JP2005297076A - 工作機械の主軸装置 - Google Patents

工作機械の主軸装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2005297076A
JP2005297076A JP2004112101A JP2004112101A JP2005297076A JP 2005297076 A JP2005297076 A JP 2005297076A JP 2004112101 A JP2004112101 A JP 2004112101A JP 2004112101 A JP2004112101 A JP 2004112101A JP 2005297076 A JP2005297076 A JP 2005297076A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
main shaft
claw
motor shaft
motor
machine tool
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2004112101A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4419131B2 (ja
Inventor
Yukio Tamura
幸夫 田村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Niigata Machine Techno Co Ltd
Original Assignee
Niigata Machine Techno Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Niigata Machine Techno Co Ltd filed Critical Niigata Machine Techno Co Ltd
Priority to JP2004112101A priority Critical patent/JP4419131B2/ja
Publication of JP2005297076A publication Critical patent/JP2005297076A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4419131B2 publication Critical patent/JP4419131B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Turning (AREA)

Abstract

【課題】 主軸とモータ軸とをガタツキが生じることなく確実に連結して、加工精度を向上させる。
【解決手段】 モータ軸爪27が主軸溝に挿入され、溝部に主軸爪32が挿入されたとき、モータ軸爪27と主軸爪32の間に画成された隙間35に遮蔽部材40が差し込まれることで主軸30とモータ軸14が互いに同軸に連結される。遮蔽部材40は、第1部材41及び第2部材42を備える。第1部材41と第2部材42との当接面には隙間35に差し込まれたとき、モータ軸の径方向に対して傾斜したテーパ面が設けられる。一方のテーパ面は第2部材42の外端側から先端側に至るに従い次第に薄肉となる形状に形成され、他方のテーパ面は一方のテーパ面と対応して第1部材41の外端側から先端側へ厚肉に形成される。
【選択図】 図4

Description

この発明は、工作機械の主軸装置に係り、特に工作機械のワークを加工するために回転する主軸と、その主軸を駆動するモータ軸を同軸上に連結する技術に関する。
工作機械は、近年では、低速トルクから高速大出力に至る広範囲の出力特性を備えたビルトインモータが使われ、減速・増速歯車を介することなくモータ軸と主軸とが連結されることにより、主軸の高速化・高出力化を達成している。このような工作機械は、主軸とモータ軸とを直結する構成の主軸装置が提案されている。
例えば、特許文献1に記載された主軸装置(以下、従来技術という)は、主軸の主軸継手部の周方向三カ所に主軸爪と主軸溝とが互い違いに設けられる一方、モータ軸の継手部にもその主軸継手部の主軸爪と主軸溝に対応するモータ軸爪と溝部とが設けられている。
そして、モータ軸の継手部と主軸継手部との組み付けに際し、モータ軸爪が主軸溝に挿入されると同時に、主軸爪がモータ軸の溝部に挿入されたとき、主軸爪とモータ軸爪との間に周方向に沿い六ヶ所の隙間がそれぞれ生じるが、それぞれの隙間に遮蔽部材が差し込まれている。遮蔽部材は、断熱性と防振性を有する材質により形成されてあって、上記隙間の各々に差し込まれる厚みを有する平板からなっている。
従って、主軸とモータ軸とが断熱性と防振性を有する遮蔽部材によって互いに同軸に連結されるので、モータ側の大きな発熱が遮蔽部材によって遮断されると共に、モータ側ロータの動バランスが主軸に直接影響しないことから、温度上昇が小さく、また振動が少なく高速で高精度の回転を達成できる主軸が得られるようになっている。
つまり、主軸装置にあっては、主軸とモータ軸とが連結された場合、モータの温度上昇による熱が主軸に伝わり、主軸の方向から熱変位が助長されるおそれがあり、またモータの回転の動バランスが主軸の回転精度に直接影響し、主軸径の振動モードが複雑になることから、上述した構成とすることで、小型・軽量で熱変位が少なく、また主軸の振動が少なくて高速で高精度の回転を行えるようになっている。
特許第2785691号公報
ところで、上記従来技術においては、遮蔽部材が主軸爪とモータ軸爪間の隙間に挟み込まれることで、主軸とモータ軸とを連結するので、各部品の精度の関係で回転方向に若干の隙間が生じる欠点がある。
また、遮蔽部材が使用された当初は、十分な連結機能を果たすものの、遮蔽部材が単なる平板であり、その遮蔽部材が主軸とモータ軸とによって圧縮されているので、使用されてくるにつれ径年変化して隙間が生じることもある。そのため、主軸とモータ軸との両軸間にガタツキが生じる結果、主軸が停止したときの精度、いわゆる位置決め精度が低下したり振動等が発生して防振精度が低下するため、ワークの加工精度が低下するという問題があった。
また、主軸とモータ軸の内部には、コレット、プッシュロッド、ツールクランプ用バネ等の内部部品が設けられているが、保守点検のため、それら内部部品を引き抜いた場合、遮蔽部材が上述したように圧縮された状態となっていることから、主軸とモータ軸との両軸の内部に落下してしまい、その落下した遮蔽部材をいちいち取り出さなければならないという、余分な作業を要することなり、保守点検の作業に余計な手間がかかる問題があった。
この発明は、このような事情を考慮してなされたもので、主軸とモータ軸とをガタツキが生じることなく確実に連結することができて、加工精度を向上できるようにした工作機械の主軸装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明による工作機械の主軸装置は、主軸継手部に軸方向に沿いそれぞれ延在すると共に周方向に互い違いに複数設けられた主軸爪及び主軸溝を有する主軸と、継手部に主軸爪及び主軸溝と対応して設けられたモータ軸爪及び溝部をそれぞれ有するモータ軸と、モータ軸爪が主軸溝に且つ主軸爪が溝部にそれぞれ挿入されたとき、モータ軸爪と主軸爪との間に周方向に画成された複数の隙間にそれぞれ差し込んで、主軸とモータ軸とを同軸上に連結する遮蔽部材とを備えた工作機械の主軸装置において、遮蔽部材は、隙間に周方向に沿い互いに当接して挟み込まれる第1部材及び第2部材を備え、該第1部材及び第2部材の当接面はモータ軸の径方向に対して傾斜したテーパ面としたことを特徴とする。
本発明によれば、互いに嵌合されたモータ軸爪と主軸爪の間の隙間に、遮蔽部材の第1部材と第2部材とが差し込まれると、第1部材と第2部材との双方が隙間に緊密に押し込まれ、第1部材と第2部材との互いに当接するテーパ面で楔作用が生じるので、隣り合うモータ軸爪と主軸爪とが周方向で互いに緊密に固定されることとなる。
また、第1部材には、隙間に差し込まれた位置で主軸爪とモータ軸爪とのいずれかの外周部に係合する引き掛け部が設けられていることが好ましい。
これにより、隙間に第1部材、第2部材の双方が差し込まれた状態にある状態から、第2部材を引き抜いた際に、第1部材が主軸爪とモータ軸爪とのいずれかに引き掛かったままとなるので、第1部材が主軸とモータ軸との両軸の内部に落下するおそれがない。
また、第1部材と第2部材はその両端をカバー部材によって挟まれていてもよく、押し込み時等に第1部材と第2部材とが互いに軸方向にずれるのを防ぐことができ、第1部材と第2部材との当接状態を良好に保つことができる。
また、互いに嵌合された主軸爪及びモータ軸爪と隙間に挟み込まれた第1部材及び第2部材とを被覆する固定リングが配設され、該固定リングには第1部材または第2部材を隙間内に押し込む押し込み部材が径方向に進退可能に支持されている。
押し込み部材によって第2部材または第1部材を押し込むことで隙間内での第1及び第2部材を緊密に嵌合させて楔状に固定でき、ガタツキの発生等を確実に防止できる。
本発明によれば、遮蔽部材の第1部材と第2部材が隙間に差し込まれると楔機能を果たすことで、モータ軸爪と主軸爪とを周方向に互いに緊密且つ強固に固定することができ、主軸とモータ軸とを回転方向にガタツキが生じることなく確実に連結できて加工精度を向上できる。しかも主軸の停止精度を高精度に保つことができると共に、防振性を維持することができる。
以下、図面を参照し、この発明の実施の形態について説明する。図1〜図7はこの発明の一実施の形態に係る工作機械の主軸装置を示す図である。
図1において、この工作機械の主軸装置10は、駆動源としてのモータ11と、モータ11によって駆動される後述の主軸30(図3参照)とを備えている。
モータ11は、ロータ12とステータ13とによって軸回りに回転されるモータ軸14を有している。モータ軸14の軸方向の途中位置の外周面には、筒状に形成されたロータ12が固定され、ロータ12がステータ13内を挿通している。ステータ13は、略円筒状に形成されたハウジング16の内周面に焼きばめ等によって固定され、その内部にロータ12が対向するように挿入されている。ステータ13にはコイル15が設けられ、コイル15に通電されたとき、ステータ13とロータ12間に磁気回路が形成されることでモータ軸14が軸回りに回転する。
このモータ軸14の両側が軸受17を介して端板18、18にそれぞれ支持されている。それぞれの端板18、18間にハウジング16が取り付けられると共に、ハウジング16の周壁にはモータ11を冷却するための通路19が設けられている。通路19は、ハウジング16の周壁に、モータ軸14と平行で、しかも周方向に沿い所定の間隔をおいて複数設けられている。
また、ハウジング16には、隣接する通路19を連通させる溝20が設けられると共に、端板18には通路19に接続される供給孔21と排出孔(図示せず)とが設けられている。
更に、端板18及びハウジング16の外周には、これらを覆う略八角形状の筒体からなる被覆壁22が設けられている。そして、モータ11のコイル15が発熱すると、その熱がハウジング16の上部に設けられた上部空気孔(図示せず)から被覆壁22の外部に逃げたり、またハウジング16の下方に向けて設けられた下部空気孔23から被覆壁22の内側に入り、そこからダクト24を介して冷却ファン25により外部に放出されるようになっている。
通路19は、冷却媒体の通路も兼用しており、図示しない冷凍機から供給された冷却媒体が、発熱量の大きいモータ11においては、ハウジング16を冷却した後、ファンクーラーで冷却されてから冷凍機に戻る一方、後述する主軸30においては、図示しない主軸ジャケットとスピンドルヘッドとを冷却して戻るようになっている。
このようなモータ11のモータ軸14の一端部には、図2に示すように継手部26が設けられる一方、主軸30の一端部には、図3に示すように主軸継手部31が設けられ、これら主軸継手部31と継手部26とが図4及び図5に示すように組み付けられるようになっている。
即ち、モータ軸14の継手部26は、図2に示すように、外径が縮径されて筒状をなしており、その先端にモータ軸爪27と溝部28とがそれぞれ設けられている。モータ軸爪27は、継手部26において、モータ軸14方向に沿い所定の長さで延在しており、しかもその周方向に沿い所定の間隔を隔てて三個突設されている。溝部28は、継手部26においてモータ軸爪27と同一円周上にあって、各モータ軸爪27と27との間が切り除かれることで形成されている。この溝部28は、周方向の長さがモータ軸爪27の周方向の長さより大きめに形成されている。
従って、モータ軸爪27と溝部28とがモータ軸14の継手部26において周方向に互い違いに設けられている。
一方、主軸30の主軸継手部31は、図3に示すように、継手部26と同一内径及び同一外径を有する筒状に形成され、その先端に主軸爪32及び主軸溝33がそれぞれ形成されている。主軸爪32及び主軸溝33は、モータ軸14のモータ軸爪27及び溝部28に対応して形成されている。この主軸継手部31は、図3及び図5に示すように、その根本側が、モータ軸14の継手部26のそれより軸方向に短く形成されている。
このようなモータ軸14と主軸30とは、両者の継手部26及び主軸継手部31が互いに挿入されたとき、つまり、モータ軸爪27が主軸溝33に挿入されると共に、溝部28に主軸爪32が挿入されたとき、図4に示すように、モータ軸爪27と主軸爪32とが周方向に沿って互い違いに位置すると共に、そのモータ軸爪27と主軸爪32との間に隙間35がそれぞれ画成される。そして、その隙間35に後述する遮蔽部材40が差し込まれることで、主軸30とモータ軸14とが互いに同軸上に連結されるようになっている。
この実施形態の遮蔽部材40は、図4及び図5に示すように、モータ軸爪27と主軸爪32との間に画成された隙間35に挟み込まれる第1部材41及び第2部材42を備えている。
第1部材41は、図6に示すように、板状体41aの上部にこれと交差方向に延在する引き掛け部41bが形成されて略L字状をなしており、モータ軸爪27と主軸爪32間の隙間35への挿入に際し、引き掛け部41bが主軸爪32に引き掛かかるようになっている。
第2部材42は、図6に示すように、略平板状をなしており、第1部材41の引き掛け部41bが主軸爪32に引き掛けられたとき、その第1部材41とモータ軸爪27との間に挿入されることで、第1部材41と当接する。
その場合、第1部材41と第2部材42との当接面には、これらが図4に示すように主軸爪32とモータ軸爪27間の隙間35に差し込まれたとき、主軸30またはモータ軸14の径方向に対して傾斜するように所定角度を有するテーパ面43、44が設けられている。つまり、テーパ面44は、第2部材42の外端(外径)側から先端(内径)側に至るに従って次第に薄肉となる形状に形成され、テーパ面43においては、テーパ面44と対応して第1部材41の外端側から先端側へ厚肉になるよう形成されている。これら第1部材41及び第2部材42は、断熱性と防振性とを有する材質で形成され、本例では例えば合成樹脂からなっているが、それ以外のものでもよい。
なお、第1部材41の軸方向の両側には、図6及び図7に示すように、傾斜部41cが設けられている。
また、遮蔽部材40は、押し込み部材45と、固定リング48とを有している。押し込み部材45は、上記モータ軸爪27及び主軸爪32との周囲を覆う固定リング48に径方向に移動可能に取り付けられており、例えば、回転することによって第2部材42を押し込む第1ネジ46と、その第1ネジ46をロックする第2ネジ47とのダブルネジで構成されている。そのため、図6に示すように、第1ネジ46の頭部及び第2ネジ47の頭部には、工具としてのドライバー(図示せず)を差し込むための十字穴46a、47aがそれぞれ設けられている。
固定リング48は、モータ軸爪27、主軸爪32を挿通する大きさであって、モータ軸爪27及び主軸爪32間の隙間35に差し込まれた第1部材41と第2部材とを外周方向から被覆する大きさの環状に形成され、また第1部材41及び第2部材42と同材質で形成されている。この固定リング48の周囲には、押し込み部材45と対応する位置に押し込み部材用孔(符示せず)が径方向に貫通して設けられると共に、該押し込み部材用孔の内周に、第1ネジ46及び第2ネジ47の雄ネジ部(符示せず)と対応する雌ネジ部49が刻設され、その内周には、第1部材41及び第2部材42を収容できる大きさの空間を画成する収納溝50が形成されている。
また、固定リング48の軸方向の両端には、カバー51がボルト52によって取り付けられている。カバー51は、図5に示すように、薄い板体により主軸継手部31及び継手部26を挿通し得る大きさの環状に形成されており、固定リング48の両端にそれぞれ取り付けられたとき、それぞれが第1部材41と第2部材42とを軸方向に挟着するようになっている。そのため、カバー51は、その内径が固定リング48の内径より小さい寸法をなしており、固定リング48に取り付けられたとき、内径側が、第1部材41と第2部材42に対し隙間35から外方に突出している部分と接触している。
従って、この主軸装置10は、モータ11と、主軸30と、遮蔽部材40とを備えると共に、遮蔽部材40が、モータ軸爪27と主軸爪32間の隙間35に差し込まれる第1部材41及び第2部材42と、第2部材42を求心方向に押し込む押し込み部材45と、押し込み部材45を径方向に移動可能に支持する一方、モータ軸爪27、主軸爪32、第1部材41、第2部材42を被覆する固定リング48と、固定リング48の軸方向の両端部にそれぞれ取り付けられ、第1部材41及び第2部材42の双方を挟着するカバー51とを有して構成されている。
この実施形態の主軸装置10は、上記のように構成されているので、モータ11のモータ軸14と主軸30とを連結する場合には、以下のようにして行われる。
連結に際しては、予め、固定リング48から両カバー51をそれぞれ取り外しておき、その固定リング48の雌ネジ部49には、押し込み部材45の第1ネジ46のみが螺合している状態となっている。
そして、両カバー51のうち、例えば図5に示す右側のカバー51と固定リング48との内方に作業者によってモータ軸14の継手部26を挿通させて、継手部26の根本側へそのカバー51と固定リング48とをずらしておくと共に、図5に示す左側のカバー51に主軸継手部31を挿通してその根本側に左側のカバー51をずらしておき、その状態で主軸継手部31とモータ軸14の継手部26とを互いに組み合わせる。
つまり、モータ軸14のモータ軸爪27を主軸30の主軸溝33に入れる一方、主軸爪32をモータ軸14の溝部28に入れることで、図4に示すように、主軸爪32とモータ軸爪27との間に周方向に沿う六個の隙間35が画成されることとなる。
次いで、作業者によりモータ軸14と主軸30との双方を回転させ、各隙間35のうちのいずれか一方を上方に位置させた後、その隙間35において、第1部材41の引き掛け部41bを主軸爪32の外周部に引き掛けることで第1部材41を差し込み、次いで、その第1部材41とモータ軸爪27間に第2部材42を差し込む。その際、第1部材41のテーパ面43に第2部材42のテーパ面44を当接させながら差し込む。
このようにして一方の隙間35に第1部材41及び第2部材42を差し込んだ後、次の隙間35を同様にして上に位置させることと、その隙間35に第1部材41及び第2部材42を順次差し込むこととを上述と同様にして繰り返すことで、全ての隙間35に対する上記両部材41、42の差し込みを終える。
その後、主軸継手部31上の固定リング48を第1部材41及び第2部材42側までずらし、これら両部材41、42の外方に突出している部分が固定リング48の収納溝50に収納されるように位置決めする。
次いで、固定リング48のいずれか一方の押し込み部材用孔から、工具として図示しないドライバーを用いて第1ネジ46を回転し、その第1ネジ46を内径方向に前進移動させると、第1ネジ46の前進移動に伴い第2部材42が第1部材41と当接した状態のままで径方向に移動されるので、第1部材41と第2部材42との双方が、モータ軸爪27と主軸爪32間の隙間35に緊密に押し込まれる。これにより、第1部材41と第2部材42とで楔作用が生じるので、隣り合うモータ軸爪27と主軸爪32とが周方向で互いに強固に固定されることとなる。
以下、上記第1ネジ46による第1部材41と第2部材42とによる楔作用が、各隙間35において行われることで、モータ軸爪27と主軸爪32とが周方向で互いに強固に固定され、モータ軸14と主軸30とが互いに同軸上に連結されることとなる。
このようにしてモータ軸14と主軸30とが連結された後、ドライバーにより、固定リング48の各押し込み部材用孔に第2ネジ47を回して入れ、第2ネジ47の先端を第1ネジ46の頭部に押し付けることで、第1ネジ46をロックする。
その後、主軸30側のカバー51と、モータ軸14側のカバー51とを固定リング48にずらし、これらのカバー51を固定リング48の軸方向の両端にボルト52によってそれぞれ取り付けることで、両カバー51間に第1部材41と第2部材42との双方を軸方向に挟着して、終了する。
この実施形態によれば、隙間35において、遮蔽部材40の第1部材41を主軸爪32に係合させて差し込むと共に、その第1部材41とモータ軸爪27間に第2部材42を差し込み、その第2部材42を押し込み部材45によって求心方向(回転軸線O方向)に移動させることで、第1部材41と第2部材42とを隙間35に押し込んで、楔機能を果たすように構成したので、モータ軸爪27と主軸爪32とを周方向に互いに強固に固定することができる。
しかも、固定リング48が第1部材41と第2部材42と主軸爪32とモータ軸爪27を外周方向から被覆すると共に、押し込み部材45を第2部材42に対して進退移動可能に支持するので、押し込み部材45の第2部材42に対する押し込みを的確に行うことができる。
そのため、隙間に単なる平板の遮蔽部材を差し込んだ従来技術と異なり、モータ軸14と主軸30間に回転方向にガタツキが生じるのを防止することができるので、加工精度を高精度にできる。しかも、主軸30の停止する精度が低下するのを防ぐことができると共に、振動が発生するのを防ぐことができ、位置決め精度を良好に維持できる。
そして、このような第1部材41と第2部材42とは、断熱性と防振性を有する材質によって形成されていることから、モータ11の温度上昇による熱が主軸30に伝わるのを抑え、主軸30に対する熱変位が少なく、また主軸30の振動が少なくて高速で高精度の回転を行うことができる。
また、第1部材41の外端に設けられた引き掛け部41bが主軸爪32に係合されているので、隙間35に第1部材41、第2部材42が差し込まれた状態にあるとき、第2部材42を引き抜いた場合、第1部材41が主軸爪32に引き掛かった状態のままとなるので、第1部材41がモータ軸14と主軸31との両軸の内部に落下するというおそれがない。そのため、主軸30とモータ軸14の内部に設けられる内部部品の保守点検時、余分な作業が不要となる。
従って、主軸30とモータ軸14とを回転方向にガタツキが生じることなく確実に連結できる結果、主軸30の停止精度を高精度に保つことができると共に、防振性を維持することができて、加工精度を向上できるのに加え、保守点検の作業を円滑に行うことができる。
そして、固定リング48の両側にカバー51がそれぞれ取り付けられると、それぞれのカバー51により第1部材41と第2部材42とが互いに軸方向にずれるのを防ぐことができる。これにより、第1部材41と第2部材42との当接状態を良好に保つことができ、楔機能を良好に維持させることができ、主軸30とモータ軸14間の連結に対する信頼性をより高めることができる。
しかも、押し込み部材45が、第2部材42を移動させる第1ネジ46と、その第1ネジ46が緩まないようにするためにロックする第2ネジ47とのダブルネジで構成したので、これによっても楔機能を良好に維持させることができる。
更に、上述の実施の形態では、主軸爪32に第1部材41の引き掛け部41bを容易に引き掛けるようにしたが、これに代えて第1部材41をモータ軸爪27に引き掛けるようにしてもよく、同様の作用効果を得ることができる。従って、本発明においては、第1部材と第2部材とがその逆形態であっもよく、要は、二つの部材が隙間に差し込まれることで主軸継手部とモータ軸の継手部を緊密に連結できればよい。
この発明の一実施の形態に係る工作機械の主軸装置を示すモータの断面図である。 図1におけるモータのモータ軸の継手部を示す斜視図である。 主軸継手部を示す斜視図である。 主軸継手部の主軸爪とモータ軸のモータ軸爪との間の隙間に遮蔽部材が組み付けられた状態を示す図であって、軸方向と直交する切断面から見た説明用拡大図である。 図4のA−A線断面図である。 遮蔽部材と押し込み部材を示す分解斜視図である。 図5のB−B矢視に相当する第1部材と第2部材との説明用平面図である。
符号の説明
10 主軸装置
11 モータ
14 モータ軸
26 モータ継手部
27 モータ軸爪
28 溝部
30 主軸
31 主軸継手部
32 モータ軸爪
33 主軸溝
35 隙間
40 遮蔽部材
41 第1部材
41b 引き掛け部
42 第2部材
43、44 テーパ面
45 押し込み部材
48 固定リング
51 カバー

Claims (4)

  1. 主軸継手部に軸方向に沿いそれぞれ延在すると共に周方向に互い違いに複数設けられた主軸爪及び主軸溝を有する主軸と、
    継手部に前記主軸爪及び主軸溝と対応して設けられたモータ軸爪及び溝部をそれぞれ有するモータ軸と、
    前記モータ軸爪が主軸溝に且つ前記主軸爪が溝部にそれぞれ挿入されたとき、前記モータ軸爪と主軸爪との間に周方向に画成された複数の隙間にそれぞれ差し込んで、前記主軸とモータ軸とを同軸上に連結する遮蔽部材とを備えた工作機械の主軸装置において、
    前記遮蔽部材は、隙間に周方向に沿い互いに当接して挟み込まれる第1部材及び第2部材を備え、該第1部材及び第2部材の当接面はモータ軸の径方向に対して傾斜したテーパ面としたことを特徴とする工作機械の主軸装置。
  2. 請求項1記載の工作機械の主軸装置において、
    前記第1部材には、隙間に差し込まれた位置で前記主軸爪と前記モータ軸爪とのいずれかの外周部に係合する引き掛け部が設けられていることを特徴とする工作機械の主軸装置。
  3. 請求項1または2記載の工作機械の主軸装置において、
    前記第1部材と第2部材はその両端をカバー部材によって挟まれていることを特徴とする工作機械の主軸装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれかの記載の工作機械の主軸装置において、
    互いに嵌合された前記主軸爪及びモータ軸爪と前記隙間に挟み込まれた第1部材及び第2部材とを被覆する固定リングが配設され、該固定リングには前記第1部材または第2部材を隙間内に押し込む押し込み部材が径方向に進退可能に支持されていることを特徴とする工作機械の主軸装置。

JP2004112101A 2004-04-06 2004-04-06 工作機械の主軸装置 Expired - Lifetime JP4419131B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004112101A JP4419131B2 (ja) 2004-04-06 2004-04-06 工作機械の主軸装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004112101A JP4419131B2 (ja) 2004-04-06 2004-04-06 工作機械の主軸装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005297076A true JP2005297076A (ja) 2005-10-27
JP4419131B2 JP4419131B2 (ja) 2010-02-24

Family

ID=35329247

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004112101A Expired - Lifetime JP4419131B2 (ja) 2004-04-06 2004-04-06 工作機械の主軸装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4419131B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102017010287A1 (de) 2016-11-11 2018-05-17 Fanuc Corporation Werkzeugmaschine

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102017010287A1 (de) 2016-11-11 2018-05-17 Fanuc Corporation Werkzeugmaschine
US10272533B2 (en) 2016-11-11 2019-04-30 Fanuc Corporation Machine tool
DE102017010287B4 (de) 2016-11-11 2023-06-07 Fanuc Corporation Werkzeugmaschine

Also Published As

Publication number Publication date
JP4419131B2 (ja) 2010-02-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5166565A (en) Hold structure for bearing in electrical motor
JP5281083B2 (ja) ベルト駆動式回転工具タレットアッセンブリ
EP3284908B1 (en) Multi-wall blade with cooling circuit
US10447104B2 (en) Spindle structure, electric motor, and machine tool formed with through hole for passage of fluid
US20130257189A1 (en) Balanced rotor for a rotation machine, and method for balancing a rotor
EP1100186A2 (en) Polymer composite squirrel cage rotor with high magnetic permeability filler for induction motor and method of making it
CN104009561A (zh) 旋转电机
GB2442671A (en) Method of holding turbocharger housing and work holding device
JP2005036811A (ja) ロータエンドプレートの保持システム
US20170175545A1 (en) Platform core feed for a multi-wall blade
WO2017119358A1 (ja) 動翼の取外方法、この方法を実行するための取外装置、この取外装置を備えるロータセット
US9812834B2 (en) Rotor of rotating electric machine
JP4419131B2 (ja) 工作機械の主軸装置
WO2015100942A1 (zh) 一种高速雕铣电主轴
US10208608B2 (en) Cooling circuit for a multi-wall blade
JP6162471B2 (ja) フランジ結合用構造およびフランジ結合方法
KR20160136121A (ko) 서브 스핀들
JP2005295744A (ja) 回転電機用ロータの製造方法および回転電機用ロータ
JP2661805B2 (ja) 液冷用管路を外被内部に有した液冷モータ
KR20150031940A (ko) 가스터빈 압축기의 디스크 고정 지그 및 이를 이용한 디스크의 가공방법
JP4432638B2 (ja) ターボ過給機、ターボ過給機の組立て方法およびタービン・コンプレッサ組立て装置
JP2017137845A (ja) スクリュ圧縮機及びその組立方法
US20220368194A1 (en) Geared motor, in particular of a geared motor series, having an adapter part
US20110197734A1 (en) Whirling cutting device
JP7369661B2 (ja) 回転子のシャフト交換方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070227

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20091020

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20091119

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121211

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4419131

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131211

Year of fee payment: 4