JP2005279330A - Electrostatic atomizer - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、静電霧化装置に関するものである。 The present invention relates to an electrostatic atomizer.
従来から液溜め部より液を搬送するキャビラリ電極と、キャビラリ電極の先端に対向するように配置された対向電極と、キャビラリ電極と対向電極との間に高電圧を印加する高電圧発生部とを有し、キャビラリ電極と対向電極との間に高電圧を印加して帯電ミストを発生させるための静電霧化装置が知られている。(例えば、特許文献1参照)
ところが、上記特許文献1に示された従来例にあっては、1本の細管内を液溜め部内の液が毛細管によりキャビラリ電極の上端まで搬送されて霧化されるのであるが、1本の細管であるため詰まりやすく、長期間にわたり安定して静電霧化できないという問題があった。
Conventionally, there are a cavity electrode that transports liquid from a liquid reservoir, a counter electrode that is arranged to face the tip of the cavity electrode, and a high voltage generator that applies a high voltage between the cavity electrode and the counter electrode. An electrostatic atomizer for generating a charging mist by applying a high voltage between a cavity electrode and a counter electrode is known. (For example, see Patent Document 1)
However, in the conventional example shown in the above-mentioned
そこで、本発明者は液溜め部より液を搬送する搬送部として細管に代えて多数の細径孔を有する多孔質材を用いることを考えた。これだと、搬送部内に無数の搬送経路が形成してあるため、一部の搬送経路が目詰まりしても、他の搬送経路を通じてスムーズに液を搬送できる。 Therefore, the present inventor considered using a porous material having a large number of small-diameter holes in place of the narrow tube as a transport unit that transports the liquid from the liquid reservoir. In this case, since an infinite number of transport paths are formed in the transport unit, even if a part of the transport paths is clogged, the liquid can be transported smoothly through the other transport paths.
ところが、この多孔質材により搬送部を形成すると、目詰まりがし難いという特徴がある反面、多孔質材よりなる搬送部に充填された液が搬送部の外周面から蒸発し、特に、使用環境の温度が高かったり、湿度が低かったりするといっそう液が搬送部の外周面から蒸発し、液溜め部内の液の消費量が多くなるという問題があり、短時間で液溜め部内の液が無くなるので頻繁に液を補充しなければならないという問題がある。このため液溜め部の容量を大きくすることが考えられるが、これだと静電霧化装置が大型化してしまうという問題がある。
本発明は上記の従来の問題点に鑑みて発明したものであって、搬送部を目詰まりし難い多孔質材により構成したと言えども搬送部の外周部からの蒸発を防止し、液の補充頻度を少なくすることができると共に液溜め部の容量を大きくする必要がない静電霧化装置を提供することを課題とするものである。 The present invention has been invented in view of the above-mentioned conventional problems, and prevents the evaporation from the outer peripheral portion of the conveying portion even if the conveying portion is made of a porous material that is not easily clogged, and replenishes the liquid. It is an object of the present invention to provide an electrostatic atomizer that can reduce the frequency and does not need to increase the capacity of the liquid reservoir.
上記課題を解決するために本発明に係る静電霧化装置は、液溜め部1より液を搬送する多数の細径孔を有する多孔質材からなる搬送部2と、搬送部2による液の搬送方向に対向するように配置された対向電極3と、液溜め部1から搬送部2の対向電極3側先端に至る経路中の液に電圧を印加するための液印加電極4と、液印加電極4と対向電極3との間に高電圧を印加する高電圧発生部5とを有して液印加電極4と対向電極3との間に高電圧を印加してナノサイズの帯電微粒子水を発生させるための静電霧化装置6であって、搬送部2の少なくとも上部外周を、搬送部2内を搬送される液の蒸発を防ぐための被覆材7により覆って成ることを特徴とするものである。
In order to solve the above-described problems, an electrostatic atomizer according to the present invention includes a
このような構成とすることで、多孔質材からなる搬送部2により液溜め部1内の液を搬送部2の先端に搬送して高電圧の印加によりナノサイズの帯電微粒子水を発生させることができるのはもちろん、多孔質材であるため、目詰まりがし難く、長期間安定して液の搬送ができるものであり、しかも、多孔質材で搬送部2を形成したといえども、搬送部2の外周から液が蒸発するのを被覆材7により防止できて液の補充頻度を少なくすることができ、また、液溜め部の容量も大きくする必要がないものである。
With this configuration, the liquid in the
また、被覆材7を熱収縮チューブにより構成し、棒状をした搬送部2を熱収縮チューブに挿入してあると共に熱収縮チューブが熱収縮により棒状をした搬送部2の外周に被着していることが好ましい。
Further, the covering
このような構成とすることで、多孔質材よりなる棒状をした搬送部2に熱収縮チューブを被せて熱収縮させるだけで、簡単に搬送部2の外周を被覆材7で覆うことができるものである。
By adopting such a configuration, the outer periphery of the
また、搬送部2が多孔質セラミックにより構成され、被覆材7が釉薬であることが好ましい。
Moreover, it is preferable that the
このような構成とすることで、多孔質セラミックにより搬送部2を形成する際に搬送部2の外周に釉薬を施すことで、多孔質セラミックで搬送部2を形成する際に簡単に搬送部2の外周に被覆材7を一体に形成できるものである。
By adopting such a configuration, when forming the
本発明は、搬送部が目詰まりがし難くて、長期間安定して液の搬送ができるように搬送部を多孔質材で形成したといえども、搬送部の外周から液が蒸発するのを被覆材により防止できて液の補充頻度を少なくすることができて使い勝手がよいと共に、液溜め部の容量も大きくする必要がなくて静電霧化装置のコンパクト化が図れるものである。 The present invention prevents the liquid from evaporating from the outer periphery of the transport part even though the transport part is formed of a porous material so that the transport part is not easily clogged and can stably transport the liquid for a long period of time. It can be prevented by the covering material, and the replenishment frequency of the liquid can be reduced, so that it is easy to use, and it is not necessary to increase the capacity of the liquid reservoir, and the electrostatic atomizer can be made compact.
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基いて説明する。 Hereinafter, the present invention will be described based on embodiments shown in the accompanying drawings.
添付図面には静電霧化装置6が示してあり、この静電霧化装置6は図3に示すように本体ケース11、本体ケース11を覆う化粧カバー12、化粧カバー12に設けた放電ユニット嵌め込み用開口部21から本体ケース11に着脱自在に嵌め込まれる放電ユニット14により構成してある。
In the accompanying drawings, an
本体ケース11は前面上部が放電ユニット14を嵌め込んで保持するための放電ユニット嵌め込み部15となり、前面下部が高電圧を印加するための高電圧発生部5や制御部を内装した収納部16となっており、この収納部16は密閉構造となっており、外部から内部に水が浸入しないようになっている。収納部16の前面には静電霧化装置6の電源を手でオン、オフするための電源スイッチ17が設けてある。放電ユニット嵌め込み部15の奥部の両側にはそれぞれ高電圧発生部5に接続してある本体側端子部19、20が設けてある。また、本体ケース11の放電ユニット嵌め込み部15の奥に対応する部分には高電圧発生部5から高電圧を供給したり、供給を停止したりするためのリードスイッチ24が設けてあって、該リードスイッチ24は外部からの水の浸入がないように本体ケース11内に水密的に内装してある。
The
化粧カバー12は本体ケース11の前面部を覆うように本体ケース11に取付けられるものであり、化粧カバー12の前面上部には放電ユニット嵌め込み部15と連通する放電ユニット嵌め込み用開口部21が設けてあり、更に、化粧カバー12の前面下部には電源スイッチ17が露出するための開口22が設けてある。また、化粧カバー12の上面部には放出口23が設けてある。
The
放電ユニット14は、図2、図3に示すように、水のような液を溜める容器状をした液溜め部1と、液溜め部1より液を搬送する多孔質材からなる搬送部2と、搬送部2による液の搬送方向に対向するように配置された対向電極3と、液溜め部1から搬送部2の対向電極3側先端に至る経路中の液に電圧を印加するための液印加電極4と、対向電極3、液印加電極4にそれぞれ接続されたユニット側端子部28、29と、前カバー板30とで構成してある。
As shown in FIGS. 2 and 3, the
ここで、上記のような各構成部材を備えた放電ユニット14は図2(b)に示すように、前カバー板30を前面に設けた水のような液を溜めるための液溜め部1となる容器と、ユニット本体18とに分離出きるように構成してある。
Here, as shown in FIG. 2 (b), the
前カバー板30は液溜め部1を構成する容器の前面に設けてあり、該前カバー板30には液溜め部1内の液面を目視で確認するための液面確認用窓31が設けてあり、更に前カバー板30の上部には前面通気用開口部32が設けてある。また、液溜め部1を構成する容器の後側面部には磁石25が内装してある。
The
ユニット本体18の主体は絶縁部材により形成した上電極カバー18aと下電極カバー18bを接合することにより構成してあり、この絶縁部材により構成したユニット本体18にカーボンのような導電材を混入した合成樹脂やSUSのような金属で形成した対向電極3、液印加電極4を装着してこの対向電極3や液印加電極4の周囲を上記ユニット本体18を構成する絶縁材料で覆ってあり、該絶縁材料の一部に上記ユニット側端子部28やユニット側端子部29が露出している。また、搬送部2は多孔質セラミック、多孔質金属等の多孔質材で棒状に形成してあり、棒状の搬送部2の上端は円錐針状に尖った針状霧化部2aとなっている。この棒状の搬送部2は、1乃至複数本液印加電極4に取付けられ、搬送部2の上部が液印加電極4よりも上方に突出し、下部が液印加電極4から下方に突出して上記液溜め部1内に入れられた液と接触するようになっている。ここで、本発明においては、上記棒状をした多孔質材よりなる搬送部2の少なくとも上部外周を液の蒸発を防ぐための被覆材7で覆ってある。被覆材7が電気的絶縁性を有する材料で形成してある場合、多孔質材よりなる棒状の搬送部2と液印加電極4との接触部(具体的には液印加電極4に設けた嵌め込み孔に搬送部2を嵌め込んで装着したものにおいて、搬送部2の嵌め込み孔に嵌め込んで接触する部分)は被覆材7で覆わないで搬送部2の多孔質材部分が液印加電極4に接触している。言いかえると、上記搬送部2と液印加電極4との接触部を避けて被覆材7により搬送部2の少なくとも上部外周を被覆材7により被覆してある。図4、図5に示す実施形態においては、搬送部2の上部の液印加電極4よりも上方に突出した部分の外周を被覆材7により覆ってあって、液印加電極4よりも上方位置において搬送部2の外周から液が蒸発するのを防止するようになっている。棒状の搬送部2の上端の円錐針状に尖った針状霧化部2aは被覆材7で覆ってなく、搬送部2内を毛細管現象により搬送される液が針状霧化部2aに到って外部に露出するようになっている。
The main body of the
なお、図4の実施形態では搬送部2の液印加電極4より下方に突出した部分には被覆材7で覆っていないが、搬送部2の液印加電極4より上方に突出した部分の外面だけでなく下方に突出した部分のうち液面よりも上の部分の外面も被覆材7により覆っても良い。また、搬送部2の外周面のうち液面よりも下となる部分も被覆材7で覆ってもよいが、液面より下となる部分の外面は被覆材7で覆わないようにしてもよい。液面より下となる部分の外面は被覆材7で覆わないものにおいては、搬送部2内への液の接触面積が広くなって、搬送部2の下面からだけでなく、外周面の下部の部分からも液が搬送部2内に供給されることになる。
In the embodiment of FIG. 4, the portion projecting downward from the
被覆材7は熱収縮チューブで構成したり、あるいは釉薬により構成する。
The covering
被覆材7を熱収縮チューブにより構成する場合、棒状をした棒状の搬送部2に熱収縮チューブを被嵌し(搬送部2を熱収縮チューブに挿入し)、次に、熱収縮チューブを加熱して熱収縮により棒状をした搬送部2の外周に被着する。
When the covering
また、被覆材7を釉薬で構成する場合、搬送部2を多孔質セラミックで形成する際に、搬送部2の外周に釉薬を施すことで、多孔質セラミックで搬送部2を形成する際に簡単に搬送部2の外周に被覆材7を一体に形成する。
In addition, when the
ユニット本体18は液溜め部1に着脱自在に取付けることができるようになっており、図2(a)のように放電ユニット14を放電ユニット嵌め込み部15から取外した状態で、図2(b)のようにユニット本体18を液溜め部1から取り外すことで液溜め部1に水のような液を入れることができるようになっている。
The
上記のような構成の放電ユニット14は図2(a)のように化粧カバー12の放電ユニット嵌め込み用開口部21から放電ユニット嵌め込み部15に嵌め込んで取付けるものであり、嵌め込んで取付けた状態で、図6に示すように、放電ユニット嵌め込み部15の奥部の両側にはそれぞれ設けられた本体側端子部19、20に放電ユニット14の両側に設けたユニット側端子部28、29が電気的に接続されると共に、図7に示すように液溜め部1を構成する容器の後側面部に設けた磁石25により本体ケース11の放電ユニット嵌め込み部15の奥部に対応する位置に設けたリードスイッチ24がオンとなって高電圧発生部5から高電圧が発生可能な状態となる。一方、放電ユニット嵌め込み部15から放電ユニット14を取り外すと、リードスイッチ24がオフになって高電圧発生部5から高電圧の発生が停止されるようになっており、これにより、放電ユニット14を取り外した状態で、放電ユニット嵌め込み部15内の奥部にある本体側端子部19、20に指を触れたり、他の物を差し入れて触れたりしても感電などの危険がないようようにしてある。
As shown in FIG. 2A, the
高電圧発生部5から高電圧が供給されて対向電極3と液印加電極4に高電圧が印加されると、多孔質材で形成されている搬送部2が毛細管現象により液溜め部1に入れてある液を吸い上げている時、搬送部2の上端の針状霧化部が液印加電極4側の実質的な電極として機能する。高電圧発生部5は、低電圧電流(例えば5〜30v)を高電圧電流(例えば、3〜7kv)に昇圧するようになっている。
When a high voltage is supplied from the
そして、高電圧発生部5により実質的な電極として機能する搬送部2の上端と対向電極3との間に高電圧を印加することで、搬送部2の先端の針状部に達した水はここでレイリー分裂を起こしてナノメータサイズの粒子径のミスト(例えば10〜30ナノメータ)となる霧化を生じさせる静電霧化がなされ、化粧カバー12の上面部の放出口23から室内に放出される。このようにして発生して室内に放出された帯電微粒子水(ナノサイズのミスト)はラジカルを含有する上に粒子径がナノメータサイズであるために、空気中に放出された時の寿命が長くて拡散性が大であり、室内の壁面などの付着臭を効率良く且つ効果的に消臭することができ、また、細菌、カビ菌、ウイルスなどに対しても効果的に作用し、不活性化することができ、細菌、ウイルスの除去、カビの除去及び抗カビ効果という作用がある。ここで、静電霧化装置6により発生するナノサイズのミストを室内に放出する本発明においては、滞空時間が15分〜30分程度と長く、室内の隅々までナノサイズのミストが拡散し飛散して、室内における脱臭、防菌、防ウイルス、防カビを効果的に行なうことができるようになっている。
And by applying a high voltage between the upper end of the
上記のようにして多孔質材からなる搬送部2により液溜め部1内の液を搬送部2の先端に搬送して高電圧の印加によりナノサイズの帯電微粒子水を発生させるのであるが、本発明においては、搬送部2を多孔質材で形成してあるため、目詰まりがし難く、長期間安定して液の搬送ができるものである。しかもこのように、多孔質材で搬送部2を形成したといえども、少なくとも搬送部2の外周上部を被覆材7で覆ってあるので搬送部2から液が蒸発するのを防止できて液の補充頻度を少なくすることができるものであり、また、液溜め部の容量も大きくする必要がなく、静電霧化装置6をコンパクトにできるものである。
As described above, the liquid in the
なお、図7に示す実施形態では静電霧化装置6を壁40に取付けた例を示しているが、静電霧化装置6が据え置きタイプのものであってもよい。
In the embodiment shown in FIG. 7, an example in which the
1 液溜め部
2 搬送部
3 対向電極
4 液印加電極
5 高電圧発生部
6 静電霧化装置
7 被覆材
DESCRIPTION OF
Claims (3)
The electrostatic atomizer according to claim 1, wherein the conveying unit is made of porous ceramic and the covering material is a glaze.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004093374A JP2005279330A (en) | 2004-03-26 | 2004-03-26 | Electrostatic atomizer |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004093374A JP2005279330A (en) | 2004-03-26 | 2004-03-26 | Electrostatic atomizer |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005279330A true JP2005279330A (en) | 2005-10-13 |
Family
ID=35178290
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004093374A Withdrawn JP2005279330A (en) | 2004-03-26 | 2004-03-26 | Electrostatic atomizer |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2005279330A (en) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110200800A (en) * | 2019-06-13 | 2019-09-06 | 东华理工大学 | A kind of electrostatic atomization intelligence fumigating instrument and its fumigating method |
-
2004
- 2004-03-26 JP JP2004093374A patent/JP2005279330A/en not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN110200800A (en) * | 2019-06-13 | 2019-09-06 | 东华理工大学 | A kind of electrostatic atomization intelligence fumigating instrument and its fumigating method |
CN110200800B (en) * | 2019-06-13 | 2023-08-04 | 东华理工大学 | Electrostatic atomization intelligent fumigating instrument and fumigating method thereof |
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Legal Events
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