JP2005294209A - 漏洩同軸ケーブル - Google Patents

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Abstract

【課題】列車無線用などにも使用可能な、例えば20D以上の太径の漏洩同軸ケーブルであって、生産コストの増大を招くことなく、導体の疲労破断に対する耐性を有し、ケーブルの製造中または使用中に導体と絶縁体との間の滑り防止用の摩擦層がずれるといった問題が生じにくい、効果的な滑り防止機能を有する、新しい構成の漏洩同軸ケーブルを提供する。
【解決手段】漏洩同軸ケーブルは、内部導体802と、外部導体804と、内部導体802と外部導体804との間に配置されたプラスチックチューブからなる絶縁体806と、導体と絶縁体との間の滑り防止用の摩擦層及び導体保護層として機能するプラスチック層812,814及び818とを具備する。
【選択図】図8

Description

本発明は漏洩同軸ケーブルに関し、特に、導体の疲労破断に対して耐性を有し、ケーブル内の導体と絶縁体との間の効果的な滑り防止機能を有する漏洩同軸ケーブルに関する。
一般的に、同軸ケーブルは、内部導体、外部導体、及び内部導体と外部導体との間に配置された絶縁体を主構成要素としている。このような構成の同軸ケーブルの伝送特性は、絶縁体の実効誘電率に依存するため、同軸ケーブルの設計に際しては絶縁体の設計が重要となる。
同軸ケーブルの一種である漏洩同軸ケーブルは、線状エリアをカバーするアンテナとして利用されるため、主に架空に布設される。また、例えば列車無線用など、屋外において使用される漏洩同軸ケーブルは、長距離の線状エリアをカバーする必要があるため、低損失性が要求される。低損失化することにより、伝送路中の中継機器の数量を減らすことが可能となり、システムコストが低減できるためである。通常、絶縁体部の外径が大きいほど低損失となるため,実際に用いられる漏洩同軸ケーブルは、公称20D、43Dと呼ばれるような比較的太い外径を有するのが一般的である(ここで20D及び43Dとは、絶縁体の公称外径がそれぞれ約20mm及び約43mmであることを示す)。
従来の構成を有する漏洩同軸ケーブルの一例を図10に示す。上述のように、内部導体1002、外部導体1004、及び内部導体1002と外部導体1004との間に配置された絶縁体1006を有し、さらに外部導体1004を覆うシース(外層)1008を有する。絶縁体1006としては、図10に示すように、コルデルと呼ばれるプラスチックの紐を内部導体上に1本または2本、らせん状に巻き付けて構成するのが一般的である。コルデルは台形などの断面形状を有する。
なお、7D(ここで7Dとは、絶縁体の公称外径が約7mmであることを示す)程度の細径のサイズを有する情報通信機器用の高周波同軸ケーブルであって、例えば10GHz程度の高周波を伝送するようなケーブルにおいては、プラスチック製のチューブを絶縁体として用いる構成が下記の特許文献1に開示されている。下記特許文献1においては、内部導体上及び絶縁体上に滑り防止を目的としたテープ巻構造を設ける構成も提案されている。
特開2001−338536号公報
漏洩同軸ケーブルは移動体との無線通信に使用されるが、安定した受信レベルを確保する目的で移動体のアンテナ近傍に布設されることが多い。例えば列車無線に使用される場合、車両側面から1m前後のごく近傍の距離に布設されることが多々ある。この際、漏洩同軸ケーブルにおいては、列車からの直接の風圧による振動、又はその風圧による支持構造物の揺れに起因した振動、等が大きく発生し易い。すなわち、漏洩同軸ケーブルは移動体との無線通信に使用されるというその機能ゆえに、通常の同軸ケーブルと異なり過酷な振動条件下で使用される頻度が高い。
このような使用上の特徴をもつ漏洩同軸ケーブルとして、図10に示すような従来の構成を使用する場合、金属疲労の蓄積により、外部導体が疲労破断を起こし易いという問題があった。さらに、このような漏洩同軸ケーブルが繰り返し曲げられて設置される場合、ケーブル内部では、絶縁体コルデル(プラスチック紐)と内部導体との接点を支点として内部導体の曲げが生じるため、その接点において内部導体の疲労破断が発生し易いという問題もあった。その上、屋外で使用される漏洩同軸ケーブルは、通常太い外径を有するため、細い外径を有する一般の同軸ケーブルと比較して、上記の疲労破断が生じ易いという問題があった。
上記の疲労破断の問題に対する解決手段として、架空布設形態を改善した構成が多く知られており、その1つとして、図10に示すように、外部に支持線1010を設置し、支持線1010の下にケーブルを吊り下げたり、もしくはこの支持線をさらに別の吊架線に吊り下げたりすることにより、ケーブルに対して振動が直接加わることを防ぐ構成がある。しかしながら、このような構成は、疲労破断を防ぐ上で一定の効果を有する反面、支持線の材料費及び布設費が必要となるため、システムコストの増大を招くという欠点を有している。
また、上記特許文献1に記載されているような、内部導体上及び絶縁体上に滑り防止のためのテープ巻き層を設ける構成も知られているが、このような構成は、特許文献1にあるように、7Dなど細径の同軸ケーブルに適用されるものであり、本発明において対象としているような、例えば20D以上の太径を有する漏洩同軸ケーブルにおいて適用されたものではない。さらに、この構成を適用する場合には、製造中にテープが切断されたり、あるいは使用中にテープがずれたりするなどの新たな問題が発生し得る。
従って、列車無線用などにも使用可能な、例えば20D以上の太径の漏洩同軸ケーブルであって、生産コストの増大を招くことなく、導体の疲労破断に対する耐性を有し、ケーブル内部において、上記のテープ切断やテープずれのような問題を生じにくい効果的な滑り防止機能を有する、新しい構成の漏洩同軸ケーブルの実現に対する要求がある。
上記の課題を解決するため、本発明に係る漏洩同軸ケーブルの一実施例は、内部導体,外部導体、内部導体と外部導体との間に配置された絶縁体、及び外部導体を覆う外層(シース)からなり、絶縁体はプラスチック製チューブまたは発泡プラスチックロッドからなる。絶縁体をプラスチックチューブまたは発泡プラスチックロッドによって構成することにより、絶縁体コルデルを使用する従来技術と比較して、内部導体の特定箇所に過度の負担がかかることを防ぐことが可能となり、内部導体の疲労破断に対する耐性が改善される。
本発明に係る漏洩同軸ケーブルの一実施例においては、内部導体と絶縁体との間の摩擦層として機能する第1のプラスチック層が、内部導体と絶縁体との間に設けられる。プラスチック層を使用することにより、滑り防止機能が実現されるとともに、内部導体の疲労破断に対する耐性が改善される。なお、前記プラスチック層は導体保護の効果を奏する場合もある。
本発明に係る漏洩同軸ケーブルの一実施例においては、内部導体と絶縁体との間の摩擦層、絶縁体と外部導体との間の摩擦層、及び絶縁体を構成するプラスチックチューブ同士または発泡プラスチックロッド同士の間の摩擦層として機能する第2のプラスチック層が、各プラスチックチューブまたは各発泡プラスチックロッドの外周に設けられる。上述の説明と同様に、プラスチック層を使用することにより、滑り防止機能が実現される。
本発明に係る漏洩同軸ケーブルの一実施例においては、絶縁体と外部導体との間の摩擦層として機能する第3のプラスチック層が、プラスチックチューブからなる絶縁体の外側に設けられる。上述の説明と同様に、プラスチック層を使用することにより、滑り防止機能が実現される。
本発明に係る漏洩同軸ケーブルの一実施例においては、絶縁体と外部導体との間の摩擦層、外部導体と外層(シース)との間の摩擦層として機能する第4のプラスチック層が、外部導体の内周または外周、あるいは内周及び外周の両方に設けられる。上述の説明と同様に、プラスチック層を使用することにより、滑り防止機能が実現されるとともに、外部導体の疲労破断に対する耐性が改善される。これらの構成は、支持線を有する漏洩同軸ケーブルをさらに別の吊架線に吊り下げるような従来技術の構成と比較し、システムコストの低減をも実現し得る。
本発明に係る漏洩同軸ケーブルの一実施例においては、上記第1から第4のプラスチック層のうちの少なくとも一つのプラスチック層が押し出し成形により成形される。プラスチック層を形成する際には、従来のテープ巻き層とするよりも平坦な層とする方が好ましい場合がある。従来のようなテープ巻きを行う場合には、対象部材上にテープ層を機械的に巻き付けることになるため、例えばモータとテープ巻き付け機のギアのかみ合わせのギャップなどによって隙間があくなどの問題が発生し得るからである。そして平坦なプラスチック層を形成するには、本発明のように押し出し成形を行う場合には、一様な皮膜形成が行いやすくなり、品質安定性に優れたプラスチック層を形成することができるため有利である。また、滑り防止機能の観点から、プラスチック層は粘弾性を示す材料を用いるのが好ましい場合があるが、テープ巻き層を形成する場合、このような材料単独ではテープ化がしづらいため、何らかの基材上に粘弾性材料を塗布するなどの加工が必要となり、生産コストの増大を招く。これに対し、粘弾性材料を用いて本発明のプラスチック層を形成する場合には、上記のように押し出し成形を行う場合には、粘弾性材料を用いて本発明のプラスチック層を形成する場合であっても材料を内部導体などの対象部材上に直接加工できるため、従来技術と比較して生産コストに優れた漏洩同軸ケーブルを実現することができ、一様な粘弾性を有する皮膜形成が行いやすくなり、品質安定性に優れたプラスチック層を形成することができるため有利である。
本発明に係る漏洩同軸ケーブルの一実施例は、上記の各プラスチック層のうちの少なくとも一つの25℃、傾斜角30°におけるタック性がNo4〜7であることを特徴とする。このような性質のプラスチック層を使用することにより、本発明の漏洩同軸ケーブルの内部における滑り防止機能がさらに良好となる。
このようなプラスチック層を設ける場合には、上述した押し出し成形が好ましいが、種々の方法でプラスチック層を形成してもよい。
本発明に係る漏洩同軸ケーブルの一実施例においては、上記の各プラスチック層のうちの少なくとも一つの100%モジュラスが0.3〜0.5MPaである。このような性質のプラスチック層を使用することにより、本発明の漏洩同軸ケーブルの内部における滑り防止機能がさらに良好となる。このようなプラスチック層を設ける場合には、上述した押し出し成形が好ましいが、種々の方法でプラスチック層を形成してもよい。
本発明に係る漏洩同軸ケーブルの一実施例は、上述した本発明の各実施例の特徴のうちのいずれかを有する漏洩同軸ケーブルにおいて、外部導体の外側に支持線が設けられ、さらに外部導体と支持線が外層によって覆われることを特徴とする。この構成においては、支持線のためのコストが必要になる一方、上述の優れた導体保護機能に加えて、ケーブルに対して振動が直接加わることを防ぐ機能が得られるため、従来の漏洩同軸ケーブルと比較して、導体の疲労破断に対する耐性が大幅に改善される。
さらに、上記の本発明の各実施例の特徴のうちの一部または全てを備える漏洩同軸ケーブルもまた、本発明の実施例である。
本発明によれば、列車無線用などにも使用可能な、例えば20D以上の太径の漏洩同軸ケーブルであって、生産コストの増大を抑制可能であり、導体の疲労破断に対する優れた耐性を有し、ケーブルの製造中または使用中に滑り防止用の摩擦層が切断されたりずれたりする問題が生じにくい、効果的な滑り防止機能を有する、新しい構成の漏洩同軸ケーブルを提供することが可能となる。
図1は、本発明の漏洩同軸ケーブルの一実施例の断面図である。図1の漏洩同軸ケーブルは、内部導体102、外部導体104、内部導体102と外部導体104との間に配置された7本のプラスチックチューブからなる絶縁体106、及び、外部導体104を覆うシース(外層)108から構成される。内部導体102は、例えば中空のパイプ状の構造を有する。図1の構成において、例えば43Dのサイズの漏洩同軸ケーブルの場合には、絶縁体を構成するプラスチックチューブの外径としては約13mmが適当であり、チューブの厚さとしては、約0.5mmが適当である。また、プラスチックチューブの材料として、例えばポリエチレンを使用することが可能である。さらに、図1の構成において、プラスチックチューブの代わりに発泡プラスチックロッドを用いて絶縁体106を構成することも可能である。
図2は、本発明の漏洩同軸ケーブルの別の実施例の断面図である。図2の構成は、内部導体202、外部導体204、内部導体202と外部導体204との間に配置されたプラスチックチューブからなる絶縁体206、及び外部導体204を覆うシース(外層)208といった、図1と同様の構成要素に加え、内部導体202と絶縁体206との間に設けられたプラスチック層212を有している。図1の実施例と同様、プラスチックチューブの代わりに発泡プラスチックロッドを用いて絶縁体206を構成することも可能である。プラスチック層212は、例えば押し出し成形によって内部導体202上に成形され、内部導体202と絶縁体206との間の滑り防止用の摩擦層及び導体保護層として機能する。内部導体202とプラスチック層212との間の粘着性(摩擦力)や加工の容易さ等の観点から、このようなプラスチック層212の材料としては、例えば熱可塑性エラストマーよりなる高分子が適しており、特に、スチレン系熱可塑性エラストマーは、漏洩同軸ケーブルの良好な電気特性や長期安定性を実現する上で有効な材料である。他にも、例えば、ポリエステル系エラストマー及びオレフィン系エラストマーが、プラスチック層212の材料として適用可能である。また、プラスチック層212の性質としては、動的付着性能の指標であるタック性が、例えば25℃、傾斜角30°の条件下でNo4〜7程度であり、また100%モジュラスが例えば0.3から0.5MPa程度であることがより適切である。
プラスチック層212に適する上記の材料は粘弾性を有する。このような材料単独ではテープ化がしづらく、何らかの基材上に粘弾性材料を塗布するなどの加工を必要とするため、コストの増加を招くという問題がある。これに対し、上記のようにプラスチック層212を押し出し成形によって形成することにより、このコスト増加の問題が回避され、生産コストに優れた漏洩同軸ケーブルが提供される。さらに、テープ巻の手法を用いて摩擦層を形成する場合、例えばモータとテープ巻き付け機のギアとのかみ合わせのギャップなどにより、隙間が開くなどの問題が発生する可能性があるが、押し出し成形加工を行うことにより、一様な粘弾性を有する皮膜形成を行うことが容易となり、品質安定化に優れ、かつ生産性に優れた漏洩同軸ケーブルを提供することが可能となる。
図3は、本発明の漏洩同軸ケーブルの別の実施例の断面図である。図3の構成は、内部導体302、外部導体304、内部導体302と外部導体304との間に配置されたプラスチックチューブからなる絶縁体306、及び外部導体304を覆うシース(外層)308といった、図1と同様の構成要素に加え、絶縁体を構成するプラスチックチューブのそれぞれの外周に設けられたプラスチック層314を有している。絶縁体306は、発泡プラスチックロッドによって構成されてもよい。プラスチック層314は、絶縁体306と内部導体302との間、絶縁体306と外部導体304との間、及びプラスチックチューブ同士の間の摩擦層として機能する。プラスチック層314の成形手法としては、図2の説明中で示したものと同様に押し出し成形を行うことが有効であり、プラスチック層314の材料及び性質としては、図2のプラスチック層212と同様のものが適当である。
図4は、本発明の漏洩同軸ケーブルの別の実施例の断面図である。図4の構成は、内部導体402、外部導体404、内部導体402と外部導体404との間に配置されたプラスチックチューブからなる絶縁体406、及び外部導体404を覆うシース(外層)408といった、図1と同様の構成要素に加え、プラスチックチューブからなる絶縁体406の外側に設けられたプラスチック層416を有している。絶縁体406は、発泡プラスチックロッドによって構成されてもよい。プラスチック層416は、絶縁体406と外部導体404との間の摩擦層として機能する。プラスチック層416の成形手法としては、図2の実施例と同様に押し出し成形を行うことが有効であり、プラスチック層416の材料及び性質としては、図2のプラスチック層212と同様のものが適当である。
図5は、本発明の漏洩同軸ケーブルの別の実施例の断面図である。図5の構成は、図2及び図3の各実施例の特徴を兼ね備えており、内部導体502、外部導体504、内部導体502と外部導体504との間に配置されたプラスチックチューブからなる絶縁体506、外部導体504を覆うシース(外層)508、内部導体502と絶縁体506との間に設けられたプラスチック層512、及び絶縁体506を構成するそれぞれのプラスチックチューブの外周に設けられたプラスチック層514を有している。絶縁体506は、発泡プラスチックロッドにより構成されてもよい。プラスチック層512は、内部導体502と絶縁体506との間の滑り防止用の摩擦層及び導体保護層として機能し、プラスチック層514は、内部導体502と絶縁体506との間、絶縁体506と外部導体504との間、及びプラスチックチューブ同士の間の摩擦層として機能する。プラスチック層512及び514の成形手法としては、図2の実施例と同様に押し出し成形を行うことが有効であり、材料及び性質としては、図2のプラスチック層212と同様のものが適当である。
図6は、本発明の漏洩同軸ケーブルの別の実施例の断面図である。図6の構成は、図2及び図4の実施例の特徴を有しており、内部導体602、外部導体604、内部導体602と外部導体604との間に配置されたプラスチックチューブからなる絶縁体606、外部導体604を覆うシース(外層)608、内部導体602と絶縁体606との間に設けられたプラスチック層612、及び絶縁体606の外側に設けられたプラスチック層616を有している。絶縁体606は、発泡プラスチックロッドにより構成されてもよい。プラスチック層612は、内部導体602と絶縁体606との間の滑り防止用の摩擦層及び導体保護層として機能する。また、プラスチック層616は、絶縁体606を構成するプラスチックチューブと外部導体604との間の摩擦層として機能する。プラスチック層612及び616の成形手法としては、図2の実施例と同様に押し出し成形を行うことが有効であり、材料及び性質としては、図2のプラスチック層212と同様のものが適当である。
図7は、本発明の漏洩同軸ケーブルの別の実施例の断面図である。図7の構成は、内部導体702、外部導体704、内部導体702と外部導体704との間に配置されたプラスチックチューブからなる絶縁体706、及び外部導体704を覆うシース(外層)708といった、図1と同様の構成要素に加え、外部導体704の内周及び外周に設けられたプラスチック層718を有している。絶縁体706は、発泡プラスチックロッドにより構成されてもよい。また、プラスチック層718は、外部導体の内周及び外周のうちのいずれか一方に設けられてもよい。このプラスチック層718は、外部導体704と絶縁体706との間の摩擦層、外部導体704とシース708との間の摩擦層及び導体保護層として機能する。プラスチック層718の成形手法としては、図2の実施例と同様に押し出し成形を行うことが有効であり、材料及び性質としては、図2のプラスチック層212と同様のものが適当である。
図8に示すのは、図2、図3及び図7の実施例の特徴を兼ね備えた本願発明の漏洩同軸ケーブルの一実施例である。図8の構成は、内部導体802、外部導体804、内部導体802と外部導体804との間に配置されたプラスチックチューブからなる絶縁体806、外部導体804を覆うシース(外層)808、内部導体802と絶縁体806との間に設けられたプラスチック層812、絶縁体806を構成するプラスチックチューブの各々の外周に設けられたプラスチック層814及び外部導体804の内周及び外周に設けられたプラスチック層818を有している。図8においては、絶縁体806はプラスチックチューブにより構成されているが、発泡プラスチックロッドによって構成してもよい。また、プラスチック層818は、外部導体804の内周及び外周のうちのいずれか一方のみに設けられてもよい。プラスチック層812は、内部導体802と絶縁体806との間の摩擦層及び導体保護層として機能し、プラスチック層814は、内部導体802と絶縁体806との間の摩擦層、絶縁体806と外部導体804との間の摩擦層、及び絶縁体806を構成するプラスチックチューブ同士の間の摩擦層として機能し、プラスチック層818は、絶縁体806と外部導体804との間の摩擦層、外部導体804とシース808との間の摩擦層、及び導体保護層として機能する。各プラスチック層の成形手法としては、図2の実施例と同様に押し出し成形を行うことが有効であり、材料及び性質としては、図2のプラスチック層212と同様のものが適当である。
また、図1と同様の構成要素に加えて、外部導体の外側にケーブルを吊り下げるための支持線を有し、シース(外層)が外部導体及び支持線を覆う構成の漏洩同軸ケーブルもまた、本発明の一実施例である(図示せず)。支持線としては、図10に示すような、従来の漏洩同軸ケーブルにおいて使用されている構成のものを使用することが可能である。
さらに、上述した本発明の各実施例における特徴のうち、一部の特徴あるいは全ての特徴を有する漏洩同軸ケーブルもまた、本発明の実施例である。一例として、図8の構成要素に加え、上記の支持線を有する構成の、本発明の漏洩同軸ケーブルの断面図を図9に示す。図9の構成は、内部導体902、外部導体904、内部導体902と外部導体904との間に配置されたプラスチックチューブからなる絶縁体906、内部導体902と絶縁体906との間に設けられたプラスチック層912、絶縁体906を構成するそれぞれのプラスチックチューブの外周に設けられたプラスチック層914、外部導体904の内周及び外周に設けられたプラスチック層918、ケーブルを吊り下げるための支持線910、及び、外部導体904と支持線910とを覆うシース(外層)908を有している。絶縁体906は、発泡プラスチックロッドにより構成されてもよい。また、プラスチック層918は、外部導体の内周及び外周のうちのいずれか一方のみに設けられてもよい。各プラスチック層の成形手法としては、図2の実施例と同様に押し出し成形を行うことが有効であり、材料及び性質としては、図2のプラスチック層212と同様のものが適当である。
なお、特許請求の範囲に記載した参照符号は発明の理解を容易にするためのものであり、特許請求の範囲を制限するように理解されるべきものではない。
本発明に係る漏洩同軸ケーブルの一実施例を示す図である。 本発明に係る漏洩同軸ケーブルの一実施例を示す図である。 本発明に係る漏洩同軸ケーブルの一実施例を示す図である。 本発明に係る漏洩同軸ケーブルの一実施例を示す図である。 本発明に係る漏洩同軸ケーブルの一実施例を示す図である。 本発明に係る漏洩同軸ケーブルの一実施例を示す図である。 本発明に係る漏洩同軸ケーブルの一実施例を示す図である。 本発明に係る漏洩同軸ケーブルの一実施例を示す図である。 本発明に係る漏洩同軸ケーブルの一実施例を示す図である。 従来の漏洩同軸ケーブルの構成の一例を示す図である。
符号の説明
102 内部導体
104 外部導体
106 絶縁体
108 シース

202 内部導体
204 外部導体
206 絶縁体
208 シース
212 プラスチック層

302 内部導体
304 外部導体
306 絶縁体
308 シース
314 プラスチック層

402 内部導体
404 外部導体
406 絶縁体
408 シース
416 プラスチック層

502 内部導体
504 外部導体
506 絶縁体
508 シース
512 プラスチック層
514 プラスチック層

602 内部導体
604 外部導体
606 絶縁体
608 シース
612 プラスチック層
616 プラスチック層

702 内部導体
704 外部導体
706 絶縁体
708 シース
718 プラスチック層

802 内部導体
804 外部導体
806 絶縁体
808 シース
812 プラスチック層
814 プラスチック層
818 プラスチック層

902 内部導体
904 外部導体
906 絶縁体
908 シース
910 支持線
912 プラスチック層
914 プラスチック層
918 プラスチック層

1002 内部導体
1004 外部導体
1006 絶縁体
1008 シース
1010 支持線

Claims (11)

  1. 内部導体と、外部導体と、前記内部導体と前記外部導体との間に配置された絶縁体と、前記外部導体を覆う外層とを具備し、前記絶縁体が所定数のプラスチックチューブまたは所定数の発泡プラスチックロッドからなる漏洩同軸ケーブル。
  2. 前記内部導体と前記絶縁体との間に配置された第1のプラスチック層をさらに具備する請求項1に記載の漏洩同軸ケーブル。
  3. 前記所定数のプラスチックチューブの各々の外周または前記所定数の発泡プラスチックロッドの各々の外周に配置された第2のプラスチック層をさらに具備する請求項1または2に記載の漏洩同軸ケーブル。
  4. 前記絶縁体の外側に配置された第3のプラスチック層を具備する請求項1〜3いずれか一つに記載の漏洩同軸ケーブル。
  5. 前記外部導体の内周または外周、あるいは内周及び外周の両方に配置された第4のプラスチック層を具備する請求項1〜4いずれか一つに記載の漏洩同軸ケーブル。
  6. 前記第1〜第4のプラスチック層のうちの少なくとも一つは押し出し成形により形成されている請求項1〜5いずれか一つに記載の漏洩同軸ケーブル。
  7. 前記第1〜第4のプラスチック層のうちの少なくとも一つのプラスチック層は25℃、傾斜角30°におけるタック性がNo4〜7である請求項1〜5いずれか一つに記載の漏洩同軸ケーブル。
  8. 前記第1〜第4のプラスチック層のうちの少なくとも一つのプラスチック層は100%モジュラスが0.3〜0.5MPaである請求項1〜5いずれか一つに記載の漏洩同軸ケーブル。
  9. 20D以上のケーブルサイズを有する請求項1〜5いずれか一つに記載の漏洩同軸ケーブル。
  10. 前記外部導体の外部に配置された支持線をさらに具備し、前記外層が前記外部導体及び前記支持線を覆う請求項1〜5いずれか一つに記載の漏洩同軸ケーブル。
  11. 前記プラスチックチューブまたは前記発泡プラスチックロッドがポリエチレンからなる請求項1〜5いずれか一つに記載の漏洩同軸ケーブル。
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