JP2005286478A - 移動端末の収容先ホームエージェント変更方法、モバイルipシステム及びホームエージェント装置 - Google Patents
移動端末の収容先ホームエージェント変更方法、モバイルipシステム及びホームエージェント装置 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】 移動端末(MN)とホームエージェント(HA)間の通信無しに、MNの収容先HAを別のHAに変更できるようにする。
【解決手段】 移設元のホームリンク7へ向かうパケットが、移設先のホームリンク8へ転送されるようにルータ4の設定経路を変更し、移設元のHA2において、ホームリンク7のネットマスク範囲に含まれるアドレスをホームアドレスとして持ち、かつ、HA2に移動先の気付アドレスを登録しているMN毎に、自ノードに登録されているMNの情報に基づいて登録要求メッセージを作成し、収容替え先のHA3へ送信する。HA3において、HA2から受信した登録要求メッセージに従ってMNの気付アドレスの登録を行う。
【選択図】 図1
【解決手段】 移設元のホームリンク7へ向かうパケットが、移設先のホームリンク8へ転送されるようにルータ4の設定経路を変更し、移設元のHA2において、ホームリンク7のネットマスク範囲に含まれるアドレスをホームアドレスとして持ち、かつ、HA2に移動先の気付アドレスを登録しているMN毎に、自ノードに登録されているMNの情報に基づいて登録要求メッセージを作成し、収容替え先のHA3へ送信する。HA3において、HA2から受信した登録要求メッセージに従ってMNの気付アドレスの登録を行う。
【選択図】 図1
Description
本発明はモバイルIPに関し、特に移動端末の収容先ホームエージェントを別のホームエージェントに変更する方法に関する。
モバイルIPは、従来のIP(Internet Protocol)ネットワークのノード(端末)に、移動可能性を持たせることを主目的とし、IETF(Internet Engineering Task Force)で標準化が行われている端末移動管理技術である。このモバイルIPのプロトコルとしては、IPv4(IP version 4)、およびIPv6(IP version 6)がある。両者の相違点は幾つかあるが、代表的なものとして、IPv6には移動端末(Mobile Node:MN)に対してバインディング更新を送るように要請するバインディング要求メッセージなど幾つかの受信オプションが新たに定義されている点があげられる。
このモバイルIPでは、MNは、永続的に通信可能なアドレスであるホームアドレスと、移動先で通信をするために使用する気付アドレスCoA(Care of Address)を持つ。ホームアドレスを包含するアドレス範囲(リンク)をMNのホームリンクと呼ぶ。また、ホームリンクに接続し、MNのホームアドレスと移動先のアドレスであるCoAの組を保持するルータを、MNのホームエージェント(Home Agent;HA)と呼ぶ。
MNは、リンクを移動する際、位置登録メッセージ(Registration Request(RRQ))を用いて、移動先のCoAをHAに通知する。HAは、MNからのRRQに含まれるCoAの位置登録を行い、通知に対する応答メッセージ(Registration Reply(RRP))をMNに送信する。
MNの通信相手(Correspondence Node;CN)がMNと通信を行う場合、CNは、MNのホームアドレスに対して通信を行う。HAは、登録されているMNのホームアドレス宛ての通信を傍受し、移動先のアドレスであるCoAへトンネリングすることにより転送を行う。MNのホームアドレス宛て通信の傍受は、MNの登録の際、MNのホームアドレスのL2アドレスを広告(Gratuitous ARP)することにより、もしくは、L2解決の際、MNを収容するHAアドレスが代理に応答(Proxy ARP)することにより行う。移動先で通信を受け取ったMNは、自アドレスとしてホームアドレスを使用し、CNへ返信を行う。前記の手法により既存のIPv4通信であるCNに特殊な機能を付与することなく、移動端末MNと通信を行うことが可能となる。
ところで、MNの移動先アドレスであるCoAとホームアドレスの組を保持し、MN宛の通信を転送するHAは、MNのトラフィック量の増大により十分に処理が行われなくなった場合や、HAになんらかの障害が発生した場合、別のHAに変更する必要がある。このようなMNの収容先HAを別のHAに変更する方法として、特許文献1に以下の2通りの方法が記載されている。
(1)第1の方法
まず、移動元HAから、移動したいMNに対して、ホームリンクの情報を示すICMPモバイル・プリフィックス・アドバタイズメント・メッセージ(ICMP Mobile Prefix Advertisement Message)を、通知要求(Binding Request Message)を添付して送信する。
まず、移動元HAから、移動したいMNに対して、ホームリンクの情報を示すICMPモバイル・プリフィックス・アドバタイズメント・メッセージ(ICMP Mobile Prefix Advertisement Message)を、通知要求(Binding Request Message)を添付して送信する。
HAからのICMPモバイル・プリフィックス・アドバタイズメント・メッセージを受信したMNは、新しいHAの発見のため、モバイルIPv6ホームエージェントエニーキャストアドレス宛にICMPホームエージェント・ディスカバリィ・リクエスト・メッセージ(ICMP Home Agent Discovery Request Message)を送信する。
MNからのICMPホームエージェント・ディスカバリィ・リクエスト・メッセージを受信した新しいHAは、応答メッセージ(ICMP Home Agent Discovery Reply Message)を送信する。
新しいHAから上記の応答メッセージを受信したMNは、その受信を契機に現在位置を登録するため、新しいHAに対し移動先のCoAの通知(Binding Update Message)を行う。
新しいHAは、その通知を受信してMNの現在位置であるCoAを登録し、MNに対してその通知に対する応答メッセージ(Binding Acknowledgement Message)を送信する。
以上の手順を移動元のHAは、収容しているすべてのMNに対して行う。
(2)第2の方法
まず、移動先のHAに、移動元のHAのHAアドレスを設定する。
まず、移動先のHAに、移動元のHAのHAアドレスを設定する。
移動元HAと移動先HAの間に存在する中継ルータの設定を変更し、MNと移動元HAとの間の経路を、MNと移動先HAとの間の経路に変更する。
移動元HAから、MNのCoA宛に登録情報の再通知を促すバインディング要求メッセージ(Binding Request Message)を送信する。
このバインディング要求メッセージを受信したMNは、その応答としてバインディング・アップデートメッセージ(Binding Update Message)を、HAアドレス宛に送信する。このとき中継ルータは、前述のように設定が変更されているため、HAアドレス宛の通信を変更後の経路に従って移動先HAへ転送する。
MNからのバインディング・アップデートメッセージを受信した移動先HAは、そのMNのホームアドレスとCoAの組を登録する。
移動先HAは、受信したバインディング・アップデートメッセージの応答として、MNへバインディング応答メッセージ(Binding Acknowledgement Message)を送信する。
以上のような手順を移動元HAに位置登録されているすべてのMNに対して実施する。
特開2003−169071
上述した第1の方法は、MNの収容先HAを別のHAに変更するために、MNおよびHA双方がICMPモバイル・プリフィックス・アドバタイズメント・メッセージ(ICMP Mobile Prefix Advertisement Message)、ICMPホームエージェント・ディスカバリィ・リクエスト・メッセージ(ICMP Home Agent Discovery Request Message)、応答メッセージ(ICMP Home Agent Discovery Reply Message)をサポートしている必要があり、また、MNのHAアドレスを、収容先HAが変わる毎に変更しなければならないという課題がある。
これに対して第2の方法によれば、MNの収容先HAを別のHAに変更するために使用するメッセージのすべては、IPv6で既存の登録・削除のメッセージ(バインディング・アップデートメッセージおよびバインディング応答メッセージ)とバインディング要求メッセージで済むため、ICMPモバイル・プリフィックス・アドバタイズメント・メッセージおよびICMPホームエージェント・ディスカバリィ・リクエスト・メッセージの実装追加がMNに不要であり、MNの回収および変更無しにHAの収容替えを実現できる。また、移動元のHAアドレスが移動先のHAに設定されるため、収容替えしてもMNのHAアドレスは変わらない。
しかしながら、IPv4ではバインディング要求メッセージなどがサポートされていないため、モバイルIPv4システムへの適用は困難である。また、MNの収容先HAを変更するために、MNとHAとの間で通信が必要になり、MN−HA間の通信帯域の有効利用上、問題がある。
本発明はこのような事情に鑑みて提案されたものであり、その目的は、MNとHA間の通信無しに、MNの収容先HAを別のHAに変更することができる方法を提供することにある。
本発明の第1の移動端末の収容先ホームエージェント変更方法は、移動端末の収容先ホームエージェントを第1のホームエージェントから第2のホームエージェントに変更する方法であって、第1のホームエージェントに収容されている移動端末の登録情報から生成した登録要求メッセージを第1のホームエージェントから第2のホームエージェントへ送ることにより、第1のホームエージェントに収容されている移動端末の登録情報を第2のホームエージェントに移し替える処理を含むことを特徴とする。
本発明の第2の移動端末の収容先ホームエージェント変更方法は、移動端末の収容先ホームエージェントを第1のホームエージェントから、前記第1のホームエージェントに中継ルータを通じて接続される第2のホームエージェントに変更する方法において、
a)前記第1のホームエージェントに設定された複数のホームエージェントアドレスのうち移設元のホームリンクに対応するホームエージェントアドレスを前記第2のホームエージェントに設定して移設先のホームリンクを生成する段階、
b)前記移設元のホームリンクへ向かうパケットが前記移設先のホームリンクへ転送されるように前記中継ルータの設定経路を変更する段階、
c)前記第1のホームエージェントにおいて、前記移設元のホームリンクのネットマスク範囲に含まれるアドレスをホームアドレスとして持ち、かつ、前記第1のホームエージェントに移動先の気付アドレスを登録している移動端末毎に、登録要求メッセージを作成して、前記第2のホームエージェントへ送信する段階、
d)前記第2のホームエージェントにおいて、前記第1のホームエージェントから受信した登録要求メッセージに従って移動端末の気付アドレスの登録を行う段階、
を含むことを特徴とする。
a)前記第1のホームエージェントに設定された複数のホームエージェントアドレスのうち移設元のホームリンクに対応するホームエージェントアドレスを前記第2のホームエージェントに設定して移設先のホームリンクを生成する段階、
b)前記移設元のホームリンクへ向かうパケットが前記移設先のホームリンクへ転送されるように前記中継ルータの設定経路を変更する段階、
c)前記第1のホームエージェントにおいて、前記移設元のホームリンクのネットマスク範囲に含まれるアドレスをホームアドレスとして持ち、かつ、前記第1のホームエージェントに移動先の気付アドレスを登録している移動端末毎に、登録要求メッセージを作成して、前記第2のホームエージェントへ送信する段階、
d)前記第2のホームエージェントにおいて、前記第1のホームエージェントから受信した登録要求メッセージに従って移動端末の気付アドレスの登録を行う段階、
を含むことを特徴とする。
本発明の第3の移動端末の収容先ホームエージェント変更方法は、移動端末の収容先ホームエージェントを第1のホームエージェントから、前記第1のホームエージェントとホームリンクを共有する第2のホームエージェントに変更する方法において、
a)前記第1のホームエージェントに設定された複数のホームエージェントアドレスのうち移動対象とするホームエージェントアドレスを前記第2のホームエージェントに設定してホームリンクを前記第1および第2のホームエージェントで共有させる段階、
b)前記第1のホームエージェントにおいて、移動対象とするホームエージェントアドレスに対するL2(ARP)解決および移動対象とするホームエージェントアドレスをホームエージェントアドレスとする移動端末に対するL2解決(Proxy ARP)を停止し、代わりに、前記第2のホームエージェントにおいて、移動対象とするホームエージェントアドレス宛てパケットの傍受を行うため、移動対象とするホームエージェントアドレスに対するGratuitous ARPを送信する段階、
c)前記第1のホームエージェントにおいて、移動対象とするホームエージェントアドレスをホームエージェントアドレスとして持ち、かつ、前記第1のホームエージェントに移動先の気付アドレスを登録している移動端末毎に、登録要求メッセージを作成して、前記第2のホームエージェントへ送信する段階、
d)前記第2のホームエージェントにおいて、前記第1のホームエージェントから受信した登録要求メッセージに従って移動端末の気付アドレスの登録を行う段階、
を含むことを特徴とする。
a)前記第1のホームエージェントに設定された複数のホームエージェントアドレスのうち移動対象とするホームエージェントアドレスを前記第2のホームエージェントに設定してホームリンクを前記第1および第2のホームエージェントで共有させる段階、
b)前記第1のホームエージェントにおいて、移動対象とするホームエージェントアドレスに対するL2(ARP)解決および移動対象とするホームエージェントアドレスをホームエージェントアドレスとする移動端末に対するL2解決(Proxy ARP)を停止し、代わりに、前記第2のホームエージェントにおいて、移動対象とするホームエージェントアドレス宛てパケットの傍受を行うため、移動対象とするホームエージェントアドレスに対するGratuitous ARPを送信する段階、
c)前記第1のホームエージェントにおいて、移動対象とするホームエージェントアドレスをホームエージェントアドレスとして持ち、かつ、前記第1のホームエージェントに移動先の気付アドレスを登録している移動端末毎に、登録要求メッセージを作成して、前記第2のホームエージェントへ送信する段階、
d)前記第2のホームエージェントにおいて、前記第1のホームエージェントから受信した登録要求メッセージに従って移動端末の気付アドレスの登録を行う段階、
を含むことを特徴とする。
本発明の第1のモバイルIPシステムは、移動端末と、前記移動端末の移動先アドレスを収容する第1のホームエージェントと、収容変更先の第2のホームエージェントと、前記第1および第2のホームエージェントの間に存在する中継ルータとを備え、前記移動端末が保持するホームエージェントのアドレスを固定としたモバイルIPシステムにおいて、
移設元のホームリンクへ向かうパケットが、前記第1のホームエージェントに設定された複数のホームエージェントアドレスのうち前記移設元のホームリンクに対応するホームエージェントアドレスを前記第2のホームエージェントに設定することによって生成した移設先のホームリンクへ転送されるように前記中継ルータの設定経路を変更する手段と、
前記第1のホームエージェントにおいて、前記移設元のホームリンクのネットマスク範囲に含まれるアドレスをホームアドレスとして持ち、かつ、前記第1のホームエージェントに移動先の気付アドレスを登録している移動端末毎に、登録要求メッセージを作成して、前記第2のホームエージェントへ送信する手段と、
前記第2のホームエージェントにおいて、前記第1のホームエージェントから受信した登録要求メッセージに従って移動端末の気付アドレスの登録を行う手段と、
を備え、移動端末の収容先ホームエージェントを第1のホームエージェントから前記第2のホームエージェントに変更することを特徴とする。
移設元のホームリンクへ向かうパケットが、前記第1のホームエージェントに設定された複数のホームエージェントアドレスのうち前記移設元のホームリンクに対応するホームエージェントアドレスを前記第2のホームエージェントに設定することによって生成した移設先のホームリンクへ転送されるように前記中継ルータの設定経路を変更する手段と、
前記第1のホームエージェントにおいて、前記移設元のホームリンクのネットマスク範囲に含まれるアドレスをホームアドレスとして持ち、かつ、前記第1のホームエージェントに移動先の気付アドレスを登録している移動端末毎に、登録要求メッセージを作成して、前記第2のホームエージェントへ送信する手段と、
前記第2のホームエージェントにおいて、前記第1のホームエージェントから受信した登録要求メッセージに従って移動端末の気付アドレスの登録を行う手段と、
を備え、移動端末の収容先ホームエージェントを第1のホームエージェントから前記第2のホームエージェントに変更することを特徴とする。
本発明の第2のモバイルIPシステムは、移動端末と、前記移動端末の移動先アドレスを収容する第1のホームエージェントと、前記第1のホームエージェントに設定された複数のホームエージェントアドレスのうち移動対象とするホームエージェントアドレスが設定されることにより、前記第1のホームエージェントとホームリンクを共有する収容変更先の第2のホームエージェントとを備え、前記移動端末が保持するホームエージェントのアドレスを固定としたモバイルIPシステムにおいて、
前記第1のホームエージェントにおける移動対象とするホームエージェントアドレスに対するL2(ARP)解決および移動対象とするホームエージェントアドレスをホームエージェントアドレスとする移動端末に対するL2解決(Proxy ARP)を停止させる手段と、
前記第2のホームエージェントにおける移動対象とするホームエージェントアドレス宛てパケットの傍受を行うため、移動対象とするホームエージェントアドレスに対するGratuitous ARPを送信させる手段と、
前記第1のホームエージェントにおいて、移動対象とするホームエージェントアドレスをホームエージェントアドレスとして持ち、かつ、前記第1のホームエージェントに移動先の気付アドレスを登録している移動端末毎に、登録要求メッセージを作成して、前記第2のホームエージェントへ送信する手段と、
前記第2のホームエージェントにおいて、前記第1のホームエージェントから受信した登録要求メッセージに従って移動端末の気付アドレスの登録を行う手段と、
を備え、移動端末の収容先ホームエージェントを第1のホームエージェントから前記第2のホームエージェントに変更することを特徴とする。
前記第1のホームエージェントにおける移動対象とするホームエージェントアドレスに対するL2(ARP)解決および移動対象とするホームエージェントアドレスをホームエージェントアドレスとする移動端末に対するL2解決(Proxy ARP)を停止させる手段と、
前記第2のホームエージェントにおける移動対象とするホームエージェントアドレス宛てパケットの傍受を行うため、移動対象とするホームエージェントアドレスに対するGratuitous ARPを送信させる手段と、
前記第1のホームエージェントにおいて、移動対象とするホームエージェントアドレスをホームエージェントアドレスとして持ち、かつ、前記第1のホームエージェントに移動先の気付アドレスを登録している移動端末毎に、登録要求メッセージを作成して、前記第2のホームエージェントへ送信する手段と、
前記第2のホームエージェントにおいて、前記第1のホームエージェントから受信した登録要求メッセージに従って移動端末の気付アドレスの登録を行う手段と、
を備え、移動端末の収容先ホームエージェントを第1のホームエージェントから前記第2のホームエージェントに変更することを特徴とする。
本発明の第1のホームエージェント装置は、第1のモバイルIPシステムに用いられるホームエージェントであって、自ノードに登録されている移動端末のうち、移設元のホームリンクのネットマスク範囲に含まれるアドレスをホームアドレスとして持ち、かつ、自ノードに移動先の気付アドレスを登録している移動端末毎に、登録要求メッセージを作成して、収容変更先のホームエージェントへ送信する手段を備えることを特徴とする。
本発明の第2のホームエージェント装置は、第2のモバイルIPシステムに用いられるホームエージェントであって、移動対象とするホームエージェントアドレスに対するL2(ARP)解決および移動対象とするホームエージェントアドレスをホームエージェントアドレスとする移動端末に対するL2解決(Proxy ARP)を要求に応じて停止させる手段と、自ノードに移動先の気付アドレスを登録している移動端末毎に、登録要求メッセージを作成して、収容変更先のホームエージェントへ送信する手段を備えることを特徴とする。
本発明によれば、第1のホームエージェントに収容されている移動端末の登録情報から生成した登録要求メッセージを第1のホームエージェントから第2のホームエージェントへ送ることにより、第1のホームエージェントに収容されている移動端末の登録情報を第2のホームエージェントに移し替えるため、MNとHA間の通信無しに、MNの収容先HAを別のHAに変更することができる。
図1を参照すると、本発明の第1の実施の形態は、移動端末(モバイルノード)であるMN1と、このMN1の移動先のアドレス(気付アドレス;CoA)とホームアドレスの組を登録するホームエージェントHA2と、MN1の収容変更先であるホームエージェントHA3と、HA2とHA3との間に存在する中継ルータ(Router)4と、MN1の通信相手であるCN5とを含んで構成される。
MN1のHAがHA2である収容替え前の運用設定では、HA2に複数のHAアドレスが設定されており、設定されたHAアドレスのネットワーク単位にMNがグループ分けされている。本実施の形態の場合、HA2に2つのHAアドレス(説明の便宜上、a、bの2つとする)が設定されているため、それに伴いHAアドレスaに対応するホームリンク6およびHAアドレスbに対応するホームリンク7が設定されている。各MNには、そのノードが属するグループに対応するHAアドレスが設定され、またそのHAアドレスに対応するホームリンクに包含されるアドレスがホームアドレスとして設定されている。例えば、MN1には、ホームアドレスとしてホームリンク7に包含されるアドレスが設定され、ホームリンク7に対応するHA2のアドレスbがHAアドレスとして設定されている。また、中継ルータ4には、MN1、CN5、ホームリンク6およびホームリンク7への経路が設定されている。
次に、HA2に収容されているMNの収容先を別のHAに変更する手順について、ホームリンク7に属するMNのホームエージェントをHA2から新設のHA3に変更する場合を例に取り上げて、図1を参照して説明する。
まず、収容替えの準備として、HA3を新設し、ホームリンク7に属するMNを移動するため、HA2に設定された複数のHAアドレスのうちホームリンク7に対応するHAアドレスbを、HA3のHAアドレスとしてHA3に設定する。HA3にHAアドレスbを設定することにより、図1に示すようにホームリンク8が設定される。ここで、ホームリンク7とホームリンク8のネットマスクは同じである。また、新設するHA3には、HA2に設定されているものと同じセキュリティ情報等のstatusを設定しておく。
以上のような前準備が整うと、実際の収容替えが以下のように実行される。
(1)中継ルータ4の設定を変更し、ホームリンク7への経路をHA2からHA3へ変更する。これにより、ホームリンク7へ向かうパケットがホームリンク8へ転送されるようになる。
(2)HA2において、ホームリンク7のネットマスク範囲に含まれるアドレスをホームアドレスとして持ち、かつ、HA2に移動先の気付アドレス(CoA)を登録しているMNからの登録要求(Registration Request)メッセージを作成し、HA3へ送信する。その際、登録要求メッセージに含まれる気付アドレス、ホームアドレスおよびトンネル方法の登録情報は、HA2に登録されたものを設定し、宛先アドレスとしてHA3に設定したHAアドレスb、送信元アドレスとして、HA2に設定された複数のHAアドレスのうち移動するHAアドレスbと異なるHAアドレスを指定する。中継ルータ4は、HAアドレスb宛ての通信を(1)で変更された経路に従い、移設先HA3へ転送するため、HA2から送信された上記の登録要求メッセージはHA3へ届くことになる。
(3)HA2からの登録要求メッセージを受信したHA3は、受信した登録要求メッセージに含まれる気付アドレス、ホームアドレスおよびトンネル方法の登録を行い、その応答として、HA3は、登録要求メッセージの送信元アドレスに設定されたHA2のアドレス宛てに、登録応答(Registration Reply)メッセージを送信する。以後、HA3は、当該ホームアドレスを持つMNのホームエージェントとして動作する。
(4)(2)から(3)までの手順は、ホームリンク7のネットマスク範囲に含まれるアドレスをホームアドレスとして持ち、かつ、HA2に移動先の気付アドレス(CoA)を登録している残りのすべてのMNについて繰り返される。そして、ホームリンク7に属するすべてのMNについてHA2からHA3への収容替えが終了した時点で、HA2のホームリンク7およびHAアドレスbの登録を削除し手順を終了する。
図2は上記(1)〜(4)の手順を実行する処理の一例を示すフローチャートである。保守端末101は、図3に示されるようにネットワーク102を通じて各ノード2〜4と通信可能な端末であり、本例の場合、手順(1)の中継ルータ4の経路設定の変更は、保守端末101から中継ルータ4をアクセスし(S101)、中継ルータ4の有するルーティングテーブルを書き換えることで実施する(S121)。また、中継ルータ4の設定経路の変更後、保守端末101からHA2に対し、ホームリンク7および収容先HA3を指定してHA収容替えを要求する(S102)。
HA2は、HA収容替え要求を受信すると(S111)、自ノードのMN管理テーブルに登録されているMNのうち、ホームリンク7のネットマスク範囲に含まれるアドレスをホームアドレスとして持ち、かつ、HA2に移動先の気付アドレス(CoA)を登録している1つのMNに注目し(S112)、そのMNに関する登録情報から登録要求メッセージを作成し(S113)、HA3へ送信する(S114)。HA3は、HA2からの登録要求メッセージを受信し(S131)、受信した登録要求メッセージに含まれる気付アドレスなどの登録を行い(S132)、登録応答メッセージをHA2に返信する(S133)。HA2は、登録応答メッセージを受信すると(S115)、MN管理テーブルに登録されている残りのMNのうち、ホームリンク7のネットマスク範囲に含まれるアドレスをホームアドレスとして持ち、かつ、HA2に移動先の気付アドレス(CoA)を登録している他の1つに注目を移し(S116)、ステップS113に戻って上述した処理と同様の処理を繰り返す。ホームリンク7のネットマスク範囲に含まれるアドレスをホームアドレスとして持ち、かつ、HA2に移動先の気付アドレス(CoA)を登録しているすべてのMNについての処理を終えると(S117でYES)、ホームリンク7およびHAアドレスbの登録を削除し(S118)、HA収容替え終了を保守端末101に通知する(S119)。保守端末101はこの通知を受信して画面に出力する(S103)。
このように本実施の形態によれば、HA2とHA3、および2つのHA間に存在するルータ4の経路変更により、MN1を新たなHA3へ収容替えすることができ、MN1とHA2やHA3間の通信を必要としないことからMN−HA間の通信帯域の有効利用が可能となる。
本実施の形態は、モバイルIPv4システムに好適なものであるが、モバイルIPv6システムに対しても適用可能である。また、モバイルIPv4システムでは、移動先のMNの形態として、外部エージェント(FA)が介在する場合がある。外部エージェント(FA)は、主にトンネルの気付アドレスおよびHAからのトンネルパケットの終端を行う。外部エージェント(FA)が介在しない場合、気付アドレスの決定およびトンネルの終端をMNが行う。本発明においては、外部エージェント(FA)の有無は、移動前後のHA間のフォーマットが変更になるだけで方式的な違いは生じない。
次に、本発明の第2の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
図4を参照すると、本発明の第2の実施の形態は、移動端末(モバイルノード)であるMN9と、このMN9の移動先のアドレス(気付アドレス;CoA)とホームアドレスの組を登録するホームエージェントHA10と、MN1の収容変更先であるホームエージェントHA11と、HA10およびHA11が属するホームリンク14と、MN1の通信相手であるCN13と、ホームリンク14とMN9およびCN13が接続されたネットワークとの間に存在する中継ルータ(Router)12とを含んで構成される。ここで、HA10とHA11とはホームリンク14を共有している。本実施の形態はホームリンクを共有したまま収容HAの変更を行うことが1つの特徴である。
MN9のHAがHA10である収容替え前の運用設定では、HA10に複数のHAアドレス(説明の便宜上、a、bの2つとする)が設定されており、HA10はその何れのHAアドレスも自アドレスとして通信可能になっている。各MNは、HA10が保持する何れかのHAアドレスをHAアドレスとして持ち、MN9のHAアドレスは、HA10が保持する複数のHAアドレスa、bのうちの1つであるHAアドレスaとする。HAの収容替えは、HA10が保持するHAアドレスに属するMNの集合単位で行われる。中継ルータ12には、MN9、CN12、ホームリンク14への経路が設定されており、本実施の形態では収容替え前後で中継ルータ12の経路設定の変更はない。
次に、HAに収容されているMNの収容先を別のHAに変更する手順について、HAアドレスaに属するMNのホームエージェントをHA10からHA11に変更する場合を例に取り上げて、図4を参照して説明する。
まず、収容替え前の準備として、HA11を新設し、HA10に設定された複数のHAアドレスのうちのHAアドレスaを、HAアドレスとしてHA11に設定する。その際、ネットマスクはホームリンク14と同じとする。HA11にHAアドレスaを設定することにより、図4に示すようにホームリンク14がHA10とHA11で共有される。また、HA11には、HA10に設定されているものと同じセキュリティ情報等のstatusを設定しておく。
以上のような前準備が整うと、実際の収容替えが以下のように実行される。
(1)移動元となるHA10において、移動を行うHAアドレスaに対するL2(ARP)解決および移動を行うHAアドレスaをHAアドレスとするMN9に対するL2解決(Proxy ARP)を停止し、代わりに、HA11において、移動するHAアドレスa宛てパケットの傍受を行うため、設定されたHAアドレスaに対するGratuitous ARPを送信する。これにより、以降、移動したHAアドレスa宛ての登録要求は、HA10に代わってHA11が受信することになる。
(2)次に、HA10において、移動するHAアドレスaをHAアドレスとして持ち、かつ、HA10に移動先の気付アドレス(CoA)を登録しているMNからの登録要求(Registration Request)メッセージを作成し、送信する。その際、登録要求メッセージに含まれるHAアドレス、気付アドレス、ホームアドレスおよびトンネル方法の登録情報は、HA10に登録されたものを設定し、宛先アドレスとして移動を行うHAアドレスa、送信元アドレスとして、HA10に設定された複数のHAアドレスのうち移動するHAアドレスaと異なるHAアドレスを指定する。ARP解決により、移動するHAアドレスa宛ての通信は移設先HA11へ転送されるので、上記の送信された登録要求メッセージはHA11で受信されることになる。
(3)HA10からの登録要求メッセージを受信したHA11は、受信した登録要求メッセージに含まれる気付アドレス、ホームアドレスおよびトンネル方法の登録を行い、応答として、登録要求メッセージの送信元アドレスに設定されたHA10のアドレス宛てに、登録応答(Registration Reply)メッセージを送信し、登録したホームアドレスに関するGratuitous ARPを送信する。HA11から登録応答メッセージを受信したHA10は、収容替えの完了したMNの登録を削除する。
(4)(2)から(3)までの手順は、移動するHAアドレスaをHAアドレスとして持ち、かつ、HA10に移動先の気付アドレス(CoA)を登録している残りのすべてのMNについて繰り返される。
図5は上記(1)〜(4)の手順を実行する処理の一例を示すフローチャートである。保守端末201は、図6に示されるようにネットワーク202を通じて各ノード10、11と通信可能な端末であり、本例の場合、保守端末201からHA10に対し、HAアドレスaを指定してHA収容替えを要求する(S201)。また、HAアドレスaを指定して、HA11に対して、HAアドレスa宛パケットの傍受の開始を要求する(S202)。
HA10は、保守端末201からの要求を受信すると(S211)、移動を行うHAアドレスaに対するL2(ARP)解決および移動を行うHAアドレスaをHAアドレスとするMN9に対するL2解決(Proxy ARP)を停止する(S212)。また、HA11は、保守端末201からの要求を受信すると(S231)、移動するHAアドレスa宛てパケットの傍受を行うため、設定されたHAアドレスaに対するGratuitous ARPを送信する(S232)。
引き続きHA10は、MN管理テーブルに登録されているMNのうち、移動するHAアドレスaをHAアドレスとして持ち、かつ、HA10に移動先の気付アドレス(CoA)を登録している1つのMNに注目し(S213)、そのMNに関する登録情報から登録要求メッセージを作成し(S214)、HA11へ送信する(S215)。HA11は、HA10からの登録要求メッセージを受信し(S233)、受信した登録要求メッセージに含まれる気付アドレスなどの登録を行い(S234)、登録応答メッセージをHA10に返信し(S235)、登録したホームアドレスに関するGratuitous ARPを送信する(S236)。
HA10は、登録応答メッセージを受信すると(S216)、注目中のMNの登録情報をMN管理テーブルから削除する(S217)。そして、MN管理テーブルに登録されている残りのMNのうち、移動するHAアドレスaをHAアドレスとして持ち、かつ、HA10に移動先の気付アドレス(CoA)を登録している他の1つに注目を移し(S218)、ステップS214に戻って上述した処理と同様の処理を繰り返す。移動するHAアドレスaをHAアドレスとして持ち、かつ、HA10に移動先の気付アドレス(CoA)を登録しているすべてのMNについての処理を終えると(S219でYES)、HA収容替え終了を保守端末201に通知する(S220)。保守端末201はこの通知を受信して画面に出力する(S203)。
本実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様の効果が得られると共に、中継ルータの経路設定の変更も不要になる効果がある。
本実施の形態は、モバイルIPv4システムに好適なものであるが、モバイルIPv6システムに対しても適用可能である。また、モバイルIPv4システムでは、移動先のMNの形態として、外部エージェント(FA)が介在する場合がある。外部エージェント(FA)は、主にトンネルの気付アドレスおよびHAからのトンネルパケットの終端を行う。外部エージェントが介在しない場合、気付アドレスの決定およびトンネルの終端をMNが行う。本発明においては、外部エージェント(FA)の有無は、移動前後のHA間のフォーマットが変更になるだけで方式的な違いは生じない。
1、9…MN(モバイルノード)
2、10…HA(ホームエージェント)
3、11…収容変更先のHA
4、12…中継ルータ
5、13…CN(通信相手)
6、7、8、14…ホームリンク
2、10…HA(ホームエージェント)
3、11…収容変更先のHA
4、12…中継ルータ
5、13…CN(通信相手)
6、7、8、14…ホームリンク
Claims (7)
- 移動端末の収容先ホームエージェントを第1のホームエージェントから第2のホームエージェントに変更する方法であって、第1のホームエージェントに収容されている移動端末の登録情報から生成した登録要求メッセージを第1のホームエージェントから第2のホームエージェントへ送ることにより、第1のホームエージェントに収容されている移動端末の登録情報を第2のホームエージェントに移し替える処理を含むことを特徴とする移動端末の収容先ホームエージェント変更方法。
- 移動端末の収容先ホームエージェントを第1のホームエージェントから、前記第1のホームエージェントに中継ルータを通じて接続される第2のホームエージェントに変更する方法において、
a)前記第1のホームエージェントに設定された複数のホームエージェントアドレスのうち移設元のホームリンクに対応するホームエージェントアドレスを前記第2のホームエージェントに設定して移設先のホームリンクを生成する段階、
b)前記移設元のホームリンクへ向かうパケットが前記移設先のホームリンクへ転送されるように前記中継ルータの設定経路を変更する段階、
c)前記第1のホームエージェントにおいて、前記移設元のホームリンクのネットマスク範囲に含まれるアドレスをホームアドレスとして持ち、かつ、前記第1のホームエージェントに移動先の気付アドレスを登録している移動端末毎に、登録要求メッセージを作成して、前記第2のホームエージェントへ送信する段階、
d)前記第2のホームエージェントにおいて、前記第1のホームエージェントから受信した登録要求メッセージに従って移動端末の気付アドレスの登録を行う段階、
を含むことを特徴とする移動端末の収容先ホームエージェント変更方法。 - 移動端末の収容先ホームエージェントを第1のホームエージェントから、前記第1のホームエージェントとホームリンクを共有する第2のホームエージェントに変更する方法において、
a)前記第1のホームエージェントに設定された複数のホームエージェントアドレスのうち移動対象とするホームエージェントアドレスを前記第2のホームエージェントに設定してホームリンクを前記第1および第2のホームエージェントで共有させる段階、
b)前記第1のホームエージェントにおいて、移動対象とするホームエージェントアドレスに対するL2(ARP)解決および移動対象とするホームエージェントアドレスをホームエージェントアドレスとする移動端末に対するL2解決(Proxy ARP)を停止し、代わりに、前記第2のホームエージェントにおいて、移動対象とするホームエージェントアドレス宛てパケットの傍受を行うため、移動対象とするホームエージェントアドレスに対するGratuitous ARPを送信する段階、
c)前記第1のホームエージェントにおいて、移動対象とするホームエージェントアドレスをホームエージェントアドレスとして持ち、かつ、前記第1のホームエージェントに移動先の気付アドレスを登録している移動端末毎に、登録要求メッセージを作成して、前記第2のホームエージェントへ送信する段階、
d)前記第2のホームエージェントにおいて、前記第1のホームエージェントから受信した登録要求メッセージに従って移動端末の気付アドレスの登録を行う段階、
を含むことを特徴とする移動端末の収容先ホームエージェント変更方法。 - 移動端末と、前記移動端末の移動先アドレスを収容する第1のホームエージェントと、収容変更先の第2のホームエージェントと、前記第1および第2のホームエージェントの間に存在する中継ルータとを備え、前記移動端末が保持するホームエージェントのアドレスを固定としたモバイルIPシステムにおいて、
移設元のホームリンクへ向かうパケットが、前記第1のホームエージェントに設定された複数のホームエージェントアドレスのうち前記移設元のホームリンクに対応するホームエージェントアドレスを前記第2のホームエージェントに設定することによって生成した移設先のホームリンクへ転送されるように前記中継ルータの設定経路を変更する手段と、
前記第1のホームエージェントにおいて、前記移設元のホームリンクのネットマスク範囲に含まれるアドレスをホームアドレスとして持ち、かつ、前記第1のホームエージェントに移動先の気付アドレスを登録している移動端末毎に、登録要求メッセージを作成して、前記第2のホームエージェントへ送信する手段と、
前記第2のホームエージェントにおいて、前記第1のホームエージェントから受信した登録要求メッセージに従って移動端末の気付アドレスの登録を行う手段と、
を備え、移動端末の収容先ホームエージェントを第1のホームエージェントから前記第2のホームエージェントに変更することを特徴とするモバイルIPシステム。 - 移動端末と、前記移動端末の移動先アドレスを収容する第1のホームエージェントと、前記第1のホームエージェントに設定された複数のホームエージェントアドレスのうち移動対象とするホームエージェントアドレスが設定されることにより、前記第1のホームエージェントとホームリンクを共有する収容変更先の第2のホームエージェントとを備え、前記移動端末が保持するホームエージェントのアドレスを固定としたモバイルIPシステムにおいて、
前記第1のホームエージェントにおける移動対象とするホームエージェントアドレスに対するL2(ARP)解決および移動対象とするホームエージェントアドレスをホームエージェントアドレスとする移動端末に対するL2解決(Proxy ARP)を停止させる手段と、
前記第2のホームエージェントにおける移動対象とするホームエージェントアドレス宛てパケットの傍受を行うため、移動対象とするホームエージェントアドレスに対するGratuitous ARPを送信させる手段と、
前記第1のホームエージェントにおいて、移動対象とするホームエージェントアドレスをホームエージェントアドレスとして持ち、かつ、前記第1のホームエージェントに移動先の気付アドレスを登録している移動端末毎に、登録要求メッセージを作成して、前記第2のホームエージェントへ送信する手段と、
前記第2のホームエージェントにおいて、前記第1のホームエージェントから受信した登録要求メッセージに従って移動端末の気付アドレスの登録を行う手段と、
を備え、移動端末の収容先ホームエージェントを第1のホームエージェントから前記第2のホームエージェントに変更することを特徴とするモバイルIPシステム。 - 請求項4記載のモバイルIPシステムに用いられるホームエージェントであって、自ノードに登録されている移動端末のうち、移設元のホームリンクのネットマスク範囲に含まれるアドレスをホームアドレスとして持ち、かつ、自ノードに移動先の気付アドレスを登録している移動端末毎に、登録要求メッセージを作成して、収容変更先のホームエージェントへ送信する手段を備えることを特徴とするホームエージェント装置。
- 請求項5記載のモバイルIPシステムに用いられるホームエージェントであって、移動対象とするホームエージェントアドレスに対するL2(ARP)解決および移動対象とするホームエージェントアドレスをホームエージェントアドレスとする移動端末に対するL2解決(Proxy ARP)を要求に応じて停止させる手段と、自ノードに移動先の気付アドレスを登録している移動端末毎に、登録要求メッセージを作成して、収容変更先のホームエージェントへ送信する手段を備えることを特徴とするホームエージェント装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004094573A JP2005286478A (ja) | 2004-03-29 | 2004-03-29 | 移動端末の収容先ホームエージェント変更方法、モバイルipシステム及びホームエージェント装置 |
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JP2004094573A Pending JP2005286478A (ja) | 2004-03-29 | 2004-03-29 | 移動端末の収容先ホームエージェント変更方法、モバイルipシステム及びホームエージェント装置 |
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JP (1) | JP2005286478A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2008078632A1 (ja) * | 2006-12-26 | 2008-07-03 | Panasonic Corporation | 通信方法、通信システム、ホームエージェント及びモバイルノード |
WO2010009654A1 (en) * | 2008-07-22 | 2010-01-28 | Huawei Technologies Co., Ltd. | Method and apparatus for home agent redirect |
-
2004
- 2004-03-29 JP JP2004094573A patent/JP2005286478A/ja active Pending
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US9237437B2 (en) | 2008-07-22 | 2016-01-12 | Futurewei Technologies, Inc. | Method and apparatus for home agent redirect |
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