JP2005301755A - 異常監視装置 - Google Patents

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泰崇 佐藤
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繁治 中山
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Abstract

【課題】被監視物の異常の検知には、複数種類のセンサが必要なため、装置構成が複雑となり、又、いずれのセンサも有線か、或いは無線でもセンサに付設した電池からの給電が必要なため、配線による被監視物の開閉の制約や電池交換の手間等の問題があった。
【解決手段】異常監視装置2は、被監視物5・7に固定された無線検知手段3と、該無線検知手段からの電波18より前記被監視物5・7の異常を検知する無線制御手段4とを備え、該無線制御手段4は、前記無線検知手段3に作動電波17を送信して非接触で電力を供給する一方、無線検知手段3から受信した電波の方向や強度等の電波特性を分析し、前記被監視物5・7の移動に伴う無線検知手段3の位置データと、前記被監視物5・7の様体変化に伴う無線検知手段3の破損データとを取得し、該位置データと破損データとにより異常の有無を判断する。
【選択図】図1

Description

本発明は、物体の異常、例えば、建造物・乗り物への侵入や、ショーケースからの盗難の際に起こる、窓、ドア、ショーケース等の開閉や破損・破壊等を、誤作動を起こすことなく精度良く検知可能であり、しかも、装置構成が簡単で低コストかつ動作トラブルの発生が少なく、電力切れのない安定した異常監視装置を提供する技術に関する。
従来より、建造物・乗り物への侵入やショーケースからの盗難を監視するにあたっては、侵入経路上の窓・ドアやケース本体(以下、「被監視物」とする)に、振動センサ、超音波センサ、マグネットセンサ、赤外線センサ等を設置し、これらのセンサをコントローラで制御して、異常を検知する監視装置が採用されている。
しかし、このうち、振動センサでは、振動による被監視物表面の歪みの変化を圧電素子等を用いて検知するため、強風・走行する自動車等により発生する外部からの振動や、建造物・乗り物内部にいる犬・猫等のペットによる振動を検知して、誤作動を起こす、という問題があった。また、被監視物の損傷・破壊時の超音波を検知する超音波センサ、リードスイッチを応用したマグネットセンサ、及び侵入者の動きを検出する赤外線センサについても、振動センサと同様に、建造物・乗り物の外部や内部からの振動に反応して、誤作動を起こす、という問題があった。
そこで、この誤作動を防止するため、窓ガラス等の被監視物の表面に導電部材を形成しておき、該導電部材の破損によって生じる抵抗値の変化を検出することにより、外部や内部からの振動に反応して誤作動を起こすことがなく、被監視物の破損を精度良く検知可能とする技術(例えば、特許文献1参照。)が公知となっている。
特開2003−187344号公報
しかしながら、この抵抗変化によるセンサは、導電部材の破損を前提としたセンサ(以下、「破損検出センサ」とする)であり、被監視物が開閉しただけでは抵抗が変化しないため、該被監視物の移動に伴う異常を検知できず、この異常を検知するには、前記赤外線等の他のセンサ(以下、「位置検出センサ」とする)を併用する必要があった。そのため、前述の誤作動の問題が解消されないばかりか、複数種類のセンサを組み合わせるために装置構成が複雑となり、装置コスト・保守管理コストが増加し、動作トラブルも発生しやすくなる、という問題があった。
また、上記のいずれのセンサについても、有線で外部電源端子より電力を供給するか、あるいは、無線の場合でもセンサに付設した電池より電力を供給する構成であったため、有線での配線による被監視物の開閉の制約や、無線での電池交換等の手間や該交換に伴う廃材の発生の問題があった。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
すなわち、請求項1においては、被監視物に関する各種情報を収集して分析し異常を検知する異常監視装置において、該異常監視装置は、前記被監視物に固定された無線検知手段と、該無線検知手段からの電波より前記被監視物の異常を検知する無線制御手段とを備え、該無線制御手段は、前記無線検知手段に電波を送信して非接触で電力を供給する一方、無線検知手段から受信した電波の方向や強度等の電波特性を分析して、前記被監視物の移動に伴う無線検知手段の位置データと、前記被監視物の様体変化に伴う無線検知手段の破損データとを取得し、該位置データと破損データとにより異常の有無を判断するものである。
請求項2においては、前記無線検知手段は、無線制御手段に電波を送受信するアンテナ部と、該アンテナ部を介して供給された電力により動作して前記無線制御手段に電波を送信するセンサ部とから構成され、該センサ部は、前記無線検知手段や被監視物を識別するための固有情報を蓄積する記憶装置を有するものである。
請求項3においては、前記無線制御手段は、無線検知手段に電波を送受信する通信部と、該通信部からの信号を基に前記被監視物に関する各種情報を分析して異常の有無を判断する情報分析部とから構成され、該情報分析部は、前記固有情報と、前記位置データと破損データとから成る監視情報に加えて、該監視情報であって被監視物の異常時に無線検知手段より送信された電波から得られる基準情報を蓄積する記憶装置を有し、該基準情報と前記監視情報を比較して異常の有無を判断するものである。
請求項4においては、前記無線検知手段のアンテナ部は、外力によって容易に破損する外部アンテナを有するものである。
本発明は、以上のように構成したので、以下に示す効果を奏する。
すなわち、請求項1においては、被監視物に関する各種情報を収集して分析し異常を検知する異常監視装置において、該異常監視装置は、前記被監視物に固定された無線検知手段と、該無線検知手段からの電波より前記被監視物の異常を検知する無線制御手段とを備え、該無線制御手段は、前記無線検知手段に電波を送信して非接触で電力を供給する一方、無線検知手段から受信した電波の方向や強度等の電波特性を分析して、前記被監視物の移動に伴う無線検知手段の位置データと、前記被監視物の様体変化に伴う無線検知手段の破損データとを取得し、該位置データと破損データとにより異常の有無を判断するので、無線検知手段は外部や内部からの振動に反応して誤作動を起こすことがなく、異常を精度良く検知することができる。また、単一の無線検知手段で位置検出センサと破損検出センサとを兼用することができ、異常を検知するのに複数種類のセンサを組み合わせる必要がないため、装置構成が簡単となり、部品点数が少なくて済み、装置自体や保守管理にかかるコストを大幅に低減することができると共に、動作トラブルの発生も少なくすることができる。更に、無線検知手段への給電を、非接触でしかも無線制御手段から電波を送信する度に行うことができるため、配線によって被監視物の動作が制限されることがなく、また、電池式のように電池切れによって装置が急に動作不能となることがなく、電力切れのない安定した異常監視装置を提供することができるのである。加えて、使用済み電池による廃材の発生がないため、資源の無駄使いや環境汚染の防止に大きく貢献できる。
請求項2においては、前記無線検知手段は、無線制御手段に電波を送受信するアンテナ部と、該アンテナ部を介して供給された電力により動作して前記無線制御手段に電波を送信するセンサ部とから構成され、該センサ部は、前記無線検知手段や被監視物を識別するための固有情報を蓄積する記憶装置を有するので、無線検知手段の種類、動作特性、個体番号等のセンサデータと、該無線検知手段を固定した被監視物の種類、動作特性、個体番号等の被監視物データとを、固有情報として、前記無線制御手段に確実に伝達することができるため、無線制御手段において、前記位置データと破損データから成る監視情報と併せ、異常の有無を精度良く判断することができる。
請求項3においては、前記無線制御手段は、無線検知手段に電波を送受信する通信部と、該通信部からの信号を基に前記被監視物に関する各種情報を分析して異常の有無を判断する情報分析部とから構成され、該情報分析部は、前記固有情報と、前記位置データと破損データから成る監視情報とに加えて、該監視情報であって被監視物の異常時に無線検知手段より送信された電波から得られる基準情報を蓄積する記憶装置を有し、該基準情報と前記監視情報を比較して異常の有無を判断するので、異常監視装置の利用者は、特別な専門知識がなくとも自動的に異常の有無を検知することができ、該異常に対する迅速な対応が可能となる。
請求項4においては、前記無線検知手段のアンテナ部は、外力によって容易に破損する外部アンテナを有するので、該外部アンテナを被監視物の固定部側と可動部側に跨って橋設したり、被監視物の破壊対象部に貼設したりすると、被監視物の開閉や破損と一緒に外部アンテナも破損・破壊されるため、特別な検出用部材を別途設けることなく、窓、ドア、ケースはもとより、パチンコ等の遊戯施設の仕切ガラス、缶・ビン等の容器、土産品等の包装物、及びおむつカバー・ベッド等の育児・介護用品など、多種多様な被監視物の異常を検知することができ、低コストで、本発明に関わる異常監視装置の適用範囲を大きく拡大させることができるのである。
次に、発明の実施の形態を説明する。
図1は本発明に係わる異常監視装置を適用した異常監視システムの全体構成を示すブロック図、図2は無線検知手段である無線センサの詳細構成を示すブロック図、図3は無線制御手段であるコントローラの詳細構成を示すブロック図、図4は易損アンテナを取り付けた被監視物を示す斜視図であり、図4(a)は容器、図4(b)は包装物、図4(c)は育児・介護用品の場合を示す斜視図である。
初めに、本発明に係わる異常監視装置を適用した異常監視システムの全体構成について、図1により説明する。
なお、本実施例では、被監視物として、住宅のスライド式の窓や店舗のショーケースを中心に説明しているが、パチンコ等の遊戯施設の仕切ガラス、缶・ビン等の容器、土産品等の包装物、及びおむつカバー・ベッド等の育児・介護用品などにも適用可能であり、本発明に係わる装置を適用すれば、これらの被監視物の開閉や破損等の異常を、精度良く、しかも、低コストで装置トラブルもなく安定して監視することができるため、盗難による被害はもちろんのこと、客先へ運搬途中の商品容器の破損によるクレームを最小限に抑制できると共に、監視の必要な幼児や老人等が使用中のおむつカバー・ベッド等の異常も迅速に検知してトラブルがそれ以上拡大しないように迅速に対応することができる。
図1に示す異常監視システム1においては、住宅のスライド式の窓5や店舗のショーケース7に、本発明に係わる異常監視装置2の無線センサ3が固定される一方、該無線センサ3の通信可能範囲内には、前記異常監視装置2のコントローラ4が配設されている。
該コントローラ4は、インターネット等のネットワーク8に接続され、該ネットワーク8には、前記窓5のある住宅を使用する利用者9の携帯電話やパソコン等のローカル端末10と、前記ショーケース7のある店舗を使用する利用者22の携帯電話やパソコン等のローカル端末23と、異常監視サービスを提供する情報管理センタ11の情報管理装置12とに接続されている。
更に、該情報管理装置12には、必要に応じて、前記利用者9・12が契約を結んだ警備会社13のパソコン等のローカル端末14や、警察などの公的取締機関15の中央コンピュータ等のローカル端末16を、専用回線24やネットワーク8を介して接続することも可能である。
これにより、前記無線センサ3から得られた各種情報を基にコントローラ4が判断した異常の有無に関する信号21(以下「異常監視信号」とする)を、ネットワーク8を介して、利用者9・22、情報管理センタ11、更には関係機関の警備会社13・公的取締機関15等に瞬時に伝達することができるので、被監視物のある現場に短時間で駆けつける等の、異常に対する迅速な対応が可能となり、更に、前記利用者9・22と関係機関13・15との連係も密となって、これら関係機関13・15から利用者9・22への的確な指示や、逆に、利用者9・22から関係機関13・15への被監視物に関する詳細情報の提供が容易となり、異常に対する、より的確な対応が可能となるのである。
また、住宅や店舗には、警報装置25を設けると共に、該警報装置25を前記コントローラ4と有線又は無線で接続することができる。これにより、侵入者へ警報音や光で警告を発して早期に退散させることができ、盗難による被害を最小限に止めることができる。
次に、このような異常監視システム1における、本発明に係わる異常監視装置2について、図1により説明する。
異常監視装置2は、前述したように、コントローラ4と無線センサ3とから構成され、該無線センサ3は、住宅の場合には、前記窓5を構成する窓ガラス6のうちの固定ガラス6aと可動ガラス6bとに、無線センサ3aと無線センサ3bがそれぞれ固定され、店舗の場合には、貴金属類の入ったショーケース7を構成するフレーム7aやガラス板7bに、無線センサ3cと無線センサ3dがそれぞれ固定されている。
いずれの場合にも、異常監視中は、無線センサ3を起動して作動させるための電波17(以下、「作動電波」とする)が、前記コントローラ4から無線センサ3a〜3dに向かって送信される。すると、該無線センサ3a〜3dは、前記作動電波17によって給電されて起動し、各無線センサ3a〜3d内に記憶された固有情報を含んだ電波18(以下、「センサ電波」とする)が、各無線センサ3a〜3dからコントローラ4に向かって送信される。
このような構成において、住宅で、侵入者が前記可動ガラス6bをスライドさせて窓5から侵入すると、該可動ガラス6b上の無線センサ3bの位置が変化し、該無線センサ3bからコントローラ4が受信するセンサ電波18bの方向や強度等の電波特性も変化する。一方、固定ガラス6a上の無線センサ3aの位置は変化しないため、該無線センサ3aよりコントローラ4が受信するセンサ電波18aの方向や強度等の電波特性も変化しない。従って、18aと18bの各センサ電波の特性変化、あるいはこれらの合成波の特性変化をコントローラ4内で分析すると、ガラス6aに対するガラス6bの相対位置を位置データとして取得でき、これにより、侵入者による窓ガラス6の開閉を検知することができる。
また、店舗で、侵入者がフレーム7aを壊したりガラス板7bを割ってショーケース7内の貴金属類等を持ち出そうとすると、該無線センサ3c・3dの位置が変化したり無線センサ3c・3dそのものが損傷若しくは破壊されるため、該無線センサ3c・3dからコントローラ4が受信するセンサ電波18c・18dの方向や強度等の電波特性も変化し、特に、損傷・破壊時には、電波の強度が激減するかゼロとなる。
つまり、18cと18dの各センサ電波の特性変化、あるいはこれらの合成波の特性変化をコントローラ4内で分析すると、通常位置に対するフレーム7aやガラス板7bの相対位置の位置データを取得することができ、特に、電波特性のうちの強度変化を詳細に分析すると、フレーム7aやガラス板7bの破損状況に対応する電波強度を破損データとして取得することができ、これにより、侵入者によるショーケース7の移動・破損・破壊を検知することができる。すなわち、この場合の無線センサ3は、位置データと破損データから成る被監視物に関する情報(以下、「監視情報」とする)を検出可能な、位置検出センサと破損検出センサとの両機能を備えるのである。
なお、住宅で、侵入者がガラス6a・6bを割って住宅に侵入する場合も、同様にして、センサ電波18a・18bの電波特性のうち特に強度変化を詳細に分析することにより、侵入者による窓5の破損・破壊も検知することができる。
すなわち、被監視物に関する各種情報を収集して分析し異常を検知する異常監視装置2において、該異常監視装置2は、前記被監視物である窓5やショーケース7に固定された無線検知手段である無線センサ3と、該無線検知手段である無線センサ3からの電波であるセンサ電波18より前記被監視物である窓5やショーケース7の異常を検知する無線制御手段であるコントローラ4とを備え、該無線制御手段であるコントローラ4は、前記無線検知手段である無線センサ3に作動電波17を送信して非接触で電力を供給する一方、無線検知手段である無線センサ3から受信した電波の方向や強度等の電波特性を分析して、前記被監視物である窓5やショーケース7の移動に伴う無線検知手段である無線センサ3の位置データと、前記被監視物である窓5やショーケース7の様体変化に伴う無線検知手段である無線センサ3の破損データとを取得し、該位置データと破損データとにより異常の有無を判断するので、無線検知手段である無線センサ3は外部や内部からの振動に反応して誤作動を起こすことがなく、異常を精度良く検知することができる。また、単一の無線検知手段である無線センサ3で位置検出センサと破損検出センサとを兼用することができ、異常を検知するのに複数種類のセンサを組み合わせる必要がないため、装置構成が簡単となり、部品点数が少なくて済み、装置自体や保守管理にかかるコストを大幅に低減することができると共に、動作トラブルの発生も少なくすることができる。更に、無線検知手段である無線センサ3への給電を、非接触でしかも無線制御手段であるコントローラ4から電波を送信する度に行うことができるため、配線によって被監視物である窓5やショーケース7の動作が制限されることがなく、また、電池式のように電池切れによって装置が急に動作不能となることがなく、電力切れのない安定した異常監視装置2を提供することができるのである。加えて、使用済み電池による廃材の発生がないため、資源の無駄使いや環境汚染の防止に大きく貢献できる。
次に、前記無線センサ3について、図1、図2、図4により説明する。
該無線センサ3は、アンテナ部27とセンサ部28とから構成される。
図2に示すように、このうちのセンサ部28は、樹脂などのモールド33で囲まれた、いわゆる非接触ICチップにより構成され、該非接触ICチップ内には、変復調回路等から成る通信装置29と、該通信装置29を制御して前記コントローラ4との間で無線通信を行う通信制御装置30とが、小型チップ化されて内蔵されている。該制御通信装置30内には、ROM等の読み出し専用のメモリから成る記憶装置31を内蔵しており、該記憶装置31内には、無線センサ3の種類、センサ電波18の周波数等の動作特性、及び無線センサ3の個体番号などから成るセンサデータと、該無線センサ3を固定した窓5やショーケース7といった被監視物の種類、ガラス6aは固定されガラス6bは移動するといった被監視物の動作特性、及び被監視物の個体番号などから成る被監視物データとを、固有情報として蓄積した固有情報データベース32を設けている。
このような構成において、図1、図2に示すように、異常監視中に、前記利用者9・22や情報管理センタ11が、前記ローカル端末10・23や情報管理装置12を操作して、ネットワーク8を介して作動信号19を前記コントローラ4に送信すると、該コントローラ4は、作動電波17を自動的に発信する。該作動電波17を、無線センサ3のアンテナ部27が受信すると、電磁誘導によって電流が流れて電力が生じ、該電力によって前記通信装置29と通信制御装置30とが起動し、記憶装置31内の固有データベース32の固有情報を含んだセンサ電波18を自動的に発信するのである。なお、このように入力された電波により発生する電力は、本発明の無線センサ3以外にも、携帯電話等の携帯通信機器のための電力として使用可能であり、その際は、電池に一旦蓄電するなどして、電力をアップした上で使用するようにしてもよい。
すなわち、無線検知手段である無線センサ3は、無線制御手段であるコントローラ4に電波を送受信するアンテナ部27と、該アンテナ部27を介して供給された電力により動作して前記無線制御手段であるコントローラ4に電波を送信するセンサ部28とから構成され、該センサ部28は、前記無線検知手段である無線センサ3や被監視物を識別するための固有情報を蓄積する記憶装置31を有するので、無線検知手段である無線センサ3の種類、動作特性、個体番号等のセンサデータと、該無線検知手段である無線センサ3を固定した被監視物の種類、動作特性、個体番号等の被監視物データとを、固有情報として、前記無線制御手段であるコントローラ4に確実に伝達することができるため、無線制御手段であるコントローラ4において、前記位置データと破損データから成る監視情報と併せ、異常の有無を精度良く判断することができる。
また、前記アンテナ部27としては、前記センサ部28を構成する非接触ICチップのリードフレームの一部をアンテナとしたり、センサ部28の外部に別体に外部アンテナ27aを設けるようにしてもよい。該外部アンテナ27aは、通常のステンレスなど以外に、アルミニウム等の軟質金属や炭素繊維等の非金属導体などの箔や細線から構成してもよい。
このような破損しやすい素材から成るアンテナ34(以下、「易損アンテナ」とする)は、前記窓5では、固定ガラス6aや可動ガラス6bの表面に、前記ショーケース7では、フレーム7aやガラス板7bの表面に、貼付して固定されており、これらの被監視物6a・6b・7a・7bが破損・破壊されると同時に、前記易損アンテナ34も一緒に破損・破断されて、無線センサ3からのセンサ電波18の強度が、激減するかゼロとなるのである。
また、図4に示すように、このような易損アンテナ34は、容器35や包装物36の表面であって封を開ける部分に貼付したり、おむつカバー37の着脱部分に貼付したり、該着脱部分の繊維に編み込むように構成してもよい。
このような構成において、侵入者が固定ガラス6a・可動ガラス6bやフレーム7a・ガラス板7bを破損・破壊したり、店舗内で容器35や包装物36が勝手に開封されたり、該容器35や包装物36が客先まで運搬中に破損したり、あるいは、育児・介護用品が使用中に外れるといった異常が発生すると、易損アンテナ34も同時に破損・破壊され、無線センサ3からのセンサ電波18の強度が変化する。つまり、易損アンテナ34を組み込むことにより、無線センサ3の破損検出センサとしての機能を飛躍的に高めることができるのである。
すなわち、前記無線検知手段である無線センサ3のアンテナ部27は、外力によって容易に破損する外部アンテナである易損アンテナ34を有するので、該外部アンテナである易損アンテナ34を被監視物の固定部側である固定ガラス6aと可動部側である可動ガラス6bに跨って橋設したり、被監視物の破壊対象部であるフレーム7a・ガラス板7bに貼設したりすると、被監視物の開閉や破損と一緒に外部アンテナである易損アンテナ34も破損・破壊されるため、特別な検出用部材を別途設けることなく、窓5、ドア、ケースのショーケース7はもとより、パチンコ等の遊戯施設の仕切ガラス、缶・ビン等の容器35、土産品等の包装物36、及びおむつカバー37・ベッド等の育児・介護用品など、多種多様な被監視物の異常を検知することができ、低コストで、本発明に関わる異常監視装置2の適用範囲を大きく拡大させることができるのである。
次に、前記コントローラ4について、図1乃至図3により説明する。
該コントローラ4は、通信部38と情報分析部39とから構成され、該情報分析部39は、キーボード、タッチパネル、音声入力機器などの入力装置40と、CRTディスプレイ、液晶ディスプレイなどの出力装置41と、制御プログラムや前記センサ電波18を分析するための分析プログラムなどの各種プログラムを読み込むメインメモリ43と、該プログラムの指令を受けて各種処理を行う中央処理装置42と、EEPROM等の書き込み可能なメモリから成る記憶装置44とから成る。
該記憶装置44内には、前記無線センサ3から送信されてきたセンサ電波18の方向や強度等の電波特性を分析して得た位置データと破損データを蓄積する監視情報データベース47と、各種の異常発生時に被監視物から得られた位置データや破損データを基準データとして蓄積した基準情報データベース48と、無線センサ3の個体番号等の固有情報のセンサデータと被監視物の固有情報の被監視物データとを蓄積した固有情報データベース45とを設け、更に、センサ電波18の分析の際に、前記基準データと比較して異常の有無やその種類・程度等を判断するのに必要な分析モデルデータや分析プログラムを蓄積した分析データベース46とを設けている。
また、前記通信部38は、外部若しくは内部にアンテナを有しており、該アンテナを介して無線センサ3に作動電波17を送信したり、逆に、無線センサ3からセンサ電波18を受信できるようにし、前記情報分析部39を無線センサ3と無線で接続するようにしている。更に、この通信部38は、前記警報装置25やネットワーク8とも、有線又は無線で接続するようにしている。
このような構成において、前記利用者9・22や情報管理センタ11が、無線又は有線で作動信号19をコントローラ4に送信すると、前記通信部38が、前記固有情報データベース45より、目的とする無線センサ3の使用周波数等の固有情報を引き出し、該固有情報を基にして作動電波17を無線センサ3に自動的に送信する。
該作動電波17を受信した無線センサ3は、前述したようにして、センサデータと被監視物データの固有情報を含んだセンサ電波18を発信する。該センサ電波18中の固有情報は、前記通信部38を介して情報分析部39内に入力されると、前記固有情報データベース45中の固有情報と照会されて、無線センサ3と該無線センサ3が固定されている被監視物が認識・確定される。同時に、通信部38にて検出されたセンサ電波18の方向や強度等の電波特性は、前記メインメモリ43と中央処理装置42によって、前記基準情報データベース48中の基準データと比較された上で、前記分析データベース46中の分析モデルデータや分析プログラムに従って分析される。そして、無線センサ3の位置データや破損データが算出されると、その結果は、前記監視情報データベース47に監視情報として蓄積されるのである。
該位置データや破損データから成る監視情報と、前記センサデータと被監視物データから成る固有情報とから、被監視物に異常発生と判断した場合には、コントローラ4は、異常監視信号21を前記利用者9・22や情報管理センタ11に自動的に送信し、必要ならば、前記警報装置25に警報信号51を送信して、警報音や光で侵入者等に警告を発することができる。
なお、利用者9・22や情報管理センタ11が、コントローラ4の記憶装置44内の各種情報を閲覧したい場合には、必要に応じて、無線又は有線で情報呼出信号20をネットワーク8を介してコントローラ4に送信すると、各データベース45〜48内の情報をのせた情報信号50が、自動的に、ネットワーク8に向かって送信されるようにしている。
すなわち、無線制御手段であるコントローラ4は、無線検知手段である無線センサ3に電波を送受信する通信部38と、該通信部38からの信号を基に前記被監視物に関する各種情報を分析して異常の有無を判断する情報分析部39とから構成され、該情報分析部39は、前記固有情報と、前記位置データと破損データから成る監視情報とに加えて、該監視情報であって被監視物の異常時に無線検知手段である無線センサ3より送信された電波から得られる基準情報を蓄積する記憶装置44を有し、該基準情報と前記監視情報を比較して異常の有無を判断するので、異常監視装置2の利用者9・22は、特別な専門知識がなくとも自動的に異常の有無を検知することができ、該異常に対する迅速な対応が可能となる。
次に、本発明に係わる異常監視装置2におけるセキュリティについて、図1乃至図3により説明する。
前述したように、無線センサ3の個体番号を、無線センサ3内の記憶装置31とコントローラ4内の記憶装置44の双方に組み込むようにしている。これによって、コントローラ4による無線センサ3の個体識別が可能となり、たとえ、侵入者が、偽りのセンサ電波をコントローラ4に発信して侵入を試みようとしても、コントローラ4は、センサ電波中に無線センサ3の個体番号がないために異常と判断し、前記利用者9・22や情報管理センタ11に対して、異常監視信号21を送信して警報を発することができるのである。
すなわち、無線センサ3とコントローラ4が、無線センサ3の個体番号等の共通のID情報を保有するので、成りすましによる侵入を確実に防止することができる。
更に、無線センサ3内の記憶装置31を、コントローラ4内の記憶装置44と同様に、EEPROM等の書き込み可能なメモリにすると共に、無線センサ3とコントローラ4の保有するID情報を、前記情報管理センタ11等から必要に応じて変更するようにしてもよい。これによって、ID情報を変化させることができ、センサ電波の偽装は一層困難となり、成りすましによる侵入を、より確実に防止することができるのである。
本発明に係わる異常監視装置を適用した異常監視システムの全体構成を示すブロック図である。 無線検知手段である無線センサの詳細構成を示すブロック図である。 無線制御手段であるコントローラの詳細構成を示すブロック図である。 易損アンテナを取り付けた被監視物を示す斜視図であり、図4(a)は容器、図4(b)は包装物、図4(c)は育児・介護用品の場合を示す斜視図である。
符号の説明
2 異常監視装置
3 無線検知手段
4 無線制御手段
5・7 被監視物
17 作動電波
18 無線検知手段から受信した電波
27 アンテナ部
28 センサ部
31 記憶装置
34 外力によって容易に破損する外部アンテナ
38 通信部
39 情報分析部
44 記憶装置

Claims (4)

  1. 被監視物に関する各種情報を収集して分析し異常を検知する異常監視装置において、該異常監視装置は、前記被監視物に固定された無線検知手段と、該無線検知手段からの電波より前記被監視物の異常を検知する無線制御手段とを備え、該無線制御手段は、前記無線検知手段に電波を送信して非接触で電力を供給する一方、無線検知手段から受信した電波の方向や強度等の電波特性を分析して、前記被監視物の移動に伴う無線検知手段の位置データと、前記被監視物の様体変化に伴う無線検知手段の破損データとを取得し、該位置データと破損データとにより異常の有無を判断することを特徴とする異常監視装置。
  2. 前記無線検知手段は、無線制御手段に電波を送受信するアンテナ部と、該アンテナ部を介して供給された電力により動作して前記無線制御手段に電波を送信するセンサ部とから構成され、該センサ部は、前記無線検知手段や被監視物を識別するための固有情報を蓄積する記憶装置を有することを特徴とする請求項1記載の異常監視装置。
  3. 前記無線制御手段は、無線検知手段に電波を送受信する通信部と、該通信部からの信号を基に前記被監視物に関する各種情報を分析して異常の有無を判断する情報分析部とから構成され、該情報分析部は、前記固有情報と、前記位置データと破損データから成る監視情報とに加えて、該監視情報であって被監視物の異常時に無線検知手段より送信された電波から得られる基準情報を蓄積する記憶装置を有し、該基準情報と前記監視情報を比較して異常の有無を判断することを特徴とする請求項2記載の異常監視装置。
  4. 前記無線検知手段のアンテナ部は、外力によって容易に破損する外部アンテナを有することを特徴とする請求項1又は請求項2又は請求項3記載の異常監視装置。
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