JP2005279629A - オイルミストフィルタ及びオイルミストセパレータ - Google Patents

オイルミストフィルタ及びオイルミストセパレータ Download PDF

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雅行 河村
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Abstract

【課題】 空気抵抗を軽減することができる(圧損率を低減することができる)とともに、経時的に変形することなく、且つ、より多くのオイルミストを捕捉することができる新規なオイルミストフィルタ又はオイルミストセパレータを提供する。
【解決手段】 オイルミストが含まれたガスから該オイルミストを捕捉するとともに円筒状に成形されたオイルミストフィルタ4であって、ガラス繊維が主な素材とされた第1のフィルタ部21と、不織布からなる第2のフィルタ部22とを備えてなるとともに、上記第1のフィルタ部21と第2のフィルタ部22とが交互に積層されてなる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、例えば、ガソリンエンジンやディーゼルエンジン等の内燃機関に形成された燃焼室からクランク室に漏れ出たオイルミストが含まれたガスから該オイルミストを捕捉する際に使用されるオイルミストフィルタ及びオイルミストセパレータに関するものである。
ガソリンエンジンやディーゼルエンジン等の内燃機関に形成された燃焼室からクランク室には、ブローバイガスと称される未燃焼ガスが流入する。このブローバイガスは、オイルミストを含んだガスであり、大気に解放する事は禁止されていることから、再度吸気側へ導き再燃焼させなければならない。そこで、従来では、こうした規制に対応させるとともにエネルギー効率の改善を目的に、上記ブローバイガスが再度燃焼室にて燃焼されるように還流通路を形成し、この還流通路の途中に上記ブローバイガスに含まれているオイルミストを捕捉するオイルミストセパレータが配置されている。このオイルミストセパレータは、上記クランク室と連通してなるとともにブローバイガスが流入する流入ポートと、この流入ポートから流入した上記ブローバイガスに含まれたオイルミストを捕捉するオイルミストフィルタと、このオイルミストフィルタによりオイルミストが捕捉された後のガスを外部に流出させるとともに上記燃焼室に連通してなる流出ポートとを備えている。そして、上記オイルミストフィルタは、細かなガラス繊維からなるものであって、このガラス繊維が上記流入ポートに連通し多数の開口が形成された筒状部材に巻回されている。すなわち、このオイルミストセパレータでは、上記流入ポートから流入したブローバイガスは、上記筒状部材に形成された多数の開口を通過するとともに、上記オイルミストフィルタを通過して上記流出ポートから流出するように構成され、該ブローバイガスがオイルミストフィルタを通過する際に該ブローバイガスに含まれたオイルミストが捕捉され、このオイルミストが捕捉された後のガスが上記流出ポートを介して燃焼室に供給されるように構成されている。
しかしながら、上述したオイルミストフィルタ又はオイルミストセパレータでは、上記ブローバイガスに含まれたオイルミストを捕捉するのは、ガラス繊維を素材としてなるものであることから、通気性が良好ではなく(圧損率が高く)、所定のブローバイガスの流量を確保することができない。特に、従来のオイルミストフィルタ又はオイルミストセパレータでは、ブローバイガスが流入する側である内側からオイルミストが徐々に捕捉されると、外側に変形し上記筒状部材との間に空間が形成されるばかりではなく、オイルミスト又は粒子状物質等により徐々に目詰まりし、一層通気性が悪くなるとともに期待されるオイルの捕捉量を確保することができない。
そこで、本発明は、上述した従来のオイルミストフィルタ又はオイルミストセパレータが有する課題を解決するために提案されたものであって、空気抵抗を軽減することができる(圧損率を低減することができる)とともに、経時的に変形することなく、且つ、より多くのオイルミストを捕捉することができる新規なオイルミストフィルタ又はオイルミストセパレータを提供することを目的とするものである。
上述した目的を達成するため、本発明(請求項1記載の発明)は、オイルミストフィルタに係るものであって、オイルミストが含まれたガスから該オイルミストを捕捉するとともに円筒状に成形されたオイルミストフィルタであって、ガラス繊維が主な素材とされた第1のフィルタ部と、不織布からなる第2のフィルタ部とを備えてなるとともに、上記第1のフィルタ部と第2のフィルタ部とが交互に積層されてなることを特徴とするものである。
この第1の発明では、ガラス繊維を主な素材とされた第1のフィルタ部と不織布からなる第2のフィルタ部とが交互に積層されていれば良く、該第1のフィルタ部及び第2のフィルタ部の厚みは特に限定されるものではない。また、第2のフィルタ部である不織布の繊維素材も特に限定されるものでななく、これまで用いられているアクリル繊維,ポリエステル繊維,レーヨン繊維,無機繊維,炭素繊維,ポリアミド繊維等を単独で又は複合的に使用することができる。また、繊維長に関しても短繊維と長繊維の両方を使用することができる。なお、上記第2のフィルタ部は、薄手の不織布が複数枚が相互に接着される等して一体化されているものであっても良い(請求項3記載の発明)。
また、第2の発明(請求項1記載の発明)は、上記第1の発明において、前記第1のフィルタ部と第2のフィルタ部との厚みは、2:1〜10:1とされてなることを特徴とするものである。
この第2の発明で限定された第1のフィルタ部と第2のフィルタ部との厚みの比率は、上記第1のフィルタ部の厚みが第2のフィルタ部の厚みに対して余り厚い場合には、オイルを保持できる量(保油量)は高くなる一方、通気性は低くなるとともに第1のフィルタ部の変形を抑制することができない。逆に、上記第1のフィルタ部の厚みが第2のフィルタ部の厚みに対して余り薄い場合には、オイルを保持できる量(保油量)は低くなり短期間内に交換しなければならない一方、通気性は向上し圧損率は低くなるとともに第1のフィルタ部の変形も効果的に抑制することができる。そこで、こうした各要素を総合的に勘案すると、第1のフィルタ部と第2のフィルタ部との厚みの比率は、2:1〜10:1とされてなることが望ましく、さらに、4:1〜8:1とされていることがより好ましい。
また、第4の発明(請求項4記載の発明)は、前記第1及び第2の発明請並びに第3の発明(請求項3記載の発明)に係るオイルミストフィルタからなるフィルタ本体と、このフィルタ本体の中央に挿通され多数の開口が形成された筒状部と、この筒状部の一端に形成された円板部と、上記筒状部の他端と固定され上記フィルタ本体を挟んで上記円板部と対向する円板体と、円筒状に成形され内部に上記フィルタ本体が収容され一端は上記円板部に接合され他端は上記円板体に接合されてなる補助フィルタとを備えてなることを特徴とするものである。
また、第5の発明(請求項5記載の発明)は、上記第4の発明において、前記補助フィルタは、リング状に成形され前記円板部に接合された一方の枠部と、リング状に成形され前記円板体に接合された他方の枠部と、上記一方の枠部と他方の枠部とを接続する複数の支柱部と、一端は上記一方の枠部に固定され他端は上記他方の枠部に固定されてなる円筒状のフィルタ部とを備えてなることを特徴とするものである。
また、第6の発明(請求項6記載の発明)は、一端に開口が形成されてなるケース本体と、このケース本体に形成され該ケース本体内にオイルミストが含まれたガスが流入するガス流入ポートと、上記ケース本体に形成された開口を閉塞する蓋体と、この蓋体に形成され上記ケース本体内から上記オイルミストが除去されたガスが流出するガス流出ポートと、上記ガス流入ポートから流入したオイルミストが含まれたガスから該オイルミストを捕捉する前記請求項1,2,3,4又は5記載のオイルミストフィルタと、上記蓋体に形成され上記オイルミストフィルタから流出したオイルを上記ケース本体内から排出するオイル排出ポートと、を備えてなることを特徴とするものである。
上記第1の発明(請求項1記載の発明)では、ガラス繊維が主な素材とされた第1のフィルタ部と不織布からなる第2のフィルタ部とを備えてなるとともに、上記第1のフィルタ部と第2のフィルタ部とが交互に積層されてなることから、該不織布により空気抵抗が軽減され圧損率を効果的に低くすることができるとともに、第1のフィルタ部の変形を抑制することができる。特に、この発明によれば、第1のフィルタ部の内側にオイルが捕捉され目詰まりが生じた場合であっても、該第1のフィルタ部と第1のフィルタ部との間に配置された第2のフィルタ部により捕捉されたオイルは該第2のフィルタ部を通過して内部にまで浸透させることができることから、全体として多量のオイルを捕捉することができ、従来のオイルミストフィルタよりも長期間使用することができる。このことは、第4の発明(請求項4記載の発明)であっても同様であり、ケース本体内に配置されたオイルミストフィルタを長期間に亘って使用することができ、短期間内に交換を余儀なくされることを有効に防止することができる。
また、第2の発明(請求項2記載の発明)では、第1のフィルタ部と第2のフィルタ部との厚みは、2:1〜10:1とされてなることから、上記効果をより一層高めることができる。
また、第3の発明(請求項3記載の発明)では、第1のフィルタ部と第1のフィルタ部との間に配置された第2のフィルタ部は、複数枚の不織布が積層されてなることから、厚手の不織布を製造することなく、薄手の不織布を多数製造し、収納されるオイルミストセパレータに要求される能力や容積,ガスの供給量等の各種の条件に応じて適宜該不織布を積層すれば良いので、製造コストを下げることができるとともに、実装した後に生じた不具合を簡単に解消すること一方が可能となる。
また、第4の発明(請求項4記載の発明)では、フィルタ本体は、補助フィルタの内側に収容されていることから、第1のフィルタ部の素材であるガラス繊維がこの補助フィルタにより捕捉される。したがって、ガラス繊維が、ブローバイガスとともに燃焼室内に流入する危険性を有効に防止することができる。
また、第5の発明(請求項5記載の発明)では、補助フィルタは、一方及び他方の枠部と、円筒状のフィルタ部とを備えてなることから、機械的強度を確保することができるばかりではなく、フィルタ本体に対する組付け作業も容易となる。
また、第6の発明(請求項6記載の発明)によれば、オイルミストフィルタから流出したオイルは、上記ケース本体内からオイル排出ポートを介して外部に排出されることから、このオイル排出ポートからのオイルの排出によりオイルミストフィルタの交換時期を確認することが可能となる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。先ず、オイルミストセパレータに付いて説明しながら、該オイルミストセパレータを構成するオイルミストフィルタに付いて説明する。
この実施の形態に係るオイルミストセパレータ1は、図1に示すように、ケース本体2と、蓋体3と、上記ケース本体2内に収容されるオイルミストフィルタ4とから構成されている。上記ケース本体2は、一端側(図1中左側)に開口2aが形成されてなるものであり、図3に示すように、外側ケース部5と内側ケース部6とからなる二重構造となされ、上記外側ケース部5の内側と内側ケース部6の外側との間には、図示しない温水が収容される温水収容空間7が形成されている。そして、上記外側ケース部5の側面には、このオイルミストセパレータ1を、図3に示す方向性を有する状態で固定する固定金具8が溶接されている。また、図1に示すように、上記ケース本体2の右側には、図示しないブローバイガスが流入するガス流入ポートとしての流入管部10が固定されている。この流入管部10は、図示しない内燃機関に形成されたクランク室に接続されたチューブ等に接続される部位であり、上記内側ケース部6内と連通している。
また、上記外側ケース部5には、上記温水収容空間7に連通するとともに、該温水収容空間7内に温水を供給する温水供給管11と、上記温水収容空間7内の温水を外部に排出する温水排出管12とが固定されている。なお、上記温水供給管11と温水排出管12との間には、温水を加熱する図示しない加熱手段が設けられている。したがって、この実施の形態に係るオイルミストセパレータ1では、上記温水供給管11から供給された温水が上記温水収容空間7内に供給され、この温水収容空間7内に供給された温水が上記温水排出管12から排出され上記加熱手段により加熱された後にさらに上記温水収容空間7内に供給されるように温水が循環するように構成され、この温水により上記ケース本体2内が加温されるように構成されている。また、上記ケース本体2の左側(上記開口2aが形成された側)には、フランジ部2bが形成され、このフランジ部2bには、後述する蓋体3を固定するネジ15が螺着されるネジ孔2cが形成されている。
また、上記蓋体3は、合成樹脂により一体成形されてなるものであり、上記ケース本体2に形成された開口2aを閉塞する蓋部16と、この蓋部16の内側面の中心に形成された位置決め凸部17とを備えている。この位置決め凸部17は、後述するフィルタ本体23の中心に形成された開口内に一端側から挿入されるものであるとともに、円筒状に成形されてなり、閉塞部17aにより閉塞されている。そして、上記蓋部16の外周側中途部には、上記ネジ15が挿通される貫通孔18が形成されている。また、この蓋体3には、上記ケース本体2内に収容された後述するオイルミストフィルタ4によりオイルミストが捕捉された後のガスが該ケース本体2内から流出するガス流出ポートとしての流出管部19が、上記蓋部16の外側面から突出している。また、この蓋体3には、上記オイルミストフィルタ4に捕捉されたオイルミストが飽和状態となり該オイルミストフィルタ4から流出したオイルを外部に排出するオイル排出ポートとしてのオイル排出管部20が形成されている。なお、上記流出管部19は、図示しない内燃機関に形成された燃焼室と接続する図示しないチューブが接続される部位である。
また、上記オイルミストフィルタ4は、図1に示すように、全体形状は略筒状に成形されてなるものであり、図2に示すように、複数の第1のフィルタ部21と、複数の第2のフィルタ部22とが交互に積層されてなるフィルタ本体23を備えている。これら第1及び第2のフィルタ部21,22は、何れもリング状に成形されてなるものであり、それぞれ中心には同一の内径となされた円形状の開口21a,22aが形成され、また、それぞれの外径も同一のものとされている。そして、上記第1のフィルタ部21は、ガラス繊維からなるものであり、上記第2のフィルタ部22は、ポリエステル樹脂繊維を素材とした不織布からなるものである。なお、本実施の形態では、同一形状に成形された一方及び他方の不織布フィルタ22b,22cが互いに積層されてなるものである。すなわち、このオイルミストフィルタ4は、上記第1のフィルタ部21と第2のフィルタ部22とが交互に積層され、全体形状が略筒状とされ上記フィルタ本体23を構成している。なお、上記第1のフィルタ部21の厚みと第2のフィルタ部22の厚みと比は、1:4とされている。また、このオイルミストフィルタ4は、上記フィルタ本体23に形成された開口(符号は省略する。)内に挿入される円筒部材25と、一方及び他方の挟持部材26,27とを備えている。上記円筒部材25は、図2に示すように、多数の開口25aが穿設されている。この円筒部材25は、後述するように、上記ケース本体2内に流入したブローバイガスが流入するものであり、上記開口25aは、この円筒部材25内に流入したブローバイガスが上記フィルタ本体23方向に流通する部位である。なお、図3に示すように、上記円筒部材25の長さは、上記フィルタ本体23の長さよりも短いものとなされている。また、上記一方及び他方の挟持部材26,27は、上記フィルタ本体23を互いに両端側から挟持してなるものであり、該フィルタ本体23の一端の面積と略同じ面積を有する挟持板部(符号は省略する。)と、中心に形成された円形状の開口26a,27aと、上記挟持板部の外周に形成され上記フィルタ本体23の一端側又は他端側が挿入されるリング状の枠部26b,27bとを備えている。また、上記一方の挟持部材26の外側面には、上記開口26aを囲むように一方のシール部材28が固定され、同様に、上記他方の挟持部材27の外側面にも、上記開口27aを囲むように、他方のシール部材29(図3参照)が固定されている。なお、これら一方及び他方のシール部材28,29は、いずれもゴムが素材とされている。
以下、上述した構成に係るオイルミストセパレータ1によりブローバイガスに含まれたオイルミストが捕捉される動作について説明する。先ず、上記流入管部10からブローバイガスが上記内側ケース部6内に流入すると、次いで、このブローバイガスは、上記円筒部材25に多数形成された開口25aを介して上記フィルタ本体23内を通過し、該フィルタ本体23の外周面と上記内側ケース部6の内周面とにより形成された空間に排出される。このとき、このブローバイガスに含まれたオイルミストは、上記フィルタ本体23を構成する第1及び第2のフィルタ部21,22に捕捉されるが、この実施の形態に係るオイルミストセパレータ1では、上記ガラス繊維からなる第1のフィルタ部21のみから構成されておらず、該第1のフィルタ部21と不織布からなる第2のフィルタ部22とが交互に積層されてなることから、該第2のフィルタ部22からより多くのブローバイガスが流通し、全体として空気抵抗が低減され圧損率が有効に低減される。また、このオイルミストセパレータ1では、第1のフィルタ部21と第2のフィルタ部22とが交互に積層されていることから、該第1のフィルタ部21の内周がブローバイガスの圧力により外側に窪むように変形されない。しかも、捕捉されたオイルは、上記第2のフィルタ部22を介して第1のフィルタ部21の外側方向に徐々に流入することから、該第2のフィルタ部21の内周側で捕捉されたオイルや粒子状物質等により目詰まりした場合であって、フィルタ本体23全体としてより多くのオイルが捕捉され、より長期間に亘って使用することができる(頻繁に交換する必要性がない。)。特に、このオイルミストセパレータ1では、上記フィルタ本体23を構成する第2のフィルタ部22は、一方及び他方の不織布フィルタ22b,22cが互いに積層されてなるものであるとともに、第1のフィルタ部21の厚みと第2のフィルタ部22の厚みとの比が1:4とされていることから、より一層第1のフィルタ21の変形を防止することができるとともに、多くのオイルを捕捉することが可能となる。
そして、上記オイルミストセパレータ1を構成するフィルタ本体23によりオイルミストが捕捉された後のガスは、上記流出管部19を介してこのオイルミストセパレータ19の外部に流出し、図示しないチューブを介して内燃機関に形成された燃焼室に供給される。また、上記フィルタ本体23により、多量のオイルが捕捉され飽和状態となった場合には、上記ブローバイガスの圧力により、上記内側ケース部6内の下側に落下し、上記オイル排出管部20から外部に排出される。
このように、上述した実施の形態に係るオイルミストセパレータ1によれば、空気抵抗を軽減することができる(圧損率を低減することができる)とともに、経時的に変形することなく、且つ、より多くのオイルミストを捕捉することができる。
なお、上記実施の形態に係るオイルミストセパレータ1乃至はオイルミストフィルタ4(フィルタ本体23)では、内側に流入したブローバイガスを外側に流出させる過程で該ブローバイガスに含まれたオイルミストを捕捉するタイプのものに本発明を適用したものであるが、本発明に係るオイルミストセパレータ又はオイルミストフィルタは、ブローバイガス等のオイルミストを含んだガスが、該オイルミストフィルタの外側から内側に流通する過程で該オイルミストが捕捉されるタイプのものに適用しても良い。
また、本発明を構成するオイルミストフィルタは、上述したものばかりではなく、フィルタ本体23が、後述する補助フィルタ34の内側に収容されているものであっても良い。すなわち、このオイルミストフィルタ30は、図4に示すように、フィルタ本体23と、このフィルタ本体23の中央に挿通された筒状部31と、この筒状部31の一端に形成された円板部32と、上記筒状部31の他端と固定され上記フィルタ本体23を挟んで上記円板部32と対向する円板体33と、円筒状に成形され内部に上記フィルタ本体23が収容され一端は上記円板部32に接合され他端は上記円板体33に接合されてなる補助フィルタ34とを備えている。
上記筒状部31と円板部32とは合成樹脂により一体成形されてなるものであり、該円板部32の外側面には図示しない補強用リブが形成されてなるとともに、中心にはオイルミストを含んだブローバイガスが流入する開口32aが形成されている。また、この円板部32の内側面には、上記開口32aと略同じ内径を有してなり、上記フィルタ本体23に挿通される上記筒状部31が形成されている。また、図5に示すように、上記円板部32の内側面には、該円板部32の外径よりもやや径の小さな外径を有する一方の円板状凸部32bが形成されている。また、上記筒状部31は、それぞれ平行に形成された複数の枠部31aと、複数(5つ)の支柱部31bとから構成されてなり、ブローバイガスがフィルタ本体23方向に流通する多数の開口31cが形成されている。
そして、この筒状部31を構成する上記支柱部31bの先端には、嵌合凸部31dが形成されている。また、上記円板体33は、図4に示すように、中央に開口33aが形成され、また、上記円板部32と同じ外径に成形され、内側面には、上記一方の円板状凸部32bと同じ形状となされた他方の円板状凸部33bが形成されている。また、この円板板33の内側には、段差部33cが形成され、この段差部33cには、上記筒状部31に形成された嵌合凸部31dが嵌合する嵌合凹部33dが形成されている。
また、上記補助フィルタ34は、図4に示すように、それぞれリング状に成形された一方の枠部34a及び他方の枠部34bと、それぞれ一端は、上記一方の枠部34aと連続してなり他端は上記他方の枠部34bに連続してなる第1ないし第4の支柱部34c・・・34fと、不織布からなるフィルタ部34gとから構成されている。上記一方の枠部34aには、上記円板部32に形成された一方の円板状凸部32bが嵌合する一方のリング状嵌合部34hが形成され、他方の枠部34bには、上記円板板33に形成された他方の円板状凸部33bが嵌合する他方のリング状嵌合部34iが形成されている。また、上記第1ないし第4の支柱部34c・・・34fは、図6に示すように、上記一方の枠部34aの内周面よりも中心側に突出している。なお、上記第3の支柱部34eは、第1、第2及び第4の支柱部34c,34d,34fよりもやや幅広に成形されている。そして、上記フィルタ部34gは、長方形状に切断された不織布の一側と他側とが近接し略円筒状に成形されてなるものであり、一端側は上記一方の枠部34a内に含芯され、他端は上記他方の枠部34b内に含芯されている。なお、上記近接した一端と他端とは、図6に示すように、上記第3の支柱部34eの内部に位置している。
したがって、上述したオイルミストフィルタ30では、フィルタ本体23は、補助フィルタ34を構成するフィルタ部34gの内側に収容されていることから、フィルタ本体23を構成する第1のフィルタ部21の素材であるガラス繊維がこの補助フィルタ34により捕捉される。したがって、ガラス繊維が、ブローバイガスとともに燃焼室内に流入する危険性を有効に防止することができる。特に、上記補助フィルタ34は、一方及び他方の枠部34a,34bと、円筒状のフィルタ部34gとを備えてなることから、機械的強度を確保することができるばかりではなく、フィルタ本体23に対する組付け作業も容易となる。
本発明の一実施の形態に係るオイルミストセパレータを示す分解斜視図である。 本発明の一実施の形態に係るオイルミストフィルタを示す分解斜視図である。 本発明の一実施の形態に係るオイルミストセパレータを示す断面図である。 本発明の他の実施の形態に係るオイルミストフィルタを示す分解斜視図である。 本発明の他の実施の形態に係るオイルミストフィルタを示す分解側面図である。 補助フィルタを示す平面図である。
符号の説明
1 オイルミストセパレータ
2 ケース本体
2a 開口
3 蓋体
4 オイルミストフィルタ
10 流入管部
19 流出管部
20 オイル排出管部
21 第1のフィルタ部
22 第2のフィルタ部
23 フィルタ本体
30 オイルミストフィルタ
31 筒状部
32 円板部
33 円板体
34 補助フィルタ
34a 一方の枠部
34b 他方の枠部
34c・・・34f 第1ないし第4の支柱部
34g フィルタ部

Claims (6)

  1. オイルミストが含まれたガスから該オイルミストを捕捉するとともに円筒状に成形されたオイルミストフィルタであって、
    ガラス繊維が主な素材とされた第1のフィルタ部と、不織布からなる第2のフィルタ部とを備えてなるとともに、上記第1のフィルタ部と第2のフィルタ部とが交互に積層されてなることを特徴とするオイルミストフィルタ。
  2. 前記第1のフィルタ部と第2のフィルタ部との厚みは、2:1〜10:1とされてなることを特徴とする請求項1記載のオイルミストフィルタ。
  3. 前記第1のフィルタ部と第1のフィルタ部との間に配置された第2のフィルタ部は、複数枚の不織布が積層されてなることを特徴とする請求項1又は2記載のオイルミストフィルタ。
  4. 前記請求項1,2又は3記載のオイルミストフィルタからなるフィルタ本体と、このフィルタ本体の中央に挿通され多数の開口が形成された筒状部と、この筒状部の一端に形成された円板部と、上記筒状部の他端と固定され上記フィルタ本体を挟んで上記円板部と対向する円板体と、円筒状に成形され内部に上記フィルタ本体が収容され一端は上記円板部に接合され他端は上記円板体に接合されてなる補助フィルタとを備えてなることを特徴とするオイルミストフィルタ。
  5. 前記補助フィルタは、リング状に成形され前記円板部に接合された一方の枠部と、リング状に成形され前記円板体に接合された他方の枠部と、上記一方の枠部と他方の枠部とを接続する複数の支柱部と、一端は上記一方の枠部に固定され他端は上記他方の枠部に固定されてなる円筒状のフィルタ部とを備えてなることを特徴とする請求項4記載のオイルミストフィルタ。
  6. 一端に開口が形成されてなるケース本体と、このケース本体に形成され該ケース本体内にオイルミストが含まれたガスが流入するガス流入ポートと、上記ケース本体に形成された開口を閉塞する蓋体と、この蓋体に形成され上記ケース本体内から上記オイルミストが除去されたガスが流出するガス流出ポートと、上記ガス流入ポートから流入したオイルミストが含まれたガスから該オイルミストを捕捉する前記請求項1,2,3,4又は5記載のオイルミストフィルタと、上記蓋体に形成され上記オイルミストフィルタから流出したオイルを上記ケース本体内から排出するオイル排出ポートと、を備えてなることを特徴とするオイルミストセパレータ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101039578B1 (ko) * 2008-10-28 2011-06-09 자동차부품연구원 차량 엔진용 실린더 헤드커버의 오일분리 효율 측정장치
JP2011189325A (ja) * 2010-03-17 2011-09-29 Orion Machinery Co Ltd フィルタおよびフィルタ製造方法
CN103038467A (zh) * 2010-06-24 2013-04-10 东京滤器株式会社 雾状油的分离装置
KR101289556B1 (ko) 2013-01-24 2013-07-24 이경옥 원심력을 이용한 오일미스트 집진기

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