JP2005291099A - エンジンの排ガス浄化装置 - Google Patents

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Yasuhiro Tsutsui
泰弘 筒井
Nobuhiro Kondo
暢宏 近藤
嘉則 ▲高▼橋
Yoshinori Takahashi
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【課題】触媒の還元を行うためのリッチスパイク実行時においてエンジンλを低下させる際に、高速高負荷時における黒煙悪化や触媒の過昇温を防止すること。
【解決手段】排気通路40に流入する排ガス中のNOxを吸蔵し、かつ、排ガス中の空燃比が低下したときにNOxを還元処理する触媒42と、ディーゼルエンジン20の気筒内燃焼室に燃料を直接噴射する燃料噴射弁23と、排気通路40内に軽油を噴射可能な排気軽油添加インジェクタ41と、排気通路40内の空燃比を低下させるようにディーゼルエンジン20の燃焼を制御する制御部100とを備え、制御部100は、燃料を気筒の圧縮行程上死点近傍でのメイン噴射と、メイン噴射後の膨張行程でポスト噴射とに分割して噴射するとともに、ポスト噴射の時期を高速高負荷領域において上死後20度クランクアングルまでの間とするように燃料噴射弁23の作動を制御する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、エンジンの排ガスを浄化するための触媒を有する排ガス浄化装置に関し、特にNOxの還元処理時に気筒内の燃焼室に燃料を直接噴射することで排ガス空燃比を低下させるものに関する。
従来、ディーゼルエンジンの排気管にNOx吸蔵還元触媒が設けられた排ガス浄化装置が知られている。このようなNOx触媒を用いた排ガス浄化装置は、吸蔵したNOxを還元・放出するためにNOx還元触媒の排気上流側に軽油等の還元剤を供給することにより触媒に入るガスの空気過剰率(以下、「触媒前λ」と称する)を低下させるリッチスパイクと呼ばれる動作が必要となる。具体的には触媒前λを1以下まで下げる。
リッチスパイクを実施する際、排気通路への軽油添加のみで目標のλまで低下させようとすると、図4のG1,G3に破線で示されるように、多量の軽油が必要となり、燃費が悪化するとともに、触媒温度が上昇し過昇温となる惧れがあった。
このため、リッチスパイクは、燃費悪化防止及び触媒過昇温防止の観点からエンジン側の吸気系制御によりエンジンから出たガスの空燃比(以下、「エンジンλ」と称する)も合せて低下させて行うのが一般的である。また、一方でリッチスパイク時の制御として、圧縮上死点近傍におけるメイン噴射に加えてポスト噴射を実施するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
その際の黒煙低減手法としては、噴射時期を早める噴射時期進角や、噴射圧力の増大が一般的である(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−90594号公報
上述したエンジンの排ガス浄化装置であると次のような問題があった。特に、小型高速エンジンでは、低λ化の為に吸気系を制御し、その際黒煙の発生を抑制する為に、噴射時期進角や、噴射圧力の増大を行うと図5に示すように、高速高負荷領域で黒煙増大を招き、十分にエンジンλが低下しないことがあった。なお、図5中P1は通常噴射時、P2は噴射時期進角又は噴射圧力の増大時における空燃比と黒煙との関係を示している。これは、高速高負荷領域では、エンジンの筒内温度が高いことにより、着火までの燃料と空気の混合期間が十分に確保できないためと推測される。また、触媒の過昇温が生じる惧れがあった。また、特許文献1に記載された燃料噴射の制御手法は、リッチに移行した初期の大量のNOx放出に合せてHCを多量に供給すべくポスト噴射時期を制御するものであり、高速高負荷時における黒煙発生を考慮したものではない。
そこで本発明は、NOxの還元を行うためのリッチスパイク実行時においてエンジンλを低下させる際に、高速高負荷時における黒煙悪化や触媒の過昇温を防止できるエンジンの排ガス浄化装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決し目的を達成するために、本発明のエンジンの排ガス浄化装置は次のように構成されている。
(1)エンジンの排気通路に設けられ、前記排気通路に流入する排ガス中のNOxを吸蔵し、かつ、前記排ガス中の空燃比が低下したときに再生処理される触媒と、前記エンジンの気筒内燃焼室に燃料を直接噴射する燃料噴射弁と、前記触媒より排気上流側の排気通路に設けられ、通路内に軽油を噴射可能な軽油添加部と、前記触媒の再生開始時期を判定する再生開始時期判定手段と、この再生開始時期判定手段の判定結果に基づいて、前記触媒上流の排ガス空燃比を低下させるようにエンジンの燃焼を制御する制御部とを備え、前記制御部は、高速高負荷における空燃比低下制御時に気筒内への燃料噴射を圧縮行程上死点近傍でのメイン噴射と、該メイン噴射後の膨張行程でポスト噴射とに分割して噴射するとともに、前記ポスト噴射の時期を上死点後クランクアングルまでの間とするように前記燃料噴射弁の作動を制御する燃料噴射制御手段とを備えていることを特徴とする。
(2)上記(1)に記載されたエンジンの排ガス浄化装置であって、前記ポスト噴射の量をメイン噴射とポスト噴射の総噴射量の2割以上としたことを特徴とする。
(3)上記(1)に記載されたエンジンの排ガス浄化装置であって、前記ポスト噴射により前記触媒上流の排ガス空燃比が所定の値まで低下した場合に前記軽油添加部から軽油を噴射して、排ガス空燃比を理論空燃比以下にすることを特徴とする。
本発明によれば、触媒の還元を行うためのリッチスパイク実行時においてエンジンλを低下させる際に、高速高負荷時における黒煙悪化や触媒の過昇温の防止が可能となる。
図1は本発明の一実施の形態に係るエンジンシステム10の構成を示す説明図、図2は筒内圧力の時間変化とメイン噴射及びポスト噴射との関係を示すグラフ、図3はエンジンλと黒煙量との関係を示すグラフ、図4はエンジンシステム10における排気軽油添加流量(グラフG1)、触媒前λ(グラフG2)、触媒温度(グラフG3)の時間変化を示す説明図である。
エンジンシステム10は、ディーゼルエンジン20を備えている。ディーゼルエンジン20の入口側には吸気配管30が接続され、出口側には排気配管40が接続されている。さらにディーゼルエンジン20の排気側と吸気配管30とは、排ガス(EGRガス)を吸気配管30に還流するEGR配管50とで接続されている。なお、図1中60は過給機、100は各部を連携制御する制御部を示している。
ディーゼルエンジン20は例えば4つの気筒21を有し、その各気筒21内に往復動可能にピストン(不図示)が嵌挿されていて、このピストンによって各気筒21内に燃焼室22が形成されている。また、燃焼室22の上面の略中央部には、燃料噴射弁23が先端部の噴孔を燃焼室22に臨ませて配設され、各気筒毎に所定の噴射タイミングで開閉作動されて、燃焼室22に燃料を直接噴射するようになっている。
吸気配管30には、吸気側からエアフローセンサ34、過給機60のコンプレッサ61と、インタークーラ31と、吸気スロットル32と、EGR配管50との接続部33とが設けられている。
排気配管40には、ディーゼルエンジン20側から、過給機60のタービン62と、排気軽油添加インジェクタ41と、NOx吸蔵触媒42とが設けられている。
NOx吸蔵触媒42は排気配管40に流入する排ガス中のNOxを吸蔵し、かつ、排ガス中の空燃比を低下させたときに吸蔵したNOxを還元処理する。
EGR配管50には、排気配管40側から排気ガスを冷却するEGRクーラ51と、排ガスの流量を調節するEGRバルブ52とが設けられている。
制御部100の制御入力部には、エンジン回転速度、アクセル開度信号、エアフローセンサ34、λセンサ43の出力等が接続され、制御出力部には、吸気スロットル33、EGRバルブ52、排気軽油添加インジェクタ41が接続されている。なお、図1中101は再生開始時期判定手段であり、再生開始判定手段101は再生開始のタイミングを決めるタイマの機能を有している。
このように構成されたエンジンシステム10では、次のような動作でリッチスパイクを行い、NOx吸蔵触媒42を再生させる。すなわち、通常のエンジン動作が行われている状況下で、再生開始タイミングが再生開始時期判定手段101により検出される。再生開始タイミングは、一定時間(例えば1分)の経過として設定されている。
再生開始時期判定手段101からの検出信号により、リッチスパイクが開始されと、ディーゼルエンジン20による低λ化制御が行われる。高速高負荷域における具体例として、ディーゼルエンジン20の圧縮行程終期(上死点近傍)でメイン噴射が行われる(図2中E1)。次に、上死点後20度クランクアングルまでの間にポスト噴射が行われる(図2中E2)。なお、ポスト噴射における総噴射量に対する割合は20%程度とされる。この割合についてはポスト噴射量を増させていくと、エンジン出力が低下するとともに黒煙は低減され、逆にポスト噴射を減少させると出力は確保できるが黒煙が悪化してしまう。このような出力と黒煙の関係を考慮して最適な量として20%程度に設定されている。なお、このポスト噴射は、低速低負荷領域、低速高負荷領域、高速低負荷領域には行われない。
図4のグラフG2に示すように、エンジンの吸気系及び噴射系の制御によりエンジンλが低下し、触媒前λが1.7程度であったものが1.3まで低下してゆく。その後、排気軽油添加インジェクタ41から軽油が噴射される(グラフG1の実線)。すなわち、触媒前λが1.3に達した時点で排気軽油添加インジェクタ41から軽油が噴射されることになるので、燃費の悪化を抑制しながら目標の触媒前λが1に達することができる。なお、グラフG2中破線は排気軽油添加インジェクタ41から軽油が噴射されなかった場合の触媒前λの変化を示している。
リッチスパイクの開始から所定時間(例えば4秒)後に、リッチスパイク動作が終了し、触媒前λが1.7程度に戻り、通常のエンジン動作が行われることとなる。
上述したように、本実施の形態に係るエンジンシステム10においては、エンジンλが十分に低下した状態で、排気軽油添加インジェクタ41からの軽油の噴射を開始するようにしているので、軽油の添加流量を減らすことができ、燃費の悪化を防止できるとともに、NOx吸蔵触媒42に過剰な軽油が添加されないため、NOx吸蔵触媒42の過昇温を防止することができる。
また、エンジンλを低下させる過程で、高速高負荷領域にある場合には、気筒内燃焼室に軽油を噴射する際に、気筒の圧縮行程上死点近傍でのメイン噴射と、メイン噴射後の膨張行程でポスト噴射とに分割して噴射することで、黒煙悪化を防止できる。すなわち、メイン噴射における噴射量を低減することになるため、短い着火遅れ期間であっても黒煙悪化を防止できる。またポスト噴射においても筒内温度が低下していることにより予混合が十分に行われるため黒煙が回避できる。なお、図3中Q1は通常噴射時、Q2はリッチスパイク時に本発明を適用した場合における空燃比と黒煙との関係を示している。図からも分かるように、低λ域における黒煙が低減されている。また本発明の実施形態ではポスト噴射が上死後20度クランクアングルまでの間に行われるため、オイルダイリューションの発生も防止することができる。
なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施可能であるのは勿論である。
本発明の一実施の形態に係るエンジンシステムの構成を示す説明図。 同エンジンシステムにおける筒内圧力の時間変化を示すグラフ。 同エンジンシステムにおけるエンジンλと黒煙量との関係を示すグラフ。 同エンジンシステムにおける排気軽油添加流量、触媒前λ、触媒温度の時間変化を示す説明図。 従来のエンジンシステムにおけるエンジンλと黒煙量との関係を示すグラフ。
符号の説明
10…エンジンシステム、20…ディーゼルエンジン、23…燃料噴射弁、30…吸気配管、32…吸気スロットル、40…排気配管、41…排気軽油添加インジェクタ、50…EGR配管、60…過給機、100…制御部、101…再生開始時期判定手段。

Claims (3)

  1. エンジンの排気通路に設けられ、前記排気通路に流入する排ガス中のNOxを吸蔵し、かつ、前記排ガス中の空燃比が低下したときに再生処理される触媒と、
    前記エンジンの気筒内燃焼室に燃料を直接噴射する燃料噴射弁と、
    前記触媒より排気上流側の排気通路に設けられ、通路内に軽油を噴射可能な軽油添加部と、
    前記触媒の再生開始時期を判定する再生開始時期判定手段と、
    この再生開始時期判定手段の判定結果に基づいて、前記触媒上流の排ガスの空燃比を低下させるようにエンジンの燃焼を制御する制御部とを備え、
    前記制御部は、高速高負荷域における空燃比低下制御時に気筒内の燃料噴射を圧縮行程上死点近傍でのメイン噴射と、該メイン噴射後の膨張行程でポスト噴射とに分割して噴射するとともに、前記ポスト噴射の時期を上死点後20度クランクアングルまでの間とするように前記燃料噴射弁の作動を制御する燃料噴射制御手段とを備えていることを特徴とするエンジンの排ガス浄化装置。
  2. 前記ポスト噴射の量をメイン噴射とポスト噴射の総噴射量の2割以上としたことを特徴とする請求項1に記載のエンジンの排ガス浄化装置。
  3. 前記ポスト噴射により、前記触媒上流の排ガス空燃比が所定の値まで低下した場合に前記軽油添加部から軽油を噴射し、当該排ガス空燃比を理論空燃比以下とすることを特徴とする請求項1に記載のエンジンの排ガス浄化装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007231846A (ja) * 2006-03-01 2007-09-13 Toyota Motor Corp 内燃機関の排気制御装置
JP2012031843A (ja) * 2010-06-29 2012-02-16 Mazda Motor Corp 自動車搭載用ディーゼルエンジン及びディーゼルエンジンの制御方法

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