JP2005260747A - 無線装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】出力端外部が障害状態から正常状態に復旧する際に速やかに増幅器の出力レベルを安定させることができ、且つ増幅器の出力信号がダイナミックに変動する場合でも増幅器を容易に保護することが可能な無線装置を提供する。
【解決手段】出力信号レベル測定部(30)が増幅器(20)の出力信号のレベルを測定し、サーキュレータ (40)が該出力信号を出力端(50)の方向へ通過させると共に該出力信号とは逆方向の反射信号を出力し、制御部(60)が出力信号レベル測定部(30)によって測定されたレベルとサーキュレータ(40)によって抽出された該反射信号の測定レベルとの比較結果に基づき増幅器(20)への入力信号の振幅が小さくなる方向に入力信号制御部(10)を制御する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、無線装置に関し、特にアンテナ装置とケーブルで接続された無線装置に関するものである。
従来より、携帯電話の基地局等に設けられる無線装置に関し、送受信アンテナが信号伝送線路に接続されていない場合等に警報信号を出力する機能を有する無線装置がある(例えば、特許文献1参照。)。
特許文献1の概要を図5を用いて以下に説明する。
図5に示された無線装置300は、電力増幅器310と、低雑音増幅器320と、サーキュレータ330と、送受信用アンテナ340と、検波器350と、検波回路351と、コンパレータ352とで構成されている。
送受信用アンテナ340がアンテナ端子341に接続されていない場合、アンテナ端子341は開放状態になる。そのため、インピーダンス整合がとれず、送信信号S310はサーキュレータ330の送信側ポート330aに入力されてアンテナポート330bに出力されるが、アンテナ端子341で反射されて反射信号swrとなり、アンテナポート330bに入力される。
アンテナポート330bに入力された反射信号swrは受信側ポート330cから出力され、検波器350で検波され、検波回路351で直流電圧に変換され、この直流電圧がコンパレータ352で予め設定された閾値と比較される。直流電圧が閾値よりも大きい場合、コンパレータ352から警報信号ALMが出力される。
また、上記の無線装置300を改良したものとして、送信信号のレベルが変動することによって反射電力値が変動しても送受信用アンテナの障害の判定を安定して行なえるものもある(例えば、特許文献2参照。)。
特許文献2の概要を図6を用いて以下に説明する。
図6に示された無線装置400は、電力増幅器410と、低雑音増幅器420と、サーキュレータ430と、送受信用アンテナ440と、検波器450及び460と、検波部451及び461と、A/D変換器452及び462と、データ処理部470と、ROM480とで構成されている。
図5の場合と同様に、送受信用アンテナ440がアンテナ端子441に接続されていない場合、送信信号S410はアンテナ端子441で反射されて反射信号swrとなり、アンテナポート430b及び受信側ポート430cを経て検波器460で検波される。検波された反射信号swrは、検波部461で検波電圧S461に変換され、この検波電圧S461がA/D変換器462でA/D変換され、検波信号S462が出力される。
一方、送信信号S410は、検波器450で検波され、検波部451で検波電圧S451に変換され、この検波電圧S451がA/D変換器452でA/D変換され、検波信号S452が出力される。
検波信号S452及びS462はデータ処理部470に入力され、データ処理部470で検波信号S452のレベルに基づいてROM480から適切な閾値S480から選定され、検波信号S462が閾値S480に基づいて障害であるか否かが判定される。障害である場合、警報信号ALMがデータ処理部470から出力される。
上記の特許文献1及び特許文献2においては、送受信アンテナが接続されているか否かを検出し、接続されていない場合に警報信号ALMを出力しているが、反射信号swrによる無線装置の破損については特に記載していない。
また、図5及び図6においては、反射信号swrがそれぞれサーキュレータ330及び340によって電力増幅310及び410に戻らないような構成になっているが、近年の移動体通信システムにおける無線装置の設置形態は、送受信用アンテナを例えばビルの屋上、地下街、トンネル内等に設置し広範囲の通信エリアをカバー出来るようにしている。
このため、比較的狭いスペースでも設置可能な送受信用アンテナを含む装置をアンテナ装置として無線装置から分離し、アンテナ装置に比べて物理的な設置スペースを占有する電力増幅器や低雑音増幅器を含む無線装置は、アンテナ装置から離れた場所に設置する必要があり、無線装置とアンテナ装置の間をケーブルで接続する形態を採るのが一般的である。
このような設置形態を特許文献1及び特許文献2の無線装置に適用すると、図5においては電力増幅器310とサーキュレータ330の間をケーブルで接続することになり、図6においては電力増幅器410とサーキュレータ430の間をケーブルで接続することになる。従って、ケーブルに断線等の障害が生じた場合、反射信号により電力増幅器310及び410が破損する可能性がある。
これに対し、反射信号による電力増幅器の破損から無線装置を保護する方法として、反射信号を検出した際に電力増幅器の電源をオフにするものがある(例えば、特許文献3及び特許文献4参照。)。
まず、特許文献3の無線装置の概要を図7を用いて以下に説明する。
図7に示された無線装置500は、マイクロ波帯の高出力増幅器510と、外部からのコマンド信号により起動・停止が可能な高出力増幅器用の電源回路520と、高出力増幅器510の出力側に出力され、出力端560からの反射電力を検出する逆方向電力検波回路530と、逆方向電力検波回路530からの検出信号を入力し電源回路520の電源出力を停止させるコマンド信号541を発生する制御回路540とで構成されている。
また、特許文献4の無線装置の概要を図8を用いて以下に説明する。
図8に示された無線装置600は、制御部660からの制御信号により予め微弱信号を高周波アンプ610から出力させ、アンテナ620による反射信号を方向性結合器640により取り出し、判定部650により反射信号の大きさを検出し、制御部660により反射信号が大きい場合にはアンテナ620と出力線路630と高周波アンプ610の出力インピーダンスの整合が取れていないと判断して高周波アンプ610の出力をオフにし、反射信号が小さい場合にはインピーダンスの整合が取れているとして高周波アンプ610の出力をオンにする。
このように、特許文献3及び特許文献4は、共に反射信号による破損を回避するため、高出力増幅器510及び高周波アンプ610の電源をオフにするものである。
また、送受信部から離れて設置されたアンテナ部の障害及び送信部とアンテナ部との接続障害を的確に検知し効率的な送受信が出来ると共に障害が発生した場合に送信部の保護をすることが出来る無線装置もある(例えば、特許文献5参照。)。
特許文献5の無線装置の概要を図9を用いて以下に説明する。
図9に示された無線装置700は、送信部710及びアンテナ部750がそれぞれアンテナコネクタ715及び751を介して高周波ケーブル720で接続されている。
送信部710は、変調器711と、可変減衰器712と、増幅器713と、コンデンサ714と、コイル716と、制御回路717とで構成されており、アンテナ部750は、コイル752と、カプラ753と、検波器754と、終端器755と、アンテナ756とで構成されている。
アンテナ部750内のカプラ753は高周波信号の一部を抽出する手段であり、検波器754はカプラ753が抽出した高周波信号を整流して直流信号を生成する整流手段であり、コイル752は高周波信号に直流信号(検波電圧Vdt)を重畳する手段である。
また、送信部710内のコイル716は高周波信号と直流信号とを分離する手段であり、制御回路717は高周波信号からコイル716によって分離された直流信号と予め与えられる基準信号とを比較し、直流信号の値が基準信号の値を下回ったことを検知すると共に、直流信号の値が基準信号の値を下回った場合に高周波信号の電力を減少させる制御を行うものである。
通常の動作では、増幅器713の出力が規格出力になるよう、制御回路717が検波電圧Vdtの値に応じて、可変減衰器712の減衰量を調整する制御信号Vctを可変減衰器712に与えている。すなわち、検波電圧Vdtが基準信号よりも高い場合には可変減衰器712の減衰量を増やして送信信号の出力電力を下げ、逆に、検波電圧Vdtが基準信号よりも低い場合には可変減衰器712の減衰量を減らして送信信号の出力電力を上げるような制御信号Vctを出力する。
但し、アンテナコネクタ715と751との間の高周波ケーブルが断線した場合には、送信信号がアンテナ部750に伝達されない。このため、検波器754から検波電圧Vdtが出力されることもなく、また、検波電圧Vdtが送信部710に伝達されることもない。
この場合、制御回路717が上記の通常の動作を行ってしまうと、検波電圧Vdtがゼロであることから、制御信号Vctは可変減衰器712の減衰量を最小にするものとなり、結果として増幅器713から最大出力が発生してしまうことになる。
これを避けるため、制御回路717は、検波電圧Vdtの値が所定値を下回った場合にはアンテナ警報信号Sanを出力すると共に、制御電圧Vctを切断して増幅器713の出力電力を減少させるように動作する。
特開平09−219665号公報(要約、第1図) 特開2000−22645号公報(要約、第1図) 特開平05−283942号公報(要約、第1図) 特開平05−284047号公報(第2頁、第1図) 特開平11−340929号公報(第4頁、第1図)
上述の如く、特許文献3及び特許文献4は、共に反射信号による破損を回避するため、高出力増幅器510及び高周波アンプ610の電源をオフにしているが、このように電源をオフにしてしまうと高出力増幅器510及び高周波アンプ610は雰囲気温度と同じコールド状態になってしまうため、障害が復旧した際に再度電源をオンにした後、高出力増幅器510及び高周波アンプ610の出力状態が安定するまでに通常15〜30分程度の時間を要してしまうという問題がある。
なお、特許文献4には、制御部660の動作として反射信号のレベルに応じて高周波アンプ610の増幅度を変更することも記載されている。この場合、高周波アンプ610の電源をオフにする訳ではないので、障害が復旧した際に高周波アンプ610の出力状態が安定するまでに時間を要することは無い。
但し、高周波アンプ610の増幅度を変更させても出力電圧をゼロにすることにはならないため、反射信号を減少させることが出来ても反射信号は無くならない。すなわち、反射信号による影響を無くすためには、やはり高周波アンプ610の電源をオフにせざるを得ない。
また、特許文献5においても、上述の如く例えば高周波ケーブル720が断線した場合において増幅器713の電源をオフにする訳ではないため、障害が復旧した際に増幅器713の出力状態が安定するまでに時間を要することは無い。
しかしながら、検波電圧Vdtの値が所定値を下回った場合に、制御回路717がアンテナ警報信号Sanを出力すると共に制御電圧Vctを切断しても、可変減衰器712の出力はゼロにならず、増幅器713の電力もゼロになることはないと考えられるので、特許文献5においても反射信号の影響を無くすためにはやはり増幅器713の電源をオフにせざるを得ない。
また、特許文献4及び特許文献5に記載されているように高周波アンプ610及び増幅器713の電源をオフにしないとしても、例えばCDMA方式の移動体通信システムにおける無線装置に特許文献4及び特許文献5の記述を適用する場合には以下のような問題がある。
CDMA方式では、基地局からの送信信号はチャネル毎に電力制御され、また、チャネルの多重数などにより電力レベルと変調信号のピーク成分が変動する。
従って、特許文献4のように、制御部660の動作として反射信号のレベルに応じて高周波アンプ610の増幅度を変更することや、特許文献5のように、制御回路717が検波電圧Vdtの値に応じて、可変減衰器712の減衰量を調整する制御信号Vctを可変減衰器712に与えることは、本来のCDMA方式における送信電力をダイナミックに変動させるような電力制御には適していない。
従って、本発明は出力端外部が障害状態から正常状態に復旧する際に速やかに増幅器の出力レベルを安定させることができ、且つ増幅器の出力信号がダイナミックに変動する場合でも増幅器を容易に保護することが可能な無線装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明に係る無線装置は、増幅器と、該増幅器の出力信号をアンテナ装置に接続されたケーブル側に出力する出力端と、該増幅器の入力側に接続され、該増幅器への入力信号の振幅を制御可能な入力信号制御部と、該増幅器と該出力端との間に接続され、前記出力信号のレベルを測定する出力信号レベル測定部と、該出力信号レベル測定部と該出力端との間に接続され、該出力信号を該出力端の方向へ通過させると共に該出力信号とは逆方向の反射信号を出力サーキュレータと、該出力信号レベル測定部によって測定されたレベルと該サーキュレータによって抽出された該反射信号の測定レベルとの比較結果に基づき、該入力信号の振幅が小さくなる方向に該入力信号制御部を制御する制御部と、を備えたことを特徴としている。
図1は、本発明の原理構成例(1)として無線装置100の構成を示したものであり、入力信号制御部10、増幅器20、出力信号レベル測定部30、サーキュレータ40、及び出力端50がこの順に接続されている。また、この無線装置100の出力端50にはケーブル70が接続されており、ケーブル70はアンテナ装置(図示せず)に接続されている。また、図示の如く、制御部60が入力信号制御部10、出力信号レベル測定部30、及びサーキュレータ40に共通接続されている。
動作において、入力信号制御部10からの入力信号が増幅器20によって増幅され、出力信号として出力信号レベル測定部30及びサーキュレータ40を介して出力端50からケーブル70に出力される。この出力信号は、ケーブル70の先に接続されたアンテナ装置から無線送信される。
この場合、出力信号レベル測定部30は前記出力信号のレベルを測定して制御部60に与え、サーキュレータ40は出力信号を出力端50に通過させる。
ケーブル70の切断等の障害時やアンテナ装置側の障害により、無線装置100が反射信号を出力端50から受信したときは、サーキュレータ40が反射信号を出力して制御部60に与える。
制御部60は、出力信号レベル測定部30によって測定された出力信号レベルとサーキュレータ40からの反射信号の測定レベルとを比較し、出力端50に接続されたケーブル70側の障害を検出した場合は、増幅器20への入力信号の振幅が小さくなる方向に入力信号制御部10を制御する。
入力信号制御部10は制御部60からの制御により増幅器20への入力信号の振幅が小さくなる方向に制御するため、例えば入力信号の振幅をゼロにすることも可能であり、この場合、増幅器20の電源をオフにすることなく、実質的に増幅器20の出力信号をオフにすることが可能となる。
従って、出力端外部の障害状態から正常状態に復旧する際、増幅器はコールド状態になってはいないため速やかに増幅器の出力レベルを安定させることが可能になる。また、出力信号と反射信号との比較結果に基づき出力端外部の障害を検出するため、増幅器の出力信号がダイナミックに変動する場合でも増幅器を容易に保護することが可能になる。
また、本発明に係る無線装置は、増幅器と、該増幅器の出力信号をアンテナ装置に接続されたケーブル側に出力する出力端と、該増幅器の入力側に接続され、該増幅器への入力信号の振幅を制御可能な入力信号制御部と、該増幅器と該出力端との間に接続され、該増幅器の出力信号を該出力端の方向へ通過させると共に、該出力信号とは逆方向の信号を出力するサーキュレータと、該逆方向の信号の中から障害検出用信号を抽出する障害検出用信号抽出部と、該障害検出用信号抽出部によって該障害検出用信号が検出されないことにより該アンテナ装置又は該ケーブルの障害を検出し、該入力信号の振幅が小さくなる方向に該入力信号制御部を制御する制御部と、を備えたことを特徴としてもよい。
図2は、本発明の原理構成例(2)を示したものであり、同図の無線装置100では、入力信号制御部10、増幅器20、及びサーキュレータ40がこの順に接続されている。また、この無線装置100の出力端50にはケーブル70が接続されており、ケーブル70はアンテナ装置(図示せず)に接続されている。また、図示の如く、入力信号制御部10には制御部60が接続されており、制御部60とサーキュレータ40の間には障害検出用信号抽出部80が接続されている。
動作においては、図1の場合と同様に、入力信号制御部10からの入力信号が増幅器20によって増幅され、出力信号としてサーキュレータ40を介して出力端50からケーブル70に出力される。この出力信号は、ケーブル70の先に接続されたアンテナ装置から無線送信される。
この場合、サーキュレータ40は出力信号を出力端50に与えると共に、ケーブル70を介して出力端50から受信する逆方向の信号を出力し、検出用信号抽出部80に与える。検出用信号抽出部80は、この中からアンテナ装置又はケーブル70の障害を検出するための障害検出用信号を抽出して制御部60に与える。
障害検出用信号が抽出できていればアンテナ装置又はケーブル70は正常であり、障害検出用信号が抽出できない場合アンテナ装置又はケーブル70に障害があるため、制御部60は、障害検出用信号が無いことによりアンテナ装置又はケーブル70の障害を検出することができる。
制御部60はアンテナ装置又はケーブル70の障害を検出した場合、増幅器20への入力信号の振幅を小さくする方向に入力信号制御部10を制御する。
入力信号制御部10は制御部60からの制御により増幅器20への入力信号の振幅が小さくなる方向に制御するため、例えば入力信号の振幅をゼロにすることも可能であり、この場合、増幅器20の電源をオフにすることなく、実質的に増幅器20の出力信号をオフにすることが可能となる。
従って、出力端外部の障害状態から正常状態に復旧する際、増幅器はコールド状態になってはいないため速やかに増幅器の出力レベルを安定させることが可能になる。また、障害検出用信号は出力信号とは無関係に出力端外部から入力されるものであるため、増幅器の出力信号がダイナミックに変動する場合でも増幅器を容易に保護することが可能になる。
なお、上記の入力信号制御部は直交変調部であってもよい。
また、上記のアンテナ装置に該障害検出用信号を送信する手段を設けてもよい。
この場合、該障害検出用信号は、該出力信号とは異なる周波数成分を有する交流信号でも直流信号でもよい。
以上説明したように本発明に係る無線装置によれば、出力端外部の障害状態から正常状態に復旧する際に速やかに増幅器の出力レベルを安定させることができ、且つ増幅器の出力信号がダイナミックに変動する場合でも増幅器を容易に保護することが可能になる。
実施例(1)
図3は、本発明の実施例(1)を示したものであり、上記の図1に示した無線装置100に対応した実施例の構成を具体的に示したものである。
図3の無線装置100においては、Iチャネルデータ及びQチャネルデータをそれぞれ制御するIチャネル制御部12a及びQチャネル制御部12bと、Iチャネル及びQチャネルをそれぞれ変調する変調器11a及び11bを備えた直交変調器11と、増幅器20と、方向性結合器31と、サーキュレータ41が出力端50に直列に接続されている。
また、方向性結合器31が検波器32を介して識別器61に接続されており、サーキュレータ41はフィルタ42及び検波器43を介して識別器61に接続されている。さらに、識別器61はIチャネル制御部12a及びQチャネル制御部12bに接続されている。
無線装置100の出力端50にはケーブル70の一端が接続されており、ケーブル70の他端はアンテナ装置200の入力端220に接続されている。アンテナ装置200は、アンテナ211と分波器212と低雑音増幅器213とで構成されており、例えばビルの屋上などに設置される塔頂受信増幅器210を構成するものである。
分波器212は、送信信号である出力信号の周波数成分のみを入力端220からアンテナ211へ通過させる帯域フィルタとアンテナ211を介して受信する受信信号の周波数成分のみをアンテナ211から低雑音増幅器213に通過させる帯域フィルタとで構成されていればよい。
また、アンテナ装置200の低雑音増幅器213からの出力は出力端230からケーブル70とは別の受信用ケーブル(図示せず)を介して無線装置100の受信系へ送られるものである。
動作において、無線装置100の増幅器20からの出力信号は、方向性結合器31及びサーキュレータ41を介して出力端50からケーブル70に出力され、入力端220からアンテナ装置200に入力され、分波器212を介してアンテナ211から無線送信される。
このとき、増幅器20からの出力信号は、さらに方向性結合器31から検波器32を介して電圧に変換され検出電圧Vdet1として識別器61に与えられる。
アンテナ211がアンテナ端子(図示せず)に接続されていない場合、或いは、ケーブル70に断線等の障害が生じた場合、出力端50から出力された出力信号は反射信号となってサーキュレータ41に入力される。
この場合、反射信号はフィルタ42を介して出力信号と同じ周波数成分の信号のみが抽出され検波器43によって電圧に変換されて検出電圧Vdet2として識別器61に与えられる。
識別器61では、検出電圧Vdet1及びVdet2を比較し、両者が等しくなった場合に、直交変調器11の入力のIチャネルデータ及びQチャネルデータの出力をそれぞれ好ましくはゼロにする出力制御信号99をIチャネル制御部12a及びQチャネル制御部12bに与える。
これにより、増幅器20の電源をオフにすることなく、実質的に増幅器20の出力信号をゼロにすることにより無線装置100を保護することができる。障害が復旧した際は、識別部61から出力制御信号99が出力されなくなるため、Iチャネルデータ及びQチャネルデータが直交変調器11に入力されるようになり、速やかに増幅器20から安定した出力信号が出力されるようになる。
実施例(2)
図4は、本発明の実施例(2)を示したものであり、上記の図2に示した無線装置100に対応した実施例の構成を具体的に示したものである。
図4の無線装置100においては、Iチャネルデータ及びQチャネルデータをそれぞれ制御するIチャネル制御部12a及びQチャネル制御部12bと、Iチャネル及びQチャネルをそれぞれ変調する変調器11a及び11bを備えた直交変調器11と、増幅器20と、サーキュレータ41が出力端50に直列に接続されている。
サーキュレータ41は、フィルタ44及び検波器43を介して識別器62に接続されている。このフィルタ44は、後述する障害検出用信号90の周波数成分のみを通過させる帯域フィルタである。また、識別器62は、図3に示した識別器61と同様にIチャネル制御部12a及びQチャネル制御部12bに接続されている。
図3と同様に、無線装置100の出力端50とアンテナ装置200の入力端210とはケーブル70で接続されているが、図4のアンテナ装置200は、図3に示した実施例(1)における構成であるアンテナ211と分波器212と低雑音増幅器213とに加え、入力端220と分波器212の間にサーキュレータ216を有し、発振器214がフィルタ215を介してサーキュレータ216に接続されている。
発振器214は無線装置100の送受信周波数に関与しない周波数で障害検出用信号90を出力するものであり、フィルタ215は障害検出用信号90の周波数成分のみを通過させる帯域フィルタである。なお、アンテナ装置200内のフィルタ215と無線装置100内のフィルタ44の通過帯域が等しいものである。
動作において、増幅器20からの出力信号は、サーキュレータ41を介して出力端50からケーブル70に出力され、入力端220からアンテナ装置200に入力され、サーキュレータ216及び分波器212を介してアンテナ211から無線送信される。
障害が発生していない通常時において、発振器214から出力される障害検出用信号90は、フィルタ215及びサーキュレータ216を介して出力端220からケーブル70に出力され、出力端50から無線装置100に入力される。さらに、障害検出用信号90はサーキュレータ41、フィルタ42、及び検波器43を介して検出電圧Vdetとして識別器62に与えられる。識別器62は、この検出電圧Vdetを所定の閾値Vrefと比較し、検出電圧Vdetが閾値Vrefよりも低くなったとき、直交変調器11の入力のIチャネルデータ及びQチャネルデータの出力を好ましくはそれぞれゼロにする出力制御信号99をIチャネル制御部12a及びQチャネル制御部12bに与える。
これにより、上記の実施例(1)の場合と同様に、増幅器20の電源をオフにすることなく、実質的に増幅器20の出力信号をゼロにすることにより無線装置100を保護することができる。
なお、実施例(2)では、アンテナ211がアンテナ端子(図示せず)に接続されていない場合には、反射信号が分波器212を介してサーキュレータ216に入力されてしまうが、サーキュレータ216からは、入力端220ではなくフィルタ215に出力されるため、無線装置100に反射信号が戻ることを防ぐことが出来る。
また、上記の実施例(1)及び(2)における出力制御信号99は、好ましくは直交変調器11の入力のIチャネルデータ及びQチャネルデータの出力をそれぞれゼロにする信号であるが、これに限定されるものではなく、増幅器20への入力信号(すなわち直交変調器11の出力信号)の振幅を小さくする方向に制御できる信号であればよい。

(付記1)
増幅器と、
該増幅器の出力信号をアンテナ装置に接続されたケーブル側に出力する出力端と、
該増幅器の入力側に接続され、該増幅器への入力信号の振幅を制御可能な入力信号制御部と、
該増幅器と該出力端との間に接続され、前記出力信号のレベルを測定する出力信号レベル測定部と、
該出力信号レベル測定部と該出力端との間に接続され、該出力信号を該出力端の方向へ通過させると共に該出力信号とは逆方向の反射信号を出力サーキュレータと、
該出力信号レベル測定部によって測定されたレベルと該サーキュレータによって抽出された該反射信号の測定レベルとの比較結果に基づき、該入力信号の振幅が小さくなる方向に該入力信号制御部を制御する制御部と、
を備えたことを特徴とした無線装置。
(付記2)
増幅器と、
該増幅器の出力信号をアンテナ装置に接続されたケーブル側に出力する出力端と、
該増幅器の入力側に接続され、該増幅器への入力信号の振幅を制御可能な入力信号制御部と、
該増幅器と該出力端との間に接続され、該増幅器の出力信号を該出力端の方向へ通過させると共に、該出力信号とは逆方向の信号を出力するサーキュレータと、該逆方向の信号の中から障害検出用信号を抽出する障害検出用信号抽出部と、
該障害検出用信号抽出部によって該障害検出用信号が検出されないことにより該アンテナ装置又は該ケーブルの障害を検出し、該入力信号の振幅が小さくなる方向に該入力信号制御部を制御する制御部と、
を備えたことを特徴とした無線装置。
(付記3)付記1または2において、
該入力信号制御部が直交変調部であることを特徴とした無線装置。
(付記4)付記2において、
該アンテナ装置に該障害検出用信号を送信する手段を設けたことを特徴とする無線装置。
(付記5)付記4において、
該障害検出用信号が該出力信号とは異なる周波数成分を有する交流信号であることを特徴とする無線装置。
(付記6)付記4において、
該障害検出用信号が直流信号であることを特徴とする無線装置。
本発明の原理構成例(1)を示したブロック図である。 本発明の原理構成例(2)を示したブロック図である。 本発明に係る無線装置の実施例(1)を示したブロック図である。 本発明に係る無線装置の実施例(2)を示したブロック図である。 無線装置の従来例(1)を示したブロック図である。 無線装置の従来例(2)を示したブロック図である。 無線装置の従来例(3)を示したブロック図である。 無線装置の従来例(4)を示したブロック図である。 無線装置の従来例(5)を示したブロック図である。
符号の説明
10 入力信号制御部
11 直交変調器
12a Iチャネル制御部
12b Qチャネル制御部
20 増幅器
30 出力信号レベル測定部
31 方向性結合器
32, 43 検波器
40, 41, 216 サーキュレータ
42, 44, 215 フィルタ
50, 230 出力端
60 制御部
61, 62 識別器
70 ケーブル
90 障害検出用信号
99 出力制御信号
100, 300, 400, 500, 600, 700 無線装置
200 アンテナ装置
212 分波器
213 低雑音増幅器
214 発振器
220 入力端
図中、同一符号は同一又は相当部分を示す。

Claims (3)

  1. 増幅器と、
    該増幅器の出力信号をアンテナ装置に接続されたケーブル側に出力する出力端と、
    該増幅器の入力側に接続され、該増幅器への入力信号の振幅を制御可能な入力信号制御部と、
    該増幅器と該出力端との間に接続され、前記出力信号のレベルを測定する出力信号レベル測定部と、
    該出力信号レベル測定部と該出力端との間に接続され、該出力信号を該出力端の方向へ通過させると共に該出力信号とは逆方向の反射信号を出力サーキュレータと、
    該出力信号レベル測定部によって測定されたレベルと該サーキュレータによって抽出された該反射信号の測定レベルとの比較結果に基づき、該入力信号の振幅が小さくなる方向に該入力信号制御部を制御する制御部と、
    を備えたことを特徴とした無線装置。
  2. 増幅器と、
    該増幅器の出力信号をアンテナ装置に接続されたケーブル側に出力する出力端と、
    該増幅器の入力側に接続され、該増幅器への入力信号の振幅を制御可能な入力信号制御部と、
    該増幅器と該出力端との間に接続され、該増幅器の出力信号を該出力端の方向へ通過させると共に、該出力信号とは逆方向の信号を出力するサーキュレータと、該逆方向の信号の中から障害検出用信号を抽出する障害検出用信号抽出部と、
    該障害検出用信号抽出部によって該障害検出用信号が検出されないことにより該アンテナ装置又は該ケーブルの障害を検出し、該入力信号の振幅が小さくなる方向に該入力信号制御部を制御する制御部と、
    を備えたことを特徴とした無線装置。
  3. 請求項1または2において、
    該入力信号制御部が直交変調部であることを特徴とした無線装置。
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