JP2005277481A - 同時通信方法および無線通信装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の通信帯域を利用し通信できる無線通信システムにおいて、複数の帯域を用いて一つの通信を高速かつ高品質に伝送することを可能とする無線通信装置を提供する。
【解決手段】
複数チャネルを同時に使用して伝送できるアクセスポイントおよびクライアント子機において、複数のチャネルの通信を一つの通信とみなすことを可能とする手段を持ち、送信側においてはデータパケットを順次複数の無線チャネルに送信する手段を持ち、受信側においては受信したデータパケットを再構築する手段とデータの並べ替え用にバッファメモリを持つことにより、高速かつ高品質なデータ伝送を無線通信システムを用いて実現できる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、複数帯域を使用した同時通信方法と、該方法を用いた無線通信装置に関する。
近年、各種端末機器の間でデータ通信を行うためケーブルで接続してネットワークを構築することは一般的になっている。しかし、ケーブルを用いてネットワークを構築することによる弊害もまた発生している。例えば、絡み合ったケーブルが場所を占有したり、また、どのケーブルがどの端末に接続されているかわからなくなったりすることがある。そこで注目されているのが電波を利用してケーブルレスのネットワークを構築する無線通信システムである。
無線通信システムはネットワークケーブルを必要としないため、部屋や階をまたぐような接続も簡単に実現できる。また、部屋の美観向上につながり、ケーブルにつまずいて思わぬ事故を引き起こす心配もない。電波が届く範囲内であれば自由に通信を行えるので、現在使っている端末を別の部屋に移動して、すぐに利用を再開するといった機動性の高さも特徴として挙げられる。
無線通信システムが普及するにつれ機器の値段も安くなってきているため、今後ますます利用者が増えることが予想される。
しかし、電波や赤外線によって通信を行っている無線通信システムは、通常、有線通信システムに比べて伝送速度が劣っている。
故に、無線通信システムにおける通信スループットの向上が求められている。
無線通信システムにおける通信スループットを向上させる従来技術としては、周波数チャネルを複数のチャネルグループに分割して、分割された各チャネルグループ毎に異なる種別のデータを伝送する伝送制御手段と無線通信システムに関するものがある(特許文献1参照)。
しかし、上述した従来技術は、音声とデータなど異なる特性を要求されるデータを異なる無線チャネル帯を使用して伝送することを目的としており、異なる無線チャネル帯を使用して一つのデータを送信するものではない。つまり、同時に異なる無線チャネル帯を使用しているが、用途によってチャネルを分けている。
特開平8―265231
本発明の目的は、従来の無線通信装置より通信スループットの向上した無線通信装置を提供することである。
本発明の他の目的は、一つの通信を送信側においては複数の無線チャネルに分割して送信を行い、受信側においてそれぞれのチャネルから受信したデータを再結合する無線通信装置を提供することである。
本発明の他の目的は、複数のチャネルにおいて通信スループットに差がある場合、高速のチャネルを送信用、それ以外のチャネルを受信用として使用する無線通信装置を提供することである。
本発明の他の目的は、送信側においてはデータパケットを順次複数の無線チャネルに送信する手段をもち、受信側においては受信したデータパケットを再構築する手段とデータの並び換え用にバッファメモリを持つ無線通信装置を提供することである。
本発明の他の目的は、無線の伝送速度に応じた適応型データパケットを使用し、複数のチャネルの伝送速度に差がある場合であっても、受信側でのパケット再構築用にデータを一時的に蓄積するためのメモリを最小限に押さえることができる無線通信装置を提供することである。
以下に、[発明を実施するための最良の形態]で使用される番号を括弧付きで用いて、
課題を解決するための手段を説明する。これらの番号は、[特許請求の範囲]の記載と[
発明を実施するための最良の形態]との対応関係を明らかにするために付加されたもので
ある。但し、それらの番号を、[特許請求の範囲]に記載されている発明の技術的範囲
の解釈に用いてはならない。
アクセスポイント間通信機能を持ったアクセスポイント(13)とクライアント子機(23)が同時通信を行う無線通信システムにおいて、アクセスポイント(13)から一つのデータをRF通信装置(RF)(16)から5GHz帯域のIEEE802.11a規格(以下11aと呼ぶ)を、RF通信装置(RF)(19)から2.4GHz帯域のIEEE802.11g規格(以下11gと呼ぶ)を利用して伝送する。このとき、CPU(17)がデータを分割して送出順を示すシリアルナンバーを付与したパケットを作成し、無線帯域の切り替えを行うことでパケットを11a、11gにそれぞれ割り付ける。これにより、複数の無線帯域を用いて一つの通信を行うことが可能となる。
アクセスポイント(13)とクライアント子機(23)が同時通信を行う無線通信システムにおいて、11a、11gのデータ伝送のスループットに差がない場合には、11a、11gそれぞれに同数のパケットを割り付けて順次伝送する。
逆に、11a、11gのデータ伝送のスループットに差がある場合には、11a、11gのうち、高速の無線帯域に多くのパケットを割り付け、11a、11gに割り付けるパケットを減らすことで、パケットの伝送時間が同等になるようにして伝送する。
また、他の方法として、11a、11gのデータ伝送のスループットに差がある場合において、11a、11gのうち、高速の無線帯域を送信用、他の無線帯域を受信用の伝送路に使用する。このように、複数の無線帯域を有効に活用することによって、無線通信システムにおける無線通信区間のスループットが向上する。
無線帯域毎のスループットは、単位時間に受信したパケット量をもとに判定する。例えば、クライアント子機(23)においては、CPU(27)が無線帯域毎に受信したパケット量を受信に要した時間で割ることで、各無線帯域の単位時間内に受信したパケット量を算出する。算出された単位時間内の受信パケット量はスループットの大きさとして判断される。CPU(27)が各無線帯域のスループットの大きさを比較してスループットの差を求める。
アクセスポイント(13)についても同様の方法でスループットの差を求める。
また、他の方法として、アクセスポイント(13)又はクライアント子機(23)のいずれか一方で求めたスループットの大きさ又はスループットの差に関する情報をデータ同期により他方に反映することも可能である。
無線ノイズの発生によるデータの欠落や、高速の無線帯域で伝送したデータがそれ以外の無線帯域で伝送したデータよりも速く伝送してしまう逆転現象が発生する場合がある。
そこで、送信側ではデータ再送するために、受信側では受信したデータの並べ替えを行うために、データ伝送の際に数パケット分をアクセスポイント13が具備する記憶領域であるBUFFER(100)や、クライアント子機23が具備する記憶領域であるBUFFER(200)に一時的に蓄積する。これにより、上述したデータの欠落や逆転現象が発生しても円滑な同時通信を行うことができる。
本発明の効果は、一つの通信を送信側においては複数の無線チャネルに分割して送信を行い、受信側においてはそれぞれのチャネルから受信データを再結合することにより、無線通信のスループットを向上することができる。
その他の効果として、無線の伝送速度に応じた適応型データパケットを使用するため、複数のチャネルの伝送速度に差がある場合であっても、受信側でのパケット再構築用にデータを一時的に蓄積するためのメモリを最小限に押さえることができる。
また、本発明はハードウェアを変更することなく、ソフトウェアの変更のみで対応できるため、既存のハードウェアをそのまま流用できる。
そして、本発明により無線通信システムの利便性が向上し、無線通信システムの普及を促進することが期待できる。
以下に本発明の第1実施形態について添付図面を参照して説明する。
ここでは無線通信システムとして無線LAN通信システムを例に、2つの異なるチャネルを用いて同時通信を行う場合について説明する。図1は本発明を用いた無線LAN通信システムの第1の実施例である。
図1の無線LAN通信システムは、端末11はローカルエリアネットワークのLAN12を介してアクセスポイント13と接続されている。端末21はローカルエリアネットワークのLAN22を介してクライアント子機23と接続されている。アクセスポイント13はクライアント子機23と無線で接続されている。
アクセスポイント13とクライアント子機23は無線クライアントを実装しており、2.4G帯と5G帯の異なるチャネルを利用してそれぞれの通信を行うことができる。無線クライアントとは、通常、無線のMAC層を制御するMAC制御装置(MAC)と無線トランシーバであるRF通信装置(RF)から構成されるモジュールである。
従来、アクセスポイントやクライアント子機としてはMAC制御装置(MAC)、RF通信装置(RF)は一対のみで構成するのが普通であったが、昨今は5GHz帯と2.4GHz帯の2つのチャネルに対応したものがあり、図1はその構成を元にしたものである。
アクセスポイント13の内部は、端末11とLAN12を介して電気信号による物理層での接続を行う物理層制御装置(PHY)14と、5GHz帯の無線クライアントとして、無線のMAC層を制御するMAC制御装置(MAC)15と無線のトランシーバ部であるRF通信装置(RF)16、データ伝送における優先制御の実行と各部の制御を行うCPU17、2.4GHz帯の無線クライアントとして、無線のMAC層を制御するMAC制御装置(MAC)18と無線のトランシーバ部であるRF通信装置(RF)19、そして処理速度や転送速度の差を補うためにデータを一時的に保存しておく記憶装置又は記憶領域であるBUFFER100により構成される。
アクセスポイントは同様な構成で、端末とLAN接続できるクライアント子機としても使用することができる。図1では、クライアント子機23はアクセスポイント13と同一の構成である。
クライアント子機23として使用する場合、アクセスポイント13のハードウェアはそのまま流用することができるが、ソフトウェアは異なる。但し、クライアント子機23としてはIEEE802.11規格で定義されるWDS(Wireless Distribution System)モードを持ったアクセスポイントでも代用可能であり、この場合ソフトウェアもアクセスポイントと共通のものになる。
図1のクライアント子機23の内部構造はアクセスポイント13と同じであり、端末21とLAN22を介して電気信号による物理層での接続を行う物理層制御装置(PHY)24と、5GHz帯の無線クライアントとして、無線のMAC層を制御するMAC制御装置(MAC)25と無線のトランシーバ部であるRF通信装置(RF)26、データ伝送における優先制御の実行と各部の制御を行うCPU27、2.4GHz帯の無線クライアントとして、無線のMAC層を制御するMAC制御装置(MAC)28と無線のトランシーバ部であるRF通信装置(RF)29、そして処理速度や転送速度の差を補うためにデータを一時的に保存しておく記憶装置又は記憶領域であるBUFFER200により構成される。
図1で示されるアクセスポイント13とクライアント子機23はMAC制御装置(MAC)とRF通信装置(RF)を2対持つため、アクセスポイント13とクライアント子機23の間において、RF通信装置(RF)16はRF通信装置(RF)26と、RF通信装置(RF)19はRF通信装置(RF)29と無線で接続され、同時にデータ転送することができる。
RF通信装置(RF)16とRF通信装置(RF)26で扱う無線周波数帯はIEEE802.11a規格(以下11aと呼ぶ)で代表される5GHzを使用し、RF通信装置(RF)19とRF通信装置(RF)29で扱う無線周波数帯はIEEE802.11g規格(以下11gと呼ぶ)で代表される2.4GHz帯を使用することで、お互いに干渉のない独立な通信経路として無線を使用することができる。なお、どちらの無線周波数帯も最大伝送速度は54Mbpsである。
通常、LAN12、LAN22による有線接続と、RF通信装置(RF)16、RF通信装置(RF)19、RF通信装置(RF)26、RF通信装置(RF)29による無線接続を比べた場合に無線接続の方がスループットが小さいため、端末11と端末21との通信において、無線接続上の通信スループットがそのまま2つの端末間でのスループットと同様なものになる。
無線帯域毎のスループットは、単位時間に受信したパケット量をもとに判定する。例えば、クライアント子機23においては、CPU27が無線帯域毎に受信したパケット量を受信に要した時間で割ることで、各無線帯域の単位時間内に受信したパケット量を算出する。算出された単位時間内の受信パケット量はスループットの大きさとして判断される。CPU27が各無線帯域のスループットの大きさを比較してスループットの差を求める。
アクセスポイント13についても同様の方法でスループットの差を求める。
また、他の方法として、アクセスポイント13又はクライアント子機23のいずれか一方で求めたスループットの大きさ又はスループットの差に関する情報をデータ同期により他方に反映することも可能である。
一般に無線LANでネットワークを構成する場合、無線ネットワークの識別子であるESSID(Extended Service Set Identifier)を一致させておく必要がある。あらかじめ、アクセスポイント13とクライアント子機23とは上述のESSIDを使用して無線の接続を行っておく。11aと11gのESSIDを一致させることにより、11aと11gは同一のネットワークに属している状態になる。
また、無線での接続時には暗号化を行う場合があるが、この場合には11aでの接続には11a用の暗号化キーを用い、11gでの接続の場合には11g用の暗号化キーを用いる。それぞれの暗号化キーはアクセスポイントとクライアント子機間では一致させる必要があるが、11aと11gの接続においては別であってもかまわない。
端末11から端末21にデータを送信する場合について説明する。
まず、端末11はLAN12を経由してアクセスポイント13の物理層制御装置(PHY)14にデータを伝送する。これは一般的なLANの接続で行われる。
次に、アクセスポイント13内のCPU17はそのデータを無線周波数帯11aを使用するRF通信装置(RF)16とRF通信装置(RF)26、無線周波数帯11gを使用するRF通信装置(RF)19とRF通信装置(RF)29クライアント子機23に向けて送信を行う。アクセスポイント13とクライアント子機23との距離が比較的近く、対応無線周波数帯に他の雑音源がない場合、比較的安定した無線ネットワークが構築できる。現在、11a、11gでは共に最大54Mbpsの伝送速度を得ることが可能である。
それぞれが使用する無線周波数帯が異なるためマルチパスや透過、回折といった無線特性によりデータ伝送のスループットに若干の違いは生じるが、同一伝送速度の場合、ほぼ同等のスループットが得られる。スループットが同等の場合、図3に示すように端末11からのパケット情報を11aと11gの無線チャネルに順次割り付けていくことで2つの無線チャネルを有効に使用することができる。スループットが異なる場合は、各パケットの伝送時間が同等になるように伝送速度に応じて無線チャネルにパケットを割り付けていく。
図3ではパケットを番号1、2、3、4で表している。このときアクセスポイント13とクライアント子機23での無線チャネル切り替えはそれぞれのCPU17、CPU27により行われる。受信側であるクライアント子機23では11aと11gで受信したそれぞれのデータパケットを送出順に並べ替え端末21に渡す。パケットにはパケット順を示すシリアルナンバーを情報として入れておくことにより受信側におけるパケットの再構築を行うことができる。
なお、図3ではパケットを番号1、2、3、4で表しているが、これらはシリアルナンバーの例であり、実際にはシリアルナンバーはこれらの数字に限定されるものではない。
無線上では他の無線がその帯域を使用しているときあるいはその帯域に突然無線ノイズが発生することがある。その場合は、11aと11gの交互データ送出の一部が欠落することになり受信側からの受信Acknowledge信号が送信側に伝達できないことになる。具体的には図3において11gチャネルのパケット番号2のパケットが無線区間で欠落したとき、再度11gのチャネルあるいは11aのチャネルで再送するがパケット3はすでに送信済みであるため、受信側のクライアント子機23においてパケットの並べ替えを行う必要がある。したがって送信側であるアクセスポイント13と受信側であるクライアント子機23はパケットの再送のため数パケット分のバッファを持つ必要がある。
これにより、アクセスポイント13がバッファに保存しているパケットを再送し、クライアント子機23は再送されたパケットを受信した後、自らのバッファに保存しているパケットと合わせて、シリアルナンバーをもとに並べ替えを行うことが可能となる。
また、2つの異なるチャネルをデータ伝送に使う場合、特に2つのチャネルのスループットに差がある場合、高速のチャネルは送信用、他のチャネルは受信用(この場合Acknowledge信号や制御用のパケットを伝送する)に使用することが考えられる。無線の場合には周囲環境(電波の反射、透過、ノイズ源)によりチャネルのスループットが安定して得られる保証がないため本発明ではチャネルを交互に使用する方式とした。
但し、交互にチャネルを使用する方式においても片側のチャネルがノイズ源などの影響により伝送速度が低下し、その結果スループットが低下することがある。この場合、交互にデータパケットを送出した場合、遅いチャネルの方が送信するための時間が長くなることになる。極端な場合、速いチャネルに対して送信したデータがそれ以前に遅いチャネルに送信したデータよりも早く受信側に伝送完了してしまうという逆転現象が発生する。データ伝送の逆転現象が発生した場合には受信側でデータの順番をそろえるため、データバッファが必要になる。データバッファの増加はそのままコストアップに直結するため、本発明ではデータの伝送速度の応じてパケット長を変更するという適応型データパケット方式を採用する。すなわち無線伝送路の伝送速度から各パケットの伝送時間がほぼ同等になるようにパケット長を変更することにより同時通信を行ったとしても、受信側では伝送速度の差によるパケット受信順の逆転現象を回避することができる。例えば、チャネルAが54Mbps、チャネルBが9Mbpsの伝送速度であったとしたとき、チャネルAに1000Byteのパケットを送信し、チャネルBに1000Byte×9Mbps/54Mbps=167Byteを送信することにより、各パケットは無線チャネルAとBを交互に伝送することができる。データの分割は802.11規格で規定されるフラグメンテーション機能を使うことにより実現できる。
図4に示す図を参照して、上述した同時通信を実現するための処理の流れを説明する。
ここに挙げる処理は、アクセスポイント13ではCPU17、クライアント子機23ではCPU27が行う。
S31では、複数のチャネルのスループットの大きさを検知する。ここではRF通信装置(RF)16とRF通信装置(RF)26で使用されるチャネル11aと、RF通信装置(RF)19とRF通信装置(RF)29で使用されるチャネル11gのスループットの大きさを検知する。スループットの大きさは、受信側にて単位時間当たりの受信パケット量を算出することで求める。そして、スループットの大きさを比較してスループットの差を求める。
あるいは、受信側が算出したスループットの大きさ又はスループットの大きさを比較して得られたスループットの差についての情報をデータ同期により送信側に伝送する。スループットの大きさについての情報のみが送信側に伝送された場合、送信側にてスループットの差を求める。
検知したチャネルのスループットの差についてS32で判定を行う。無線の場合には周囲環境(電波の反射、透過、ノイズ源)によりチャネルのスループットが安定して得られる保証がないので逐次判定を行う。S32での判定の結果、複数の異なるチャネル間のスループットの差がないときはS33の処理に移行する。
S33では一つのデータを等しい大きさのパケットに分割し、それぞれのチャネルに順次割り付けて通信を行う。図3を例に説明すると、アクセスポイント13においてデータが番号1、2、3、4で示されるパケットに分割され、11a、11gのチャネルのそれぞれに順次パケットを割り付けられる。図3の例では、奇数番号のパケットは11a、偶数番号のパケットは11gというように同数のパケットが順次割り付けられるようにチャネルの切り替えが行われる。
また、S32での判定の結果、複数の異なるチャネル間のスループットに差があるときはS34の処理に移行する。S34では、高速のチャネルを送信用、他のチャネルを受信用に使用するための処理を行う。図3を例に説明すると、アクセスポイント13は番号1、2、3、4で示されるパケットを全て送信用のチャネルに割り付ける。このとき、受信用のチャネルはAcknowledge信号や制御用のパケットを伝送するために使用される。このようなパケットの割り付けが行われるようにチャネルの切り替えが行われる。
また、S34の他の方法として、データの伝送速度に応じてパケット長を変更する適応型データパケット方式を採用し、無線伝送路の伝送速度から各パケットの伝送速度に応じてパケット長を変更することが考えられる。すなわち、スループットが大きいチャネルには多くのパケットを割り付け、スループットが小さいチャネルに割り付けられるパケットを減らすことで、各パケットの伝送時間が同等になるようにする。図3を例に説明すると、番号1、2、3、4で示されるパケットに対して、スループットが大きいチャネルにはパケット番号1、2、3のパケットを割り付け、スループットが小さいチャネルにはパケット番号4のパケットを割り付けるといった処理により各チャネルに割り付けられるパケットの配分比率を変更し、各パケットの伝送時間が同等になるようにチャネルの切り替えが行われる。
順次チャネルを使用する方法においても、無線区間において他の無線の影響によりノイズが発生してパケットが欠落する場合や、一方のチャネルがノイズ源などの影響により伝送速度が低下し、その結果速いチャネルに対して送信したデータがそれ以前に遅いチャネルに送信したデータよりも速く受信側に伝送完了してしまうという逆転現象が発生する場合が考えられる。これらの問題の対策として、送信側はパケットの再送のため、受信側はパケットの順番の並べ替えのため数パケット分のバッファを持つ必要がある。そのため、S33、S34いずれの処理においても再送に備えて送受信されるパケットを送信側のBUFFER100、受信側のBUFFER200に一時的に記憶しておく。
これにより、アクセスポイント13がBUFFER100に保存しているパケットを再送し、クライアント子機23は再送されたパケットを受信した後、BUFFER200に保存しているパケットと合わせて、シリアルナンバーをもとに並べ替えを行うことで、もとのデータを復元する。
S35において、S33やS34の処理によりそれぞれのチャネルに割り付けられたパケットはスループットの差に応じて、アクセスポイント13ではRF通信装置(RF)16とRF通信装置(RF)19より、クライアント子機23ではRF通信装置(RF)26とRF通信装置(RF)29より順次伝送される。
また、上述したパケットの欠落や伝送の逆転現象が発生したときは、送信側のバッファに記憶されているパケットを再送し、受信側のバッファに記憶されているパケットと対比してデータの順番をそろえる。
本実施例においては、端末とアクセスポイント、あるいは端末とクライアント子機が互いに独立した装置として、LANを介して接続されている場合について説明したが、端末に無線クライアントが内蔵又は外部接続されている場合は、LANを介さず、端末とアクセスポイント、あるいは端末とクライアント子機は一体であるとして、上述の無線通信の優先制御を行う。
なお、他の実施例として、同時通信が可能な無線チャネルを3つ以上持つ送信機と受信機においても同様の処理を行うことができる。
また、上記実施例ではデータを順次それぞれの無線チャネルに送信することについて説明したが、環境の変動により再送が多発するようなチャネルを避け、安定したチャネルを一定期間連続で使用することにより全体のスループットを向上させることも可能である。
図1は、本発明の実施例を示したブロック図である。 図2は、本発明の同時通信におけるデータ伝送を示したモデル図である。 図3は、本発明の同時通信の処理についてのフローチャートである。
符号の説明
11… 端末
12… LAN
13… アクセスポイント
14… 物理層制御装置(PHY)
15… MAC制御装置(MAC)
16… RF通信装置(RF)
17… CPU
18… MAC制御装置(MAC)
19… RF通信装置(RF)
21… 端末
22… LAN
23… クライアント子機
24… 物理層制御装置(PHY)
25… MAC制御装置(MAC)
26… RF通信装置(RF)
27… CPU
28… MAC制御装置(MAC)
29… RF通信装置(RF)
100… BUFFER
200… BUFFER

Claims (15)

  1. 複数の無線帯域に対応する無線通信部と、前記無線通信部に接続された処理部を具備し、
    前記処理部が一つのデータを複数のパケットに分割し、前記複数のパケットの各々を前記複数の無線帯域のうちの少なくとも一つに割り付け、前記無線通信部は、前記複数のパケットの各々を前記割り付けられた無線帯域を用いて伝送する無線通信装置。
  2. 請求項1に記載の無線通信装置において、
    前記処理部が前記複数のパケットの各々に、送出順を示すシリアルナンバーを情報として付与し、前記シリアルナンバーの順に従って前記複数の無線帯域に前記パケットを割り付ける無線通信装置。
  3. 請求項1又は2に記載の無線通信装置において、
    前記処理部が前記複数の無線帯域に同数の前記パケットを割り付けて順次伝送する無線通信装置。
  4. 請求項1又は2に記載の無線通信装置において、
    前記処理部が前記複数の無線帯域のうち高速の無線帯域に多くの前記パケットを割り付け、他の無線帯域に割り付ける前記パケットを減らし、各無線帯域における前記割り付けられたパケットの伝送時間を均等にして伝送する無線通信装置。
  5. 請求項1又は2に記載の無線通信装置において、
    前記処理部が前記複数の無線帯域のうち高速の無線帯域を送信用、他の無線帯域を受信用の伝送路に使用する無線通信装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれか一項に記載の無線通信装置において、
    前記処理部が前記パケットのうち少なくとも一つを前記無線通信装置が具備する記憶領域に一時的に蓄積する無線通信装置。
  7. 請求項1乃至6のいずれか一項に記載の無線通信装置において、
    前記複数の無線帯域について、共通の識別情報を用いることで前記複数の無線帯域を同一のネットワークと判断して同時通信を行う無線通信装置。
  8. 請求項1乃至7のいずれか一項に記載の無線通信装置を使用した無線通信システム。
  9. 複数の無線帯域に対応する無線通信部と、前記無線通信部に接続された処理部を具備し、
    前記処理部が一つのデータを複数のパケットに分割するステップと、前記複数のパケットの各々を前記複数の無線帯域のうちの少なくとも一つに割り付けるステップと、前記無線通信部が前記複数のパケットの各々を前記割り付けられた無線帯域を用いて伝送するステップを具備する無線通信装置における同時通信方法。
  10. 請求項9に記載の無線通信装置において、
    前記処理部が前記複数のパケットの各々に、送出順を示すシリアルナンバーを情報として付与するステップと、前記シリアルナンバーの順に従って前記複数の無線帯域に前記パケットを割り付けるステップを具備する無線通信装置における同時通信方法。
  11. 請求項9又は10に記載の無線通信装置において、
    前記処理部が前記複数の無線帯域に同数の前記パケットを割り付けて順次伝送するステップを具備する無線通信装置における同時通信方法。
  12. 請求項9又は10に記載の無線通信装置において、
    前記処理部が前記複数の無線帯域のうち高速の無線帯域に多くの前記パケットを割り付け、他の無線帯域に割り付ける前記パケットを減らし、各無線帯域における前記割り付けられたパケットの伝送時間を均等にして伝送するステップを具備する無線通信装置における同時通信方法。
  13. 請求項9又は10に記載の無線通信装置において、
    前記処理部が前記複数の無線帯域のうち高速の無線帯域を送信用、他の無線帯域を受信用の伝送路に使用するステップを具備する無線通信装置における同時通信方法。
  14. 請求項9乃至13のいずれか一項に記載の無線通信装置において、
    前記処理部が前記パケットのうち少なくとも一つを前記無線通信装置が具備する記憶領域に一時的に蓄積するステップを具備する無線通信装置における同時通信方法。
  15. 請求項9乃至14のいずれか一項に記載の無線通信装置において、
    前記複数の無線帯域について、共通の識別情報を用いることで前記複数の無線帯域を同一のネットワークと判断して同時通信を行うステップを具備する無線通信装置における同時通信方法。
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