JP2005266761A - 半透過型液晶表示装置および半透過型液晶表示装置の製造方法、ならびにtft基板およびtft基板の製造方法 - Google Patents

半透過型液晶表示装置および半透過型液晶表示装置の製造方法、ならびにtft基板およびtft基板の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 Alが現像液に溶出することによるITOの腐食を防止するとともに、製造工程が簡略化できる半透過型液晶表示装置とその製造方法およびTFT基板とその製造方法を提案する。
【解決手段】 反射膜15、17の上層に現像液中のAlの電位を引き上げる金属膜16、18を形成するので、Alが溶出した場合でも、現像液の電位はITOの腐食電位より高い電位に維持され、現像液がゲート端子4およびソース端子8上に形成されたITO膜13、14に到達してもITO膜(13、14)は腐食しない。
【選択図】図2

Description

本発明はOA機器等の画像、文字情報の表示装置として用いられるアクティブマトリクス方式の表示装置に関し、画素領域に透過領域と反射領域を備えた半透過型の液晶表示装置およびその製造方法、ならびに半透過型液晶表示装置、画素領域を反射材料で形成した反射型液晶表示装置、および電界発光型(エレクトロルミネセンス;EL等)表示装置に用いられるTFT基板およびTFT基板の製造方法に関する。
一般的な半透過型液晶表示装置に用いられるTFT(薄膜トランジスタ)基板の画素領域には、バックライト光を透過させるための透過領域と、液晶層に入射した周囲光を反射するための反射領域が設けられる。
また、反射型液晶表示装置に用いられるTFT基板の画素領域は、反射材料で形成され、バックライト光の代わりに反射光の透過と遮断を液晶パネルで切り替える。さらに、近年ではバックライト光の代わりに電気光学素子として、TFT基板の画素領域をELなどの発光体および反射材料で形成した電界発光型表示装置も用いられるようになってきた。
このような半透過型液晶表示装置、反射型液晶表示装置および電界発光型表示装置に用いられるTFT基板においては、光透過性を有する導電膜としてインジウム酸化薄膜(IndiumThin Oxideであり、以下ITOと称する)膜と、ITO膜上に反射特性に優れているAl膜をパターニングして、画素領域を形成する。
また、TFTに電圧を印加するために、表示装置の表示領域外に形成するゲート配線およびソース配線の端子部をITO膜で覆うように形成し、ゲート配線およびソース配線の酸化を防ぐとともに、駆動用回路となるドライバIC端子との接続を良好なものとしている。
Al膜は現像液を使用する写真製版によりパターン形成するが、Al膜を形成する際にピンホールが発生する。また、現像に使用する現像液にAlが溶出することによりAl膜にピンホールが発生する。この際、現像液がAl膜中に生じたピンホールを通じてITO膜に到達すると、電食反応が生じ画素領域および端子部のITOが腐食(還元)してしまう。
この問題を解決するために下記特許文献1に記載された液晶表示装置は、ITO上にCr、Al、Crを順次積層することにより、現像液にAlが溶出することを防止している。
また、下記特許文献2に記載の半導体装置の製造方法においては、ITO膜上にNi膜、Al膜を形成し、現像液におけるAlの電位をITOの腐食電位より高い電位に維持することにより、Al膜やNi膜にITO膜まで到達するピンホールが存在していた場合に生じる、ITOの腐食を防止している。
特開2003−50389号公報(第8−10頁、第8−10図) 特開平5−242744号公報(第2−4頁、第1−4図)
しかしながら、特許文献1に記載のTFT基板の製造方法においては、AlとCrは同じエッチング液でエッチングを行うことができないので、2回のエッチングが必要となる。また、反射領域をCrで形成すると反射特性が低いため、最終的には除去する必要があり、製造工程が非常に複雑になるという問題があった。
また、特許文献2に記載の半導体装置においては、Al膜は現像液に触れる表面に形成されるため、現像液にAlが溶出しやすい。さらに、Ni膜がAl膜の下層に形成されているため、Alが溶解した現像液をITOの腐食電位より高い電位に維持するNi膜の効果が十分に得られず、ITOの腐食を完全に防ぐことはできない。また、Alは乾式エッチング、Ni膜はウェットエッチの2回のエッチングでパターニングするため、製造工程が複雑になるという問題があった。
本発明は上述のような課題を解決するためになされたもので、Alが現像液に溶出することによるITOの腐食を防止するとともに、製造工程が簡略化できる半透過型液晶表示装置およびその製造方法を提供することを目的とする。
また、本発明は半透過型液晶表示装置、反射型液晶表示装置、および電界発光型表示装置に用いられるTFT基板およびTFT基板の製造方法を提供することを目的とする。
また、本発明は電界発光型表示装置に用いられるTFT基板およびTFT基板の製造方法では、有機電界発光層に注入するホールキャリアの供給効率を上げることで、発光効率を上げることのできるTFT基板およびTFT基板の製造方法を提案することを目的とする。
本発明の半透過型液晶表示装置は、バックライト光を透過させる透過領域と、外部から入射した周囲光を反射させる反射領域とを液晶駆動素子とともに絶縁性基板上に配して構成される半透過型液晶表示装置であって、前記反射領域は、前記透過領域を形成する透明導電膜上に設けられる少なくともAlを含む反射膜、およびこの反射膜上に形成されるNi、Fe、Pd、Pt、Rh、Re、Ru、Co、In、Nb、V、Mo、W、Zrのうち少なくともいずれか1つを含む金属膜を有することを特徴とする。
また、本発明の別の半透過型液晶表示装置は、バックライト光を透過させる透過領域と、外部から入射した周囲光を反射させる反射領域とを液晶駆動素子とともに絶縁性基板上に配して構成される半透過型液晶表示装置であって、前記反射領域は、前記透過領域を形成する透明導電膜の上に設けられ、8族元素であるNi、Fe、Pd、Pt、Rh、Ru、Coのうち少なくともいずれか1つを含むAl合金で形成されることを特徴とする。
本発明の半透過型液晶表示装置の製造方法は、バックライト光を透過させる透過領域と、外部から入射した周囲光を反射させる反射領域とを液晶駆動素子とともに絶縁性基板上に配して構成される半透過型液晶表示装置の製造方法であって、透明導電膜上に少なくともAlを含む反射膜を形成し、前記反射膜上にNi、Fe、Pd、Pt、Rh、Re、Ru、Co、In、Nb、V、Mo、W、Zrのうち少なくともいずれか1つを含む金属膜を形成し、前記金属膜上に上記透過領域に対応するマスクパターンを形成し、前記マスクパターンを介して上記反射膜および金属膜を同時にエッチングすることにより上記透過領域を形成することを特徴とする。
また本発明のTFT基板は、バックライト光を透過させる透過領域と、外部から入射した周囲光を反射させる反射領域とを液晶駆動素子とともに絶縁性基板上に配して構成されるTFT基板であって、前記反射領域は、前記透過領域を形成する透明導電膜上に設けられる少なくともAlを含む反射膜、およびこの反射膜上に形成されるNi、Fe、Pd、Pt、Rh、Re、Ru、Co、In、Nb、V、Mo、W、Zrのうち少なくともいずれか1つを含む金属膜を有することを特徴とする。
また本発明による別のTFT基板は、外部から入射した周囲光を反射させる画素領域と、液晶駆動素子と、透明導電膜で覆われ、前記液晶駆動素子に表示信号および電圧を印加する端子群とを絶縁性基板上に配して構成されるTFT基板であって、前記画素領域は、少なくともAlを含む反射膜、およびこの反射膜上に形成されるNi、Fe、Pd、Pt、Rh、Re、Ru、Co、In、Nb、V、Mo、W、Zrのうち少なくともいずれか1つを含む金属膜を有することを特徴とする。
また本発明による更に別のTFT基板は、電界発光層と、この電界発光層を駆動する陽極電極と、陰極電極とにより形成された画素領域、前記画素領域を駆動する駆動素子、および透明導電膜で覆われ、前記駆動素子に表示信号および電圧を印加する端子群を絶縁性基板上に配して構成されるTFT基板であって、前記画素領域は少なくともAlを含む反射膜、およびこの反射膜上に形成されるNi、Pd、Pt、Rh、Re、Co、Mo、W、Zrのうち少なくともいずれか1つを含む金属膜を有することを特徴とする。
また本発明による更に別のTFT基板は、バックライト光を透過させる透過領域と、外部から入射した周囲光を反射させる反射領域とを液晶駆動素子とともに絶縁性基板上に配して構成されるTFT基板であって、前記反射領域は、前記透過領域を形成する透明導電膜上に設けられ、8族元素であるNi、Fe、Pd、Pt、Rh、Ru、Coのうち少なくともいずれか1つを含むAl合金で形成されることを特徴とする。
また本発明による更に別のTFT基板は、外部から入射した周囲光を反射させる画素領域と、液晶駆動素子と、透明導電膜で覆われ、前記液晶駆動素子に表示信号および電圧を印加する端子群と、を絶縁性基板上に配して構成されるTFT基板であって、前記画素領域は、8族元素であるNi、Fe、Pd、Pt、Rh、Ru、Coのうち少なくともいずれか1つを含むAl合金で形成されることを特徴とする。
また本発明のTFT基板の製造方法は、バックライト光を透過させる透過領域と、外部から入射した周囲光を反射させる反射領域とを液晶駆動素子とともに絶縁性基板上に配して構成されるTFT基板の製造方法であって、透明導電膜上に少なくともAlを含む反射膜を形成する工程と、前記反射膜上にNi、Fe、Pd、Pt、Rh、Re、Ru、Co、In、Nb、V、Mo、W、Zrのうち少なくともいずれか1つを含む金属膜を形成する工程と、前記金属膜上に前記透過領域に対応するマスクパターンを形成し、前記マスクパターンを介して前記反射膜および金属膜を同時にエッチングすることにより前記透過領域を形成する工程とを含むことを特徴とする。
また本発明による別のTFT基板の製造方法は、外部から入射した周囲光を反射させる画素領域、液晶駆動素子、および透明導電膜で覆われ、前記液晶駆動素子に表示信号および電圧を印加する端子群を絶縁性基板上に配して構成されるTFT基板の製造方法であって、前記端子群の上層に透明導電膜を形成する工程と、画素領域を少なくともAlを含む反射膜で形成する工程と、前記反射膜上にNi、Fe、Pd、Pt、Rh、Re、Ru、Co、In、Nb、V、Mo、W、Zrのうち少なくともいずれか1つを含む金属膜を形成し、前記金属膜上に前記画素領域に対応するマスクパターンを形成する工程と、前記マスクパターンを介して前記反射膜および金属膜を同時にエッチングすることにより前記画素領域を形成する工程とを含むことを特徴とする。
また本発明による更に別のTFT基板の製造方法は、電界発光層と、当該電界発光層を駆動する陽極電極と、陰極電極とにより形成された画素領域、前記画素領域を駆動する駆動素子、および透明導電膜で覆われ、前記駆動素子に表示信号および電圧を印加する端子群を絶縁性基板上に配して構成されるTFT基板の製造方法であって、前記端子群の上層に透明導電膜を形成する工程と、画素領域を少なくともAlを含む反射膜で形成する工程と、前記反射膜上に形成されるNi、Pd、Pt、Rh、Re、Co、Mo、W、Zrのうち少なくともいずれか1つを含む金属膜を形成し、前記金属膜上に前記画素領域に対応するマスクパターンを形成する工程と、前記マスクパターンを介して前記反射膜および金属膜を同時にエッチングすることにより前記画素領域を形成する工程とを含むことを特徴とする。
本発明による半透過型液晶表示装置は、反射膜の上層に現像液中のAlの電位を引き上げる金属膜を形成するので、Alが溶出した場合でも、現像液中のAlの電位はITOの腐食電位より高い電位に維持され、現像液がITO膜に到達してもITO膜は腐食しない。
また、本発明による別の半透過型液晶表示装置は、反射領域が、8族元素であるNi、Fe、Pd、Pt、Rh、Ru、Coのうち少なくともいずれか1つを含むAl合金で形成されるので、現像液中のAl合金の電位はITOの腐食電位より高い電位に維持され、現像液がITO膜に到達してもITO膜は腐食しない。
本発明による半透過型液晶表示装置の製造方法は、反射膜の上層に現像液中のAlの電位を引き上げる金属膜を形成し、この金属膜上のマスクパターンを介して反射膜および金属膜を同時にエッチングすることにより透過領域を形成するので、透過領域の形成工程を簡単化することができる。
また本発明によるTFT基板は、反射領域または画素領域が、少なくともAlを含む反射膜、およびこの反射膜上に形成されるNi、Fe、Pd、Pt、Rh、Re、Ru、Co、In、Nb、V、Mo、W、Zrのうち少なくともいずれか1つを含む金属膜からなるので、Alが溶出した場合でも、現像液中のAlの電位はITOの腐食電位より高い電位に維持され、現像液がITO膜に到達してもITO膜は腐食しない。
また本発明による別のTFT基板は、反射領域または画素領域が、8族元素であるNi、Fe、Pd、Pt、Rh、Ru、Coのうち少なくともいずれか1つを含むAl合金で形成されるので、現像液中のAl合金の電位はITOの腐食電位より高い電位に維持され、現像液がITO膜に到達してもITO膜は腐食しない。
また本発明におけるTFT基板の製造方法は、反射膜の上層に現像液中のAlの電位を引き上げる金属膜を形成し、この金属膜上のマスクパターンを介して反射膜および金属膜を同時にエッチングすることにより透過領域を形成するので、透過領域の形成工程を簡単化することができる。
以下、本発明の半透過型液晶表示装置および製造方法、半透過型液晶表示装置に用いられるTFT基板およびその製造方法、ならびに反射型液晶表示装置、および電界発光型表示装置に用いられるTFT基板およびその製造方法についての実施の形態を図面に基づいて説明する。なお、各図において同一の符号は、同一または実質的に同一の構成として説明を省略する。
実施の形態1.
まず、本発明の実施の形態1である半透過型型液晶表示装置に用いられるTFT基板およびTFT基板の製造方法について詳細に説明する。図1は本実施の形態1に用いられるTFT基板の完成時の概略構成を示す平面図である。図1において、TFT基板上に設けられた複数の各画素領域G1は、光を透過させる透過領域Tと、液晶層に入射した周囲光を反射する反射領域S(図において、網掛けで示した部分)で構成されている。
図2は図1に示すTFT基板の矢視A−A線から見た断面図である。図2において、1は絶縁性基板、2はゲート電極、3は液晶層に電圧を保持させるための補助容量電極であり、この上層に第1の絶縁膜4が設けられる。ゲート電極2上には第1の絶縁膜4を介して、半導体膜5、オーミックコンタクト膜6が設けられる。7はソース電極、8はドレイン電極で、上記の各部材により、液晶駆動素子21が形成される。その上層には第2の絶縁膜9および層間絶縁膜10が形成されている。13は透過領域Tを形成するITO膜であり、ITO膜13上に反射膜14(図において網掛けで示した部分)と金属膜15を積層し、反射領域Sを形成する。
次に図2に示したTFT基板の製造方法について、図3を参照して詳細に説明を行う。図3は本発明に関わる半透過型液晶表示装置を構成するTFT基板20の製造方法について説明するための断面図である。
以下、図3(a)〜(e)に基づいてTFT基板20の製造方法の一実施例を説明する。図3(a)において、絶縁性基板1上に第1の金属薄膜としてCrなどをスパッタリング法を用いて2000Åの厚さで成膜し、写真製版工程によりゲート電極2、補助容量電極3を形成する。次に、CVD法を用いて第1の絶縁膜4としてSiNを4000Å、半導体膜5としてa−Siを1500Å、オーミックコンタクト膜6としてn+−a−Siを300Åを順次成膜して、写真製版工程により、半導体膜5、オーミックコンタクト膜6を形成する。
次に、第2の金属薄膜としてCrなどをスパッタリング法を用いて2000Åの厚さで成膜し、ソース電極7、ドレイン電極8を形成する。次に、第2の絶縁膜9はCVD法を用いてSiNを1000Åの膜厚で成膜する。続いて、層間絶縁膜10としてJSR製PC335を3.2〜3.9μmの膜厚となるようにスピンコート法を用いて塗布形成し、写真製版工程を用いて、透過領域パターン11とコンタクトホール12の各パターンを形成する。
次に、図3(a)に示すように、透明導電膜としてITOをスパッタリング法を用いて、1000Åの厚さで成膜し、写真製版工程により、塩酸と硝酸とを含む溶液を用いてエッチングを行い、ITO膜13を形成する。
次に、図3(b)に示すように、少なくともAlを含む反射膜14をスパッタリング法を用いて3000Åの厚さで成膜し、続いてNi、Fe、Pd、Pt、Rh、Re、Ru、Co、In、Nb、V、Mo、W、Zrの少なくともいずれか1つを含む金属膜15を20〜200Åの厚さで成膜する。金属膜15は、例えばNi単体で構成される。この金属膜15は、Ni、Fe、Pd、Pt、Rh、Re、Ru、Co、In、Nb、V、Mo、W、Zrのいずれかの単体で構成するか、またはそれらのいくつかを合金として構成される。
次に、図3(c)に示すように、フォトレジスト膜16を塗布形成し、所定透過領域Tに対応するパターンを有するマスク(図示せず)を用いて、露光を行う。
次に、図3(d)に示すように、有機アルカリ系のフォトレジスト現像液を用いてフォトレジスト膜16に開口部Pを形成する。
次に、図3(e)に示すように、燐酸と硝酸と酢酸とを含む溶液を用いて反射膜14と金属膜15を同時に除去するエッチングを行い、透過領域T、反射領域Sを形成する。
前述したとおり、反射膜14上にフォトレジスト膜16を形成して現像工程を行う場合、有機アルカリ系のフォトレジスト現像液を用いるとAlが現像液に溶出する。この現像液が反射膜14のピンホールなどからITO膜13に到達すると電食反応によって、ITO膜13が還元腐食する。
ここで、ITOの腐食は腐食電位が−1.3V以下になったときに生じる。Alを単独で現像液に浸漬したときの電位は−1.93Vであり、Alが溶出した現像液では、ITO膜13が腐食電位よりも低い電位に引き下げられるので、ITO膜13の腐食が生じる。よって、ITO膜13の腐食を防ぐためにはITO膜13の電位を−1.3Vよりも高い電位に維持する必要がある。
一方、例えば、Niを現像液に浸漬させたときの電位は0.8Vであり、ITO膜13の腐食電位よりも高い(貴である)。また、Fe、Pd、Pt、Rh、Re、Ru、Co、In、Nb、V、Mo、W、Zrを現像液に浸漬させたときの電位も−0.9〜+0.1であり、ITO膜の腐食電位よりも高い。なお、現像液中におけるPtの電位は+0.1V、Pdの電位は−0.2V、Coの電位は−0.8Vである。
なお、前述の現像液中の電位は、有機アルカリ系の現像液として、テトラメチルアンモニウムヒドロオキシド濃度が2.38%の溶液(PH値が11〜12)を23℃として用い、基準電極として、飽和銀、塩化銀を用いた場合の電位である。
本発明においては、反射膜14の上層に現像液中のAlの電位を引き上げる金属膜15を形成するので、Alが溶出した場合でも、現像液の電位はITOの腐食電位より高い電位に維持される。これにより、現像液がITO膜13に到達してもITO膜13は腐食しない。
Ni等は反射率がAlよりも低く、エッチングレートが遅いため、一括エッチングを行うために金属膜15の膜厚は200Å以下で形成するのが望ましい。なお、金属膜15は20Å以上の膜厚で形成すると、均一な厚さに制御できる。よって、金属膜15は20Å以上200Å以下の膜厚で形成するのが望ましい。
上記実施の形態においては、反射膜14上に金属膜15を形成したが、金属膜15はNi、Fe、Pd、Pt、Rh、Re、Ru、Co、In、Nb、V、Mo、W、Zrのうち少なくともいずれか1つを含むAl合金を用いて20Å〜1000Åの膜厚で形成してもよい。例えば、Niを添加元素として5at%含むAl合金を反射膜14上に500Åの膜厚で形成する。こうしたAl合金はAlを主成分とするため、反射率を損なうことがなく、現像液中のAlの電位をITOの腐食電位より高く維持することができる。また、エッチングレートをAlに近づけることができ、エッチングの断面形状を滑らかにすることができる。
Al合金の現像液中での電位を−1.4V〜−1.1Vとする場合について、Alに添加される添加元素の組成比at%を説明する。Al−Ni合金ではNiは1〜10at%、Al−Pt合金ではPtは0.5〜10at%、Al−Pd合金ではPdは5〜15at%の組成比とするのが適当である。Alに対してCo、RuまたはRhを添加元素として添加する場合には、これらの添加元素の組成比は5〜15%が適当である。またAl−Nb合金ではNbは8〜15at%、Al−Mo合金ではMoは10〜22at%、Al−W合金ではWを8〜15at%、Al−Zr合金ではZrは8〜15at%の組成比とするのが適当である。なお、現像液中での電位を−1.4Vとしても、ITOの腐食反応速度が遅くなり、実際のプロセスでは問題がないので、Al合金の現像液中での電位を−1.4V〜−1.1Vとする場合を想定して、適当な組成比を示した。
また、8族元素であるNi、Fe、Pd、Pt、Rh、Ru、Coのうち少なくともいずれか1つを含む金属膜15を形成した場合、現像液中のAlの電位をITOの腐食電位より高く維持することができ、ITO膜13の腐食反応を生じることなく、金属膜15の膜厚を薄く形成することができるので、Al膜の反射特性を損なうことがない。
なお、反射膜14はNi、Fe、Pd、Pt、Rh、Re、Ru、Co、In、Nb、V、Mo、W、Zrのうち少なくともいずれか1つを含むAl合金としてもよい。これにより、反射膜14と金属膜15のエッチングレートを近づけることが可能となり、エッチングの断面形状を滑らかにすることができる。
また、反射膜14はCu、Si、Nd、Y、Hfの少なくともいずれか1つを含むAl合金としてもよい。これにより、Alのみで反射膜14を形成した場合と比べて結晶粒成長が抑制されるので表面の凹凸が少なくなる。このため、反射膜14の表面は緻密な平坦面となるため、光の散乱が抑えられることで反射膜14の反射率が高まる。
なお、この場合は金属膜15としてNi、Fe、Pd、Pt、Rh、Ru、Re、In、Nb、V、Mo、W、Zr、Coのうち少なくともいずれか1つを含む金属を用いることが望ましい。
また、金属膜15はNi、Fe、Pd、Pt、Rh、Ru、Re、In、Nb、V、Mo、W、Zr、Coのうち少なくともいずれか1つを含むAl合金としてもよい。
また、反射膜14は現像液中のAlの電位を高く維持することができることが可能な8族元素であるNi、Fe、Pd、Pt、Rh、Ru、Coのうち少なくともいずれか1つを含むAl合金としてもよい。この場合、Alと添加元素の組成比は、金属膜15をAlと添加元素とのAl合金とする場合と同じとするのが適当である。反射膜14を上記のAl合金で形成した場合は金属膜15を省略してもよい。これにより、ITOの腐食反応を防止するとともに、半透過型液晶表示装置を構成するTFT基板の製造工程を減少させることができる。
また、反射膜14の下にCr、Ti、Ta、Moのうち少なくともいずれか1つを含む第2の金属膜を50Å〜1000Åの膜厚で形成してもよい(図示せず)。このように形成することによって、反射膜14とITO膜13との電気的なコンタクト抵抗値を下げることができるとともに下地へのカバレッジ性が改善される。これにより、画素の点灯表示不良を防ぐことができる。特にMoを用いると、Alエッチング液によって反射膜14、金属膜15および第2の金属膜を同時に除去するエッチングを行うことができる。
実施の形態2.
図4は本実施の形態2である反射型液晶表示装置に用いられるTFT基板の完成時の概略構成を示す平面図である。図4において、TFT基板上に設けられた複数の各画素領域G2はその領域全体が液晶層に入射した周囲光を反射する反射領域Sによって形成されている。
図5は液晶駆動素子に表示信号および電圧を印加する端子部の断面図と、図4に示すTFT基板の矢視B−B線方向から見た断面図とを示したものである。
図5において、TFT基板40には、液晶駆動素子21に電圧を印加するために表示装置の表示領域外に形成する複数のゲート配線(図示せず)およびソース配線(図示せず)の端子部である複数のゲート端子35およびソース端子34が設けられる。また、37、38はソース端子34、ゲート端子35の上層にそれぞれ設けられたITO膜であり、各画素領域G2には反射膜14と金属膜15とが積層されている。その他の構成は実施の形態1と同様である。
次にTFT基板40の製造方法について、図6を参照して詳細に説明を行う。図6は本実施の形態2に関わる反射型液晶表示装置に用いられるTFT基板40の製造方法について説明するための断面図である。
以下、図6(a)〜(e)に基づいてTFT基板40の製造方法の一実施例を説明する。図6(a)において、絶縁性基板1上に第1の金属薄膜としてCrなどをスパッタリング法を用いて2000Åの厚さで成膜し、写真製版工程によりゲート電極2、補助容量電極3、ゲート端子35を形成する。次に、CVD法を用いて第1の絶縁膜4としてSiNを4000Å、半導体膜5としてa−Siを1500Å、オーミックコンタクト膜6としてn+−a−Siを300Åを順次成膜して、写真製版工程により、半導体膜5、オーミックコンタクト膜6を形成する。
次に、第2の金属薄膜としてCrなどをスパッタリング法を用いて2000Åの厚さで成膜し、ソース端子34、ソース電極7およびドレイン電極8を形成する。次に、第2の絶縁膜9はCVD法を用いてSiNを1000Åの膜厚で成膜する。続いて、層間絶縁膜10としてJSR製PC335を3.2〜3.9μmの膜厚となるようにスピンコート法を用いて塗布形成し、写真製版工程を用いて、ソース端子34上にコンタクトホール22、ゲート端子35上にコンタクトホール23、ドレイン電極8上にコンタクトホール30をそれぞれ形成する。
次に、図6(a)に示すように、透明導電膜としてITOをスパッタリング法を用いて、1000Åの厚さで成膜し、写真製版工程により、塩酸と硝酸を含む溶液を用いてエッチングを行い、ソース端子34上にITO膜37、ゲート端子35上にITO膜38を形成する。
次に、図6(b)に示すように、少なくともAlを含む反射膜14をスパッタリング法を用いて3000Åの厚さで成膜し、続いてNi、Fe、Pd、Pt、Rh、Re、Ru、Co、In、Nb、V、Mo、W、Zrの少なくともいずれか1つを含む金属膜15を20〜200Åの厚さで成膜する。金属膜15は、例えばNi単体で構成される。この金属膜15は、Ni、Fe、Pd、Pt、Rh、Re、Ru、Co、In、Nb、V、Mo、W、Zrのいずれかの単体で構成するか、またはそれらのうち、一種類以上を含む合金として構成される。
次に、図6(c)に示すように、フォトレジスト膜16を塗布形成し、所定の画素領域を形成するマスク(図示せず)を用いて、露光を行う。
次に、図6(d)に示すように、有機アルカリ系のフォトレジスト現像液を用いてフォトレジスト膜16のパターンを形成する。
次に、図6(e)に示すように、燐酸と硝酸と酢酸とを含む溶液を用いて反射膜14と金属膜15を同時に除去する一括エッチングを行い、画素領域G2を形成する。
前述したとおり、反射膜14上にフォトレジスト膜16を形成して現像工程を行う場合、有機アルカリ系のフォトレジスト現像液を用いるとAlが現像液に溶出する。この現像液が反射膜14のピンホールなどからソース端子34上のITO膜37、ゲート端子35上のITO膜38に到達すると電食反応によって、ITO膜37、38が還元腐食する。
ここで、ITOの腐食は電位が−1.3V以下になったときに生じる。Alを単独で現像液に浸漬したときの電位は−1.93Vであり、Alが溶出した現像液では、ITO膜が腐食電位よりも低い電位に引き下げられるので、ITO膜37、38の腐食が生じる。よって、ITO膜37、38の腐食を防ぐためにはITOの電位を−1.3Vよりも高い電位に維持する必要がある。
一方、例えば、Niを現像液に浸漬させたときの電位は0.8Vであり、ITOの腐食電位よりも高い(貴である)。また、Fe、Pd、Pt、Rh、Re、Ru、Co、In、Nb、V、Mo、W、Zrを現像液に浸漬させたときの電位も、前述の通り、−0.9〜+0.1であり、ITOの腐食電位よりも高い。
本実施の形態2において、反射型液晶表示装置を構成するTFT基板40は、反射膜14の上層に現像液中のAlの電位を引き上げる金属膜15を形成するので、Alが溶出した場合でも、現像液の電位はITOの腐食電位より高い電位に維持される。これにより、現像液がITO膜37、38に到達してもITO膜37、38は腐食しない。
実施の形態3.
図7は本実施の形態3による電界発光型表示装置に用いられるTFT基板の完成時の概略構成を示す平面図である。図7において、TFT基板上に設けられた各画素領域G3は、ドレイン電極8と電気的に接続された反射膜を備える陽極電極25と、その上層に形成された有機電界発光層(有機EL層)27と、さらにその上層に形成された陰極電極28とで構成されている。これらの陽極電極25、有機電界発光層27、陰極電極28は、画素領域G3の全面に形成される。
図8は電界発光型表示装置の駆動素子に表示信号および電圧を印加する端子群の断面と、図7に示すTFT基板の矢視C−C線方向から見た断面とを連続的に1つの断面図として示したものである。図8において、1は絶縁性基板、2はゲート電極、36はゲート配線、35はゲート端子であり、この上層に第1の絶縁膜4が設けられる。ゲート端子35は複数個配置される。ゲート電極2上には第1の絶縁膜4を介して、半導体膜5、オーミックコンタクト膜6が設けられる。7はソース電極、8はドレイン電極で上記の各部材により画素を駆動する駆動素子51を形成している。
また、34はソース端子、24は陰極接地(カソードグラウンド)用電極で、これらの上層には第2の絶縁膜9および層間絶縁膜10が形成されている。ソース端子34、陰極接地用電極24も複数個配置される。37、38はソース端子34、ゲート端子35の上層にそれぞれ設けられたITO膜であり、画素領域G3には反射膜をおよび金属膜18を備えた陽極電極25、隣接する画素と画素の間を土手形状に分離する額縁層である有機樹脂膜26、有機材料からなる有機電界発光層27、および陰極電極28が積層されて形成される。有機材料からなる有機電界発光層27は、一般にホール輸送層、発光(EL)層、電子輸送層の少なくとも三層で形成されている。33は有機電界発光層27を含む画素領域G3全体を水分や不純物から遮断するためのガラス等からなる封止材である。
次にTFT基板50の製造方法について、図9を参照して詳細に説明を行う。図9は本実施の形態3の電界発光型表示装置に用いられるTFT基板50の製造方法について説明するための断面図である。
以下、図9(a)〜(e)に基づいてTFT基板50の製造方法の一実施例を説明する。図9(a)において、絶縁性基板1上に第1の金属薄膜としてCrなどをスパッタリング法を用いて2000Åの厚さで成膜して、写真製版工程によりゲート電極2、ゲート端子35およびゲート配線36を形成する。
続いて、CVD法を用いて第1の絶縁膜4としてSiNを4000Å、半導体膜5としてa−Siを1500Å、オーミックコンタクト膜6としてn+−a−Siを300Åの厚さで順次成膜して、写真製版工程により、半導体膜5、オーミックコンタクト膜6を形成する。
次に、第2の金属薄膜としてCrなどをスパッタリング法を用いて2000Åの厚さで成膜して、写真製版工程により、ソース端子34、ソース電極7、ドレイン電極8および陰極接地(カソードグラウンド)用電極24を形成する。
次に、第2の絶縁膜9としてCVD法を用いてSiNを1000Åの膜厚で成膜する。続いて、層間絶縁膜10として例えばアクリル系の感光性樹脂膜であるJSR製の製品名PC335を約2μmの膜厚となるようにスピンコート法を用いて塗布形成し、写真製版工程を用いて、ソース端子34上にコンタクトホール22、ゲート端子35上にコンタクトホール23、陰極接地用電極24上にコンタクトホール29、ドレイン電極8上にコンタクトホール30をそれぞれ形成する。
次に、透明導電膜としてITOをスパッタリング法を用いて、1000Åの厚さで成膜し、写真製版工程により、ソース端子34上にITO膜37、ゲート端子35上にITO膜38および陰極接地用電極24上にITO膜31を端子パッドパターンとして形成する。
次に、図9(b)に示すように、陽極電極25として、少なくともAlを含む反射膜17をスパッタリング法を用いて3000Åの厚さで全面に成膜し、続いてNi、Pd、Pt、Rh、Re、Co、Mo、W、Zrの少なくともいずれか1つを含む金属膜18を20〜200Åの厚さで成膜する。続いて、フォトレジスト膜19を塗布形成し、所定の形状に対応するパターンを有するマスク(図示せず)を用いて、露光を行う。金属膜18は、例えばNi単体で構成される。この金属膜18は、Ni、Pd、Pt、Rh、Re、Co、Mo、W、Zrのいずれかの単体で構成するか、またはそれらのいくつかを合金として構成される。
次に、図9(c)に示すように、有機アルカリ系のフォトレジスト現像液を用いてフォトレジスト膜19のパターンを形成する。
次に、図9(d)に示すように、燐酸と硝酸と酢酸とを含む溶液を用いて反射膜17と金属膜18を同時に一括エッチングを行い(現像工程)、画素領域G3を形成する。
前述したとおり、反射膜17上にフォトレジスト膜19を形成して所定のパターンマスクで露光を行ったのちに現像工程を行う場合、一般的に用いられる上記の有機アルカリ系のフォトレジスト現像液を用いると、反射膜17中のAlの一部が現像液に溶出する。また反射膜17のAlにピンホールが存在すると、現像液中で、反射膜17が、ソース端子34上のITO膜37とゲート端子35上のITO膜38と、陰極接地用電極24上のITO膜31との対向電極となり電食反応がおこる。これにより、Al系反射膜17よりも圧倒的に体積の小さいITO膜37、38、31パターンが激しく還元腐食を生じてしまう。この電食反応によるITOの腐食は現像液中での電位が−1.3V以下になったときに進行する。Alを単独で現像液に浸漬したときの電位は−1.93Vであり、Alが溶出した現像液では、ITO膜が腐食電位よりも低い電位に引き下げられるので、ITO膜37、38、31の腐食が生じる。よって、ITO膜37、38、31の腐食を防ぐためにはITO膜37、38、31の電位を−1.3Vよりも高い電位に維持する必要がある。
一方、例えば、Niを現像液に浸漬させたときの電位は0.8Vであり、ITO膜37、38、31の腐食電位よりも高い(貴である)。また、Pd、Pt、Rh、Re、Co、Mo、W、Zr等を現像液に浸漬させたときの電位も、前述の通り、−0.9〜+0.1Vであり、現像液中でITO膜を腐食させない電位まで引き上げることが可能である。
本実施の形態3においては、反射膜17の上層に現像液中のAlの電位を引き上げる金属膜18を形成するので、Alが溶出した場合でも、現像液の電位はITOの腐食電位より高い電位に維持される。これにより、現像液がITO膜37、38、31に到達してもITO膜37、38、31は腐食しない。
また、金属膜18に用いるNi等は、反射率がAlよりも低く、またエッチングレートが遅いため、高い反射率の維持と一括エッチングを行うためには金属膜18の膜厚は200Å以下とすることが望ましい。なお、金属膜18は20Å以上の膜厚で形成すると、均一な厚さに制御できる。よって、金属膜18の膜厚は20Å以上200Å以下とするのが望ましい。
上述したとおり、陽極電極25として反射膜17上に金属膜18を形成したが、金属膜18はNi、Pd、Pt、Rh、Re、Co、Mo、W、Zrのうちの少なくともいずれか1つを含むAl合金として20Å〜1000Åの膜厚で形成してもよい。例えば、Niを添加元素として5at%含むAl合金を反射膜17上に500Åの膜厚で形成することができる。こうしたAl合金はAlを主成分とするため、反射率を損なうことがなく、現像液中のAlの電位をITOの腐食電位より高く維持できる。また、エッチングレートをAlに近づけることができるので、エッチング後のパターンの断面形状を滑らかにすることができるのでより好ましい。さらに、仕事関数もAlの仕事関数(3.8〜4.3eV)よりも高くすることができる。金属膜18をAlとNi、Pd、Pt、Rh、Re、Co、Mo、W、ZrとのAl合金とする場合、これらの添加元素の組成比は、実施の形態1における金属膜15のAl合金の組成比と同じにするのが適当である。この組成比では、金属膜18の仕事関数値は、4.2V前後となる。
また、陽極電極25の反射膜17の下層にCr、Ti、Ta、Moのうち少なくともいずれか1つを含む第2の金属膜をさらに50Å〜1000Åの膜厚で形成してもよい(図示せず)。これらの第2の金属膜をさらに形成することにより、下地の段差部における陽極電極25のカバレッジ性が改善され、段切れ断線を防止することができるとともに、コンタクトホール30を介した下層ドレイン電極8との電気的なコンタクト抵抗値を下げることができる。これにより画素の点灯表示不良を防ぐことができる。特にMoを用いると、Alエッチング液によってこの下層Moを含む反射膜17、金属膜18からなる陽極電極25全体を、同時に一括エッチングできるので好ましい。
次に、図9(e)に示すように、有機電界発光層27を画素部32に形成するため、ポリイミド等からなる有機樹脂膜26を塗布形成する。有機樹脂膜26は写真製版工程により、それぞれの画素部32を取り囲むように、隣接する画素間に土手状の凸部を額縁形状なるように形成する。有機樹脂膜26は、有機電界層27を形成する有機EL層の特性や信頼性に悪影響を及ぼす吸着水分の少ないポリイミド系の材料を用いるのが望ましい。本実施の形態3では東レ製の製品名DL100を約2μmの膜厚で塗布し、写真製版工程により、有機樹脂膜26を形成した。
次に、蒸着等の方法を用いて有機電界発光層27となる有機EL材料を画素部32に形成する。本実施の形態3では、有機電界発光層27として、ホール輸送層、有機EL層、電子輸送層をこの順に積層して形成した。ホール輸送層としては公知のトリアリールアミン類、芳香族ヒドラゾン類、芳香族置換ピラゾリン類、スチルベン類等の有機系材料から幅広く選択することができ、例えばN,N−ジフェニル−N,N−ビス(3−メチルフェニル)−1,1‘−ジフェニル−4,4’ジアミン(TPD)等を10〜2000Åの膜厚で形成する。有機EL層としては公知のジシアノメチレンピラン誘導体(赤色発光)、クマリン系(緑色発光)、キナクリドン系(緑色発光)、テトラフェニルブタジエン系(青色発光)、ジスチリルベンゼン系(青色発光)等の材料を10〜2000Åの厚さで形成する。電子輸送層としては公知のオキサジアゾール誘導体、トリアゾール誘導体、クマリン誘導体等から選ばれる材料を10〜2000Åの膜厚で形成する。
次に、陰極電極28として、透明導電膜からなるITO膜をスパッタリング法を用いて1000Åの厚さで形成する。陰極電極28は画素部32において下層の有機電界発光層27に接続されると同時に、コンタクトホール29を介して下層の陰極接地用電極24にも接続されるように構成される。陰極電極28は膜面が高い平坦性を有することが好ましい。したがって、膜組織に結晶粒界がない非晶質のITO膜を形成することが好ましい。非晶質のITO膜は、例えばArガスにH2Oガスを混合させたガス中でのスパッタリングにより形成することができる。また、酸化インジウムと酸化亜鉛を混合させたIZO膜、あるいはITO膜に酸化亜鉛を混合させたITZO膜を用いることも可能である。
最後に、水分や不純物による表示パネルの発光特性の劣化を防止するために、画素部32全体を、Arのような不活性ガスまたはN2ガス等で置換した上で、封止材33で封止し、電界発光型表示装置の表示パネルが完成する。封止材33は、例えば透明なガラス等を用い、表示パネルの外周部分にシール剤を形成し、圧着することにより形成することができる。
反射膜17はCu、Si、Nd、Y、Hfの少なくともいずれか1つを含むAl合金としてもよい。これにより、不純物を添加しない純Alで反射膜17を形成した場合と比べて結晶粒成長が抑制されるので表面の凹凸が少なくなる。このため陽極電極25の表面は緻密な平坦面となるため、有機電界発光層27の発光効率や発光表示品質をさらに高めることができるので好ましい。
また、金属膜18をNi、Pd、Pt、Rh、Re、Coで形成すると、仕事関数もAlの仕事関数(3.8〜4.3eV)よりも高くすることができ、仕事関数が4.5eV以上の値を有するので、陽極電極25として有機EL等からなる有機電界発光層27に注入するホールキャリアの効率を高めることができるので、有機EL表示の発光効率を高めることができる。
なお、有機電界発光層27をホール輸送層、有機EL層、電子輸送層を順次積層した構成としたが、さらに有機電界発光層27の発光効率を上げるために、ホール輸送層をホール注入層とホール輸送層の二層に、また電子輸送層を電子輸送層と電子注入層とする二層にした構成としてもよい。
なお、上記の実施の形態においては、画素を駆動する駆動素子となるTFTの半導体膜6として、a−Si(非晶質シリコン)膜を用いたが、これに限らず多結晶シリコン(p−Si)膜を用いてもよい。さらに、表示パネルの周辺に表示用信号を駆動するための駆動用IC回路を同時形成した構成としてもよい。
また、ゲート電極を下層に形成する構成としたが、これに限らずゲートを上層に形成するトップゲート型に用いてもよい。
透明導電膜としては、ITO膜に限らず、酸化インジウムと酸化亜鉛から構成されるIZO膜、酸化インジウムと酸化スズと酸化亜鉛から構成されるITZO膜を用いることもできる。IZO膜やITZO膜を用いても同様な効果が得られる。
図1は本発明の実施の形態1である半透過型液晶表示装置に用いられるTFT基板の構成を示す平面図である。 図2は図1のA−A線断面図である。 図3(a)〜(e)は実施の形態1に用いられるTFT基板の各製造工程を示す断面図である。 図4は本発明の実施の形態2である反射型液晶表示装置に用いられるTFT基板の構成を示す平面図である。 図5は図4のB−B線断面と端子部の断面とを示す断面図である。 図6(a)〜(e)は実施の形態2に用いられるTFT基板の各製造工程を示す断面図である。 図7は本発明の実施の形態3である電界発光型表示装置に用いられるTFT基板の構成を示す平面図である。 図8は図7のC−C線断面と端子部の断面とを示す断面図である。 図9(a)〜(e)は実施の形態3に用いられるTFT基板の各製造工程を示す断面図である。
符号の説明
1:絶縁性基板、2:ゲート電極、3:補助容量電極、4:第1の絶縁膜、
5:半導体膜、6:オーミックコンタクト膜、7:ソース電極、8:ドレイン電極、
9:第2の絶縁膜、10:層間絶縁膜、11:透過領域パターン、
12:コンタクトホール、13:ITO膜、14:反射膜、15:金属膜
16:フォトレジスト膜、17:反射膜、18:金属膜、19:フォトレジスト膜、
20、40、50:TFT基板、21:液晶駆動素子、22、23:コンタクトホール、24:陰極接地(カソードグラウンド)用電極、25:陽極電極、26:有機樹脂膜、
27:有機電界発光層、28:陰極電極、29、30:コンタクトホール、
31:透明導電膜(ITO膜)、32:画素部、33:封止材、34:ソース端子、
35:ゲート端子、36:ゲート配線(ソース配線交差部)、
37、38:ITO膜、G1、G2、G3:画素領域、51:駆動素子。

Claims (31)

  1. バックライト光を透過させる透過領域と、外部から入射した周囲光を反射させる反射領域とを液晶駆動素子とともに絶縁性基板上に配して構成される半透過型液晶表示装置であって、
    前記反射領域は、前記透過領域を形成する透明導電膜上に設けられる少なくともAlを含む反射膜、およびこの反射膜上に形成されるNi、Fe、Pd、Pt、Rh、Re、Ru、Co、In、Nb、V、Mo、W、Zrのうち少なくともいずれか1つを含む金属膜を有することを特徴とする半透過型液晶表示装置。
  2. 請求項1記載の半透過型液晶表示装置であって、前記金属膜は20Å以上200Å以下の膜厚であることを特徴とする半透過型液晶表示装置。
  3. 請求項1記載の半透過型液晶表示装置であって、前記金属膜はNi、Fe、Pd、Pt、Rh、Re、Ru、Co、In、Nb、V、Mo、W、Zrのうち少なくともいずれか1つを含むAl合金であることを特徴とする半透過型液晶表示装置。
  4. 請求項3記載の半透過型液晶表示装置であって、前記金属膜は20Å〜1000Åの膜厚であることを特徴とする半透過型液晶表示装置。
  5. 請求項1記載の半透過型液晶表示装置であって、前記反射膜はNi、Fe、Pd、Pt、Rh、Re、Ru、Co、In、Nb、V、Mo、W、Zrのうち少なくともいずれか1つを含むAl合金であることを特徴とする半透過型液晶表示装置。
  6. 請求項1記載の半透過型液晶表示装置であって、前記反射膜はCu、Si、Nd、Y、Hfのうち少なくともいずれか1つを含むAl合金であることを特徴とする半透過型液晶表示装置。
  7. 請求項6記載の半透過型液晶表示装置であって、前記金属膜はNi、Fe、Pd、Pt、Rh、Ru、Co、Re、In、Nb、V、Mo、W、Zrのうち少なくともいずれか1つを含むAl合金であることを特徴とする半透過型液晶表示装置。
  8. 請求項1乃至7のいずれか1項記載の半透過型液晶表示装置であって、前記反射膜の下層にCr、Ti、Ta、Moのうち少なくともいずれか1つを含む別の金属膜を形成したことを特徴とする半透過型液晶表示装置。
  9. バックライト光を透過させる透過領域と、外部から入射した周囲光を反射させる反射領域とを液晶駆動素子とともに絶縁性基板上に配して構成される半透過型液晶表示装置であって、
    前記反射領域は、前記透過領域を形成する透明導電膜の上に設けられ、8族元素であるNi、Fe、Pd、Pt、Rh、Ru、Coのうち少なくともいずれか1つを含むAl合金で形成されることを特徴とする半透過型液晶表示装置。
  10. バックライト光を透過させる透過領域と、外部から入射した周囲光を反射させる反射領域とを液晶駆動素子とともに絶縁性基板上に配して構成される半透過型液晶表示装置の製造方法であって、
    透明導電膜上に少なくともAlを含む反射膜を形成し、
    前記反射膜上にNi、Fe、Pd、Pt、Rh、Re、Ru、Co、In、Nb、V、Mo、W、Zrのうち少なくともいずれか1つを含む金属膜を形成し、
    前記金属膜上に上記透過領域に対応するマスクパターンを形成し、
    前記マスクパターンを介して上記反射膜および金属膜を同時にエッチングすることにより前記透過領域を形成することを特徴とする半透過型液晶表示装置の製造方法。
  11. 請求項10記載の半透過型液晶表示装置の製造方法であって、前記金属膜は20Å以上200Å以下の膜厚であることを特徴とする半透過型液晶表示装置の製造方法。
  12. 請求項10記載の半透過型液晶表示装置の製造方法であって、前記金属膜はNi、Fe、Pd、Pt、Rh、Re、Ru、Co、In、Nb、V、Mo、W、Zrのうち少なくともいずれか1つを含むAl合金であることを特徴とする半透過型液晶表示装置の製造方法。
  13. バックライト光を透過させる透過領域と、外部から入射した周囲光を反射させる反射領域とを液晶駆動素子とともに絶縁性基板上に配して構成されるTFT基板であって、
    前記反射領域は、前記透過領域を形成する透明導電膜上に設けられる少なくともAlを含む反射膜、およびこの反射膜上に形成されるNi、Fe、Pd、Pt、Rh、Re、Ru、Co、In、Nb、V、Mo、W、Zrのうち少なくともいずれか1つを含む金属膜を有することを特徴とするTFT基板。
  14. 外部から入射した周囲光を反射させる画素領域と、液晶駆動素子と、透明導電膜で覆われ、前記液晶駆動素子に表示信号および電圧を印加する端子群とを絶縁性基板上に配して構成されるTFT基板であって、
    前記画素領域は、少なくともAlを含む反射膜、およびこの反射膜上に形成されるNi、Fe、Pd、Pt、Rh、Re、Ru、Co、In、Nb、V、Mo、W、Zrのうち少なくともいずれか1つを含む金属膜を有することを特徴とするTFT基板。
  15. 電界発光層と、この電界発光層を駆動する陽極電極と、陰極電極とにより形成された画素領域、前記画素領域を駆動する駆動素子、および透明導電膜で覆われ、前記駆動素子に表示信号および電圧を印加する端子群を絶縁性基板上に配して構成されるTFT基板であって、
    前記画素領域は少なくともAlを含む反射膜、およびこの反射膜上に形成されるNi、Pd、Pt、Rh、Re、Co、Mo、W、Zrのうち少なくともいずれか1つを含む金属膜を有することを特徴とするTFT基板。
  16. 請求項13乃至15のいずれか1項記載のTFT基板であって、前記金属膜は20Å以上200Å以下の膜厚であることを特徴とするTFT基板。
  17. 請求項13または14記載のTFT基板であって、前記金属膜はNi、Fe、Pd、Pt、Rh、Re、Ru、Co、In、Nb、V、Mo、W、Zrのうち少なくともいずれか1つを含むAl合金であることを特徴とするTFT基板。
  18. 請求項15記載のTFT基板であって、前記金属膜はNi、Pd、Pt、Rh、Re、Coのうち少なくともいずれか1つを含むAl合金であることを特徴とするTFT基板。
  19. 請求項13乃至15のいずれか1項記載のTFT基板であって、前記金属膜は20Å〜1000Åの膜厚であることを特徴とするTFT基板。
  20. 請求項13または14記載のTFT基板であって、前記反射膜はNi、Fe、Pd、Pt、Rh、Re、Ru、Co、In、Nb、V、Mo、W、Zrのうち少なくともいずれか1つを含むAl合金であることを特徴とするTFT基板。
  21. 請求項15記載のTFT基板であって、前記反射膜はNi、Pd、Pt、Rh、Re、Coのうち少なくともいずれか1つを含むAl合金であることを特徴とするTFT基板。
  22. 請求項13乃至15のいずれか1項記載のTFT基板であって、前記反射膜はCu、Si、Nd、Y、Hfのうち少なくともいずれか1つを含むAl合金であることを特徴とするTFT基板。
  23. 請求項22記載のTFT基板であって、前記金属膜は8族元素であるNi、Fe、Pd、Pt、Rh、Ru、Coのうち少なくともいずれか1つを含むAl合金であることを特徴とするTFT基板。
  24. 請求項13乃至23のいずれか1項記載のTFT基板であって、前記反射膜の下層にCr、Ti、Ta、Moのうち少なくともいずれか1つを含む別の金属膜を形成したことを特徴とするTFT基板。
  25. バックライト光を透過させる透過領域と、外部から入射した周囲光を反射させる反射領域とを液晶駆動素子とともに絶縁性基板上に配して構成されるTFT基板であって、
    前記反射領域は、前記透過領域を形成する透明導電膜上に設けられ、8族元素であるNi、Fe、Pd、Pt、Rh、Ru、Coのうち少なくともいずれか1つを含むAl合金で形成されることを特徴とするTFT基板。
  26. 外部から入射した周囲光を反射させる画素領域と、液晶駆動素子と、透明導電膜で覆われ、前記液晶駆動素子に表示信号および電圧を印加する端子群と、を絶縁性基板上に配して構成されるTFT基板であって、
    前記画素領域は、8族元素であるNi、Fe、Pd、Pt、Rh、Ru、Coのうち少なくともいずれか1つを含むAl合金で形成されることを特徴とするTFT基板。
  27. バックライト光を透過させる透過領域と、外部から入射した周囲光を反射させる反射領域とを液晶駆動素子とともに絶縁性基板上に配して構成されるTFT基板の製造方法であって、
    透明導電膜上に少なくともAlを含む反射膜を形成する工程と、
    前記反射膜上にNi、Fe、Pd、Pt、Rh、Re、Ru、Co、In、Nb、V、Mo、W、Zrのうち少なくともいずれか1つを含む金属膜を形成する工程と、
    前記金属膜上に前記透過領域に対応するマスクパターンを形成し、前記マスクパターンを介して前記反射膜および金属膜を同時にエッチングすることにより前記透過領域を形成する工程とを含むことを特徴とするTFT基板の製造方法。
  28. 外部から入射した周囲光を反射させる画素領域と、液晶駆動素子と、透明導電膜で覆われ、前記液晶駆動素子に表示信号および電圧を印加する端子群とを絶縁性基板上に配して構成されるTFT基板の製造方法であって、
    前記端子群の上層に透明導電膜を形成する工程と、
    前記画素領域を少なくともAlを含む反射膜で形成する工程と、
    前記反射膜上にNi、Fe、Pd、Pt、Rh、Re、Ru、Co、In、Nb、V、Mo、W、Zrのうち少なくともいずれか1つを含む金属膜を形成し、前記金属膜上に前記画素領域に対応するマスクパターンを形成する工程と、
    前記マスクパターンを介して前記反射膜および金属膜を同時にエッチングすることにより前記画素領域を形成する工程とを含むことを特徴とするTFT基板の製造方法。
  29. 電界発光層と、この電界発光層を駆動する陽極電極と、陰極電極とにより形成された画素領域、前記画素領域を駆動する駆動素子、および透明導電膜で覆われ、前記駆動素子に表示信号および電圧を印加する端子群を絶縁性基板上に配して構成されるTFT基板の製造方法であって、
    前記端子群の上層に透明導電膜を形成する工程と、
    前記画素領域を少なくともAlを含む反射膜で形成する工程と、
    前記反射膜上に形成されるNi、Pd、Pt、Rh、Re、Co、Mo、W、Zrのうち少なくともいずれか1つを含む金属膜を形成し、前記金属膜上に前記画素領域に対応するマスクパターンを形成する工程と、
    前記マスクパターンを介して前記反射膜および金属膜を同時にエッチングすることにより前記画素領域を形成する工程とを含むことを特徴とするTFT基板の製造方法。
  30. 請求項27から29のいずれか1項記載のTFT基板の製造方法であって、前記金属膜は20Å以上200Å以下の膜厚であることを特徴とするTFT基板の製造方法。
  31. 請求項27または28記載のTFT基板の製造方法であって、前記金属膜はNi、Fe、Pd、Pt、Rh、Re、Ru、Co、In、Nb、V、Mo、W、Zrのうち少なくともいずれか1つを含むAl合金であることを特徴とするTFT基板の製造方法。
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