JP2005280910A - Coated article winding method - Google Patents
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Abstract
Description
この発明は、原反に所定の塗工処理が行われてなる塗工品の巻き取り方法に関する。 The present invention relates to a method for winding a coated product in which a predetermined coating process is performed on an original fabric.
従来、原反表面に塗膜が形成されてなる塗工品をロール巻きする際には、通常そのまま巻き取るが、きびしい表面品質が求められる場合には、異物の巻き込みによる傷付きや塗膜と原反裏面とのブロッキング(密着)等による表面品質の低下を防止するために、重合する塗工品同士を接触させない、あるいはこれらの接触圧を低下させるといった工夫がなされることが行われている。この一例として、例えば前記塗膜の原反幅方向両側端部に、該塗膜の一般部よりも厚い帯状の厚膜部を形成するものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
ところで、上述のような構成では、塗膜を保護することは可能ではあるが、例えばフッ素系の塗膜を有する塗工品等をロール巻きした際には、該塗膜の塗工成分が原反裏面に転写することがある。これは、塗工品の外観上の汚れとなり、かつ塗工品を別途対象物に貼り合わせる場合にはその接着力を低下させ信頼性を低下させる等、該塗工品の製品不良につながるという問題がある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、原反に塗膜が形成されてなる塗工品をロール巻きした際に、塗膜の塗工成分が原反に転写することを確実に防止できる塗工品の巻き取り方法を提供する。
By the way, in the configuration as described above, it is possible to protect the coating film. However, when a coated product having a fluorine-based coating film is rolled, for example, the coating component of the coating film is the original. May be transferred to the reverse side. This results in dirt on the appearance of the coated product, and when the coated product is separately bonded to an object, the adhesive strength is reduced and the reliability is reduced, leading to a defective product of the coated product. There's a problem.
The present invention has been made in view of the above circumstances, and reliably prevents the coating component of the coating film from being transferred to the original fabric when the coated product having the coating film formed on the original roll is rolled. Provide a method for winding a coated product.
上記課題の解決手段として、本発明は、原反表面に塗膜が形成されてなる塗工品の巻き取り方法において、前記塗工品の巻き取り工程に該塗工品と略同一幅のフィルム材を挿入しつつこれらを同時に巻き取ることを特徴とする。 As a means for solving the above-mentioned problems, the present invention provides a method for winding a coated product in which a coating film is formed on the surface of the original fabric, and a film having substantially the same width as the coated product in the winding process of the coated product. It is characterized by winding these simultaneously while inserting the material.
この構成によれば、巻き取られた塗工品における塗膜と原反裏面との間に、該塗工品と略同一幅のフィルム材が抱き合わされることで、塗膜の塗工成分の原反への転写が確実に防止される。 According to this configuration, a film material having substantially the same width as that of the coated product is entangled between the coated film in the wound coated product and the back side of the original fabric, so that the coating component of the coated film is Transfer to the original fabric is reliably prevented.
また、上記塗工品の巻き取り方法において、前記フィルム材が非粘着性を有するプラスチックフィルムであることで、巻き取られた塗工品を巻き出し易く、かつ該塗工品からフィルム材を剥離し易くなる。しかも、塗工品にフィルム材の粘着成分が転写したり塗膜汚れが生じたりすることがなく、かつフィルム材剥離後に塗工品に粘着成分が残ることもない。 Moreover, in the winding method of the coated product, the film material is a non-adhesive plastic film, so that the wound coated product can be easily unwound and the film material is peeled off from the coated product. It becomes easy to do. In addition, the adhesive component of the film material is not transferred to the coated product or the coating film is not stained, and the adhesive component does not remain on the coated product after the film material is peeled off.
さらに、上記塗工品の巻き取り方法において、前記フィルム材にエンボス加工が施されることで、塗工品とフィルム材とを接触させない、あるいはこれらの接触圧を下げることが可能となり、塗工品巻き取り後にロール状態で加熱処理(キュア処理)を行うことがあっても、フィルム材の寸法変化によるスジやシワ、残溶剤揮発による塗膜ムラ等を防止することが可能となる。 Furthermore, in the winding method of the coated product, the film material is embossed so that the coated product and the film material are not brought into contact with each other, or the contact pressure can be reduced. Even if heat treatment (curing treatment) is performed in a roll state after winding the product, it becomes possible to prevent streaks and wrinkles due to dimensional changes of the film material, coating film unevenness due to residual solvent volatilization, and the like.
ここで、上記塗工品の巻き取り方法において、前記エンボス加工が、前記フィルム材における前記塗工品の耳端部と対向する部位に施されることが、塗膜を保護するという点で好ましい。 Here, in the winding method of the coated product, it is preferable that the embossing is performed on a portion of the film material facing the edge of the coated product in terms of protecting the coating film. .
本発明によれば、塗膜の塗工成分の原反への転写を確実に防止できると共に、塗工品の各種の不具合を防止できるため、巻き取られた塗工品の品質を良好に保つことができる。 According to the present invention, it is possible to surely prevent the coating component of the coating film from being transferred to the original fabric and to prevent various problems of the coated product, so that the quality of the wound coated product is kept good. be able to.
以下、本発明の実施例を図面を参照して説明する。
図1は、この実施例における塗工機1の概略側面図であり、本図に示すように、塗工機1は、アンワインダ2にロール巻きされた例えばTAC(トリアセチルロース)フィルム等の原反3を巻き出し、これをその幅方向に延設された複数の搬送ロール4に巻回させて略均一なテンションを発生させた状態で連続的に搬送しつつ、該原反3の表面に所定の塗工処理を行った後に、これをワインダ5で再度巻き取るように構成される。なお、図1を含む各図における矢印Fは、原反3の搬送方向(原反幅方向と略直交する方向)を示している。
Embodiments of the present invention will be described below with reference to the drawings.
FIG. 1 is a schematic side view of a
原反3への塗工処理は、該原反3の表面(図1においては下面)にアプリケータロール(塗工液供給装置)6等により所望の塗工液の塗布を行う塗布工程と、原反3に塗布された塗工液を乾燥装置8により乾燥させる乾燥工程とを経てなるものである。このような塗工処理が行われた原反3は、検反工程等を経た後にワインダ5に巻き取られて製品化される。
The coating process on the
アプリケータロール6と隣接する部位には、該アプリケータロール6に対して近接離反可能なメータリングロール7が設けられ、これらアプリケータロール6とメータリングロール7との協働により、アプリケータロール6の表面に所定の厚さで付着した塗工液が原反3の表面(下面)に転移される、つまり原反表面に所定の厚さを有する塗工液の塗布層が形成される。
A
図2に示すように、原反3の幅方向での両端部は耳端部11とされる。これら両耳端部11には、例えば図3に示すように耳端テープの挿入や、例えばローレット加工(エンボス加工)等の密着防止加工が施されている。この密着防止加工は、両耳端部11をこれらの間の平坦な部位(以下、一般部12という)よりも厚くすることで、原反3がロール巻きされた状態で重合する一般部12を互いに接触させない、あるいは接触圧を下げるために施されたものである。これにより、原反3が巻き出し易くなると共に、その一般部12への異物の巻き込みによる傷付き等が防止されている。
As shown in FIG. 2, both end portions in the width direction of the
このような原反3に塗工処理が行われることで、図4に示すように、原反表面3aに塗膜tが形成されてなる塗工品15が製造される。このとき、原反3の耳端部11に相当する部位が塗工品15の耳端部16となり、原反3の一般部12に相当する部位が塗工品15の一般部17となる。この一般部17の幅が、塗工品15の製品化有効幅(図4に寸法Wで示す)となる。なお、図中符号3bは原反裏面を示す。
By performing the coating process on such an
図5に示すように、ワインダ5の近傍には、該ワインダ5による巻き取り工程にフィルム材20を挿入するべく作動するサブアンワインダ21が並設される。このサブアンワインダ21から巻き出されるフィルム材20は、塗工品15と略同一幅を有する例えばPETフィルムからなるものである。ここで、フィルム材20は、粘着層等を有さないプラスチックフィルムであり、かつ非粘着性を有するものである。
As shown in FIG. 5, in the vicinity of the
そして、サブアンワインダ21とワインダ5との協働により、フィルム材20に塗工品15(原反3)と同等のテンションが加えられると共に、これらが重なりつつ同時に巻き取られる。なお、図中矢印Cはワインダ5の巻き取り回転方向を、矢印C’はサブアンワインダ21の巻き出し回転方向をそれぞれ示す。
Then, by cooperation of the
サブアンワインダ21とワインダ5との間には、フィルム材20の幅方向両側端部、換言すれば塗工品15の耳端部16と対向する部位に、原反3等のエンボス加工に使用されるものと同様のローレット加工(エンボス加工)を施すための転造装置22が設けられる。この転造装置22は、フィルム材20の両面側にそれぞれ配された一対の転造工具23,24を有し、これら両転造工具23,24によりフィルム材20を加圧しつつ搬送することで、該転造工具の外周に形成されたローレットパターンがフィルム材20に転写されるようになっている。
Between the
以上説明してきたように、上記実施例における塗工品の巻き取り方法は、原反表面に塗膜が形成されてなる塗工品15を巻き取るためのものであって、塗工品15の巻き取り工程に該塗工品15と略同一幅のフィルム材20を挿入しつつこれらを同時に巻き取るものである。
As described above, the winding method of the coated product in the above embodiment is for winding up the coated
この構成によれば、巻き取られた塗工品15における塗膜と原反裏面との間に、該塗工品15と略同一幅のフィルム材20が抱き合わされることで、塗膜の塗工成分の原反3への転写を確実に防止できる。
According to this configuration, the
また、上記塗工品の巻き取り方法において、フィルム材20が非粘着性を有するプラスチックフィルムであることで、巻き取られた塗工品15を巻き出し易く、かつ該塗工品15からフィルム材20を剥離し易くなる。しかも、塗工品15にフィルム材20の粘着成分が転写したり塗膜汚れが生じたりすることがなく、かつフィルム材20剥離後に塗工品15に粘着成分が残ることもない。
Moreover, in the said winding-up method of a coated product, since the
さらに、上記塗工品の巻き取り方法において、フィルム材20にエンボス加工が施されることで、塗工品15とフィルム材20とを接触させない、あるいはこれらの接触圧を下げることが可能となり、塗工品15巻き取り後にロール状態で加熱処理(キュア処理)を行うことがあっても、フィルム材20の寸法変化によるスジやシワ、残溶剤揮発による塗膜ムラ等を防止することが可能となる。
Furthermore, in the winding method of the coated product, by embossing the
ここで、上記塗工品の巻き取り方法において、前記エンボス加工が、フィルム材20における塗工品15の耳端部16と対向する部位に施されることが、塗膜を保護するという点で好ましい。なお、フィルム材20にエンボス加工を施すのは、原反3の耳端部11に施されたエンボス加工は塗工処理によりある程度ならされてしまうし、塗工処理後の塗工品15にエンボス加工を施すと該塗工品15の切れやヨレ等を引き起こすからである。
このように、上記実施例における塗工品15の巻き取り方法によれば、巻き取られた塗工品15の品質を良好に保つことができるという効果がある。
Here, in the winding method of the coated product, the embossing is performed on a portion of the
Thus, according to the winding method of the coated
なお、本発明は上記実施例に限られるものではなく、例えば原反3はローレット加工や耳端テープの挿入が施されていないものでも良く、また、フィルム材20はPETフィルム等のポリエステルに限らず、ポリエチレン、ポリプロピレン等であってもよい。
また、フィルム材20における塗工品15の一般部17と対向する部位にエンボス加工を施してもよい。
さらに、ファウンテン塗工法、バー塗工法、ブレード塗工法、及びエアーナイフ塗工法等の各種の塗工法に対応する塗工方法及び塗工機に応用可能である。
そして、上記実施例における構成は一例であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能であることはいうまでもない。
In addition, this invention is not restricted to the said Example, For example, the
Moreover, you may emboss the site | part facing the
Furthermore, the present invention can be applied to coating methods and coating machines corresponding to various coating methods such as a fountain coating method, a bar coating method, a blade coating method, and an air knife coating method.
And the structure in the said Example is an example, and it cannot be overemphasized that a various change is possible in the range which does not deviate from the summary of invention.
3 原反
15 塗工品
16 耳端部
20 フィルム材
3
Claims (4)
The said embossing is given to the site | part which opposes the ear | edge edge part of the said coated product in the said film material, The winding method of the coated product of Claim 3 characterized by the above-mentioned.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004097301A JP2005280910A (en) | 2004-03-30 | 2004-03-30 | Coated article winding method |
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JP2004097301A Pending JP2005280910A (en) | 2004-03-30 | 2004-03-30 | Coated article winding method |
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-
2004
- 2004-03-30 JP JP2004097301A patent/JP2005280910A/en active Pending
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