JP2005275211A - 広視野角の極小半透過型垂直配向液晶ディスプレイ - Google Patents

広視野角の極小半透過型垂直配向液晶ディスプレイ Download PDF

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Abstract

【課題】広視野角の極小半透過型垂直配向液晶ディスプレイ(LCD)を提供する。
【解決手段】少なくとも一つのパターン化した透光開口を極小反射層に形成する。下方電極として働く極小反射層が完全な反射効果を生じる。極小反射層は散乱層として働く半透過構造を有し、また、製作工程を減らして製作コストを削減する。下方のパターン化した電極は上方のパターン化した電極に一致していて、ディスプレイ・ユニットをいくつもの領域に分割して多領域構造を形成している。この多領域構造を垂直配向液晶ディスプレイに採用することにより液晶ディスプレイの視野角を広げている。
【選択図】図1

Description

本発明は液晶デバイスに係るものであり、さらに詳しく言えば本発明は半透過型の液晶ディスプレイに係るものである。
電気製品、たとえばデジタル時計、計算器などに液晶ディスプレイは広く使用されている。さらに、設計製作技術の進歩につれて薄膜トランジスタ液晶ディスプレイ(TFT−LCD)がポータブル・コンピューター、パーソナル・デジタル・アシスタント、カラーテレビジョンに組込まれ、次第に従来の陰極線管(CRT)ディスプレイに取って代わっている。透過型LCDはこの分野の主な発展である。一般に、バックライトと呼ばれる透過型LCDの光源はディスプレイの後ろに位置する。そのため、画素電極に使用される材料は透明で導電性の材料、例えばインジウム・チン・オキサイド(ITO)である。透過型LCDのバックライトは最も電力を消耗する部品である。しかし、LCDの最も広い用途はポータブル・コンピューターと通信機器である。これらのデバイスの使用には電池が主電源である。それ故、LCD製品開発の主たる問題はどのようにしてLCDの電力消耗を減少するかということにある。さらに、明るい環境下で使用すると、透過型LCDからの反射がコントラストを低下させ、像が鮮明でなくなる。
反射型LCDは上記の問題に対する一つの解決である。反射型LCDの光源はLCDの外側にある。それ故、光を反射するために反射層が必要とされる。画素電極を反射層として使うのが従来のやりかたである。画素電極に使用する材料は金属アルミニウムのような反射型の導電性材料でなければならない。反射をよくするため画素電極の表面は平らになっていない。しかしながら、反射型LCDにはさらに問題があって、それは外部の光源からの光の強度が足りないと鮮明な像を表示できないことである。それ故、半透過型LCDが研究の次のターゲットとなっている。ある半透過型LCDの画素電極は少なくとも一つの開口をITOで埋めたアルミニウム・プレートである。そうすることにより、外部の光強度が十分強くないときに、バックライトを点灯し光源として使用することができる。
単一ドメイン構造のツイステッド・ネマティック(TN)セルが、従来の液晶ディスプレイに広く使用されている。近年、半透過型LCDでは、クロス・ポラライザや補償層、例えば反射型ツイステッド・ネマティック液晶ディスプレイ(RTN LCD)や混合モードのツイステッド・ネマティック液晶ディスプレイ(混合モードTN LCD)などが、LCDパネルの外側で使われている。しかしながら、半透過型LCDの視野角には固有の問題がある。さらに、コントラストは15:1から50:1の範囲にしかない。この狭い視野角と低いコントラストとが発展を制約している。また、半透過型LCDを製作するときの擦りプロセスが、ESDの保護と粒子汚染の問題をさらに複雑にしている。
従来使用されてきた反射層には、0.5ミクロンから1.5ミクロンの高さの差がある。この高さの差が液晶(LC)セル・ギャップを変化させる。反射効率はLCセルの位相差(R)に関係する。LCセルの位相差(R)はセル・ギャップの変化値(Δd)とLCの複屈折(Δn)とに関係する。典型的には、LCの複屈折(Δn)は約0.06から0.1までの範囲内にある。よって、セル・ギャップの変化値(Δd)が0.5ミクロンから1.5ミクロンの範囲にある場合、変化値Δndは約0.06ミクロンから0.15ミクロンの範囲(ΔndからΔnd)の範囲にある。この変化値Δndは反射効率を100%から60%へ下げる。この低下した反射効率では周囲光を充分反射できず、ハッキリした像をつくれない。そのため、携帯電話、パーソナル・デジタル・アシスタント(PDA)、携帯コンピューターなどのデバイスのポータブル・ディスプレイに従来の半透過型LCDを使用するのは難しい。さらに、電力消耗と反射とをどう少なくするかという点も、解決しなければならない問題である。
本発明の主な目的は、半透過型の垂直配光液晶ディスプレイに反射層を使用することである。その反射層を下方電極兼散乱層として使用して、直接的に反射効率を高め、製作工程とコストとを低減する。
本発明の別の目的は、半透過型の垂直配光液晶ディスプレイの電極構造を提供することである。この電極構造では、上方電極に相当するパターン化電極がディスプレイ・ユニットをいくつものドメイン、すなわち領域に分けて視野角を広くしている。
本発明の更に別の目的は、半透過型の垂直配向液晶ディスプレイのための画素電極を覆うバンプ層を提供することである。このバンプ構造はLC分子に既定の傾斜角を与える。この既定の傾斜角が、LCDへ電圧をかけると所望の方向にLC分子を傾斜させて視野角を広げることを保証している。
本発明の別の目的は、半透過型の垂直配向液晶ディスプレイのための最小、もしくは極小の反射層を形成することである。この最小、もしくは極小の反射層は反射効率を増大する。そのようにして高めた反射効率は周囲光の利用を高め、バックライトの電力消費を軽減する。
本発明は半透過型の垂直配向液晶ディスプレイを提供する。液晶ディスプレイは、2枚の基板とそれら基板の間に挟んだ垂直配向液晶層とから成る。2枚の基板の一方の内面に粗面層を形成している。導電性の反射層をその粗面層の表面に合わせて形成する。従って、その導電反射層も粗い表面となる。また、第1の電極開口をその導電反射層に形成して、その導電反射層をいくつもの領域に分ける。透明な導電層をもう一枚の基板の内面に形成し、第2の電極開口をその透明な導電層に形成する。この第2の電極開口は第1の電極開口に交互に対応している。粗面層の上部にはバンプ層も形成し、垂直配向液晶分子の既定傾斜角を規定する。
本発明の液晶ディスプレイは、導電性反射層を散乱層兼下方電極として使用することにより、反射効率を高めるとともに、製作プロセスを簡単にしコストを削減している。また、導電性反射層に形成された電極開口パターンは、下方電極を幾つかの領域に分ける。そのパターンは、LCDの透光域の開口として使用されるだけでなく、多領域構成をつくってLCDの視野角を増大させる。
本発明は半透過型の垂直配向液晶ディスプレイを提供するものである。本発明では反射層を下方電極として使用し、そして電極開口パターンをその反射層に形成する。このパターンとそれに対応する透明な上方の液晶電極とを使ってディスプレイ・ユニットを幾つかの領域に分けることにより多領域構造を形成する。この多領域構造が広い視野角をつくる。さらに本発明では、バンプ層も使って液晶分子のための既定傾斜角をつくり、さらに視野角を広げる。さらに本発明は極小反射層を使用する。この極小反射層は反射効率を増大する。そのような高い反射効率は周囲光の利用を増大し、そしてバックライトの電力消耗を低減する。
本発明の思想とその技術範囲とを限定するものではない本発明の構成を一つの好ましい実施例で説明する。この実施例を理解した当業者は本発明をいかなる種類の液晶ディスプレイにも応用することができる。本発明の利用を限定するものではない実施例を以下に説明する。
図1は、本発明の液晶ディスプレイ・ユニットの断面略図である。図2Aと図2Bとは、それぞれ本発明の液晶ディスプレイ・ユニットの下方基板の平面図と上方基板の平面図である。図1の断面図は、図2Aの線I―Iと図2Bの線I’―I’に沿う断面図である。本発明の液晶ディスプレイは、透明な下方基板100と透明な上方基板200とを含んでいる。透明な下方基板100と透明な上方基板200を形成する材料はガラスである。薄膜トランジスタ(図示せず)は画素ユニットを制御するため透明な下方基板100の画素ユニットに組込まれている。アモルファス・シリコンまたはポリシリコンの薄膜トランジスタを使用する。ポリシリコン薄膜トランジスタは、P型もしくは相補型低温ポリシリコン薄膜トランジスタである。
次に、粗面層110を透明な下方基板100に被せて形成する。粗面層110の製作は薄膜トランジスタの製作プロセスに組込まれている。粗面層の形成には多くの方法がある。薄膜トランジスタの完了後、画素電極に被せて粗面層110を形成するのが典型的である。本発明では、以下の技術を使って極微粗面を持つ極小粗面層を形成する。この極小粗面層の反射効率は改善されている。図3を参照する。多結晶質もしくはアモルファスのインジウム・チン・オキサイド層112(a−ITO)を透明な下方基板100の上に被せて形成する。a−ITO112は例えば、インジウム・オキサイドと酸化第2錫を使用するCVDによって形成される。インジウム・チン・オキサイド層は、プロセス中の条件制御により制御されてアモルファス結晶構造を形成する。
次に、シリコン含有粗面層114をa−ITO層112に被せて形成する。シリコン含有粗面層114の材料はアモルファス・シリコン、ポリシリコン、SiNxもしくはSiONxである。シリコン含有粗面層114は、CVDにより形成するのが典型である。a−ITO層112の結晶構造は、シリコン含有粗面層114へ延長していって、シリコン含有粗面層114のうねった表面を生じる。シリコン含有粗面層114を形成しながら粗面層114のレベルを調整するのが非常に重要である。シリコン含有粗面層114のうねった表面の突出した粒子の大きさはプロセス条件を変えることにより調整する。突出粒子の平均長Lは約10ナノメートルから500ナノメートルであり、高さHは約5ナノメートルから100ナノメートルである。突出粒子の鋭角は約3度から65度である。極小粗面層が本発明の粗面層110となるように形成されている。無機的な方法を使って上記の薄膜を形成する。無機的な方法により形成されるそのような薄膜は、有機的な方法により形成された薄膜よりも高いプロセス温度で使用できる。
他方、例えばアモルファス・シリコン、ポリシリコン、SiNx(窒化シリコン)もしくは、SiONx(酸化窒化シリコン)からつくられた散乱液晶構造のシード層でa−ITO層112を置き換えることもできる。その場合、そのシード層に被せてシリコン含有粗面層114を形成する。シリコン含有粗面層114の結晶構造は、シード層により影響されて極小粗面を形成する。アモルファス・シリコンもしくはポリシリコンを選択してシリコン含有粗面層114を形成するのであれば、その典型的な方法はCVDである。シリコン含有粗面層114の表面の粗面度は熱プロセス、レーザー結晶化プロセスもしくは水素化除去プロセスにより粒度を調整して変えることができる。さらには、シリコンターゲットを使用したスパッタリングプロセスを使用して最小結晶粒子を持つシリコン層を形成し、シリコン含有粗面層114とすることもできる。
導電反射層120は、粗面層110に被覆形成して導電電極とする。導電反射層120と粗面層110とを形成する工程は、薄膜トランジスタの工程と一緒にして加工工程を減らすことができ、また、加工コストも削減できる。反射層120は、反射特性の優れた材料、例えばアルミニウム、銀、もしくはアルミニウムと銀の合金や、もしくは導電性多層反射層から形成する。さらに、反射層120は、部分的に透明な金属層から底面反射層もしくは多層反射層の形で形成することもできる。そのような層は、外部からの光を反射するだけでなく、バックライト光源からの光も通す。反射層120は粗面層110に一致させて形成する。それ故、反射層120の上に粗面層110と同じうねり面が形成される。反射層120の突出粒子の鋭角は、約2度から15度であり、好ましくは約7度から12度である。この範囲の鋭角で優れた反射効率が得られる。電極開口パターン130が反射層120に形成される。この実施例では、開口パターン130は図2Aに示す二重クロス・パターンと同様である。電極開口パターン130の幅Wは、画素の大きさに従って変える必要がある。その幅Wは約1ミクロンないし15ミクロンである。幅Wに対する下方基板100と上方基板200との間のセル・ギャップdの比は、約0.1ないし6である。開口パターン130は、図1に示すように、反射層120に形成されるだけでもよいし、もしくは図3に示すように、下方基板100を露出するように形成してもよい。開口パターン130の頂部の幅Wは、開口パターン130の底の幅Wの約0.85ないし1.15倍である。
P型低温ポリシリコン薄膜トランジスタおよび相補型低温ポリシリコン薄膜トランジスタにそれぞれ形成された極小反射層について以下に詳述する。図12は、極小反射層とP型低温ポリシリコン薄膜トランジスタの断面略図である。P型低温ポリシリコン薄膜トランジスタは基板100に形成されている。図12に示すP型低温ポリシリコン薄膜トランジスタは、P型ドープしたソース領域1002、P型ドープしたドレイン領域1006、そして低温ポリシリコン・チャンネル1004を含んでいる。誘電体層1020がソース領域1002、ドレイン領域1006、そしてチャンネル1004を被っている。ゲート電極1022が、誘電体層1020の上に、低温ポリシリコン・チャンネル1004に揃えて形成されている。低温ポリシリコン薄膜トランジスタは、誘電体層1020、ソース領域1002、ドレイン領域1006、チャンネル1004及びゲート電極1022からなる。誘電保護層1030はゲート電極1022の上に形成されている。a−ITO層112が画素領域に形成される。電極開口パターン130がa−ITO層112に形成される。次に、ソース領域1002とドレイン領域1006とがプラグを介して保護層1030の導電線1032と1034とにそれぞれ接続されている。導電線1032は、電界改善のため、選択的にa−ITO層112へ接続される。シリコン含有粗面層114は、基板100の全体を被っている。a−ITO層112を被っているシリコン含有粗面層114は、極小粗面を形成している。最後に、導電反射層120が画素領域内のシリコン含有粗面層114に被さって形成されている。導電反射層120はプラグを介して導電線1032へ接続されて画素電極として働き、そして電極開口130がここに形成される。他方、電極開口130は、図3に示すように、導電層120を底までエッチングし、a−ITO層112を打ち抜いて形成してもよい。
他方、相補型低温ポリシリコン薄膜トランジスタの製法は、P型低温ポリシリコン薄膜トランジスタの製法と同様である。しかしながら、N型低温ポリシリコン薄膜トランジスタも相補型低温ポリシリコン薄膜トランジスタの製作中に形成される。図13は、極小反射層と相補型低温ポリシリコン薄膜トランジスタの断面略図である。図13を参照する。N型低温ポリシリコン薄膜トランジスタがP型低温ポリシリコン薄膜トランジスタの近くに形成されていて、相補型低温ポリシリコン薄膜トランジスタを形成している。N型低温ポリシリコン薄膜トランジスタは、N型ドープしたソース領域1102、N型ドープしたドレイン領域1106、そしてソース領域とドレイン領域との間に低温ポリシリコン・チャンネル1104を含んでいる。N型ドープしたドレイン領域1103がN型ドープしたソース領域1102と低温ポリシリコン・チャンネル1104との間に形成される。N型ドープした領域1105がN型ドープしたドレイン領域1106と低温ポリシリコン・チャンネル1104との間に形成される。ゲート電極1122が誘電体層1020の上に低温ポリシリコン・チャンネル1104に揃えて形成される。
他方、透明な導電層210が上方基板200の内面に形成されて上方電極として働く。典型的には、ITOもしくはIZO材料を使って透明な導電層210を形成している。電極開口220も透明な導電層210に形成される。電極開口220のパターンは電極開口130のパターンに対応する。さらに、電極開口220のパターンと電極開口130とは交互になっていてディスプレイ・ユニットを多領域に分割し、そして多領域構造体を形成する。最後に、垂直配向の液晶分子が上方基板200と下方基板100との間にあって液晶層300を形成する。この液晶分子は複屈折Δnの負の液晶分子(Δε<0)である。この複屈折Δnは約0.05−0.15である。この液晶分子は、キラルもしくはキラル液晶分子をドープしたものであるのが好ましい。液晶分子の自然ピッチは約20ミクロンよりも大きい。
図4は、本発明による、図2Bの上方基板に重なる図2Aの下方基板の構造略図である。上方電極と下方電極(透明な導電層210と導電性反射層120)は交互になっている。電圧が加えられると、多領域構造体は上方電極と下方電極との間に整列電界400を発生する。この整列電界400は液晶層300の液晶分子をねじって液晶層300を通る光を調節する。多領域構造体には擦りプロセスは不用である。さらに、多領域構造体は上方基板200を通る光の平均角度を改善して視野角を拡大する。
図5は、本発明による液晶ディスプレイ・ユニットの断面略図である。図5を参照する。バンプ層140が電極開口130のパターンの上に形成されている。バンプ層140は、粗面層110から隆起している。その鋭角は約10―85度である。バンプ層140は、液晶層300内でバンプ層140の近くにある液晶分子の既定傾斜角を改善する。この既定傾斜角により広視野角が得られ、像が改善される。バンプ層140は従来の擦り技術を不用とするので、粉末汚染の問題も少ない。フォトリトグラフィー・プロセスでは、フォトレジストを使ってバンプ層140を形成することができる。このバンプ層140とそれの下の粗面層110とは、同じフォトレジスト材料を使って両方同時に形成するならば、一工程ですむ。
本発明によれば、上の実施例とは別の実施例もあり得る。図6は本発明の液晶ディスプレイ・ユニットの断面略図である。図7Aは本発明の液晶ディスプレイ・ユニットの下方基板の平面略図である。図7Bは本発明の液晶ディスプレイ・ユニットの上方基板の平面略図である。図6の横断面図は、図7Aの線II―IIと図7Bの線II’―II’とに沿う断面である。図6、図7A及び図7Bを一緒に参照する。同じ参照番号については上の説明を参照されたい。この実施例では、電極開口のパターンは十文字型である。この十文字の枝は、画素領域の境界に垂直または平行となって、開口パターン130aを形成している。同様に、透明な導電性層210の開口パターン220aも多領域構造とするには、対応開口パターン130aに合わせて変える必要がある。
バンプ層も粗面層110に被せて形成する。この実施例では、バンプ層140aがディスプレイ・ユニットの境界に形成されて、液晶層300の境界において液晶分子の既定傾斜角を改善している。同様に、開口パターン130aにもバンプ層が形成されて、液晶分子に既定角を与えて視野を改善する。
さらに別の実施例を説明する。導電性の反射層に部分開口を形成する。透明な電極を開口に形成して、透光領域に対する反射領域の比を変える。この実施例は設計を便利なものとする。透光領域における液晶セルの位相差Δn×dは約150ナノメーターから500ナノメーターであるのが好ましい。他方、反射領域における液晶セルの位相差Δn×dは約150ナノメーターから420ナノメーターであるのが好ましい。
図8は、本発明の液晶ディスプレイ・ユニットの横断面図である。図9は、本発明の液晶ディスプレイ・ユニットの頂面略図である。図8は、図9の線III―IIIで切断した横断面図である。図8と図9とを参照する。同じ番号については上の説明を参照されたい。この実施例では、透光開口132を反射層120に追加形成して透光領域に対する反射領域の比を変えている。本構成は、上の説明とは少々異なっている。先ず、透明な導電層102が下方基板100に被さって形成される。透明な導電層102の材料はITOもしくはIZOである。次に、開口パターン130aが透明な導電層102に形成される。それから粗面層110と導電性反射層120が透明な導電層102に被さって順次形成される。開口パターン130aに重なっている透光開口132が粗面層110と導電反射層120とに形成される。重なっている領域は光を通す。透光開口132のパターンは図9にあるように矩形である。加えて、透明な導電層102の位置が変えられ、粗面層110と反射層120との間に形成される。開口パターン130aと透光開口132とを含む透過領域のこのような変更は、透光領域の透光Lを改善する。反射光Lに対する透光Lの比を変えることにより、設計をし易くしている。
電極開口パターンも変えることができる。例えば、図10にあるように、電極開口は“+++”パターンに設計されている。このパターン設計は、ディスプレイ・ユニットを以前の設計よりも多くの領域に別けて視野角を改善する。また、電極開口パターンは、図11Aにあるように、“×”開口パターン130Cとして設計してもよい。開口パターン130Cの枝は、画素領域の境界に対して傾斜している。好ましい枝間の角θcは約90度である。画素領域の幅に対する長さの比に従って角θcも変えることができる。複数の“×”開口パターンを並列にして“××”のようなパターンを形成することもできる。更に他のパターンもできる。例えば、2つの“Y”パターンが電極開口130dを形成して図11Bに示すようにディスプレイ・ユニットを分割する。枝間の好ましい角θdは90度よりも大きい。各枝は図11Cに示すように相互に平行になってはおらず、電極開口130eの境界a1とa2に示すようになる。さらに、境界の幅は枝の中央の幅よりも大きい。他方、図11Dは電極開口130fの枝b1とb2とを示している。境界の幅は枝の中央の幅よりも小さい。
上に説明したように、本発明は半透過型の垂直配向液晶ディスプレイを提供する。本発明は半透過型の液晶ディスプレイの特質と垂直配向の特質とを組合せて視野角を改善している。さらに、上方基板の透明電極へ反射層を配置した設計によって、本発明は視野角を改善する多領域構成を形成するばかりでなく、コントラストを200:1から600:1に改善している。さらに、本発明は製作プロセスを簡単にしている。
当業者なら理解するであろうが、上に説明した本発明の好ましい実施例は例示に過ぎず、本発明を限定するものではない。その様々な変更や類似の構成は特許請求の範囲に記載の本発明の思想に含まれるものである。特許請求の範囲は、そのようなすべての変更態様が含まれるように、広義に解釈されるべきである。好ましい実施例を説明したが、これらは本発明の技術思想の範囲内で様々に変更できるものである。
本発明の液晶ディスプレイ・ユニットの断面略図である。 本発明の液晶ディスプレイ・ユニットの下方基板の平面図(上面図)である。 本発明の液晶ディスプレイ・ユニットの上方基板の平面図である。 本発明の極小反射層の断面図である。 本発明に従って図2Bの上方基板に重なっている図2Aの下方基板の略図である。 本発明の液晶ディスプレイ・ユニットの断面略図である。 本発明の液晶ディスプレイ・ユニットの断面略図である。 本発明の液晶ディスプレイ・ユニットの下方基板の平面図である。 本発明の液晶ディスプレイ・ユニットの上方基板の平面図である。 本発明の液晶ディスプレイ・ユニットの断面略図である。 本発明の液晶ディスプレイ・ユニットの平面略図である。 本発明の液晶ディスプレイ・ユニットの平面図である。 本発明の実施例の電極開口の平面略図である。 本発明の実施例の電極開口の平面略図である。 本発明の実施例の電極開口の平面略図である。 本発明の実施例の電極開口の平面略図である。 極小反射層とP型低温ポリシリコン薄膜トランジスタの断面図である。 極小反射層と相補型低温ポリシリコン薄膜トランジスタの断面図である。
符号の説明
100 下方基板
110 粗面層
112 a−ITO層
114 シリコン含有粗面層
120 導電反射層
130 電極開口パターン
130a 開口パターン
130c 開口パターン
130d 開口パターン
130e 開口パターン
130f 開口パターン
132 透光開口
140 バンプ層
200 上方基板
210 透明導電層
220 電極開口
220a 開口パターン
300 液晶
400 整列電界
1002 ソース領域
1004 チャンネル
1006 ドレイン領域
1020 誘電体層
1022 ゲート領域
1030 誘電保護層
1032 導電線
1034 導電線
1102 ソース領域
1104 チャンネル
1105 N型ドープした領域
1106 ドレイン領域
1122 ゲート領域

Claims (34)

  1. 第1の基板、
    第2の基板、
    これら第1及び第2基板の間に配置された垂直配向液晶層、
    前記の第1基板の内面に形成された粗い表面を持つ粗面層、
    この粗面層にわたってそれと一致して形成されて粗い表面を形成している導電性の反射層、そして
    前記の第2基板の内面に形成された透明な導電層
    を備え、前記の導電性の反射層に第1の電極開口を形成して反射層を複数の領域に分割し、そして前記の透明な導電層に第2の電極開口を形成し、これらの第1と第2の電極開口が交互に配置されていることを特徴とした半透過型垂直配向液晶ディスプレイ。
  2. 前記の垂直配向液晶層は複屈折Δnが約0.05ないし0.15の範囲にある負性型液晶から成る請求項1に記載の半透過型垂直配向液晶ディスプレイ。
  3. 前記の負性型垂直配向液晶層はキラル液晶を含む請求項2に記載の半透過型の垂直配向液晶ディスプレイ。
  4. 前記の粗面層の粗表面の高低差が約5ナノメートルから100ナノメートルである請求項1に記載の半透過型垂直配向液晶ディスプレイ。
  5. 前記の粗面層の粗表面の突出粒子の鋭角が約3度から65度である請求項1に記載の半透過型垂直配向液晶ディスプレイ。
  6. 前記の粗面層は無機材料から成る請求項1に記載の半透過型垂直配向液晶ディスプレイ。
  7. 前記の粗面層はシリコン含有の粗面層である請求項1に記載の半透過型垂直配向液晶ディスプレイ。
  8. 前記の導電性反射層は反射効率の高い金属層である請求項1に記載の半透過型垂直配向液晶ディスプレイ。
  9. 前記の第1の開口が約1ミクロンから15ミクロンの開口幅を有する請求項1に記載の半透過型垂直配向液晶ディスプレイ。
  10. 前記の第1と第2の基板の間にセル・ギャップがあり、前記の開口幅に対する当該セル・ギャップの比が約0.1ないし6である請求項9に記載の半透過型垂直配向液晶ディスプレイ。
  11. 前記の導電性反射層へ接続された薄膜トランジスタを更に備える請求項1に記載の半透過型垂直配向液晶ディスプレイ。
  12. 前記の第1開口のパターンが「+」、「×」、または「Y」を二つ繋げたパターンである請求項1に記載の半透過型垂直配向液晶ディスプレイ。
  13. 前記の第1電極開口パターンの枝の傾斜角が90度より小さくない角度である請求項12に記載の半透過型垂直配向液晶ディスプレイ。
  14. 前記粗面層の前記第1電極開口に被さって形成されているバンプ層を更に備え、前記の液晶層の液晶分子の規定傾斜を定めている請求項1に記載の半透過型垂直配向液晶ディスプレイ。
  15. 前記の粗面層と前記の導電性の反射層とに形成された透明な導電層にある透光開口を更に含む請求項1に記載の半透過型垂直配向液晶ディスプレイ。
  16. 前記の透光開口が透光領域であり、透光開口のない領域が反射領域であり、そして前記の透光領域における液晶セルの位相差が約150ナノメートルから500ナノメートルであり、そして前記の液晶領域における液晶セルの位相差が約150ナノメートルから420ナノメートルである請求項15に記載の半透過型垂直配向液晶ディスプレイ。
  17. 第1の基板、
    第2の基板、
    これら第1と第2の基板の間に配置された垂直配向液晶層、
    前記の第1の基板の内面に形成された粗い表面を持つ粗面層、
    この粗面層にわたってそれと一致して形成されて粗い表面を形成している導電性の反射層、
    前記の第2基板の内面に形成された透明な導電層、そして
    バンプ層
    を備え、前記の導電性の反射層に第1の電極開口を形成して反射層を複数の領域に分割し、そして前記の透明な導電層に第2の電極開口を形成し、これらの第1と第2の電極開口が交互に配置されており、前記のバンプ層は前記の第1の電極開口と前記の粗面層とに被さって半透過型垂直配向液晶ディスプレイの液晶分子に既定傾斜を与えることを特徴とした半透過型垂直配向液晶ディスプレイ。
  18. 前記の垂直配向液晶層は複屈折Δnが約0.05ないし0.15の範囲にある負性型液晶から成る請求項17に記載の半透過型垂直配向液晶ディスプレイ。
  19. 前記の負性型垂直配向液晶層がキラル液晶を含む請求項18に記載の半透過型垂直配向液晶ディスプレイ。
  20. 前記の粗面層の粗表面の高低差が約5ナノメートルから100ナノメートルである請求項17に記載の半透過型垂直配向液晶ディスプレイ。
  21. 前記の粗面層の粗表面の突出粒子の鋭角が約3度から65度である請求項17に記載の半透過型垂直配向液晶ディスプレイ。
  22. 前記の粗面層は無機材料から成る請求項17に記載の半透過型垂直配向液晶ディスプレイ。
  23. 前記の粗面層はシリコン含有の粗面層である請求項17に記載の半透過型垂直配向液晶ディスプレイ。
  24. 前記の導電性反射層は反射効率の高い金属層である請求項17に記載の半透過型垂直配向液晶ディスプレイ。
  25. 前記の導電性反射層はアルミニウム(Al)、銀(Ag)そしてそれの組合せから成るグループから選択されている請求項17に記載の半透過型垂直配向液晶ディスプレイ。
  26. 前記の第1の開口が約1ミクロンから15ミクロンの開口幅を有する請求項17に記載の半透過型垂直配向液晶ディスプレイ。
  27. 前記の第1と第2の基板の間にセル・ギャップがあり、前記の開口幅に対する当該セル・ギャップの比が約0.1ないし6である請求項26に記載の半透過型垂直配向液晶ディスプレイ。
  28. 前記の第1の電極開口の下の幅に対する上の幅の比が約0.85から1.15である請求項17に記載の半透過型垂直配向液晶ディスプレイ。
  29. 前記の透明な導電層がインジウム・チン・オキサイドとインジウム亜鉛オキサイドから成るグループから選択された材料を含む請求項17に記載の半透過型垂直配向液晶ディスプレイ。
  30. 前記の第1開口のパターンが「+」、「×」、または「Y」を二つ繋げたパターンである請求項17に記載の半透過型垂直配向液晶ディスプレイ。
  31. 前記の第1電極開口パターンの枝の傾斜角が90度である請求項30に記載の半透過型の垂直配向液晶ディスプレイ。
  32. 前記の第1電極開口パターンの枝の傾斜角が90度よりも小さくない角度である請求項30に記載の半透過型垂直配向液晶ディスプレイ。
  33. 前記の第2の基板に形成された透明な導電層にある透光開口を更に含む請求項17に記載の半透過型垂直配向液晶ディスプレイ。
  34. 前記の透光開口が透光領域であり、透光開口のない領域が反射領域であり、そして透光領域の液晶セルの位相差は約150ナノメートルから500ナノメートルであり、そして前記の反射領域における液晶セルの位相差が約150ナノメートルから420ナノメートルである請求項33に記載の半透過型垂直配向液晶ディスプレイ。
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