JP2005292603A - 顕微鏡 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 試料Aに近接配置される対物光学系4の先端部に、該対物光学系4に対して、光軸方向に移動可能かつ、所望の光軸方向位置に位置決め可能な突当て部材20を備えることを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
このレーザ走査型共焦点顕微鏡は、顕微鏡の一般的な観察に加えて試料の微小スポット領域に集光させたレーザ光をガルバノミラーなどの走査手段によって走査し、試料から発せられる蛍光を検出し画像を得るものである。
また、このレーザ走査型共焦点顕微鏡は、解像力に優れ、観察する微小スポット以外の光を除去できるので、高いS/N比で鮮明な観察画像を得ることができるという利点を備えている。
本発明は、試料に近接配置される対物光学系の先端部に、該対物光学系に対して、光軸方向に移動可能かつ、所望の光軸方向位置に位置決め可能な突当て部材を備える顕微鏡を提供する。
この発明によれば、突当て部材が製作の容易な中空の筒状部材とされており、製造コストが抑制されることとなる。
この発明によれば、刃部を有するカッタにより試料の表面の膜が円形に切り取られて、表面下の組織を容易に観察することができるようになる。したがって、構造が複雑でかつ高価な多光子励起型顕微鏡を用いなくても、構造が簡単で安価なレーザ走査型共焦点顕微鏡を用いて多光子励起型顕微鏡と同程度の表面下深くに位置する組織を観察することが可能となる。
この発明によれば、カッタを試料の表面に押し当てるとともに、対物光学系の光軸回りに回転させることにより試料の表面の膜を円形に切り取ることができる。
この発明によれば、サービスポートの一端側にサクションチューブが接続されることにより試料の表面上の内分泌液などを吸引できるようになっており、また、一端側に空気供給管や生理食塩水供給管が接続されることにより試料の表面上に空気や生理食塩水を供給することができるようになっている。これにより、試料の表面上の内分泌液を吸引して取り除いたり、生理食塩水で洗い流したりすることができるようになっているので、観察視野内を常にクリーンな状態に保つことができて、良好な観察を行うことができる。また、突当て部材の内部を吸引して、突当て部材と試料とを吸着状態に保持することにより、より安定して観察することができる。
この発明によれば、突当て部材の先端にカッタが設けられているので、突当て部材の先端面を試料の表面に押し当てるだけで試料の表面の膜を円形に切り取ることができて、表面下の組織を容易に観察することができるようになる。したがって、構造が複雑でかつ高価な多光子励起型顕微鏡を用いなくても、構造が簡単で安価なレーザ走査型共焦点顕微鏡を用いて多光子励起型顕微鏡と同程度の表面下深くに位置する組織を観察することができるようになっている。
本実施形態に係るレーザ走査型共焦点顕微鏡1は、図13に示すように、光学ユニット2と、走査ユニット3と、この走査ユニット3に取り付けられた対物光学系ユニット(対物光学系)4と、光学ユニット2および走査ユニット3を接続する光ファイバ5と、パーソナルコンピュータなどの処理制御手段6と、画像を表示するディスプレイ7とを主たる要素として構成されたものである。
レーザ光源部は、半導体レーザからなるレーザ光源と、レンズとピンホールとからなるコリメート光学系と、ダイクロイックミラーとを備えている。
検出光学系は、ダイクロイックミラーと、バリアフィルタと、レンズと、共焦点ピンホールと、受光センサとを備えている。
また、光学ユニット2には、レーザ光源部からの励起光を試料(たとえば、ラットや小動物等の臓器等)Aに導くとともに、試料Aからの蛍光を受光センサに導くためのダイクロイックミラーが設けられている。
コリメート光学系8は、このコリメート光学系8を構成しているコリメートレンズを光軸方向に移動可能な位置調整機構11を備えている。
また、光走査部9は、直交する軸線回りに揺動可能な2枚のガルバノミラーを備えており、コリメート光学系8から発せられた平行光を2次元的に走査させることができるようになっている。
この突当て部材20の上端部(すなわち、対物光学系ユニット4の略中央部と対向する位置)には、ネジ孔21が設けられているとともに、このネジ孔21には、このネジ孔21と螺合するネジ22が差し込まれるようになっていて、ネジ22の先端が対物光学系ユニット4の外表面と当接することにより、突当て部材20が対物光学系ユニット4に対して固定されるようになっている。
また、この処理制御手段6には、ディスプレイ7が接続されており、レーザ走査型共焦点顕微鏡1により得られた画像が画面上に表示されるようになっている。
本実施形態に係るレーザ走査型共焦点顕微鏡1によれば、レーザ光源から出射された励起光は、レンズによってピンホールに集光された後、レンズによって平行光に変換される。その後、ダイクロイックミラーおよび集光レンズを経て光ファイバ5の端面に集光され、光ファイバ内を伝達されて走査ユニット3に導かれる。走査ユニット3においては、光ファイバ5の端面から発せられた光がコリメート光学系8によって平行光にされた状態で光走査部9に導かれ、光走査部9の各ガルバノミラーの回転により光束を光軸に対して2次元方向にシフトさせられる。そして、瞳投影光学系10を経て中間像位置に集光して結像する。中間像位置に集光した励起光は、対物光学系ユニット4を経て試料Aに微小スポット状に照射される。このとき、試料Aの上に照射される励起光は、光走査部9によって走査される。
本実施形態におけるレーザ走査型共焦点顕微鏡には、先端にサークルカッタ30が形成された中筒31が、対物光学系ユニット4の先端部にさらに設けられているという点で前述した第1実施形態のものと異なる。その他の構成要素については前述した実施形態のものと同じであるので、ここではそれら構成要素についての説明は省略する。
なお、前述した第1実施形態と同一の部材には同一の符号を付している。
中筒31の先端に設けられたサークルカッタ30は、周方向全体にわたって刃が形成されたものであり、試料Aの表面に押し当てられるとともに若干の回転が与えられることにより試料Aの表面の膜を円形に切り取ることができるものである。
中筒31の上部(サークルカッタ30が設けられている側とは反対側の端部)には、カッタ操作用つまみ32が設けられており、操作者(観察者)がこのカッタ操作用つまみ32を操作することにより、試料Aの表面の膜を円形に切り取ることができるようになっている。
図2(a)に示すように、開口部20a’は正面視矩形状の貫通穴であり、カッタ操作用つまみ32が開口部20a’の上端に当接しているとき(図2(b)において実線で示す位置にあるとき)には、サークルカッタ30全体が突当て部材20a内に完全に収容されるようになっており、カッタ操作用つまみ32が開口部20a’の下端に当接しているとき(図2(b)において二点鎖線で示す位置にあるとき)には、サークルカッタ30が突当て部材20aの下端面よりも所定長さ突出するようになっている。また、カッタ操作用つまみ32が開口部20a’の下端に当接している状態でこのカッタ操作用つまみ32を左右に動かして、サークルカッタ30を回転させることにより、試料Aの表面の膜を円形に切り取ることができるようになっている。
その他の作用効果については第1実施形態のものと同じであるので、ここではその説明を省略する。
本実施形態におけるレーザ走査型共焦点顕微鏡には、サービスポート41が形成された突当て部材20bが、対物光学系ユニット4の先端部に設けられているという点で前述した第1実施形態のものと異なる。その他の構成要素については前述した実施形態のものと同じであるので、ここではそれら構成要素についての説明は省略する。
なお、前述した第1実施形態と同一の部材には同一の符号を付している。
その他の作用効果については第1実施形態のものと同じであるので、ここではその説明を省略する。
本実施形態におけるレーザ走査型共焦点顕微鏡には、突当て部材20cの先端にサークルカッタ51が、対物光学系ユニット4の先端部に設けられているという点で前述した第1実施形態のものと異なる。その他の構成要素については前述した実施形態のものと同じであるので、ここではそれら構成要素についての説明は省略する。
なお、前述した第1実施形態と同一の部材には同一の符号を付している。
また、突当て部材20cの先端面が試料Aの表面と当接するとサークルカッタ51はそれ以上試料Aの方へ進むことができないようになっている。すなわち、突当て部材20cの先端面がいわゆるストッパの役目を果たすようになっているので、試料Aの表面を常に所望深さだけ切り取ることができるようになっている。
さらに、第2実施形態のように中筒31を設ける必要がなく、別途用意したサークルカッタ51を突当て部材20cの先端に取り付けるだけでいいので、構成の簡略化を図ることができるとともに、製造コストの低減を図ることができる。
本実施形態におけるレーザ走査型共焦点顕微鏡には、サービスポート41aが形成された突当て部材20dが、対物光学系ユニット4の先端部に設けられているという点で前述した第1実施形態のものと異なる。その他の構成要素については前述した実施形態のものと同じであるので、ここではそれら構成要素についての説明は省略する。
なお、前述した第1実施形態と同一の部材には同一の符号を付している。
また、突当て部材20dの内部を吸引して、突当て部材20dと試料Aとを吸着状態に保持することにより、より安定して観察することができる。
さらに、対物光学系ユニット4の先端外面、突当て部材20dの内面、および試料Aの表面とで囲まれた空間内に、対物光学系ユニット4の設計時に考慮してある空気(屈折率1.0)より高い屈折率を有する液体(生理食塩水やシリコンオイルなど)を満たすことができるようになっているので、解像度((解像度)=0.61λ/NA、NA=n(屈折率)Sin)が良くなり、光の集光率を上げる(光を取り込む角度が大きくなるので、全方向に光を発している蛍光を取り込む量が多くなる)ことで、検出感度が上がったり、画像の取得スピードが上げられたり、照射する光の量を減らして細胞へのダメージを少なくすることができる。
その他の作用効果については第1実施形態のものと同じであるので、ここではその説明を省略する。
本実施形態におけるレーザ走査型共焦点顕微鏡には、部分的に形成された刃を複数(本実施形態では四つ)有するサークルカッタ60を備えた中筒61が、対物光学系ユニット4の先端部に設けられているという点で前述した第2実施形態のものと異なる。その他の構成要素については前述した第2実施形態のものと同じであるので、ここではそれら構成要素についての説明は省略する。
なお、前述した第2実施形態と同一の部材には同一の符号を付している。
中筒61の先端に設けられたサークルカッタ60は、90度間隔に四つの刃が形成されたものであり、試料Aの表面に押し当てられるとともに約90度の回転が与えられることにより試料Aの表面の膜を円形に切り取ることができるものである。
中筒61の上部(サークルカッタ60が設けられている側とは反対側の端部)には、第2実施形態と同様、カッタ操作用つまみ32が設けられており、操作者(観察者)がこのカッタ操作用つまみ32を操作することにより、試料Aの表面の膜を円形に切り取ることができるようになっている。
また、各刃は、図6(b)に示すように、その先端が尖った形になるように形成されており、カッタ操作用つまみ32を下方(試料Aの方)へ真っ直ぐに移動させることにより各刃の先端が試料Aに突き刺さり、中筒61が容易に回転しないようになっている。
その他の作用効果については第1実施形態のものと同じであるので、ここではその説明を省略する。
本実施形態におけるレーザ走査型共焦点顕微鏡には、上述した第1実施形態におけるネジ孔21およびネジ22の代わりに、駆動部70とネジ部71とが設けられているという点で前述した第1実施形態のものと異なる。その他の構成要素については前述した第1実施形態のものと同じであるので、ここではそれら構成要素についての説明は省略する。
なお、前述した第1実施形態と同一の部材には同一の符号を付している。
ネジ部71は、突当て部材20eの上部内壁面に形成された雌ネジ部77と、対物光学系ユニット4の上部外壁面に形成されているとともに雌ネジ部77と噛み合う雄ねじ部78とを具備するものである。
このような駆動部70とネジ部71とを採用しても第1実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
本実施形態におけるレーザ走査型共焦点顕微鏡には、上述した第1実施形態におけるネジ孔21およびネジ22の代わりに駆動部80が設けられているとともに、突当て部材20fとして第3実施形態のところで説明した突当て部材20bと同様の突当て部材が採用されているという点で前述した第1実施形態のものと異なる。その他の構成要素については前述した第1実施形態および第3実施形態のものと同じであるので、ここではそれら構成要素についての説明は省略する。
なお、前述した第1実施形態および第3実施形態と同一の部材には同一の符号を付している。
モータ82の回転軸82aが正回転あるいは逆回転させられるとピニオン83およびラック84を介して突当て部材20fが対物光学系ユニット4に対して下方あるいは上方に移動させられるようになっており、これにより試料Aの表面と対物光学系4の先端との距離を調節できるようになっている。
このような駆動部80を採用しても第1実施形態および第3実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
本実施形態におけるレーザ走査型共焦点顕微鏡には、上述した第8実施形態における駆動部80の代わりに駆動部90が設けられているという点で前述した第8実施形態のものと異なる。その他の構成要素については前述した第8実施形態のものと同じであるので、ここではそれら構成要素についての説明は省略する。
なお、前述した第8実施形態と同一の部材には同一の符号を付している。
モータ92の回転軸92aが正回転あるいは逆回転させられるとピン94および凹部95を介して突当て部材20gが対物光学系ユニット4に対して上方あるいは下方に移動させられるようになっており、これにより試料Aの表面と対物光学系4の先端との距離を調節できるようになっている。
このような駆動部90を採用しても第8実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
本実施形態におけるレーザ走査型共焦点顕微鏡には、上述した第8実施形態における駆動部80の代わりに駆動部100が設けられているという点で前述した第8実施形態のものと異なる。その他の構成要素については前述した第8実施形態のものと同じであるので、ここではそれら構成要素についての説明は省略する。
なお、前述した第8実施形態と同一の部材には同一の符号を付している。
アクチュエータ102のロッド102aが進退させられるとてこ103および凹部104を介して突当て部材20hが対物光学系ユニット4に対して上方あるいは下方に移動させられるようになっており、これにより試料Aの表面と対物光学系4の先端との距離を調節できるようになっている。
このような駆動部100を採用しても第8実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
本実施形態におけるレーザ走査型共焦点顕微鏡には、上述した第8実施形態における駆動部80の代わりに駆動部110が設けられているという点で前述した第8実施形態のものと異なる。その他の構成要素については前述した第8実施形態のものと同じであるので、ここではそれら構成要素についての説明は省略する。
なお、前述した第8実施形態と同一の部材には同一の符号を付している。
ピエゾ圧電素子111は、交流電圧が供給されると寸法(厚み)が変化するものであり、これによりこれにより試料Aの表面と対物光学系4の先端との距離を調節できるようになっている。
このような駆動部110を採用しても第8実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
本実施形態におけるレーザ走査型共焦点顕微鏡には、上述した第5実施形態における突当て部材20dの代わりに、サービスポート41aと第2のサービスポート120とを有する突当て部材20jが設けられているという点で前述した第5実施形態のものと異なる。その他の構成要素については前述した第5実施形態のものと同じであるので、ここではそれら構成要素についての説明は省略する。
なお、前述した第5実施形態と同一の部材には同一の符号を付している。
また、サービスポート41aを通して空間内に供給する生理食塩水やシリコンオイルの量(圧力)と、第2のサービスポート120を通して空間外に排出する生理食塩水やシリコンオイルの量(圧力)とをコントロールすることで、微妙なフォーカスコントロールができるようになる。対物光学系ユニット4および突当て部材20jは硬く、試料Aはやわらかくて、生理食塩水やシリコンオイルの圧縮率は低いため、試料Aが吸い付けられたり、押し下げられたりする。それによって、対物光学系ユニット4と試料Aとの距離が微妙に変化し、顕微鏡的距離としては十分なストロークで、微細な量をコントロールできる。
なお、試料の深部を見る場合には、生理食塩水が好ましい。生理食塩水の屈折率は、生物組織の平均的屈折率に近いので、対物光学系ユニット4の性能を維持するのに好ましい。対物光学系ユニット4の先端外面、突当て部材20dの内面、および試料Aの表面とで囲まれた空間もレンズとして働いているため、対物光学系ユニット4と観察している面の間の屈折率は一定に保たれた方が好ましいことによる。
すなわち、突当て部材20aにサービスポート41が設けられ、かつその突当て部材20a内にサークルカッタ30を有する中筒31が設けられるようにすることもできる。
これにより、サークルカッタ30により切り取られた試料Aから出た血などをサービスポート41を介して取り除くことができて、観察視野内を常にクリーンな状態に保つことができて、良好な観察を行うことができる。
これにより、薬液や色素を観察部位に注射することができる。
5 光ファイバ
8 コリメート光学系
9 光走査部
10 瞳投影光学系
20 突当て部材
20a 突当て部材
20b 突当て部材
20c 突当て部材
20d 突当て部材
20e 突当て部材
20f 突当て部材
20g 突当て部材
20h 突当て部材
20i 突当て部材
20j 突当て部材
30 サークルカッタ
31 中筒
41 サービスポート
41a サービスポート
51 サークルカッタ
60 サークルカッタ
61 中筒
120 サービスポート
A 試料
Claims (6)
- 試料に近接配置される対物光学系の先端部に、該対物光学系に対して、光軸方向に移動可能かつ、所望の光軸方向位置に位置決め可能な突当て部材を備える顕微鏡。
- 前記突当て部材が、前記対物光学系の外筒の外側に配置された筒状部材からなる請求項1に記載の顕微鏡。
- 前記対物光学系の外筒と前記突当て部材との間に、これら外筒および突当て部材に対して光軸方向に移動可能、かつ前記突当て部材の先端から突出可能に設けられた刃部を有するカッタが設けられている請求項1または請求項2に記載の顕微鏡。
- 前記カッタが、前記対物光学系の光軸回りに回転可能に設けられている請求項3に記載の顕微鏡。
- 前記突当て部材に、対物光学系の先端近傍に流体を噴射または対物光学系の先端近傍から流体を吸引可能なサービスポートが設けられている請求項1に記載の顕微鏡。
- 前記突当て部材の先端にカッタが設けられている請求項1に記載の顕微鏡。
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