JP2005288115A - 口腔内擦磨具 - Google Patents

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Abstract

【課題】 肉質の軟弱な歯茎、舌、上顎、下顎、口腔粘膜等、口腔内の歯以外のあらゆる部分を安心して擦磨することのできる、口腔内擦磨具を提供する。
【解決手段】 柄の先端を擦磨体とする口腔内擦磨具において、上記擦磨体の芯として、柄の先端部に可撓性を有する軟質樹脂板体を固定し、上記軟質樹脂板体の表面は弾力性を有する吸水体で被覆し、さらに、上記吸水体の表面は布で被覆した。また、擦磨体を上にして本体を側面から見た場合、柄の中等を下方に約20〜45度曲折させ、かつ、その先を上方に約20〜45度曲折させたことを特徴とする口腔内擦磨具。
【選択図】 図1

Description

本発明は、歯茎、舌、上顎、下顎、口腔粘膜等、口腔内の歯以外の全ての部分を、痛みを伴うことなく安心して自在に擦磨することができる、口腔内擦磨具に関するものである。
一般には、普通の歯磨きブラシ一本で、歯だけでなく口腔内全体の掃除をすませてしまう場合が多い。しかし、歯と違って、歯茎、舌、上顎、下顎、口腔粘膜等は、歯ブラシで強く擦ると痛みを感じ、また傷つく恐れもある。そのため、口臭が気になる人や総入れ歯の高齢者のための、痛みを伴うことなく安心して擦磨することのできる専用の口腔内擦磨具が求められる。
歯ブラシ以外の従来例としては、歯磨きブラシの後端に粘膜用ブラシを設けたもの、歯ブラシのブラシ植え込み部分の周囲に小さな突起を持った粘膜用ブラシを設けたものなど従来の歯ブラシに口腔内擦磨具としての用途を付加させたものが多い。
特開2000−316633号 特開2000−308522号 特開2002−142867号 特開2001−145523号 実開平6−15532号 実開平6−39579号
従来例においては、次のような問題点があった。
(イ)従来の歯磨きブラシの場合、一般にブラシの毛先が尖っているため、これで歯茎 や口腔粘膜等を擦磨すると、痛かったり、傷つけたりする心配があり、安心して 強く擦ることができなかった。
(ロ)また、歯ブラシおよび歯ブラシに口腔内擦磨具としての用途を付加させた用具の 場合、ブラシ部分に厚み(高さ)があるため、唇と歯茎の間、舌のつけ根部分な ど、口腔内の狭い部分までブラシを挿入して擦磨しにくかった。
(ハ)また、歯ブラシおよび歯ブラシに口腔内擦磨具としての用途を付加させた用具の 場合、ブラシ部分の芯(基礎)が硬い柄そのものであるため、たとえ表面に軟質 素材を用いていたとしても、歯茎や粘膜への当たりは硬く、痛みを伴う場合が多 い。特に、歯茎が痩せ細った高齢者の場合は歯茎を傷める心配があった。
(ニ)また、口腔内は複雑な曲線が多い。一般の歯ブラシや歯ブラシに口腔内擦磨具と しての用途を付加させた用具の場合、ブラシの植え込み部分が硬い直線構造で、 しかも、柄が真っ直ぐなため、歯茎、舌、上顎、下顎、口腔粘膜等における多様 かつ微妙な曲線にブラシを密着させにくく、磨き残しが生じやすかった。
本発明は以上の問題点を解決しようとするものである。
柄の先端を擦磨体とする口腔内擦磨具において、上記擦磨体の芯として、柄の先端部に可撓性を有する軟質樹脂板体を固定し、上記軟質樹脂板体の表面は弾力性を有する吸水体で被覆し、さらに、上記吸水体の表面は布で被覆した。また、擦磨体を上にして本体を側面から見た場合、柄の中等を下方に約20〜45度曲折させ、かつ、その先を上方に約20〜45度曲折させた。以上を特徴とする口腔内擦磨具である。
本発明は、次のような効果を有する。
(イ)擦磨体の芯として、可撓性を有する軟質樹脂板体を内蔵させたことで、口腔内の 複雑な曲線にも擦磨体をぴったりと密着させた形で擦磨することができる。
(ロ)また、芯に軟質樹脂板体を内蔵させて擦磨体の先端を薄く仕上げたことで、口腔 内のどんな狭い部分にも擦磨体をスムーズに滑り込ませて擦磨することができ、 磨き残しが出ない。
(ハ)上記軟質樹脂板体の表面は、弾力性のある吸水体で被覆し、さらにこの表面を布 で被覆して擦磨体としたので、これで歯茎や口腔粘膜等を強く擦っても、痛んだ り傷ついたりの心配がなく、安心して擦磨することができる。また、擦磨体表面 の布は、口腔内の汚れをしっかりと捕らえ、擦り取ってくれる。
(ニ)また、上記擦磨体は、全面が擦磨面であるため、擦磨体の表面、裏面、側面を意 識することなく、全擦磨面を自在に駆使して、歯茎、舌、上顎、下顎、口腔粘膜 等、口腔内の隅々まで効率よく擦磨することができる。
(ホ)さらに、柄は二カ所で曲折させてさまざまに握り替えることができるようにした ので、口腔内のあらゆる部分、角度にも擦磨体を自在に密着挿入することができ 、その全擦磨面をもって余すことなく擦磨することができる。
以下、本発明の実施の形態を説明する。
(イ)図4、図5に見るように、柄(2)の先端に、擦磨体(1)の芯として軟質樹脂 板体(13)を固定する。上記軟質樹脂板体(13)は、略楕円形状の薄い板体 で、可撓性を有する。
(ロ)上記軟質樹脂板体(13)の周縁には、擦磨体(1)の先端が口腔内の隅々に突 き当たっても痛くないように、図4、図5に見るように、断面が略円形状の縁部 (14)を設ける。
(ハ)上記軟質樹脂板体(13)は、ポリエステル不職布、ウレタンフォーム、ポリエ ステル綿など、弾力性(クッション性)を有する吸水体(15)一種類または二 種類以上を組み合わせて被覆し、さらにその表面をポリエステル、ナイロン等速 乾性を有する網目状の布(16)で被覆し、図5に見るように、擦磨体(1)の 先端部を薄く、つけ根部分に向けてやや厚く形成し、布の裾は留め具(3)で柄 にしっかり固着させる。
(ニ)上記布(16)は、網目地の他、パイル地、ピコットや小突起つき布、起毛地、 さらに、網、ポリエステル不職布等、口腔内の汚れを捕らえやすい凹凸を有する もの、ザラつきを有するものとする。
(ホ)柄(2)は、図3に見るように、二カ所で曲折させる。擦磨体(1)を上にして 本体を側面から見た場合、後端から伸びた柄(2)は、まず柄中等の第一曲折部 (4)において下方に30度前後の角度(10)で曲折させ、次いでその先の第 二曲折部(5)において上方に、第一曲折部(4)とほぼ同角度の30度前後の 角度(11)で曲折させる。上記第一曲折部(4)および第二曲折部(5)にお いては、握りやすい緩慢な曲線をもって曲折させる。また、擦磨体の表面(7) 、裏面(8)、側面(9)を自在に使い分けられるように、柄(2)の縦方向の 側面は角を落とし、特に、第一曲折部(4)においては、柄(2)を親指と人差 し指で回転させやすいように、やや細く、かつ断面が略楕円形状になるように、 くびれ部(6)を成形する。
本発明は以上のような構造で、これを使用するときは、図6に見るように第一曲折部(4)を親指と人差し指ではさむ形で握り、後は口腔内の複雑な曲線に応じて、第一曲折部(4)と第二曲折部(5)のカーブを利用してさまざまに握り替えながら、隅々まで余すことなく擦磨する。
擦磨体(1)においては、使用時に水を含ませ、指先でつまんで搾ってから、これで口中を隈なく擦磨する。歯磨き粉はつけなくてもよいが、一般には、擦磨体の裏面(8)側に歯磨き粉を少量塗布したほうがすべりがよく、また、上顎内側のくぼみから擦磨すると泡立ちがよく、全体をまんべんなく擦磨しやすい。
擦磨体(1)は、芯の軟質樹脂板体に柔軟性があり、また弾力性を有する吸水体(15)によって被覆され、表面は布(16)で覆われているため、口腔内を傷める心配がなく、安心して自在に擦磨することができる。仮に力を入れすぎて擦磨体(1)の先端が口中の隅に突き当たっても、芯の軟質樹脂体(13)の周縁には縁部(14)も設けてあるので痛くない。上顎内側は擦磨体の裏面(8)で、舌苔は擦磨体の表面(7)、舌裏は擦磨体の裏面(8)で、また、歯茎および歯茎と唇との隙間は擦磨体(1)を先端から挿入して自在に握り替えながら擦磨体全面で、頬粘膜は裏面(8)でと、擦磨する部分に応じて柄(2)を各人の使いやすい擦磨面、角度に自在に握り替えながら、擦磨体の全面を駆使して、口中余すことなく擦磨する。
使用後の擦磨体(1)は、水洗いした後、指先でよく搾って乾燥させ、清潔を保つ。
本発明の斜視図 本発明の正面図 本発明の側面図 本発明の正面透視図 本発明の側面透視図 本発明の使用状態を示す斜視図
符号の説明
1 擦磨体
2 柄
3 布の留め具
4 柄の第一曲折部
5 柄の第二曲折部
6 柄のくびれ部
7 擦磨体の表面
8 擦磨体の裏面
9 擦磨体の側面
10 柄の第一曲折角度
11 柄の第二曲折角度
12 柄の先端
13 軟質樹脂板体
14 軟質樹脂板体の縁部
15 吸水体
16 布
17 軟質樹脂板体と柄の固定部

Claims (2)

  1. 柄の先端を擦磨体とする口腔内擦磨具において、上記擦磨体の芯として、柄の先端部に可撓性を有する軟質樹脂板体を固定し、上記軟質樹脂板体の表面は弾力性を有する吸水体で被覆し、さらに、上記吸水体の表面は布で被覆したことを特徴とする口腔内擦磨具。
  2. 擦磨体を上にして本体を側面から見た場合、柄の中等を下方に約20〜45度曲折させ、かつ、その先を上方に約20〜45度曲折させたことを特徴とする請求項1の口腔内擦磨具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2012046337A1 (ja) * 2010-10-08 2012-04-12 有限会社四季園 舌苔清掃具及びその製造方法
KR101150649B1 (ko) * 2010-03-11 2012-05-25 김응완 밴딩 칫솔
JP5243652B1 (ja) * 2012-08-24 2013-07-24 由美子 志村 口内清浄具
JP2018191718A (ja) * 2017-05-12 2018-12-06 ヤマトエスロン株式会社 口腔清掃具

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