には、その曲げ部分が係合部に係合されてその払い出しが不能となり、後工程に不良製品を搬送することが阻止される。そして、その製品が搬出できなかったこと、あるいは、その製品が成形型内に残っていることを検出することにより、不良製品の発生を告知することが可能となる。
請求項3の発明では、ダイスとポンチは相対的にプレス方向に近接移動されることにより板状ワークが曲げ加工され、さらにポンチとダイスをプレス方向に相対的に近接移動させるのに伴ってダイスがオーバーベンド方向に前進移動されて、板状ワークの曲げ部分がポンチとダイスとのオーバーベンド成形面の間で製品形状の所定の角度以上の必要とされる角度にオーバーベンド加工される。所定の角度に曲げ加工された正常な製品は成形型から払い出しされるが、曲げ部分が所定の角度に成形されていない不良製品が発生した場合には、その曲げ部分が係合部に係合されてその払い出しが不能となり、後工程に不良製品を搬送することが阻止される。そして、その製品が搬出ができなかったこと、あるいは、その製品が成形型内に残っていることを検出することにより、不良製品の発生を告知することが可能となる。
請求項4の発明では、請求項1〜3のいずれかに記載のオーバーベンド成形型がプレスに設けられていることにより、ポンチとダイスの相対的なプレス方向への近接移動とこれに連動するオーバーベンド方向への移動とが正確且つ確実に行われる。
また、請求項5の発明では、ポンチとダイスを相対的にプレス方向に近接移動させることによって板状ワークを所定の角度に曲げ加工すると共にその曲げ部分を拘束し、続いて、さらなるポンチとダイスのプレス方向への相対的な近接移動に伴って、板状ワークの曲げ部分の拘束を維持しつつ、オーバーベンド方向へダイスをポンチに対して近接移動させることによって板状ワークの曲げ部分を所定の角度以上の角度に曲げ加工する。曲げ部分は、拘束された状態からオーバーベンド加工が行われるので、所謂「シャクレ」や「シワ」などの面品質不良が発生することなく、所定の角度に精度良く成形される。
請求項6の発明では、請求項5に記載の発明において、所定の角度に曲げ加工された正常な製品は成形型から払い出しされるが、曲げ部分が所定の角度に成形されていない不良製品が発生した場合には、その曲げ部分が成形型の係合部に係合されることによってその払い出しが不能となり、後工程に不良製品を搬送することが阻止される。そして、その製品が搬出できなかったこと、あるいは、その製品が成形型内に残っていることを検出することにより、不良製品の発生を告知することが可能となる。
請求項7の発明では、ポンチとダイスを相対的にプレス方向に近接移動させることによって板状ワークを所定の角度に曲げ加工し、続いて、さらなるポンチとダイスのプレス方向への相対的な近接移動に伴って、オーバーベンド方向へダイスをポンチに対して近接移動させることによって板状ワークの曲げ部分を所定の角度以上の角度に曲げ加工する。所定の角度に曲げ加工された正常な製品は成形型から払い出しされるが、曲げ部分が所定の角度に成形されていない不良製品が発生した場合には、その曲げ部分が成形型の係合部に係合されることによってその払い出しが不能となり、後工程に不良製品を搬送することが阻止される。そして、その製品が搬出できなかったこと、あるいは、その製品が成形型内に残っていることを検出することにより、不良製品の発生を告知することが可能となる。
In the invention of
In the invention of
In the invention of
In the invention of claim 4, when the overbend mold according to any one of
According to the invention of
In the invention of
In the invention of
請求項1の発明によれば、板状ワークを最初に製品形状の角度に曲げ加工する曲げダイスと、該曲げダイスによって曲げ加工された板状ワークの曲げ部分を所定の角度以上の角度に曲げ加工するオーバーベンドダイスと、前記曲げダイスと前記オーバーベンドダイスとを支持し、ポンチとのプレス方向への相対的な近接移動と連動して、曲げダイスによって曲げ加工された板状ワークの曲げ部分を前記オーバーベンドダイスとポンチとの間で所定角度以上の角度に成形させるようオーバーベンド方向に前進移動されるダイス台と、を有しており、前記曲げダイスは、ダイス台が後退限位置にあるときにポンチとの間のクリアランスが板状ワークの板厚と略同じとなるよう成形されており、板状ワークに最初に当接して曲げ加工を行うように形成された曲げ刃と、前記プレス方向に延びて前記曲げ刃によって曲げ加工された板状ワークの曲げ部分を拘束するよう形成された拘束面と、を備えたという簡単な構成で、成形する製品形状に応じて板状ワークを所定の角度以上の角度に曲げ加工して所定形状の製品を精度良く成形することができ、しかもダイスを容易に調整することができるオーバーベンド成形型を提供することができる。
請求項2の発明によれば、請求項1に記載の発明において、曲げ部分が所定の角度に成形されていない製品を払い出し不能に係合する係合部が設けられているという簡単な構成で、寸法不良が生じた製品をその後の工程に払い出しするのを確実に阻止し、また、その製品が搬出できなかったこと、あるいは、その製品が成形型内に残っていることを容易に検出して、不良製品の発生を告知することができるオーバーベンド成形型を提供することができる。
請求項3の発明によれば、ポンチと相対的な近接移動と連動して板状ワークを曲げ加工し、さらに、曲げ加工された板状ワークの曲げ部分を所定の角度以上の角度に曲げ加工するダイスと、曲げ部分が所定の角度に成形されていない製品を払い出し不能に係合する係合部と、を有するという簡単な構成で、寸法不良が生じた製品をその後の工程に払い出しするのを確実に阻止し、また、その製品が搬出できなかったこと、あるいは、その製品が成形型内に残っていることを容易に検出して、不良製品の発生を告知することができるオーバーベンド成形型を提供することができる。
請求項4の発明によれば、請求項1〜3のいずれかに記載のオーバーベンド成形型が設けられていることにより、ポンチとダイスの相対的なプレス方向への近接移動とこれに連動するオーバーベンド方向への移動とを正確且つ確実に行うことができる。
また、請求項5の発明によれば、ポンチとダイスを相対的にプレス方向に近接移動させることによって板状ワークを所定の角度に曲げ加工すると共にその曲げ部分を拘束し、続いて、さらなるポンチとダイスのプレス方向への相対的な近接移動に伴って、板状ワークの曲げ部分の拘束を維持しつつ、オーバーベンド方向へダイスをポンチに対して近接移動させることによって板状ワークの曲げ部分を所定の角度以上の角度に曲げ加工するという簡単な構成で、成形する製品形状に応じて板状ワークを所定の角度以上の角度に曲げ加工して所定形状の製品を精度良く成形することができるオーバーベンド成形方法を提供することができる。
請求項6の発明によれば、請求項5に記載の発明において、曲げ部分が所定の角度に成形されていない製品を成形型の係合部に係合することによって払い出し不能とすることにより、寸法不良が生じた製品をその後の工程に払い出しするのを確実に阻止し、また、その製品が搬出できなかったこと、あるいは、その製品が成形型内に残っていることを容易に検出して、不良製品の発生を告知することができるオーバーベンド成形方法を提供することができる。
請求項7の発明によれば、曲げ部分が所定の角度に成形されていない製品を成形型に係合させて払い出し不能とするという簡単な構成で、寸法不良が生じた製品をその後の工程に払い出しするのを確実に阻止し、また、その製品が搬出できなかったこと、あるいは、その製品が成形型内に残っていることを容易に検出して、不良製品の発生を告知することができるオーバーベンド成形方法を提供することができる。
According to the invention of
According to the second aspect of the present invention, in the first aspect of the present invention, an engagement portion is provided that engages a product whose bent portion is not molded at a predetermined angle so that the product cannot be paid out. , It is possible to reliably prevent delivery of a product with defective dimensions to the subsequent process, and to easily detect that the product could not be taken out or that the product remains in the mold. Thus, it is possible to provide an overbend mold that can notify the occurrence of defective products.
According to the invention of
According to the invention of claim 4, by providing the overbending mold according to any one of
According to the invention of
According to the invention of
According to the seventh aspect of the present invention, a product in which a dimensional defect has occurred can be transferred to a subsequent process with a simple structure in which a product whose bent portion is not molded at a predetermined angle is engaged with a molding die so as not to be dispensed. It is possible to reliably prevent the product from being dispensed, and to easily detect that the product has not been taken out or that the product remains in the mold, and notify the occurrence of a defective product. An overbend molding method can be provided.
最初に、本発明のオーバーベンド成形型の実施の一形態を、成形される製品がトラックフレームのレール1であり、曲げ部分であるフランジ2、2がウエブ3の両側縁に形成されているものである場合により、図1〜図11に基づいて詳細に説明する。なお、図において、同一符号は同様の部分または相当する部分に付すものとする。
本発明のオーバーベンド成形型は、概略、プレスに設けられたポンチ7とダイス8とを備えてなり、板状ワークWを曲げ加工してフランジ2をウエブ3の側縁に形成し、このフランジ2をレール1の形状に応じて所定角度α以上にオーバーベンドさせて、所定角度αのフランジ2が形成されたレール1を成形するもので、ダイス8が板状ワークWを最初に曲げ加工してフランジ2を形成する曲げダイス10と、この曲げダイス10によって形成されたフランジ2を所定の角度α以上の角度βに曲げ加工するオーバーベンドダイス11と、曲げダイス10とオーバーベンドダイス11とが重合された状態で取付けられて、ポンチ7とのプレス方向への相対的な近接移動と連動して、曲げダイス10によって曲げ加工されたフランジ2をオーバーベンドダイス11のオーバーベンド成形面15とポンチ7のオーバーベンド成形面26との間で所定角度α以上の角度βに成形させるように、オーバーベンド方向に移動されるダイス台12と、を有している。そして、曲げダイス10は、ポンチ7に対して板状ワークWの板厚tと略同じクリアランスCを有するように形成された曲げ刃13と、プレス方向に延びて曲げ刃13によって曲げ加工されたフランジ2を拘束する拘束面14と、が形成されており、オーバーベンドダイス11は、そのオーバーベンド成形面の最大角度部分15Aが前記フランジダイスの拘束面14と連続し、オーバーベンド角度βが小さくなるに従って、ダイス台12の後方に向かって後退して前記曲げダイス10との間で段部16が形成されている。
First, according to an embodiment of the overbend mold of the present invention, a product to be molded is a
The overbend mold of the present invention generally includes a
製品としてのトラックフレームのレール1は、曲げ部分としてフランジ2、2がウエブ3の両側縁に形成されたもので、その最終的な断面形状は、この実施の形態の場合、ウエブ3に対するフランジ2の角度αが略直角となるように成形される。図1に示したように、レール1は、直線状ではなく、上下方向および車幅方向に複雑に湾曲して平面のプロファイル形状や断面形状が変化するよう構成される。図2は、レール1の側面図を中段に、レール1の正面図を下段に示したものである。このような形状のレール1を成形するために必要なオーバーベンドの角度βを決定するにあたっては、ウエブ3に対してフランジ2を直角に曲げ加工したレール1の試作品を成形し、試作精度(フランジ2、2のスプリングバック、ウエブ3の捻れ量等)を測定する。図2の上段において、細い実線および二点鎖線は、所定の基準(製品毎に夫々定められる。)に対する、フランジ2の各製品形状部位のスプリングバック角度の実測値を示している。この実測値に基づいて、レール1の製品形状部位毎の必要なオーバーベンド角度(図の太い実線で示されている)βが決定される。
ここで、曲げ加工される前の状態では、板状ワークのウエブ3となる部分とフランジ2、2となる部分とのなす角は平面であるために180°であり、曲げ加工された製品としてのレール1の形状はこの実施の形態ではウエブ3に対しするフランジ2、2の角度αを90°に成形する。オーバーベンド角度βは、必要に応じて、ウエブ3に対するフランジ2、2のなす角で表現することができ、また、ウエブ3に対するフランジ2、2の90°から超えた角度の数値で表現することもできる(オーバーベンド角度βは、図4においてはウエブ3に対するフランジ2のなす角で示されている。)。したがって、オーバーベンド成形面15の最大角度部分15Aとは、ウエブ3に対するフランジ2、2のなす角βが数値的に小さい部分、または、ウエブ3に対するフランジ2、2の所定の角度α=90°から超える角度(α‐β)が数値的に大きい部分を意味する。
なお、決定されたオーバーベンド角度βに応じて、各製品形状部位の断面に図2の(a)〜(e)で例示されるような種別分けをして、後述するように、オーバーベンドダイス11のオーバーベンド成形面15とポンチ7のオーバーベンド成形面26との対応する部位のオーバーベンド角度βを設定することもできる。図2に示した例では、ウエブ3に対するフランジ2、2の90°から超えるオーバーベンド角度が断面(a)では4.5°、断面(b)では2°、断面(c)では4°、断面(d)では3°、断面(e)では1.5°に決定されている。したがって、断面(a)におけるオーバーベンド角度βが最大角度部分となり、断面(c)、断面(d)、断面(b)、断面(e)の順でオーバーベンド角度が小さくなるよう設定される。
ウエブ3に捩れを生ずる部位については、上述したように成形されたレール1の試作品を測定した試作精度に基いて、その捩れ方向と反対方向であって捩れと同角度のねじれ見込み角度をポンチ17とクッションパッド18とに形成する。
The
Here, in the state before being bent, the angle formed between the portion that becomes the
In addition, according to the determined overbend angle β, the cross section of each product shape part is classified as illustrated in FIGS. 2A to 2E, and as described later, the overbend die is used. It is also possible to set the overbend angle β of the corresponding portion between the 11
As for the portion where the
図3に示すように、この実施の形態におけるオーバーベンド成形型は、上型5と下型6によって構成されており、上型5がプレスのラムに連結されて下型6に対して昇降移動される。したがって、本発明でいうプレス方向とは、この実施の形態では上下方向を意味する。上型5にはポンチ7と、カム20が設けられている。下型6には、上型5のカム20によってオーバーベンド方向に前進移動可能に設けられたダイス台12と、クッションピン19の先端に設けられたクッションパッド18と、ダイス台12の後退限位置を規定するバックアップ部17とが設けられており、ダイス台12には、上型1の下降によってカム20が当接されることによりオーバーベンド方向に移動させるためのカム面21が形成されている。ダイス台12には、曲げダイス10とオーバーベンドダイス11との二段からなるダイス8が支持されている。
曲げダイス10の上方であってポンチ7と対向する側の上方角部には所定アール半径を有する曲げ刃13が形成されており、また、ポンチ7と対向する側の面には曲げ刃13から連続して下方に延びる拘束面14が形成されている。曲げ刃13と拘束面14は、製品としてのトラックフレームのレール1の投影形状(すなわちウエブ3の形状にフランジ2、2の板厚を加えた形状)と対応して成形される。曲げダイス10は、オーバーベンドダイス11の上に配置される。
As shown in FIG. 3, the overbend mold in this embodiment is composed of an
A
オーバーベンドダイス11の、上型5の下死点(図3の中心線から右方に示されている)においてポンチ7と対向する面には、オーバーベンド成形面15が形成されている。オーバーベンド成形面15の下方は、トラックフレームのレール1のウエブ3の投影形状と対応して成形されており、下方から上方に向かって上述したように決定されたオーバーベンド角度βに応じた角度で成形されている。そのため、オーバーベンド成形面15の上方は、最大角度部分15Aからベンド角度部分が小さくなるにつれてダイス台12の後方、すなわち図3の中心軸線から外側に後退するように形成されている。したがって、オーバーベンドの最大角度部分15A以外の部分15Bにおいては、図4に示すように、曲げダイス10とオーバーベンドダイス11との間に段部16が形成されている。かかる段部16は、後述するように、フランジがウエブ3に対して直角に成形されなかったレール1を払い出し不能に係合する係合部として機能する。なお、オーバーベンドダイス11は、曲げダイス10と共にダイス台12に取付けられており、そのオーバーベンド成形面15が最大角度部分15Aであっても、それ以外の部分15Bであっても、上型5のカム20がダイス台12のカム面21に当接されることによるストロークSは同じである。
An
曲げダイス10は、ダイス台12が後退限位置にあるとき(図3の中心軸線から左方に示された状態のとき)、図4に示すようにポンチ7に対して板状ワークWの板厚tと同じ厚さのクリアランスCを有するように配置され、また、オーバーベンドダイス11は、オーバーベンド成形面15の上方の最大角度部分15Aが曲げダイス10の拘束面14と連続するように、ダイス台12に支持されている。曲げダイス10およびオーバーベンドダイス11とダイス台12とのそれぞれの間、あるいは、曲げダイス10とオーバーベンドダイス11との間にスペーサやシムを介装することにより、曲げダイス10の曲げ刃13および拘束面14と、オーバーベンドダイス11のオーバーベンド成形面15のダイス台12上での位置などの調整を容易に行うことができる。また、曲げダイス10の曲げ刃13および拘束面14と、オーバーベンドダイス11のオーバーベンド成形面15を研削するなどの調整を行う場合には、ダイス台12から曲げダイス10とオーバーベンドダイス11の一方または両方を取り外して、外部でかかる調整を容易に行うことができる。
When the
なお、オーバーベンドダイス15の高さh1は、レール1のフランジ2の図4における高さ(幅)Hよりも高ければ良く、容易に設定することができる。また、曲げダイス10の高さh2は、レール1のフランジ2の高さHよりも低く、曲げ加工された後にオーバーベンド加工されるフランジ2を拘束できる高さであれば良く、その3分の1〜2分の1程度など、容易に設定することができ、しかも曲げダイス10の質量が少なくて済む。後述するように、曲げ加工されたフランジ2は曲げダイス10の拘束面14に対して摺接されるため、曲げダイス10の曲げ刃13や拘束面14に表面処理を施す必要がある場合もある。しかしながら、かかる場合であっても、曲げダイス10の高さh2がフランジ2の高さHよりも低く設定されるため、表面処理の面積が少なくて済むことから、成形型の製造コストや成形型表面処理維持費用の低減を図ることができる。
The height h1 of the overbend die 15 only needs to be higher than the height (width) H in FIG. 4 of the
ポンチ7の、下方角部には曲げ刃25が曲げダイス10の曲げ刃13の形状と対応して成形され、側面にはオーバーベンド成形面26がオーバーベンドダイス11のオーバーベンド成形面15と対応して成形されている。図5のみに示すように、上型5には、払い出しピン31が設けられている。払い出しピン31は、軸部31bと、軸部31bの一端に形成された大径のヘッド31aとを有するもので、ヘッド31aが上型5の収容穴33に挿通されると共に軸部31bがポンチ7を貫通するように挿通されており、ヘッド31aと収容穴33の底(天上面)の間にはスプリングなどの弾性体32が介装されている。そして、上型5には、この実施の形態の場合、払い出しピン31の自重と弾性体32の付勢によって払い出しピン31の先端がポンチ7の表面から突出してレール1を正常に払い出した場合(図5の(b)を参照)にヘッド30bの存在を検知する近接スイッチなどからなるセンサ34が設けられている。
On the lower corner of the
なお、本発明は、上述した実施の形態に限定されることはなく、自動車のフレームのレール1以外の成形にも適用することができる。また、曲げ加工されることによりウエブ3の両側縁に成形されるフランジ2、2は、双方の形状あるいは角度が対称・非対称のいずれの場合であっても適用することができ、さらには、ウエブ3の一方の側縁のみにフランジ2を成形する場合にも適用することができる。そして、フランジ2の最終的な製品としての角度はウエブ3に対して直角に限定されることはなく、他の角度にも適用することができる。
In addition, this invention is not limited to embodiment mentioned above, It can apply also to shaping | molding other than the
次に、本発明のオーバーベンド成形方法を、上述したように構成されたオーバーベンド成形型を使用する場合によって説明する。図において、同一符号は同様の部分または相当する部分に付すものとする。
本発明のオーバーベンド成形方法は、概略、ポンチ7とダイス8を相対的にプレス方向に近接移動させることによって板状ワークWを所定の角度αに曲げ加工してフランジ2、2を成形すると共にそのフランジ2、2を拘束し、続いて、さらなるポンチ7とダイス8のプレス方向への相対的な近接移動に伴って、フランジ2に対する拘束を維持しつつ、オーバーベンド方向へダイス8をポンチ7に対して近接移動させることによって、成形する製品形状に応じてフランジを所定の角度α以上の角度βに曲げ加工して、所定形状の製品を成形するものである。そして、本発明のオーバーベンド成形方法は、フランジ2が所定の角度αに成形されていない製品を成形型の係合部として機能する段部16などに係合することによって払い出し不能とするものである。
Next, the overbend molding method of the present invention will be described in the case of using the overbend mold configured as described above. In the drawings, the same reference numerals are given to similar or corresponding parts.
The overbend forming method of the present invention generally forms the
図6〜図8はオーバーベンドの最大角度部15Aにおける曲げ加工開始時(図6)、曲げ加工中間時(図7)、上型の下死点時(図8)を説明するためにそれぞれ示したものであり、図9〜図11はオーバーベンドの最大角度部以外の部分15Bにおける曲げ加工開始時(図9)、曲げ加工中間時(図10)、上型の下死点時(図11)を説明するためにそれぞれ示したものである。
板状ワークWを曲げ加工するに際しては、上型5が上昇して下型6から離間しており、ダイス台12がバックアップ部17に当接して後退限に位置している。このときのポンチ7に対する曲げダイス8のクリアランスCは、図4に参照されるように、板状ワークの板厚tと同じとなっている。なお、ポンチ7に対する曲げダイス10のクリアランスCや高さ方向の位置、あるいは表面処理などの調整が必要な場合には、ダイス台12から曲げダイス10を取り外して研削したり、曲げダイス10とダイス台12との間あるいはオーバーベンドダイス11との間にシムやスペーサを介装することにより、容易に調整することができる。
FIGS. 6 to 8 are respectively shown for explaining the bending start time (FIG. 6), the bending intermediate time (FIG. 7), and the upper die bottom dead center (FIG. 8) at the
When bending the plate-like workpiece W, the
この状態で最初に板状ワークWをクッションパッド18上の所定の位置に位置決め載置し、上型5を下降移動させると、図6および図9に示すように、板状ワークWがポンチ7とクッションパッド18との間に挟まれて下降し、フランジ2、2となる部分が曲げダイス10に接する。そして、さらに上型5を下降移動させると、板状ワークWの側縁が曲げ加工されて、ウエブ3に対して設定された角度αである90°(この実施の形態の場合)でフランジ2、2が形成される。このフランジ2、2は、その長手方向全長にわたって、図7および図10に示すように、曲げダイス10の拘束面14によって拘束された状態で、さらなるポンチ7の下降に伴って摺接しながら下降する。そして、上型5のカム20がダイス台12のカム面21に当接されることにより、図8および図11に示すように、ダイス台12が図の右方すなわちオーバベンド方向に移動して、オーバーベンド成形面15がポンチ7に対して近づき、フランジ2、2は、曲げダイス10の拘束面14で拘束された状態から、フランジ2、2のそれぞれ引張応力を受ける部分や圧縮応力を受ける部分などその形状に基づくスプリングバック量に応じて設定されたオーバーベンド角度βにさらに曲げ加工されることとなる。そのため、フランジ2、2は、所謂「シャクレ」や「シワ」などの面品質不良が発生することなく、所定の角度αにそれぞれ精度良く成形される。
In this state, when the plate-like workpiece W is first positioned and placed at a predetermined position on the
ここで、曲げ加工された両フランジ2、2の端縁間の寸法が本来の所定の寸法と異なって成形された場合、すなわち、フランジ2、2がウエブ3に対して設定された所定の角度αに成形されていないレール1が成形された場合について説明する。
フランジ2がウエブ3に対して設定された所定の角度αに成形されていないレール1が成形された場合には、かかるレール1を成形型の係合として機能する段部16などに係合させて払い出し不能とする。
なお、成形型には、成形されたレール1を把持して搬出するための搬出手段が隣設されている。そして、搬出手段には、成形されたレール1を把持できたか否かを検出するセンサが設けられている。
Here, when the dimension between the edges of the
When the
In addition, the forming die is provided with an unloading means for gripping and unloading the formed
図5の(a)に示すように、フランジ2が所定の角度αに成形された場合には、上型5の上昇移動に伴ってポンチ7もクッションパッド18から離間するよう移動し、図5の(b)に示すように、弾性体32の付勢によって払い出しピン31の先端がポンチ7の下端面から突出してレール1が払い出しされる。そして、払い出しピン31のヘッド31aが突出限に位置してそのヘッド31aの存在をセンサ34が検出し、制御装置がクッションピン19を上昇させて、かかるレール1を搬出手段に把持して搬出させるよう制御する。
しかしながら、フランジ2がウエブ3に対して90°よりも小さくなるように成形された場合には、図5の(c)に示すように、フランジ2がポンチ7に係合されることにより払い出しピン31がポンチ7から完全に突出するのが阻止され、センサ34が払い出しピン31のヘッド31aを検出することができない。かかる場合には、制御装置が搬出手段の駆動を停止させて警報音を発したり警報表示を行うなどして不良製品の発生を告知する。
一方、図4に破線で示したように、フランジ2がウエブ3に対して90°よりも大きくなるように成形された場合には、クッションピン19を上昇させようとしても、フランジ2の先端縁がオーバーベンドの最大角度部15A以外の部分15Bの曲げダイス10とオーバーベンドダイス11との間に形成された段部16に係合されるため、クッションピン19が上昇できず、したがってレール1を搬出装置が把持して次工程に搬出させることが確実に阻止される。搬出装置では、そのセンサがレール1を把持できなかったことを検出し、フランジ2がウエブ3に対して90°よりも小さくなるように成形された場合と同様に、駆動を停止して寸法不良が生じた製品の後の工程への払い出しを確実に阻止すると共にその発生を検知して、警報音を発したり警報表示を行うなどして不良製品の発生を告知する。
なお、フランジ2がウエブ3に対して90°よりも大きくさくなるように成形されたレール1の検出は、搬出装置のセンサによることなく、段部16にレール30が係合されたことを検出することができるものであれば、オーバーベンドダイス11にセンサを設けるなど、他の手法を採用することもできる。
As shown in FIG. 5A, when the
However, when the
On the other hand, when the
The detection of the
W:板状ワーク、 t:板厚、 C:ポンチとダイスのクリアランス、 1:トラックフレームのレール(製品)、 2:フランジ(曲げ部分)、 3:ウエブ、 5:上型、 6:下型、 7:ポンチ、 8:ダイス、 10:曲げダイス、 11:オーバーベンドダイス、 12:ダイス台、 13:曲げ刃、 14:拘束面、 15:オーバーベンド成形面、 15A:オーバーベンドの最大角度部分、 15B:オーバーベンドの最大角度部分以外の部分、 16:段部(係合部)
W: Plate work, t: Plate thickness, C: Punch and die clearance, 1: Track frame rail (product), 2: Flange (bent part), 3: Web, 5: Upper mold, 6: Lower mold 7: punch, 8: die, 10: bending die, 11: overbending die, 12: die base, 13: bending blade, 14: constraining surface, 15: overbending molding surface, 15A: maximum angle portion of
Claims (7)
板状ワークを最初に製品形状の角度に曲げ加工する曲げダイスと、
該曲げダイスによって曲げ加工された板状ワークの曲げ部分を所定の角度以上の角度に曲げ加工するオーバーベンドダイスと、
前記曲げダイスと前記オーバーベンドダイスとを支持し、ポンチとのプレス方向への相対的な近接移動と連動して、曲げダイスによって曲げ加工された板状ワークの曲げ部分を前記オーバーベンドダイスとポンチとの間で所定角度以上の角度に成形させるようオーバーベンド方向に前進移動されるダイス台と、を有しており、
前記曲げダイスは、ダイス台が後退限位置にあるときにポンチとの間のクリアランスが板状ワークの板厚と略同じとなるよう成形されており、板状ワークに最初に当接して曲げ加工を行うように形成された曲げ刃と、前記プレス方向に延びて前記曲げ刃によって曲げ加工された板状ワークの曲げ部分を拘束するよう形成された拘束面と、を備えていることを特徴とするオーバーベンド成形型。 According to the product shape to be molded, it is an overbend mold for bending a plate-like workpiece to an angle of a predetermined angle or more to form a product of a predetermined shape,
A bending die that first bends a plate-like workpiece to the angle of the product shape;
An overbend die for bending a bent portion of a plate-like workpiece bent by the bending die to an angle of a predetermined angle or more;
Supporting the bending die and the overbending die, and interlocking with the relative proximity movement of the punch in the press direction, the bending portion of the plate-like workpiece bent by the bending die is moved to the overbending die and the punch. A die base that is moved forward in the overbend direction so as to be formed at an angle of a predetermined angle or more between
The bending die is formed so that the clearance between the punch and the punch is substantially the same as the thickness of the plate-like workpiece when the die base is in the retreat limit position. And a constraining surface formed so as to constrain a bent portion of a plate-shaped workpiece that extends in the press direction and is bent by the bending blade. Overbend mold.
ポンチと相対的な近接移動と連動して板状ワークを曲げ加工し、さらに、曲げ加工された板状ワークの曲げ部分を所定の角度以上の角度に曲げ加工するダイスと、
曲げ部分が所定の角度に成形されていない製品を払い出し不能に係合する係合部と、
を有することを特徴とするオーバーベンド成形型。 According to the product shape to be molded, it is an overbend mold for bending a plate-like workpiece to an angle of a predetermined angle or more to form a product of a predetermined shape,
A die that bends the plate workpiece in conjunction with the proximity movement relative to the punch, and further bends a bent portion of the bent plate workpiece to a predetermined angle or more;
An engaging portion that engages a product in which a bent portion is not molded at a predetermined angle so as not to be dispensed;
An overbend mold characterized by comprising:
ポンチとダイスを相対的にプレス方向に近接移動させることによって板状ワークを所定の角度に曲げ加工すると共にその曲げ部分を拘束し、
続いて、さらなるポンチとダイスのプレス方向への相対的な近接移動に伴って、板状ワークの曲げ部分の拘束を維持しつつ、オーバーベンド方向へダイスをポンチに対して近接移動させることによって板状ワークの曲げ部分を所定の角度以上の角度に曲げ加工することを特徴とするオーバーベンド成形方法。 Overbend molding that molds a product with a predetermined shape by moving a punch and a die relatively close to each other in a predetermined direction by a press and bending a plate-shaped workpiece to an angle of a predetermined angle or more according to the shape of the product to be molded. A method,
By bending the punch and the die relatively close to each other in the press direction, the plate workpiece is bent at a predetermined angle and the bent portion is constrained,
Subsequently, the plate is moved closer to the punch in the overbend direction while maintaining the restraint of the bent part of the plate-like workpiece as the punch and die are moved closer to each other in the pressing direction. An overbend forming method comprising bending a bent portion of a workpiece to an angle greater than a predetermined angle.
曲げ部分が所定の角度に成形されていない製品を成形型に係合させて払い出し不能とすることを特徴とするオーバーベンド成形方法。
Overbend molding that molds a product with a predetermined shape by moving a punch and a die relatively close to each other in a predetermined direction by a press and bending a plate-shaped workpiece to an angle of a predetermined angle or more according to the shape of the product to be molded. A method,
An overbend molding method characterized in that a product whose bent portion is not molded at a predetermined angle is engaged with a molding die so as not to be dispensed.
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