JP2005275966A - コスト圧縮装置、及びコスト圧縮方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 ユーザが複数の事業者により提供される優待を有効に利用することによりコストの圧縮を実現する。
【解決手段】 ネットワークを通じてユーザ端末から入力されたユーザの個人情報を各ユーザごとに記憶する個人情報記憶手段と、サービスや商品を供給し、相互に同業者または優待に関する提携関係を有する複数の事業者によりそれぞれ提供される優待の少なくとも利用条件及び優待内容を含む複数の優待情報を記憶する優待情報記憶手段と、個人情報記憶手段に個人情報を記憶させているユーザについて、個人情報記憶手段に記憶された個人情報と優待情報記憶手段に記憶された優待情報とを照会することにより、該ユーザが利用可能かつコストを圧縮することが可能な優待情報を検索して、少なくとも利用条件及び優待内容をユーザ端末に送信する優待情報検索手段とを含む。
【選択図】 図1
【解決手段】 ネットワークを通じてユーザ端末から入力されたユーザの個人情報を各ユーザごとに記憶する個人情報記憶手段と、サービスや商品を供給し、相互に同業者または優待に関する提携関係を有する複数の事業者によりそれぞれ提供される優待の少なくとも利用条件及び優待内容を含む複数の優待情報を記憶する優待情報記憶手段と、個人情報記憶手段に個人情報を記憶させているユーザについて、個人情報記憶手段に記憶された個人情報と優待情報記憶手段に記憶された優待情報とを照会することにより、該ユーザが利用可能かつコストを圧縮することが可能な優待情報を検索して、少なくとも利用条件及び優待内容をユーザ端末に送信する優待情報検索手段とを含む。
【選択図】 図1
Description
本発明は、消費者であるユーザが、複数の事業者により提供される優待を有効に利用することによりコストの圧縮を実現することのできるコスト圧縮装置及びコスト圧縮方法に関する。
地方公共団体などの非営利事業者を含む事業者が、消費者であるユーザに対してサービスや商品を提供するにあたり、ユーザごとのサービスや商品の活用状況に応じて、ユーザが一定の条件を満たした場合に優待を受けることができる場合がある。すなわち特定のサービスをどのように利用し、どれだけの額の支払をしているかにより料金が割引され、あるいは特定のサービスを利用していたり商品を購入していると、他のサービスや商品に関して共通クーポンを利用することができる等の優待が受けられる。典型的には、携帯電話サービスが挙げられる。携帯電話の各事業者はユーザの利用形態や頻度に応じて、さまざまな優待を用意している。例えば家族割引、契約年数に応じた割引、使用頻度に応じた各種プランなどである。航空会社が始めたいわゆるマイレージは、現在ではさまざまな提携事業者が参加して、各種のサービスを利用したり商品を購入するたびにマイルが貯まるようになっている。クレジットカード会社は、提携事業者のサービスや商品に対する決済をカードで行うと、利用額に応じてポイントが与えられたり料金が割引される優待を実施している。
しかしながら、ユーザが用意されている優待を最大限有利に活用することは容易ではなかった。例えば携帯電話に関しては、各事業者が顧客を誘引するためのセールスポイントとして優待の内容を競い合って創設・改変した結果、内容が複雑化し、適用を受けることのできる条件が細分化されて、ユーザがどの事業者の携帯電話を利用したら有利なのか、ユーザにとって非常にわかりにくくなっていた。マイレージやポイントサービスについても、どのサービスや商品を選択すれば、ユーザにとって最も有利なマイレージやポイントが得られるのかを容易に知ることができなかった。
特開2002−63478公報には、無償または割引のサービスを提供する各業者の情報を収集し編集した事業者が、そのホームページを設けて、消費者が求める情報を容易かつ迅速に検索できるようにした構成が開示されている。特開2002−99800公報には、ポイントサービス対象会員を共有する複数のメンバー企業が提供するサービスポイントを一元管理するための構成が開示されている。特開2003−30514公報には、顧客ごとに異なるタイムサービス情報や割引クーポンをランダムに自動生成し、ネットワークを介して各顧客に配信する広告情報配信システムが開示されている。
特開2002−63478公報
特開2002−99800公報
特開2003−30514公報
よって本発明の目的は、消費者であるユーザが、複数の事業者により提供される優待を有効に利用することによりコストの圧縮を実現することのできるコスト圧縮装置及びコスト圧縮方法を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明は、ネットワークを通じてユーザ端末から入力されたユーザの個人情報を各ユーザごとに記憶する個人情報記憶手段と、サービスや商品を供給し、相互に同業者または優待に関する提携関係を有する複数の事業者によりそれぞれ提供される優待の少なくとも利用条件及び優待内容を含む複数の優待情報を記憶する優待情報記憶手段と、個人情報記憶手段に個人情報を記憶させているユーザについて、個人情報記憶手段に記憶された個人情報と優待情報記憶手段に記憶された優待情報とを照会することにより、該ユーザが利用可能かつコストを圧縮することが可能な優待情報を検索して、少なくとも利用条件及び優待内容をユーザ端末に送信する優待情報検索手段とを含んでコスト圧縮装置を構成した。
本発明に係るコスト圧縮装置によると、優待情報検索手段は、個人情報と優待情報とを照会し、ユーザが利用可能かつコストを圧縮することが可能な優待情報を検索する。これにより、ユーザは自らが受けることのできる優待に関する情報を容易に入手することができ、これによりさまざまなコストを圧縮することができる。
個人情報は、ネットワークを通じてユーザ端末から入力される。入力可能なユーザ端末はネットワークを通じてデータ授受が可能なものであれば特定されない複数かつ任意のものである。ここでいう個人情報とは優待を受けるための利用条件となりうるものを指し、ユーザが受けようとする優待により異なる。例えば携帯電話に関する優待であれば、現在加入している携帯電話事業者、機種、通話やメールの頻度など現在の使用状況、家族構成、希望する支払限度額等である。その他の個人情報として、会員になっている特定のマイレージやポイントサービス等、利用しているクレジットカード、銀行、保険会社、プロバイダ等、所有している特定の商品、居住している地域等が挙げられる。住所・氏名・年齢・職業・電話番号等の一般にいわれるような個人情報をも含んでも良いが、ユーザ個人を特定可能な個人情報は必須ではなく、例えば任意のIDやパスワードの組合せ等で個人情報を特定できるように構成可能である。利用条件及び優待内容が電子メールにより送信される場合には、個人情報にはメールアドレスを含む。個人情報は、ネットワークを通じて、ユーザ端末から入力され、個人情報記憶手段に記憶される。個人情報記憶手段への記憶は、入力して装置が利用された後直ちに消去されるようにしても良く、またはユーザが次回も容易に利用できるように長期的に貯蔵されるようにしても良い。
対象となる優待は、サービスや商品を供給し、相互に同業者または優待に関する提携関係を有する複数の事業者によりそれぞれ提供される。すなわち本発明においては(1)それぞれが優待を提供している複数の同業の事業者がおり、ユーザがどちらを選択すればより有利な優待を受けられるか、または(2)提携関係を有する複数の事業者がおり、ユーザがサービスを利用したり商品を購入したりする際に優待を受けられるかどうか、についてユーザに了知させることを対象とする。優待情報記憶手段には、優待の少なくとも利用条件及び優待内容を含む複数の優待情報が記憶される。利用条件とは、ユーザがこれを充たした場合に優待が受けられるとされる条件であり、ユーザが利用するために行わなければならない行為、例えば会員登録の方法や連絡先なども含む。優待内容とは、例えば割引率や定額利用やマイレージやポイント等、利用条件を満たしたユーザの受けることのできる利益の内容である。優待情報は、上記(1)(2)の組の1組以上、好ましくは2組以上が記憶されている。
優待情報検索手段は、個人情報記憶手段に個人情報を記憶させているユーザについて、個人情報記憶手段に記憶された個人情報と優待情報記憶手段に記憶された優待情報とを照会することにより、該ユーザが利用可能かつコストを圧縮することが可能な優待情報を検索して、少なくとも利用条件及び優待内容をユーザ端末に送信する。その際、優待情報検索手段は、ネットワークを通じたユーザ端末からの操作に応じて優待情報の検索を行うようにし、及び/または優待情報検索手段は、優待情報記憶手段に新規な優待情報が記憶され、または更新されるごとに優待情報の検索を行うようにする。ユーザ端末の操作による検索は、ユーザが優待についての情報を得たい場合にリアルタイムの情報の提供を実現することができる。また新規登録または更新による検索は、ユーザにいち早く優待を受けられることを知らせることができ、この場合にはユーザには電子メールにてその旨を連絡するのが望ましい。電子メールによる連絡の場合、メールマガジンを利用してメール送信を行い、最新の検索結果を定期的に送信するようにしても良い。
ユーザが利用可能な優待とは、ユーザの個人情報と優待情報の利用条件とを照会した結果、現時点で全ての利用条件が充たされている場合をいう。コストを圧縮することが可能とは、例えばユーザの現状に比較してさらに有利な料金設定や割引率の適用を受けることができたり、同じ種類のサービスを利用したり商品を購入したりする際に特定の事業者を選択することにより割引やマイレージやポイントサービスの上で有利になるような場合を指す。さらに、優待情報検索手段は、ユーザが一つ以上の利用条件を未充足または充足しているかどうか不明な優待情報も検索の対象とし、未充足または充足しているかどうか不明な利用条件もユーザ端末に送信するようにすることができる。これにより、ユーザは未充足または充足しているかどうか不明な利用条件を充たし、あるいは充たしていることを確認の上、優待を受けることができる。例えば、あるサービスをあと100円分利用すれば、他のサービスの割引率が上昇する、といった場合である。
コスト圧縮装置には、優待情報検索手段により優待情報が検索される回数に応じて、該優待情報を提供する事業者に対する広告料金を計算する広告料金計算手段をさらに含むことができる。広告料金は、コスト圧縮装置の管理運営費等に充当される。
コスト圧縮装置は、ネットワークに接続されたコンピュータ、すなわち一般的には物理的に一つまたは相互にデータ授受可能に接続された複数のサーバにより構成可能である。ユーザ端末は、クライアントサーバ、携帯電話、PHS等のインターネットのようなネットワークに直接、または間接的に接続可能な機器である。個人情報記憶手段は、揮発性であればRAM、不揮発性であればハードディスクが一般的である。優待情報記憶手段は通常ハードディスクあるいはデータベースサーバにより構成される。優待情報検索手段は、検索プログラムにより動作するCPUとして構成されうる。
また本発明は、ネットワークを通じてユーザ端末から入力されたユーザの個人情報を、個人情報記憶手段に各ユーザごとに記憶する個人情報記憶過程と、個人情報記憶過程に前後して、事業者により提供される優待情報の少なくとも利用条件及び優待内容を含む優待情報を、優待情報記憶手段に記憶する優待情報記憶過程と、優待情報検索手段が、個人情報記憶手段に個人情報を記憶させているユーザについて、個人情報記憶手段に記憶された個人情報と優待情報記憶手段に記憶された優待情報とを照会することにより、該ユーザが利用可能かつコストを圧縮することが可能な優待情報を検索して、少なくとも利用条件及び優待内容をユーザ端末に送信する優待情報検索過程とを含んでコスト圧縮方法を構成した。
以上のように本発明に係るコスト圧縮装置、及びコスト圧縮方法によると、ユーザが複数の事業者により提供される優待を有効に利用することによりコストの圧縮を実現することができる。
以下、本発明に係るコスト圧縮装置、及びコスト圧縮方法の最良の実施の形態について説明する。なお、以下の説明は発明をより深く理解するためのものであって、特許請求の範囲を限定するためのものではない。
図1は、本発明に係るコスト圧縮装置の一つの実施の形態の主要な構成部分を示す回路ブロック図であり、図2は、図1に示したコスト圧縮装置によるデータ処理の過程を示すフローチャートである。
図1において、コスト圧縮装置10は個人情報入力支援部11、個人情報記憶部12、入力部13、優待情報記憶部14、優待情報検索部15、検索結果送信部16、検索回数計数部17、検索回数記憶部18及び請求書発行部19を含む。本実施の形態においてはコスト圧縮装置10は、インターネット20を介して複数のユーザ端末30や事業者サーバ40とデータ授受可能に接続されるWebサーバである。
個人情報入力支援部11は、インターネット20を通じてユーザ端末30がコスト圧縮装置10にアクセスすると、必要な個人情報をユーザ端末30から入力させるための入力画面をユーザ端末30に表示させる。入力画面には個人情報を容易かつ漏れなく入力させるために、文字入力欄、プルダウンメニュー、ボタン等が設けられ、最後に送信ボタンを押すと入力した個人情報が個人情報入力支援部11に送信される。入力画面は、例えば携帯電話用、マイレージ用、ポイントサービス用等、優待の対象に応じて複数の画面が設けられており、メイン画面上で選択することができるようになっている。
入力される個人情報は、ユーザにより選択された優待の対象により異なる。例えば携帯電話に関する優待であれば、現在加入している携帯電話事業者、機種、通話やメールの頻度など現在の使用状況、家族構成、希望する支払限度額等である。その他の個人情報として、会員になっている特定のマイレージやポイントサービス等、利用しているクレジットカード、銀行、保険会社、プロバイダ等、所有している特定の商品、居住している地域等が挙げられる。
本実施の形態においては、ユーザは会員とゲストとに分類される。会員は入会案内ページにおいて住所・氏名・年齢・職業・電話番号・メールアドレス等の一般的な個人情報も入力し、ユーザID及びパスワードを取得して、全ての優待情報の検索サービスを利用することができる。会員向けには検索された優待の利用条件及び優待内容が、定期的に発行されるメールマガジンにより送信される。ゲストは、例えば携帯電話のみのような限定された検索サービスを利用することができる。
会員の個人情報はハードディスクである個人情報記憶部12に長期的に貯蔵されて、複数回の検索に供される。ゲストの個人情報は、他の個人情報記憶装置であるRAM(図示していない)に一時的に貯蔵されて検索終了後直ちに消去される。
優待情報はキーボード、マウス等である入力部13から管理者の操作により手動入力されて、優待情報記憶部14に記憶される。対象となる優待は、サービスや商品を供給し、相互に同業者または優待に関する提携関係を有する複数の事業者によりそれぞれ提供されるものである。すなわち(1)それぞれが優待を提供している複数の同業の事業者がおり、ユーザがどちらを選択すればより有利な優待を受けられるか、または(2)提携関係を有する複数の事業者がおり、ユーザがサービスを利用したり商品を購入したりする際に優待を受けられるかどうか、の2つについてユーザに了知させることができる。優待情報記憶部14には、優待の利用条件及び優待内容を含む複数の優待情報が記憶される。利用条件とは、ユーザがこれを充たした場合に優待が受けられるとされる条件であり、ユーザが利用するために行わなければならない行為、例えば会員登録の方法や連絡先なども含む。優待内容とは、例えば割引率や定額利用やマイレージやポイント等、利用条件を満たしたユーザの受けることのできる利益の内容である。優待情報は、上記(1)(2)の組が2組以上記憶されている。優待情報を優待情報記憶部14に登録できる事業者は、事業者又は事業者グループごとに、コスト圧縮装置10の管理者に所定の広告料金を支払う契約を交わした者である。
優待情報検索部15は、個人情報記憶部12に個人情報を記憶させているユーザについて、個人情報記憶部12に記憶された個人情報と優待情報記憶部14に記憶された優待情報とを照会することにより、該ユーザが利用可能かつコストを圧縮することが可能な優待情報を検索する。優待情報検索部15は2つの場合に検索を行う。1つの場合は、ゲスト向け(会員も可)の検索であり、インターネット20を通じてアクセスされたユーザ端末30から必要な個人情報が入力されると優待情報の検索を行う。これにより、ユーザが優待についての情報を得たい場合にリアルタイムの情報の提供を実現することができる。2つめは会員向け検索であり、優待情報記憶部14に新規な優待情報が記憶され、または更新されるごとに優待情報の検索を行う。優待情報が新規登録または更新される際に検索を行うことにより、ユーザにいち早く優待を受けられることを知らせることができる。データ更新のために、コスト圧縮装置10は事業者サーバ40による優待情報を表示したWebページを巡回し、更新されている場合には管理者にその旨を報知する巡回機能を備えることができる。
優待情報検索部15が検索対象にする優待には、ユーザの個人情報と優待情報の利用条件とを照会した結果、現時点で全ての利用条件が充たされているもの、及びユーザが一つ以上の利用条件を未充足または充足しているかどうか不明なものである。これにより、ユーザは未充足または充足しているかどうか不明な利用条件を充たし、あるいは充たしていることを確認の上、優待を受けることができる。さらに優待情報検索部15は、コストを圧縮することが可能なもののみを検索対象とする。これは、ユーザの個人情報より判明するユーザの現状に比較してさらに有利な料金設定や割引率の適用を受けることができる場合や、同じ種類のサービスを利用したり商品を購入したりする際に特定の事業者を選択することにより割引やマイレージやポイントサービスの上で有利になるような場合である。前者はユーザが既に最も有利なコスト圧縮を受けている場合には検索対象が存在しない。後者は例えばユーザが同種の商品やサービスのうちどの事業者を選択するかの判断材料となり、また商品を購入したりサービスを利用したりするときに新たにマイレージやポイントサービスの会員になることにより優待を受ける条件が充たされる場合にユーザにとって特に便利である。
検索結果送信部16は、優待情報検索部15が検索した利用条件及び優待内容をユーザ端末に送信する。もしも利用可能なものがなく、利用可能であったとしてもコスト圧縮に役立たない場合には、検索結果は0件となる。ゲスト向け検索の場合には、検索結果送信部16はユーザ端末30に検索結果を表示したページを送信する。また、検索された事業者サーバ40の優待利用案内WebページのURLも検索結果ページに表示する。会員向けの検索の場合には、ユーザ端末30には電子メールにてその旨及び事業者サーバ40のWebページのURLが連絡される。本実施の形態においては定期的に検索がされて検索結果がメール送信され、及び特に重要な優待が登録され、または更新された場合には不定期に検索及びメール送信が行われる。
検索回数計数部17は、優待情報検索部15により優待情報が検索され、検索結果送信部16により送信された回数を計数し、各優待ごとに検索回数を検索回数記憶部18に記憶しておく。請求書発行部19は、例えば月1回のような定期的に、検索回数記憶部18から各優待ごとの検索回数を読み出し、検索回数に応じて、該優待情報を提供する事業者に対する広告料金を計算し、請求書を発行する。本実施の形態に係るコスト圧縮装置10によれば、ユーザは検索され送信された優待を利用する確率が非常に高いので、ユーザにとって的確な優待情報を容易かつ確実に得てコスト圧縮を図れると同時に、優待を設けてユーザを誘引しようとする事業者にとっては非常に効果的な広告手段となる。
次に図1に示したコスト圧縮装置の作用について、図2を参照しつつ説明する。
まず、インターネット20を通じてユーザ端末30から入力されたユーザの個人情報を、個人情報入力支援部11を通じて個人情報記憶部12に各ユーザごとに記憶するとともに、事業者により提供される優待情報の少なくとも利用条件及び優待内容を含む優待情報を、入力部13からの入力により優待情報記憶部14に記憶する(ステップS1)。
次に優待情報検索部15による検索が開始される(ステップS2)。まず、個人情報記憶部12に個人情報を記憶させているユーザについて、個人情報記憶部12に記憶された個人情報と優待情報記憶部14に記憶された優待情報とを照会することにより、該ユーザが利用可能な優待があるかどうか検索する(ステップS3)。ヒットしない場合には、さらに条件付で利用可能な優待があるかどうか検索する(ステップS4)。いずれも該当する優待がない場合には検索は終了する。
次に、検索された優待が、ユーザの個人情報より判明する現在のコストをさらに圧縮することが可能かどうかを照会する(ステップS5)。なお、現状よりもコストを圧縮できるかどうか不明な場合には「可能」と判断する。コストを圧縮することにならない場合には処理を終了する。検索された優待については、検索結果送信部16が利用条件及び優待内容をユーザ端末30に送信し、検索回数計数部17が計数してその結果を検索回数記憶部18に記憶させる(ステップS6)。
次に、本実施の形態に係るコスト圧縮装置10による検索の具体例についていくつか説明する。
(具体例1)
ユーザはA社の携帯電話を利用しており、ユーザの妻はB社の携帯電話を、ユーザの子供はC社の携帯電話を使用していた。ユーザはコスト圧縮装置10にアクセスし、この使用状況を入力すると、家族がB社の「家族割引サービス」の適用を受けることにより月々6000円のコストダウンが可能であり、しかもA社やC社の同様のサービスよりも有利であることが検索された。検索結果画面には上記のような検索結果とともに、B社のサーバの「家族割引サービス」の申込先のURLがアンカー表示された。
ユーザはA社の携帯電話を利用しており、ユーザの妻はB社の携帯電話を、ユーザの子供はC社の携帯電話を使用していた。ユーザはコスト圧縮装置10にアクセスし、この使用状況を入力すると、家族がB社の「家族割引サービス」の適用を受けることにより月々6000円のコストダウンが可能であり、しかもA社やC社の同様のサービスよりも有利であることが検索された。検索結果画面には上記のような検索結果とともに、B社のサーバの「家族割引サービス」の申込先のURLがアンカー表示された。
(具体例2)
ユーザはD社の携帯電話を使用し、家庭のインターネットプロバイダはE社であった。ユーザがこのような使用状況を入力して個人情報記憶部12に記憶させておいた。するとD社がプロバイダ事業を開始し、既にD社の携帯電話に加入している者には割引が適用されることが優待情報記憶部14に登録された。検索が行われた結果、ユーザにはプロバイダをD社に変更すれば割引サービスが適用され、月々8000円のコストダウンが可能となることが記載され、申込方法や申込を行うためのWebページのURLが表示されたメールがユーザに送信された。
ユーザはD社の携帯電話を使用し、家庭のインターネットプロバイダはE社であった。ユーザがこのような使用状況を入力して個人情報記憶部12に記憶させておいた。するとD社がプロバイダ事業を開始し、既にD社の携帯電話に加入している者には割引が適用されることが優待情報記憶部14に登録された。検索が行われた結果、ユーザにはプロバイダをD社に変更すれば割引サービスが適用され、月々8000円のコストダウンが可能となることが記載され、申込方法や申込を行うためのWebページのURLが表示されたメールがユーザに送信された。
(具体例3)
ユーザは民間介護保険にまだ加入していない。そこで、希望する民間介護保険の内容及び既に加入している生命保険、自動車保険、火災保険等を引き受けている生命保険会社や損害保険会社の名称、それぞれの掛金、補償額等を入力した。コスト圧縮装置10は各保険会社の民間介護保険に関する割引を検索し、希望する内容に近く、掛金が少なくて済む保険会社の割引をいくつか検索し、それぞれの介護保険の内容や割引率が比較しやすいように表にして出力された。
ユーザは民間介護保険にまだ加入していない。そこで、希望する民間介護保険の内容及び既に加入している生命保険、自動車保険、火災保険等を引き受けている生命保険会社や損害保険会社の名称、それぞれの掛金、補償額等を入力した。コスト圧縮装置10は各保険会社の民間介護保険に関する割引を検索し、希望する内容に近く、掛金が少なくて済む保険会社の割引をいくつか検索し、それぞれの介護保険の内容や割引率が比較しやすいように表にして出力された。
以上のように、本実施の形態に係るコスト圧縮装置10によると、ユーザが複数の事業者により提供される優待を有効に利用することによりコストの圧縮を実現することができる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内において、適宜変形実施が可能であることは言うまでもない。
10 コスト圧縮装置
11 個人情報入力支援部
12 個人情報記憶部
13 入力部
14 優待情報記憶部
15 優待情報検索部
16 検索結果送信部
17 検索回数計数部
18 検索回数記憶部
19 請求書発行部
20 インターネット
30 ユーザ端末
40 事業者サーバ
11 個人情報入力支援部
12 個人情報記憶部
13 入力部
14 優待情報記憶部
15 優待情報検索部
16 検索結果送信部
17 検索回数計数部
18 検索回数記憶部
19 請求書発行部
20 インターネット
30 ユーザ端末
40 事業者サーバ
Claims (6)
- ネットワークを通じてユーザ端末から入力されたユーザの個人情報を各ユーザごとに記憶する個人情報記憶手段と、
サービスや商品を供給し、相互に同業者または優待に関する提携関係を有する複数の事業者によりそれぞれ提供される優待の少なくとも利用条件及び優待内容を含む複数の優待情報を記憶する優待情報記憶手段と、
個人情報記憶手段に個人情報を記憶させているユーザについて、個人情報記憶手段に記憶された個人情報と優待情報記憶手段に記憶された優待情報とを照会することにより、該ユーザが利用可能かつコストを圧縮することが可能な優待情報を検索して、少なくとも利用条件及び優待内容をユーザ端末に送信する優待情報検索手段とを含むことを特徴とするコスト圧縮装置。 - 優待情報検索手段は、ネットワークを通じたユーザ端末からの操作に応じて優待情報の検索を行う請求項1に記載のコスト圧縮装置。
- 優待情報検索手段は、優待情報記憶手段に新規な優待情報が記憶され、または更新されるごとに優待情報の検索を行う請求項1または2に記載のコスト圧縮装置。
- 優待情報検索手段は、ユーザが一つ以上の利用条件を未充足または充足しているかどうか不明な優待情報も検索の対象とし、未充足または充足しているかどうか不明な利用条件もユーザ端末に送信する請求項1ないし3の何れかに記載のコスト圧縮装置。
- 優待情報検索手段により優待情報が検索される回数に応じて、該優待情報を提供する事業者に対する広告料金を計算する広告料金計算手段をさらに含む請求項1ないし3の何れかに記載のコスト圧縮装置。
- ネットワークを通じてユーザ端末から入力されたユーザの個人情報を、個人情報記憶手段に各ユーザごとに記憶する個人情報記憶過程と、
個人情報記憶過程に前後して、事業者により提供される優待情報の少なくとも利用条件及び優待内容を含む優待情報を、優待情報記憶手段に記憶する優待情報記憶過程と、
優待情報検索手段が、個人情報記憶手段に個人情報を記憶させているユーザについて、個人情報記憶手段に記憶された個人情報と優待情報記憶手段に記憶された優待情報とを照会することにより、該ユーザが利用可能かつコストを圧縮することが可能な優待情報を検索して、少なくとも利用条件及び優待内容をユーザ端末に送信する優待情報検索過程とを含むことを特徴とするコスト圧縮方法。
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JP2022082031A (ja) * | 2020-11-20 | 2022-06-01 | Kddi株式会社 | 特典付与方法及び特典付与装置 |
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Legal Events
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20061113 |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20070402 |