JP2005292467A - マスクパターン作成支援装置およびマスクパターン作成支援方法 - Google Patents

マスクパターン作成支援装置およびマスクパターン作成支援方法 Download PDF

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Abstract


【課題】 設計時に設計者が意図した回路パターンに対して、形状および寸法がともに忠実な回路パターンを有する半導体デバイスを製造するマスクパターンの作成を容易化することができるマスクパターン作成支援装置、マスクパターン作成支援方法、プログラム、記憶媒体および露光用マスクを提供する。
【解決手段】 仕上り評価手段41は、設計パターン図形22の設計寸法Wdと、合成パターン図形21のマスクパターンを用いて製造した半導体デバイスの仕上り寸法Wfとに基づいて、半導体デバイスの仕上り状態を評価する。補正寸法選択手段42は、評価結果51に基づいて、設計寸法Wd毎に、半導体デバイスの仕上り状態の評価が最も高くなる補正パターン図形23に関する補正寸法δを選択する。テーブル作成手段43は、選択結果52に基づいて、設計寸法Wd、仕上り寸法Wfおよび補正寸法δが相互に関連付けられたテーブル53を作成する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、半導体デバイスの製造に用いる露光用マスクのマスクパターンの作成を支援するマスクパターン作成支援装置、マスクパターン作成支援方法、プログラム、記憶媒体および露光用マスクに関する。
半導体デバイスの回路パターンの形成にあたっては、露光、現像およびエッチングなどの工程を含む転写プロセスによって、所定のマスクパターンが基板に転写される。転写プロセスは、マスク描画装置の描画能力およびステッパの光学特性をはじめとする装置仕様、露光時間、ならびにレジスト材料の特性などのプロセス条件に大きく依存する。
このような転写プロセスでは、設計通りの回路パターンを基板に形成することは困難である。すなわち、設計時に設計者が意図した回路パターンに対して忠実な回路パターンを基板に形成することは困難である。それ故、半導体デバイスの回路動作の安定を実現するためには、マスクパターンに設計マージンを設けておく必要がある。
マスクパターンに設計マージンを設けると、半導体デバイスは、設計マージンの分だけ大きくなってしまう。すなわち、基板内の領域を有効に活用することができないという問題が生じる。この問題は、デザインルールの微細化が進むにつれて、顕著になると考えられる。
前記問題を解決するには、設計通りの回路パターンを基板に形成することができるようなプロセス条件を算出すればよいが、このプロセス条件の算出には、様々なパラメータが絡み合うので、適切なプロセス条件の算出は困難である。このようなプロセス条件の算出の他に、前記問題を解決するための技術としては、後述の第1および第2の従来の技術が周知である。
第1の従来の技術は、特許文献1に記載されている。第1の従来の技術は、デバイスパターンの寸法と、レジスト膜の下地の材料の相違により生じた寸法差との関係を取得して、マスク寸法補正量のルールテーブルを作成する技術である。この従来の技術では、マスク寸法補正量のルールテーブルを用いて、マスクパターンの補正を行うことによって、下地材料の相違による寸法差の発生を防ぐことができる。これによって、仕上ったコンタクトホールの、設計時に設計者が意図したコンタクトホールに対する忠実性を向上することができる。
第2の従来の技術も、特許文献1に記載されている。第2の従来の技術は、コンタクトホールパターンのコーナー部にセリフパターンを付加することによって、転写パターンに忠実性を持たせる技術である。
特開平11−307426号公報
前記第1の従来の技術では、ルールテーブルの作成にあたって、下地材料の相違による寸法差だけを考慮しており、仕上ったコンタクトホールの形状を考慮していない。それ故、この従来の技術では、コンタクトホールの大きさをそろえることはできても、仕上ったコンタクトホールの形状を設計通りにすることはできないという問題がある。
前記第2の従来の技術では、前記第1の従来の技術の問題を解決することはできるけれども、マスクパターンの作成にあたっては、設計者が経験に基づいて、または設計者がその都度、実験によって試行錯誤して、セリフパターンを決定する必要があり、セリフパターンの決定が困難であるという問題がある。
したがって本発明の目的は、設計時に設計者が意図した回路パターンに対して、形状および寸法がともに忠実な回路パターンを有する半導体デバイスを製造するマスクパターンの作成を容易化することができるマスクパターン作成支援装置、マスクパターン作成支援方法、プログラム、記憶媒体および露光用マスクを提供することである。
本発明は、半導体デバイスの製造に用いる露光用マスクの所定のマスクパターンのパターン図形に、補正パターン図形を付加した合成パターン図形を生成して出力するマスクパターン作成支援装置であって、
前記パターン図形に関する設計寸法と、前記合成パターン図形のマスクパターンを用いて製造した半導体デバイスに関する仕上り寸法とに基づいて、半導体デバイスの仕上り状態を評価する仕上り評価手段と、
仕上り評価手段による評価結果に基づいて、設計寸法毎に、半導体デバイスの仕上り状態の評価が最も高くなる補正パターン図形に関する補正寸法を選択する補正寸法選択手段と、
補正寸法選択手段による選択結果に基づいて、設計寸法、仕上り寸法および補正寸法が相互に関連付けられたテーブルを作成するテーブル作成手段とを含むことを特徴とするマスクパターン作成支援装置である。
また本発明は、前記テーブル作成手段が作成したテーブルに基づいて、設計寸法、仕上り寸法および補正寸法の関係式を作成する関係式作成手段をさらに含むことを特徴とする。
また本発明は、設計寸法に対する設計寸法要求と、仕上り寸法に対する仕上り寸法要求とのいずれか一方を、設計要求として入力する設計要求入力手段と、
前記関係式作成手段が作成した関係式と、設計要求入力手段が入力した設計要求とに基づいて、設計寸法要求に応じた予測仕上り寸法および予測補正寸法と、仕上り寸法要求に応じた予測設計寸法および予測補正寸法とのいずれか一方を、予測寸法として計算する予測寸法計算手段とをさらに含むことを特徴とする。
また本発明は、前記予測寸法計算手段が計算した予測寸法に基づいて、合成パターン図形を生成する合成パターン図形生成手段をさらに含むことを特徴とする。
また本発明は、コンタクトホールを形成するためのマスクパターンの作成に用いられるマスクパターン作成支援装置であって、
前記仕上り評価手段は、仕上り状態の評価に、コンタクトホールの設計寸法と、仕上ったコンタクトホールの仕上り寸法および内腔面積とを用いることを特徴とする。
また本発明は、コンタクトホールを形成するためのマスクパターンの作成に用いられるマスクパターン作成支援装置であって、
前記仕上り評価手段は、仕上り状態の評価に、コンタクトホールの設計寸法と、仕上ったコンタクトホールの仕上り寸法およびコンタクト抵抗とを用いることを特徴とする。
また本発明は、半導体デバイスの製造に用いる露光用マスクの所定のマスクパターンのパターン図形に、補正パターン図形を付加した合成パターン図形を生成して出力するマスクパターン作成支援方法であって、
前記パターン図形に関する設計寸法と、前記合成パターン図形のマスクパターンを用いて製造した半導体デバイスに関する仕上り寸法とに基づいて、半導体デバイスの仕上り状態を評価する仕上り評価工程と、
仕上り評価工程による評価結果に基づいて、設計寸法毎に、半導体デバイスの仕上り状態の評価が最も高くなる補正パターン図形に関する補正寸法を選択する補正寸法選択工程と、
補正寸法選択工程による選択結果に基づいて、設計寸法、仕上り寸法および補正寸法が相互に関連付けられたテーブルを作成するテーブル作成工程とを含むことを特徴とするマスクパターン作成支援方法である。
また本発明は、前記テーブル作成工程で作成したテーブルに基づいて、設計寸法、仕上り寸法および補正寸法の関係式を作成する関係式作成工程をさらに含むことを特徴とする。
また本発明は、設計寸法に対する設計寸法要求と、仕上り寸法に対する仕上り寸法要求とのいずれか一方を、設計要求として入力する設計要求入力工程と、
前記関係式作成工程で作成した関係式と、設計要求入力工程で入力した設計要求とに基づいて、設計寸法要求に応じた予測仕上り寸法および予測補正寸法と、仕上り寸法要求に応じた予測設計寸法および予測補正寸法とのいずれか一方を、予測寸法として計算する予測寸法計算工程とをさらに含むことを特徴とする。
また本発明は、前記予測寸法計算工程で計算した予測寸法に基づいて、合成パターン図形を生成する合成パターン図形生成工程をさらに含むことを特徴とする。
また本発明は、コンタクトホールを形成するためのマスクパターンの作成に用いられるマスクパターン作成支援方法であって、
前記仕上り評価工程では、仕上り状態の評価に、コンタクトホールの設計寸法と、仕上ったコンタクトホールの仕上り寸法および内腔面積とを用いることを特徴とする。
また本発明は、コンタクトホールを形成するためのマスクパターンの作成に用いられるマスクパターン作成支援方法であって、
前記仕上り評価工程では、仕上り状態の評価に、コンタクトホールの設計寸法と、仕上ったコンタクトホールの仕上り寸法およびコンタクト抵抗とを用いることを特徴とする。
また本発明は、前記マスクパターン作成支援方法をコンピュータに実行させるためのプログラムである。
また本発明は、前記プログラムが記憶されることを特徴とするコンピュータ読取り可能な記憶媒体である。
また本発明は、前記マスクパターン作成支援方法を用いて生成した合成パターン図形のマスクパターンが形成された露光用マスクである。
本発明によれば、仕上り評価手段は、設計寸法と仕上り寸法とに基づいて、半導体デバイスの仕上り状態を評価する。この仕上り評価手段による評価結果に基づいて、補正寸法選択手段は、設計寸法毎に、半導体デバイスの仕上り状態の評価が最も高くなる補正寸法を選択する。この補正寸法選択手段による選択結果に基づいて、テーブル作成手段は、設計寸法、仕上り寸法および補正寸法が相互に関連付けられたテーブルを作成する。
詳細に述べると、前記テーブルは、設計寸法毎に、設計寸法と、その設計寸法に対して半導体デバイスの仕上り状態の評価が最も高くなる補正寸法と、その設計寸法のパターン図形に前記評価が最も高くなる補正寸法の補正パターン図形を付加した合成パターン図形による半導体デバイスの仕上り寸法とが関連付けられている。
このようなテーブルを用いれば、設計寸法、仕上り寸法および補正寸法の関係が分かるので、合成パターン図形を生成するにあたって、前記第2の従来の技術のように、設計者が経験に基づいて、または設計者がその都度、実験によって試行錯誤して、合成パターン図形を決定する必要がなくなる。したがって、設計時に設計者が意図した回路パターンに対して、形状および寸法がともに忠実な回路パターンを有する半導体デバイスを製造するためのマスクパターンの作成を、容易化することができる。
また本発明によれば、関係式作成手段は、テーブル作成手段が作成したテーブルに基づいて、設計寸法、仕上り寸法および補正寸法の関係式を作成する。前記テーブルは、膨大なデータ量になることがあるが、関係式は、わずかなデータ量である。つまり前記テーブルを関係式にすることによって、データ量を少なくすることができる。
また本発明によれば、設計要求入力手段は、設計要求を入力する。予測寸法計算手段は、関係式作成手段が作成した関係式と、設計要求入力手段が入力した設計要求とに基づいて、予測寸法を計算する。
詳細に述べると、設計要求入力手段が、設計寸法に対する設計寸法要求を設計要求として入力したとき、予測寸法計算手段は、設計寸法要求に応じた予測仕上り寸法および予測補正寸法を予測寸法として計算する。また設計要求入力手段が、仕上り寸法に対する仕上り寸法要求を設計要求として入力したとき、予測寸法計算手段は、仕上り寸法要求に応じた予測設計寸法および予測補正寸法を予測寸法として計算する。
このようにして予測寸法が計算されるので、設計寸法、仕上り寸法および補正寸法の、設計要求に応じた関係を、前記テーブルに基づいて推測する必要がない。したがって設計要求に応じた前記各寸法の関係の取得を、容易化することができる。
また本発明によれば、合成パターン図形生成手段は、予測寸法計算手段が計算した予測寸法に基づいて、合成パターン図形を生成する。それ故、設計時に設計者が意図した回路パターンに対して、形状および寸法がともに忠実な回路パターンを有する半導体デバイスを製造するためのマスクパターンの作成に必要な情報として、合成パターン図形を提供することができる。したがって前記マスクパターンの作成を、さらに容易化することができる。
また本発明によれば、仕上り評価手段は、コンタクトホールの設計寸法と、仕上ったコンタクトホールの仕上り寸法および内腔面積とを用いて、コンタクトホールの仕上り状態を評価する。このようにコンタクトホールの仕上り状態の評価には、仕上ったコンタクトホールの内腔面積をも用いるので、コンタクトホールの形状をより正確に評価することができる。
また本発明によれば、仕上り評価手段は、コンタクトホールの設計寸法と、仕上ったコンタクトホールの仕上り寸法およびコンタクト抵抗とを用いて、コンタクトホールの仕上り状態を評価する。このようにコンタクトホールの仕上り状態の評価には、仕上ったコンタクトホールのコンタクト抵抗をも用いて、形状以外の評価も行うので、コンタクトホールの仕上り状態をより正確に評価することができる。
また本発明によれば、仕上り評価工程では、設計寸法と仕上り寸法とに基づいて、半導体デバイスの仕上り状態を評価する。この仕上り評価工程による評価結果に基づいて、補正寸法選択工程では、設計寸法毎に、半導体デバイスの仕上り状態の評価が最も高くなる補正寸法を選択する。この補正寸法選択工程による選択結果に基づいて、テーブル作成工程では、設計寸法、仕上り寸法および補正寸法が相互に関連付けられたテーブルを作成する。
詳細に述べると、前記テーブルは、設計寸法毎に、設計寸法と、その設計寸法に対して半導体デバイスの仕上り状態の評価が最も高くなる補正寸法と、その設計寸法のパターン図形に前記評価が最も高くなる補正寸法の補正パターン図形を付加した合成パターン図形による半導体デバイスの仕上り寸法とが関連付けられている。
このようなテーブルを用いれば、設計寸法、仕上り寸法および補正寸法の関係が分かるので、合成パターン図形を生成するにあたって、前記第2の従来の技術のように、設計者が経験に基づいて、または設計者がその都度、実験によって試行錯誤して、合成パターン図形を決定する必要がなくなる。したがって、設計時に設計者が意図した回路パターンに対して、形状および寸法がともに忠実な回路パターンを有する半導体デバイスを製造するためのマスクパターンの作成を、容易化することができる。
また本発明によれば、関係式作成工程では、テーブル作成工程で作成したテーブルに基づいて、設計寸法、仕上り寸法および補正寸法の関係式を作成する。前記テーブルは、膨大なデータ量になることがあるが、関係式は、わずかなデータ量である。つまり前記テーブルを関係式にすることによって、データ量を少なくすることができる。
また本発明によれば、設計要求入力工程では、設計要求を入力する。予測寸法計算工程では、関係式作成工程で作成した関係式と、設計要求入力工程で入力した設計要求とに基づいて、予測寸法を計算する。
詳細に述べると、設計要求入力工程で、設計寸法に対する設計寸法要求を設計要求として入力したとき、予測寸法計算工程では、設計寸法要求に応じた予測仕上り寸法および予測補正寸法を予測寸法として計算する。また設計要求入力工程で、仕上り寸法に対する仕上り寸法要求を設計要求として入力したとき、予測寸法計算工程では、仕上り寸法要求に応じた予測設計寸法および予測補正寸法を予測寸法として計算する。
このようにして予測寸法が計算されるので、設計寸法、仕上り寸法および補正寸法の、設計要求に応じた関係を、前記テーブルに基づいて推測する必要がない。したがって設計要求に応じた前記各寸法の関係の取得を、容易化することができる。
また本発明によれば、合成パターン図形生成工程では、予測寸法計算工程で計算した予測寸法に基づいて、合成パターン図形を生成する。それ故、設計時に設計者が意図した回路パターンに対して、形状および寸法がともに忠実な回路パターンを有する半導体デバイスを製造するためのマスクパターンの作成に必要な情報として、合成パターン図形を提供することができる。したがって前記マスクパターンの作成を、さらに容易化することができる。
また本発明によれば、仕上り評価工程では、コンタクトホールの設計寸法と、仕上ったコンタクトホールの仕上り寸法および内腔面積とを用いて、コンタクトホールの仕上り状態を評価する。このようにコンタクトホールの仕上り状態の評価には、仕上ったコンタクトホールの内腔面積をも用いるので、コンタクトホールの形状をより正確に評価することができる。
また本発明によれば、仕上り評価工程では、コンタクトホールの設計寸法と、仕上ったコンタクトホールの仕上り寸法およびコンタクト抵抗とを用いて、コンタクトホールの仕上り状態を評価する。このようにコンタクトホールの仕上り状態の評価には、仕上ったコンタクトホールのコンタクト抵抗をも用いて、形状以外の評価も行うので、コンタクトホールの仕上り状態をより正確に評価することができる。
また本発明によれば、前述のマスクパターン作成支援方法を、プログラムとして提供することができる。
また本発明によれば、記憶媒体には、前述のマスクパターン作成支援方法をコンピュータに実行させるためのプログラムが記憶されるので、この記憶媒体を提供することによって、前記プログラムを提供することができる。
また本発明によれば、露光用マスクには、前述のマスクパターン作成支援方法を用いて生成した合成パターン図形のマスクパターンが形成されるので、設計時に設計者が意図した回路パターンに対して、形状および寸法がともに忠実な回路パターンを有する半導体デバイスを製造することができる。
図1は、本発明の実施の一形態のマスクパターン作成支援装置1の構成を示すブロック図である。マスクパターン作成支援装置1は、半導体デバイスの製造に用いる露光用マスクのマスクパターンの作成を支援する装置である。半導体デバイスは、p−n接合を含むものである。この半導体デバイスの例としては、TFT(Thin Film Transistor)を含む液晶基板、およびLSI(Large Scale Integration)が挙げられる。
マスクパターンは、マスク描画装置によって、マスク基板に描画されて、マスク基板に形成される。マスク基板は、透明基板と、この透明基板の一表面部に形成される遮光膜とを含む。露光用マスクは、マスクパターンがマスク基板に形成されることによって、得られる。露光用マスクは、マスク基板の遮光膜がマスクパターンに応じて部分的に除去されたものであり、部分的に光を透過する。
このような露光用マスクを用いて、半導体ウエハおよびガラス基板などの基板に回路パターンを形成する。回路パターンの形成にあたっては、まず、基板の被加工層に、レジストを塗布して、レジスト膜を形成する。このレジスト膜に対して、露光用マスクを介して、光を部分的に照射して露光する。この後、現像およびエッチングなどの工程を経て、被加工層を加工して、回路パターンを形成する。本実施の形態においては、回路パターンとして、コンタクトホールを想定して説明する。
図2は、コンタクトホール2が形成された基板3の一部を示す斜視図である。この基板3を含んで、半導体デバイスが構成される。基板3は、高不純物濃度の素子領域6を有する基材7と、ゲート絶縁膜8と、ゲート電極9と、層間膜10とを含む。
素子領域6は、基材7の厚み方向12一方側の表面部に存在し、前記厚み方向12に垂直な第1方向13に延びる。ゲート絶縁膜8は、基材7の厚み方向12一方側の表面部を被覆する。ゲート電極9は、ゲート絶縁膜8の厚み方向12一方側の表面部に形成される。すなわちゲート電極9は、ゲート絶縁膜8に関して基材7とは反対側に、設けられる。ゲート電極9は、基材7の厚み方向12および前記第1方向13に対して垂直な第2方向14に延びる。層間膜10は、前記ゲート絶縁膜8およびゲート電極9を、前記厚み方向12一方側から被覆する。
層間膜10は、前記被加工層に相当する。層間膜10には、コンタクトホール2が形成される。コンタクトホール2は、層間膜10を貫通する。コンタクトホール2は、層間膜10の厚み方向12一方側に形成される配線(図示せず)と、層間膜10の厚み方向12他方側に形成される前記ゲート電極9とを電気的に接続するために形成される。
図3は、合成パターン図形21を示す図である。合成パターン図形21は、マスクパターンのパターン図形22に、補正パターン図形23を付加した図形である。以下、マスクパターンのパターン図形を、設計パターン図形と記載する場合がある。
設計パターン図形22は、基板3を厚み方向12から見たときの仕上ったコンタクトホール2の内腔の形状および面積を、大略的に決定づける。補正パターン図形23は、基板3を厚み方向12から見たときの仕上ったコンタクトホール2の内腔の形状を調整するために、設計パターン図形22に付加される。
コンタクトホール2の内腔の形状は、コンタクトホール2に充填材料を充填して形成した充填形成体で表した場合、前記充填形成体を厚み方向12に垂直に切断した切断面の形状に相当する。またコンタクトホール2の内腔面積は、前記切断面の面積に相当する。
本実施の形態では、設計パターン図形22は、正方形に選ばれ、補正パターン図形23は、正方形に選ばれる。補正パターン図形23は、設計パターン図形22の4つの角隅部26にそれぞれ付加される。補正パターン図形23の2つの対角線27が交差する点は、設計パターン図形22の頂点と一致する。また補正パターン図形23の各辺は、設計パターン図形22の各辺のいずれかに平行である。
換言すると、合成パターン図形21は、設計パターン図形22に相当する正方形部分22と、正方形部分22の角隅部26に連なり外方向かって突出する4つの突出部分28とを含む。各突出部分28はL字状である。さらに換言すると、合成パターン図形21は、正方形の各縁辺部分の中間部が、その正方形の内方に向かって退避した形状である。
図4は、コンタクトホール2が形成された基板3を示す正面図である。コンタクトホール2は、露光用マスクを用いて形成される。基板3を厚み方向12から見たときの仕上ったコンタクトホール2の内腔の形状および面積は、プロセス条件に依存する。前記プロセス条件は、マスク描画装置の描画能力およびステッパの光学特性をはじめとする装置仕様、露光時間、ならびにレジスト材料の特性などを含む。
前記仕上ったコンタクトホール2の内腔の形状は、図4に示すように、角隅部31が丸くなる傾向がある。補正パターン図形23は、前記角隅部31に生じる丸みを補正するために、設計パターン図形22に付加される。
本実施の形態のマスクパターン作成支援装置1は、前記角隅部31に生じる丸みを補正することができる補正パターン図形23を決定し、さらには設計パターン図形22に前記補正パターン図形23を付加した合成パターン図形21を生成する。合成パターン図形21の生成にあたっては、寸法情報が予め準備される必要がある。
寸法情報の作成にあたっては、形状が同一でありかつ寸法が異なる複数の設計パターン図形22に、形状が同一でありかつ寸法が異なる複数の補正パターン図形23をそれぞれ付加した各合成パターン図形21を、テストサンプルとして用いて実験を行う。実験は、所望のコンタクトホール2を形成するときと同一のプロセス条件で行われる。寸法情報は、実験結果に基づいて予め作成される。寸法情報は、設計寸法Wd、補正寸法δ、外接縦寸法L1、外接横寸法L2、仕上り寸法Wfおよび仕上り面積Sを含む。
設計寸法Wdは、設計パターン図形22に関する寸法である。設計寸法Wdは、設計パターン図形22の一辺の長さである。
補正寸法δは、補正パターン図形23に関する寸法である。補正寸法δは、合成パターン図形21における前記突出部分28の幅である。換言すると、補正寸法δは、合成パターン図形21において、正方形の各縁辺部分の中間部がその正方形の内方に向かって退避した退避量である。本実施の形態では、補正寸法δは、補正パターン図形23の一辺の長さの1/2である。
外接縦寸法L1は、基板3を厚み方向12から見たときの仕上ったコンタクトホール2の内腔に外接する矩形における縦方向35の辺の長さである。縦方向35は、設計パターン図形22の予め定める一辺の延びる方向35に相当する。外接縦寸法L1は、仕上ったコンタクトホール2の内腔の縦方向35の最大幅である。
外接横寸法L2は、基板3を厚み方向12から見たときの仕上ったコンタクトホール2の内腔に外接する矩形における横方向36の辺の長さである。横方向36は、設計パターン図形22の前記予め定める一辺に連なる辺の延びる方向35に相当する。外接横寸法L2は、仕上ったコンタクトホール2の内腔の横方向36の最大幅である。
仕上り寸法Wfは、合成パターン図形21のマスクパターンを用いて製造した半導体デバイスに関する寸法であって、仕上ったコンタクトホール2の内腔に関する寸法である。仕上り寸法Wfは、外接縦寸法L1および外接横寸法L2の平均値である。すなわち仕上り寸法Wfは、外接縦寸法L1と外接横寸法L2との和を、2で除すことによって、求められる。
仕上り面積Sは、仕上ったコンタクトホール2の内腔面積である。詳細に述べると、仕上り面積Sは、基板3を厚み方向12から見たときの仕上ったコンタクトホール2の内腔面積である。
前記仕上り面積Sを求めるにあたっては、コンピュータに、コンタクトホール2およびそのコンタクトホール2の周囲の部分37の画像を取り込む。さらにスケールキャリブレーションによって、1画素あたりの面積を算出する。また、取り込まれた画像のうちコンタクトホール2を構成する画素の数を、画像処理によって計数する。そして、1画素あたりの面積に、画素の数の計数結果を乗じて、仕上り面積Sを求める。
図5は、寸法情報33を示す図である。図5では、図解を容易にするために、寸法情報33のうち、補正寸法δが0.00μmである場合の情報だけを示す。寸法情報33は、設計寸法Wd、補正寸法δ、外接縦寸法L1、外接横寸法L2、仕上り寸法Wfおよび仕上り面積Sが相互に関連付けられた情報である。寸法情報33は、寸法情報データベース38に保持される。
図1を再び参照して、マスクパターン作成支援装置1は、仕上り評価手段41と、補正寸法選択手段42と、テーブル作成手段43と、関係式作成手段44と、設計要求入力手段45と、予測寸法計算手段46と、合成パターン図形生成手段47とを含む。
本実施の形態のマスクパターン作成支援装置1は、演算処理装置、記憶装置、入力装置および表示装置を含むコンピュータによって実現される。記憶装置には、後述のマスクパターン作成支援方法を演算処理装置に実行させるためのプログラムが予め記憶される。前記プログラムは、演算処理装置からの実行指令によって読み出されて実行される。マスクパターン作成支援装置1の前記各手段41〜47は、前記プログラムが演算処理装置によって実行されることによって実現される。
図6は、マスクパターン作成支援装置1を用いて実行されるマスクパターン作成支援方法を説明するためのフローチャートである。マスクパターン作成支援方法は、仕上り評価工程と、補正寸法選択工程と、テーブル作成工程と、関係式作成工程と、設計要求入力工程と、予測寸法計算工程と、合成パターン図形生成工程とを含む。
設計者によって開始指令が入力されると、ステップs0で、マスクパターン作成支援装置1は、マスクパターン作成支援処理を開始する。マスクパターン作成支援処理を開始した後、ステップs1の仕上り評価工程では、仕上り評価手段41によって、寸法情報データベース38から、寸法情報33を取得する。そして仕上り評価手段41によって、寸法情報33に基づいて、半導体デバイスの仕上り状態を評価して、評価結果51を作成し、ステップs2に進む。
本実施の形態では、仕上り評価手段41は、寸法情報33に基づいて、コンタクトホール2の仕上り状態を評価する。詳細に述べると、仕上り評価手段41は、コンタクトホール2の仕上り状態の評価値R1を算出する。評価値R1は、仕上り面積S、外接縦寸法L1および外接横寸法L2を用いて、以下の式(1)のように表される。
R1=S/(L1×L2) …(1)
評価値R1は、基板3を厚み方向12から見たときの仕上ったコンタクトホール2の内腔の矩形度を示す値である。前記仕上ったコンタクトホール2の内腔が矩形であるとき、評価値R1は1.0となる。評価値R1の値が1.0に近いほど、前記仕上ったコンタクトホール2の内腔は矩形に近く、角隅部31に生じる丸みが補正されている。換言すると、評価値R1の値が1.0に近いほど、コンタクトホール2の仕上り状態は良い。
図7は、仕上り評価手段41による評価結果51を示す図である。評価結果51は、設計寸法Wd、補正寸法δおよび評価値R1が相互に関連付けられた情報である。詳細に述べると、評価結果51では、設計寸法Wdと、補正寸法δと、前記設計寸法Wdの設計パターン図形22に前記補正寸法δの補正パターン図形23を付加した合成パターン図形21によるコンタクトホール2の仕上り状態の評価値R1とが相互に関連付けられている。
ステップs2の補正寸法選択工程では、補正寸法選択手段42によって、前記仕上り評価工程による評価結果51に基づいて、設計寸法Wd毎に、半導体デバイスの仕上り状態の評価が最も高くなる補正パターン図形23に関する補正寸法δを選択して、選択結果52を作成し、ステップs3に進む。
本実施の形態では、補正寸法選択手段42は、仕上り評価手段41による評価結果51に基づいて、設計寸法Wd毎に、コンタクトホール2の仕上り状態の評価が最も高くなる補正パターン図形23に関する補正寸法δを選択する。すなわち補正寸法選択手段42は、設計寸法Wd毎に、評価値R1が最も高くなる補正寸法δを選択する。
一例として述べると、設計寸法Wdが2.5μmの場合、補正寸法δが0.00μmのとき評価値R1は0.79であり、補正寸法δが0.50μmのとき評価値R1は0.81であり、補正寸法δが0.75μmのとき評価値R1は、0.82である。この場合、評価値R1が最も高くなる補正寸法δとして0.75μmが選択される。
図8は、補正寸法選択手段42による選択結果52を示す図である。選択結果52は、設計寸法Wdおよび補正寸法δが相互に関連付けられた情報である。詳細に述べると、選択結果52では、設計寸法Wdと、その設計寸法Wdに対してコンタクトホール2の仕上り状態の評価値R1が最も高くなる補正寸法δとが相互に関連付けられている。
ステップs3のテーブル作成工程では、テーブル作成手段43によって、前記補正量選択工程による選択結果52と寸法情報33とに基づいて、設計寸法Wd、仕上り寸法Wfおよび補正寸法δが相互に関連付けられたテーブル53を作成し、ステップs4に進む。
図9は、テーブル作成手段43が作成したテーブル53を示す図である。テーブル53では、設計寸法Wd毎に、設計寸法Wdと、その設計寸法Wdに対してコンタクトホール2の仕上り状態の評価値R1が最も高くなる補正寸法δと、その設計寸法Wdの設計パターン図形22に前記評価値R1が最も高くなる補正寸法δの補正パターン図形23を付加した合成パターン図形21によるコンタクトホール2の仕上り寸法Wfとが相互に関連付けられている。
ステップs4の関係式作成工程では、前記テーブル作成工程で作成したテーブル53に基づいて、関係式作成手段44によって、設計寸法Wd、仕上り寸法Wfおよび補正寸法δの関係式54を作成し、ステップs5に進む。関係式作成手段44は、設計寸法Wd、仕上り寸法Wfおよび補正寸法δの関係を、近似して、関係式54を作成する。
関係式54は、設計寸法Wd、仕上り寸法Wf、補正寸法δ、第1関数f1および第2関数f2を用いて、以下の式(2)および式(3)のように表される。
Wd=f1(Wf) …(2)
δ=f2(Wd) …(3)
近似の方法について一例として述べると、最小2乗法を利用する場合、第1回帰式Wd=a1・Wf+b1と、第2回帰式δ=a2・Wd+b1とを想定し、これらの第1および第2回帰式に対し、テーブル53の数値を当てはめ、それぞれの誤差が最小となるような定数a1,b1,a2,b2を求め、これらの定数を、前記第1および第2回帰式に代入して、関係式54を作成する。
図10は、関係式作成手段44が作成した関係式54を説明するための図である。関係式作成手段44が作成した関係式54をグラフにすると、3つの座標軸が直交する直交座標系において、図10に示すような予測曲線57が得られる。3つの座標軸は、設計寸法Wd、仕上り寸法Wfおよび補正寸法δをそれぞれ示す。
ステップs5の設計要求入力工程では、設計要求入力手段45によって、設計者からの設計要求55を入力し、ステップs6に進む。本実施の形態では、設計要求入力手段45は、仕上り寸法Wfに対する仕上り寸法要求を、設計者からの設計要求55として入力する。
ステップs6の予測寸法計算工程では、前記関係式作成工程で作成した関係式54と、前記設計要求入力工程で入力した設計要求55とに基づいて、予測寸法計算手段46によって、予測寸法59を計算し、ステップs7に進む。
本実施の形態では、予測寸法計算手段46は、仕上り寸法要求に応じた予測設計寸法および予測補正寸法を、予測寸法59として計算する。詳細に述べると、予測寸法計算手段46は、関係式作成手段44が作成した関係式54における仕上り寸法Wfに、仕上り寸法要求を代入することによって、予測設計寸法および予測補正寸法を計算する。
ステップs7の合成パターン図形生成工程では、前記予測寸法計算工程で計算した予測寸法59に基づいて、合成パターン図形生成手段47によって、合成パターン図形21を生成し、ステップs8に進む。合成パターン図形生成手段47は、設計者からの設計要求55に応じた合成パターン図形21を生成する。
本実施の形態では、合成パターン図形生成手段47は、予測寸法計算手段46が計算した予測設計寸法の設計パターン図形22に、予測寸法計算手段46が計算した予測補正寸法の補正パターン図形23を付加して、合成パターン図形21を生成する。
ステップs8で、マスクパターン作成支援装置1は、合成パターン図形21を出力して、マスクパターン作成支援処理を終了する。マスクパターン作成支援装置1が出力した合成パターン図形21のデータは、CAD(Computer Aided Design)データに反映させることができる。
以上のような本実施の形態によれば、テーブル53は、設計寸法Wd毎に、設計寸法Wdと、その設計寸法Wdに対してコンタクトホール2の仕上り状態の評価が最も高くなる補正寸法δと、その設計寸法Wdの設計パターン図形22に前記評価が最も高くなる補正寸法δの補正パターン図形23を付加した合成パターン図形21によるコンタクトホール2の仕上り寸法Wfとが関連付けられている。
このようなテーブル53を用いれば、設計寸法Wd、仕上り寸法Wfおよび補正寸法δの関係が分かるので、合成パターン図形21を生成するにあたって、設計者が経験に基づいて、または設計者がその都度、実験によって試行錯誤して、合成パターン図形21を決定する必要がなくなる。したがって、設計時に設計者が意図した回路パターンに対して、形状および寸法がともに忠実な回路パターンを有する半導体デバイスを製造するためのマスクパターンの作成を、容易化することができる。また設計寸法Wdおよび仕上り寸法Wfの関係が分かるので、設計マージンの緩和に対する設計を、容易化することができる。
また本実施の形態によれば、関係式作成手段44は、テーブル作成手段43が作成したテーブル53に基づいて、設計寸法Wd、仕上り寸法Wfおよび補正寸法δの関係式54を作成する。前記テーブル53は、膨大なデータ量になることがあるが、関係式54は、わずかなデータ量である。つまり前記テーブル53を関係式54にすることによって、データ量を少なくすることができる。
また本実施の形態によれば、設計要求入力手段45が、仕上り寸法Wfに対する仕上り寸法要求を設計要求55として入力したとき、予測寸法計算手段46は、仕上り寸法要求に応じた予測設計寸法および予測補正寸法を予測寸法57として計算する。このようにして予測寸法57が計算されるので、設計寸法、仕上り寸法および補正寸法の、設計要求55に応じた関係を、前記テーブル53に基づいて推測する必要がない。したがって設計要求55に応じた前記各寸法の関係の取得を、容易化することができる。
また本実施の形態によれば、合成パターン図形生成手段47は、予測寸法計算手段46が計算した予測寸法57に基づいて、合成パターン図形21を生成する。それ故、設計時に設計者が意図した回路パターンに対して、形状および寸法がともに忠実な回路パターンを有する半導体デバイスを製造するためのマスクパターンの作成に必要な情報として、合成パターン図形21を提供することができる。したがって前記マスクパターンの作成を、さらに容易化することができる。
また本実施の形態によれば、仕上り評価手段41は、コンタクトホール2の設計寸法Wdと、仕上ったコンタクトホール2の仕上り寸法Wfおよび仕上り面積Sとを用いて、コンタクトホール2の仕上り状態を評価する。このようにコンタクトホール2の仕上り状態の評価には、仕上り面積Sをも用いるので、コンタクトホール2の形状をより正確に評価することができる。
本実施の形態では、寸法情報データベース38には、様々なプロセス条件での実験結果に基づいて作成された多くの寸法情報が保持されることが望ましい。また前述のようにして算出した関係式54を、できるだけ多く蓄積しておくことが望ましい。
前述の実施の形態では、設計要求入力手段45は、仕上り寸法要求を設計要求55として入力し、予測寸法計算手段46は、仕上り寸法要求に応じた予測設計寸法および予測補正寸法を予測寸法59として計算するが、本発明の実施の他の形態では、設計要求入力手段45が、設計寸法に対する設計寸法要求を設計要求55として入力し、予測寸法計算手段46が、設計寸法要求に応じた予測仕上り寸法および予測補正寸法を予測寸法59として計算するようにしてもよい。本実施の形態によれば、前述のようにして予測寸法57が計算されるので、設計寸法、仕上り寸法および補正寸法の、設計要求55に応じた関係を、前記テーブル53に基づいて推測する必要がない。したがって設計要求55に応じた前記各寸法の関係の取得を、容易化することができる。
前述の実施の各形態では、仕上り評価手段41は、コンタクトホール2の内腔の矩形度を示す評価値R1を算出するが、本発明の実施のさらに他の形態では、仕上り評価手段41は、前記評価値R1に代えて、コンタクト抵抗Rcを用いて算出した評価値R2を算出してもよい。コンタクト抵抗Rcは、コンタクトホール2に形成した充填形成体であるコンタクト部分の抵抗であって、前記コンタクト部分の厚み方向12の両端部間の抵抗である。
本実施の形態では、寸法情報は、仕上り面積Sに代えて、コンタクト抵抗Rcを有する。評価値R2は、コンタクト抵抗Rcおよび設計パターン図形から計算した理想コンタクト抵抗Rを用いて、以下の式(4)のように表される。
R2=Rc/R …(4)
本実施の形態によれば、仕上り評価手段41は、コンタクトホール2の設計寸法Wdと、仕上ったコンタクトホール2の仕上り寸法Wfおよびコンタクト抵抗Rcとを用いて、コンタクトホール2の仕上り状態を評価する。このようにコンタクトホール2の仕上り状態の評価には、仕上ったコンタクトホール2のコンタクト抵抗Rcをも用いて、形状以外の評価も行うので、コンタクトホール2の仕上り状態をより正確に評価することができる。
前述の実施の各形態は、本発明の例示に過ぎず、本発明の範囲内で変更することができる。たとえば補正パターン図形23は、正方形に限らず、三角形および円形などでもよい。設計パターン図形は、コンタクトホールを形成するための図形に限らず、コンタクトホール以外の回路パターンを形成するための図形であってもよい。
本発明の実施のさらに他の形態は、前述の実施の各形態のマスクパターン作成支援方法をコンピュータに実行させるためのプログラムである。本実施の形態によれば、前述のマスクパターン作成支援方法を、プログラムとして提供することができる。
また本発明の実施のさらに他の形態は、前述の実施の各形態のマスクパターン作成支援方法をコンピュータに実行させるためのプログラムが記憶されるコンピュータ読取り可能な記憶媒体である。本実施の形態によれば、記憶媒体には、前記プログラムが記憶されるので、この記憶媒体を提供することによって、前記プログラムを提供することができる。
また本発明の実施のさらに他の形態は、前述の実施の各形態のマスクパターン作成支援方法を用いて生成した合成パターン図形のマスクパターンが形成された露光用マスクである。本実施の形態によれば、露光用マスクには、前述のマスクパターン作成支援方法を用いて生成した合成パターン図形のマスクパターンが形成されるので、設計時に設計者が意図した回路パターンに対して、形状および寸法がともに忠実な回路パターンを有する半導体デバイスを製造することができる。したがって、半導体デバイスの回路動作の安定を実現することができる。
本発明の実施の一形態のマスクパターン作成支援装置1の構成を示すブロック図である。 コンタクトホール2が形成された基板3の一部を示す斜視図である。 合成パターン図形21を示す図である。 コンタクトホール2が形成された基板3を示す正面図である。 寸法情報33を示す図である。 マスクパターン作成支援装置1を用いて実行されるマスクパターン作成支援方法を説明するためのフローチャートである。 仕上り評価手段41による評価結果51を示す図である。 補正寸法選択手段42による選択結果52を示す図である。 テーブル作成手段43が作成したテーブル53を示す図である。 関係式作成手段44が作成した関係式54を説明するための図である。
符号の説明
1 マスクパターン作成支援装置
2 コンタクトホール
21 合成パターン図形
22 設計パターン図形
23 補正パターン図形
33 寸法情報
41 仕上り評価手段
42 補正寸法選択手段
43 テーブル作成手段
44 関係式作成手段
45 設計要求入力手段
46 予測寸法計算手段
47 合成パターン図形生成手段
51 評価結果
52 選択結果
53 テーブル
54 関係式
55 設計要求
59 予測寸法

Claims (15)

  1. 半導体デバイスの製造に用いる露光用マスクの所定のマスクパターンのパターン図形に、補正パターン図形を付加した合成パターン図形を生成して出力するマスクパターン作成支援装置であって、
    前記パターン図形に関する設計寸法と、前記合成パターン図形のマスクパターンを用いて製造した半導体デバイスに関する仕上り寸法とに基づいて、半導体デバイスの仕上り状態を評価する仕上り評価手段と、
    仕上り評価手段による評価結果に基づいて、設計寸法毎に、半導体デバイスの仕上り状態の評価が最も高くなる補正パターン図形に関する補正寸法を選択する補正寸法選択手段と、
    補正寸法選択手段による選択結果に基づいて、設計寸法、仕上り寸法および補正寸法が相互に関連付けられたテーブルを作成するテーブル作成手段とを含むことを特徴とするマスクパターン作成支援装置。
  2. 前記テーブル作成手段が作成したテーブルに基づいて、設計寸法、仕上り寸法および補正寸法の関係式を作成する関係式作成手段をさらに含むことを特徴とする請求項1記載のマスクパターン作成支援装置。
  3. 設計寸法に対する設計寸法要求と、仕上り寸法に対する仕上り寸法要求とのいずれか一方を、設計要求として入力する設計要求入力手段と、
    前記関係式作成手段が作成した関係式と、設計要求入力手段が入力した設計要求とに基づいて、設計寸法要求に応じた予測仕上り寸法および予測補正寸法と、仕上り寸法要求に応じた予測設計寸法および予測補正寸法とのいずれか一方を、予測寸法として計算する予測寸法計算手段とをさらに含むことを特徴とする請求項2記載のマスクパターン作成支援装置。
  4. 前記予測寸法計算手段が計算した予測寸法に基づいて、合成パターン図形を生成する合成パターン図形生成手段をさらに含むことを特徴とする請求項3記載のマスクパターン作成支援装置。
  5. コンタクトホールを形成するためのマスクパターンの作成に用いられるマスクパターン作成支援装置であって、
    前記仕上り評価手段は、仕上り状態の評価に、コンタクトホールの設計寸法と、仕上ったコンタクトホールの仕上り寸法および内腔面積とを用いることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載のマスクパターン作成支援装置。
  6. コンタクトホールを形成するためのマスクパターンの作成に用いられるマスクパターン作成支援装置であって、
    前記仕上り評価手段は、仕上り状態の評価に、コンタクトホールの設計寸法と、仕上ったコンタクトホールの仕上り寸法およびコンタクト抵抗とを用いることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載のマスクパターン作成支援装置。
  7. 半導体デバイスの製造に用いる露光用マスクの所定のマスクパターンのパターン図形に、補正パターン図形を付加した合成パターン図形を生成して出力するマスクパターン作成支援方法であって、
    前記パターン図形に関する設計寸法と、前記合成パターン図形のマスクパターンを用いて製造した半導体デバイスに関する仕上り寸法とに基づいて、半導体デバイスの仕上り状態を評価する仕上り評価工程と、
    仕上り評価工程による評価結果に基づいて、設計寸法毎に、半導体デバイスの仕上り状態の評価が最も高くなる補正パターン図形に関する補正寸法を選択する補正寸法選択工程と、
    補正寸法選択工程による選択結果に基づいて、設計寸法、仕上り寸法および補正寸法が相互に関連付けられたテーブルを作成するテーブル作成工程とを含むことを特徴とするマスクパターン作成支援方法。
  8. 前記テーブル作成工程で作成したテーブルに基づいて、設計寸法、仕上り寸法および補正寸法の関係式を作成する関係式作成工程をさらに含むことを特徴とする請求項7記載のマスクパターン作成支援方法。
  9. 設計寸法に対する設計寸法要求と、仕上り寸法に対する仕上り寸法要求とのいずれか一方を、設計要求として入力する設計要求入力工程と、
    前記関係式作成工程で作成した関係式と、設計要求入力工程で入力した設計要求とに基づいて、設計寸法要求に応じた予測仕上り寸法および予測補正寸法と、仕上り寸法要求に応じた予測設計寸法および予測補正寸法とのいずれか一方を、予測寸法として計算する予測寸法計算工程とをさらに含むことを特徴とする請求項8記載のマスクパターン作成支援方法。
  10. 前記予測寸法計算工程で計算した予測寸法に基づいて、合成パターン図形を生成する合成パターン図形生成工程をさらに含むことを特徴とする請求項9記載のマスクパターン作成支援方法。
  11. コンタクトホールを形成するためのマスクパターンの作成に用いられるマスクパターン作成支援方法であって、
    前記仕上り評価工程では、仕上り状態の評価に、コンタクトホールの設計寸法と、仕上ったコンタクトホールの仕上り寸法および内腔面積とを用いることを特徴とする請求項7〜10のいずれか1つに記載のマスクパターン作成支援方法。
  12. コンタクトホールを形成するためのマスクパターンの作成に用いられるマスクパターン作成支援方法であって、
    前記仕上り評価工程では、仕上り状態の評価に、コンタクトホールの設計寸法と、仕上ったコンタクトホールの仕上り寸法およびコンタクト抵抗とを用いることを特徴とする請求項7〜10のいずれか1つに記載のマスクパターン作成支援方法。
  13. 請求項7〜12のいずれか1つに記載のマスクパターン作成支援方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
  14. 請求項13に記載のプログラムが記憶されることを特徴とするコンピュータ読取り可能な記憶媒体。
  15. 請求項7〜12のいずれか1つに記載のマスクパターン作成支援方法を用いて生成した合成パターン図形のマスクパターンが形成された露光用マスク。
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