JP2005286570A - 光波長多重伝送システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 ある時間帯において、波長λaとλbがNE2でドロップされ、波長λcがスルーされており、NE3では、全ての波長がスルーされていると、NE1とNE2の間のルートと、NE2からNE4のルートと、NE1からNE4へのルートが確立されている。別の時間帯において、NE1からNE2に波長λaを使用しているユーザと、NE2からNE4へ波長λbを使っているユーザがルートを使用しなくなる場合、そして、別のユーザがNE1からNE3と、NE3からNE4へのルートを使用したい場合、NE2において、波長λaを波長λbに変換して、スルーし、NE3において、波長λbをドロップ及びアドするようにルートを張りなおす。
【選択図】図3
Description
送信側のNE(Network Equipment)1は、波長λ1からλnまでの波長を合波するMUX部10と、そのMUX部10から出力されたWDM光信号を光増幅するTA(Transmitting Amplifier)部11と光信号情報・各種OH(Over Head)情報・装置内情報を伝達するOSC(Optical Supervisory Channel)部12で構成され、OSC光信号はTA11の光出力信号と合波されNE1から出力される。NE2とNE3は、OSC光信号の受信及び送信を行うOSC部15、16、全NEからのWDM光信号を光増幅するRA(Receiving Amplifier)部(不図示)と、その信号の一部を分波して出力したり通過させたり、更に入力光信号を合波させることができるXC(Cross Connect)部13、14を備えている。また、NE4は、OSC光信号を受信するOSC部17と、その信号を更に光増幅するRA部18と波長λ1からλnまでの波長を分波するDMUX部19で構成されている。このシステムの中には、互いに反対側に光波長多重信号を送信する系が組み込まれているが、上記構成で光信号を伝送する方向とは反対側に光信号を伝送する系の構成も同様であるので説明を省略する。
例えば、図18のようにNE1からNE2へのλa(図18のA)と、NE2からNE4へのλb(図18のB)を使用しているユーザが、この波長を使用しない時間帯に、他のユーザがNE1からNE3までのルートとNE3からNE4までのルートを使用したいと考えても、使用できる波長はあるのに利用することが出来ない。
合波CPL25は、波長の異なるWDM光信号とOSC光信号を合波するカプラである。E/O Mod26は電気信号から光信号へ変換するモジュールで、O/E Mod27は光信号から電気信号へ変換するモジュールである。送受信側のNE1では、波長λ1〜λnの光信号を入力し、これをMUX部28で合波して、波長多重光を生成する。更に、合波CPL25において、OSC光信号が合波され、伝送路に送出される。OSC光信号は、まず、マネージメント部32のOSC処理部において、対応する電気信号が生成される。OSC処理部は、メモリに格納される各種情報を元に、電気信号でOSC信号を生成し、これをOSC部29の制御回路に送り、電気信号を光信号に変換するE/O Mod26を制御して、OSC光信号を生成する。OSC光信号は、合波CPLにおいて、主信号と合波される。また、受信側の分波CPL31は、伝送されてきた光信号からOSC光信号を分波し、これをO/E Mod27に送る。ここで、光信号は電気信号に変換され、OSC部30の制御回路を介して、マネージメント部32のOSC処理部に入力される。OSC信号は、ここで処理され、メモリに格納された情報から、OSC信号に含まれている情報を解析し、新たに送信側からOSC光信号として送ったり、NE1の制御に用いたりする。
入力側から来た波長多重光信号は、光アンプ56において増幅され、DMUX部49において各波長の光信号に分波される。各分波された光信号は、SW部51の分岐部68に入力される。分岐部68では、光経路を制御し、Drop側に光信号を送ったり、結合部69に光信号を送ったり、波長変換部52に光信号を送ったりする。波長変換部52では、入力された各波長の光信号をO/E変換部66で電気信号に変換し、切り替え部65において、出力ポートを切り替え、E/O変換部67において、元の波長とは違う波長の光信号に変換して、結合部69に入力する。結合部69では、分岐部68からの光信号、波長変換部52からの光信号、Add側からの光信号をMUX部53に出力する。MUX部53では、入力された各波長の光信号を合波し、光アンプ57を介して送出する。
本発明の実施形態においては、図3のように、ある時間帯にNE1からNE2への波長λaの光信号をNE2で波長λbに波長変換して(図3のA)、NE2からNE3まで波長λbの光信号を使って伝送する(図3のC)。このように、ある時間帯において利用可能な波長の光信号の波長を切り替え、その時間帯だけ、信号を伝送するルートを別のルートに自由に設定できるようにする。このようにすれば、さまざまなルートを一時的に利用したいと希望するユーザにも柔軟に対応できるようになる。
マネージメント部からの情報は、分岐部において、各波長の光信号を、Through/Drop/変換部のどちら側に分岐させるかを指示する。また、結合部においては、マネージメント部からの情報は、Through/Add/変換部のいずれからのどの波長の光信号を結合するかの指示を行う。また、マネージメント部からの情報は、波長変換部において、O/E変換情報としての、どの波長を電気信号に変換するかの情報と、波長変換情報としての、どの波長に対して波長変換を行うか、すなわち、どの入力ポートからの信号をどの出力ポートに出すかの切り替え情報と、E/O変換情報としての、どの回線を光信号に変換するかの情報として用いられる。
切り替えは設定された時間T1においてマネージメント部からXC部に対して回線設定情報が送られることで実現する。回線設定情報はSW部を制御する分岐情報と結合情報、波長変換部を制御するO/E変換情報とE/O変換情報、そして、どの波長に変換するかの変換情報がある。
図5及び図6は、本発明の第1の実施形態を実現するためのシステム構成を示す図である。
以下の処理は、マネージメント部の処理である。
ステップS10において、設定情報を受信したか否かをマネージメント部が判断する。ステップS10において、受信していない場合には、受信するまで待つ。ステップS10において、設定情報が受信されたと判断された場合には、ステップS11において、回線設定を切り替える時間帯T2になっているか否かを判断する。時間帯T2になっていない場合には、ステップS12において、もともとの回線設定T1を設定して処理を終了する。ステップS11において、時間帯T2になっていると判断された場合には、ステップS13において、回線設定T2を行ってステップS11に戻り、時間帯T2が終わるまで、回線設定T2を維持する。
マネージメントNEとして設定されたNE1がOSC信号を用いて全NEに波長設定命令を送信することにより各NEの波長を一括して設定する。時間T1においてNE1からNE2まで使用しているユーザα1と、NE2からNE4まで使用しているユーザα2があり、時間T2において、NE1からNE3まで使用するユーザβ1と、NE3からNE4まで使用するユーザβ2がある場合、時間T1時に、マネージメントNEとして設定されたNE1が、被マネジメントNEであるNE2、NE3に対し回線設定命令T1(図8のA)をOSC信号を使って送信する。NE2は受信した設定命令によりλa、λbをAdd/Dropに設定する(λcは常時Through)。NE3は受信した設定命令によりλbをThroughに設定する(λa、λcは常時Through)。これにより時間T1の設定を完了する。次に時間T2になると、NE1がNE2、NE3に対し回線設定命令T2(図7のB)をOSC信号を使って送信する。NE2は設定命令により、受信したλaをλbに波長変換してNE3へ送信する。すなわち、λbはDropし、Addされた波長λaを波長λaからλbに変換する。NE3は設定命令によりλbをAdd/Dropに設定する。NE4からNE1への設定も上記と同じである。
以下の処理は、マネージメント部の処理である。
ステップS15において、時間待ちをし、ステップS16において、時間T1が来たと判断された場合には、ステップS17において、回線設定情報T1を送信し、ステップS18において、設定完了通知が受信されたか否かを判断する。ステップS18において、設定完了通知が受信されていないと判断された場合には、ステップS17に戻って回線設定情報T1を再送信する。ステップS18において、設定完了通知が受信されたと判断された場合には、処理を終了する。ステップS19において、時間T2になったと判断された場合には、ステップS20において、回線設定情報T2を送信し、ステップS21において、設定完了通知が受信されたか否かを判断する。ステップS21において、まだ受信していないと判断された場合には、ステップS20に戻って、回線設定情報T2を再送する。ステップS21において、設定完了通知を受信したと判断された場合には、処理を終了する。
以下の処理は、マネージメント部の処理である。
ステップS25において、設定情報が受信されたか否かを判断する。ステップS25において、設定情報が受信されていないと判断された場合には、受信されるまで待つ。ステップS25において、設定情報が受信されたと判断された場合には、ステップS26において、回線設定を行い、ステップS27において、設定完了通知を送信し、処理を終了する。
予め各NEに設定情報のタイムテーブルを設定しておく。このタイムテーブルによって各NEが独自に波長設定を行うことにより、各NEの波長を一括して設定する。時間T1においてNE1からNE2まで使用しているユーザα1と、NE2からNE4まで使用しているユーザα2があり、時間T2においてNE1からNE3まで使用するユーザβ1と、NE3からNE4まで使用するユーザβ2がある場合、時間T1時に各NEが、設定されたタイムテーブルに従って波長設定を行う。NE2はタイムテーブル(図11のA)によりλa、λbをAdd/Dropに、λcをThroughに設定する。NE3はタイムテーブル(図11のB)によりλa、λb、λcをThroughに設定する。これによりT1時の設定を完了する。次に時間T2時になると各NEが、設定されたタイムテーブルに従って波長設定を行う。NE2はタイムテーブル(図11のA)により、λaをλbに波長変換してNE3へ送信し、λbをDrop、λaをAddする。NE3はタイムテーブル(図11のB)によりλbをAdd/Drop、λaとλcをThroughに設定する。NE4からNE1への設定も上記と同じである。各NEのタイムテーブルは、OSC光信号を使うことで全てのNEから設定変更が可能である。
ステップS30において、イベントの発生を待つ。ステップS31にあるように、時間T1が来たと判断された場合には、ステップS32において、回線設定T1を行う。ステップS33において、回線設定T1の完了通知をマネージメントNEに送信し、回線設定T1の完了通知の受信が行われたか否かをステップS34において判断する。ステップS34において、完了通知を受信した場合には、処理を終了し、完了通知を受信しない場合には、アラームを上げる。ステップS35に示すように、時間T2がきたと判断された場合には、ステップS36において、回線設定T2を行い、ステップS37において、回線設定T2の完了通知を送信する。ステップS38において、回線設定T2の完了通知を受信したか否かが判断され、受信した場合には、処理を終了し、受信していない場合には、アラームを上げる。ステップS39のように、タイムテーブルの書き換え命令が受信された場合には、ステップS40でタイムテーブルを書き換え、ステップS30に戻る。
予め各NEに設定情報のタイムテーブルを設定しておく。マネージメントNEとして設定されたNE1がOSC光信号を用いて全NEに切り替えトリガを送信することにより、各NEがタイムテーブルに従って波長を一括して設定する。時間T1においてNE1からNE2まで使用しているユーザα1と、NE2からNE4まで使用しているユーザα2があり、時間T2においてNE1からNE3まで使用するユーザβ1と、NE3からNE4まで使用するユーザβ2がある場合、時間T1にマネージメントNEとして設定されたNE1がOSC光信号を用いて、各NEに切り替えトリガTRG1を送信し(図13のC)、そのトリガを合図に各NEが、設定されたタイムテーブルに従って波長設定を行う。NE2はタイムテーブル(図13のA)によりλa、λbをAdd/Dropに、λcをThroughに設定する。NE3はタイムテーブル(図13のB)によりλa、λb、λcをThroughに設定する。これにより、時間T1の設定を完了する。次に時間T2になるとマネージメントNEとして設定されたNE1がOSC光信号を用いて各NEに切り替えトリガTRG2を送信し(図13のD)、そのトリガを合図に各NEが、設定されたタイムテーブルに従って波長設定を行う。NE2はタイムテーブル(図13のA)により、λaをλbに波長変換してNE3へ送信し、λbをDrop、λaをAddする。NE3はタイムテーブル(図13のB)によりλbをAdd/Drop、λaをλcをThroughに設定する。NE4からNE1への設定も上記と同じである。各NEのタイムテーブルはOSC光信号を使うことで、全てのNEから設定変更が可能である。
ステップS45において、イベントの発生待ちをする。ステップS46のように、トリガTRGT1を受信したとすると、ステップS47において、回線設定T1を行い、ステップS48において、回線設定T1の完了通知を送信する。ステップS49において、回線設定T1の完了通知を受けたか否かを判断し、受信していない場合には、アラームを上げ、受信した場合には、処理を終了する。
波長λxの設定を開始すると、ステップS60において、λxのThrough命令を受信したか否かを判断する。Through命令を受信している場合には、ステップS63において、DMUX側のλxを結合部へ分岐し、ステップS64において分岐部からのλxをMUX側へ結合して処理を終了する。
ステップS75において、波長をλxからλyに変換する旨の変換命令を受信したか否かを判断する。ステップS76において、分岐部からのλxを電気信号ExにO/E Modで変換し、ステップS77において、電気信号Exをλyに変換するE/O Modへ電気経路を切り替え、ステップS78において、電気信号ExをλyにE/O Modで変換して処理を終了する。
28、53、54 MUX部
29、30、41、43、46、47 OSC部
31、40、48 分波CPL
32、42 マネージメント部
49、55 DMUX部
50 XC部
51 SW部
52 波長変換部
56〜59 光アンプ
Claims (5)
- 複数の波長を波長多重して伝送する、複数の伝送装置が接続された光波長多重伝送システムにおいて、
前記伝送装置は、
各波長の光信号の経路を切り替える切り替え手段と、
光信号の波長を変換する波長変換手段と、
監視制御信号からの情報に基づいて、所定の時間帯において、未使用の経路をつないで所望の経路を形成するように、ある光信号の波長を変換し、経路を切り替えて転送させる制御手段と、
を備えることを特徴とする光波長多重伝送システム。 - 前記制御手段は、波長の設定情報を格納するメモリ手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の光波長多重伝送システム。
- 前記波長の設定情報は、所定の伝送装置から他の全ての伝送装置に送信されることを特徴とする請求項2に記載の光波長多重伝送システム。
- 前記波長の設定情報に基づいて、同じく前記メモリ手段に格納されるタイムテーブルに基づいた所定の時間帯がきたら、各伝送装置が自動的に波長の変換及び経路の切り替え処理を行うことを特徴とする請求項2に記載の光波長多重伝送システム。
- 前記波長の設定情報に基づいて、所定の伝送装置から送られて来るトリガ信号に従って、各伝送装置が自動的に波長の変換及び経路の切り替え処理を行うことを特徴とする請求項2に記載の光波長多重伝送システム。
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