JP2005297815A - 建設機械の油圧制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】通常のアタッチメント作業の快適な作業性を確保しつつ、走行時において良好な直進走行性を確保し、且つ、ぬかるみ等からの脱出が容易な建設機械の油圧制御装置を得る。
【解決手段】2つのポンプラインに対して左右の走行用モータ20、24を振り分けて機能させる第1の接続態様を有し、所定の条件が整ったときに、当該左右の走行用モータ20、24の双方を単一のフロントポンプ12のライン内で機能させる第2の接続態様に走行直進弁50によって切り換える。ここで、走行系及び他のアクチュエータのいずれかが同時に操作され(圧力スイッチ80、82が共にオン)、かつ走行系のライン60のライン圧Poが所定値以下と判断されたときに、いずれかの走行系に空転が発生していると捉え、電磁切換弁58をY側に切り替え、走行直進弁50を第1の接続態様(A側)に復帰させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、建設機械の油圧制御装置に関する。
油圧ショベル等の建設機械においては、ブーム、アーム、あるいはバケット等のアタッチメントを備えると共に、単独で走行するための走行系が装備されている。従来一般的に採用されている建設機械の油圧制御装置は、ポンプラインが基本的に2つのグループに分けられているものが多い。
この種の油圧制御装置では、一方のポンプラインに左右のうちの一方、例えば左の走行用モータ(走行用アクチュエータ)と走行以外のアタッチメント用のアクチュエータ、例えば旋回モータ、あるいはアームシリンダ等が接続され、他方のポンプラインに右の走行用モータと他の走行以外のアタッチメント用のアクチュエータ、例えばブームシリンダ、バケットシリンダ等が接続される。
同一のポンプラインの中では、各アクチュエータは、方向切換弁(制御弁)を介して油圧ポンプに対して並列に接続されている。
通常作業時においては、長い走行は殆ど行われないため、この構成により、作業の大半を占める各種のアタッチメント作業を2系統のポンプラインを最大限に活用して行うことができる。
一方、左右の走行用アクチュエータが2つのポンプラインに振り分けられているような接続態様の場合、アタッチメントの作業状態に応じて左右のポンプラインにおける圧力負荷が大きく異なることが考えられることから、良好な直進走行を行うことができなくなる可能性がある。そこで、例えば走行操作とアタッチメント操作とが同時に行われたような場合には、走行直進弁を切り換え、左右の走行用アクチュエータの双方を一方のポンプラインのみに接続すると共に、走行以外のアタッチメントのアクチュエータの全てを他方のポンプラインに接続するように全体の接続態様を切り換えるように構成した油圧制御装置が提案されている(例えば特許文献1等を参照)。
この構成に係る油圧制御装置に依れば、各アタッチメント作業を行いながらでも、当該アタッチメント作業による圧力負荷の如何に関わらず、良好な直進走行性を確保することができる。
特開平3−244721号公報
しかしながら、このように所定の条件が成立したときに、左右の走行用アクチュエータを同一のポンプラインによって駆動するように切り換える構成を採用している油圧制御装置にあっては、走行時において、確かにアタッチメントの作業負荷の如何に関わらず良好な直進走行性を確保できるというメリットが得られるものの、ぬかるみ等からの脱出が難しくなることがあるという不具合が新たに発生していた。
本発明は、このような不具合が、左右の走行系が同一のポンプラインに纏められたが故に、より助長されているという因果関係を突き止めた結果なされたものであって、通常のアタッチメント作業の快適な作業性を確保しつつ、走行時において良好な直進走行性を確保し、且つ、ぬかるみ等からの脱出が容易な建設機械の油圧制御装置を提供することをその課題としている。
本発明は、左右の走行用アクチュエータを2つのポンプラインに振り分けて駆動する第1の接続態様を有すると共に、所定の条件が整ったときに、当該左右の走行用アクチュエータの双方を単一のポンプラインで駆動する第2の接続態様に切り換える構成とされた建設機械の油圧制御装置において、左右何れかの車輪の空転状態を検知する空転検知手段を備えると共に、前記第2の接続態様での運転中に、該空転検知手段が左右何れかの車輪の空転を検知したときに、前記第1の接続態様に復帰させる切り換え弁を備えたことにより、上記課題を解決したものである。
建設機械の性質上、ぬかるんだ土地で作業をしなければならないことが多く、そのため
走行中に左右いずれかの走行系が空転してしまうことも非常にしばしば発生する。このような状況は、現場の状況がその都度異なることから、なかなか油圧制御装置との関連性には考えが及ばなかった。しかし、左右の走行系が同一のポンプラインにまとめられると、確かに通常の走行が可能な道路あるいは工事現場の場合には、他のアタッチメント作業の如何に関わらず良好な直進走行性が得られるものの、何れかの走行系がぬかるみに入って空転状態となると、空転状態となった側が低負荷となるため、圧油はますます低負荷側に流入するようになり、脱出が困難になる。
そこで、本発明では、このように第2の接続態様に切り換わって単一のポンプライン内に左右の走行用アクチュエータが接続されているときには、空転状態を何らかの手法で検知するようにした。その上で、空転状態が発生したと検知されたときには、元々の第1の接続態様、すなわち左右の走行用アクチュエータが別々のポンプラインに振り分けられるような接続態様に戻す。この結果、各走行用アクチュエータの相対的な干渉が絶たれ、高負荷側の走行系にも圧油を供給できるようになるため、ぬかるみからの脱出がより容易に行えるようになる。
本発明は、既に存在する走行直進弁を復帰させるという既存の構成をほとんどそのまま利用するものであるため、わずかな改変のみで「ぬかるみ脱出が容易になる」という大きな効果が得られる。
本発明によれば、通常のアタッチメント作業の快適な作業性を確保しつつ、走行時において良好な直進走行性を確保し、且つ、ぬかるみ等からの脱出が容易な建設機械の油圧制御装置を得ることができる。
以下、図面に基づいて本発明の実施形態の一例について詳細に説明する。
図1は、本実施形態に係る油圧制御装置の要旨を示す概略油圧回路図、図2、図3は、図1のより具体的な油圧回路図である。なお、図2、図3は、同一の油圧回路を、紙面の大きさの都合上2つに分けたものであり、図中のC1〜C4でそれぞれ連結される。
図1の概略油圧回路図は、本実施形態に関係する主な機能を説明するためにこれを模式的に表現したものであり、図2、図3に示す実際の具体的な油圧回路とは必ずしも1対1には対応していない。そのため、説明の便宜上、ここでは主に図1を参照しながら本実施形態の構成を説明することとし、図2、図3においては、主な構成要素に図1と同一の符号付すに止める。
図1において、油圧制御装置10は、フロントポンプ12、リヤポンプ14、及びパイロットポンプ16を備える。
この油圧制御装置10は、走行系のアクチュエータとして、左走行制御弁18によって操作される左走行モータ20、右走行制御弁22によって操作される右走行モータ24を有する。また、この油圧制御装置10は、走行系以外のアクチュエータとして、バケット制御弁26によって操作されるバケットシリンダ28、ブーム制御弁30によって操作されるブームシリンダ32、アーム制御弁34によって操作されるアームシリンダ36、及び旋回制御弁38によって操作される旋回モータ40を有する。
各制御弁18、22、26、30、34、38は、各々の主制御部18A、22A、26A、30A、34A、38Aの切り換えに連動して、信号用油圧ラインを遮断、あるいは切り換え制御するための補助制御部18B、22B、26B、30B、34B、38Bをそれぞれ一体的に有している。
各アクチュエータは、直接フロントポンプ12と接続されている右走行切換弁22を除いて走行直進弁50を介してフロントポンプ12及びリヤポンプ14と接続されている。
走行直進弁50は、切り換え位置A、Bを備え、ばね52により、切り換え位置A側に常に付勢されている。走行直進弁50は、ポート54にパイロットライン圧P1が入力されると(ばね52の付勢力に打ち勝って)切り換え位置B側に切り換えられ、更に、ポート56に(後述する)電磁切換弁58からのパイロットライン圧力P2が入力されると、たとえポート54にパイロットライン圧P1が掛かっているときでも、切り換え位置A側に復帰できる構成とされている。
走行直進弁50の切り換え位置がA側のときは、フロントポンプ12及びリヤポンプ14による2つのポンプラインのそれぞれに対して左右の走行モータ20、24が振り分けられる第1の接続態様が形成される。また、後述する所定の条件が整うと、切り換え位置がB側とされ、左右の走行モータ20、24の双方がフロントポンプ12に対して接続されると共にこれ以外の全てのアクチュエータがリヤポンプ14に対して接続される第2の接続態様が形成されるようになっている。
より具体的には、走行直進弁50が切り換え位置Aとされたときには、フロントポンプ12に対してライン60を介して右走行制御弁22(右走行モータ24)が接続されると共に、ライン62、64を介して旋回制御弁38(旋回モータ40)及びアーム制御弁34(アームシリンダ36)がそれぞれ接続される。また、リヤポンプ14に対してライン66、68を介して左走行制御弁18(左走行モータ20)が接続されると共に、ライン66、70を介してバケット制御弁26(バケットシリンダ28)及びブーム制御弁30(ブームシリンダ32)がそれぞれ接続される。これが本実施形態における第1の接続態様である。
一方、走行直進弁50が切り換え位置Bとされたときには、フロントポンプ12に対してライン60を介して右走行切換弁22(右走行モータ24)が接続されると共に、ライン62、68を介して左走行制御弁18(左走行モータ20)がそれぞれ接続される。また、リヤポンプ14に対して、ライン66、70を介してバケット制御弁26(バケットシリンダ28)及びブーム制御弁30(ブームシリンダ32)が接続されるとともに、ライン66、64を介して旋回制御弁38(旋回モータ40)及びアーム制御弁34(アームシリンダ36)がそれぞれ接続される。これが本実施形態における第2の接続態様である。
走行直進弁50のポート54のパイロットライン圧P1は、左右いずれかまたは双方の走行制御弁18、22がオン状態とされ、且つ他のアクチュエータの制御弁26、30、36、40がひとつでもオン状態とされると発生する。パイロットライン圧P1を具体的に発生させるための油路は、各制御弁の補助制御部18B、22B、26B、30B、34B、38B等によって構成される(図2参照)。この第1、第2接続態様自体は、公知の接続態様に属するため、詳細な説明はここでは省略する。
一方、走行直進弁50のポート56のパイロットライン圧P2は、電磁切換弁58によって生成される。電磁切換弁58は、ばね58Aによって通常時(非励磁時)はX側に維持され、ポート56をタンクTに接続している。しかし、所定の条件が成立すると(第2の接続態様のときに走行系の空転状態が検知されると)Y側に切り換えられ、パイロットポンプ16のパイロットライン圧P2を当該ポート56側に導く構成とされている。
本実施形態では、この所定の条件の成立を判断するために、左右の走行制御弁18、22の操作を検知する圧力スイッチ80と、他のアクチュエータの操作を検知する圧力スイッチ82が設けられ、且つ、フロント側のポンプライン、すなわち第2の接続態様において走行系が接続されているポンプライン60に、圧力センサ84が配置されている。
この構成により、圧力スイッチ80、82がともにオン状態とされ、すなわち走行系及び他のアクチュエータのいずれかが同時に操作され、且つ走行系のライン60のライン圧Poが所定値以下と判断されたときに、電磁切換弁58が励磁され、該電磁切換弁58がY側に切り換えられてパイロットライン圧P2が走行直進弁50のポート56に導かれる制御形態が形成される。
次にこの実施形態の作用を説明する。
建設機械本来の通常の作業を行うときには、走行直進弁50のポートには特にライン圧P1は発生しないため、該走行直進弁50はばね52の付勢力により切り換え位置A側を維持している。この結果、第1の接続態様が形成される。
即ち、フロントポンプ12に対してライン60を介して右走行制御弁22(右走行モータ24)が接続されると共に、ライン62、64を介して旋回制御弁38(旋回モータ40)及びアーム制御弁34(アームシリンダ36)がそれぞれ接続される。また、リヤポンプ14に対してライン66、68を介して左走行制御弁18(左走行モータ20)が接続されると共に、ライン66、70を介してバケット制御弁26(バケットシリンダ28)及びブーム制御弁30(ブームシリンダ32)がそれぞれ接続される。
これにより、頻繁に使用されるバケットシリンダ28、ブームシリンダ32の各アクチュエータのグループと、アームシリンダ36、旋回モータ40の各アクチュエータのグループとをそれぞれ別個の(2個の)ポンプラインで駆動することができるようになり、快適な作業を行うことができる。
なお、左右の走行モータ20、24の一方または双方が駆動される場合であっても、このときに何らかの他のアクチュエータが同時に駆動されない限り、走行直進弁50のポート54におけるライン圧P1は発生しないため、第1の接続態様はそのまま維持されるようになっている。
ここで、左右の走行制御弁18、22がともにオンとされ、かつ何らかの他のアクチュエータが同時に操作されると、走行直進弁50のポート54にライン圧P1が発生するようになるため、該走行直進弁50がB側に切り換えられ、第2の接続態様が形成される。
即ち、フロントポンプ12に対してライン60を介して右走行切換弁22(右走行モータ24)が接続されると共に、ライン62、68を介して左走行制御弁18(左走行モータ20)がそれぞれ接続される。また、リヤポンプ14に対して、ライン66、70を介してバケット制御弁26(バケットシリンダ28)及びブーム制御弁30(ブームシリンダ32)が接続されるとともに、ライン66、64を介して旋回制御弁38(旋回モータ40)及びアーム制御弁34(アームシリンダ36)がそれぞれ接続される。
これにより、走行以外のアクチュエータの使用態様の如何に関わらず、左右の走行モータ20、24はフロントポンプ12から独立して圧油の供給を受けることができ、良好な走行直進性を確保できる。
ところで、この状態で走行しているときに、一方の走行系がぬかるみ等に填って空転状態に陥ると、この空転状態となった側の走行負荷が急に軽くなるため、フロントポンプ12から供給される圧油がますますこの軽負荷側の走行系に流れ込むことになってしまう。そのため、空転はますます激しくなる傾向となり、ぬかるみからの脱出が困難となる。しかしながら、この実施形態では、この状態を圧力スイッチ80、82及び圧力センサ84によって検知し、接続態様を第1の接続態様に復帰させることができる。
まず、圧力スイッチ80、82が共にオン状態であるか否かが判断される。これは、現状が第2の接続態様で運転中か否かを確認するためのものである。第2の接続態様で運転中でなければ、本実施形態で注目する「ぬかるみからの脱出困難」という不具合は特に問題とならない。圧力スイッチ80、82が共にオン状態であると判断され、なお且つ圧力センサ84によって走行系を担うフロントポンプ12の系統の圧力が所定値以下であると判断されたときには、電磁切換弁58が励磁され、Y側に切り換えられる。これは、走行の駆動圧は、もともとそれほど高くないが、空転が始まると、負荷が更に急減するため、フロントポンプ12の系統の圧力が所定値以下であることを検知することにより、空転状態に入ったことを検知できると考えられるためである。
電磁切り換え弁58のY側への切り換えにより、パイロットポンプ16によって発生されたパイロットライン圧P2が走行直進弁50のポート56に作用し、該走行直進弁50が切り換え位置A側に押し戻される。すると、油圧制御装置10は再び第1の接続態様とされ、左右の走行モータ20、24はそれぞれリヤポンプ14及びフロントポンプ12によって別個に駆動されるようになる。そのため走行高負荷側(空転していない側)にも圧油を供給することができるようになり、ぬかるみからの脱出が容易となる。
ここで、そのままの状態を維持し続けると、ぬかるみを脱出した後は、(第1の接続態様であるが故に)蛇行走行を引き起こす可能性があるため、圧力センサ84が所定値以上に回復したと判断されたことを検知した後は、再び電磁切換弁58をオフとして第2の(直進走行用の)接続態様に戻れるようにする。なお、この場合の所定値は、ハンチングを防止するために、空転を検知するときの所定値よりも若干高めに設定する。
なお、本発明には、様々なバリエーションが考えられる。
上記実施形態では、基本的に、第1のポンプラインに対して左右のうちの一方の走行用アクチュエータ及び走行以外のアクチュエータが接続されると共に、第2のポンプラインに対して左右のうちの他方の走行用アクチュエータ及び走行以外の他のアクチュエータが接続されていた(第1の接続態様)。また、この状態で走行操作と走行以外の何らかのアタッチメント操作を同時に行った場合に、第1のポンプラインに左右の走行用アクチュエータの双方が接続されると共に、第2のポンプラインに対して走行用以外の全アクチュエータが接続接続される構成とされていた(第2の接続態様)。
しかしながら、本発明は、その趣旨より、要は油圧制御装置が少なくとも2つの接続態様を有しており、2つのポンプラインに左右の走行用アクチュエータが振り分けられる第1の接続態様から、単一のポンプラインに左右の走行アクチュエータの双方がまとめられる第2の接続態様へと切り換えられる構成でさえあれば、同様に適用可能である。即ち、その他のアクチュエータについてはそれらがどのように振り分けられているかについては特に限定されない。また、どのような条件が成立したときに第1の接続態様から第2の接続態様に切り換えられるかについても特に限定されない。
また、上記実施形態においては、2つのポンプラインのうち、第2の接続態様において走行用のアクチュエータが接続された方のポンプラインの圧力を検知する走行系圧力検知手段を備え、該走行系圧力検知手段による検知圧力が所定値以下の状態となったときに、空転状態が検知されたとして、電磁切り換え弁を切り換える構成を採用していた。
しかしながら、本発明においては、左右の走行系の空転状態を具体的にどのようにして検知するかについては特に限定されない。例えば、上記検知方法のほかに、2つのポンプラインのうちの一方のポンプラインの圧力を検知する圧力検知手段(例えば前述の圧力センサ84)と、他方のポンプラインの圧力を検知する圧力検知手段(例えば図1において符号88で示すセンサ)とを備え、両圧力検知手段による検知圧力の差圧(圧力センサ84と88の検出圧力の差)が所定値以上の状態となったときに、空転状態が検知されたとして、切換弁を切り換える構成とすることもできる。
更には、左右の走行用のアクチュエータに現に掛かっている圧力をそれぞれ検知する左右の走行系圧力検知手段(例えば図1において符号90、92で示すセンサ)を備え、該左右の走行系圧力検知手段によるそれぞれの検知圧力の差圧が所定値以上の状態となったときに、空転状態が検知されたとして、切換弁を切り換える構成としてもよい。
或いは、これらの構成を適宜に組み合わせることにより、より的確に空転状態を検知するようにしても良い。なお、特定の条件の下で第1の接続態様から第2の接続態様に移行したときは、その特定の条件を前提とした空転状態の検知がなされるべきである。
また、上記実施形態においては、空転状態が検知されたことを圧力スイッチや圧力センサ等の圧力検知手段の出力信号によって検知し、切り換え弁(58)を介して走行直進弁を切り換えるようにしていた。この方法は、切り換え制御の自由度が高く、空転状態を多様な情報を元にきめ細かく検知できる可能性がある点で優れる。しかしながら、本発明では、同様な情報を内在する油圧ラインから絞りやチェック弁、あるいは切り換え弁等を用いて機械的にパイロットライン圧P2に相当する油圧を生成し、これを走行直進弁(50)のポート(56)に導くようにしても良い。この場合、空転状態の検知は、それ自体「顕在化された情報」としては検知されるわけではないが、このような所定の油圧ライン上でパイロット油圧として取り出される情報でも、本発明所定の効果を引き出すための空転状態の検知情報となり得る。
また、本発明は、基本的に空転状態の検知に依存して、第2の接続態様から第1の接続態様に復帰することその基本的な内容としており、(空転が収束したときに)第2の接続態様に再び移行するときの条件については、特に限定されないが、このときに、もともとの第1の接続態様から第2の接続態様に移行するときの条件をそのまま適用する構成とすると、未だ空転状態が収まっていないうちに、第2の接続態様に戻されてしまう可能性がある。
そのため、空転状態が収束したことを検知する手段を別途備え、空転状態から脱したと検知されたことを条件として、再び第2の接続態様に戻すように構成するのが好ましい。
この場合に、空転状態が収束したことをどのようにして検知するかについては、例えば、先の実施形態のように空転検知のための構成を、閾値を変えて(ヒステリシスを与えて)収束検知のための構成として再度利用しても良く、あるいは空転状態が検知されたことによって第1の接続態様に切り換えてからの経過時間が所定時間以上となったことを検知する構成であってもよい。これは復帰に時間的ヒステリシスを与える手法に属する。
本発明は、建設機械の直進走行中におけるぬかるみの脱出が容易な油圧制御装置として利用可能である。
本発明の実施形態の一例が適用された建設機械の油圧制御装置の要旨を模式的に示した概略油圧回路図 上記油圧制御装置のより具体的な構成の半分を示す油圧回路図 上記油圧制御装置のより具体的な構成の残りの半分を示す油圧回路図
符号の説明
10…油圧制御装置
12…フロントポンプ
14…リヤポンプ
16…パイロットポンプ
18…左走行制御弁
20…左走行モータ
22…右走行制御弁
24…右走行モータ
26…バケット制御弁
28…バケットシリンダ
30…ブーム制御弁
32…ブームシリンダ
34…アーム制御弁
36…アームシリンダ
38…旋回制御弁
40…旋回モータ
50…走行直進弁
52…ばね
54、56…ポート
58…電磁切換弁
58A…ばね
60、62、64、66、68、70…ライン
80、82…圧力スイッチ
84、88…圧力センサ
T…タンク

Claims (7)

  1. 左右の走行用アクチュエータを2つのポンプラインに振り分けて駆動する第1の接続態様を有すると共に、所定の条件が整ったときに、当該左右の走行用アクチュエータの双方を単一のポンプラインで駆動する第2の接続態様に切り換える構成とされた建設機械の油圧制御装置において、
    左右何れかの走行系の空転状態を検知する空転検知手段を備えると共に、
    前記第2の接続態様での運転中に、該空転検知手段が走行系の空転状態を検知したときに、前記第1の接続態様に復帰させる切り換え弁を備えた
    ことを特徴とする建設機械の油圧制御装置。
  2. 請求項1において、
    前記第1の接続態様が、第1のポンプラインに対して左右のうちの一方の走行用アクチュエータ及び走行以外のアクチュエータを接続すると共に、第2のポンプラインに対して左右のうちの他方の走行用アクチュエータ及び走行以外の他のアクチュエータを接続するものであり、
    前記第2の接続態様が、第1のポンプラインに左右の走行用アクチュエータの双方を接続すると共に、第2のポンプラインに対して走行用以外の全アクチュエータを接続するものであり、且つ
    前記建設機械の油圧制御装置が、走行操作と走行以外の何らかのアタッチメント操作を同時に行った場合に、前記第1の接続態様から第2の接続態様に切り換えるものである
    ことを特徴とする建設機械の油圧制御装置。
  3. 請求項1または2において、更に、
    前記2つのポンプラインのうち、前記第2の接続態様において走行用アクチュエータが接続された方のポンプラインの圧力を検知する走行系圧力検知手段を備え、該走行系圧力検知手段による検知圧力が所定値以下の状態となったときに、前記空転状態が検知されたとして、前記切換弁が切り換わる構成とされた
    ことを特徴とする建設機械の油圧制御装置。
  4. 請求項1または2において、更に、
    前記2つのポンプラインのうち、前記第2の接続状態において走行用アクチュエータが接続されたポンプラインの圧力を検知する走行系圧力検知手段と、走行以外のアクチュエータが接続されたポンプラインの圧力を検知するアタッチメント系圧力検知手段と、を備え、
    該走行系圧力検知手段による検知圧力とアタッチメント系圧力検知手段による検知圧力との差圧が所定値以上の状態となったときに、前記空転状態が検知されたとして、前記切換弁が切り換わる構成とされた
    ことを特徴とする建設機械の油圧制御装置。
  5. 請求項1または2において、更に、
    前記2つのポンプラインのうち、前記第2の接続状態において走行用アクチュエータが接続されたポンプラインの、左右の走行用アクチュエータが接続された部分の圧力をそれぞれ検知する左右の走行系圧力検知手段を備え、
    該左右の走行系圧力検知手段によるそれぞれの検知圧力の差圧が所定値以上の状態となったときに、前記空転状態が検知されたとして、前記切換弁が切り換わる構成とされた
    ことを特徴とする建設機械の油圧制御装置。
  6. 請求項1〜5のいずれかにおいて、
    更に、前記空転状態が収束したことを検知する手段を備え、
    空転状態が収束したと検知されたときに、前記第1の接続態様を、再び第2の接続態様に戻す構成とされた
    ことを特徴とする建設機械の油圧制御装置。
  7. 請求項6において、
    前記空転状態が収束したことを検知する手段が、
    空転状態が検知されたことによって第1の接続態様に復帰してからの経過時間が所定時間以上となったこと検知する手段である
    ことを特徴とする建設機械の油圧制御装置。
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