JP2005268831A - 地上デジタルsfn波測定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 雑音のある環境であっても、強度の低いDU比を誤差が生じることなく測定することができ、測定可能な遅延時間を長くして、コンスタレーションを観測することができ、MERを測定することができる地上デジタルSFN波測定装置を提供する。
【解決手段】 地上デジタルSFN波測定装置1は、OFDM方式による地上デジタルの単一周波数ネットワークにおけるOFDM波を測定するものであって、周波数変換手段3と、同期検波手段5と、処理手段7とを備え、この処理手段7がシンボル抽出電力スペクトル変換手段9と、電力スペクトル平均化手段11と、電力スペクトル分布変換手段13と、遅延プロファイル変換手段15と、遅延時間端数DU比誤差補正手段17と、ガードインターバル超時間DU比誤差補正手段19と、を備えた。
【選択図】 図1

Description

本発明は、OFDM波の直接波とマルチパスによる遅延波との強度の比を示すDU比と、当該遅延波の遅延時間とを測定する地上デジタルSFN波測定装置に関する。
従来、OFDM波の単一周波数ネットワーク(SFN)において、送信されたOFDM波をOFDM復調器で復調し、コンスタレーション(信号配置図)を観測し、MER(Modulation Error Ratio;変調誤差比)を測定すると共に、当該OFDM波に挿入されている、振幅と位相とが既知であるスキャッタードパイロット信号(SP信号)を抽出して、この抽出したSP信号を使用して、OFDM波の直接波と、当該直接波がマルチパスによって遅延した遅延波(反射波、散乱波、回り込み波)との強度の比を示すDU比と、遅延波の遅延時間とを含む遅延プロファイルを測定する方法(以下、「SP法」という)が提案されている。
また、OFDM波の単一周波数ネットワーク(SFN)において、送信されたOFDM波をスペクトルアナライザで観測し、当該OFDM波の振幅周波数特性をFFT(Fast Fourier Transform;高速フーリエ変換)で分析する方法(例えば、特許文献1参照、以下、この文献に示されている方法を「スペアナ法」という)が開示されている。
特開2001−223666号公報(段落0021〜0024、図1、図2)
しかしながら、従来の方法(SP法、スペアナ法)では、測定可能な遅延波の遅延時間が短く、遅延波の遅延時間が一定時間よりも長くなると、遠方からのOFDM波の遅延波と、近傍からのOFDM波の遅延波との区別(識別)ができず、しかも、OFDM波に含まれる雑音、OFDM波のキャリアの振幅が一定でないことに起因して発生する等価的な雑音により、測定可能な強度の低いレベルのDU比は大きな制約を受ける(種々の雑音により、強度の低いDU比を測定するのは困難である)という問題がある。
また、OFDM波の遅延波の遅延時間によっては、従来の方法による測定結果のDU比の誤差は大きくなる場合が生じるという問題がある。つまり、従来の方法は、いずれも共通の原理として標本処理によるFFTを解析手段として用いているため、遅延波の遅延時間が標本の数(標本数)と観察帯域幅(標本の周波数間隔、標本周波数領域幅)とにより定まる最小遅延時間測定限界の整数倍と異なる場合には、解析結果のDU比に原理的に誤差が発生してしまうという問題がある。
さらに、従来のSP法では、SP信号がOFDM信号の12本のキャリアに1回挿入されるので、標本処理に用いられる標本の周波数間隔は、キャリア間隔の12倍に広がり、遅延時間測定限界の最大値は短くなってしまうという問題がある。
さらにまた、従来のスペアナ法では、スペクトルアナライザの測定結果である測定結果データを取り込むことができる標本数が少なくて、遅延時間が短くなる場合と遅延時間が長くなる場合とを一括して測定することは不可能である。具体的に説明すると、取り込むことのできる標本数(取込可能標本数)をNs(スペクトルアナライザでは、700)、帯域幅をB(OFDM波の規格では、約5.7MHz)とすると、FFTで使用できる標本数(FFT使用可能標本数)がN=512(FFTの標本数は2の整数べき乗が条件)であり、周波数間隔Δf=B/Nsであり、測定可能最大遅延時間Tmax=1/Δfとなるので、測定可能最大遅延時間Tmaxは、取込可能標本数Nsに比例することになる。つまり、取込可能標本数Nsが少なければ、測定可能最大遅延時間Tmaxも短くなり、遅延時間が長くなる場合に対応しきれなくなる。
また、逆に、測定可能最小遅延時間(時間分解能)Δt=1/(Δf・N)=1/B・Ns/Nとなるので、FFT使用可能標本数Nが取込可能標本数Nsと等しくなれば(N=Ns)、時間分解能Δtは、一義的に帯域幅Bによって決定することとなるが、従来のスペアナ法では、取込可能標本数NsがFFTには不適であるため、使用できない標本が発生する。このため、実効的な帯域幅が帯域幅Bよりも小さくなるので、測定可能最小遅延時間Δtが大きくなってしまう。
さらに、この従来のスペア法では、OFDM波をスペクトルアナライザで観測し、当該OFDM波の振幅周波数特性をFFTしているだけであったので、コンスタレーション(信号配置図)を観測し、MER(変調誤差比)を測定することは不可能であるという問題がある。
そこで、本発明では、前記した問題を解決し、雑音のある環境であっても、強度の低いDU比を誤差が生じることなく測定することができ、測定可能な遅延時間を長くして、コンスタレーションを観測することができ、MERを測定することができる地上デジタルSFN波測定装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するため、請求項1記載の地上デジタルSFN波測定装置は、OFDM方式による地上デジタルの単一周波数ネットワークにおけるOFDM波を測定する地上デジタルSFN波測定装置であって、周波数変換手段と、同期検波手段と、処理手段と、を備える構成とした。
かかる構成によれば、地上デジタルSFN波測定装置は、周波数変換手段によって、OFDM波の直接波およびOFDM波の遅延波の電界強度を測定して、中間周波に変換する。SFN(単一周波数ネットワーク)は、当該OFDM波が受信できる地域を単一の周波数のOFDM波で網羅するもので、当該OFDM波を受信する受信側では、送信側から直接到着した直接波と、建物等で反射、散乱または回り込まれて遅延して到着した遅延波とが受信されることになる。また、中間周波は、当初の周波数を変換することにより生じる、直接的に目的としない他の周波数である中間周波数のことである。
続いて、地上デジタルSFN波測定装置は、同期検波手段によって、周波数変換手段で変換された中間周波を直交同期検波して得られた波形の数値データとして取得する。OFDM波を送信する側で変調された際に用いられた正弦搬送波と同一周波数および同一位相の正弦搬送波を掛けあわせて元の信号(ベースバンド信号)を取り出すことである。
そして、地上デジタルSFN波測定装置は、処理手段によって、同期検波手段で取得した数値データに基づいて、遅延波の遅延時間と、直接波と遅延波との強度の比であるDU比とを含む遅延プロファイルを測定すると共に、OFDM波のコンスタレーション(信号配置図)を出力し、変調誤差比を測定する処理を施す。つまり、この処理手段によって、数値データに基づいて、様々な測定結果が得られる。
請求項2記載の地上デジタルSFN波測定装置は、請求項1に記載の地上デジタルSFN波測定装置において、前記処理手段が、シンボル抽出電力スペクトル変換手段と、電力スペクトル平均化手段と、電力スペクトル分布変換手段と、遅延プロファイル変換手段と、遅延時間端数DU比誤差補正手段と、ガードインターバル超時間DU比誤差補正手段と、を備えることを特徴とする。
かかる構成によれば、地上デジタルSFN波測定装置は、シンボル抽出電力スペクトル変換手段によって、OFDM波に含まれている各シンボルを抽出して電力スペクトルに変換し、電力スペクトル平均化手段によって、各シンボルの電力スペクトルを平均化する。OFDM波(OFDM信号)の電力スペクトルは振幅の異なる多数のスペクトルで構成されているので、これらを平均化する。
続いて、地上デジタルSFN波測定装置は、電力スペクトル分布変換手段によって、平均化された電力スペクトルの分布を予め設定した領域に変換し、この分布が変換された分布変換電力スペクトルを、遅延プロファイル変換手段によって、遅延プロファイルに変換する。各シンボル(各シンボル信号)の電力スペクトルは、遅延プロファイルに反映される有効成分と、遅延プロファイルに反映されない成分、つまり、等価的な雑音成分とによって構成されている。続いて、電力スペクトル分布変換手段によって、電力スペクトルの分布を、予め設定した領域に変換することで、遅延プロファイルに変換する際の変換結果に及ぼす影響を排除(除去)している。なお、この予め設定した領域は、例えば、標本周波数領域幅である。また、この有効成分のレベルと等価的な雑音成分とを比較して、両者の間に有為なレベル差がなければ、DU比を測定する(遅延波の成分を識別する)ことができない。
そして、地上デジタルSFN波測定装置は、遅延時間端数DU比誤差補正手段、遅延プロファイル変換手段で変換された遅延プロファイルに含まれる遅延波の遅延時間と識別可能な整数倍の最小遅延時間との差である端数によって生じるDU比の誤差を補正し、ガードインターバル超時間DU比誤差補正手段によって、DU比を補正する。つまり、遅延時間がカードインターバル超の場合には、遅延波のレベルが低下しDU比の誤差となる。遅延波のレベルの低下量は、ガードインターバルを超えた時間(超時間)に依存しており、当該低下量と当該超時間との関係が予め把握されているので、遅延波のレベルの低下量を補正することができる。
なお、遅延波のレベルの低下量を補正する場合には、遅延時間の補正は行わない。遅延時間が整数でなく端数がある(整数と整数との間にある)と想定されるされるとき(遅延波の成分が遅延時間成分の両側の整数に分散して現れるとき)、遅延波の両側のレベルの関係から、遅延時間の端数を推定し、遅延時間成分の両側に分散した遅延波の成分を推定した端数の時間成分として、遅延時間と統合して、遅延波の両側のレベルから、統合した遅延波のレベルに補正している。
請求項3記載の地上デジタルSFN波測定装置は、請求項2に記載の地上デジタルSFN波測定装置において、前記シンボル抽出電力スペクトル変換手段が、1シンボル毎に当該シンボルを電力スペクトルに変換し、前記電力スペクトル平均化手段が、前記シンボル毎の電力スペクトルを加算平均することを特徴とする。
かかる構成によれば、地上デジタルSFN波測定装置は、シンボル抽出電力スペクトル変換手段によって、1シンボル毎に、当該シンボルを電力スペクトルに変換して、電力スペクトル平均化手段により、加算平均(相加平均)することによって、等価的な雑音成分の影響を軽減している。
請求項4記載の地上デジタルSFN波測定装置は、請求項2または請求項3に記載の地上デジタルSFN波測定装置において、前記電力スペクトル分布変換手段が、前記電力スペクトルが周波数領域の全域に分布するように、前記電力スペクトルの分布を標本周波数領域幅に変換することを特徴とする。
かかる構成によれば、地上デジタルSFN波測定装置は、電力スペクトル分布変換手段によって、電力スペクトルが周波数領域の全域に分布するように、電力スペクトルの分布を標本周波数領域幅に変換することで、電力スペクトルが存在する幅(範囲)よりも、標本周波数領域の幅(範囲)が狭くなるので、分布変換電力スペクトルの分布から遅延プロファイルに変化した際に生じる誤差を少なくすることができる。
請求項5記載の地上デジタルSFN波測定装置は、請求項2から請求項4のいずれか一項に記載の地上デジタルSFN波測定装置において、前記遅延時間端数DU比誤差補正手段が、前記分布変換電力スペクトルから前記遅延プロファイルに変換する際に、予め設定した遅延時間の端数により、DU比に生じる誤差を補正することを特徴とする。
かかる構成によれば、地上デジタルSFN波測定装置は、遅延時間端数DU比誤差補正手段が分布変換電力スペクトルから遅延プロファイルを変換する際に生じる、遅延時間の端数によるDU比の測定値に理論的に生じる誤差を、補正することができる(補正したDU比を測定することができる)。
請求項6記載の地上デジタルSFN波測定装置は、請求項2から請求項5のいずれか一項に記載の地上デジタルSFN波測定装置において、前記ガードインターバル超時間DU比誤差補正手段が、前記遅延波の遅延時間が前記ガードインターバル期間を超え、直前のシンボルが、前記OFDM波の有効シンボル期間に混入することで生じるDU比の誤差を補正することを特徴とする。
かかる構成によれば、地上デジタルSFN波測定装置は、ガードインターバル超時間DU比誤差補正手段によって、遅延波の遅延時間が有効シンボル期間に混入することで生じるDU比の誤差を補正し、正確な遅延プロファイルを測定することができる。
請求項1記載の発明によれば、処理手段によって、全スペクトルを使用し、且つ、スペクトルの平均化処理を行っているので、遅延プロファイルにおけるDU比の測定可能範囲を広くすることができ、且つ、遅延時間の長い遅延波も測定することができる。
請求項2記載の発明によれば、OFDM波に含まれている各シンボルを抽出して、この抽出したシンボルの電力スペクトルを平均化して、分布を変換し、遅延プロファイルに変換し、さらに、DU比の誤差を補正しているので、雑音のある環境であっても、強度の低いDU比を誤差が生じることなく測定することができ、測定可能な遅延時間を長くして、コンスタレーションを観測することができ、MERを測定することができる。
請求項3記載の発明によれば、1シンボル毎に、当該シンボルを電力スペクトルに変換して、加算平均(相加平均)することによって、等価的な雑音成分の影響を軽減しているので、雑音のある環境であっても、強度の低いDU比を誤差が生じることなく測定することができる。
請求項4記載の発明によれば、電力スペクトルが周波数領域の全域に分布するように、電力スペクトルの分布を標本周波数領域幅に変換することで、電力スペクトルが存在する幅(範囲)よりも、標本周波数領域の幅(範囲)が狭くなるので、分布変換電力スペクトルの分布から遅延プロファイルに変化した際に生じる誤差を少なくすることができる。
請求項5記載の発明によれば、分布変換電力スペクトルから遅延プロファイルを変換する際に生じる、遅延係数の端数によるDU比の測定値に理論的に生じる誤差を補正することができる。
請求項6記載の発明によれば、遅延波の遅延時間がガードインターバル期間を超え、直前のシンボルが有効シンボル期間に混入することにより生じる遅延波成分の低下を補正して、正確な遅延プロファイルを測定することができる。
次に、本発明の実施形態について、適宜、図面を参照しながら詳細に説明する。
〈地上デジタルSFN波測定装置の構成〉
図1は、地上デジタルSFN波測定装置のブロック図である。この図1に示すように、地上デジタルSFN波測定装置1は、単一周波数ネットワークにおけるOFDM波(OFDM信号)の直接波および遅延波を測定するもので、周波数変換手段3と、同期検波手段5と、処理手段7とを備えている。
周波数変換手段3は、OFDM波の全キャリアの広帯域について、歪み無く中間周波を出力するものである。つまり、周波数変換手段3は、地上デジタルSFN波測定装置1に入力されたOFDM波の直接波および遅延波の全キャリア(搬送周波数)について、中間周波(中間周波数)を出力するものである。
同期検波手段5は、周波数変換手段3で変換された中間周波を、直交同期検波して、得られた同相軸成分の検波波形と直交軸成分の検波波形とをAD変換して、同相軸成分のIデータと直交軸成分のQデータとを、図示を省略した記憶部(メモリ)に蓄積(記憶)するものである。IデータとQデータとが数値データである。
この同期検波手段5の詳細な構成を図3に示す。図3は同期検波手段5のブロック図であり、同期検波手段5は、同期検波同相軸用乗算器5aと、同期検波直交軸用乗算器5bと、同期検波同相軸用LPF5cと、同期検波直交軸用LPF5dと、同相軸用A/D変換器5eと、直交軸用A/D変換器5fと、同相軸用メモリ5gと、直交軸用メモリ5hと、同相軸用伝送手段5iと、直交軸用伝送手段5jとを備えている。
同期検波同相軸用乗算器5aは、周波数変換手段3から入力された中間周波(中間周波出力)に、同期検波同相軸用搬送波を乗算するものである。
同期検波直交軸用乗算器5bは、周波数変換手段3から入力された中間周波(中間周波出力)に、同期検波直交軸用搬送波を乗算するものである。
なお、同期検波同相軸用搬送波と、同期検波直交軸用搬送波とは、周波数の同じ安定した搬送波であり、且つ、相互の位相が90度異なっているものである。また、これらの搬送波の周波数は、中間周波(中間周波数)の中心周波数の近傍の値であれば、任意の周波数でよい。
同期検波同相軸用LPF5cは、中間周波に同期検波同相軸用搬送波が乗算された同相軸用検波波形の低周波数成分を通過させるフィルタである。
同期検波直交軸用LPF5dは、中間周波に同期検波直交軸用搬送波が乗算された直交軸用検波波形の低周波数成分を通過させるフィルタである。
同相軸用A/D変換器5eは、同期検波同相軸用LPF5cで通過された同相軸用検波波形の低周波数成分Iをデジタル化したIデータに変換するものである。
直交軸用A/D変換器5fは、同期検波直交軸用LPF5dで通過された直交軸用検波波形の低周波数成分Qをデジタル化したQデータに変換するものである。
同相軸用メモリ5gは、不揮発性のメモリ等によって構成されており、同相軸用A/D変換器5eで変換されたIデータを記憶するものである。
直交軸用メモリ5hは、不揮発性のメモリ等によって構成されており、直交軸用A/D変換器5fで変換されたQデータを記憶するものである。
同相軸用伝送手段5iは、伝送ケーブル等によって構成されており、同相軸用メモリ5gに記憶しているIデータを処理手段7に伝送するものである。
直交軸用伝送手段5jは、伝送ケーブル等によって構成されており、直交軸用メモリ5hに記憶しているQデータを処理手段7に伝送するものである。
図1に戻って、地上デジタルSFN波測定装置1の構成の説明を続ける。
処理手段7は、同期検波手段5から出力されたIデータおよびQデータに基づいて、遅延プロファイルを測定すると共に、OFDM波の信号配置図(コンスタレーション)を出力し、変調誤差比(MER)を測定するもので、シンボル抽出電力スペクトル変換手段9と、電力スペクトル平均化手段11と、電力スペクトル分布変換手段13と、遅延プロファイル変換手段15と、遅延時間端数DU比誤差補正手段17と、ガードインターバル超時間DU比誤差補正手段19とを備えている。
シンボル抽出電力スペクトル変換手段9は、OFDM波に含まれているシンボル信号を抽出し(切り取って)、電力スペクトルに変換するものである。このシンボル抽出電力スペクトル変換手段9は、抽出したシンボル毎に電力スペクトルを求めるものである。
ここで、このシンボル抽出電力スペクトル変換手段9におけるシンボルの抽出の仕方について、図4を参照して説明する。
図4は、シンボル抽出電力スペクトル変換手段9におけるシンボルの抽出の仕方(切り取る方法)を示したものである。この図4に示すように、OFDM波の時間領域のデータは、シンボル期間と、ガードインターバル期間(この図4では、GIと略記している)とによって構成されている。
ガードインターバル期間は、シンボル期間の末尾の部分をコピーして貼り付けたものである。このシンボル抽出電力スペクトル変換手段9では、シンボル期間だけのデータを切り取って取得しようとしているが、原信号(直接波)のみでは、シンボル期間とガードインターバル期間との境界位置は不明である。
しかし、シンボル期間の時間長だけ遅延させた遅延信号(遅延波)と原信号(直接波)との差の信号(差信号)は、シンボル期間の末尾の部分がコピーされたガードインターバル期間であり、遅延信号(遅延波)のガードインターバル期間では、差信号が低レベルとなり、シンボル期間では、差信号が高レベルとなるという特性があるので、図4に示すように、シンボル期間の位置が判明し、当該シンボル期間のデータ(シンボル)を切り取って取得することができる。
さらにここで、シンボル抽出電力スペクトル変換手段9における電力スペクトルの変換の仕方について、図5を参照して説明する。図5は、シンボル抽出電力スペクトル変換手段9における電力スペクトルの変換(分析)を示したものである。
この図5に示すように、シンボル抽出電力スペクトル変換手段9は、高速フーリエ変換処理手段9aと、電力スペクトル変換手段9bとによって構成されている。
高速フーリエ変換処理手段9aは、同期検波手段5から出力された、時間領域のデータであるIデータおよびQデータ(1シンボル期間のIデータおよびQデータ)を、FFT(高速フーリエ変換)を施して、周波数領域のデータであるXおよびYに変換するものである。なお、Xはスペクトルの実数部の値であり、Yはスペクトルの虚数部の値である。また、XとYとの次元は電圧である。
電力スペクトル変換手段9bは、高速フーリエ変換処理手段9aで変換された周波数領域のデータであるXおよびYの二乗の和P、つまり、P=X2+Y2を求めるものである。XおよびYの二乗の和の次元は、電力とみなせるので、このPを電力スペクトルとしている。
図1に戻って、地上デジタルSFN波測定装置1の構成の説明を続ける。
電力スペクトル平均化手段11は、シンボル抽出電力スペクトル変換手段9で抽出され変換された電力スペクトルを平均化するものである。この電力スペクトル平均化手段11は、シンボル抽出電力スペクトル変換手段9で、シンボル毎の電力スペクトルを加算平均(相加平均)するものである。
ここで、図6を参照して、この電力スペクトル平均化手段11によって電力スペクトルを加算平均する意味合い(意義)について説明する。
図6(a)は、1シンボル(単シンボル)の電力スペクトルを示したものであり、図6(b)は、この1シンボル(単シンボル)の電力スペクトルに遅延プロファイル変換手段15の処理を実行して得られた遅延プロファイルを示したものである。
図6(c)は、多数のシンボルの電力スペクトルを加算平均した加算平均電力スペクトルを示したものであり、図6(d)は、この加算平均電力スペクトルに遅延プロファイル変換手段15の処理を実行して得られた遅延プロファイルを示したものである。
これら図6(b)の1シンボル(単シンボル)の電力スペクトルの遅延プロファイルと、図6(d)の加算平均電力スペクトルの遅延プロファイルとを比べると、図6(d)に示した遅延プロファイルの方が、図6(b)に示した遅延プロファイルよりも分散が小さくなっていることがわかる。
また、図6(d)では、電力スペクトルを加算平均した加算平均電力スペクトルの遅延プロファイルが求められていることと、図6(b)と比べると、加算平均電力スペクトルの分散の値により、遅延プロファイル変換手段15によって得られた遅延プロファイルの全域に現れる等価的な雑音のレベルに差異が生じており、1シンボル(単シンボル)の電力スペクトルを加算平均し分散を少なくした方が等価的な雑音のレベルを低くできることを示している。
すなわち、電力スペクトル平均化手段11は、遅延プロファイル変換手段15によって、電力スペクトル(分布変換電力スペクトル)を遅延プロファイルに変換する際に、遅延プロファイルの全域に現れる等価的な雑音のレベルを低下させる手段として、有効なものであるといえる。
図1に戻って、地上デジタルSFN波測定装置1の構成の説明を続ける。
電力スペクトル分布変換手段13は、電力スペクトル平均化手段11で加算平均(相加平均)された電力スペクトルの分布を予め設定した領域(標本周波数領域幅)に変換するものである。すなわち、電力スペクトルが周波数軸上で部分的に分布する際、遅延プロファイルへの影響を除去するものである。ここでは、分布が変換された電力スペクトルを分布変換電力スペクトルという。
ここで、図7を参照して、この電力スペクトル分布変換手段13によって電力スペクトルの分布を変換する意味合い(意義)について説明する。
図7は、電力スペクトルを遅延プロファイルに変換する際に、当該電力スペクトルが全域に分布する場合と、当該電力スペクトルが部分的に分布する場合とについて、変換結果に及ぼす影響を説明した図である。
図7(a)は、標本周波数領域幅(標本データ領域)の全域に分布する電力スペクトルを示しており、図7(b)は、この図7(a)の電力スペクトルを遅延プロファイル変換手段15によって変換した遅延プロファイルを示したものである。これら図7(a)、(b)に示したように、電力スペクトルが標本周波数領域幅の全域に分布している場合には、直接波の成分を示す0次の項が広がりを持たないので、遅延プロファイルから、当該直接波と遅延波とのDU比を容易に読み取ることができる。
図7(c)は、標本周波数領域幅(標本データ領域)の中で部分的に分布している電力スペクトルを示しており、図7(d)は、この図7(c)の電力スペクトルを遅延プロファイル変換手段15によって変換した遅延プロファイルを示したものである。これら図7(c)、(d)に示したように、電力スペクトルが標本周波数領域幅の部分的に分布している場合には、直接波の成分を示す0次の項が幅広い広がりを持ってしまい、当該直接波と遅延波とのDU比の読みとりが困難になってしまう。
なお、周波数領域の中で電力スペクトルが存在する範囲は、同期検波手段5における同相軸用A/D変換器5eおよび直交軸用A/D変換器5fのサンプリング周波数に依存している。通常、OFDM波のスペクトル存在幅、つまり、高周波帯域幅は、5.57MHzであるので、サンプリング周波数が5.57MHzよりも高ければ、OFDM波の帯域外でスペクトルの存在しない周波数領域も標本周波数領域幅(標本データ領域)に含まれ、図7(c)に示したように、電力スペクトルが部分的にしか存在しないことが有り得る。
また、OFDM波に係るサンプリング周波数は、5.57MHzより高い場合が一般的であり、電力スペクトルが部分的にしか存在しないことによる遅延プロファイルへの影響は甚だ大きく(不都合であり)、この対策として、電力スペクトル分布変換手段13によって、電力スペクトルの分布領域を標本周波数領域幅まで広げている。
また、ここで、図8を参照して、電力スペクトル分布変換手段13の動作を説明する。図8は、電力スペクトルが分布する幅を変換する動作を説明した説明図である。
この図8において、Nは、電力スペクトルのデータ総数を示しており、このデータ総数NはFFT演算を行うために2のべき乗の値をとるものである。
図8(a)において、(1)の部分と(4)の部分とは、電力スペクトルが存在している部分(範囲)を示しており、(2)の部分と(3)の部分とは、OFDM波(OFDM信号)の帯域外で電力スペクトルが存在しない部分(範囲)を示している。
図8(a)において、(1)および(4)の部分、つまり、電力スペクトルの存在する部分(範囲)について、当該部分(範囲)のデータを連接するために、0から1/4Nまでのデータに3/4NからNまでのデータを連接させて、当該データの配置変更すると、図8(b)に示すように、周波数領域幅は1/2Nとなり、全ての領域(全データ領域)について電力スペクトルが存在している状態となるので、当該電力スペクトルをFFTして(詳細は後記する)、遅延プロファイルに変換した結果からDU比の値が不正確になるといった不都合が生じない。
図1に戻って、地上デジタルSFN波測定装置1の構成の説明を続ける。
遅延プロファイル変換手段15は、電力スペクトル分布変換手段13によって、分布が変換された分布変換電力スペクトルを、遅延プロファイルに変換するものである。遅延プロファイルは、OFDM波の直接波と、この直接波が反射したり、散乱したり、回折したり遅延した遅延波との強度の比であるDU比と、遅延波の遅延時間とを含んでなるものである。
ここで、図9を参照して、遅延プロファイル変換手段15によって、電力スペクトルを遅延プロファイルに変換する手順を説明する。図9は、電力スペクトルを遅延プロファイルに変換する手順を説明した説明図である。
この図9に示すように、標本周波数領域幅(全データ領域)に存在する電力スペクトルP(1)をFFT入力実数部端(2)に入力し、「0」をFFT入力虚数部端(3)に入力し、FFT(4)を実行すると、FFT実数部変換出力XとFFT虚数部変換出力Yとから遅延プロファイル(5)を得ることができる。
この遅延プロファイル(5)は、Zの応答を図示したものであり、直接波と、遅延時間を有す遅延波と、DU比とで合成されるOFDM波の各成分は、このZの応答において、次数0次のインパルスが直接波にほぼ相当し、次数n次のインパルスが遅延波に相当し、このインパルスのレベルが遅延波のレベルに相当し、次数が遅延時間に相当する。次数0次のインパルスのレベルと遅延波に相当する次数n次のインパルスのレベルとの振幅比がほぼDUに相当する。
なお、次数0次のインパルスのレベルには、直接波以外にもDU比に影響(支配)される成分も存在しているので、次数0次のインパルスのレベルは、DU比が小さければ、直接波のレベルとみなすことができるが、遅延波のレベルが大きくなると、次数0次のインパルスのレベルにDU比が与える影響が大きくなり、次数0次のインパルスのレベルは直接波のレベルとみなすことができなくなる。
また、この遅延プロファイル変換手段15では、電力スペクトル(分布変換電力スペクトル)と、遅延プロファイルとの厳密な関係を数式で示すために、分析に必要な変数諸量が定められている。
遅延時間端数DU比誤差補正手段17は、遅延プロファイル変換手段15によって変換された遅延プロファイルに含まれている遅延波の遅延時間と、この遅延時間を識別可能な整数倍の最小遅延時間との差である端数によって生じるDU比の誤差を補正するものである。つまり、この遅延時間端数DU比誤差補正手段17では、遅延時間を最小遅延時間で除算した場合に生じる余り、つまり、最小遅延時間の整数倍とならない遅延時間の差分によって生じるDU比(直接波と遅延波との強度の比)の誤差が補正される。
ガードインターバル超時間DU比誤差補正手段19は、遅延時間端数DU比誤差補正手段17によってDU比の誤差が補正されたDU比補正遅延プロファイルにおける遅延波の遅延時間が、ガードインターバル時間を超える場合に生じるDU比の誤差を補正するものである。
この地上デジタルSFN波測定装置1によれば、周波数変換手段3によって、OFDM波の直接波およびOFDM波の遅延波の電界強度が測定され、中間周波に変換され、同期検波手段5によって、周波数変換手段3で変換された中間周波が直交同期検波されて得られた波形のIデータおよびQデータ(数値データ)が取得される。そして、処理手段7によって、同期検波手段5で取得したIデータおよびQデータに基づいて、遅延波の遅延時間と、直接波と遅延波との強度の比であるDU比とを含む遅延プロファイルが測定される。なお、このIデータおよびQデータのFFT結果であるXおよびYを用いれば、OFDM波のコンスタレーション(信号配置図)を出力することができ、変調誤差比(MER)を測定することができる。このため、標本処理を行っていないので、遅延プロファイルにおけるDU比の測定可能範囲を広くすることができ、且つ、遅延時間の長い遅延波も測定することができる。
また、この地上デジタルSFN波測定装置1によれば、シンボル抽出電力スペクトル変換手段9によって、OFDM波に含まれている各シンボルが抽出されて電力スペクトルに変換され、電力スペクトル平均化手段11によって、各シンボルの電力スペクトルが平均化される。続いて、電力スペクトル分布変換手段15によって、平均化された電力スペクトルの分布が予め設定された領域に変換され、この分布が変換された分布変換電力スペクトルが、遅延プロファイル変換手段15によって、遅延プロファイルに変換される。そして、遅延時間端数DU比誤差補正手段17によって、遅延プロファイル変換手段15で変換された遅延プロファイルに含まれる遅延波の遅延時間と、この遅延時間を識別可能な整数倍の最小遅延時間との差である端数によって生じるDU比の誤差が補正され、ガードインターバル超時間DU比誤差補正手段19によって、DU比が補正されたDU比補正遅延プロファイルに含まれる遅延波の遅延時間が、OFDM波のガードインターバル期間を超える場合の誤差が補正される。このため、OFDM波に含まれている各シンボルを抽出して、この抽出したシンボルの電力スペクトルを平均化して、分布を変換し、遅延プロファイルに変換し、さらに、DU比の誤差(遅延時間の端数によるもの、遅延時間がガードインターバル期間を超えた場合に生じるもの)を補正しているので、雑音のある環境であっても、強度の低いDU比を誤差が生じることなく測定することができ、測定可能な遅延時間を長くして、コンスタレーションを観測することができ、MERを測定することができる。
さらに、この地上デジタルSFN波測定装置1によれば、シンボル抽出電力スペクトル変換手段9によって、1シンボル毎に、当該シンボルが電力スペクトルに変換されて、電力スペクトル平均化手段11により、加算平均(相加平均)することによって、等価的な雑音成分の影響が軽減されている。このため、雑音のある環境であっても、強度の低いDU比を誤差が生じることなく測定することができる。
或いはまた、この地上デジタルSFN波測定装置1によれば、電力スペクトル分布変換手段13によって、電力スペクトルが周波数領域の全域に分布するように、電力スペクトルの分布が標本周波数領域幅に変換されることで、電力スペクトルが存在する幅(範囲)よりも、標本周波数領域の幅(範囲)が広くなるので、分布変換電力スペクトルの分布から遅延プロファイルに変化した際に生じる誤差を少なくすることができる。
さらにまた、この地上デジタルSFN波測定装置1によれば、遅延時間端数DU比誤差補正手段17によって、分布変換電力スペクトルから遅延プロファイルを変換する際に生じる、遅延係数の端数によるDU比の測定値に理論的に生じる誤差が補正され、補正したDU比を測定することができる。
そしてまた、この地上デジタルSFN波測定装置1によれば、ガードインターバル超時間DU比誤差補正手段19によって、遅延波の遅延時間が有効シンボル期間に混入することで生じるDU比測定結果の誤差が補正される、つまり、DU比の誤差を補正して、正確な遅延プロファイルを測定することができる。
なお、この地上デジタルSFN波測定装置1によって、測定した測定結果の遅延時間を補正する場合は、当該遅延時間に端数(整数でない数)が伴う場合だけである。遅延時間に端数があるか否かの判定は、隣接した遅延次数に大きい強度の遅延インパルスがある場合に行っており、ここでは、端数がある場合とない場合との間に、遅延時間の真値があると判断している。端数とは識別可能な遅延時間(単位時間)内の値である。
〈地上デジタルSFN波測定装置の動作〉
次に、図2に示すフローチャートを参照して、地上デジタルSFN波測定装置1の動作について説明する(適宜、図1参照)。
まず、地上デジタルSFN波測定装置1は、周波数変換手段3によって、入力されたOFDM波の直接波および遅延波を中間周波に変換し(ステップS1)、同期検波手段5によって、中間周波を同期検波し、検波した結果得られた数値データ(IデータおよびQデータ)を処理手段7のシンボル抽出電力スペクトル変換手段9に出力する(ステップS2)。
続いて、地上デジタルSFN波測定装置1は、シンボル抽出電力スペクトル変換手段9によって、数値データ(IデータおよびQデータ)からOFDM波のシンボル(シンボル期間のデータ)を抽出し、電力スペクトルに変換する(ステップS3)。そして、地上デジタルSFN波測定装置1は、電力スペクトル平均化手段11によって、シンボル抽出電力スペクトル変換手段9で変換された電力スペクトルを相加平均(加算平均)し、電力スペクトル分布変換手段13によって、電力スペクトルの分布を標本周波数領域幅に変換する(ステップS4)。
そして、地上デジタルSFN波測定装置1は、遅延プロファイル変換手段15によって、電力スペクトル分布変換手段13で電力スペクトルの分布が変換された分布変換電力スペクトルを遅延プロファイルに変換する(ステップS6)。その後、地上デジタルSFN波測定装置1は、遅延時間端数DU比誤差補正手段17によって、変換された遅延プロファイルにおける、遅延波の遅延時間の端数によって生じているDU比の誤差を補正し(ステップS7)、そしてまた、ガードインターバル超時間DU比誤差補正手段19によって、変換された遅延プロファイルにおける、ガードインターバル期間を超える遅延時間によって生じているDU比の誤差を補正する(ステップS8)。
〈OFDM波の直接波と遅延波とから遅延プロファイルを生成するまでの処理について〉
これより、地上デジタルSFN波測定装置1におけるOFDM波の直接波と遅延波とから遅延プロファイルを生成するまでの処理を、数式を交えて説明する。
時間領域信号であるIとQの標本値を採取する時間長をTとし、等間隔で採取する標本の個数をNとすると、サンプリング周波数fsは数式(1)で表すことができる。
fs=N/T ・・・数式(1)
また、時間分解能Δtは数式(2)で表すことができる。
Δt=N/T ・・・数式(2)
また、直接波の振幅をEとし、複数個(Km個とする)の遅延波のうち、k番目の遅延波の遅延時間をmkΔtとし、DU比をDUkとする。なお、mkを「遅延時間係数」ということにする。直接波と遅延波とがこれらの条件で表すと、全スペクトルN個の内、n番目の電力スペクトルPnは数式(3)で表すことができる。
Figure 2005268831
ちなみに、これらの数式(1)〜数式(3)を実行するものが、地上デジタルSFN波測定装置1の処理手段7のシンボル抽出電力スペクトル変換手段9である。
また、この数式(3)は数式(4)として表すこともできる。
Figure 2005268831
なお、これ以降の説明において、数式(4)の〔〕内の第1項はnに関して固定値であるので「固定項」と、第2項は1つの遅延波のDU比であるDUkと遅延時間係数mkとによって定まる値であるので「単一項」と、第3項は2つの遅延波における遅延時間係数mkの相互の積と、相互の差とによって定まる値であるので「相互積項」と呼称することとする。
また、遅延プロファイルの測定とは、数式(4)におけるDU比であるDUkと遅延時間係数mkとを求めることであり、これらは、数式(4)で表される電力スペクトルPnをフーリエ変換することにより、インパルスに変換して遅延インパルスの存在する次数から、まず、遅延時間係数mkを求めることができ、mk次のインパルスの大きさがDUkの値であるから、このDUkを求めることができる。
しかし、数式(4)によるフーリエ変換の結果として現れるインパルスには、k番目の遅延波に係る遅延時間係数mkと、DUkとの2つ以外に、相互積項による(mk−mj)次のインパルスにDUk、DUjの値も現れる。このように出現するインパルスを遅延インパルスということとする。
この数式(4)によるフーリエ変換の結果に含まれているインパルスの中から遅延プロファイルの測定に必要な項目のみを識別して抽出する条件(方法)として、DUk<1とすれば、インパルスの中で最大の値となるものは単一項によるものとなり、さらに、インパルスの中で次に大きな値となるものも単一項によるものである。
そして、単一項によるインパルスの値が2個(最大の値、次に大きな値)分かると、これらに値による相互積項の次数から相互積項によるインパルス(インパルスの値)が分かる。そしてまた、これまでに分かったインパルス(インパルスの値)を除きインパルスの中で最大となるもの(つまり、インパルスの中で3番目に大きな値)も単一項によるものである。すると、既知の単一項によるインパルスの値と、新たに分かった単一項によるインパルスの値との全ての組み合わせによって、新たな相互積項によるインパルスの次数が分かる。このようなインパルスを検索して、当該インパルスの値をチェックする動作を順次繰り返していけば、多くの遅延波が含まれる場合に、単一項の成分の識別および抽出も可能である。
ここまでの説明を数式として表すと、まず、数式(4)によるフーリエ変換の結果に含まれているインパルスにおいて、k番目の遅延波によるインパルスの値Pkは数式(5)で表される。
k=E2DUk ・・・数式(5)
なお、数式(5)の値が現れる次数はmkである、次数0次には数式(4)の〔〕内の第1項が現れ、この値をP0とすると、このP0は数式(6)で表される。
Figure 2005268831
なお、数式(5)および数式(6)において、E2とDUkとが未知数であるが、両式からE2を解くと、数式(7)が得られ、E2を数式(5)に与えてDUkを解くと、数式(8)が得られる。
Figure 2005268831
DUk=Pk/E2 ・・・数式(8)
ちなみに、これらの数式(5)〜数式(8)を実行するものが、地上デジタルSFN波測定装置1の処理手段7の遅延プロファイル変換手段15である。
なお、遅延時間係数mkが整数の場合、インパルスはmk次のみに現れ、他の次数にはインパルス(インパルスの値)は現れない。ところが、遅延時間係数mkが整数でない場合、1つの遅延波による電力スペクトルPnのFFT結果は、単一のインパルス以外にもインパルス(インパルスの値)を持ち、広がりを持った応答となる。
そこで、まず、遅延時間係数をmk+Δとした場合の電力スペクトルをFFTした結果に含まれるmk次に関する値をXmkおよびYmkとし、(mk+j)次に関する値をXmk+jおよびYmk+jとする。すると、XmkおよびYmkは、数式(9)および数式(10)で表される。
Figure 2005268831
Figure 2005268831
また、Xmk+jおよびYmk+jは、数式(11)および数式(12)で表される。
Figure 2005268831
Figure 2005268831
そして、数式(9)および数式(10)からΔを解くことができ、j=1とした場合には数式(13)で表される。
Figure 2005268831
なお、数式(13)におけるKは数式(14)で表される。
K=Xmk+1/Xmk ・・・数式(14)
また、数式(13)で得られたΔを数式(9)に代入すると、Dukを求める算出式が得られる。この算出式は数式(15)で表される。
Duk=2πXmk/sin(2πΔ)Gmk ・・・数式(15)
なお、この数式(15)におけるGmkは、数式(16)で表される。
Figure 2005268831
ちなみに、これらの数式(9)〜数式(16)を実行するものが、地上デジタルSFN波測定装置1の処理手段7の遅延時間端数DU比誤差補正手段17である。
そして、遅延波の遅延時間がガードインターバル期間を超えると、1つの前のシンボルが有効シンボル期間に混入してしまうため、表示されるDU比であるXduは、Dukと異なり、数式(17)で表される。
Figure 2005268831
但し、この数式(17)において、Nは有効シンボルの分割数を、mkは遅延時間係数を表している。また、θ1=2π(mk/N)を満たし、K0は、有効シンボル期間のキャリア振幅と、直前の有効シンボル期間のキャリア振幅との比を2乗した値の曲線を、周波数で積分した際の平均値であり、通常のOFDM信号形式とは、異なる値となり、例えば、OFDM信号の変調方式が64QAMの場合には、K0は、73/3の値となり、16QAMの場合には、K0は33/3の値となる。
ここで、数式(17)におけるXduとDukとの関係は、2次方程式のxとyとの関係に相当するので、Dukを解くと、Xduは数式(18)で表される。但し、数式(18)のa、b、cは数式(19)で表される関係を満たしている。
Figure 2005268831
Figure 2005268831
すなわち、数式(17)の値で表示されたものは測定すべき真値とは異なる(DU比の誤差が含まれているもの)が、数式(18)の値で表示されたものは測定すべき真値である(DU比の誤差が補正された正確なもの)と言える。
ちなみに、これら数式(17)〜数式(19)を実行するものが、地上デジタルSFN波測定装置1の処理手段7のガードインターバル超時間DU比誤差補正手段19である。
ここまで、地上デジタルSFN波測定装置1におけるOFDM波の直接波と遅延波とから遅延プロファイルを生成するまでの処理を、数式を交えて説明したように、当該地上デジタルSFN波測定装置1では、雑音のある環境であっても影響されずに(測定する環境に影響されない)、誤差の少ないDU比および遅延波の遅延時間を含むOFDM波の遅延プロファイルを測定することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態には限定されない。本実施形態では、地上デジタルSFN波測定装置1として説明したが、例えば、当該装置1の各構成の処理動作を一つずつの過程ととらえた地上デジタルSFN波測定方法とみなすことができるし、各構成の処理動作を汎用的或いは特殊なプログラムで記述した地上デジタルSFN波測定プログラムとみなすことも可能である。これらの場合、地上デジタルSFN波測定装置1と同様の効果を得ることができる。
本発明の実施形態に係る地上デジタルSFN波測定装置のブロック図である。 図1に示した地上デジタルSFN波測定装置の動作を説明したフローチャートである。 図1に示した地上デジタルSFN波測定装置の同期検波手段のブロック図である。 図1に示した地上デジタルSFN波測定装置のシンボル抽出電力スペクトル変換手段におけるシンボルの抽出の仕方(切り取る方法)を示した図である。 図1に示した地上デジタルSFN波測定装置のシンボル抽出電力スペクトル変換手段における電力スペクトルの変換(分析)を示した図である。 (a)は、1シンボル(単シンボル)の電力スペクトルを示した図である。 (b)は、(a)に示した1シンボル(単シンボル)の電力スペクトルから得られた遅延プロファイルを示した図である。 (c)は、多数のシンボルの電力スペクトルを加算平均した加算平均電力スペクトルを示した図である。 (d)は、(c)に示した加算平均電力スペクトルから得られた遅延プロファイルを示した図である。 (a)は、標本周波数領域幅(標本データ領域)の全域に分布する電力スペクトルを示した図である。 (b)は、(a)に示した電力スペクトルを変換した遅延プロファイルを示した図である。 (c)は、標本周波数領域幅(標本データ領域)の中で部分的に分布している電力スペクトルを示した図である。 (d)は、(c)に示した電力スペクトルを変換した遅延プロファイルを示した図である。 電力スペクトルが分布する幅を変換する動作を説明した説明図である。 電力スペクトルを遅延プロファイルに変換する手順を説明した説明図である。
符号の説明
1 地上デジタルSFN波測定装置
3 周波数変換手段
5 同期検波手段
7 処理手段
9 シンボル抽出電力スペクトル変換手段
11 電力スペクトル平均化手段
13 電力スペクトル分布変換手段
15 遅延プロファイル変換手段
17 遅延時間端数DU比誤差補正手段
19 ガードインターバル超時間DU比誤差補正手段

Claims (6)

  1. OFDM方式による地上デジタルの単一周波数ネットワークにおけるOFDM波を測定する地上デジタルSFN波測定装置であって、
    前記OFDM波が直接波と遅延波とからなり、当該直接波および当該遅延波の電界強度を測定すると共に、中間周波に変換する周波数変換手段と、
    この周波数変換手段で変換された中間周波を直交同期検波して得られた波形の数値データとして取得する同期検波手段と、
    この同期検波手段で取得した数値データに基づいて、前記遅延波の遅延時間と、前記直接波と前記遅延波との強度の比であるDU比とを含む遅延プロファイルを測定すると共に、前記OFDM波の信号配置図を出力し、変調誤り率を測定する処理を施す処理手段と、
    を備えることを特徴とする地上デジタルSFN波測定装置。
  2. 前記処理手段は、
    前記OFDM波に含まれる各シンボルを抽出し、電力スペクトルに変換するシンボル抽出電力スペクトル変換手段と、
    このシンボル抽出電力スペクトル変換手段で抽出されて変換された各シンボルの電力スペクトルを平均化する電力スペクトル平均化手段と、
    この電力スペクトル平均化手段で平均化された各シンボルの電力スペクトルの分布を予め設定した領域に変換する電力スペクトル分布変換手段と、
    この電力スペクトル分布変換手段で電力スペクトルの分布が変換された分布変換電力スペクトルを、前記遅延プロファイルに変換する遅延プロファイル変換手段と、
    この遅延プロファイル変換手段で変換された遅延プロファイルに含まれる前記遅延波の遅延時間と、この遅延時間を識別可能な整数倍の最小遅延時間との差である端数によって生じるDU比の誤差を補正する遅延時間端数DU比誤差補正手段と、
    この遅延時間端数DU比誤差補正手段でDU比が補正されたDU比補正遅延プロファイルに含まれる前記遅延波の遅延時間が、OFDM波のガードインターバル期間を超える場合に生じるDU比の誤差を補正するガードインターバル超時間DU比誤差補正手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の地上デジタルSFN波測定装置。
  3. 前記シンボル抽出電力スペクトル変換手段は、1シンボル毎に当該シンボルを電力スペクトルに変換し、
    前記電力スペクトル平均化手段は、前記シンボル毎の電力スペクトルを加算平均することを特徴とする請求項2に記載の地上デジタルSFN波測定装置。
  4. 前記電力スペクトル分布変換手段は、前記電力スペクトルが周波数領域の全域に分布するように、前記電力スペクトルの分布を標本周波数領域幅に変換することを特徴とする請求項2または請求項3に記載の地上デジタルSFN波測定装置。
  5. 前記遅延時間端数DU比誤差補正手段は、前記分布変換電力スペクトルから前記遅延プロファイルに変換する際に、予め設定した遅延時間の端数により、DU比に生じる誤差を補正することを特徴とする請求項2から請求項4のいずれか一項に記載の地上デジタルSFN波測定装置。
  6. 前記ガードインターバル超時間DU比誤差補正手段は、前記遅延波の遅延時間が前記ガードインターバル期間を超え、直前のシンボルが、前記OFDM波の有効シンボル期間に混入することで生じるDU比の誤差を補正することを特徴とする請求項2から請求項5のいずれか一項に記載の地上デジタルSFN波測定装置。
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