JP2005287324A - 加湿解凍装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 迅速かつ高品位の加湿解凍動作が実現可能な加湿解凍装置を提供する。
【解決手段】 解凍対象物である冷凍された食品等4を収容する解凍室10と、解凍室10内の空気を加熱する加熱ヒータ26と、貯留部24cに貯留された水を加熱することにより、解凍室10内の空気を加湿する加湿ヒータ27と、解凍室10内に収容された食品等4を載置した状態で回転するターンテーブル12aとを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、解凍対象物を加湿解凍する加湿解凍装置に関する。
従来、冷凍された食品等に代表される解凍対象物を加湿解凍する業務用の加湿解凍装置が知られている。このような加湿解凍装置は、解凍室内の空気を加熱するヒータと、貯留タンクに貯留した水を加熱して水蒸気を生成する水蒸気発生装置とを具備しており、ヒータにて解凍室内の空気を加熱して解凍室内の温度を所定の温度(たとえば、室温(25℃)程度)に保つとともに、水蒸気発生装置にて解凍室内の空気に水蒸気を与えて解凍室内の湿度を所定の高湿状態(たとえば、RH90%程度)に保ち、解凍対象物を加湿解凍するものである。
このような加湿解凍装置を利用することにより、解凍対象物の表面の乾燥を防止しつつ水蒸気の凝縮潜熱を利用して解凍が行なえるため、解凍対象物の品位を損なうことなく迅速かつ高効率に解凍対象物の解凍を行なうことができる。
なお、一般的な解凍装置に関する文献としては、たとえば、特開昭63−15075号公報(特許文献1)や、特開昭63−58085号公報(特許文献2)、特開平7−77334号公報(特許文献3)、特開2001−112455号公報(特許文献4)、特開2003−180315号公報(特許文献5)などがある。
特開昭63−15075号公報 特開昭63−58085号公報 特開平7−77334号公報 特開2001−112455号公報 特開2003−180315号公報
しかしながら、上述の加湿解凍装置においては、解凍対象物の表面における乾燥を防止しつつ解凍を迅速に行なえる反面、解凍対象物の表面において水蒸気の凝縮が生じるため、解凍対象物の表面において過剰な水分の付着が生じ、解凍後における解凍対象物の表面の品位低下が生じてしまうという問題があった。また、この過剰な水分の付着は、解凍時において解凍対象物の表面における熱抵抗となり、迅速な解凍の妨げとなっていた。
そこで、本発明は、解凍動作時または/および解凍動作終了後において、解凍対象物の表面に付着した水分を除去することにより、迅速かつ高品位の加湿解凍動作が実現可能な加湿解凍装置を提供することを目的とする。
本発明の第1の局面に基づく加湿解凍装置は、解凍対象物を収容する解凍室と、上記解凍室内の空気を加湿する加湿手段と、上記解凍室内に収容された解凍対象物の表面に付着した水分を除去する水分除去手段とを備える。このように構成することにより、解凍動作時または/および解凍動作終了後において、解凍対象物の表面に付着した水分を除去することが可能になり、加湿解凍による解凍対象物の表面の乾燥が防止され、かつ過剰な水分の付着による解凍対象物の表面の品位低下が防止され、また迅速な解凍が可能になる。
上記本発明の第1の局面に基づく加湿解凍装置にあっては、上記水分除去手段が、上記解凍室内に収容された解凍対象物を載置した状態で回転するターンテーブルにて構成されていることが好ましい。このように構成することにより、解凍対象物を解凍室内において回転させることが可能になるため、解凍対象物の表面に付着した過剰な水分を遠心力によって周囲に飛散させることが可能になり、過剰水分の除去が簡便に行なえるようになる。
上記本発明の第1の局面に基づく加湿解凍装置にあっては、上記水分除去手段が、上記解凍室内に収容された解凍対象物を載置する載置面が水平面に対して傾斜した載置台にて構成されていることが好ましい。このように構成することにより、解凍対象物の表面にて凝縮し載置台に流れ落ちた余剰の水分が載置台に残留することなく傾斜した載置面を伝って流れ出すようになるため、余剰水分の除去が容易に行なえるようになる。
上記本発明の第1の局面に基づく加湿解凍装置にあっては、上記水分除去手段が、上記解凍室内に収容された解凍対象物を載置する載置面を含む載置台と、上記載置面が水平面に対して傾斜するように所定のタイミングで前記載置台を傾斜させる傾斜付与手段とによって構成されていることが好ましい。このように構成することにより、解凍対象物の表面にて凝縮した余剰の水分を、載置台を傾斜させることによって載置台へと流れ出させることが可能になるとともに、載置台に流れ出した水分が載置台に残留することなく傾斜した載置面を伝って流れ出すようになるため、余剰水分の除去が容易に行なえるようになる。
上記本発明の第1の局面に基づく加湿解凍装置にあっては、上記水分除去手段が、上記解凍室内に収容された解凍対象物に対して気流を吹き付ける吹付け手段にて構成されていることが好ましい。このように構成することにより、吹付け手段から吹き付けられる気流によって、解凍対象物の表面において凝縮した余剰の水分が周囲に吹き飛ばされるようになるため、余剰水分の除去が簡便に行なえるようになる。
本発明の第2の局面に基づく加湿解凍装置は、解凍対象物を収容する解凍室と、上記解凍室内の空気を加湿する加湿手段と、上記解凍室内の空気を換気する換気手段と、解凍動作時において、上記加湿手段と上記換気手段とを切換え制御する制御手段とを備える。このように構成することにより、解凍動作時において、加湿手段を動作させる加湿運転と、加湿手段を動作させないで換気手段を動作させる除湿運転とを実現することが可能になる。この結果、加湿運転を行なうことによって解凍対象物の表面に余剰の水分が付着した時点で除湿運転に切り換え、除湿が完了した時点で再度加湿運転に切換えるという解凍動作を実現することができるようになるため、余剰水分の除去が容易に行なえるようになる。このため、加湿解凍による解凍対象物の表面の乾燥が防止されるとともに余剰な水分の付着による解凍対象物の表面の品位低下が防止される。また、従来に比して迅速な解凍が可能になる。
本発明によれば、解凍動作時または解凍動作終了後において、解凍対象物の表面に付着した水分を除去することが可能になるため、高品位にかつ短時間で解凍を行なうことが可能になる。
以下、本発明の実施の形態について、図を参照して詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における加湿解凍装置の模式断面図である。図1に示す本実施の形態における加湿解凍装置1Aは、加湿解凍機能を備えた単体の装置であり、筐体2内にすべての構成部品が組み込まれている。図1に示すように、本実施の形態における加湿解凍装置1Aの内部は、筐体2内部に設置された断熱壁3によって解凍室10と水蒸気生成室20とに区画されている。
解凍室10の底面上には、解凍対象物である冷凍保存された食品等4を載置するための載置台であるターンテーブル12aが配置されている。ターンテーブル12aは、回転駆動モータ11によって回転可能に支持されており、解凍動作時および/または解凍動作終了後において、解凍対象物である食品等4を載置した状態で図中矢印A方向に回転する。ターンテーブル12aは、好ましくは高熱伝導性の材料(たとえばアルミニウム合金等)にて形成される。なお、回転駆動モータ11は、図示しない制御装置によってその動作が制御される。
水蒸気生成室20内には、水を蓄える貯留タンク21と、貯留タンク21から流出する水を導く配管22と、配管22内の水の流れを制御する電磁弁23とが配置されている。配管22は、後述するダクト24を貫通し、その開放端から後述する貯留部24cへ水滴を滴下させるように構成されている。また、貯留部24cに滴下される水滴の量は、電磁弁23の開閉動作によって調整される。なお、電磁弁23によって配管22の先端から滴下される水滴の量は、概ね1cc/min程度に調整される。
解凍室10と水蒸気生成室20とを区画する断熱壁3の所定位置には、解凍室10内の空気を吸い込む吸込口24aと、解凍室10内に空気を送り込む吹出口24bとが設けられている。これら吸込口24aおよび吹出口24bは、水蒸気生成室20内に配置されたダクト24によって接続されている。
ダクト24内には、ダクト24内の空気の流れを促進させる送風手段としての送風ファン25と、解凍室10内の空気を加熱するための加熱手段としての加熱ヒータ26が設置されている。また、ダクト24内に設置された加熱ヒータ26の下流側には、解凍室10内の空気を加湿するための加湿手段としての貯留部24cおよび加湿ヒータ27が設置されている。貯留部24cは、上述の貯留タンク21から流れ出た水を一時的に貯留するための部位であり、加湿ヒータ27は、貯留部24cに一時的に貯留された水を加熱して水蒸気を生成するための手段である。これら貯留部24cおよび加湿ヒータ27の働きにより、ダクト24内を流れる空気に水蒸気が付与される。送風ファン25、加熱ヒータ26および加湿ヒータ27のそれぞれは、図示しない制御装置によってその動作が制御される。
解凍室10の底面に設置されたターンテーブル12aの周囲には、溝部13が形成されている。溝部13の底面には、ドレン配管7に通じる開口が設けられており、ドレン配管7は、解凍室10外に設置されたドレンパン8に面している。ドレンパン8は、ドレン配管7を通じて解凍室10外に排出された排水を貯留し、この排水を外気に通じさせて蒸発させるための手段である。
上述の構成を有する加湿解凍装置1Aにおいては、送風ファン25を作動させることによって解凍室10内の空気が吸込口24aを介してダクト24内に導入される。そして、加熱ヒータ26の作用により、ダクト24内を通過する空気に熱が与えられる。また、貯留部24c内に貯留された水を加湿ヒータ27によって加熱することにより、ダクト24内を通過する空気に水蒸気5が与えられる。熱および水蒸気5を受け取った空気は、送風ファン25の作用によって吹出口24bから解凍室10内へと導入される。以上により、解凍室10内の温度が所定の温度(たとえば25℃程度)および湿度(たとえばRH90%程度)に維持される。
解凍室10内に導入された空気は、解凍対象物である食品等4の表面と接触することにより、食品等4に対して熱を与える。また同時に、熱が奪われることによって食品等4の表面において水蒸気5の凝縮が生じ、食品等4の表面に液滴6が付着する。この作用により、解凍時において食品等4の表面が乾燥することが防止される。
本実施の形態における加湿解凍装置1Aにおいては、解凍動作時または/および解凍動作終了後において、ターンテーブル12aが解凍対象物である食品等4を載置した状態で回転する。このターンテーブル12aの回転により、遠心力によって食品等4の表面に付着した余剰の水分がターンテーブル12aの周囲に向かって(図中矢印B方向に向かって)飛散する。すなわち、本実施の形態における加湿解凍装置1Aにあっては、ターンテーブル12aが解凍対象物である食品等4の表面に付着した余剰の水分を除去する水分除去手段として機能する。
飛散した水分は、解凍室10の側壁面によって受け止められ、ターンテーブル12aの周囲に設けられた溝部13に集められる。溝部13に集められた水分は、ドレン配管7を介してドレンパン8へと送られる。なお、断熱壁3に設けられた吸込口24aには、その吸い込み開口を覆うように防滴カバー14が取付けられている。この防滴カバー14は、ターンテーブル12aが回転することによって飛散する液滴6がダクト24内に進入することを防止するためのものである。
以上のように、本実施の形態の如くの構成の加湿解凍装置1Aとすることにより、解凍動作時または/および解凍動作終了後において、解凍対象物である食品等4の表面に付着した余剰の水分を除去することが可能になり、加湿解凍による食品等4の表面の乾燥を防止するとともに過剰な水分の付着による食品等4の表面の品位低下が防止され、また迅速な解凍が可能になる。
なお、ターンテーブル12aの回転速度は、ターンテーブル12a上に載置された食品等4が遠心力によって周囲に移動しない程度の速さに制御することが必要である。しかしながら、あまりに低速で回転させた場合には、余剰水分の除去も困難になるため、ターンテーブル12a上に載置された食品等4の質量を検知するセンサを別途設け、この質量情報に基づいて回転速度を適宜調整することが好ましい。また、ターンテーブル12aからの食品等4の落下を防止するためには、食品等4をターンテーブル12aに固定する固定手段(たとえば固定ベルト等)を別途設けてもよい。
また、解凍動作時において必ずしも継続的にターンテーブル12aを回転させる必要はなく、所定のタイミングにて回転および停止を繰り返すように断続的に回転させてもよい。また、上述の質量検知センサによって検知される質量情報に基づいて(たとえば、液滴が食品等4に付着することによる質量の増加等を検知して)、所定時間のみ回転させるように制御してもよい。
(実施の形態2)
図2は、本発明の実施の形態2における加湿解凍装置の模式断面図である。図2に示す本実施の形態における加湿解凍装置1Bは、上述の実施の形態1における加湿解凍装置1Aと同様に、加湿解凍機能を備えた単体の装置である。なお、上述の実施の形態1における加湿解凍装置1Aと同様の部分については図中同一の符号を付し、その説明はここでは繰り返さない。
図2に示すように、本実施の形態における加湿解凍装置1Bは、上述の実施の形態1における加湿解凍装置1Aと載置台の構成が異なる。具体的には、本実施の形態における加湿解凍装置1Bにおける載置台は、解凍室10の底面に固定された伝導プレート12bによって構成されている。伝導プレート12bは、上述の実施の形態1におけるターンテーブル12aと同様に、好ましくは高熱伝導性の材料(たとえばアルミニウム合金等)にて形成される。
解凍対象物である食品等4を載置する伝導プレート12bの載置面は、水平面に対して所定の傾角θ1をもって傾斜している。ここで、所定の傾角θ1は、好ましくは0°<θ1≦15°の条件を満たすように形成され、より好ましくは5°≦θ1≦10°の条件を満たすように形成される。
このように構成することにより、解凍対象物である食品等4の表面にて凝縮し載置台に流れ落ちた余剰の液滴6が、伝導プレート12b上に残留することなく傾斜した載置面を伝って図中矢印C方向に流れ落ち、伝導プレート12bの周囲に設けられた溝部13に集められる。溝部13に集められた水分は、ドレン配管7を介してドレンパン8へと送られる。すなわち、本実施の形態における加湿解凍装置1Bにあっては、解凍対象物である食品等4を載置する載置面が水平面に対して傾斜した伝導プレート12bにて食品等4の表面に付着した余剰の水分を除去する水分除去手段が構成されている。
このように構成することにより、解凍動作時において解凍対象物である食品等4の表面に付着した余剰の水分を食品等4から取り除くことが可能になり、加湿解凍による食品等4の表面の乾燥が防止されるとともに過剰な水分の付着による食品等4の表面の品位低下が防止され、また迅速な解凍が可能になる。
なお、伝導プレート12bの載置面を大きく傾斜させた場合には、食品等4が傾斜した載置面を伝って滑り落ちてしまうことが懸念されるため、載置面に凹凸を付したり、食品等4を伝導プレート12bに固定する固定手段(たとえば固定ベルト等)を別途設けたりしてもよい。
また、図3は、本実施の形態における加湿解凍装置の変形例を示す模式断面図である。図3に示すように、加湿解凍装置1Cにおいては、解凍対象物である食品等4を載置する載置面が水平面に対して傾斜した載置台として、すり鉢状の載置面を有する伝導プレート12cを用いている。このように、すり鉢状の載置面を有する伝導プレート12cを用いることによっても、食品等4が傾斜した載置面を伝って滑り落ちることが防止できる。
(実施の形態3)
図4は、本発明の実施の形態3における加湿解凍装置の模式断面図である。図4に示す本実施の形態における加湿解凍装置1Dは、上述の実施の形態1における加湿解凍装置1Aと同様に、加湿解凍機能を備えた単体の装置である。なお、上述の実施の形態1における加湿解凍装置1Aと同様の部分については図中同一の符号を付し、その説明はここでは繰り返さない。
図4に示すように、本実施の形態における加湿解凍装置1Dは、上述の実施の形態1における加湿解凍装置1Aと載置台の構成が異なる。具体的には、本実施の形態における加湿解凍装置1Dにおける載置台は、解凍室10の底面に載置された伝導プレート12dによって構成されている。伝導プレート12dは、上述の実施の形態1におけるターンテーブル12aと同様に、好ましくは高熱伝導性の材料(たとえばアルミニウム合金等)にて形成される。伝導プレート12dの下方には、伝導プレート12dの裏面側の周縁部近傍に接する蛇腹15が設置されている。この蛇腹15は、図示しない加圧ポンプに接続されている。
図5は、図4に示す加湿解凍装置において、加圧ポンプを動作させた状態を示す模式断面図である。図5に示すように、加圧ポンプを動作させた場合には、蛇腹15の内腔に圧縮空気が送り込まれ、これによって蛇腹15が上下方向に膨張し、伝導プレート12dの周縁部近傍を上方に向かって(図中矢印D方向に向かって)押し上げる。これにより、解凍対象物である食品等4が載置される伝導プレート12dの載置面が水平面に対して所定の傾角θ2をもって傾斜する。すなわち、本実施の形態における加湿解凍装置1Dにおいては、蛇腹15およびこの蛇腹15に接続された加圧ポンプによって、食品等4が載置される載置面を水平面に対して傾斜させる傾斜付与手段が構成されている。そして、この傾斜付与手段と載置台とによって水分除去手段が構成されている。
なお、加圧ポンプは、図示しない制御装置によってその動作が制御され、所定のタイミングをもって駆動される。また、上述の傾角θ2としては、上述の実施の形態2における傾角θ1と同様に、好ましくは0°<θ2≦15°の範囲とし、より好ましくは5°≦θ2≦10°の範囲とする。
このように構成することにより、解凍対象物である食品等4の表面にて凝縮した余剰の水分を、伝導プレート12dを傾斜させることによって伝導プレート12d上へと流れ出させることが可能になるとともに、伝導プレート12dに流れ出した液滴が伝導プレート12dの載置面上に残留することなく傾斜した載置面を伝って図中矢印E方向に向かって流れ出るようになるため、余剰水分の除去が容易に行なえるようになる。これにより、加湿解凍による食品等4の表面の乾燥が防止されるとともに過剰な水分の付着による食品等4の表面の品位低下が防止され、また迅速な解凍が可能になる。
なお、伝導プレート12dのを大きく傾斜させた場合には、食品等4が傾斜した載置面を伝って滑り落ちてしまうことが懸念されるため、載置面に凹凸を付したり、食品等4を伝導プレート12dに固定する固定手段(たとえば固定ベルト等)を別途設けたりしてもよい。
また、解凍動作時において所定のタイミングにて伝導プレート12dを傾斜させてもよいし、別途、解凍対象物の質量を検知する質量検知センサを設け、この質量検知センサによって検知される質量情報に基づいて(たとえば、液滴が食品等4に付着することによる質量の増加等を検知して)、傾斜させるように制御してもよい。
なお、傾斜付与手段としては、上述の蛇腹および加圧ポンプを用いたものに限られず、モータおよびカム等を用いたものや油圧を用いたものなど、様々な機構を採用することが可能である。
(実施の形態4)
図6は、本発明の実施の形態4における加湿解凍装置の模式断面図である。図6に示す本実施の形態における加湿解凍装置1Eは、上述の実施の形態1における加湿解凍装置1Aと同様に、加湿解凍機能を備えた単体の装置である。なお、上述の実施の形態1における加湿解凍装置1Aと同様の部分については図中同一の符号を付し、その説明はここでは繰り返さない。
図6に示すように、本実施の形態における加湿解凍装置1Eは、上述の実施の形態1における加湿解凍装置1Aと載置台の構成が異なる。具体的には、本実施の形態における加湿解凍装置1Eにおける載置台は、解凍室10の底面に固定された伝導プレート12eによって構成されている。伝導プレート12eは、上述の実施の形態1におけるターンテーブル12aと同様に、好ましくは高熱伝導性の材料(たとえばアルミニウム合金等)にて形成される。
また、図6に示すように、本実施の形態における加湿解凍装置1Eは、上述の実施の形態1における加湿解凍装置1Aと異なり、解凍室10内の所定の位置に気流を吹き付ける吹付け手段としてのノズル16を備えている。ノズル16は、伝導プレート12e上に載置された解凍対象物である食品等4に向かって図中矢印F方向に気流を吹き付ける。この気流により、解凍対象物である食品等4の表面にて凝縮した余剰の液滴6が図中矢印G方向に向かって吹き飛ばされる。吹き飛ばされた水分は、解凍室10の側壁面によって受け止められ、伝導プレート12eの周囲に設けられた溝部13に集められる。溝部13に集められた水分は、ドレン配管7を介してドレンパン8へと送られる。すなわち、本実施の形態における加湿解凍装置1Eにあっては、解凍対象物である食品等4に対して気流を吹き付けるノズル16にて食品等4の表面に付着した余剰の水分を除去する水分除去手段が構成されている。
このように構成することにより、吹付け手段であるノズル16から吹き出される気流により、解凍対象物である食品等4の表面にて凝縮した余剰の水分を周囲に吹き飛ばすことが可能になるため、余剰水分の除去が簡便に行なえるようになる。これにより、加湿解凍による食品等4の表面の乾燥が防止されるとともに過剰な水分の付着による食品等4の表面の品位低下が防止され、また迅速な解凍が可能になる。
なお、気流を吹き出すノズル16の設置位置としては、筐体2の開閉扉が設置される側の面に設けられることが好ましい。通常は、装置本体の前面に開閉扉が設けられる場合が多いため、この場合には、筐体内部の前面側に、奥側に向かって気流を吹き付けるようにノズル16が設置されることが好ましい。このように構成することにより、万が一解凍動作時にユーザが開閉扉を開いた場合にも、液滴が装置外部へと飛散することが防止されるようになる。
また、ノズル16による気流の吹き付けは、解凍動作時において継続的に行なってもよいし、断続的に行なってもよい。また、別途、解凍対象物の質量を検知する質量検知センサを設け、この質量検知センサによって検知される質量情報に基づいて(たとえば、液滴が食品等4に付着することによる質量の増加等を検知して)、ノズル16による吹き付けを行なうように制御してもよい。
(実施の形態5)
図7は、本発明の実施の形態5における冷凍冷蔵庫を示す模式断面図であり、図8は、図7に示す冷凍冷蔵庫に組み込まれた加湿解凍装置の模式断面図である。本実施の形態における加湿解凍装置1Fは、上述の実施の形態1〜4とは異なり、冷凍冷蔵庫の内部に組み込まれている。なお、図8においては、上述の実施の形態1における加湿解凍装置1Aと同様の部分について図中同一の符号を付し、その説明は繰り返さない。
図7に示すように、本実施の形態における冷凍冷蔵庫30は、断熱壁31で囲まれた空間内に、食品等を冷凍する冷凍室32と、食品等を冷蔵する冷蔵室33と、野菜が収納される野菜室34とを備えている。また、本実施の形態における冷凍冷蔵庫30は、断熱壁31にて区画される所定の空間に加湿解凍装置1Fを有している。加湿解凍装置1Fは、図7に示すように、解凍室10と水蒸気生成室20とを備えている。
図8に示すように、本実施の形態における加湿解凍装置1Fは、上述の実施の形態1における加湿解凍装置1Aと載置台の構成が異なる。具体的には、本実施の形態における加湿解凍装置1Fの載置台は、解凍室10の底面に固定された伝導プレート12fによって構成されている。伝導プレート12fは、上述の実施の形態1におけるターンテーブル12aと同様に、好ましくは高熱伝導性の材料(たとえばアルミニウム合金等)にて形成される。なお、その他の構成については、上述の実施の形態1における加湿解凍装置1Aと同様である。
図9は、図7に示す冷凍冷蔵庫における冷気の流れを示すブロック図である。図9に示すように、本実施の形態における冷凍冷蔵庫30においては、冷凍機が生成した冷熱は、まず冷媒によって蒸発器35に伝達される。蒸発器35では冷気が生成される。蒸発器35で生成された冷気は、Fファン36の回転により冷気流路内を流れる。冷気流路内を流れる冷気は、冷凍室32、冷蔵室33、および解凍室10のそれぞれに流れ込むことが可能である。ただし、蒸発器35と冷蔵室33との間の冷気流路にはRダンパ37が設けられ、蒸発器35と解凍室10との間の冷気流路にはKダンパ38が設けられている。Rダンパ37およびKダンパ37の機能によって冷蔵室33と解凍室10とのそれぞれの冷気流路の幅が調節される。それによって、冷蔵室33内の冷気の温度と解凍室10内の冷気の温度とが調節される。また、冷蔵室33と野菜室34とは連通しており、冷蔵室33によってわずかに暖められた冷気が野菜室34に流れ込む。野菜室34、解凍室10および冷凍室32の冷気は、Fファン36の働きにより、蒸発器35に戻る。
図10は、図8に示す加湿解凍装置の解凍室内における冷気の流れと加湿空気の流れとの関係を説明するためのブロック図である。図10に示すように、本実施の形態における冷凍冷蔵庫30においては、解凍室10内の食品等4を解凍するための水蒸気の流路と蒸発器35が生成した冷気の流路とが、別個独立の流路として形成されている。図8に示す送風ファン25の回転により加熱ヒータ26の熱気と加湿ヒータ27による湿気とが解凍室10内に送り込まれる。それにより、解凍室10内の空気は、温度が0〜25℃の範囲内でかつ湿度が概ね90%程度になるように制御される。
図11は、本実施の形態における加湿解凍装置における加熱ヒータと加湿ヒータのON/OFF動作、およびKダンパの開閉動作を示すタイミングチャートである。図11に示すように、本実施の形態における加湿解凍装置1Fにあっては、解凍動作時において、加湿運転と除湿運転とが交互に繰り返される。
加湿運転時においては、上述のKダンパ38を閉状態とし、蒸発器35から解凍室10へ流入する冷気の流れを遮断するとともに、加熱ヒータ26および加湿ヒータ27を動作させ、解凍室10内に収容された解凍対象物である食品等4の加湿解凍が行なわれる。上記加湿運転を所定時間継続した場合には、解凍対象物である食品等4の表面に余剰の水分が付着する。この余剰の水分が付着した状態となった時刻t1において、除湿運転に移行する。
除湿運転においては、上述のKダンパ38を開状態とし、蒸発器35から解凍室10内へと冷気を導くとともに、加熱ヒータ26および加湿ヒータ27を停止させる。これにより、解凍室10内の温度を下げるとともに解凍室10内に含まれる水分(主に水蒸気)を解凍室10の外部へと排出させる。そして、この状態を一定時間維持した時刻t2において、上述のKダンパ38を閉状態に切り換えるとともに加熱ヒータ26を再び動作させ、温度が低下した解凍室10内の温度を所定の温度にまで昇温する。
昇温が完了した時刻t3において、加湿ヒータ27を再び動作させ、加湿運転を再開する。なお、上述のKダンパ38、加熱ヒータ26および加湿ヒータ27の動作は、図示しない制御装置によって行なわれる。
以上において説明したように、解凍動作時において、加湿手段である加湿ヒータ27の動作を所定時間停止させるように制御手段にて制御することにより、加湿運転を行なうことによって解凍対象物である食品等4の表面に余剰の水分が付着した時点で除湿運転に切り換え、除湿が完了した時点で再度加湿運転に切換えるという解凍動作を実現することができるようになり、余剰水分の除去が容易に行なえるようになる。すなわち、制御手段によって加湿手段である加湿ヒータ27と、換気手段であるFファン36およびKダンパ38等を切換え制御し、加湿運転と除湿運転とを交互に行なうことにより、解凍動作時における余剰水分の除去が可能になる。このため、加湿解凍による食品等4の表面の乾燥が防止されるとともに余剰な水分の付着による食品等4の表面の品位低下が防止される。また、従来に比して迅速な解凍が可能になる。
なお、加湿運転と除湿運転の切換えは、所定のタイミングにおいて自動的に行なわれるように制御してもよいし、各種センサを設けてこのセンサによって検知される情報に基づいて行なわれるように構成してもよい。たとえば、加湿運転から除湿運転への切換えは、解凍対象物の質量を検知する質量検知センサを設け、この質量検知センサによって検知される質量情報に基づいて(たとえば、液滴が食品等4に付着することによる質量の増加等を検知して)、切換えるように制御することが可能であるし、また、除湿運転から加湿運転への切換えは、解凍室10内の室温を検知する室温検知センサを設け、この室温検知センサによって検知される解凍室10の室温情報に基づいて(たとえば、解凍室10の室温が所定の温度に達したことを検知して)、切換えるように制御することが可能である。
上述の実施の形態1から4においては、加湿解凍機能を有する単体の加湿解凍装置に本発明を適用した場合を例示して説明を行なったが、冷凍冷蔵庫等の他の機器に組み込まれた加湿解凍装置に対しても同様に適用することが可能である。また、上述の実施の形態5においては、冷凍冷蔵庫に組み込まれた加湿解凍装置に本発明を適用した場合を例示して説明を行なったが、加湿解凍機能を有する単体の加湿解凍装置や、冷凍冷蔵庫以外の機器に組み込まれた加湿解凍装置に対しても同様に適用することが可能である。さらには、上述の実施の形態1から5を適宜組み合わせることも可能である。
このように、今回開示した上記各実施の形態はすべての点で例示であって、制限的なものではない。本発明の技術的範囲は特許請求の範囲によって画定され、また特許請求の範囲の記載と均等の意味および範囲内でのすべての変更を含むものである。
本発明の実施の形態1における加湿解凍装置の模式断面図である。 本発明の実施の形態2における加湿解凍装置の模式断面図である。 本発明の実施の形態2における加湿解凍装置の変形例を示す模式断面図である。 本発明の実施の形態3における加湿解凍装置の模式断面図である。 図4に示す加湿解凍装置において、傾斜付与手段を動作させた状態を示す模式断面図である。 本発明の実施の形態4における加湿解凍装置の模式断面図である。 本発明の実施の形態5における冷凍冷蔵庫の模式断面図である。 図7に示す冷凍冷蔵庫に組み込まれた加湿解凍装置の模式断面図である。 図7に示す冷凍冷蔵庫における冷気の流れを示すブロック図である。 図8に示す加湿解凍装置の解凍室内における冷気の流れと加湿空気の流れとの関係を説明するためのブロック図である。 図8に示す加湿解凍装置における加熱ヒータと加湿ヒータのON/OFF動作、およびKダンパの開閉動作を示すタイミングチャートである。
符号の説明
1A〜1F 加湿解凍装置、2 筐体、3 断熱壁、4 食品等、5 水蒸気、6 液滴、7 ドレン配管、8 ドレンパン、10 解凍室、11 回転駆動モータ、12a ターンテーブル、12b〜12f 伝導プレート、13 溝部、14 防滴カバー、15 蛇腹、16 ノズル、20 水蒸気生成室、21 貯留タンク、22 配管、23 電磁弁、24 ダクト、24a 吸込口、24b 吹出口、24c 貯留部、25 送風ファン、26 加熱ヒータ、27 加湿ヒータ、30 冷凍冷蔵庫、31 断熱壁、32 冷凍室、33 冷蔵室、34 野菜室、35 蒸発器、36 Fファン、37 Rダンパ、38 Kダンパ。

Claims (6)

  1. 解凍対象物を収容する解凍室と、
    前記解凍室内の空気を加湿する加湿手段と、
    前記解凍室内に収容された解凍対象物の表面に付着した水分を除去する水分除去手段とを備える、加湿解凍装置。
  2. 前記水分除去手段は、前記解凍室内に収容された解凍対象物を載置した状態で回転するターンテーブルにて構成されている、請求項1に記載の加湿解凍装置。
  3. 前記水分除去手段は、前記解凍室内に収容された解凍対象物を載置する載置面が水平面に対して傾斜した載置台にて構成されている、請求項1に記載の加湿解凍装置。
  4. 前記水分除去手段は、前記解凍室内に収容された解凍対象物を載置する載置面を含む載置台と、前記載置面が水平面に対して傾斜するように所定のタイミングで前記載置台を傾斜させる傾斜付与手段とによって構成されている、請求項1に記載の加湿解凍装置。
  5. 前記水分除去手段は、前記解凍室内に収容された解凍対象物に対して気流を吹き付ける吹付け手段にて構成されている、請求項1に記載の加湿解凍装置。
  6. 解凍対象物を収容する解凍室と、
    前記解凍室内の空気を加湿する加湿手段と、
    前記解凍室内の空気を換気する換気手段と、
    解凍動作時において、前記加湿手段と前記換気手段とを切換え制御する制御手段とを備える、加湿解凍装置。
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