JP2005267135A - 生体情報管理システムおよびそのプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】生体情報管理システムで用いる使い捨てセンサチップの適切な発注時期を自動的に判定する。
【解決手段】サーバ4に収集された生体情報の数を生体情報計数手段4bで計数し、その計数値を用いてユーザの手元に存在する使い捨てセンサチップ1aの数を把握し、購入時期判定手段5aが使い捨てセンサチップ1aの発注時期を判定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ユーザの生体情報を通信ネットワークを介してサーバに収集し遠隔管理する生体情報管理システムおよびそのプログラムに関するものであり、特に生体情報の測定に用いられる使い捨てセンサチップの購入時期を自動的に判定する技術に関するものである。
近年、日本では人口の急速な高齢化や医療の高度化に伴って、医療費の高騰と健康保険財政の逼迫が懸念され、従来推奨されてきた病気の早期発見、早期治療だけでなく、病気にならないための健康管理が、個人的には勿論、社会的にも求められつつある。
一方、米国においては、病院で行うべき治療と自宅で可能な治療とが明確に区別され、手術をした場合でも患者を数日で退院させ、訪問看護などにより経過を在宅管理することが広く行われている。
これらの、病気を未然に防ぐための健康管理や退院後の在宅管理を効率的に行う手段の一つとして、ユーザの体温、血圧や、家庭用血糖計で測定した血糖値などの生体情報を公衆回線やケーブルテレビ、インターネットなどの通信ネットワークを介してサーバに収集し、収集した生体情報を医師や管理栄養士など遠方に位置する専門家が参照して、必要に応じアドバイスや通院を促したりする生体情報管理システムが提案されている。
こうした生体情報管理システムで用いられる生体情報の測定装置の中には、グルコースと特異的に反応する酵素を塗布した血糖値測定用センサチップなどの使い捨てセンサチップを用いて、生体情報を測定するものもある。
消耗品である使い捨てセンサチップはユーザが定期的に購入する必要があるが、購入時期の管理はユーザ個人に委ねられていた。
消耗品の購入時期を自動的に判定する他分野の技術としては、消耗品に予め装着されたICラベルの記憶内容を非接触で読み取って消耗品の数を自動的に確認し、管理する技術が提案されている(例えば、特許文献を1参照)。
特開2003−97884号公報
使い捨てセンサチップの購入時期の管理をユーザ個人に委ねた場合、ユーザが購入し忘れて使い捨てセンサチップが手元になくなってしまい、生体情報を必要時に測定できなくなる恐れがある。
一方、特許文献1で提案されている技術を用いた場合には、使い捨てセンサチップの残数が電子的にわかるので、残数が所定の値を割った適切な時期に購入を促すことができるが、センサチップメーカがセンサチップの一つ一つにICラベルを装着してくれない限り、ユーザが自前でICラベルを用意し、予め使い捨てセンサチップ一つ一つに装着しておかねばならないという課題がある。
本発明は上記課題を解決し、センサチップメーカの協力もユーザ個人の労力も要することなく、使い捨てセンサチップの適切な購入時期を自動的に判定することを目的としてなされたものであり、サーバに収集された生体情報の数を計数する生体情報計数手段と、生体情報計数手段の計数結果を用いて判定される時期に使い捨てセンサチップの購入を促す購入推奨手段とを備えている。
使い捨てセンサチップは、ユーザが生体情報を測定する度に一つずつ消費される。一方、サーバには、ユーザが生体情報を測定する度に生体情報が一つずつ記憶される。
従って、サーバに収集された生体情報の数を生体情報計数手段により計数することで、ユーザが消費した使い捨てセンサチップの個数を把握することができ、購入時期判定手段はユーザの手元にある使い捨てセンサチップが残りわずかになった適切な時期に、使い捨てセンサチップの購入時期が到来していると判定し、ユーザに購入を促すことができる。
第1の発明は、使い捨てセンサチップを用いて測定されたユーザの生体情報を通信ネットワークを介してサーバに収集し遠隔管理する生体情報管理システムであって、サーバに収集された生体情報の数を計数する生体情報計数手段と、生体情報計数手段の計数結果を用いて判定される時期に使い捨てセンサチップの購入を促す購入推奨手段とを備えた構成としているので、サーバに収集された生体情報の数に基づいてユーザが消費した使い捨てセンサチップの個数を把握し、適切な時期に使い捨てセンサチップの購入時期が到来していると判定し、ユーザに購入を促すことができる。
第2の発明は、使い捨てセンサチップを用いて測定されたユーザの生体情報を通信ネットワークを介してサーバに収集し遠隔管理する生体情報管理システムのプログラムであって、サーバに収集された生体情報の数を計数する生体情報計数手段と、生体情報計数手段の計数結果を用いて判定される時期に使い捨てセンサチップの購入を促す購入推奨手段としてコンピュータを機能させることを特徴とするプログラムである。
そして、汎用の情報処理装置として構成されたハードウェア資源を協調動作させて、本発明の生体情報管理システムの少なくとも一部を容易に実現することができる。また、記録媒体や通信回線を介して配布し、新たな機能の追加や機能の更新を容易に行うことができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、本実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1の生体情報管理システムを示す構成図である。
図1において、当該生体情報管理システムは、血圧などユーザの生体情報を測定する生体情報測定手段1と、生体情報測定手段1から生体情報を読み出すユーザ端末2と、通信ネットワーク3と、生体情報を収集するサーバ4とを備えて構成される。生体情報測定手段1は、生体情報を電気信号として検出する使い捨てセンサチップ1aと、電気信号から所定の計算式を用いて生体情報の値を算出する生体情報算出手段1bとを備えている。ユーザ端末2は、汎用の個人用コンピュータで実現している。通信ネットワーク3は、公衆回線やケーブルテレビ、ADSLなどを用いたインターネットを利用して実現している。サーバ4は、生体情報を保存するデータベース4aと、生体情報の数を計数する生体情報計数手段4bと、生体情報計数手段4bの計数結果を用いて判定される時期に使い捨てセンサチップ1aの購入をユーザに促す購入推奨手段5とを備えている。この購入推奨手段5は、使い捨てセンサチップ1aを購入すべき時期を判定する購入時期判定手段5aと、判定結果に基づきユーザに使い捨てセンサチップ1aを購入するよう促す推奨手段5bとを備えている。
サーバ4は、ハードウェア的には中央演算処理装置(いわゆるCPU)と、プログラムや恒久的なデータを記録した記憶装置と、一時的なデータを格納する高速アクセス可能なメモリと、入出力装置とを備えた汎用の情報処理装置として構成し、それらのハードウェア資源を協調動作させる予め記憶装置に記憶されたプログラムによって、ソフトウェア的に実現してもよい。
また、図2は、購入時期判定手段5aが行う判定処理を表わすフローチャートである。
以下、生体情報測定手段1が生体情報の一つである血糖値を測定する場合を例として、動作、作用を説明する。
使い捨てセンサチップ1aは、グルコースと特異的に反応して酸化反応を引き起こす酵素を塗布されたグルコース検出センサにより構成されており、ユーザが使い捨てセンサチップ1aに微量の血液を付着させたとき酸化反応が発生し、酸化反応に伴う電流を血液中のグルコース濃度に対応した大きさで出力する。使い捨てセンサチップ1aは、グルコース濃度を一度測定すると破棄され、再利用できない。
生体情報算出手段1bは、使い捨てセンサチップ1aの出力電流の大きさから、所定の計算式を用いてユーザの血糖値を算出する。
ユーザ端末2は、RS232Cケーブルで生体情報測定手段1に接続され、同ケーブルを介して生体情報測定手段1が測定した生体情報を読み出し、通信ネットワーク3を介してサーバ4へと送信する。読み出された生体情報は、生体情報測定手段1から自動的に消去される。
サーバ4は、通信ネットワーク3を介して生体情報を受信し、データベース4aに記録する。
記録された生体情報は、通信ネットワーク3を介して医師や管理栄養士などの専門化が、専用ソフトウェアをインストールした汎用コンピュータ(図示せず)から参照し、必要に応じて指示を出すことができる。
生体情報計数手段4bは、新たな生体情報がデータベース4aに記憶されたとき、その生体情報を測定したユーザの、生体情報測定手段1で測定された生体情報の数を計数する。
購入推奨手段5中の購入時期判定手段5aは、生体情報計数手段4bの計数結果を用いて、ユーザが使い捨てセンサチップ1aを新たに発注すべきか否かを判定する。以下、この判定処理について、図2を参照しながら説明する。
購入時期判定手段5aは、ステップS1において、生体情報計数手段4bの計数結果をXとする。また、一箱単位で使い捨てセンサチップ1aを購入したとき、総計いくつの使い捨てセンサチップ1aを購入することになるかを表わす数、すなわち、一箱中の使い捨てセンサチップ1aの数をAとする。また、Aから所定の定数Mを減算した値をNとする。ここで定数Mは、ユーザの手元に残る使い捨てセンサチップ1aがM個になったとき使い捨てセンサチップ1aを新たに発注すべきことを表わす値である。
ステップS2において、購入時期判定手段5aは、X%Aの値とNとを比較する。ここで%はモジュラー演算子であり、X%AはXをAで除算したときの余りを表わす。この余りの値がNと等しい場合には(ステップS2でYES)、ステップS3へと進んで、使い捨てセンサチップ1aを発注すべき時期であると判定する。一方、X%AがNと異なる場合には(ステップS2でNO)、ステップS4へと進んで、発注すべき時期ではないと判定する。
例えば、Aが100、Mが10である場合を例にとると、N=90となるので、Xが90、190、290、390・・・・の場合には使い捨てセンサチップ1aを発注すべき時期であると判定し、それ以外の場合には発注すべき時期ではないと判定する。すなわち、ユーザが一箱単位で使い捨てセンサチップ1aを購入すれば、ユーザの手元に残っている使い捨てセンサチップ1aが丁度M個になったとき、購入時期判定手段5aは発注すべき時期であると判定することになる。
図1に戻って、推奨手段5bは、購入時期判定手段5aが発注すべき時期であると判定したとき、通信ネットワーク3を介してユーザ端末2と通信を行い、使い捨てセンサチップ1aの購入を促す画面をユーザ端末2の画面上に表示して、その場で購入するか否かを尋ねる。
一方、購入時期判定手段5aが発注すべき時期ではないと判定したときには、推奨手段5bはユーザ端末2との通信を行わず、ユーザ端末2の画面上に何も表示しない。
ユーザがユーザ端末2を操作してその場で購入するという意思表示をすると、推奨手段5bは、使い捨てセンサチップ1aを扱う店舗へ注文書を送信する。
本実施の形態によれば、ユーザの手元に残っている使い捨てセンサチップ1aがM個になったとき、購入推奨手段5が使い捨てセンサチップ1aを購入すべき時期であると自動的に判定し、ユーザに購入するよう促すので、ユーザが購入し忘れて使い捨てセンサチップ1aが手元からなくなってしまい、生体情報を測定すべきときに測定できないという自体が発生するのを未然に防止することが可能となる。
また、特許文献1の技術を用いる場合のように、使い捨てセンサチップ1a一つ一つにICラベルを装着しなくても、使い捨てセンサチップ1aの購入時期を良好に判定することが可能となる。
なお、上記実施の形態では、生体情報測定手段1が血糖計であり使い捨てセンサチップ1aがグルコース検出センサである場合を例として説明したが、尿検査に用いられる検査紙を使い捨てセンサチップ1aとし、検査紙の色を光学的に読み取って尿蛋白などを算出する尿検査計を生体情報測定手段1として用いるなど、血圧以外の生体情報を測定対象としても勿論構わない。
また、購入推奨手段5がユーザに購入を促す画面をユーザ端末2に表示する際に、ユーザの手元に使い捨てセンサチップ1aがM個残っていると想定している旨を一緒に表示し、必要に応じて実際に残っている数をユーザが入力できるようにしてもよい。このようにすれば、定数Mとユーザが入力した数との差を補正値としてデータベース4aに記憶しておき、以後、購入時期判定手段5aが購入時期を判定する際にはステップS1でNをA+補正値−Mとして求めることにより、ユーザが生体情報の測定に失敗したりして実際に消費された使い捨てセンサチップ1aの数とデータベース4aに記憶されている生体情報の数とが一致しなくなった場合でも、その差を勘案して正しく発注時期を判定することが可能となる。
また、ユーザが過去に使い捨てセンサチップ1aを何箱発注したかを表わす値Bをデータベース4aに記憶しておき、ユーザの手元に残っているであろう使い捨てセンサチップ1aの数をA×B−Xとして算出し、ステップS2の判定条件をA×B−X≦Mとするなど、値Xを用いて図2とは異なる計算式で発注時期を判定しても、同様の効果が得られるのは言うまでもない。
また、データベース4aに生体情報と共にその測定日時を記憶しておき、生体情報計数手段4bは、データベース4aに記憶されている生体情報の総数Xだけでなく、過去一週間にデータベース4aに記憶された生体情報の数Yも計数し、購入時期判定手段5aはステップS2でXの代わりにX+Yを用いて一週間後にユーザの手元に残るであろう使い捨てセンサチップ1aの予想値に基づいて判定処理を行うなど、測定日時情報を加味して使い捨てセンサチップ1aの購入を促す時期を決定してもよい。
なお、本実施の形態で説明した各手段は、ハードウェア的には中央演算処理装置(いわゆるCPU)、メモリー、記憶装置、入出力装置を備えた汎用の情報処理装置として構成し、それらのハードウェア資源を協調動作させるプログラムによりソフトウェア的に実現してもよい。このようにすれば、プログラムを磁気ディスクや光ディスクなどの記録媒体やインターネットなどの通信回線を介して配布し、新たな機能の追加や機能の更新を容易に行うことができる。
本発明は、使い捨てのセンサチップを用いてユーザの生体情報を測定するあらゆる機器に利用可能である。
本発明の実施の形態1における生体情報管理システムの構成図 本発明の実施の形態1における購入推奨のフローチャート
符号の説明
1 生体情報測定手段
1a 使い捨てセンサチップ
3 通信ネットワーク
4 サーバ
4b 生体情報計数手段
5 購入推奨手段
5a 購入時期判定手段
5b 推奨手段

Claims (2)

  1. 使い捨てセンサチップを用いて測定されたユーザの生体情報を通信ネットワークを介してサーバに収集し遠隔管理する生体情報管理システムであって、前記サーバに収集された生体情報の数を計数する生体情報計数手段と、前記生体情報計数手段の計数結果を用いて判定される時期に前記使い捨てセンサチップの購入を促す購入推奨手段とを備えた生体情報管理システム。
  2. 使い捨てセンサチップを用いて測定されたユーザの生体情報を通信ネットワークを介してサーバに収集し遠隔管理する生体情報管理システムのプログラムであって、前記サーバに収集された生体情報の数を計数する生体情報計数手段と、前記生体情報計数手段の計数結果を用いて判定される時期に前記使い捨てセンサチップの購入を促す購入推奨手段としてコンピュータを機能させることを特徴とするプログラム。
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