JP2005294103A - ヒューズのエレメント保持構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】
筒型ヒューズの、消弧用の硅砂充填時に、エレメントが片寄りを生じ、絶縁筒に接触あるいは接近し遮断性能の低下を来たすのを防止する。
【解決手段】
電流遮断部となる狭隘部7を設け、通電による伸縮での破断を防ぐため、狭隘部7でジグザグに折られたエレメント5の、狭隘部7の中間部に穴8を設け、そこに、絶縁性の棒9を貫通させる。絶縁性の棒9は、中キャップの穴10で保持する。
【選択図】図1
筒型ヒューズの、消弧用の硅砂充填時に、エレメントが片寄りを生じ、絶縁筒に接触あるいは接近し遮断性能の低下を来たすのを防止する。
【解決手段】
電流遮断部となる狭隘部7を設け、通電による伸縮での破断を防ぐため、狭隘部7でジグザグに折られたエレメント5の、狭隘部7の中間部に穴8を設け、そこに、絶縁性の棒9を貫通させる。絶縁性の棒9は、中キャップの穴10で保持する。
【選択図】図1
Description
この発明は、絶縁筒の両端に端子金具を備え、その内部に備えられたヒューズエレメントが溶断することにより事故電流を遮断する、筒型ヒューズのエレメント保持構造に関する。
図2はこの種のヒューズの従来例を示すブロック図である。
この図に示すように、従来は、ジグザグに折られたエレメントを中キャップに接続し、ヒューズ筒の中には、消弧用の硅砂を充填していた(他には、例えば、非特許文献1参照)。
しかし、エレメントは厚さが薄いため、硅砂を充填する場合にヒューズの絶縁筒の側に片寄って充填されてしまうことがあった。
このため、絶縁筒の内径を、前記、片寄りの分より大きくしておく必要があった。
そこで、絶縁筒内に設けられた円盤状の中継端子にヒューズエレメントを固定することにより、ヒューズエレメント相互間の間隔が確実に保持され、ヒューズエレメント相互間及び絶縁筒との間の距離を低減可能とし、ヒューズの外形寸法を小さくする技術が、例えば特許文献1に開示されている。
富士配電機器・制御機器 D&C総合カタログ(第8版)p.E65 構造図 特開昭58−178939号公報(第3頁、第3図)
この図に示すように、従来は、ジグザグに折られたエレメントを中キャップに接続し、ヒューズ筒の中には、消弧用の硅砂を充填していた(他には、例えば、非特許文献1参照)。
しかし、エレメントは厚さが薄いため、硅砂を充填する場合にヒューズの絶縁筒の側に片寄って充填されてしまうことがあった。
このため、絶縁筒の内径を、前記、片寄りの分より大きくしておく必要があった。
そこで、絶縁筒内に設けられた円盤状の中継端子にヒューズエレメントを固定することにより、ヒューズエレメント相互間の間隔が確実に保持され、ヒューズエレメント相互間及び絶縁筒との間の距離を低減可能とし、ヒューズの外形寸法を小さくする技術が、例えば特許文献1に開示されている。
富士配電機器・制御機器 D&C総合カタログ(第8版)p.E65 構造図
従来のエレメント保持構造では、消弧用の硅砂エレメントが片寄りを生じ、絶縁筒4に接触あるいは接近し遮断性能の低下を来たすため、絶縁筒の外形を大きくしなければならないという問題があった。
上記問題点を解決するため、請求項1の発明においては、絶縁性のヒューズ筒の両端に金属の中キャップが装着され、前記、中キャップには帯状のエレメントが接合され、前記、ヒューズ筒の内部には消弧砂が充填され、前記、中キャップの外側に、端子部を設けた外キャップが挿入されるヒューズにおいて、前記、帯状のエレメントに孔部を設け、当該孔部に絶縁性の支持部材を貫通させ、該支持部材は、前記、中キャップにより保持されるエレメントの保持構造とする。
この発明によれば、消弧用硅砂充填時のエレメントの片寄りが防止され遮断性能の低下を防止するとともに、ヒューズ絶縁筒の外形を小さくすることができる。
図1はこの発明の実施の形態を示す図である。
端子1には外キャップ2が接合され、中キャップ3にエレメント5が接合されている。中キャップ3はヒューズ筒4に圧入され、その上から外キャップ2が圧入されている。
ヒューズ筒4の中には、キャップ2,3に設けられた不図示の穴部などから、絶縁ヒューズ筒内部に硅砂6が充填される。
図1に示されるように、エレメント5は電流遮断部となる狭隘部7を設け、通電による伸縮での破断を防ぐため、狭隘部7でジグザグに折られている。そして、狭隘部7の中間部に穴8を設け、そこに、絶縁性の棒9を貫通させる。絶縁性の棒9は、中キャップの穴10で保持する。
なお、本実施の形態では、絶縁性の棒9としたが、絶縁性を有するナイロン弦などであってもよい。
端子1には外キャップ2が接合され、中キャップ3にエレメント5が接合されている。中キャップ3はヒューズ筒4に圧入され、その上から外キャップ2が圧入されている。
ヒューズ筒4の中には、キャップ2,3に設けられた不図示の穴部などから、絶縁ヒューズ筒内部に硅砂6が充填される。
図1に示されるように、エレメント5は電流遮断部となる狭隘部7を設け、通電による伸縮での破断を防ぐため、狭隘部7でジグザグに折られている。そして、狭隘部7の中間部に穴8を設け、そこに、絶縁性の棒9を貫通させる。絶縁性の棒9は、中キャップの穴10で保持する。
なお、本実施の形態では、絶縁性の棒9としたが、絶縁性を有するナイロン弦などであってもよい。
1…端子板
2…外キャップ
3…中キャップ
4…絶縁ヒューズ筒
5…エレメント
6…消弧砂
7…狭隘部
8…穴
9…絶縁性の棒
10…穴
2…外キャップ
3…中キャップ
4…絶縁ヒューズ筒
5…エレメント
6…消弧砂
7…狭隘部
8…穴
9…絶縁性の棒
10…穴
Claims (1)
- 絶縁性のヒューズ筒の両端に金属の中キャップが装着され、前記、中キャップには帯状のエレメントが接合され、前記、ヒューズ筒の内部には消弧砂が充填され、前記、中キャップの外側に、端子部を設けた外キャップが挿入されるヒューズにおいて、
前記、帯状のエレメントに孔部を設け、当該孔部に絶縁性の支持部材を貫通させ、該支持部材は、前記、中キャップにより保持されることを特徴とするヒューズのエレメント保持構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004108975A JP2005294103A (ja) | 2004-04-01 | 2004-04-01 | ヒューズのエレメント保持構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004108975A JP2005294103A (ja) | 2004-04-01 | 2004-04-01 | ヒューズのエレメント保持構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005294103A true JP2005294103A (ja) | 2005-10-20 |
Family
ID=35326795
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004108975A Pending JP2005294103A (ja) | 2004-04-01 | 2004-04-01 | ヒューズのエレメント保持構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005294103A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009302052A (ja) * | 2008-06-16 | 2009-12-24 | Converteam Technology Ltd | ヒューズ組立体 |
WO2019061252A1 (zh) * | 2017-09-29 | 2019-04-04 | 电安科技嘉兴有限公司 | 保险丝装置及其熔丝元件 |
CN115938886A (zh) * | 2022-12-21 | 2023-04-07 | 深圳市深汕特别合作区威可特熔断器有限公司 | 一种轻量型储能高压直流熔断器 |
-
2004
- 2004-04-01 JP JP2004108975A patent/JP2005294103A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2009302052A (ja) * | 2008-06-16 | 2009-12-24 | Converteam Technology Ltd | ヒューズ組立体 |
WO2019061252A1 (zh) * | 2017-09-29 | 2019-04-04 | 电安科技嘉兴有限公司 | 保险丝装置及其熔丝元件 |
CN115938886A (zh) * | 2022-12-21 | 2023-04-07 | 深圳市深汕特别合作区威可特熔断器有限公司 | 一种轻量型储能高压直流熔断器 |
CN115938886B (zh) * | 2022-12-21 | 2024-05-24 | 深圳市深汕特别合作区威可特熔断器有限公司 | 一种轻量型储能高压直流熔断器 |
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