JP2005279431A - 流体の活性化方法 - Google Patents

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三郎 石黒
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Abstract

【課題】流体にマイナス・イオンを注入すると活性化する、簡単な方法はトルマリン・麦飯石など鉱石を用いるが、静止状態ではマイナス・イオンは殆ど発生せず鉱石自体を振動又は、流体を鉱石に衝突させ振動させる必要があった。しかし鉱石を振動させると粉砕されやすく、また流体を鉱石に衝突させる場合流れの抵抗が大きくなり、流量に限度があった。本発明は流量を変えずに活性化の基となるマイナス・イオンを飛躍的に増大させる方法を提供する
【解決手段】流体の中に、マイナス・イオン放射性固体、同固体の粉粒体又は同粉粒体を焼結したセラミックスの塊状体又は粉粒体を配設し、前記放射性固体、同粉粒体又はセラミックスを、流体に超音波を付与して振動させ、流体を活性化する。
【選択図】図1

Description

本発明はマイナス・イオン放射性材料からのマイナスイオン放射効率を高めることによる流体の活性化方法に関する。
流体特に水にマイナス・イオンを注入すると水が活性化することが知られているが、前記マイナス・イオン注入法には電解法、コロナ放電法、高電圧法、マイナス・イオン放射セラミックス(トルマリン、麦飯石等)による方法、備長炭による方法等がある。
この中で簡単な方法はトルマリン・麦飯石など鉱石を用いる方法であるが、
これらは静止状態ではマイナス・イオンは殆ど発生せず、鉱石自体を振動させるか、又は流体を鉱石に衝突させて振動させる必要があった。
書籍:「トルマリンでキレイになった、病気が治った」48〜49頁(トルマリン粉砕品の振動・摩擦の計測)著者SMB研究会、発行ゴマブックス株式会社、2002年7月10日発行
しかしながら、鉱石を振動させると粉砕されやすく、また流体を鉱石に衝突させる場合流れの抵抗が大きくなり、流量に限度があった。
本発明は流量を変えずに活性化の基となるマイナス・イオンを飛躍的に増大させる方法を提供する。
上記に鑑み本発明者は、鋭意実験研究の結果次の手段によりこの課題を解決した。
〔1〕流体の中に(1)マイナス・イオン放射性固体、(2)同固体の粉粒体又は(3)同粉粒体を焼結したセラミックスの塊状体又は粉粒体を配設し、次いで前記放射性固体、同粉粒体又はセラミックスと流体に超音波を付与して振動させることを特徴とする流体の活性化方法。
〔2〕流体が、(1)単一液体、(2)異種液体の混合液、(3)単一気体、(4)異種気体の混合物、(5)液体と気体の混合物、(6)液体と固体の混合物又は(7)気体と固体の混合物から選択されるいずれか1であることを特徴とする流体の活性化方法。
〔3〕流体が、異種液体の混合エマルジョン又は液体と気体の混合エマルジョンから選択されるいずれか1であることを特徴とする前項〔1〕又は〔2〕に記載の流体の活性化方法。
〔4〕流体が、燃料であることを特徴とする前項〔1〕〜〔3〕のいずれか1項に記載の流体の活性化方法。
〔5〕マイナス・イオン放射性固体が、トルマリン、麦飯石、医王石、コスモタイト、黒曜石、竹炭、備長炭及びモナザイトから選択される1種又は2種以上であることを特徴とする前項〔1〕〜〔4〕のいずれか1項に記載の流体の活性化方法。
〔6〕超音波が、周波数10〜50KHzであることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の流体の活性化方法。
1、本発明の請求項1の発明によれば、
流体の中に(1)マイナス・イオン放射性固体、(2)同固体の粉粒体又は(3)同粉粒体を焼結したセラミックスの塊状体又は粉粒体を配設し、次いで前記放射性固体、同粉粒体又はセラミックスと流体に超音波を付与して振動させることにより、マイナス・イオン放射効率を高めることができるため、活性化された流体を容易に生成することができる。
2、請求項2の発明によれば、
流体が、(1)単一液体、(2)異種液体の混合液、(3)単一気体、(4)異種気体の混合物、(5)液体と気体の混合物、(6)液体と固体の混合物又は(7)気体と固体の混合物から選択されるいずれか1であるため、
本発明の対象となる流体は、無機薬品、有機薬品等の溶液(水溶液又は有機溶媒による溶液)石油類を含むエマルジョン、海水、煙霧等広範にわたって適用することができる。
例えば、 流体が、単一液体の水であれば、マイナス・イオンが増大し活性化された水を供給することができ、また、流体が、単一気体の空気であれば、マイナス・イオンが増大し活性化された空気を供給することができるため、両者共に治療具、健康器具等に応用することができる。
さらに、液体と固体の混合物である海水のORP(酸化還元電位)を下げる場合本発明の方法を使用すれば、容易に酸化還元電位を下げることができる。海水を真水化する場合逆浸透法が使用されるが、前記酸化還元電位を下げると浸透性がよくなり、逆浸透の効率が格段に上昇する。
3、請求項3の発明によれば、
流体が、異種液体の混合エマルジョン又は液体と気体の混合エマルジョンから選択されるいずれか1であるため、
例えば、油(Oil)と水(Water)のエマルジョンの場合、本発明によればO/W、W/Oのどちらの状態でもORP(酸化還元電位)を下げることができ、燃焼性を向上させることができる。
4、請求項4の発明によれば、
流体が、燃料であるため、
例えば燃料用ガスにおいて、マイナス・イオンが増大し活性化されたガスを供給することができるため、燃焼効率の向上を図ることができる。
5、請求項5の発明によれば、
マイナス・イオン放射物が、トルマリン、麦飯石、医王石、コスモタイト、黒曜石、竹炭、備長炭及び、モナザイト等であるため、天然に存在する前記マイナス・イオン放射鉱石又は、その粉末を成形したセラミックス等を流体活性化の原料とすることができるため、原料の入手が容易であり、またその加工製品を容易に作製することができ、産業への応用分野が極めて広い。
6、請求項6の発明によれば、
超音波の周波数を10〜50KHzとすることにより流体中におけるマイナス・イオン放射性材料からのマイナス・イオン発生効率を高めることができ、かつ超音波発生器が容易に入手でき、流体の活性化装置の製作コストが低下できる。
前記のように、トルマリン・麦飯石等や、そのマイナス・イオン放射セラミックスは静止状態ではマイナス・イオンは殆ど放射しない。従ってマイナス・イオンを発生させるためには、例えば風を当てる、水流を当てる等して前記マイナス・イオン放射セラミックス等を振動させる必要がある。
しかし、前記トルマリン、麦飯石等やそれらのセラミックスは固体を振動させると粉砕される恐れがあるため、本発明では流体に超音波を与えて振動させ、流速は遅くても流体が前記トルマリンやセラミックスに超音波振動で衝突し、マイナス・イオン放射を最大限に実現できることを特徴としている。
ただし、水流を当てる場合、流体を流して振動させると、層流ではマイナス・イオンの放射は充分でなくまた、乱流では流体の抵抗が大きくなり、圧損が大きく工業的利用には不向きであるが、本方法によれば流れそのものは層流でもよいため、圧損を少なくしてマイナス・イオンの放射性を高めることができる。
ただし、ここでいうマイナス・イオンとは、原子、分子、活性基又はそれらの集団が電気的に帯電した状態を表す総称であって、化学的に記述する陰イオンとは異なる状態である。
もちろん、トルマリン、麦飯石等から放射するのは電子であり、該電子が流体の分子やその中に存在するミネラルや原子団に捕獲されてマイナス・イオンの状態になる。
また、マイナス・イオン放射鉱石はトルマリン、麦飯石の他、コスモタイトや医王石などの名称で販売されている鉱物もあり、それらの鉱物も静止状態ではマイナス・イオンを放射しないか又は少ないが、振動させることによりマイナス・イオン放射量を増大する。従って、本発明はそれらの名称のマイナス・イオン放射鉱石又はそのセラミックスにも適用される。
以下、図表により発明の実施の形態を説明する。
表1は、マイナス・イオン放射鉱石(トルマリン、麦飯石)及びそのセラミックス等の検体に超音波振動を与えた時に発生するマイナス・イオン数を示す。
Figure 2005279431
流体:空気,
測定器:簡易式マイナスイオン測定器 MODEL:EB−12A (株式会社エコホリスティック),
容器及び超音波発生器:卓上型超音波洗浄機「SONO QUICK C6(超音波工業株式会社)」,
容量:1.5L,槽材質: SUS304,
振動数:38kHz,出力:55W,
検体と空気の処理:(装置、図1参照),
上表1より、単に風のみによる振動と、超音波振動を与えた場合を比較すると平均のマイナスイオンの数は約2倍に増大している。
表2は、流体(水道水)中に、トルマリン、麦飯石、同セラミックス及び放射性セラミックス等を配設し、流体に超音波振動を与えて検体を振動させた時に得られる流体の酸化還元電位(ORP)の測定値である。
Figure 2005279431
流体:水道水,
測定器:酸化還化電位計(ORP計),PH計,
容器及び超音波発生器:卓上型超音波洗浄機「SONO QUICK C6(超音波工業株式会社)」,
容量:1、5L,槽材質:SUS304,
振動数38kHz,出力:55W,
検体と水道水の処理:(装置、図2参照),
上表2より流体(水道水)を静置した時と、超音波振動を与えた時とを比較するとORPは+から−値に大幅に減少している。
また、本発明の対象となる流体は水や空気の他、前記無機薬品、有機薬品等の溶液(水溶液又は有機溶媒による溶液)石油類を含むエマルジョン、海水等にも適用される。
例えば、海水の酸化還元電位:ORP(Oxidation Reduction Potential)を下げる場合電解法は難しいが本発明の方法を使用すれば容易に酸化還元電位を下げることができる。
海水を真水化する場合逆浸透法が使用されるが、前記酸化還元電位を下げると浸透性がよくなり、逆浸透の効率が格段に上昇する。
さらに、油:O(Oil)、水:W(Water)エマルジョンの場合、
本発明によればO/W、W/Oのどちらの状態でもORPを下げることができ、エマルジョン燃焼性を向上させることができる。
図1は本発明の流体空気の活性化装置の模式図である。
図において、1は超音波発生槽、2は流体の空気の流れ、3はマイナス・イオン放射体、4は槽壁、5は槽蓋、6は温度計、7は流体入り口、8は流体吐出口、9はイオンカウンターを示す。
超音波発生槽1内にマイナス・イオン放射体3(例えば小球状のマイナス・イオン放射体:麦飯石セラミックス等)を充填し槽蓋5をした後、流体入り口7から流体の空気の流れ2のように空気を圧入する。
該空気は前記層流をなし、槽壁4内のマイナス・イオン放射体3の空隙を通過して流体吐出口8方向に流れマイナス・イオンが付加される。
そしてこの際、前記マイナス・イオン放射体3の表面は超音波発生槽1より発生される38KHzの超音波振動により空気を介して叩かれる結果、マイナス・イオン放射効率を飛躍的に増大させることができる。
また、槽の材質は金属製であり、超音波の反射波も利用できるため効率を増大している。
図2は本発明の流体水道水の活性化装置の模式図である。
図において、10は流体水道水流入口、11は水道水、12はステンレス製籠、13はORP測定器、14は吐出口、15は開閉弁を示す。
超音波発生槽1に配設されたステンレス製籠12の中に、マイナス・イオン放射体3(例えば小球状のマイナス・イオン放射体:麦飯石セラミックス)を充填した後、流体水道水入り口10から流体の水道水11を注入する。
該水道水11が、前記槽内に充填されたマイナス・イオン放射体3の空隙を満たして槽内に貯留されると注水を停止する。
この状態を静置としてORPを測定すると高い値を示す。
次ぎに、超音波振動を与えると前記マイナス・イオン放射体3の表面は、超音波発生槽1より発生される38KHzの超音波振動により水道水11を介して叩かれる結果、加振時間に比例してマイナスイオン放射効率が増大して浸積している水道水11のORPの値を大幅に低下させることができる。
そして、前記ORPが低下し著しく活性化された水道水11を、吐出口14から開閉弁15を開いて取出すことができる。
図3は本発明の他の方式の流体の活性化装置縦断面の模式図である。
図において、16は超音波発生器、17は流体、18はマイナス・イオン放射体、19は網状容器、20は流体流路、21は流体入り口、22は流体出口、23は活性化された流体を示す。
流体17の流体流路20に超音波発生器16を配設し、またマイナス・イオン放射体18(例えば小球状のマイナス・イオン放射体:麦飯石セラミックス)を管状をなす前記流体流路20の内周壁に設けられた網状容器19の中に充填し、前記流体流路20の流体入り口21より流体出口22に向けて流体17を流す。
流体17は前記、水、有機溶媒、石油類、水溶液、有機溶液、エマルジョン等である。
前記層流をなす流体17は流体流路20に従って流れ、マイナス・イオン放射体18によってマイナス・イオンを付加される。
そしてこの際、前記マイナス・イオン放射体18の表面は超音波発生器16により発生される10〜50KHzの超音波振動により流水を介して叩かれる結果、マイナス・イオン放射効率を飛躍的に増大させることができ、前記流体のORPの値が低下した流体即ち活性化された流体23を流体出口22より取得することができる。
なお、ORPの計測は外部にて行うものとする。
また、前記流体流路20を金属管製のものにすると、超音波の反射波も利用できるためさらに効率を増大することができる。
本発明の流体空気の活性化装置の模式図 本発明の流体水道水の活性化装置の模式図 本発明の他の方式の流体の活性化装置縦断面の模式図
符号の説明
1:超音波発生槽 2:流体の空気の流れ
3:マイナス・イオン放射体 4:槽壁
5:槽蓋 6:温度計
7:流体入り口 8:流体吐出口
9:イオンカウンター 10:流体水道水流入口
11:水道水 12:ステンレス製籠
13:ORP測定器 14:吐出口
15:開閉弁 16:超音波発生器
17:流体 18:マイナス・イオン放射体
19:網状容器 20:流体流路
21:流体入り口 22:流体出口
23:活性化された流体

Claims (6)

  1. 流体の中に(1)マイナス・イオン放射性固体、(2)同固体の粉粒体又は(3)同粉粒体を焼結したセラミックスの塊状体又は粉粒体を配設し、次いで前記放射性固体、同粉粒体又はセラミックスと流体に超音波を付与して振動させることを特徴とする流体の活性化方法。
  2. 流体が、(1)単一液体、(2)異種液体の混合液、(3)単一気体、(4)異種気体の混合物、(5)液体と気体の混合物、(6)液体と固体の混合物又は(7)気体と固体の混合物から選択されるいずれか1であることを特徴とする流体の活性化方法。
  3. 流体が、異種液体の混合エマルジョン又は液体と気体の混合エマルジョンから選択されるいずれか1であることを特徴とする請求項1又は2に記載の流体の活性化方法。
  4. 流体が、燃料であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の流体の活性化方法。
  5. マイナス・イオン放射性固体が、トルマリン、麦飯石、医王石、コスモタイト、黒曜石、竹炭、備長炭及びモナザイトから選択される1種又は2種以上であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の流体の活性化方法。
  6. 超音波が、周波数10〜50KHzであることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の流体の活性化方法。
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