JP2005263179A - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents

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JP2005263179A JP2004083223A JP2004083223A JP2005263179A JP 2005263179 A JP2005263179 A JP 2005263179A JP 2004083223 A JP2004083223 A JP 2004083223A JP 2004083223 A JP2004083223 A JP 2004083223A JP 2005263179 A JP2005263179 A JP 2005263179A
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Kotaro Shiino
高太郎 椎野
Fumiyuki Yamaoka
史之 山岡
Tadaaki Fujii
忠晃 藤井
Shinobu Kakizaki
忍 柿崎
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Abstract

【課題】 ワイヤーハーネスを短縮した小型な電動パワーステアリング装置を提供することを目的とする。
【解決手段】 ステアリングホイールに接続される操舵軸と、操舵軸上に設けられる操舵状態検出手段及びウォームホイールと、ウォームホイールに噛合うウォームシャフトと、ウォームシャフトに設けられ、操舵軸に操舵アシストトルクを付与する電動機と、電動機に電力を供給する半導体スイッチング素子を搭載するパワー系基板と、操舵状態検出手段によって検出される操舵状態に基づき半導体スイッチング素子を制御するマイクロコンピュータを搭載する制御系基板と、を備える電動パワーステアリング装置において、制御系基板は略中央部にシャフト挿通穴を有し、このシャフト挿通穴に操舵軸を挿通した状態で、操舵状態検出手段と前記ウォームホイールとの間に設けられることとした。
【選択図】 図2

Description

本発明は、運転者の操舵力を電動モータによりアシストするパワーステアリング装置に関する。
従来、電動パワーステアリング装置においては、制御基板及びパワー基板等を電動機の出力軸に積層に配置している。電動機の出力軸にはウォームシャフトが設けられ、このウォームシャフトと噛合うウォームホイールが操舵軸上に設けられている。また、操舵トルクを検出するトルクセンサも操舵軸上に設けられ、制御系基板とワイヤーハーネスによって接続されている。このような構造とすることにより、電動機、バッテリ等と制御基板とを接続するワイヤーハーネスを短縮しつつ、装置の小型化や生産性の向上を図っている(例えば、特許文献1照。)。
特開2002−120739号公報
しかしながら、上記従来技術にあっては、下記に示す問題があった。トルクセンサと制御系基板とはワイヤーハーネスによって接続されているが、電動機の出力軸上に設けられた制御系基板と操舵軸上に設けられたトルクセンサとの距離が離れているため、両者を接続するワイヤーハーネスが長くなり、製造コストの増大や、ワイヤーハーネスの抵抗に伴う消費電力の増大を招いていた。
本発明は、上記問題に着目してなされたもので、ワイヤーハーネスを短縮した小型な電動パワーステアリング装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明では、ステアリングホイールに接続される操舵軸と、操舵軸上に設けられる操舵状態検出手段と、操舵軸上に設けられるウォームホイールと、ウォームホイールに噛合うウォームシャフトと、ウォームシャフトに設けられ、このウォームシャフト及びウォームホイールを介して操舵軸に操舵アシストトルクを付与する電動機と、電動機に電力を供給する半導体スイッチング素子を搭載するパワー系基板と、操舵状態検出手段によって検出される操舵状態に基づき半導体スイッチング素子を制御するマイクロコンピュータを搭載する制御系基板と、を備える電動パワーステアリング装置において、制御系基板は略中央部にシャフト挿通穴を有し、このシャフト挿通穴に操舵軸を挿通した状態で、操舵状態検出手段と前記ウォームホイールとの間に設けられることとした。
よって、トルクセンサと制御系基板とを接近させて配置し、ワイヤーハーネスを短縮した小型な電動パワーステアリング装置を提供することができる。
以下、本発明の電動パワーステアリング装置を実現する最良の形態を、図面に示す実施例1及び実施例2に基づいて説明する。
[電動パワーステアリング装置の全体構成]
実施例1につき図1ないし図5に基づき説明する。図1は実施例1における電動パワーステアリング装置の全体構成を表す斜視図である。電動パワーステアリング装置は、トルクセンサハウジング8と、ウォームハウジング13と、モータハウジング22から構成されている。トルクセンサハウジング8内にはインプットシャフト1(操舵軸)が設けられ、ウォームハウジング13内にはピニオンシャフト2が設けられている。モータハウジング22内には、ブラシレスモータ20(電動機)が収装され、インプットシャフト1及びピニオンシャフト2に対し径方向から組み付けられている。
図2は実施例1の電動パワーステアリング装置の組み付けを表す概略斜視図である。図2中に示す矢印を、説明のためx軸方向、y軸方向、z軸方向と規定する。それぞれの構成要素として、モータハウジング22には、半導体スイッチング素子を有するパワー系制御基板30やブラシレスモータ20が組み付いている。
インプットシャフト1とピニオンシャフト2はトーションバー3により一体とされ、ピニオンシャフト2にはウォームホイール11が組み付き、y軸方向上側からウォームハウジング13に格納されている。また、ウォームハウジング13にはモータハウジング22がx軸方向手前側から奥側に組み付けられている。さらに、ウォームシャフト12はウォームギヤ10とウォームホイール11と噛合している。
トルクセンサハウジング8は樹脂成型により形成され、y軸方向上側にインプットシャフト1を挿通する円筒形の挿通部8aが設けられている。この挿通部8aの内周にトルクセンサ9(操舵状態検出手段)をインサート成型により格納している。組立て時においては、トルクセンサハウジング8は、y軸上方からウォームホイール11と積層状となるように制御回路基板4を挟んでインプットシャフト1を挿通部8aに挿通し、ウォームハウジング13に組みつけられる。尚、実施例1ではトルクセンサ9を用いて操舵アシスト量を決定しているが、舵角センサを用いて操舵角を検出することで操舵アシスト量を決定してもよく、特に限定しない。
[インプットシャフト及びピニオンシャフト付近の詳細]
図3は電動パワーステアリング装置のインプットシャフト1及びピニオンシャフト2付近におけるII−II断面図である。インプットシャフト1は、トルクセンサハウジング8の挿通部8aに対し軸受け15を介して支持されると共に、ピニオンシャフト2の端部によって相対回転可能に支持されている。インプットシャフト1とトルクセンサハウジング8の開口部の間にはダストシール14が設けられ、ユニット内へのゴミ等の進入を防止している。
インプットシャフト1の外周であって、トルクセンサハウジング8の挿通部8a内周にはトルクセンサ9が設けられている。このトルクセンサ9は、インプットシャフト1と一体に回転する複数の窓を有するインナリング9aと、ピニオンシャフト2と一体に回転する複数の窓を有するアウタリング9bと、アウタリング9bの外周であってトルクセンサハウジング8内周に設けられた二組のコイル9cから構成されている。
運転者の操舵によりトーションバー3が捩れ、インプットシャフト1とピニオンシャフト2が相対回転すると、コイル9cのインピーダンス変化が検出され、トルクセンサ信号を出力する。尚、トルクセンサハウジング8は樹脂で成型されているため、軸受け15をインサート成型により一体成型とする構成としてもよい。また、本願実施例1ではトルクセンサ9をトルクセンサハウジング8と一体成型としているが、トルクセンサ9のみ別体として組みつけてもよく特に限定しない。
トルクセンサハウジング8のインプットシャフト1の外周を取り囲むドーナツ状スペースには、基板支持部8bが設けられている。基板支持部8bの外側には図1に示すように各種車両信号(車速、イグニッション等)を入力する車両信号用コネクタ19が一体成型により設けられている。一方、基板支持部8bには基板固定部8cが設けられ、制御回路基板4をトルクセンサ9に隣接するよう固定している。
ピニオンシャフト2は、ウォームハウジング13に対しロックナット17で固定された軸受け16を介して支持されている。また、ピニオンシャフト2の外周には、ウォームホイール11が設けられ、ブラシレスモータ20に接続されたウォームシャフト12と噛合されている。
[制御回路基板組み付け]
図4は、トルクセンサハウジング8をウォームハウジング13へ組み付ける際のII−II断面図である。制御回路基板4はマイクロコンピュータを有し、車両信号用コネクタ19からの信号、電動パワーステアリング制御回路、トルクセンサ9、ブラシレスモータ20、回転角度センサ18の制御回路を一体とした回路基板であり、略中央部にシャフト挿通穴4aが設けられている。
組み付け時にはこのシャフト挿通穴4aにインプットシャフト1及びピニオンシャフト2を挿通し、トルクセンサハウジング8とウォームホイール11に挟まれてウォームハウジング13に格納される。また、制御回路基板4とウォームホイール11の間には、ウォームホイール11に塗布された潤滑油の飛散を防止する隔壁5が設けられている。
さらに、制御回路基板4上であって、ウォームギヤ10と軸方向に重なる位置には、磁気によりブラシレスモータ20の回転角を検出する回転角度センサ18(MR素子)が設けられている。この回転角度センサ18は、磁性体であるウォームシャフト12の歯形状の位置を図中y軸上方から検出することでブラシレスモータ20の回転角を検出する。
図5は電動パワーステアリング装置のウォームホイール11及びブラシレスモータ20付近におけるI−I断面図である。モータハウジング22は、ウォームハウジング13に対し、インプットシャフト1の径方向側から取り付けられている。
モータハウジング22内には、ブラシレスモータ20を支持するモータ支持部22aと、ブラシレスモータ20の駆動制御を行うパワー系基板取付部22bが設けられている。ウォームハウジング13のモータハウジング22取り付け側、及びモータハウジング22のウォームハウジング13取り付け側はそれぞれ開口しており、内部が連通状態で取り付けられる。
ブラシレスモータ20は、外周にウォームギヤ10が形成されたウォームシャフト12と一体に回転するロータ20aと、モータ支持部22aに対しステータ20cにより固定されたステータコイル20bから構成されている。ウォームシャフト12は、ステータ20cに設けられた軸受け33と、ウォームハウジング13側に設けられた蓋材35に設けられた軸受け41により2点支持とされている。
ブラシレスモータ20のステータコイル20bの一部は、ウォームホイール11の一部と、ウォームシャフト12の軸線に対し径方向にオーバーラップしつつ接触しないぎりぎりの位置に組み付けられ、ウォームシャフト12の軸方向の短縮化を図っている。
ブラシレスモータ20の径方向外側にはパワー系制御基板ブラケット26が設けられ、このパワー系制御基板ブラケット26はパワー系制御基板取付部22bにおいてモータハウジング22に取り付けられる。パワー系制御基板ブラケット26には、ブラシレスモータ20を駆動制御するパワー系制御基板30が載置されている。このパワー系制御基板30は、コンデンサ31、パワートランジスタ32、リレー33、及びコイル34からなる。図5に示すように、パワー系制御基板30はモータ20の径方向外側と隣接し、且つウォームホイール11の径方向外側と隣接している。
また、図1にも示すように、モータハウジング22の外周であってパワートランジスタ32の裏面側、すなわちトルクセンサハウジング8から見て反対側にはパワートランジスタ32の熱を大気に放熱するヒートシンク23が設けられている。このようにモータハウジング22をヒートシンク23として利用する場合、モータハウジング22をアルミ等によって構成することが放熱性の観点から望ましい。
パワー系制御基板取付部22bには、電源ハーネス29がモータハウジング22の貫通部に設けられたグロメット28を介して接続されている。また、パワー系制御基板取付部22bに設けられたパワー系制御基板側コネクタ24と制御回路基板4に設けられた制御回路側コネクタ7とが、ウォームハウジング13及びモータハウジング22の接合部近傍において接続されている。この制御回路側コネクタ7とパワー系制御基板側コネクタ24は、トルクハウジング8内の制御回路基板4と図2におけるy軸方向において同じ高さで配置されている。
このように、ブラシレスモータ20と、コンデンサ31,パワートランジスタ32、リレー33,コイル34等のパワー系制御基板30からなるパワーステアリング装置の動力系ユニットは、モータハウジング22により格納されて一体構成のユニットとなっている。
[従来例と本願実施例1における作用効果の対比]
従来の電動パワーステアリング装置においては、制御基板及びパワー基板等を電動機の出力軸に積層に配置している。操舵トルクを検出するトルクセンサは操舵軸上に設けられ、制御系基板とワイヤーハーネスによって接続されている。しかしながら、電動機の出力軸上に設けられた制御系基板と操舵軸上に設けられたトルクセンサとの距離が離れているため、両者を接続するワイヤーハーネスが長くなり、製造コストの増大や、ワイヤーハーネスの抵抗に伴う消費電力の増大を招いていた。
これに対し、本願実施例では、制御回路基板4の略中央部にシャフト挿通穴4aを設け、組み付け時にはy軸上方からインプットシャフト1及びピニオンシャフト2にこのシャフト挿通穴4aを挿通する。さらに、制御回路基板4は、シャフト挿通穴4aにインプットシャフト1を挿通した状態で、ウォームホイール11と積層状となるよう、トルクセンサ9を格納するトルクセンサハウジング8とウォームハウジング13とに挟まれて格納される。
これにより、制御回路基板4とトルクセンサ9を接近させて配置し、制御回路基板4とトルクセンサ9とを接続するワイヤーハーネスを短縮することが可能となり、電気効率の向上及びコストの低減を図ることができる。また、制御回路基板4を円盤状のウォームホイール11と積層状態すなわち平行に配置することにより、スペースを有効活用して装置の小型化を図ることができる(請求項1に対応)。
また、制御回路基板4の略中央部にインプットシャフト1を挿通する挿通穴4aを設けたことで、トルクセンサハウジング8とウォームハウジング13との間に形成され、且つインプットシャフト1を軸とした円形のスペースに円盤状の制御回路基板4を効率よく格納することができる(請求項3に対応)。
また、トルクセンサハウジング8及びウォームハウジング13とからなる一体構成に制御回路基板4を格納することにより、パワーステアリング装置の制御系ユニット及び動力系ユニットを夫々1つの一体型ユニットとすることができ、車両への組み付けを簡便にすることができる。また、図5に示すように、ブラシレスモータ20、ウォームシャフト12、ウォームホイール13が略L字型に配置されることにより、装置の小型化を図ることができる。
また、パワーステアリング装置の制御系ユニットハウジング及び動力系ユニットハウジングを夫々別体のユニットとすることで、制御回路基板4とパワー系制御基板30を別体のユニット内に格納することができる。よって、ブラシレスモータ20及びパワー系制御基板30の発熱による制御回路基板4への影響を抑制することができる。
また、モータハウジング22の外周であってトルクセンサハウジング8の反対側に放熱用のヒートシンク23を設けることで、制御回路基板4への熱影響を一層抑制することができる。さらに、制御系ユニットハウジング及び動力系ユニットハウジングを夫々別体のユニットとすることで、制御系ユニットハウジングを安価かつ成型が容易な樹脂で形成し、動力系ユニットハウジングを放熱性に優れたアルミ材で形成することができ、コストを抑えつつ熱対策を行うことができる。
また、制御回路側コネクタ7とパワー系制御基板側コネクタ24は、トルクハウジング8内の制御回路基板4と図2におけるy軸方向において同じ高さで配置され、制御回路基板4とワイヤーハーネスにより接続されている。これにより、制御回路基板4とパワー系制御基板30を接続するワイヤーハーネスの距離を短縮することができる。
また、制御回路基板4とウォームホイール11の間に隔壁5を設けることで、ウォームホイール11に塗布された潤滑油が制御回路基板4や他の部材に飛散することを防止できる。
また、制御回路基板4上に回転角度センサ18を設けることで、回転角度センサ18をインプットシャフト1にオーバーラップして設けることが可能となる。よって、インプットシャフト1方向距離を短縮して構成のコンパクト化を図ることができる。
次に実施例2について図6に基づき説明する。電動パワーステアリング装置の基本的な構成については実施例1と同様であるため、異なる点についてのみ説明する。実施例1においては、トルクセンサ9をコイルにより磁界を検出することでインプットシャフト1の回転を検出する磁気検出型トルクセンサとし、制御回路基板4は、この磁気検出型のトルクセンサ9とウォームホイール11とに挟まれてウォームハウジング13に格納されていた。
これに対し、実施例2においては、光学式トルクセンサ9'を用いる。図6に示すように、制御回路基板4'のy軸方向下面に赤外発光素子9'a及び赤外線受光素子9'bを設け、ピニオンシャフト2と一体となって回転し、周方向等間隔にスリットを設けたドーナツ状円盤である被検出部9'cを制御回路基板4'とウォームホイール11との間に設ける。この赤外発光素子9'aからの発光が被検出部9'cにより反射されて赤外線受光素子9'bが受光状態となり、またはスリットを透過して赤外線受光素子9'bが非受光状態となることでインプットシャフト1とピニオンシャフト2の相対回転を検出する。
すなわち、実施例1では制御回路基板4がトルクセンサ9とウォームホイール11とに挟まれているのに対し、実施例2では、トルクセンサ9'が制御回路基板4'とウォームホイール11とに挟まれている点が異なる。
[実施例2の作用効果]
実施例2においては光学式のトルクセンサ9'を用いているため、赤外線発光、受光素子9'a,9'bと被検出部9'cは隣接するよう設けられる。これにより、y軸下方面に赤外線発光、受光素子9'a,9'bを備える制御回路基板4'は、トルクセンサ9'たる被検出部9'cに隣接して設けられている。
よって、実施例1のように制御回路基板4がトルクセンサ9とウォームホイール11とに挟まれていなくても、制御回路基板4とトルクセンサ9'とが隣接していれば、制御回路基板4とトルクセンサ9'とを接続するワイヤーハーネスを短縮もしくは改組基板上に構成することが可能となり、電気効率の向上及びコストの低減を図ることができる。また、実施例2においても、制御回路基板4'の略中央部にはインプットシャフト1を挿通する挿通穴4a'が設けられており、これにより制御回路基板4'を円盤状のウォームホイール11と積層状態すなわち平行に配置することにより、スペースを有効活用して装置の小型化を図ることができる(請求項2に対応)。
また、実施例2においても、制御回路基板4の略中央部にインプットシャフト1を挿通する挿通穴4'aを設けたことで、トルクセンサハウジング8とウォームハウジング13との間に形成され、且つインプットシャフト1を軸とした円形のスペースに円盤状の制御回路基板4'を効率よく格納することができる(請求項3に対応)。
[他の実施例]
以上、本発明を実施するための最良の形態を、実施例1及び実施例2に基づいて説明してきたが、本発明の具体的な構成は各実施例に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても、本発明に含まれる。
実施例1及び実施例2では制御回路基板4の略中央にインプットシャフト1を挿通する挿通穴4aが設けられているが、図7に示すように制御回路基板をU字型に切り欠き、インプットシャフト1を組みつけても同様の作用効果を得ることができる。
実施例1では、制御回路基板4は磁気検出型のトルクセンサ9とウォームホイール11とに挟まれる構成としたが、図8に示すようにトルクセンサとして光学式トルクセンサを用い、トルクセンサとウォームホイールとで制御基板積層状に挟む構成としてもよい。図8においては、周方向等間隔にスリットを設けたドーナツ状円盤をインプットシャフト1とピニオンシャフト2と一体回転するように設け、トルクセンサハウジング8のy軸方向下面に発光素子9''aを設け、制御基板4''のy軸方向上面に受光素子9''bを設けている。これによりスリットの透過光を検出する構成の光学式トルクセンサとして操舵アシスト量を決定しているが、操舵アシスト量を決定できるものであれば他のトルクセンサでもよく、図9に示すように制御基板4''に発光素子9''を保持する保持部4''bを設けてもよい。
更に、上記各実施例から把握しうる請求項以外の技術的思想について、以下にその効果と共に記載する。
(イ) 請求項1ないし請求項3に記載の電動パワーステアリング装置において、
前記パワー系基板は、前記電動機の径方向外側に隣接し、且つ前記ウォームホイールの径方向外側に隣接するように配置される。
電動機、ウォームシャフト及びウォームホイールは略L字状に配置された隙間にパワー系基板を配置することにより、装置の小型化を図ることができる。また、パワー系基板が制御系基板とは離間して配置されることにより、制御系基板の素子に対するパワー系基板からの熱影響を抑制することができる。
(ロ)請求項1ないし請求項3に記載の電動パワーステアリング装置において、
前記パワー系基板に配置され、前記制御系基板からの制御信号を受信する受信部は、前記制御系基板と操舵軸方向で同じ高さに配置される。
制御系基板とパワー系基板の受信部とが同じ高さに配置されることにより、制御系基板と受信部とを接続するワイヤーハーネスの距離を短縮することができる。
(ハ) 請求項1ないし請求項3に記載の電動パワーステアリング装置において、
前記制御系基板と前記ウォームホイールとの間に隔壁が設けられる。
ウォームホイールに塗布されるグリース等が制御系基板側へ飛散するのを防止することができる。
(ニ) 請求項1ないし請求項3に記載の電動パワーステアリング装置において、
前記パワー系基板を収容するハウジングの、前記制御系基板とは反対側にヒートシンクが設けられる。
制御系基板の素子に対するパワー系基板からの熱影響を更に抑制することができる。
(ホ) 請求項1ないし請求項3に記載の電動パワーステアリング装置において、
前記制御系基板に設けられる素子は、前記操舵状態検出手段と操舵軸方向にオーバーラップするように配置される。
装置の操舵軸方向距離を短縮することができる。
実施例1における電動パワーステアリング装置のシステム構成図である。 実施例1における電動パワーステアリング装置の組み付けを表す概略斜視図である。 実施例1における電動パワーステアリング装置のインプットシャフト及びピニオンシャフト付近におけるII−II断面図である。 実施例1におけるトルクセンサハウジングとウォームハウジングへ組み付ける際のII−II断面図である。 実施例1における電動パワーステアリング装置のウォームホイール及びブラシレスモータ付近におけるI−I断面図である。 実施例2における電動パワーステアリング装置のインプットシャフト及びピニオンシャフト付近におけるII−II断面図である。 本願電動パワーステアリング装置の制御回路基板に関する他の実施例を示す図である。 本願電動パワーステアリング装置のトルクセンサに関する他の実施例を示す図である。 本願電動パワーステアリング装置のトルクセンサに関する他の実施例を示す図である。
符号の説明
1 インプットシャフト
2 ピニオンシャフト
3 トーションバー
4 制御回路基板
4a シャフト挿通穴
5 隔壁
7 制御回路側コネクタ
8 トルクセンサハウジング
8a 挿通部
8b 基板支持部
8c 基板固定部
9 トルクセンサ
9a インナリング
9b アウタリング
9c コイル
9' 光学式トルクセンサ
9'a 赤外線受光素子
9'b 赤外発光素子
9'c 被検出部
10 ウォームギヤ
11 ウォームホイール
12 ウォームシャフト
13 ウォームハウジング
14 ダストシール
17 ロックナット
18 回転角度センサ
19 車両信号用コネクタ
20 ブラシレスモータ
20a ロータ
20b ステータコイル
20c ステータ
22 モータハウジング
22a モータ支持部
22b パワー系制御基板取付部
23 ヒートシンク
24 パワー系制御基板側コネクタ
26 パワー系制御基板ブラケット
28 グロメット
29 電源ハーネス
30 パワー系制御基板
31 コンデンサ
32 パワートランジスタ
33 リレー
34 コイル
35 蓋材

Claims (3)

  1. ステアリングホイールに接続される操舵軸と、
    前記操舵軸上に設けられる操舵状態検出手段と、
    前記操舵軸上に設けられるウォームホイールと、
    前記ウォームホイールに噛合うウォームシャフトと、
    前記ウォームシャフトに設けられ、このウォームシャフト及び前記ウォームホイールを介して前記操舵軸に操舵アシストトルクを付与する電動機と、
    前記電動機に電力を供給する半導体スイッチング素子を搭載するパワー系基板と、
    前記操舵状態検出手段によって検出される操舵状態に基づき前記半導体スイッチング素子を制御するマイクロコンピュータを搭載する制御系基板と、
    を備える電動パワーステアリング装置において、
    前記制御系基板は、前記操舵状態検出手段と前記ウォームホイールとの間に設けられることを特徴とする電動パワーステアリング装置。
  2. ステアリングホイールに接続される操舵軸と、
    前記操舵軸上に設けられる操舵状態検出手段と、
    前記操舵軸上に設けられるウォームホイールと、
    前記ウォームホイールに噛合うウォームシャフトと、
    前記ウォームシャフトに設けられ、このウォームシャフト及び前記ウォームホイールを介して前記操舵軸に操舵アシストトルクを付与する電動機と、
    前記電動機に電力を供給する半導体スイッチング素子を搭載するパワー系基板と、
    前記操舵状態検出手段によって検出される操舵状態に基づき前記半導体スイッチング素子を制御するマイクロコンピュータを搭載する制御系基板と、
    を備える電動パワーステアリング装置において、
    前記制御系基板は、前記操舵状態検出手段と隣接して設けられることを特徴とする電動パワーステアリング装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の電動パワーステアリング装置において、
    前記制御系基板は略中央部にシャフト挿通穴を有し、このシャフト挿通穴に前記操舵軸を挿通した状態で、前記操舵状態検出手段と接近または隣接して設けられることを特徴とする電動パワーステアリング装置。








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