JP2005295358A - ハンドオーバー方法及び移動機 - Google Patents

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Abstract

【課題】ハンドオーバー開始時に移動機がハンドオーバーの対象セルを検出してない場合であっても、セルサーチを行うことなくハンドオーバーをすることができるハンドオーバー方法を得る。
【解決手段】ハンドオーバー先として、移動機MSが検出していないセルを指定したメッセージが基地局BSから移動機MSに送信されたとき、移動機MSは現在の受信パス位置とハンドオーバー後の受信パス位置とが同じであると推定して、未検出セルに対するハンドオーバーを行う。
【選択図】 図3



Description

この発明は、通信方式としてCDMA方式を用いた移動体通信システムのハンドオーバー方法及びこのハンドオーバー方法を用いる移動機に関するものである。
通信方式としてW−CDMA(Wideband-code division multiple access)方式を用いる移動機のハンドオーバー制御方法は、例えば、第3世代移動体通信システムの標準化プロジェクト3GPP(3rd Generation Partnership Project)にて規定されている。この3GPPでは、ハンドオーバーの種類として、ソフトハンドオーバーとハードハンドオーバーとが規定されている。
ソフトハンドオーバーは、移動機が複数の基地局と接続できる制御方法で、移動機の移動に伴って、移動機と接続する基地局を追加したり削除したりしていくハンドオーバーであり、移動機が現在通信しているセルとの通信を継続させたまま、別のセルとの通信が開始可能である。これに対して、ハードハンドオーバーは、移動に伴って接続する基地局を切り替えていくハンドオーバーである。そのため、ハンドオーバーの際には、一旦現在の通信を切断し、その後新たに別のセルと通信を開始する。
ハンドオーバーの動作は、基地局から移動機に向けてソフトハンドオーバーまたはハードハンドオーバーの開始を指示するメッセージが送信されることで開始される。このハンドオーバー開始のメッセージには、ハンドオーバー対象セルを特定するためのスクランブリングコード情報と、対象セルで送信されている共通制御チャネルから得られるSFN(System Frame Number)の先頭位置からデータ送信チャネルの受信パス位置となるCFN(Connection Frame Number)の先頭位置までの時間を示すオフセット値とが含まれている。
図11にハンドオーバーの動作における受信パス位置の算出方法を示す。図11において横軸は時間の経過を示している。図11はハンドオーバー元セルからハンドオーバー対象セルへハンドオーバーされた様子を示している。ハンドオーバー元セルは、SFNの先頭位置が位置PS02a、受信パス位置が位置PS01a、オフセットがD01aとされている。ハンドオーバー対象セルは、SFNの先頭位置が位置PS02b、受信パス位置が位置PS01b、オフセットがD01bである。ハンドオーバーの動作は、SFNの先頭位置からオフセット値だけ離れた位置の受信パス位置に基づいて行われなければならない。
通常、移動機は既に検出したセルの情報として、スクランブリングコードとSFNの先頭位置を内部情報として保持している。そのため、ハンドオーバーが指示された場合、保持している情報から指定されたスクランブリングコードを検索することで、対象セルを認識し、該対象セルのSFNの先頭位置を知ることができる。そして、このSFNの先頭位置からオフセット値D01bだけ遅れたタイミング位置の受信パス位置を求め、この受信パス位置に基づいて、ハードハンドオーバーを開始する。このようにして、移動機はハンドオーバー対象セルのSFNの先頭位置からオフセット値だけ離れた位置を受信パス位置と判断して、データの受信を開始する。
しかしながら、3GPPによる規定では、基地局は移動機が検出していないセルに対してもハンドオーバーを指定することが可能とされている。この場合、移動機は基地局が指定したセルに対して情報を保持していないため、セルサーチを行うことによって新規に対象セルを検出しSFNの取得を行う必要がある。
図12は従来の移動機のハンドオーバーに係る動作を示すフローチャート図である。図12において、移動機は基地局からメッセージを受信すると(ステップS21)、まずそのメッセージがハンドオーバーの開始のメッセージであるか否かの判断をする(ステップS22)。そして、ハンドオーバー開始メッセージであった場合には、次にそのハンドオーバー先が、検出済のセルであるか否かの判断をする(ステップS23)。そして、それが未検出のセルであった場合、セルサーチを行う(ステップS24)。
次に、受信したハンドオーバー開始メッセージがソフトハンドオーバーのものであるか否かの判断をする(ステップS25)。そして、それがソフトハンドオーバーのものであった場合、ソフトハンドオーバーを実行し(ステップS26)、ソフトハンドオーバーでなかった場合、ハードハンドオーバーを行う(ステップS27)。
具体例を示す。図13はソフトハンドオーバー開始メッセージ中に移動機MS11に対する未検出セルである基地局BS11が指定された場合のソフトハンドオーバーシーケンスの動作を示すシーケンスチャート図である。図13において縦軸は時間の経過を示している。移動機MS11は、位置P11にてソフトハンドオーバー開始メッセージを受信する。そして、ソフトハンドオーバーの実行に先立って基地局BS11に対するセルサーチを行う。
図14はハードハンドオーバー開始メッセージ中に移動機MS21に対する未検出セルである基地局BS21が指定された場合のソフトハンドオーバーシーケンスの動作を示すシーケンスチャート図である。移動機MS21は、ハードハンドオーバーに先立って基地局BS21に対するセルサーチを行う。
ハンドオーバーに先立ってセルサーチを行うと、対象セルとの通信を開始する時間が遅れてしまい通信品質が劣化する。そのため、従来よりセルサーチ時間を短縮するいくつかの提案がされている。そのひとつとして、複数の基地局からの送信信号の位相差を移動機が測定し、それを基地局に通知することで基地局が保持し、ハンドオーバー開始時に基地局より移動機にこの位相差を通知されることでセルサーチにかかる時間を短縮するという方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−358266号公報(第4−7頁、第3図)
通信方式としてW−CDMA方式を用いる移動機は、複数のセル間を移動しながら通信を継続するためにハンドオーバー制御を行うことが必須である。ハンドオーバーにかかる時間は、長くなると通信品質が劣化するのでできるだけ短時間で完了することが望ましい。
上述の特許文献1の提案するセルサーチ時間の短縮方法は、基地局から周辺セルの位相差情報を取得することによりセルサーチに費やす時間を短縮することができるものの、ハンドオーバー前にセルサーチによってセルを検出し、SFNの先頭位置の取得を行わなければならず、セルサーチが完了しないとハンドオーバーを開始することができないという未解決の課題を有している。また、基地局周辺セルに位相差情報が存在しない場合は、効果が期待できないという別の未解決の課題も有している。
この発明は上述のような課題を解決するためになされたもので、ハンドオーバー開始時に移動機がハンドオーバーの対象セルを検出してない場合であっても、セルサーチを行うことなくハンドオーバーをすることができるハンドオーバー方法を得ることを目的とする。また、このハンドオーバー方法を用いる移動機を得ることを目的とする。
この発明のハンドオーバー方法は、CDMA通信方式を用いた移動体通信システムにおいて、夫々基地局を有する複数のセル間を移動する移動機の進行に伴い、移動機と接続する基地局が変更される際に行われるハンドオーバーの方法であって、ハンドオーバー先として移動機が検出していないセルを指定したハンドオーバー開始メッセージが基地局から送信されたとき、移動機はハンドオーバー前の受信パス位置とハンドオーバー後の受信パス位置とが同じであると推定して、未検出セルに対するハンドオーバーを行う。
また、この発明の移動機は、CDMA通信方式を用いた移動体通信システムに含まれ、夫々基地局を有する複数のセル間の移動に伴い、接続する基地局が変更される際にハンドオーバーを行う制御部を備え、制御部は、基地局から送信されるハンドオーバー先として未検出のセルが指定されたハンドオーバー開始メッセージに対して、ハンドオーバー前の受信パス位置とハンドオーバー後の受信パス位置とが同じであると推定して、前記未検出セルに対するハンドオーバーを行う。
ハンドオーバー開始時に移動機がハンドオーバー対象となるセルを検出していない場合であっても、セルサーチを行うことなくハンドオーバーをすることができ、通信品質の劣化の抑制をすることができるともに、通話が瞬断される時間の短縮をすることができる。
実施の形態1.
図1はこの発明に係る移動体通信システムのセル、基地局及び移動機の様子を示す模式図である。W−CDMA通信方式を用いた移動体通信システム100は、分割されたセルCにそれぞれ設けられ、各セルCをカバーする複数の基地局BSと、当該セルC内に存在し、基地局BSとの間に無線チャネルを設定して通信を行う移動機MSとを有している。
図2は図1の移動機MSの構成を示すブロック図である。図2において、移動機MSは、送受信部1、信号処理部2、制御部3及びセルサーチ部4を有している。送受信部1は、無線信号の送信及び受信機能を持つ回路で構成されている。信号処理部2は、送受信部1で送受信されるデータの制御、及びセルサーチ部4の動作の管理を行う回路で構成されている。制御部3は、信号処理部2の動作を管理し、移動機MS全体の制御を行うため回路で構成されている。セルサーチ部4は、セル検出機能を持つ回路であり、信号処理部2によって管理されている。
次に上述の移動機MSの動作について説明する。送受信部1は、基地局BS(図1)からの信号を受信すると、これを逆拡散して信号処理部2へ出力する。信号処理部2は入力された逆拡散後の信号をデコードしてデータを取り出しメッセージとして制御部3へ出力する。制御部3はこのメッセージを解析して所定の動作を行う。制御部3はセルサーチが必要であると判断したときは信号処理部2にセルサーチ部4を動作させるための制御データを入力し、信号処理部2からの指示によってセルサーチ部4は未検出セルに対するセルサーチを行う。制御部3によってセルサーチの必要がないと判断されたときは、セルサーチ部4を動作させずに信号処理部2へ制御データを入力してハンドオーバーを開始する。
図3はこの発明の実施の形態1の移動機の動作を示すフローチャート図である。移動機MSの制御部3は、送受信部1が信号を受信しこれをデコードしたメッセージが制御部3に入力されると(ステップS1)、まず、そのメッセージが、ハンドオーバー開始メッセージであるか否かの判断をする(ステップS2)。そして、ハンドオーバー開始メッセージであった場合に、次にそのハンドオーバーがソフトハンドオーバーであるか否かの判断をする(ステップS3)。そして、それがソフトハンドオーバー開始メッセージであった場合、即座にソフトハンドオーバーを実行する(ステップS4)。
一方、ステップS3でソフトハンドオーバーでなかった場合、受信したメッセージが、ハードハンドオーバーであると判断する。そして次に制御部3は、ハンドオーバー先として指定されたセルが検出済のセルであるか否かを判断する(ステップS5)。そして、検出済のセルである場合は、ハードハンドオーバーを行う(ステップS8)。
一方、ステップS5で検出済のセルでなかった場合、受信したメッセージに含まれるデータ送信のタイミングの指定が現在のものと同じものであるか否か、すなわち、送信タイミングの変更があるか否かを判断する。そして、送信タイミングの変更が無ければ、すぐにハードハンドオーバーを行い(ステップS8)送信タイミングの変更が有れば、まずセルサーチを行って(ステップS7)、その後にハードハンドオーバーを行う(ステップS8)。
つまり本実施の形態のハンドオーバー方法においては、ステップS3に示すように、受信したメッセージが、ソフトハンドオーバー開始メッセージであった場合に、セルサーチをせずにすぐにソフトハンドオーバーを行う。すなわち、ソフトハンドオーバーのメッセージであった場合には、指定されたソフトハンドオーバー先が未検出のセルであるか否かにかかわらず、セルサーチをしない。
また、受信したメッセージがハードハンドオーバー開始のメッセージであった場合には、指定されたハードハンドオーバー先が検出済みのセルであれば、もちろん従来と同じようにセルサーチを行わないが、未検出のセルであってもハードハンドオーバー完了後の送信タイミングの変更がなければ、ステップS6に示すようにセルサーチをせずにすぐにハードハンドオーバーを行う。ハードハンドオーバー後に送信タイミングが変更されるか否かは、ハンドオーバー開始メッセージに含まれるタイミング情報により知ることができる。
この根拠を説明する。まず、ステップS3に示されるように、受信したメッセージが、ソフトハンドオーバー開始メッセージであった場合にセルサーチをせずにすぐにソフトハンドオーバーを行うことができると判断する根拠は、W−CDMAの3GPPによれば、ソフトハンドオーバーのメッセージを送る際には、ソフトハンドオーバー動作前に移動機MSが設定しているデータ受信パス位置と同じ位置に基地局BSがデータを送信することが規定されている。そのため、セルサーチによってセルを検出しなくても、ソフトハンドオーバー前のデータ受信パス位置がソフトハンドオーバー後のデータ受信パス位置と推定できるからである。
次に、ステップS3,S5及びS6に示されるように、受信したメッセージが、ハードハンドオーバー開始メッセージであった場合で、指定されたハードハンドオーバー先が未検出のセルであっても送信タイミングの変更がなければ、セルサーチをせずにすぐにハードハンドオーバーを行うことができると判断する根拠は、移動機MSのデータ受信タイミングと送信タイミングの差は固定であるため、ハードハンドオーバー後も送信タイミングが変更されないということは、受信タイミングも変更されないと推定できるからである。
上記以外の場合、すなわち、ハードハンドオーバー開始メッセージであった場合で、且つハードハンドオーバー後の送信タイミングが変更される場合は、制御部3はハンドオーバー前にセルサーチを行う必要があると判断する。これらの制御部3による判断は図8のようにまとめることができる。
以上のように、制御部3が未検出セルへのセルサーチを行わずにハンドオーバー処理を開始することによって、図13に示すような従来のソフトハンドオーバーシーケンスで発生していた未検出セルである基地局BS11を検出するためのセルサーチ処理時間T11が削減され、高速にソフトハンドオーバーを実施することができる。また、同じくセルサーチ処理時間T11の削減によって、セルサーチをしている間に基地局BS11からの送信データが干渉となって通信品質が劣化することを防ぐことができる。
同様に、制御部3が未検出セルへのセルサーチを行わずにハンドオーバー処理を開始することによって、図14に示すような従来のハードハンドオーバーシーケンスで発生していた未検出セルである基地局BS21を検出するためのセルサーチ処理時間T21が削減される。そして、高速にハードハンドオーバーを実施することができる。また、同じくセルサーチ処理時間T21の削減によって、基地局BS21との通信開始時間の遅れによる通信の瞬断時間を短縮することができる。さらにまた、セルサーチを行わないことによって、消費電力の削減が期待できる。
図4はソフトハンドオーバー開始メッセージ中に移動機MS31に対して未検出のセルの基地局BS31が指定された場合のソフトハンドオーバーシーケンスの動作を示すシーケンスチャート図である。図4において、位置P31で移動機MS31はソフトハンドオーバー開始メッセージを受信する。このとき、ソフトハンドオーバー開始メッセージにはハンドオーバー先として未検出セルである基地局BS31が指定されている。移動機MS31は、ソフトハンドオーバー時に未検出セルである基地局BS31が指定されても、セルサーチを行わない。
そして、基地局BS32からのデータ受信パス位置と同じ位置に基地局BS31がデータを送信することを期待してソフトハンドオーバーを開始する。位置P31からソフトハンドオーバーの完了メッセージを通知する位置P33までの時間T32は、ソフトハンドオーバーにかかる制御遅延である。
図5は未検出セルである基地局BS41を検出しないでソフトハンドオーバーを完了し、その後にセルサーチを行う例を示すシーケンスチャート図である。位置P43にて、未検出セルである基地局BS41に対してセルサーチを行わずにソフトハンドオーバーを完了させ、その後、セルサーチを行い位置P44で基地局BS41を検出する。この例では高速にソフトハンドオーバーを実現すると共に、推定した受信パス位置の誤判定を防ぐことができる。
図6はハードハンドオーバー開始メッセージ中に移動機MS51に対する未検出セルの基地局BS51が指定された場合のハードハンドオーバーシーケンスの動作を示すシーケンスチャート図である。図6において、位置P51で移動機MS51はハードハンドオーバー開始メッセージを受信する。このとき、ハードハンドオーバー開始メッセージにはハンドオーバー先として未検出セルである基地局BS51が指定されている。移動機MS51は、ハードハンドオーバー時に未検出セルである基地局BS51が指定されても、ハンドオーバーの前後で送信タイミングが変更されないのであれば、移動機MS51はセルサーチを行わなくてよいと判断し、基地局BS52からのデータ受信パス位置と同じ位置に基地局BS51がデータを送信することを期待してハードハンドオーバーを開始する。位置P52からハードハンドオーバーの完了メッセージを通知する位置P53までの時間T52は、ハードハンドオーバーにかかる制御遅延である。
図7はハードハンドオーバーの後にセルサーチを行うようにしたハードハンドオーバーシーケンスの動作を示すシーケンスチャート図である。シーケンスチャート図に示すように、位置P63で基地局BS61を検出しないでハードハンドオーバーを実施した後で、セルサーチを行うことによって、位置P64で基地局BS61を検出し、高速にハードハンドオーバーを実現すると共に、推定した受信パス位置の誤判定を防ぐことができる。
このように本実施の形態のハンドオーバー方法は、ハンドオーバー先として移動機MSが未検出のセルが指定されたメッセージが基地局BSから移動機MSに送信されたとき、移動機MSは現在の受信パス位置とハンドオーバー後の受信パス位置とが同じであると推定して、未検出セルに対するハンドオーバーを行う。
また、移動機MSが複数の基地局BSと接続可能とされ、ハンドオーバーが、移動機MSの進行に伴い、移動機MSと接続する基地局BSが追加されたり削除されたりするソフトハンドオーバーである場合に、移動機MSは指定されたソフトハンドオーバー先が未検出のセルであるか否かにかかわらず、セルサーチをしない。そのため、セルサーチ時間によるソフトハンドオーバーの遅れによって、ハンドオーバー先セルからの送信データが干渉となって通信品質が劣化することを防ぐことができる。
さらに、ハンドオーバーが、移動機MSの移動に伴い移動機MSと接続する基地局BSが順次切り替えられるハードハンドオーバーであって、さらにメッセージに含まれるハードハンドオーバー後のデータの送信タイミングがハンドオーバー前と同じに指定されている場合に、移動機MSはハンドオーバーを行う。そのため、セルサーチによる瞬断時間を短縮することができる。
さらにまた、ハンドオーバーの後に、未検出セルに対してセルサーチを行う。そのため、未検出セルの受信パス位置の誤判定を防ぐことができる。
実施の形態2.
図9はこの発明の実施の形態2のソフトハンドオーバー方法を説明するSFN先頭位置の算出方法を示すタイムチャート図である。本実施の形態は、実施の形態1の図5で示したソフトハンドオーバー完了後に基地局を特定する例をさらに改善させた例である。ソフトハンドオーバー開始メッセージに含まれるソフトハンドオーバー対象セルの共通制御チャネルとデータ送信チャネルのオフセット値D01を用いることによって、移動機はハンドオーバー対象である基地局のSFN先頭位置を推定する。
図9において、データ受信パス位置PS01が先の処理により推定されたとする。そして、このデータ受信パス位置PS01から、オフセット値D01だけ先行した地点位置PS02をSFNの先頭位置と推定することで、セルサーチを行わずにSFNの先頭位置が特定できる。そのため、セルサーチによる電力消費を抑えることができる。また、本実施の形態は、図7のハードハンドオーバー完了後に基地局を特定する方法についても同様に適用することができる。
このように本実施の形態のハンドオーバー方法においては、ハンドオーバーの後に、ハンドオーバー開始メッセージに含まれたオフセットに基づいて未検出セルのSFNの先頭位置を算出する。そのため、計算式から推定することで未検出セルのSFNの先頭位置を正確に求めることができる。また、セルサーチを行わずにSFNの先頭位置を知ることができ省電力化を図ることができる。
実施の形態3.
図10はこの発明の実施の形態3のソフトハンドオーバー方法を説明する一部フローチャート図を組み込んだシーケンスチャート図である。本実施の形態は、実施の形態1の図5で示したソフトハンドオーバー完了後に基地局を特定する例をさらに改善させた例である。図10において、移動機MS71は、常時通信品質を調べ、それを保持している(ステップS11)。そして、ソフトハンドオーバー開始メッセージを受信すると(ステップS12)、実施の形態1の図5の例と同じように、セルサーチをすくことなくソフトハンドオーバーの動作を行って完了メッセージを送信する(ステップS13)。
移動機MS71は、その後通信品質を調べ(ステップS14)、それをハンドオーバー前に保持していたものと比較する(ステップS15)。その結果、通信品質がハンドオーバー前のものより劣化していることが検出されると(ステップS16)、推定した受信パス位置が誤っていたと判断して位置P74からセルサーチによるセル検出を行う。
このように本実施の形態のソフトハンドオーバー方法においては、ハンドオーバーを行う前に、予め通信品質を求めておき、ハンドオーバーを行い算出されたパス位置で通信を開始した後に、再度通信品質を求め、ハンドオーバー前よりも通信品質が劣化した場合にセルサーチを行う。そのため、高速にソフトハンドオーバーを実現できるようにすると共に、必要なときだけセルサーチを行うことによって消費電力が削減され、且つ推定した受信パス位置の誤判定による通信品質の劣化を最小限にすることができる。
なお、図10の方法において、ステップS15にて通信品質の劣化を判断するための閾値を設け、閾値以上の劣化が確認された場合にセルサーチを行う方法もある。また、図10に示した方法は、図7のハードハンドオーバー完了後に基地局を特定する方法についても同様に適用することができる。
CDMA通信方式を用いた移動体通信システムの複数のセル間を移動する移動機の進行に伴って行われるハンドオーバーに最適なものである。また、このハンドオーバーを行う移動体通信システムの移動機に最適なものである。
この発明に係る移動体通信システムのセル、基地局及び移動機の様子を示す模式図である。 図1の移動機の構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態1の移動機の動作を示すフローチャート図である。 ソフトハンドオーバー開始メッセージ中に未検出セルの基地局が指定された場合のソフトハンドオーバーシーケンスの動作を示すシーケンスチャート図である。 未検出セルを検出しないでソフトハンドオーバーを完了し、その後にセルサーチを行うシーケンスチャート図である。 ハードハンドオーバー開始メッセージ中に未検出セルの基地局が指定された場合のハードハンドオーバーシーケンスの動作を示すシーケンスチャート図である。 ハードハンドオーバー完了後に基地局を特定する方法を示すシーケンスチャート図である。 制御部の判断のしかたを表す図表である。 この発明の実施の形態2のソフトハンドオーバー方法を説明する受信パス位置の算出方法を示すタイムチャート図である。 この発明の実施の形態3のソフトハンドオーバー方法を説明する一部フローチャート図を組み込んだシーケンスチャート図である。 従来のハンドオーバーの動作における受信パス位置の算出方法を示すタイムチャート図である。 従来の移動機のハンドオーバーに係る動作を示すフローチャート図である。 従来のソフトハンドオーバーシーケンスの動作を示すシーケンスチャート図である。 従来のハードハンドオーバーシーケンスの動作を示すシーケンスチャート図である。
符号の説明
100 移動体通信システム
BS 基地局
C セル
MS 移動機
1 送受信部
2 信号処理部
3 制御部
4 セルサーチ部

Claims (9)

  1. CDMA通信方式を用いた移動体通信システムにおいて、夫々基地局を有する複数のセル間を移動する移動機の進行に伴い、該移動機と接続する前記基地局が変更される際に行われるハンドオーバーの方法であって、
    ハンドオーバー先として、前記移動機が検出していないセルを指定したハンドオーバー開始メッセージが前記基地局から送信されたとき、前記移動機はハンドオーバー前の受信パス位置とハンドオーバー後の受信パス位置とが同じであると推定して、前記未検出セルに対するハンドオーバーを行うことを特徴とするハンドオーバー方法。
  2. 前記移動機が複数の前記基地局と接続可能とされ、前記ハンドオーバーは、前記移動機の進行に伴い、該移動機と接続する前記基地局が追加されたり削除されたりするソフトハンドオーバーであることを特徴とする請求項1に記載のハンドオーバー方法。
  3. 前記移動機が前記基地局に接続され、前記ハンドオーバーは、前記移動機の移動に伴い該移動機と接続する前記基地局が順次切り替えられるハードハンドオーバーであって、前記メッセージに含まれるハードハンドオーバー後のデータの送信タイミングがハンドオーバー前と同じに指定されている場合に、前記移動機は前記ハードハンドオーバーを行うことを特徴とする請求項1に記載のハンドオーバー方法。
  4. 前記ハンドオーバーの後に、前記未検出セルに対してセルサーチを行うことを特徴とする請求項1から3のいずか1項に記載のハンドオーバー方法。
  5. 前記ハンドオーバーの後に、前記ハンドオーバー開始メッセージに含まれたオフセットに基づいて前記未検出セルのSFNの先頭位置を算出することを特徴とする請求項1から4のいずか1項に記載のハンドオーバー方法。
  6. 前記ハンドオーバーを行う前に、通信品質を求めておき、前記ハンドオーバーを行い前記算出された前記パス位置で通信を開始した後に、再度通信品質を求め、ハンドオーバー前よりも通信品質が劣化した場合にセルサーチを行うことを特徴とする請求項5に記載のハンドオーバー方法。
  7. CDMA通信方式を用いた移動体通信システムに含まれ、夫々基地局を有する複数のセル間の移動に伴い、接続する前記基地局が変更される際にハンドオーバーを行う制御部を備え、前記制御部は、前記基地局から送信されるハンドオーバー先として未検出のセルが指定されたハンドオーバー開始メッセージに対して、ハンドオーバー前の受信パス位置とハンドオーバー後の受信パス位置とが同じであると推定して、前記未検出セルに対するハンドオーバーを行うことを特徴とする移動機。
  8. 複数の前記基地局と接続できるようにされ、前記制御部が行うハンドオーバーは、自らの進行に伴い、接続する前記基地局が追加されたり削除されたりするソフトハンドオーバーであることを特徴とする請求項7に記載の移動機。
  9. 前記移動機が前記基地局に接続され、前記制御部が行うハンドオーバーは、自らの進行に伴い、接続する前記基地局が順次切り替えられるハードハンドオーバーであり、前記制御部は、前記ハードハンドオーバー開始メッセージに含まれるハードハンドオーバー後のデータの送信タイミングがハンドオーバー前と同じに指定されている場合に、前記推定をしてハンドオーバーを行うことを特徴とする請求項7に記載の移動機。
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