JP2005288624A - 金属管の定寸切取り装置 - Google Patents

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Takahiro Kamiyoshi
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Abstract

【課題】ロータリーディスクカッターによる切断端面の塑性変形の『ばり・だれ』の除去・修正を、材料管の切断と同時に実施して、高速高能率でかつ切断面が平滑・美麗な製品の得られる装置を提供する。
【解決手段】長尺の金属材料管の端部から一定寸法の短尺の管を順次切取り分断する金属管の定寸切取り装置において、ディスクカッター1による材料管の切断と、切断後の切削バイト12による端面切削とを、同一装置内で処理可能とし、ディスクカッター1と切削バイト12は、管の軸方向に一定距離Aだけ離れて取り付けられており、切削バイト12はディスクカッター1の取付位置の半径dよりも回転径の外側の半径Dの位置で回転すべく配置されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、長尺の金属材料管の端部から、一定寸法の短尺の管を、正確にかつ能率よく高速で、順次切取り分離する装置に関するものである。
従来の長尺の金属材料管の端部から一定寸法の短尺の管を順次切取り分離する装置に関しては、旋盤による方式或いは、同一出願人による特開平9−239614号公報に示す如き、ロータリーディスクカッターによるもの等の多数の方式が存在する。
例えば、旋盤方式は金属材料管をチャックで把持し回転させながら、これを突き切り用切削バイトを固定ベット上に載置した切り込み送り装置に装着して、切り込みし切断するものであった。
また、類似の方式として、金属材料管を固定して把持し、その周囲に切り込み送り装置に装着した突切り用切削バイトを周回させながら切り込みし、切断するタイプの旋盤もあったのである。
しかし、これらは何れも、分離切断を切削方式により行っているために、後述のロータリーディスクカッターと比較した時に、切断面は平滑で美麗であるという点では優れているが、切断処理時間が長くかかるという点で劣っていたのである。
また、更に例えば、極めて高硬度の高合金材料で切削バイトでは切断できないような材質のものについては、切削バイトに代えて、レーザー光で切断するような方式も存在するが、切断処理時間は更に長い時間が必要になるのである。
一方、同一出願人による特開平9−239614号公報に示すロータリーディスクカッターは、チャックで固定保持した金属管に対してその外周を鋭利な先端角を有する金属ディスクを高速で周回させながら、押し込む方式のものである。
金属材料管を塑性変形させながらディスクが進入して分離切断するものであることから、切削バイト方式に比較して分離切断時間が短く、また切削方式のように切り屑として損失される材料が無いために、材料管からの製品採取歩留りが高いという優れた点を有している。
但し、ディスクが材料を塑性変形させながら進入するために、分離後の切断端面に、管中心方向に向いた『ばり・だれ』現象が発生するという不具合を有していたのである。
故に、切断後の短管を、例えば次工程で、プレスによる2次加工を行うために、プレス金型を管の内面に挿入しようとする際においては、この『ばり・だれ』が支障となることがあり、分離切断からプレス加工への中間で『ばり・だれ』の除去・修正の工程を加えねばならないという不具合が発生していたのである。
特開平9−239614号公報
本発明は、上述のロータリーディスクカッターによる切断端面の塑性変形の『ばり・だれ』の除去・修正を、材料管の切断と同時に実施して、高速高能率でかつ切断面が平滑・美麗な製品の得られる装置を提供せんとするものである。
次に課題を解決するための手段を説明する。
請求項1においては、長尺の金属材料管の端部から一定寸法の短尺の管を順次切取り分断する金属管の定寸切取り装置において、ディスクカッター1による材料管の切断と、切断後の切削バイト12による端面切削とを、同一装置内で処理可能としたものある。
請求項2においては、請求項1記載の金属管の定寸切取り装置において、ディスクカッター1と切削バイト12は、管の軸方向に一定距離Aだけ離れて取り付けられているものである。
請求項3においては、請求項1記載の金属管の定寸切取り装置において、切削バイト12の取付位置は、ディスクカッター1の取付位置となる半径dよりも、大きい半径Dの位置で回転すべく配置されているものである。
請求項4においては、請求項1記載の金属管の定寸切取り装置において、ディスクカッター1に対して、左右の位置に切削バイト12・33を配置し、1組の切削バイト12の取り付け位置が、ディスクカッター1より材料管側に位置しており、残りの1組ないし2組の内、少なくとも1組は反材料管側に位置しているものである。
請求項5においては、請求項1記載の金属管の定寸切取り装置において、切削バイト12を保持する切削バイトホルダー13を、ディスクカッター1を保持するカッターホルダー2に、ゴム或いはバネ等の弾性体14を介在させて取付けしたものである。
請求項6においては、請求項1記載の金属管の定寸切取り装置において、材料管の軸芯方向にスライド移動するテーパー案内面を設け、該テーパー案内面により拡縮動作をする管チャック装置17により材料管をチャックすべく構成したものである。
請求項7においては、請求項5記載の金属管の定寸切取り装置において、ディスクカッター1及び切削バイト12とを一体に取り付けたカッターホルダー2を、材料管の軸芯に対して、相互に対向する位置に2組配置したものである。
請求項8においては、請求項6記載の金属管の定寸切取り装置において、材料管の軸芯方向にスライドするテーパー案内面による拡縮動作をする管チャック装置17・22を、カッターホルダー2に対して左右に2組設けたものである。
本発明は以上の如く構成したので、次のような効果を奏するものである。
請求項1の如く、長尺の金属材料管の端部から一定寸法の短尺の管を順次切取り分断する金属管の定寸切取り装置において、ディスクカッター1による材料管の切断と、切断後の切削バイト12による端面切削とを、同一装置内で処理可能としたので、ディスクカッター1による塑性変形による切断であるので、『ばり・だれ』が端面に発生するが、この端面の『ばり・だれ』を同時に処理するので、次工程においてプレス加工する場合にも、品質の安定した切断管を供給することが、一工程の処理で提供することが可能となったのである。
請求項2の如く、ディスクカッター1と切削バイト12は、管の軸方向に一定距離Aだけ離れて取り付けられているので、ディスクカッター1による塑性変形切断処理後に、一定距離Aだけ材料管を移動させることにより、同じ装置上で、端面切削処理が出来るので、1工程の段取り時間を短くすることが出来たものである。
請求項3の如く、切削バイト12はディスクカッター1の取付位置の半径dよりも回転径の外側の半径Dの位置で回転すべく配置されているので、ディスクカッター1による塑性変形切断する作業の際においては、切削バイト12が材料管に接触することがなく、切断後に、カム8を大きく移動させて、カッターホルダー2を切り込み側に移動させた場合にのみ、切削バイト12・33を材料管に接当させて作業するという2段の作業が可能となったのである。
請求項4の如く、ディスクカッター1に対して、左右の位置に切削バイト12・33を配置し、1組の切削バイト12の取り付け位置が、ディスクカッター1の取付位置より材料管側に位置しており、残りの1組ないし2組の内、少なくとも1組は反材料管側に位置してことにより、ディスクカッター1により塑性変形切断した後の材料管の先端の切断処理を切削バイト33でおこない、同じく塑性変形切断後の処理済み材料管の終端部の切断処理を切削バイト12により行うことが出来るようになり、高速で定寸切断することが可能となったのである。
請求項5の如く構成したので、切削バイト12を保持する切削バイトホルダー13を、ディスクカッター1を保持するカッターホルダー2に、ゴム或いはバネ等の弾性体14を介在させて取付けしたので、切削バイト12・33は管外周部から内周部の移動を管形状に上手く倣って行き、『ばり・だれ』だけを効果的に除去する。
請求項6の如く、材料管の軸芯方向にスライド移動するテーパー案内面を設け、該テーパー案内面により拡縮動作をする管チャック装置17により材料管をチャックすべく構成したので、空圧シリンダー20により、簡単に管チャック装置17をチャック動作することが可能となり、回転主軸6の内部に空圧シリンダー20の連動管や管チャック装置17を配置することが可能となったものである。
請求項7の如く、ディスクカッター1及び切削バイト12とを一体に取り付けたカッターホルダー2を、材料管の軸芯に対して、相互に対向する位置に2組配置したので、ディスクカッター1と切削バイト12・33の配置を、最低限度とすることができて、コンパクトな金属管の定寸切取り装置とすることが出来たものである。
請求項8の如く、材料管の軸芯方向にスライドするテーパー案内面による拡縮動作をする管チャック装置17・22を、カッターホルダー2に対して左右に2組設けたので、定寸切断前の材料管と、定寸切断後の材料管の両方を、管チャック装置17と管チャック装置22により把持することが可能となり、搬送ローラー25により搬送後の切断管の加工処理工程を簡潔に構成することか可能となったものである。
次に本発明の実施の形態を説明する。
図1は、金属管の定寸切取り装置の全体側面図、
図2は、同じく全体平面図、
図3は、金属管の定寸切取り装置のディスクカッター1と切削バイト12の部分周辺の拡大側面図、
図4は、ディスクカッター1の部分の拡大正面図。
図5は、カム8のカム孔8a・8bの構造を示す図面である。
図1から図4において、金属管の定寸切取り装置の構成について詳細に説明する。
金属管の定寸切取り装置を構成する要素としては、次の通りである。
金属管の定寸切取り装置は、左側に搬送ローラー25と管チャック装置22と空圧シリンダー23を主体とする切断後の材料管を保持して端面切断する機構を配置している。
右側には、材料管を供給する機構と、それを切断するためのディスクカッター1とカッターホルダー2と管チャック装置17等が配置されている。
本発明の要部を構成する切削バイト12・33は、送り込まれる材料管を切断する管チャック装置17とカッターホルダー2とディスクカッター1の側において、カッターホルダー2に、ディスクカッター1を挟んで左右の位置に付設されている。
また、材料管の軸心から見た場合において、図4に示す如く、切削バイト12はディスクカッター1の取付位置の半径dよりも回転径の外側の半径Dの位置で回転すべく配置されている。ディスクカッター1と切削バイト12・33は共に、カッターホルダー2に付設されているので、切り込みサーボモーター11とスクリュー及びナット機構10の駆動によるカム8の左右動と共に、切り込み方向である軸芯方向に同時に食い込み移動する。
故に、ディスクカッター1が材料管を塑性変形切断している際には、切削バイト12・33は、材料管に接当することはないのである。また、切削バイト12・33により端面切断している場合には、該位置には材料管が切断されて存在しない位置にディスクカッター1が位置しているので、ディスクカッター1が材料管に接当することはないのである。
主モーター7により駆動される回転主軸6の上に、カッターホルダー2が配置されており、該カッターホルダー2にディスクカッター1と、切削バイト12・33が付設されている。即ち、カッターホルダー2には、ディスクカッター1の左右の位置、即ち送り方向の前後の位置に一定距離Aをおいて、前後の切削バイト12・33が、ゴム或いはバネ等の弾性体14を介して配置されている。
ディスクカッター1を被切断管の直径方向に切り込み送りするための旋回送り機構を構成するために、カッターホルダー2にアーム軸4が設けられており、該アーム軸4には従動ローラーが軸受け支持されている。
該アーム軸4の従動ローラーは、カム8と共に回転するアーム軸支持筒36の凹部に嵌入している。また、旋回中心軸3は、回転主軸6と共に回転するカッターホルダー支持筒37と共に回転している。
そして、カム8は切り込みサーボモーター11により左右動させられるスクリュー及びナット機構10により、左右に摺動する機構となっており、外周には、図5に示すような『ハ』型のカム孔8a・8bが穿設されている。該カム孔8a・8bに、カムフォロワー機構9を構成する、アーム軸支持筒36に支持された従動ローラーと、カッターホルダー支持筒37に支持された従動ローラーが嵌装されている。
該構成により、切り込みサーボモーター11により、スクリュー及びナット機構10を左右動させて、カム8を強制的に回転主軸6の外周で左右に摺動させることにより、『ハ』型のカム孔8a・8bに沿って、カッターホルダー支持筒37とアーム軸支持筒36の位置関係が外周上で開閉してずれるのである。この開閉ズレの幅が、ディスクカッター1の切り込み量となるのである。
カッターホルダー2が管外周で高速周回運動するために発生する遠心力でカッターホルダー2が旋回中心軸周りに不要な旋回力を発生させることを防止するために、カッターホルダー2に設けられたカウンターウエイト5が設けられている。
また、ディスクカッター1のカッターホルダー2を、材料管の外周に高速周回運動させるための回転主軸6と、該回転主軸6を回転駆動させるための主モーター7が設けられている。
また、ディスクカッター1を被切断管の直径方向に切り込み送りするためにカッターホルダー2のアーム軸4に旋回駆動力を伝達するためのカム8及びカムフォロワー機構9が設けられている。
そして、カムフォロワー機構9を移動させるためのサーボモーター11にて駆動させるスクリュー及びナット機構10が設けられている。
ディスクカッター1、カッターホルダー2、切り込み送りするためのカム8及びカムフォロワー機構9は、被切断管の外周の少なくとも対向する位置に2組、或いは120度均等配置位置に3組が回転主軸6上に載置してある。
ディスクカッター1とカッターホルダー2に設置された切削バイト12及び切削バイトホルダー13がゴム或いはバネ等の弾性体14の上に締結されている。 該ゴム或いはバネ等の弾性体14により切削バイトホルダー13と切削バイト12・33を支持していることにより、切削バイト12・33の先端は、フレキシブルに切断端面に接触するのである。
ディスクカッター1と切削バイト12は、管の軸方向に一定距離Aだけ離れて取り付けられている。但し、2組ないし3組のカッターホルダー2において、少なくとも、1組は切削バイト12の取り付け位置が、ディスクカッター1より材料管側に位置しており、残りの1組ないし2組の内、少なくとも1組は反材料管側に位置している。
1組は分断された管の材料管側の端面の『ばり・だれ』を除去・修正するためのものであり、反対側の1組は切り落とし側の管の端面の『ばり・だれ』を除去・修正するためのものである。
切削バイトホルダー13をディスクカッターホルダー2に取り付ける箇所にはゴム或いはバネ等の弾性体14を介在させて取り付けしている。
材料管を本体の回転主軸6内を通過させるために、回転主軸6の中心に貫通孔15が穿設されている。該貫通孔15の内部に材料管が配置されて、管チャック装置17により固定されるのである。
該貫通孔15の内部に挿入されていて材料管をしっかりと保持できるように拡縮ガイド16によってテーパーガイドによる拡縮機能を有する管チャック装置17が構成されている。
管チャック装置17の先端は管軸方向にスライド移動可能な軸受けベアリング18で支持されている。また拡縮ガイド16の他端には、空圧シリンダー19による管軸方向の移動機構が設けられており、この空圧シリンダー19の作動により管チャック装置17が拡縮することにより、切断された材料管の根元側をしっかりと保持する。
また、拡縮ガイド16及び管チャック装置17の一端側には、これら全体を管軸方向に前進後退移動するため空圧シリンダー20による押し引き機構が設けられており、その移動ストロークは前記の一定距離Aに合致させている。
さらに、その外側には、図示していないが、材料管を保持しながら本体内に押し込み挿入するための押し込み機構が設置されている。
この押し込み機構はサーボモーター駆動であり、サーボ制御により材料管を所定の切断長さずつ正確に押し込み移動させるように構成している。
ディスクカッター1を挟んで上記の材料管根元チャック機構の反対側には、切り落とされる管を保持するチャック装置が配置されている。こちらも、テーパー案内面を有する拡縮ガイド21と、それによって拡縮される管チャック装置22と、拡縮ガイド21を管軸方向に移動させる空圧シリンダー23と、また拡縮ガイド21及び管チャック装置22の全体を管軸方向に前進後退移動させるための空圧シリンダー24とで構成されている。空圧シリンダー24による移動ストロークも、前記の一定距離Aに合致している。
さらに、この切り落とされる側の管チャック装置22の他端側には、切り落とされた短管を転送し排出するための搬送ローラー25が設けられている。
また、ディスクカッター1や切削バイト12は、消耗品であるので、一定作業回数の終了後には、新品と交換する必要がある。また管チャック装置17や管チャック装置22は、管サイズが変更になる時には、段取り替えとしての交換作業が必要となる。
これらの作業を便利にするために、切り落とされる側の拡縮ガイド21及び管チャック装置22等の全体機構を離隔させるための空圧シリンダー26による移動案内装置が設けられている。
これらの装置による作用を以下の述べる。
まず、材料管が図示されていない入り側の押し込み機構による本体の貫通孔15内に挿入されてくる。その押し込み移動距離は押し込み機構のサーボ機構により正確に制御されているので、材料管の先端がディスクカッター1の先端に到達したところで、押し込みは停止される。
材料管の最先端の切り口が製品として採取して良い状態になっているかどうかによって、最初の動作は異なってくる。通常は最先端部はまずディスクカッター1により10mmほど突き出して切り落として屑として排出し、そこから以降を製品として採取する。
材料管の先端がディスクカッター1の切削バイト12に到達し、押し込みが停止したところで、空圧シリンダー19の作用により拡縮ガイド16が図の左方向に移動して、管チャック装置17を縮小させ材料管を保持する。このとき@空圧シリンダー20は、拡縮ガイド16及び管チャック装置17の全体を図の左方向のストローク終端位置に位置決めされている。
管チャック装置17により管チャックが終了すると主モーター7により回転主軸6を介して、常時、材料管の外周を高速周回しているディスクカッター1及びカッターホルダー2が、切り込みサーボモーター11の作用により材料管の外周側から内周側に向けて進入してくる。
この進入動作は、切り込みサーボモーター11及びスクリュー及びナット機構10の作用によりカム8が、図の左方向に移動し、これによりカム8に嵌装されたカムフォロワー機構9がアーム軸4を旋回中心軸3の中心に対して相対的に旋回させる。これにより、ディスクカッター1が材料管の外周側から内周側に向けて進入する。
ディスクカッター1が材料管の肉厚を貫通して分断を完了させる進入距離は、予め切り込みサーボモーター11の制御の中にプログラムされているので、分断が完了した時点で一旦、切り込みサーボモーター11の切り込み動作は停止し待機する。
そして、空圧シリンダー20が作用して、拡縮ガイド16及び管チャック装置17の全体を図の右方向に一定ストロークAだけ移動し、材料管の先端の分断された位置を切削バイト33の位置に移動させる。
この移動が終了した時点で、再び、切り込みサーボモーター11が切り込み送りを開始する。これにより、次には切削バイトホルダー13のカッターホルダー2への取り付け部には弾性体34が介在されているために、切削バイト33は管外周部から内周部の移動を管形状に上手く倣って行き、『ばり・だれ』だけを効果的に除去する。
切削バイト33が管内周側まで移動する移動量も、予め切り込みサーボモーター11の制御の中にプログラムされているので、ここで切り込みサーボモーター11の回転は反転して、切削バイト12及びディスクカッター1の位置がスタート地点まで戻るところまで動作する。
これにより、最初の分断及び分断面の『ばり・だれ』除去は終了したので、管チャック装置17は管の保持を開放する。そして入り側の押し込み機構30の作用により、材料管は所定の切り落とし製品長さに相当する分だけ、サーボ機構による制御で材料管を左方向に送り込む。
送り込みが終了すると、再び管チャック装置17が管を保持するが、2カット目から以降は、管の切り落とし側の管チャック装置22も作用して材料管の先端側を保持するようになる。
以下のディスクカッター1による分断動作、及び切削バイト33による『ばり・だれ』の除去動作は、1カット目と同じ動作の繰り返しになるが、2カット目からは、管の切り落とし側の管チャック装置22が空圧シリンダー24の作用により、分断された側の管を図の左方向に一定ストロークAだけ移動させて、もう一側の切削バイト12で分断された側の管の分断面の『ばり・だれ』除去作業が同時並行で進む作業が加わる。
即ち、分断により生じた材料送り込み側の分断面と製品管側の分断面との2つの面の『ばり・だれ』除去作業が、2組の管チャック装置17・22、カッターホルダー2・2及び切削バイト12・33の組合せにより同時並行して進行するのである。
1組のサイクル動作が終了する都度、材料管は押し込み機構30の作用により、所定製品長さ分ずつ図の左方向に送り込んでくるので、切り落とされた製品短管は、出側の管チャック装置22の中を押されながら通過し、出側の搬送ローラー25を介して外部に排出されるのである。
また、入り側の材料送り込み機構は、先端の入り側の管チャック装置17の内部に進入できるように細長くなっているので、材料管の終端まで短尺製品が採取できるようになっている。
これらの作用により、1つの装置の中で短管の分断と『ばり・だれ』の除去が、高速かつ高能率で完了できるようになったので、その生産性の向上効果は極めて大きいものが得られるのである。
金属管の定寸切取り装置の全体側面図。 同じく全体平面図。 金属管の定寸切取り装置のディスクカッター1と切削バイト12の部分周辺の拡大側面図。 ディスクカッター1の部分の拡大正面図。 カム8のカム孔の構成を示す図面。
符号の説明
1 ディスクカッター
2 カッターホルダー
3 旋回中心軸
4 アーム軸
5 カウンターウエイト
6 回転主軸
7 主モーター
8 カム
8a・8b カム孔
9 カムフォロワー機構
10 スクリュー及びナット機構
11 切り込みサーボモーター
12・33 切削バイト
13 切削バイトホルダー
14・34 弾性体
15 貫通孔
16 拡縮ガイド
17 管チャック装置
18 軸受けベアリング
19 空圧シリンダー
20 空圧シリンダー
21 拡縮ガイド
22 管チャック装置
23 空圧シリンダー
24 空圧シリンダー
25 搬送ローラー
26 空圧シリンダー

Claims (8)

  1. 長尺の金属材料管の端部から一定寸法の短尺の管を順次切取り分断する金属管の定寸切取り装置において、ディスクカッター1による材料管の切断と、切断後の切削バイト12による端面切削とを、同一装置内で処理可能としたことを特徴とする金属管の定寸切取り装置。
  2. 請求項1記載の金属管の定寸切取り装置において、ディスクカッター1と切削バイト12は、管の軸方向に一定距離Aだけ離れて取り付けられていることを特徴とする金属管の定寸切取り装置。
  3. 請求項1記載の金属管の定寸切取り装置において、切削バイト12の取付位置は、ディスクカッター1の取付位置となる半径dよりも、大きい半径Dの位置で回転すべく配置されていることを特徴とする金属管の定寸切取り装置。
  4. 請求項1記載の金属管の定寸切取り装置において、ディスクカッター1に対して、左右の位置に切削バイト12・33を配置し、1組の切削バイト12の取り付け位置が、ディスクカッター1の取付位置より材料管側に位置しており、残りの1組ないし2組の内、少なくとも1組は反材料管側に位置していることを特徴とする金属管の定寸切取り装置。
  5. 請求項1記載の金属管の定寸切取り装置において、切削バイト12を保持する切削バイトホルダー13を、ディスクカッター1を保持するカッターホルダー2に、ゴム或いはバネ等の弾性体14を介在させて取付けしたことを特徴とする金属管の定寸切取り装置。
  6. 請求項1記載の金属管の定寸切取り装置において、材料管の軸芯方向にスライド移動するテーパー案内面を設け、該テーパー案内面により拡縮動作をする管チャック装置17により材料管をチャックすべく構成したことを特徴とする金属管の定寸切取り装置。
  7. 請求項5記載の金属管の定寸切取り装置において、ディスクカッター1及び切削バイト12とを一体に取り付けたカッターホルダー2を、材料管の軸芯に対して、相互に対向する位置に2組配置したことを特徴とする金属管の定寸切取り装置。
  8. 請求項6記載の金属管の定寸切取り装置において、材料管の軸芯方向にスライドするテーパー案内面による拡縮動作をする管チャック装置17・22を、カッターホルダー2に対して左右に2組設けたことを特徴とする金属管の定寸切取り装置。
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