JP2005282109A - 旋回作業機の旋回台構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 旋回台2の前部に走行操縦装置19を配置し、旋回台2の後部にエンジン3を横置き配置すると共にその上方に運転席12を配置し、このエンジン3の旋回台2の乗降口20と同側に風吸い込み式ラジエータ5を配置し、エンジン3の乗降口20と反対側に油圧ポンプ21を配置し、この油圧ポンプ21の前方でかつ運転席12の側方に作動油タンク22及び燃料タンク23を配置しており、前記エンジン3の左右側方に前後方向にオーバラップして左右作業操作装置14、15を配置している。
【選択図】図6
Description
本発明は、このような従来技術の問題点を解決できるようにした旋回作業機の旋回台構造を提供することを目的とする。
本発明は、左右作業操作装置をエンジンと前後方向にオーバラップさせることにより、旋回台の上部構造を前後方向にコンパクトにでき、旋回作業機をより小型化することができるようにした旋回作業機の旋回台構造を提供することを目的とする。
第1に、旋回台2の前部に走行操縦装置19を配置し、旋回台2の後部にエンジン3を横置き配置すると共にその上方に運転席12を配置し、このエンジン3の旋回台2の乗降口20と同側に風吸い込み式ラジエータ5を配置し、エンジン3の乗降口20と反対側に油圧ポンプ21を配置し、この油圧ポンプ21の前方でかつ運転席12の側方に作動油タンク22及び燃料タンク23を配置しており、前記エンジン3の左右側方に前後方向にオーバラップして左右作業操作装置14、15を配置していることである。
第2に、前記エンジン3の前方及び上方を固定カバー6で、その後方を開閉可能なボンネットカバー7でそれぞれ覆い、ラジエータ5の風吸い込み側を開閉可能なサイドカバー8で覆い、油圧ポンプ21、作動油タンク22及び燃料タンク23をタンクカバー24で覆っていることである。
これによって、旋回台2の上部構造物のメンテナンスが容易にできる。
これによって、運転席12への通行がサイドカバー8及び/又は固定カバー6に妨害されることがなく、やり易くなる。
第4に、前記運転席12の前面12aと開閉可能なサイドカバー8及び/又は固定カバー6の前面とを略面一に配置していることである。
これによって、運転席12への通行がサイドカバー8及び/又は固定カバー6に妨害されることがなく、やり易くなる。
これによって、タンクカバー24内に油圧配管及び/又はハーネスを配置する空間26が確保でき、それらの集中配置によりメンテナンスが容易になる。
図1〜12において、1は旋回作業機として例示する標準型又は後方小旋回型のバックホーであり、このバックホー1はクローラ走行装置35と、旋回台2を有する上部体36と、旋回台2に装着した掘削装置37と、クローラ走行装置35の前部に設けたドーザ装置42とから主構成されている。
クローラ走行装置35は、トラックフレーム38の左右サイドフレーム38aの前後部に駆動輪、従動輪及びその中間の複数個の転輪を回転自在に支持し、これらにゴム製又は鉄製のクローラ39を巻き付け、前記駆動輪を油圧の左右走行モータ40等の走行駆動源で駆動するように構成されている。
クローラ走行装置35を最広脚にしたとき、旋回軸心X(図6、7、11に示す)から左右クローラ走行装置35の外側端までの距離L1は、旋回台2の最大半径と略同じか又は若干長くなっており、10%程度長く設定していてもよい。
クローラ走行装置35を最狭脚にしたとき、旋回軸心Xから左右クローラ走行装置35の外側端までの距離L2は、旋回軸心Xから前向き姿勢の旋回台2の左右各側面までの距離と略同じ又は若干長くなっており、10%程度長く設定していてもよい。
図1〜14において、旋回台2上には、エンジン3、ラジエータ5、エンジン3よって駆動される油圧ポンプ21、作動油タンク22、燃料タンク23、それらを覆うカバー装置9、このカバー装置9上に配置され運転席12及び左右作業操作装置14、15、前記運転席12の前方に配置された走行操縦装置19等が搭載され、これらによって前記上部体36が形成されている。
掘削装置37は、前記受けブラケット46に縦軸47を介して支持されたスイングブラケット48がスイングシリンダによって左右揺動自在になっており、このスイングブラケット48にブーム49とブームシリンダ50の各基端部を横軸を介して昇降自在に枢支し、ブーム49の先端にアーム51を枢支してアームシリンダ52で上下揺動可能にし、アーム51の先端にバケット(作業具)53を枢支してバケットシリンダ54で掬い(掻き)及びダンプ動作可能にしている。
旋回台2の平面形状は、直線的な前面と平行な左右側面と円弧形状の背面とを有する略前方後円形になっており、旋回台2の旋回軸心Xから受けブラケット46の先端又は縦軸47までの距離は、旋回軸心Xから旋回台2の後端までの距離と略等しく又は短く設定されており、前記両距離は、クローラ走行装置35を広幅脚にしたときに、旋回軸心Xからクローラ39の外側端までの距離と略同一か又は小さいことが好ましい。
図9〜14に示すように、旋回台2は基本となるベースプレート2A上に、前部の受けブラケット46から後方末広がり状の左右一対の縦壁57を立設し、中途部に左右縦壁57を横切るように仕切壁58を立設し、後部に左右縦壁57の各後端と連結された受け壁59を立設し、中途部及び周囲部にベースプレート2A上に配置される車両機器及び周囲カバー等を取付けるための取付けステーが立設されている。
前記支持フレーム4は上部及び前部が矩形状であり、左右側部及び後部が門形になっており、前部の左右支柱4A、4Bは下部が取付け板60Aによって連結され、この取付け板60Aを介して仕切壁58の上面に着脱自在にボルト固定されている。
前記仕切壁58の上部には板材を固着して取付け板60Aを受持する支持部18Aが形成され、左右受け壁59の上部には板材を固着して取付け板60Bを受持する支持部18Aが形成され、これらの支持部18(18A、18B)によって、支持フレーム4はベースプレート2Aにエンジン3を搭載した状態で、その上方からベースプレート2Aに対して着脱できるようになっている。エンジン3の周辺の車両機器は支持フレーム4に支持されているので、支持フレーム4をエンジン3の上側に嵌合するのに障害物になるものはない。
前記前梁部材61には運転席12の前部を横軸廻り回動自在に支持する枢支具63を取付ける取付け部61aが形成され、後梁部材62にはキャノピ(ロプス又は日除け装置でもよい)の運転席保護装置13の支柱13Aを装着するための装着部(支柱取付け部)62aが形成されている。
前記支持フレーム4には前面及び上面を覆う固定カバー6が固定されており、この固定カバー6は側面視L字状板材(又は前面板及び上面板の2枚)で形成され、支持フレーム4の前部の左右支柱4A、4B、上面部の前梁部材61及び左右横部4E、4Fにボルト固定され、後梁部材62に嵌合して運転席保護装置13に共締めされている。
図9〜12、21において、前記支持フレーム4の右横部4Fには右外方下向き傾斜した上風案内板29Aが設けられ、右支柱4Bには右外方後向き傾斜した前風案内板29Bが設けられており、ラジエータファンからの熱風を右後下向きに流れるように案内している。
前記2枚の案内板(上風案内板29A、前風案内板29B)は板金等で形成されているが、それに代えて又は加えて、固定カバー6の右縁とその右側の部材との間にシール材を介在させて、運転席12側への熱風漏れを防止するようにしてもよい。。
支持フレーム4内にはエンジン3との間にエアークリーナ10、マフラ11、オイルフィルタ92、リザーブタンク93及びその他の車両機器が配置されており、支持フレーム4自体に取付けられている。支持フレーム4はそれらの車両機器のいくつかを組み込んでアセンブリ化した状態で、エンジン3の上方からベースプレート2Aに対して着脱することが可能になっている。
前記ラジエータ5は風吸い込み式であって、支持フレーム4の左側面に隣接してベースプレート2A上に取付けられ、その上部は左横部4Eから外側方へ突出した支持ステー16Aにブラケット16Bを介して連結固定されている。
前記装置枠69は上部が前後に長い箱形状で、枢支軸70aに支持される下部枢支部70が前後に細く形成されている。前記枢支軸70aには付勢手段(コイルバネ)が嵌装され、左作業操作装置14を操作姿勢から立ち上がり状の退避姿勢にする方向に付勢している。
前記姿勢変更レバー73は、装置枠69の箱形上部に枢支されたレバー軸73aの一端に固定され、レバー軸73aの他端にはカム溝77aを有するカム77が固定され、このカム77のカム溝77aは基台14aに設けたカムフォロウ78に嵌合している。
前記カム溝77aの奥には係合凹部77bが形成されており、姿勢変更レバー73を介してカム77をカムフォロウ78に対して移動して、カムフォロウ78がカム溝77aの奥側へ移動するように、装置枠69を枢支軸70a廻りに揺動して、左作業操作装置14を退避姿勢(図6、7の実線位置)から操作姿勢(図6、7の1点鎖線位置)へ変更していくと、係合凹部77bがカムフォロウ78に係合して左作業操作装置14を操作姿勢に保持する。この操作姿勢のとき、姿勢変更レバー73に設けた付勢部材17によって係合凹部77bとカムフォロウ78との係合が維持される。
前記係合凹部77bをカムフォロウ78に係合させるためにカム77に回動力を与えている付勢部材17は、姿勢変更レバー73と装置枠69の箱形上部の後部との間に設けられており、上下方向ではなく、装置枠69の箱形上部に前後方向に沿って設けることにより、下部枢支部70を前後に細く形成し、これをサイドカバー8内に配置できるようにしている。
図3、5〜7、10、12において、前記サイドカバー8は上部が開口して左作業操作装置14の下部枢支部70をその内部に配置しており、下部枢支部70を覆うと共に、左作業操作装置14を旋回台2の左側面に可及的に近づけて、旋回台2の左右寸法をコンパクトに構成させている。
また、前記左作業操作装置14は装置枠69にカバー76を有し、このカバー76を有した状態で、退避姿勢のときにその前面(左作業操作装置14の前面)76aが、前記サイドカバー8の前面8a及び固定カバー6の前面6aとを略面一(前後方向の位置が略同じ)に配置されており、また運転席12の前面12aもそれらと略面一に配置されている。
図3、12、19、20において、乗降口20やラジエータ5と反対側のエンジン3の右後側に位置する支持フレーム4の右後支柱4Dには、縦軸(蝶番)82を介してボンネットカバー7の右端を開閉自在に枢支している。
前記ボンネットカバー7の平面形状はカウンタウエイト31の後部形状に近い円弧形状であり、その周囲縁に縁シール部材32を設け、サイドカバー8の後端、支持フレーム4の後梁部材62及びカウンタウエイト31との間をシールして、エンジンルーム内の熱風及び騒音がボンネットカバー7から漏れるのを防止している。
また、ボンネットカバー7は横開き式であるので、その上側の運転席保護装置13に妨害されることなく、大きく開放できる。このボンネットカバー7はサイドカバー8を開放しなくても独自に開放できる。
前記支持フレーム4の右横部4Fには、上風案内板29Aの上側に右作業操作装置15のボックス81が設けられている。このボックス81の前部には右操作レバー71Rを有する右パイロットバルブ72Rが設けられ、その右側面には2本の操作レバー84、85が支持され、その後部には電装部品30が内蔵されており、エンジンルーム内から外方へ熱風を案内している前記上風案内板29Aによって、電装部品30への熱風による悪影響を回避している。83はボックス81のボックスカバーを示している。
前記タンクカバー24は、ステップ45側の内壁板(側壁)24Aと、作動油タンク22及び燃料タンク23の上面、右側面及び燃料タンク23の前面を覆う外カバー24Bとを有する。
内壁板24Aは、ベースプレート2A及び支持フレーム4の右支柱4B又は固定カバー6の右端に固定されており、支持フレーム4から前方突出状に配置され、作動油タンク22及び燃料タンク23の左側面を覆っている。
内壁板24A及び燃料タンク23のステップ45側の面は、前方にいくに従って右方へ傾斜しており、ステップ45上の前部空間を広く、走行操縦装置19の操作を容易にしている。
また、作動油タンク22のステップ45側の側面22aは後方にいくに従って右方へ傾斜しており、内壁板24A及び支持フレーム4との間に後方へいくに従って離隔した略三角形状の空間26を形成している(図10に示す)。この空間26には油圧配管及び/又はハーネスが配置されていて、それらを集中配置することにより、配管及びメンテナンスを容易にしている。
旋回台2の前部の走行操縦装置19は、左右走行レバー95L、95R及びその足下のサービスポートペダル96及びスイングペダル97等の操作ベダルを有しており、それらの前方に前手すり98を設けている。
例えば、旋回作業機1を旋回台2の中央側にブームを枢支した超小旋回型にしたり、旋回台2及びそれに搭載される機器を左右反対勝手に構成したりしてもよい。
支持フレーム4を5柱以上の柱を有する構造にしたり、ボンネットカバー7を上部枢支式にしたり、サイドカバー8を後端枢支式、又は着脱式にしたりしてもよい。
2 旋回台
3 エンジン
4 支持フレーム
5 ラジエータ
6 固定カバー
7 ボンネットカバー
8 サイドカバー
12 運転席
13 運転席保護装置
14 左作業操作装置
15 右作業操作装置
16 支持ステー
19 走行操縦装置
20 乗降口
21 油圧ポンプ
22 作動油タンク
23 燃料タンク
24 タンクカバー
25 開閉蓋
26 空間
Claims (5)
- 旋回台(2)の前部に走行操縦装置(19)を配置し、旋回台(2)の後部にエンジン(3)を横置き配置すると共にその上方に運転席(12)を配置し、このエンジン(3)の旋回台(2)の乗降口(20)と同側に風吸い込み式ラジエータ(5)を配置し、エンジン(3)の乗降口(20)と反対側に油圧ポンプ(21)を配置し、この油圧ポンプ(21)の前方でかつ運転席(12)の側方に作動油タンク(22)及び燃料タンク(23)を配置しており、前記エンジン(3)の左右側方に前後方向にオーバラップして左右作業操作装置(14、15)を配置していることを特徴とする旋回作業機の旋回台構造。
- 前記エンジン(3)の前方及び上方を固定カバー(6)で、その後方を開閉可能なボンネットカバー(7)でそれぞれ覆い、ラジエータ(5)の風吸い込み側を開閉可能なサイドカバー(8)で覆い、油圧ポンプ(21)、作動油タンク(22)及び燃料タンク(23)をタンクカバー(24)で覆っていることを特徴とする請求項1に記載の旋回作業機の旋回台構造。
- 前記作業操作装置(14)の前面(76a)と開閉可能なサイドカバー(8)及び/又は固定カバー(6)の前面とを略面一に配置していることを特徴とする請求項2に記載の旋回作業機の旋回台構造。
- 前記運転席(12)の前面(12a)と開閉可能なサイドカバー(8)及び/又は固定カバー(6)の前面とを略面一に配置していることを特徴とする請求項2又は3に記載の旋回作業機の旋回台構造。
- 前記タンクカバー(24)の運転席(12)側の側壁(24A)と作動油タンク(22)の側面(22a)とを後方へいくに従って離隔し、この離隔により形成した空間(26)に油圧配管及び/又はハーネスを配置していることを特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載の旋回作業機の旋回台構造。
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2004
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