JP2005295024A - スライド装置並びにスライド装置を用いた電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 一の部材と他の部材とをスライド開閉自在に重合するスライド装置において、仮に重合閉塞位置やスライド開放位置に位置決め機構を設けずとも、簡単な構成によってスライド閉塞付勢がなされ、しかも所定長開放スライドさせると逆に自動的に開放方向に開き付勢が生じ、開放動作が軽くなったり、設計によっては手を放しても自動的にスライド開放するように構成でき、閉じ付勢と開き付勢の双方が各範囲で夫々生じて、スライド部材がスライド途中でふらつくことがないように設計可能な画期的なスライド装置を提供すること。
【解決手段】 第一部材1と第二部材2とをガイド部3を介してスライド自在に配設し、一端を第一部材1に連結し他端を第二部材2に連結する弾性部材4を設け、この弾性部材4は左右に連結端4Aを有し全体視略ヘ字状に屈曲自在なバネとし、この弾性部材4は線材で構成すると共に線材の途中部を巻回したコイル状部4Bを複数設けたスライド装置。
【選択図】 図4


Description

本発明は、スライド装置並びにスライド装置を用いた携帯電話,モバイルなどの電子機器に関するものである。
例えば従来の折り畳み式の携帯電話は、数字キーやファンクションキーを配列した操作部を下側となる本体部の上面側に設け、この操作部のキー操作などにより所定の表示がなされる液晶パネルなどのディスプレイ部を上側となる重合部の伏面側(重合側)に設け、この本体部と重合部とをヒンジ装置を介して連結して、本体部と重合部とを二つ折り重合して操作部を重合部により隠蔽した折り畳み閉塞状態から、ヒンジ装置により重合部を起伏回動して反転し、操作部とディスプレイ部とが露出した開放状態に切り替えできるように構成している。
そのため、従来このような起伏回動する重合部で本体部の操作部を覆う電子機器においては、折り畳み重合してコンパクト化できるものの操作部を隠蔽した重合状態ではディスプレイ部も隠蔽してしまう構造となり、コンパクト化した状態での使用が制限されざるを得なく不便である場合も多い。
また、操作部を操作する場合には、ディスプレイ部を設けた重い重合部を立ち起こし反転回動させなければならず、この開閉動作(特に開放動作)させずらい欠点もある。
そこで、起伏回動により開閉動作するのではなく、重合面に沿って前後方向に重合部をスライド移動して開閉動作するように構成すれば、重合部の上側面にディスプレイ部を設けることもできるし、また、本体部にディスプレイ部と操作部とを設け、この双方あるいは操作部のみをスライド開閉フリップとなる重合部で覆うことができ、例えば不使用時あるいはキー操作不要時に誤作動防止のために重合部で操作部を覆うことができ、またこの重合閉塞状態においても、言い換えるとたとえ重合部を本体部に重合して操作部を隠蔽したコンパクト化状態においても、ディスプレイ部が上側に露出配設され、ディスプレイ部を視認したり、機能させたりすることが可能となり、また重合した状態から操作部及びディスプレイ部を露出した状態に切り替える場合は、重合面に沿って前後方向に重合部をスライド移動することで行なえるため、この開放動作(操作部の露出動作)も非常に容易に行なえ、機器装置として使用用途が広がり、しかも前記開閉動作も容易となる携帯電話,モバイルなどの電子機器となる。
このようにスライド開閉方式に構成する場合には、本体部と重合部とをスライド自在に連結するスライド装置を用いることになるが、本体部の操作部を重合部で隠蔽した重合閉塞位置と、重合部を位置ズレするように前後方向へスライド移動させて操作部を露出させたスライド開放位置とで位置決め保持(クリック係合)するように構成することが望ましい。
しかし、この位置で夫々ロック機構を設けることは構造が複雑となりコストアップになりかねないし、またスライド途中で重合部がフリーでふらついてしまうことも好ましいとは言えない。
本発明は、このような問題を解決すべく試行錯誤を繰り返し、一の部材と他の部材とをスライドさせるスライド装置において、仮に重合閉塞位置などの初期位置やスライド開放位置などのスライド位置に位置決め機構を設けずとも、簡単な構成によって例えばスライド閉塞付勢がなされ、しかも所定長開放スライドさせると逆に自動的に開放方向に開き付勢が生じ、不必要なスライド途中位置でスライド部材がふらつくことがなく、開放動作が軽くなったり、設計によっては手を放しても自動的にスライド開放するように構成でき、閉じ付勢と開き付勢の双方が各範囲で夫々生じて、スライド部材がスライド途中でふらつくことがないように設計可能な画期的なスライド装置並びにスライド装置を用いた電子機器を実現でき、しかも、量産性に秀れ、且つスムーズなスライドを容易に実現可能となる画期的なスライド装置並びにスライド装置を用いた電子機器を提供することを目的としている。
添付図面を参照して本発明の要旨を説明する。
第一部材1と第二部材2とをガイド部3を介してスライド自在に配設し、一端を第一部材1に連結し他端を第二部材2に連結する弾性部材4を設け、この弾性部材4は左右に連結端4Aを有し全体視略ヘ字状に屈曲自在なバネとし、この弾性部材4の左右の連結端4Aが互いに離れようとする拡角付勢が生じるようにしてこの弾性部材4の左右の連結端4Aの一端を前記第一部材1に連結し、他端を前記第二部材2に連結して構成し、第一部材1に対して第二部材2を所定長スライドさせるまでは、第二部材2が戻り動する戻り付勢が生じ、所定長スライドさせると逆に進み付勢が生じるように構成し、この弾性部材4は線材で構成すると共に線材の途中部を巻回したコイル状部4Bを複数設けたことを特徴とするスライド装置に係るものである。
また、前記弾性部材4は、屈曲時のへ字状頂部となる位置に前記コイル状部4Bを有すると共に、へ字状左右部の一方若しくは双方に更に少なくとも一つ以上の前記コイル状部4Bを有する構成としたことを特徴とする請求項1記載のスライド装置に係るものである。
また、前記弾性部材4は、屈曲時のへ字状頂部となる位置に前記コイル状部4Bを有すると共に、へ字状左右部の双方に更に夫々同数の前記コイル状部4Bを有する構成としたことを特徴とする請求項2記載のスライド装置に係るものである。
また、前記第一部材1と前記第二部材2とをガイド部3を介してスライド自在に重合し、この第一部材1に対して第二部材2が覆い閉塞した重合閉塞状態から、第一部材1に対して第二部材2をスライド移動することで、第一部材1の重合面が露出するスライド開放状態となるように構成したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のスライド装置に係るものである。
また、前記弾性部材4の前記左右の連結端4Aを互いに接近する方向に押圧してこの連結端4Aの一端を前記第一部材1に連結し、他端を前記第二部材2に連結して、この弾性部材4に前記連結端4Aが互いに離れようとする拡角付勢が生じるように構成し、この左右の連結端4Aに生じる拡角付勢力がスライド移動力として働かないスライド位置を境として、第一部材1に対して第二部材2をこのスライド位置までスライド移動させる間は、この拡角付勢によって第二部材2に閉じ付勢が生じ、このスライド位置を超えた位置までスライド移動させることこの拡角付勢によって第二部材2に開き付勢が生じるように構成したことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のスライド装置に係るものである。
また、操作部を設けた本体部と重合部とを、前記操作部を操作しない時にはこの操作部を覆うように重合配設し、この重合閉塞状態から前記重合部を相対的に重合面に対して略平行にスライド移動して操作部を露出させるスライド開放状態とすることができるように前記本体部と前記重合部とをスライド自在に連結するスライド装置を有し、このスライド装置には、前記本体部を前記第一部材1若しくは第二部材2とし、前記重合部を前記第二部材2若しくは第一部材1とした前記請求項4,5のいずれか1項に記載のスライド装置を用いたことを特徴とするスライド装置を用いた電子機器に係るものである。
本発明は上述のように構成したから、一の部材と他の部材とをスライドさせるスライド装置において、簡単な構成によってスライド戻り付勢がなされ、しかも所定長スライドさせると逆に自動的に進み方向に進み付勢が生じ、スライド動作が軽くなったり、設計によっては手を放しても自動的にスライドするように構成でき、戻り付勢と進み付勢の双方が各範囲で夫々生じて、スライド部材が不必要なスライド途中位置でふらつくことがないように設計可能な画期的なスライド装置並びにスライド装置を用いた電子機器を実現でき、しかも、量産性に秀れ、且つスムーズなスライドを容易に実現可能となる上、弾性部材を介在させるための間隔を単にコイル状部を途中1ヶ所のみ設ける場合に比して狭めることができると共に単に弾性部材の全体長を短くして間隔を狭めるものではないので、ストローク長を短くしてしまうことなく介在間隔を狭めることができ、それ故ストローク長を確保しつつコンパクト化を図れ、また複数のコイル状部を有するため応力も分散され、また屈曲によるバネのへたりも軽減されて付勢力が弱ったり変動することがなく、それ故スライド耐久性も向上する画期的なスライド装置並びにスライド装置を用いた電子機器となる。
また、請求項2〜5記載の発明においては、一層容易に本発明を実現でき、特に請求項3記載の発明では、応力の分散バランスが良く、一層応力集中が生じず、また、屈曲を繰り返しても一層へたりが軽減され、一層前記作用・効果が良好に発揮される極めて実用性に秀れたスライド装置となる。
また、請求項6記載の発明においては、前記作用・効果を発揮する電子機器となり、しかも携帯電話に適用すれば、操作部の隠蔽・開放動作が非常に容易に行なえ、しかも簡易な構成で閉じ付勢並びに開き付勢が生じ、また操作部を隠蔽した状態でもディスプレイを利用可能に設計することも容易な極めて画期的な携帯電話となる。
好適と考える本発明の実施の形態(発明をどのように実施するか)を、図面に基づいてその作用効果を示して簡単に説明する。
第一部材1と第二部材2とを左右に並設し、互いにすれ違いスライドさせる構成としても良いが、例えば図1〜図3に示すような第一部材1と第2部材2とを重合した状態ですれ違いスライドさせる構成を例に説明する。
図4に示すように第一部材1に対して第二部材2を所定長スライドさせるまでは、第二部材2が重合閉塞方向へ戻り動する閉じ付勢が生じ、所定長スライドさせると逆に開放スライド方向に進み動する開き付勢が生じる。
即ち、例えば一の部材1と他の部材2とをスライド開閉自在に重合するスライド装置において、仮に重合閉塞位置やスライド開放位置に位置決め機構を設けずとも、例えばストッパーなどのスライド突き当たり停止構造のような簡単な構成を設けるたけで、スライド閉塞付勢がなされることで閉塞保持されることとなり、しかも所定長開放スライドさせれば逆に自動的に開放方向に開き付勢が生じ、開放状態も保持されたり、またこの開放動作が軽くなったり、設計によっては手を放しても自動的にスライド開放するように構成することもできることとなる。
言い換えると、閉じ付勢と開き付勢の双方が夫々閉じ側と開き側の所定範囲で生じて、スライド部材(第一部材1に対する第二部材2)がスライド途中でふらつくことがないように設計可能な画期的なスライド装置並びにスライド装置を用いた電子機器を実現でき、ることとなる。
具体的には、例えば弾性部材4の左右の連結端4Aを互いに接近させる方向に押圧してへ字状に屈曲しつつこの連結端4Aの一端を前記第一部材1に連結し、他端をガイド部3を介してスライド自在に設けた前記第二部材2に連結して、この弾性部材4に前記連結端4Aが互いに離れようとする拡角付勢が生じるように構成する。
従って、この左右の連結端4Aに生じる拡角付勢力がスライド移動力として働かないスライド位置を境として、第一部材1に対して第二部材2をこのスライド位置までスライド移動させる間は、この拡角付勢によって第二部材2に閉じ付勢が生じ、このスライド位置を超えた位置までスライド移動させることこの拡角付勢によって第二部材2に開き付勢が生じることとなるように構成することができる。
このとき、このスライド移動力(戻り付勢や進み付勢)が良好に生じるように、線材で構成した弾性部材4の途中を巻回したコイル状部4Bを形成し、このコイル状部4Bを基点にその左右が弾性屈曲するように構成している。
また、線材の材質,長さ,コイル状部4Bの巻回形状や巻回数,あるいはへ字状屈曲の度合いなどによってこの付勢トルクを調整設計することができるが、図5下図のようにこのコイル状部4Bを一ヶ所、例えばへ字状屈曲させるためにへ字状頂部のみに設けたのでは、応力集中が生じ、また屈曲を繰り返すことでバネへたりが生じやすくトルクが変動するなど耐久性の点で改良の余地がある。
この点本発明は、例えば図5上図のように一ヶ所のみにコイル部4Bを形成するのではなく、二ヶ所以上にコイル状部材4Bを有する構成としたため、応力分散が図られ、複数設けたコイル状部4Bで夫々屈曲されるために夫々の屈曲変動角も少なくて済むためへたりも軽減され、それ故に屈曲耐久性が一層向上することとなる。
また、更に本発明では、複数のコイル状部4Bを有するため、屈曲基点が複数となり、図6下図のようにコイル状部4Bを一ヶ所設けた場合に比して、弾性部材4の全体長が同等の場合には、介在間隔を狭くできる。
即ち、弾性部材4の介在スペースを狭くでき、それだけコンパクト化を図れることとなる。
一方図7に示すように単にハ字状左右部を短くして全体長を短くしたのでは、図7右図のようにストローク長も短くなってしまい、また、屈曲変動角も広がり耐久性も劣化してしまう。しかも、介在スペースを狭め得る限界は、略このハ字状左右部の長さまでと考えられるので、短くできる限界もその長さまでである。
これに対して本発明は、更に設けたコイル状部4Bを基点に屈曲可能で、介在間隔(介在に必要な間隔)を狭められることができる上に、ストローク長も長く確保できることとなる。
従って、量産性に秀れ、且つスムーズなスライドを容易に実現可能となる上、弾性部材4を介在させるための間隔を単にコイル状部4Bを途中1ヶ所のみ設ける場合に比して狭めることができると共に単に弾性部材4の全体長を短くして間隔を狭めるものではないので、ストローク長を短くしてしまうことなく(各コイル状部4Bで屈曲する度合いが大きくなればなるほどストローク長を確保しつつも)介在間隔を狭めることができ、それ故ストローク長を確保しつつコンパクト化を図れ、また複数のコイル状部4Bを有するため応力も分散され、また一ヶ所のコイル状部4Bで大きく屈曲することを要しないから屈曲によるバネのへたりも軽減されて、経時によって付勢力が弱ったり変動することがなく、それ故スライド耐久性も向上する画期的なスライド装置並びにスライド装置を用いた電子機器となる。
本発明の具体的な実施例について図面に基づいて説明する。
本実施例は、図1〜図3に示すように携帯電話に本発明を適用したもので、回路基板,電源などの電子部品をケースに内装した板状の第一部材1(本体部1)の上面側に数字キーやファンクションキーなどを配列したキーボード機能を果たす操作部と、この操作部の操作により表示されるディスプレイ部を設け、この本体部1の操作部を覆うようにスライド自在に重合する開閉フリップとしての第二部材2(重合部2)を略水平前後方向にスライド自在にスライド装置により連結した構成としている。
具体的には、第一部材1に対して第二部材2を、ガイド部3を介してスライド自在に重合し、この第一部材1に対して第二部材2が覆い閉塞した重合閉塞状態から、第一部材1に対して第二部材2をスライド移動することで、第一部材1より第二部材2をスライド突出させて第一部材1の重合面が露出するスライド開放状態となるように構成したスライド装置であって、弾性部材4の一端を第一部材1に連結し他端を第二部材2に連結する構成としている。
本実施例の前記ガイド部3は、第一部材1と第二部材2とをスライド自在に係合する係合形状とすると共にガイド孔3Aとこれに係合する係合部3Bとから成る構成とし、例えばこのガイド孔3Aを第一部材1に設け、係合部3Bを第二部材2に設け、この第一部材1と第二部材2との間に介在する弾性部材4を屈曲変形自在に収納する収納部6に収納配設している。
この弾性部材4は線材で構成した線バネの中間部を巻回してコイル状部4Bを有してその巻き出し片となる左右の先端に連結端4Aを有する全体視略ヘ字状に屈曲自在なコイルバネとし、この弾性部材4の左右の連結端4Aが互いに離れようとする拡角付勢が生じるようにしてこの弾性部材4の左右の連結端4Aの一端を前記第一部材1に連結し、他端を前記第二部材2に連結して構成している。
即ち、屈曲時略ヘ字状の弾性部材4の前記左右の連結端4Aを互いに接近方向に押圧してこの連結端4Aの一端を前記第一部材1の取付部5に連結し、他端を前記第二部材2(あるいは例えばガイド孔3Aにスライド自在に係合する係合部3B)の取付部5に連結して、この弾性部材4に前記連結端4Aが互いに離れようとする拡角付勢が生じるように構成し、図4〜図7に示すようにこの左右の連結端4Aに生じる拡角付勢力がスライド移動力として働かないスライド位置を境として、第一部材1に対して第二部材2をこのスライド位置までスライド移動させる間は、この拡角付勢によって第二部材2に閉じ付勢が生じ、このスライド位置を超えた位置までスライド移動させると、この拡角付勢によって第二部材2に開き付勢が生じるように構成している。
つまり、本実施例では、図4(a)に示すように第一部材1を固定したとして、これに対して第二部材2をスライド移動させる場合、弾性部材4の左右の連結端4Aの位置が図4(c)に示すように左右並設する位置まで第二部材2をスライド移動させる間は、連結端4Aの拡角付勢力が第一部材1に対して第二部材2を戻り動させる力となって閉じ付勢が生じ、左右の連結端4Aの位置が左右に並設する以上に第二部材2をスライド移動させると、図4(d),(e)に示すように連結端4Aの拡角付勢力が今度は逆に第一部材1に対して第二部材2を更に進みスライドさせる方向に生じて開き付勢が生じるように構成している。
本実施例では、例えば図8に示すように、この弾性部材4は線材で構成すると共に線材の途中部を巻回したコイル状部4Bを屈曲時のへ字状頂部となる位置に設けている。
本実施例では、このへ字状頂部に設けたコイル状部4Bを基点にへ字状に屈曲自在に設けるが、一ヶ所のみでなく、屈曲時のへ字状頂部となる位置に前記コイル状部4Bを有すると共に、へ字状左右部の双方に夫々前記コイル状部4Bを有する構成としている。
本実施例では、中央のコイル状部4Bほど左右のコイル状部4Bは大きくなく、付勢力は小さく、あくまで中央のコイル状部4Bを基点に屈曲するが、その左右でこの屈曲を補助すべく屈曲する補助としてのコイル状部4Bを更に二つ設けた構成としている。
従って図4に示すように中央のへ字状頂部で屈曲しつつも、補助的に更に左右の各コイル状部4Bでも少し屈曲するように構成し、全体として十分な戻り付勢や進み付勢が生じるように構成している。
従って、本実施例では各左右部にコイル状部4Bを設けたため、これが更に屈曲できるためこの左右部の長さ以下にまで介在間隔(介在スペース)を狭めることができ、それでいてストローク長は短くなることはない。また、複数のコイル状部4Bによって応力集中が避けられる上、本実施例ではバランス良く左右に設けており、しかも各左右部の夫々での中間位置に形成しているため一層バランスが良く屈曲でき、応力分散が良好に果たされ、しかも、各コイル状部4Bの屈曲角も少なくて済み、バネへたりも少なく耐久性が極めて向上することとなる。
尚、本発明は、本実施例に限られるものではなく、各構成要件の具体的構成は適宜設計し得るものである。
例えば、単にコイル状部4Bを複数設けて各コイル状部4Bで屈曲して多段へ字状に屈曲するように構成しても良いし、中央のへ字状頂部に本実施例のように大きなコイル状部4Bを設け、各左右部の一方のみに一乃至複数のコイル状部4Bを形成しても、夫々複数形成しても良い。
本実施例の使用状態を示す説明斜視図である。 本実施例のスライド開閉途中の説明斜視図である。 本実施例の分解説明斜視図である。 本実施例の作動説明図である。 本実施例のコイル状部が一つの場合と比べた屈曲動作説明図である。 本実施例のコイル状部が一つの場合と比べて間隔を狭められることを説明する作動説明図。 本実施例のコイル状部が一つの場合と比べてストローク長が短くならないことを説明する作動説明図。 本実施例の説明斜視図である。
符号の説明
1 第一部材
2 第二部材
3 ガイド部
4 弾性部材
4A 連結端
4B コイル状部

Claims (6)

  1. 第一部材と第二部材とをガイド部を介してスライド自在に配設し、一端を第一部材に連結し他端を第二部材に連結する弾性部材を設け、この弾性部材は左右に連結端を有し全体視略ヘ字状に屈曲自在なバネとし、この弾性部材の左右の連結端が互いに離れようとする拡角付勢が生じるようにしてこの弾性部材の左右の連結端の一端を前記第一部材に連結し、他端を前記第二部材に連結して構成し、第一部材に対して第二部材を所定長スライドさせるまでは、第二部材が戻り動する戻り付勢が生じ、所定長スライドさせると逆に進み付勢が生じるように構成し、この弾性部材は線材で構成すると共に線材の途中部を巻回したコイル状部を複数設けたことを特徴とするスライド装置。
  2. 前記弾性部材は、屈曲時のへ字状頂部となる位置に前記コイル状部を有すると共に、へ字状左右部の一方若しくは双方に更に少なくとも一つ以上の前記コイル状部を有する構成としたことを特徴とする請求項1記載のスライド装置。
  3. 前記弾性部材は、屈曲時のへ字状頂部となる位置に前記コイル状部を有すると共に、へ字状左右部の双方に更に夫々同数の前記コイル状部を有する構成としたことを特徴とする請求項2記載のスライド装置。
  4. 前記第一部材と前記第二部材とをガイド部を介してスライド自在に重合し、この第一部材に対して第二部材が覆い閉塞した重合閉塞状態から、第一部材に対して第二部材をスライド移動することで、第一部材の重合面が露出するスライド開放状態となるように構成したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のスライド装置。
  5. 前記弾性部材の前記左右の連結端を互いに接近する方向に押圧してこの連結端の一端を前記第一部材に連結し、他端を前記第二部材に連結して、この弾性部材に前記連結端が互いに離れようとする拡角付勢が生じるように構成し、この左右の連結端に生じる拡角付勢力がスライド移動力として働かないスライド位置を境として、第一部材に対して第二部材をこのスライド位置までスライド移動させる間は、この拡角付勢によって第二部材に閉じ付勢が生じ、このスライド位置を超えた位置までスライド移動させることこの拡角付勢によって第二部材に開き付勢が生じるように構成したことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のスライド装置。
  6. 操作部を設けた本体部と重合部とを、前記操作部を操作しない時にはこの操作部を覆うように重合配設し、この重合閉塞状態から前記重合部を相対的に重合面に対して略平行にスライド移動して操作部を露出させるスライド開放状態とすることができるように前記本体部と前記重合部とをスライド自在に連結するスライド装置を有し、このスライド装置には、前記本体部を前記第一部材若しくは第二部材とし、前記重合部を前記第二部材若しくは第一部材とした前記請求項4,5のいずれか1項に記載のスライド装置を用いたことを特徴とするスライド装置を用いた電子機器。
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