JP2005286133A - 露光装置、位置合わせ処理方法及びマスク装着方法 - Google Patents

露光装置、位置合わせ処理方法及びマスク装着方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 スループットを高めることが可能な露光装置を提供することである。
【解決手段】 位置の基準となる基準面を画定する基準ベースに粗動ステージが取り付けられている。粗動ステージは、その可動部を、基準面に平行な方向に移動させる。複数の微動ステージが、各々処理対象物を保持する保持面を有し、粗動ステージの可動部に対して、基準面に平行な方向に保持面を移動させることができる。微動ステージごと、対応する微動ステージの保持面に保持された処理対象物にエネルギビームを照射するビーム源が配置されている。さらに、微動ステージごとに、対応する微動ステージの保持面に保持された処理対象物の位置を検出する対象物用アライメントセンサが配置されている。微動ステージと、対象物用アライメントセンサとの相対的な位置関係は、粗動ステージを移動させても、すべての微動ステージに関して同じになる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、露光装置及び位置合わせ処理方法に関し、特に近接露光に適用可能な露光装置及び位置合わせ処理方法に関する。さらに、この露光装置にマスクを装着する方法に関する。
特許文献1に、低エネルギ電子ビームリソグラフィ(LEEPL)技術が開示されている。LEEPLでは、ウエハとマスクとを近接配置し、低エネルギの電子ビームを、マスクを介してウエハに照射することにより露光を行う。従来の光を用いたリソグラフィに比べて、より微細なパターンを形成することが可能になる。
米国特許第5831272号公報
現在、LEEPL装置の試作機が完成しているが、この試作機のウエハ1枚あたりの処理時間は、従来の紫外線露光装置の処理時間に比べて長い。ステージの移動速度を限界値まで速めたとしても、スループットを、従来の紫外線露光装置のスループットまで高めることは困難である。
本発明の一目的は、スループットを高めることが可能な露光装置、及び位置合わせ処理方法を提供することである。本発明の他の目的は、この露光装置にマスクを装着する方法を提供することである。
本発明の一観点によると、位置の基準となる基準面を画定する基準ベースに取り付けられ、可動部を、該基準面に平行な方向に移動させる粗動ステージと、各々処理対象物を保持する保持面が設けられ、前記粗動ステージの可動部に対して、前記基準面に平行な方向に該保持面を移動させることができる複数の微動ステージと、前記微動ステージごとに配置され、対応する微動ステージの保持面に保持された処理対象物にエネルギビームを照射するビーム源と前記微動ステージごとに配置され、対応する微動ステージの保持面に保持された処理対象物の位置を検出する対象物用アライメントセンサとを有し、前記粗動ステージの可動部を移動させたとき、前記微動ステージの各々と、それに対応する対象物用アライメントセンサとの相対的な位置関係が、すべての微動ステージについて常に同じになるように、前記対象物用アライメントセンサが配置されている露光装置が提供される。
本発明の他の観点によると、(a)基準面に平行な方向に移動可能な粗動ステージの可動部に取り付けられた複数の微動ステージの各々の保持面に処理対象物を保持し、該処理対象物の各々を、対応するマスクと近接して配置する工程と、(b)前記微動ステージごとに配置され、前記粗動ステージの可動部の移動に伴って移動するマスク用アライメントセンサを用いて、該微動ステージごとに配置され、該粗動ステージの可動部の移動に伴って移動する参照マークと、対応するマスク上のアライメントマークとを検出する工程と、(c)前記粗動ステージの可動部を移動させて、前記微動ステージごとに配置された対象物用アライメントセンサに対向する位置に、対応する参照マークを配置し、該対象物用アライメントセンサにより、対応する参照マークの位置を検出する工程と、(d)前記粗動ステージの可動部を移動させて、前記対象物用アライメントセンサに対向する位置に、対応する微動ステージに保持された処理対象物上のアライメントマークを配置し、該対象物用アライメントセンサにより、対象物上のアライメントマークの位置を検出する工程と、(e)前記工程bにおける位置検出結果、前記工程cにおける粗動ステージの可動部の移動量と位置検出結果、及び前記工程dにおける粗動ステージの可動部の移動量と位置検出結果に基づいて、マスクの各々と、対応する微動ステージの保持面に保持された処理対象物との相対位置情報を得る工程とを有する位置合わせ処理方法が提供される。
本発明のさらに他の観点によると、基準面に平行な方向に移動可能な粗動ステージの可動部に取り付けられた複数の微動ステージの各々の保持面に処理対象物を保持し、前記微動ステージごとに配置されたマスクステージに、対応する処理対象物に近接させてマスクを保持し、該微動ステージごとに配置された対象物用アライメントセンサで、対応する処理対象物上のアライメントマークを検出して、該マスクと、対応する処理対象物との位置合わせを行い、該マスクを通して処理対象物を露光する露光装置のマスクステージにマスクを取り付ける方法であって、(a)微動ステージの各々の保持面にマスクを保持する工程と、(b)微動ステージの保持面に保持されたマスク上のアライメントマークが、対応する対象物用アライメントセンサで検出される位置に配置されるように前記粗動ステージの可動部を移動させる工程と、(c)前記微動ステージの保持面に保持されたすべてのマスクについて、前記対象物用アライメントセンサで、対応する微動ステージの保持面に保持されているマスク上のアライメントマークの位置を検出する工程と、(d)1つの微動ステージの保持面に保持されたマスク上のアライメントマークの位置の検出結果に基づいて、当該マスクが、対応するマスクステージに対向する位置に配置されるように前記粗動ステージの可動部を移動させ、該マスクを、対応するマスクステージに保持する工程と、(e)すべてのマスクについて、前記工程dを繰り返す工程とを有するマスク装着方法が提供される。
複数の微動ステージに保持された処理対象物を、並行して処理することができるため、スループットを高めることができる。複数の微動ステージで1台の粗動ステージを共用しているため、微動ステージごとに粗動ステージをも配置する場合に比べて、部品点数を削減し、装置の小型化を図ることができる。
図1に、第1の実施例による露光装置の概略図を示す。下部基準ベース1と、その上に固定された上部基準ベース2とにより、ほぼ水平な基準面を画定する基準ベース3が構成されている。下部基準ベース1と上部基準ベース2との間の空間に、主要な構成部品が装填される。
下部基準ベース1の上に、粗動ステージ4が取り付けられている。粗動ステージ4は、粗動機構及び可動部(トップステージ)を含んで構成され、可動部が粗動機構により基準面に平行な方向に移動することができる。粗動ステージ4の可動部の上に、微動ステージ5A及び5Bが取り付けられている。微動ステージ5A及び5Bの各々は、微動機構及び保持面(トップステージ)を含んで構成され、各微動ステージ5A及び5Bの保持面は、微動機構により、粗動ステージ4の可動部に対して、基準面に平行な方向に、相互に独立に移動可能である。微動ステージ5A及び5Bに対応してレーザ干渉計が配置されている。レーザ干渉計の参照ミラーは、マスクステージ6A及び6Bに固定され、測長ミラーは、微動ステージ5A及び5Bの保持面に固定されている。レーザ干渉計は、マスクステージ6A及び6Bに対する微動ステージ5A及び5Bの保持面の変位量を測定する。基準面に平行な面をXY面とし、微動ステージ5A及び5Bの並んでいる方向をX軸方向とするXYZ直交座標系を定義する。
微動ステージ5A及び5Bの保持面に、それぞれウエハ(処理対象物)13A及び13Bが保持される。ウエハ13A及び13Bに、それぞれアライメントマーク14A及び14Bが形成されている。微動ステージ5A及び5Bの微動機構は、保持面に保持されたウエハ13A及び13BをZ軸方向へ微小移動させ、Z軸に平行な軸を中心とした回転方向に変位させ、かつ基準面に対する傾きを調節することができる。
微動ステージ5A及び5Bの保持面に、それぞれ参照マスク8A及び8Bが取り付けられている。参照マスク8A及び8Bは、粗動ステージ4の可動部の移動に伴って、両者の相対位置関係を保ったまま移動する。微動ステージ5A及び5Bの保持面を移動させると、両者は独立に移動する。参照マスク8A及び8Bは、光を透過させるマーク支持部と、マーク支持部に形成された参照マーク9A及び9Bにより構成される。参照マスク8A及び8Bの下方に、それぞれマスク用アライメントセンサ(マスク用アライメント顕微鏡)7A及び7Bが配置されている。マスク用アライメントセンサ7A及び7Bは、それぞれ微動ステージ5A及び5Bの保持面に固定されており、粗動ステージ4の可動部の移動に伴って、両者の相対位置関係を保ったまま移動する。微動ステージ5A及び5Bの保持面を移動させると、両者は独立に移動する。
マスクステージ6A、6B、ウエハ用アライメントセンサ(ウエハ用アライメント顕微鏡)10A、10B、及びレベリングセンサ15A、15Bが、上部基準ベース2に取り付けられている。マスクステージ6A及び6Bは、それぞれウエハ13A及び13Bから微小間隙(プロキシミティギャップ)を隔ててマスク11A及び11Bを保持し、基準面に直交する軸を中心とした回転方向に変位させ、マスク11A及び11Bの、基準面に対する傾きを調節することができる。マスク11A及び11Bに、それぞれアライメントマーク12A及び12Bが形成されている。
マスク用アライメントセンサ7A及び7Bは、それぞれマスク上のアライメントマーク12A及び12Bの下方に配置されることにより、参照マスク8A及び8Bの、光透過性のマーク支持部を通して、マスク上のアライメントマーク12A及び12Bを、参照マーク9A及び9Bと同時に検出することができる。
ウエハ用アライメントセンサ10A及び10Bは、それぞれマスクステージ6A及び6Bの脇に、微動ステージ5A及び5B側を向いて取り付けられている。ウエハ用アライメントセンサ10A及び10Bは、参照マーク9A、9B、ウエハ上のアライメントマーク14A及び14Bの位置を検出することができる。
ビーム源19A及び19Bが、それぞれマスクステージ6A及び6Bの上方に配置されている。ビーム源19A及び19Bは、それぞれ露光用の低エネルギ電子ビームを発生させ、マスク11A及び11Bを介して、ウエハ13A及び13Bに入射させる。また、粗動ステージ4の可動部を移動させたとき、微動ステージ5Aとビーム源19Aとの相対的な位置関係と、微動ステージ5Bとビーム源19Bとの相対的な位置関係とが常に同じになるように、微動ステージ5A、5B及びビーム源19A、19Bが配置されている。
レベリングセンサ15A及び15Bは、それぞれマスクステージ6A及び6Bの脇に、微動ステージ5A及び5Bに対向するように配置されている。さらに、マスクステージ6Aの、微動ステージ5Aに対向する面に3個のレベリングセンサ16Aが取り付けられている(図1では、1個のみを示す)。マスクステージ6Bにも、同様に3個のレベリングセンサ16Bが取り付けられている。レベリングセンサ15A及び16Aは、ウエハ13Aまでの距離を測定することができる。同様に、レベリングセンサ15B及び16Bは、ウエハ13Bまでの距離を測定することができる。粗動ステージ4の可動部を移動させながら、ウエハ13Aの複数箇所について測定することにより、ウエハ13Aの傾きを検出することができる。レベリングセンサ15A及び16Aのうち少なくとも3個のセンサで、ウエハ13Aまでの距離を同時に測定すれば、粗動ステージ4の可動部を移動させることなくウエハ13Aの傾きを検出することができる。
同様に、微動ステージ5A及び5Bの保持面にも、それぞれレベリングセンサ17A及び17Bが配置されており、マスク11A及び11Bの傾きを検出することができる。傾きの検出結果に基づいてマスク11A、11B及びウエハ13A、13Bの傾きを調節することにより、共に基準面に対して平行になるように配置することができる。
粗動ステージ4の可動部を移動させたとき、レベリングセンサ15Aと微動ステージ5Aとの相対的な位置関係と、レベリングセンサ15Bと微動ステージ5Bとの相対的な位置関係とが、常に同じ同じになるように、レベリングセンサ15A及び15Bの取り付け位置が決定されている。これにより、一方の微動ステージ5A上のウエハ13Aの傾きを検出するための粗動ステージ4の作動時に、同時に他方の微動ステージ5B上のウエハ13Bの傾きを検出することができる。
同様に、ウエハ用アライメントセンサ10A及び10Bも、粗動ステージ4の可動部を移動させたとき、微動ステージ5Aとウエハ用アライメントセンサ10Aとの相対的な位置関係と、微動ステージ5Bとウエハ用アライメントセンサ10Bとの相対的な位置関係とが、常に同じになるように配置されている。
次に、図2を参照して、参照マスク8A及び8Bの詳細な構造について説明する。以下、参照マスク8Aの構造について説明するが、参照マスク8Bも参照マスク8Aと同一の構造を有する。
図2(A)及び図2(C)に、参照マスク8Aの底面図及び断面図を示す。例えばシリコン基板で形成された支持基板81Aの上に、窒化シリコン膜、炭化シリコン膜等で形成された光透過性メンブレンが形成されている。支持基板81Aの一部がエッチングされて開口が形成されている。この開口部分に残されたメンブレンがマーク支持部82Aを構成する。マーク支持部82Aの所定領域に、開口が形成されており、この開口が参照マーク9Aを構成している。参照マーク9Aは、光学像を形成することにより検出できる。
参照マスク8Aの寸法x12は、例えば約10mm×10mmであり、支持基板81Aの開口の寸法x11は例えば3mm×3mmである。マーク支持部82Aに参照マーク9Aを形成したことにより、マーク支持部81Aを介してマスク上のアライメントマーク検出用の光を透過させることができると共に、参照マーク9Aを光学的に観察し、その位置を検出することができる。
図2(D)及び図2(E)に、参照マスク8Aの他の構成例を示す。シリコン基板等の支持基板81A、及びマーク支持部82Aの構成は、図2(A)および(C)の参照マスクの構成と同様である。マーク支持部82Aの上に形成された不透明のパターンが、参照マーク9Aを構成する。
参照マーク9Aは、参照マーク検出用の光を反射するか、そのエッジが参照マーク検出用の光を散乱する機能を有する。反射光又は散乱光の光学像を形成することにより、参照マーク9Aを検出できる。エッジからの散乱光を検出する場合は、参照マーク9Aの照明光の入射方向と、エッジからの散乱光の測定方向とは、マーク支持部82Aの法線に関して非対称な関係に選定できる。
参照マーク9Aは、図1に示したマスク用アライメントセンサ7Aで粗動ステージ4側(図1では下方)から検出できると共に、ウエハ用アライメントセンサ10Aでマスクステージ6A側(図1では上方)から検出することができる。マスク上のアライメントマーク12Aは、マスク用アライメントセンサ7Aにより、参照マスク8Aの光透過性のマーク支持部82Aを介して、下方から検出することができる。
なお、マーク支持部自体を、光を透過させない材料で形成し、マーク支持部の一部に、光を透過させるための開口を形成してもよい。この場合には、マスク上のアライメントマーク12Aは、マーク支持部に形成された開口を通して、マスク用アライメントセンサ7Aにより検出される。いずれの場合にも、マスク上のアライメントマーク12Aは参照マスク8Aを介して、マスク用アライメントセンサ7Aにより検出される。
図3(A)に、マスク11Aの部分断面図を示す。もう一方のマスク11Bも、マスク11Aと同様の構造を有する。
シリコン基板等の支持基板111の上に窒化シリコン膜、炭化シリコン膜等のマスクメンブレン112が形成されている。露光すべき回路パターンやアライメントマークを配置する領域の支持基板111がエッチングにより除去されている。支持基板111が除去された部分にマスクメンブレン112のみが残る。マスクメンブレン112に開口を形成することにより、マスクマーク12A及び回路パターン112が形成されている。
図3(B)に、ウエハ13Aの部分断面図を示す。もう一方のウエハ13Bも、ウエハ13Aと同様の構造を有する。シリコン基板等の半導体基板131の上に、検出可能な突起パターン(または凹部パターン)が、例えば金属膜等により形成されており、このパターンがアライメントマーク14Aを構成する。アライメントマーク14Aを覆って、レジスト層132が形成されている。
図3(C)に、マスク用アライメントセンサ7Aが、色収差2重焦点光学系である場合の構成を概略的に示す。マスク11Aのマスクメンブレン112に形成されたアライメントマーク12Aと、参照マスク8Aのマーク支持部82Aに形成されたステンシルタイプの参照マーク9Aとを、色収差2重焦点光学系21で検出する構成を示す。色収差2重焦点光学系21は、光の波長によって異なる焦点距離f(λ)を有し、2つの波長の照明光に対し、相互に異なる焦点距離を示す。色収差2重焦点光学系21の光軸上には、異なる位置にマスクメンブレン112上のアライメントマーク12Aと、マーク支持部82A上の参照マーク9Aとが配置されている。色収差2重焦点光学系21により、マスク上のアライメントマーク12Aと参照マーク9Aとの像が、同一の像面22上に結像される。
図3(D)に、マスク用アライメントセンサ7Aが、エッジ散乱光斜方検出系である場合の構成を概略的に示す。マスクメンブレン112上にアライメントマーク12Aが形成されている。参照マスク8Aのマーク支持部82A上に、メンブレンタイプの参照マーク9Aが形成されている。エッジ散乱光斜方検出系31の光軸は、マスク11A及び参照マスク8Aの法線に対して斜めに配置される。マスク11Aと参照マスク8Aとの法線と、エッジ散乱光斜方検出系31の光軸とを含む仮想平面に対して垂直な方向に関して、マスク上のアライメントマーク12Aと参照マーク9Aとの相対位置が検出される。
エッジ散乱光斜方検出系31の光軸に対し、垂直な面内に物面32及び像面33が設定される。物面32近傍に配置されるマスク上のアライメントマーク12A及び参照マーク9Aが、像面33上に結像される。なお、エッジ散乱光斜方検出系を用いた場合、検出方向は物面32内の1方向に限定される。面内の2方向の位置を検出するためには、エッジ散乱光斜方検出系を2系統備えればよい。エッジ散乱光斜方検出系を用いた位置検出の詳細については、特開平10−242036号公報に開示されている。
次に、図4(A)〜図4(C)を参照して、ウエハとマスクとの位置検出から露光までの工程について説明する。
図4(A)に示すように、マスクステージ6A及び6Bに、それぞれマスク11A及び11Bを保持する。微動ステージ5A及び5Bの保持面に、それぞれウエハ13A及び13Bを保持する。マスク用アライメントセンサ7Aにより、参照マスク8Aの参照マーク9Aと、マスク11Aのアライメントマーク12Aとを同時に観察し、両者の位置を検出する。同様に、もう一方のマスク用アライメントセンサ7Bにより、参照マーク9B及びアライメントマーク12Bの位置を検出する。
図4(B)に示すように、参照マーク9A及び9Bが、それぞれウエハ用アライメントセンサ10A及び10Bの視野内に配置されるように粗動ステージ4の可動部を移動させる。図4(A)の状態におけるマスク上のアライメントマーク12Aと参照マーク9AとのX軸方向の位置偏差、ウエハ用アライメントセンサ10Aで検出された参照マーク9AのX座標、及び粗動ステージ4の可動部のX軸方向に関する移動量に基づいて、マスク上のアライメントマーク12Aからウエハ用アライメントセンサ10A(例えば、画面内の原点)までのX軸方向の長さ(X方向ベースラインの長さ)BXAが決定される。同様に、図4(A)の状態におけるマスク上のアライメントマーク12Aと参照マーク9AとのY軸方向の位置偏差、ウエハ用アライメントセンサ10Aで検出された参照マーク9AのY座標、及び粗動ステージ4のY軸方向の移動量に基づいて、マスク上のアライメントマーク12Aからウエハ用アライメントセンサ10A(例えば、画面内の原点)までのY軸方向の長さ(Y方向ベースラインの長さ)が決定される。
同様に、もう一方のマスク上のアライメントマーク12B及びウエハ用アライメントセンサ10Bについても、X方向ベースラインの長さBXB及びY方向ベースラインの長さが決定される。
図4(C)に示すように、ウエハ上のアライメントマーク14A及び14Bが、それぞれウエハ用アライメントセンサ10A及び10Bの視野内に配置されるように、粗動ステージ4の可動部を移動させる。ウエハ用アライメントセンサ10Aによりアライメントマーク14Aの位置を検出する。さらに、ウエハ13A上の複数のアライメントマークの位置を検出する。アライメントマークの検出結果、及び粗動ステージ4の可動部の移動量から、ウエハ用アライメントセンサ10Aに固定された座標系におけるウエハ13Aの位置情報(例えばX軸及びY軸方向に関する位置情報、及びZ軸に平行な軸を中心とした回転方向に関する位置情報)が得られる。これらの位置情報から、ウエハ13A上のダイ(ステップアンドリピート方式で露光される単位となる領域)の位置情報が得られる。
X方向ベースラインBXA、Y方向ベースライン、及びダイの位置情報から、マスク11Aとウエハ13Aとの相対位置情報が得られる。この位置情報に基づいて、各ダイのグローバルアライメントを行うことが可能になる。同様にして、ウエハ13Bについても、グローバルアライメントを行うために必要な位置情報が得られる。グローバルアライメント時には、微動ステージ5A及び5Bの保持面を独立して移動させることにより、2組のマスクとウエハとを同時に位置合わせすることができる。グローバルアライメント方式により、ウエハ上の各ダイを順番に露光する。「グローバルアライメント」とは、ウエハの位置情報を用いた推定計算により、ダイの位置を算出し、算出結果に基づいてウエハを移動させて位置合わせを行う方式のことである。
以上説明した第1の実施例において、マスク用アライメントセンサ7Aは、参照マスク8Aに形成された参照マーク9Aと、マスク11A上のアライメントマーク12Aとを同時に検出する。参照マスク8Aは、軽量、小型に形成でき、図3(C)に示したマーク支持部82Aの透過率を高く設定することができる。従って、参照マーク9Aとマスク上のアライメントマーク12Aとの同時検出が容易となる。
ウエハ用アライメントセンサ10Aは、マスク11Aを介さず、参照マーク9Aとウエハ上のアライメントマーク14Aとを直接検出する。従って、検出精度を高くすることができる。これら高精度の検出工程に基づき、ウエハ13Aとマスク11Aとの相対的位置を高精度に設定することが可能となる。同様に、もう一方のウエハ13Bとマスク11Bとの相対的位置を高精度に設定することが可能となる。
上記第1の実施例による方法では、2枚のウエハが並行して処理されるため、スループットを高めることができる。また、1つの粗動ステージ4が2つの微動ステージ5A及び5Bで共用されているため、2台の露光装置を準備する場合に比べて、部品点数を削減し、装置の小型化を図ることが可能になる。
次に、図5を参照して、図1に示した露光装置に2枚のマスクを装着する方法について説明する。
マスク11A及び11Bを、それぞれ微動ステージ5A及び5Bの保持面に載置する。マスク11A及び11Bは、X軸方向に関する両者の中心間の距離が、ウエハ用アライメントセンサ10Aと10Bとの中心間の距離に等しくなり、Y軸方向に関しては両者の中心が一致するようにマスクステージ6A及び6Bに保持されることが好ましい。この条件を満たすようにマスクステージにマスクを保持するために、微動ステージ上のマスクの理想的な位置が、予め決められている。
粗動ステージ4の可動部を移動させて、ウエハ用アライメントセンサ10A及び10Bで、それぞれマスク11A及び11Bの複数のアライメントマークの位置を検出する。これにより、マスク11A及び11BのX軸方向及びY軸方向に関する位置、Z軸を中心とした回転方向に関する姿勢が特定される。マスク11A及び11Bの各々の理想的な位置からのずれがわかる。マスク11Aのずれ分を補正するように粗動ステージ4の可動部を移動させ、微動ステージ5Aの保持面に保持されたマスク11Aを上昇させて、マスクステージ6Aに装着する。マスク11Aは、例えば保持面に設けられたリフトピン等によって上昇させる。
次に、マスク11Bのずれ分を補正するように粗動ステージ4の可動部を移動させ、微動ステージ5Bの保持面に保持されたマスク11Bを上昇させて、マスクステージ6Bに装着する。これにより、2枚のマスク11A及び11Bを、それぞれ理想的な位置に位置決めして、マスクステージ6A及び6Bに装着することができる。
次に、第2の実施例について説明する。上記第1の実施例では、2つの微動ステージ5A及び5Bに、X軸方向及びY軸方向の微小移動機構を持たせ、少なくとも一方をX軸方向及びY軸方向に移動させることにより、2組のマスクとウエハとの相対的な位置関係を一致させた。
第2の実施例では、微動ステージ5A及び5Bを微小移動させる代わりに、露光用電子ビームの傾きを制御することによりX軸方向およびY軸方向の位置ずれ補正を行う。このため、微動ステージ5A及び5Bは、X軸方向及びY軸方向への微小駆動機構を備える必要がなく、粗動ステージ4のピッチング、ヨーイング、ローリング、及びウエハの厚さのばらつき等を補正するために、Z軸に平行な方向を回転軸とした微小回転機構、及びウエハの基準面からの傾き調整機構(あおり補正機構)のみを備えればよい。X軸方向及びY軸方向への微小駆動機構を省略したとしても、微小回転方向及び傾きに関する保持面の姿勢を検出する必要があるため、レーザ干渉計を省略することはできない。
微動ステージ5A及び5BでX軸方向及びY軸方向の位置ずれ補正を行う場合に比べて、位置合わせに必要な時間を短縮することができる。これにより、スループットの向上を図ることが可能になる。
次に、図6を参照して、第3の実施例による露光装置について説明する。上記第1の実施例の露光装置では、オフアクシスグローバルアライメント方式が採用されるが、以下に説明する露光装置では、ダイバイダイアライメント方式が採用される。
図6(A)は、第3の実施例による露光装置の平面図を示し、図6(B)は、図6(A)の一点鎖線B6−B6における概略断面図を示す。基準ベース3、粗動ステージ4、微動ステージ5A、5B、マスクステージ6A、6B、レベリングセンサ15A、15B、ビーム源19A、19Bの構成は、図1に示した第1の実施例の場合と同様である。平面図において、マスクステージ6Aを取り囲むように4つの斜方検出光学装置51A、52A、53A及び54Aが配置されている。斜方検出光学装置51A、52A、53A及び54Aは、それぞれ3軸ステージ61A、62A、63A及び64Aにより上部基準ベース2に取り付けられている。3軸ステージ61A、62A、63A及び64Aは、それぞれ斜方検出光学装置51A、52A、53A及び54Aを、X軸方向、Y軸方向、及び光軸方向に移動させることができる。
斜方検出光学装置51A及び52Aの光軸は、それぞれZ軸方向からY軸の負の方向及び正の方向に傾いている。斜方検出光学装置53A及び54Aの光軸は、それぞれZ軸方向からX軸の正の方向及び負の方向に傾いている。
各斜方検出光学装置51A、52A、53A及び54Aは、マスク上のアライメントマーク及びウエハ上のアライメントマークのエッジによって散乱された光を受け、各アライメントマークの像を形成する。斜方検出光学装置51A及び52Aは、アライメントマークのX軸方向に関する位置を検出し、斜方検出光学装置53A及び54Aは、アライメントマークのY軸方向に関する位置を検出する。
マスクステージ6Bの周囲にも、同様に4つの斜方検出光学装置51B、52B、53B及び54Bが配置されている。斜方検出光学装置51B、52B、53B及び54Bは、それぞれ3軸ステージ61B、62B、63B及び64Bにより上部基準ベース2に取り付けられている。
次に、第3の実施例による露光装置を用いた露光方法について説明する。微動ステージ5A及び5Bの保持面に、それぞれウエハ13A及び13Bを載置する。4つの斜方検出光学装置51A〜54Aにより、それぞれウエハ13A上のアライメントマークの位置を検出することにより、ウエハ13Aのダイの位置情報を得る。同時に、もう一方のウエハ13Bのダイの位置情報を得る。これにより、ウエハ搭載時に生じ得る位置ずれが検出され、ダイごとに行われるファインアライメントに先立って、ダイごとの粗い位置合わせを行うことが可能になる。
粗動ステージ4の可動部を移動させて、ウエハ13A及び13B上の露光すべきダイを、それぞれマスク11A及び11Bの直下に移動させる。4つの斜方検出光学装置により、マスク上のアライメントマークに対するウエハ上のアライメントマークの相対的な位置を検出する。検出結果から、X軸方向及びY軸方向の位置、Z軸に平行な軸を中心とした回転方向の位置、及びマスクに対するウエハの相対的な伸縮量を得ることができる。これらの情報に基づいて、微動ステージ5A及び5Bの保持面を移動させて、マスクとウエハとの位置合わせを行う(この位置合わせを、「ファインアライメント」という。)。位置合わせが完了した後、露光を行う。
ダイバイダイアライメントを行う場合には、第1の実施例で説明したグローバルアライメントを行う場合に比べて、ダイごとに位置検出及びファインアライメントを行うため、スループットの点では不利であるが、より高精度な位置合わせを行うことができる。
上記第3の実施例では、マスクステージごとに4つの斜方検出光学装置を配置したが、そのうちの1つを省略し、3つの斜方検出光学装置を配置してもよい。斜方検出光学装置を3つにすると、X軸方向及びY軸方向の位置、Z軸に平行な軸を中心とした回転方向の位置、及びマスクに対するウエハの相対的な伸縮量のうち1つの情報が得られなくなる。得られた3つの情報に基づいてファインアライメントを行う。
例えば、一対のマスクステージ6Aと6Bとの間に配置された斜方検出光学装置54A及び53Bを省略することにより、マスクステージ6Aと6Bとを近づけ、装置の小型化を図ることが可能になる。
なお、ダイバイダイアライメントでは、ダイごとにマスク上のアライメントマークとウエハ上のアライメントマークとを検出して位置合わせが行われるため、マスクステージ側に、X軸方向及びY軸方向の微動機構を設けてもよい。このとき、ウエハステージ側には、Z軸方向への微動機構、傾き調節機構、及びZ軸に平行な軸を中心として回転機構を設ければよい。
次に、上記第1〜第3の実施例による露光装置に、ウエハを装着する方法について説明する。微動ステージ5A及び5Bの保持面を、その可動範囲の中央に配置した状態で、ウエハ13A及び13Bをそれぞれ微動ステージ5A及び5Bの保持面の所定の位置に載置して、固定する。最初にウエハを載置すべき位置を、「載置目標位置」と呼ぶこととする。従来の露光装置では、ウエハの位置が載置目標位置からずれた場合には、粗動ステージの可動部を移動させることにより、このずれを補正することが可能であった。
上記実施例の場合において、2枚のウエハ13A及び13Bが、載置目標位置から同じ向きに同じ量だけずれた場合には、粗動ステージ4の可動部を移動させることにより、ずれを補正することができる。ところが、ずれの向きやずれ量が異なる場合、すなわち2枚のウエハの相対的な位置ずれは、粗動ステージ4で補正することができず、微動ステージ5A及び5Bにより補正しなければならない。
通常、露光装置に用いられている微動ステージのストロークは、一般的に40μm程度である。このため、2枚のウエハの相対的な位置ずれ量が40μm以上になると、載置目標位置からのウエハのずれを補正することができなくなる。マスクとウエハとの位置合わせを行う時にウエハを微小移動させるという微動ステージの本来の機能を確保しておくためには、ウエハの載置時における相対位置ずれを20μm以下にすることが好ましい。1枚のウエハに着目すると、その載置目標位置からのずれを10μm以下(一般的には、微動ステージのストロークの1/4倍以下)にすることが好ましい。
なお、ウエハ載置時の回転方向に関するずれは、微動ステージごとに、粗動回転機構を備えることにより補正することができる。
2枚のマスクの相対的な位置ずれが、微動ステージによって補正できない量である場合であっても、微動ステージによる補正と電子ビームの傾き(入射角)を制御することによる補正とを組み合わせることにより、補正できる場合がある。このような場合には、ウエハを装着し直すことなく露光処理を継続することが可能である。
上記実施例では、1つの粗動ステージ4の可動部に、2つの微動ステージ5A及び5Bを取り付けたが、3個以上の微動ステージを取り付けることも可能である。
以上実施例に沿って本発明を説明したが、本発明はこれらに制限されるものではない。例えば、種々の変更、改良、組み合わせ等が可能なことは当業者に自明であろう。
本発明は、低エネルギ電子ビーム露光に適用することが可能である。その他、X線近接露光等にも適用可能である。また、縮小投影露光における処理対象物(ウエハ)の位置合わせ等にも適用可能である。
第1の実施例による露光装置の概略図である。 (A)及び(C)は、それぞれステンシルタイプの参照マスクの底面図及び断面図であり、(B)及び(D)は、それぞれメンブレンタイプの参照マスクの底面図及び断面図である。 (A)はマスクの断面図であり、(B)はウエハの断面図であり、(C)は、マスクと参照マスク及びそれを観察する色収差2重焦点光学系の概略断面図であり、(D)は、マスクと参照マスク及びそれを観察する斜方検出光学系の概略断面図である。 第1の実施例による露光装置で位置合わせを行う方法を説明するための露光装置の主要部の概略図(その1)である。 第1の実施例による露光装置で位置合わせを行う方法を説明するための露光装置の主要部の概略図(その2)である。 第1の実施例による露光装置で位置合わせを行う方法を説明するための露光装置の主要部の概略図(その3)である。 実施例による露光装置にマスクを装着する方法を説明するための概略図である。 (A)および(B)は、それぞれ第3の実施例による露光装置の平面図及び断面図である。
符号の説明
1 下部基準ベース
2 上部基準ベース
3 基準ベース
4 粗動ステージ
5A、5B 微動ステージ
6A、6B マスクステージ
7A、7B マスク用アライメントセンサ
8A、8B 参照マスク
9A、9B 参照マーク
10A、10B ウエハ用アライメントセンサ
11A、11B マスク
12A、12B、14A、14B アライメントマーク
13A、13B ウエハ
15A、15B、16A、16B、17A、17B レベリングセンサ
19A、19B ビーム源
21 色収差2重焦点光学系
22、33 像面
31 斜方検出光学系
32 物面
51A〜54A、51B〜54B 斜方検出光学装置
61A〜64A、61B〜64B 3軸ステージ
81A、111 支持基板
82A マーク支持部
112 マスクメンブレン
113 回路パターン
131 半導体基板
132 レジスト層

Claims (11)

  1. 位置の基準となる基準面を画定する基準ベースに取り付けられ、可動部を、該基準面に平行な方向に移動させる粗動ステージと、
    各々処理対象物を保持する保持面が設けられ、前記粗動ステージの可動部に対して、前記基準面に平行な方向に該保持面を移動させることができる複数の微動ステージと、
    前記微動ステージごとに配置され、対応する微動ステージの保持面に保持された処理対象物にエネルギビームを照射するビーム源と
    前記微動ステージごとに配置され、対応する微動ステージの保持面に保持された処理対象物の位置を検出する対象物用アライメントセンサと
    を有し、
    前記粗動ステージの可動部を移動させたとき、前記微動ステージの各々と、それに対応する対象物用アライメントセンサとの相対的な位置関係が、すべての微動ステージについて常に同じになるように、前記対象物用アライメントセンサが配置されている露光装置。
  2. 前記粗動ステージの可動部を移動させたとき、前記微動ステージの各々と、それに対応するビーム源との相対的な位置関係が、すべての微動ステージについて常に同じになるように、前記微動ステージ及びビーム源が配置されている請求項1に記載の露光装置。
  3. さらに、前記微動ステージごとに、対応する微動ステージの保持面に対向する位置に配置され、該保持面に保持された処理対象物までの距離を測定するレベリングセンサが、前記基準ベースに取り付けられており、前記粗動ステージを移動させたとき、前記微動ステージの各々と、それに対応するレベリングセンサとの相対的な位置関係が、すべての微動ステージについて常に同じになるように、該レベリングセンサが配置されている請求項1または2に記載の露光装置。
  4. さらに、前記微動ステージごとに配置され、対応する微動ステージの保持面に保持された処理対象物から微小間隙を隔ててマスクを保持するマスクステージを有する請求項1〜3のいずれかに記載の露光装置。
  5. さらに、前記微動ステージごとに配置され、少なくとも一部に光を透過させる領域が画定されたマーク支持部、及び該マーク支持部に形成された参照マークを含む参照マスクと、
    前記微動ステージごとに準備され、対応する参照マスクを通して、対応するマスクステージに保持されたマスク上のアライメントマークを検出できると共に、対応する参照マークを検出できるマスク用アライメントセンサと
    を有する請求項4に記載の露光装置。
  6. 位置の基準となる基準面を画定する基準ベースに取り付けられ、可動部を、該基準面に平行な方向に移動させる粗動ステージと、
    前記粗動ステージの可動部に取り付けられた複数の微動ステージであって、該微動ステージの各々は、処理対象物を保持する保持面を有し、該保持面に保持された処理対象物を、前記基準面に対して垂直な方向に移動させる機能、及び基準面に対する傾きを調節する機能を有し、保持面に保持された処理対象物の基準面に平行な方向に関する位置は、前記粗動ステージの可動部に対して固定させる複数の微動ステージと、
    前記微動ステージごとに配置され、対応する微動ステージの保持面に保持された処理対象物に電子ビームを照射するとともに、該処理対象物への電子ビームの入射角を変化させることができる電子ビーム源と、
    前記微動ステージごとに配置され、対応する微動ステージの保持面に保持された処理対象物の位置を検出する対象物用アライメントセンサと
    を有する露光装置。
  7. (a)基準面に平行な方向に移動可能な粗動ステージの可動部に取り付けられた複数の微動ステージの各々の保持面に処理対象物を保持し、該処理対象物の各々を、対応するマスクと近接して配置する工程と、
    (b)前記微動ステージごとに配置され、前記粗動ステージの可動部の移動に伴って移動するマスク用アライメントセンサを用いて、該微動ステージごとに配置され、該粗動ステージの可動部の移動に伴って移動する参照マークと、対応するマスク上のアライメントマークとを検出する工程と、
    (c)前記粗動ステージの可動部を移動させて、前記微動ステージごとに配置された対象物用アライメントセンサに対向する位置に、対応する参照マークを配置し、該対象物用アライメントセンサにより、対応する参照マークの位置を検出する工程と、
    (d)前記粗動ステージの可動部を移動させて、前記対象物用アライメントセンサに対向する位置に、対応する微動ステージに保持された処理対象物上のアライメントマークを配置し、該対象物用アライメントセンサにより、対象物上のアライメントマークの位置を検出する工程と、
    (e)前記工程bにおける位置検出結果、前記工程cにおける粗動ステージの可動部の移動量と位置検出結果、及び前記工程dにおける粗動ステージの可動部の移動量と位置検出結果に基づいて、マスクの各々と、対応する微動ステージの保持面に保持された処理対象物との相対位置情報を得る工程と
    を有する位置合わせ処理方法。
  8. さらに、
    (f)前記工程eで得られた相対位置情報に基づいて、前記マスクと、対応する微動ステージの保持面に保持された処理対象物とのグローバルアライメントを行い、該マスクを通して処理対象物を露光する工程を含む請求項7に記載の位置合わせ処理方法。
  9. 前記工程fが、ある2つの微動ステージの保持面を、そのストロークの範囲内で移動させても、当該2つの微動ステージの保持面に保持された処理対象物と、それぞれに対応するマスクとの位置を同時に合わせることができない場合に、処理対象物に入射する電子ビームの入射角を変化させることにより位置ずれを補正して露光を行う工程を含む請求項8に記載の位置合わせ処理方法。
  10. 前記工程fが、
    (f1)前記工程eで取得された相対位置情報に基づき、前記粗動ステージの可動部を移動させることにより、ある微動ステージの保持面に保持された処理対象物と、対応するマスクとの位置合わせを行う工程と、
    (f2)位置合わせの行われた処理対象物に、対応するマスクを介して電子ビームを入射させて露光すると共に、他の処理対象物については、前記工程eで取得された相対位置情報、及び前記工程f1における粗動ステージの可動部の移動量に基づいて、処理対象物と、対応するマスクとの位置ずれ量を算出し、処理対象物に入射する電子ビームの入射角を変化させることにより、位置ずれを補正して露光を行う工程と
    を含む請求項8に記載の位置合わせ処理方法。
  11. 基準面に平行な方向に移動可能な粗動ステージの可動部に取り付けられた複数の微動ステージの各々の保持面に処理対象物を保持し、前記微動ステージごとに配置されたマスクステージに、対応する処理対象物に近接させてマスクを保持し、該微動ステージごとに配置された対象物用アライメントセンサで、対応する処理対象物上のアライメントマークを検出して、該マスクと、対応する処理対象物との位置合わせを行い、該マスクを通して処理対象物を露光する露光装置のマスクステージにマスクを取り付ける方法であって、
    (a)微動ステージの各々の保持面にマスクを保持する工程と、
    (b)微動ステージの保持面に保持されたマスク上のアライメントマークが、対応する対象物用アライメントセンサで検出される位置に配置されるように前記粗動ステージの可動部を移動させる工程と、
    (c)前記微動ステージの保持面に保持されたすべてのマスクについて、前記対象物用アライメントセンサで、対応する微動ステージの保持面に保持されているマスク上のアライメントマークの位置を検出する工程と、
    (d)1つの微動ステージの保持面に保持されたマスク上のアライメントマークの位置の検出結果に基づいて、当該マスクが、対応するマスクステージに対向する位置に配置されるように前記粗動ステージの可動部を移動させ、該マスクを、対応するマスクステージに保持する工程と、
    (e)すべてのマスクについて、前記工程dを繰り返す工程と
    を有するマスク装着方法。
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