JP2005272285A - フォトニック結晶ファイバ用プリフォームロッドの作製方法 - Google Patents

フォトニック結晶ファイバ用プリフォームロッドの作製方法 Download PDF

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Abstract

【課題】プリフォームロッドを線引きしても線引き中にエアホールの潰れが見られず、エアホールの配列の乱れもなく、特性の安定したフォトニック結晶ファイバ用プリフォームロッドの作製方法を提供する。
【解決手段】コアの周囲にクラッドとしてエアホールを配置したフォトニック結晶ファイバ用プリフォームロッドの作製方法において、コアとなる中実部材4の周囲に外周部分がガラス1、中心部分が金属2からなる複合棒状部材3を密着配置してエアホール用束5を形成し、このエアホール用束5を加熱し複合棒状部材3のガラス1を融着一体化させた後、このエアホール用束5を金属を溶解させる液体中に浸漬して前記複合棒状部材3の金属2を溶解除去してエアホールを形成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、フォトニック結晶ファイバ用プリフォームロッドの作製方法に係り、特にエアホールの構造が安定したフォトニック結晶ファイバ用プリフォームロッドの作製方法に関する。
近年、インターネットの利用の促進により光ファイバ網の充実化が強く要望され、高速通信ネットワークの整備が急速に進められている。現在布設されている光ファイバは一般的に石英ガラスにGeのような屈折率を上昇させるドーパントを添加したコアとその周囲のコアよりも屈折率の低い純粋石英ガラスからなるクラッドとから構成されている。このような光ファイバは通常単一モード光ファイバと称され、広帯域の伝送特性を有している。
しかし、一方では現在用いられている単一モード光ファイバは使用波長が例えば1.3μmや1.55μmと限られており、またコアとクラッドとの屈折率差から曲げに対して伝送損失が増加しやすいという問題もある。
ところで、最近通常の単一モード光ファイバに代わる光ファイバとしてフォトニック結晶ファイバが注目されてきている。フォトニック結晶ファイバは中実部材若しくは中空部材をコアとしてその周囲にクラッドとして中空のエアホールと呼ばれる空孔を多数設けた構造を有している。
このフォトニック結晶ファイバはエアホールの数や大きさ、その配置等を設計することにより、例えば任意の波長で単一モードを実現できる、コアとクラッドとの間の屈折率差を大きくできるので曲げ損失に強い、コアとクラッドとの間の大きな屈折率差から開口数を大きくでき光源との接続を効率化できる等の現在用いられている単一モード光ファイバにはない種々の特性を実現できると言われている。
このようなフォトニック結晶ファイバの特性はエアホールの均一性や配列の状況等に依存する傾向が強く、フォトニック結晶ファイバを製造する上においてエアホールの構造を如何に均一な状態に保ちながら配列するかということが重要な問題となっている。
通常フォトニック結晶ファイバを製造するには、例えば石英ガラスからなる中実部材や中空部材をコアとして、その周囲にやはり石英ガラスからなる中空のキャピラリ(中空管)を規則正しく配列してキャピラリの束とし、このキャピラリ束を石英ガラスからなるサポート管に挿入してプリフォームロッドを作製し、このプリフォームロッドを線引きして行っている(例えば、特許文献1参照)。
しかし、上記のような場合には、キャピラリ束の形成する際の熱によりキャピラリの中空部が潰れたり、フォトニック結晶ファイバの線引き時にキャピラリの中空部が潰れて、中空部の径が均一にならなかったり配列が乱れたりするという状況が生じることがあった。そこで、プリフォームロッドの両端を封止してからプリフォームロッド内を減圧してキャピラリが潰れることを防止するという技術も開発されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2002−137931号公報 特開2003−313044号公報
ところで、上記のような従来の技術には、次のような解決すべき課題があった。
即ち、特許文献1に示す方法では前述したようにキャピラリ束の形成時やプリフォームロッドの線引き時にキャピラリが潰れる場合が多く、特性の安定したフォトニック結晶ファイバを製造することが困難であった。
一方、特許文献2に示すプリフォームロッドを減圧する方法では、圧力の管理が難しく、プリフォームロッド毎に特性が異なる場合もあり、多数のプリフォームロッドを均一な特性で作製することが困難であるという問題があった。
本発明は以上の点に着目してなされたもので、エアホールの内径や配列などの均一性が線引き中にも損なわれないフォトニック結晶ファイバ用プリフォームロッドの作製方法を提供することを目的とするものである。
本発明は以上の点を解決するため次のような構成からなるものである。
即ち、まず本発明の第1の態様は、中実部材若しくは中空部材をコアとし、このコアの周囲にクラッドとして複数のエアホールを配置したフォトニック結晶ファイバ用プリフォームロッドの作製方法において、前記コアとなる部材の周囲に外周部分がガラス、中心部分が金属からなる複合棒状部材を複数本密着配置してエアホール用束を形成し、次いで前記エアホール用束を加熱して前記複数本の複合棒状部材のガラス部分を融着固定した後、前記エアホール用束を金属を溶解させる液体中に浸漬して前記複合棒状部材の中心部分の金属を溶解除去してエアホールを形成することを特徴とする。
また、本発明の第2の態様は、第1の態様において前記エアホール用束を形成して加熱する際に、前記エアホール用束の両端部に蓋部を設けた後に加熱することを特徴とする。
さらに、本発明の第3の態様は、中実部材若しくは中空部材をコアとし、このコアの周囲にクラッドとして複数のエアホールを配置したフォトニック結晶ファイバ用プリフォームロッドの作製方法において、前記コアとなる部材の周囲に外周部分がガラス、中心部分が前記ガラスよりも融点の低い金属からなる複合棒状部材を複数本密着配置してエアホール用束を形成し、次いで前記エアホール用束の両端部に蓋部を設けた後に前記エアホール用束を加熱して前記複数本の複合棒状部材のガラス部分を融着固定した後、前記エアホール用束を前記複合棒状部材の外周部分のガラスの融点よりも低く、前記複合棒状部材の中心部分の金属の融点よりも高い温度に加熱して前記金属を溶融除去してエアホールを形成することを特徴とする。
次に本発明の第4の態様は、中実部材若しくは中空部材をコアとし、このコアの周囲にクラッドとして複数のエアホールを配置したフォトニック結晶ファイバ用プリフォームロッドの作製方法において、前記コアとなる部材の周囲に外周部分がガラス、中心部分が前記ガラスよりも融点の低いガラスからなる複合棒状部材を複数本密着配置してエアホール用束を形成し、次いで前記エアホール用束の両端部に蓋部を設けた後に前記エアホール用束を加熱して前記複数本の複合棒状部材のガラス部分を融着固定した後、前記エアホール用束を前記複合棒状部材の外周部分のガラスの融点よりも低く、前記複合棒状部材の中心部分のガラスの融点よりも高い温度に加熱して前記中心部分のガラスを溶融除去してエアホールを形成することを特徴とする。
また、本発明の第5の態様は、第4の態様において前記複合棒状部材の外周部分のガラスは石英ガラス、中心部分のガラスは多成分系ガラスであることを特徴とする。
さらに、本発明の第6の態様は、第1の態様から第5までのいずれかの態様において前記エアホール用束をサポート用中空ガラス管に挿入した後に加熱して前記複数本の複合棒状部材のガラス部分を融着固定することを特徴とする。
さらに、本発明の第7の態様は、中実部材若しくは中空部材をコアとし、このコアの周囲にクラッドとして複数のエアホールを配置したフォトニック結晶ファイバ用プリフォームロッドの作製方法において、前記クラッドとなるべき位置に複数の棒状部材を設けた容器内にガラス粉末若しくはガラススートを充填し、次いで前記容器を加熱して前記ガラス粉末若しくはガラススートをガラス化した後、前記容器及び前記棒状部材を除去することによりエアホールを形成することを特徴とする。
次に、本発明の第8の態様は、第7の態様において前記容器及び前記棒状部材はともに金属からなることを特徴とする。
また、本発明の第9の態様は、第8の態様において前記容器及び前記棒状部材を除去する際に、金属を溶解させる液体中に前記容器及び前記棒状部材を浸漬して前記容器及び前記棒状部材を溶解除去することを特徴とする。
さらに、本発明の第10の態様は、第7の態様において前記容器はセラミックス、前記棒状部材は金属であることを特徴とする。
次に、本発明の第11の態様は、第10の態様において前記容器及び前記棒状部材を除去する際に、前記セラミックスからなる容器を予め除去した後に前記金属からなる棒状部材を金属を溶解させる液体中に浸漬して溶解除去することを特徴とする。
本発明の方法によると、エアホールを構成する複合棒状部材の中心部分に金属やガラスを用いたり、あるいは棒状部材に金属だけを用いたので、エアホールの内径の均一性や配列の均一性が保たれ、特性の安定したフォトニック結晶ファイバを実現可能なプリフォームロッドを提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について具体例を用いて説明する。
図1は本発明の第1の実施の形態を表したフォトニック結晶ファイバ用プリフォームロッドの作製方法を説明する横断面図である。まず図1(a)に示すような外周部分がガラス1、中心部分が金属2からなる複合棒状部材3を用意する。次に図1(b)に示すようにこの複合棒状部材3をコアとなる例えば石英ガラスからなる中実部材4の周囲に複数本束ねてエアホール用束5とする。そしてこのエアホール用束5を加熱して各複合棒状部材3同士の外周部分のガラス1を融着により固定する。なお、エアホール用束5を加熱する場合、各複合棒状部材3を延伸して外径を調整してからエアホール用束5を形成し、このエアホール用束5の外径とほぼ等しい内径を有するサポート用の中空石英ガラス管に挿入してから加熱して各複合棒状部材3同士の外周部分のガラス1を融着により固定するとともにサポート用中空石英ガラス管をコラプスして内部の間隙をなくし一体化して図1(c)に示すようにエアホール用ロッド6とすることもできる。その後このエアホール用ロッド6を金属を溶解させる液体に浸漬して金属2を溶解除去してエアホール7を有するプリフォームロッド8を作製する。
なお、エアホール用束5を加熱して各複合棒状部材3同士の外周部分のガラス1を融着により固定する際あるいはエアホール用束5をサポート用の中空石英ガラス管に挿入してから加熱する際に、予めエアホール用束5の両端部あるいは中空石英ガラス管の両端部に蓋部を設けてから加熱を行ってもよい。このようにエアホール用束5の両端部あるいは中空石英ガラス管の両端部に蓋部を設けるのは、棒状部材3の外周部分のガラス1よりも中心部分の金属2の方が融点が低い場合には、エアホール用束5を加熱したりまたサポート用中空石英ガラス管をコラプスする際に中心部分の金属2が溶融してしまうからである。従って、蓋部がないと溶融した金属が外部に流れ出て、エアホールが均一に形成されない虞があるためである。
上記のようにして蓋部を設けてエアホールロッド6を作製した後にエアホール用ロッド6を冷却して中心部分の金属2を再度固化させる。そして、両端部の蓋部を除去した後にエアホール用ロッド6を金属を溶解させる液体に浸漬して金属2を溶解除去してエアホール7を有するプリフォームロッド8を作製する。
なお、複合棒状部材3の外周部分1のガラスには通常石英ガラスが用いられる。従って、複合棒状部材3同士を加熱して融着固定する際の温度は約1500℃程度であるので、もし複合棒状部材3の中心部分の金属2の融点が1500℃程度より高いものであれば、加熱中に金属が外部に流れ出る虞がないので蓋部を設けなくても差し支えない。
融点が1500℃より高い金属としては、例えばチタン(1680℃)、バナジウム(1847℃)、クロム(1903℃)、ジルコニウム(1857℃)、タングステン(3380℃)等が挙げられる。また、鉄(1539℃)、コバルト(1492℃)、ニッケル(1453℃)等はほぼ1500℃程度であるが、複合棒状部材の加熱条件によってはこれらの金属の融点よりも低い温度で複合棒状部材3のガラス部分1を融着固定することも可能なので、このような場合には蓋部を設けなくても差し支えない。
一方、融点が1500℃より低い金属としては、例えば錫(232℃)、亜鉛(420℃)、アルミニウム(660℃)等が挙げられる。このような金属の場合には加熱中にこれらの金属が外部に流れ出る虞があるので蓋部を設ける必要がある。
以上の金属はあくまでも例を示したものであり、本発明の目的を達成するものであれば上記金属に限定されるものではない。
また、金属を溶解させる液体としては、通常酸性の液体、例えば塩酸や硫酸が用いられる。あるいは王水などを用いてもよい。即ち、本発明の目的に適う液体ならばやはり特に限定されるものではない。
次に本発明の第2の実施の形態について説明するが、本発明の第2の実施の形態も図1を用いて説明する。
本実施の形態では、まず図1(a)に示すように外周部分がガラス1、中心部分が金属2からなる複合棒状部材3を用意する。ここで、本実施の形態の金属2は複合棒状部材3の外周部分のガラス1よりも融点の低い金属が用いられている。次に図1(b)に示すようにこの複合棒状部材3をコアとなる例えば石英ガラスのような中実部材4の周囲に複数本束ねてエアホール用束5とする。このようにしてエアホール用束5を形成した後に加熱する際にエアホール用束5の両端部に蓋部を設ける。なお、各複合棒状部材3を延伸して外径を調整してからエアホール用束5をこのエアホール用束5の外径とほぼ等しい内径を有するサポート用の中空石英ガラス管に挿入し、この中空石英ガラス管の両端部に蓋部を設けてから加熱して各複合棒状部材3同士の外周部分のガラス1を融着により固定するとともにサポート用中空石英ガラス管をコラプスして内部の間隙をなくし一体化して図1(c)に示すようにエアホール用ロッド6としてもよい。そして、両端部の蓋部を除去した後にエアホール用ロッド6を複合棒状部材3の外周部分のガラス1の融点よりも低く、中心部分の金属2の融点よりも高い温度に加熱し、金属2を溶融除去してエアホール7を有するプリフォームロッド8を作製する。
次に本発明の第3の実施の形態についてやはり図1を用いて説明する。本発明の第3の実施の形態は、図1(a)に示す複合棒状部材3の中心部分に外周部分のガラス1よりも融点の低いガラス2を用いている。従って、図1(b)に示すようにエアホール用束5を形成した後にその両端部に蓋部を設けてエアホール用束5を加熱しても複合棒状部材3の中心部分の融点の低いガラス2が外部に流れ出ないようにする。あるいは各複合棒状部材3を延伸して外径を調整してからエアホール用束5をこのエアホール用束5の外径とほぼ等しい内径を有するサポート用の中空石英ガラス管に挿入し、この中空石英ガラス管の両端部に蓋部を設けてから加熱して各複合棒状部材3同士の外周部分のガラス1を融着により固定するとともにサポート用中空石英ガラス管をコラプスして内部の間隙をなくし一体化して図1(c)に示すようにエアホール用ロッド6とすることもできる。そして、両端部の蓋部を除去した後にエアホール用ロッド6を複合棒状部材3の外周部分のガラス1の融点よりも低く、中心部分のガラス2の融点よりも高い温度に加熱し、中心部分のガラス2を溶融除去してエアホール7を有するプリフォームロッド8を作製する。
ここで、複合棒状部材3の外周部分のガラス1には通常石英ガラスが用いられるが、その場合にはガラス1よりも融点の低い中心部分のガラス2には多成分系ガラスを用いるとよい。多成分系ガラスは融点が800〜1000℃であるので、複合棒状部材3同士を加熱して融着固定する際の温度あるいはサポート用中空石英ガラス管をコラプスする温度である約1500℃程度より低い、例えば1200℃程度に加熱すれば多成分系ガラスは溶融除去されてエアホール7を形成することができる。
さらに、本発明の第4の実施の形態について図2を用いて説明する。
図2は本発明の第4の実施の形態を表したフォトニック結晶ファイバ用プリフォームロッドの作製方法を説明する縦断面図及び横断面図である。本実施の形態ではまず図2(a)及び(b)において容器21を用意する。この容器21の内部にはクラッドとなるエアホールを形成するべき位置に複数の棒状部材22が設けられている。ここで棒状部材22はコアとなるべき中心部には設けないようにする。容器21は金属若しくはセラミックスからなり、棒状部材22は金属からなっている。
次に図2(c)及び(d)において、容器21の内部、即ち棒状部材22との間隙にガラス粉末若しくはガラススート23を充填し、この後容器21を加熱して内部のガラス粉末若しくはガラススート23をガラス化する。
そして、容器21が金属の場合は棒状部材22を含む容器21を金属を溶解させる液体中に浸漬して容器21及び内部の棒状部材22をともに溶解除去し、図2(e)及び(f)に示すようにエアホール24が形成されたフォトニック結晶ファイバ用プリフォームロッド25を作製する。
また、容器21がセラミックスの場合は図2(c)及び(d)において、容器21の内部、即ち棒状部材22との間隙にガラス粉末若しくはガラススート23を充填し、この後容器21を加熱して内部のガラス粉末若しくはガラススート23をガラス化した後に容器21のセラミックスを除去してから棒状部材22を含むプリフォームロッドの前段階のエアホール用ロッドを金属を溶解させる液体中に浸漬して、棒状部材22を溶解除去する。そして図2(e)及び(f)に示すようにエアホール24が形成されたフォトニック結晶ファイバ用プリフォームロッド25を作製する。
ここで、容器21及び棒状部材22に用いられる材質が金属の場合は、ガラス化温度よりも融点が高い金属が好ましく、例えばチタン(1680℃)、バナジウム(1847℃)、クロム(1903℃)、ジルコニウム(1857℃)、タングステン(3380℃)等が挙げられる。また、鉄(1539℃)、コバルト(1492℃)、ニッケル(1453℃)等の融点はほぼガラス化温度程度であるが、温度や時間等のガラス化条件を調整することによってこれらの金属も用いることができる。
また、容器21に用いられる材質がセラミックスの場合は、融点の高いアルミナ(Al、2050℃)やジルコニア(ZrO、2720℃)が挙げられる。もちろん、用いられる金属もセラミックスも本発明の目的に適うものならば上記の例に限定されるものではない。
なお、第1の実施の形態から第4の実施の形態においてエアホールやプリフォームロッドの構造を断面円形として説明してきたが、特に円形に限定されるものではなく、エアホールやプリフォームロッドの構造を三角形、四角形、六角形等の多角形としても差し支えない。
また、本発明により作製されたプリフォームロッドから線引きされたフォトニック結晶ファイバは通信用の光ファイバの用途ばかりではなく、光パワー伝送用の光ファイバ若しくは光ファイバ型の光デバイスとしても用いることができる。
本発明の第1から第3の実施の形態を表した図である。 本発明の第4の実施の形態を表した図である。
符号の説明
1 複合棒状部材のガラス
2 複合棒状部材の金属
3 複合棒状部材
4 中実部材
5 エアホール用束
6 エアホール用ロッド
7 エアホール
8 プリフォームロッド
21 容器
22 棒状部材
23 ガラス粉末若しくはガラススート
24 エアホール
25 プリフォームロッド

Claims (11)

  1. 中実部材若しくは中空部材をコアとし、このコアの周囲にクラッドとして複数のエアホールを配置したフォトニック結晶ファイバ用プリフォームロッドの作製方法において、前記コアとなる部材の周囲に外周部分がガラス、中心部分が金属からなる複合棒状部材を複数本密着配置してエアホール用束を形成し、次いで前記エアホール用束を加熱して前記複数本の複合棒状部材のガラス部分を融着固定した後、前記エアホール用束を金属を溶解させる液体中に浸漬して前記複合棒状部材の中心部分の金属を溶解除去してエアホールを形成することを特徴とするフォトニック結晶ファイバ用プリフォームロッドの作製方法。
  2. 前記エアホール用束を形成して加熱する際に、前記エアホール用束の両端部に蓋部を設けた後に加熱することを特徴とする請求項1記載のフォトニック結晶ファイバ用プリフォームロッドの作製方法。
  3. 中実部材若しくは中空部材をコアとし、このコアの周囲にクラッドとして複数のエアホールを配置したフォトニック結晶ファイバ用プリフォームロッドの作製方法において、前記コアとなる部材の周囲に外周部分がガラス、中心部分が前記ガラスよりも融点の低い金属からなる複合棒状部材を複数本密着配置してエアホール用束を形成し、次いで前記エアホール用束の両端部に蓋部を設けた後に前記エアホール用束を加熱して前記複数本の複合棒状部材のガラス部分を融着固定した後、前記エアホール用束を前記複合棒状部材の外周部分のガラスの融点よりも低く、前記複合棒状部材の中心部分の金属の融点よりも高い温度に加熱して前記金属を溶融除去してエアホールを形成することを特徴とするフォトニック結晶ファイバ用プリフォームロッドの作製方法。
  4. 中実部材若しくは中空部材をコアとし、このコアの周囲にクラッドとして複数のエアホールを配置したフォトニック結晶ファイバ用プリフォームロッドの作製方法において、前記コアとなる部材の周囲に外周部分がガラス、中心部分が前記ガラスよりも融点の低いガラスからなる複合棒状部材を複数本密着配置してエアホール用束を形成し、次いで前記エアホール用束の両端部に蓋部を設けた後に前記エアホール用束を加熱して前記複数本の複合棒状部材のガラス部分を融着固定した後、前記エアホール用束を前記複合棒状部材の外周部分のガラスの融点よりも低く、前記複合棒状部材の中心部分のガラスの融点よりも高い温度に加熱して前記中心部分のガラスを溶融除去してエアホールを形成することを特徴とするフォトニック結晶ファイバ用プリフォームロッドの作製方法。
  5. 前記複合棒状部材の外周部分のガラスは石英ガラス、中心部分のガラスは多成分系ガラスであることを特徴とする請求項4記載のフォトニック結晶ファイバ用プリフォームロッドの作製方法。
  6. 前記エアホール用束をサポート用中空ガラス管に挿入した後に加熱して前記複数本の複合棒状部材のガラス部分を融着固定することを特徴とする請求項1から請求項5までのいずれかの請求項に記載のフォトニック結晶ファイバ用プリフォームロッドの作製方法。
  7. 中実部材若しくは中空部材をコアとし、このコアの周囲にクラッドとして複数のエアホールを配置したフォトニック結晶ファイバ用プリフォームロッドの作製方法において、前記クラッドとなるべき位置に複数の棒状部材を設けた容器内にガラス粉末若しくはガラススートを充填し、次いで前記容器を加熱して前記ガラス粉末若しくはガラススートをガラス化した後、前記容器及び前記棒状部材を除去することによりエアホールを形成することを特徴とするフォトニック結晶ファイバ用プリフォームロッドの作製方法。
  8. 前記容器及び前記棒状部材はともに金属からなることを特徴とする請求項7記載のフォトニック結晶ファイバ用プリフォームロッドの作製方法。
  9. 前記容器及び前記棒状部材を除去する際に、金属を溶解させる液体中に前記容器及び前記棒状部材を浸漬して前記容器及び前記棒状部材を溶解除去することを特徴とする請求項8記載のフォトニック結晶ファイバ用プリフォームロッドの作製方法。
  10. 前記容器はセラミックス、前記棒状部材は金属であることを特徴とする請求項7記載のフォトニック結晶ファイバ用プリフォームロッドの作製方法。
  11. 前記容器及び前記棒状部材を除去する際に、前記セラミックスからなる容器を予め除去した後に前記金属からなる棒状部材を金属を溶解させる液体中に浸漬して溶解除去することを特徴とする請求項10記載のフォトニック結晶ファイバ用プリフォームロッドの作製方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100464202C (zh) * 2007-04-17 2009-02-25 南开大学 通过填充性腐蚀改善和改变光子晶体光纤结构和性能的方法
JP2012025625A (ja) * 2010-07-23 2012-02-09 Hitachi Cable Ltd 光ファイバの製造方法

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