JP2005259727A - チップキャリアフィルム及び表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】接合強度の高いチップキャリアフィルム及びそれを用いた表示装置を提供する。
【解決手段】チップキャリアフィルムは、フィルム基板1と、フィルム基板1に取り付けられた半導体チップと、フィルム基板上に設けられ、半導体チップと接続された引き回し配線13と、引き回し配線13とソースバス回路基板22とを接続する外部接続パッド3を有し、フィルム基盤の端部に設けられた入力側パッド部15とを備え、入力側パッド部15において、フィルム基板1に切欠部が設けられている。
【選択図】図3
【解決手段】チップキャリアフィルムは、フィルム基板1と、フィルム基板1に取り付けられた半導体チップと、フィルム基板上に設けられ、半導体チップと接続された引き回し配線13と、引き回し配線13とソースバス回路基板22とを接続する外部接続パッド3を有し、フィルム基盤の端部に設けられた入力側パッド部15とを備え、入力側パッド部15において、フィルム基板1に切欠部が設けられている。
【選択図】図3
Description
本発明はチップキャリアフィルム及びそれを用いた表示装置に関する。
液晶表示装置のドライバ用パッケージとして、TCP(Tape Carrer Package)が広く使用されている。ICドライバを搭載したTCPを介して液晶表示パネルと回路基板が接続される。図11に一般的なTCPの構造を示す。図11はTCPの構成を示す断面図である。
TCPはポリイミド等の絶縁性のフィルム基板1の上に設けられた接着剤層2の上に銅箔に錫めっきを施した回路パターンが形成された3層からなるフィルムテープである。フィルム基板1の上面には入力側の外部接続パッド3及び半導体チップ接続パッド6が所定の箇所に設けられる。外部接続パッド3と半導体チップ接続パッド6との間には、外部接続パッド9と半導体チップ接続パッド10とを接続するため、引き回し配線が設けられる。外部接続パッド3はフィルム基板1の端部に設けられ、外部配線が設けられたプリント配線基板(PCB)と接続される。
フィルム基板1の反対側の端部には出力側の外部接続パッド9が設けられている。外部接続パッド9の内側には半導体チップ接続パッド10が設けられている。外部接続パッド9と半導体チップ接続パッド10の間には外部接続パッド9と半導体チップ接続パッド10とを接続するため、引き回し配線が設けられている。
フィルム基板1の上面において、外部接続パッド3、9の部分と半導体チップ接続パッド6、10の部分(すなわち半導体チップ搭載領域)とを除く領域には引き回し配線を保護するための絶縁性インクからなる保護膜4が設けられている。フィルム基板1の半導体チップ接続パッド間の半導体チップ搭載領域にはLSI等からなる半導体チップ7が設けられている。半導体チップ7にはバンプ11、12が設けられている。そして、半導体チップ7はそれぞれのバンプ11、12を介して半導体チップ接続パッド6、10と接続された状態で搭載される。半導体チップ7とフィルム基板1の接続の保護と、半導体チップ7とフィルム基板1の膨張率の差を緩和するため、半導体チップ7の周囲に封止材5の材料がディスペンサによって滴下されている。
このTCPの一端に設けられた出力側の外部接続パッド9はACF(Anisotorpic Conductive Film)を介して液晶表示パネルと接続される。TCPの反対側の端部に設けられた入力側の外部接続パッド3はACFを介してプリント配線基板と接続される。さらに、TCP圧着部への負荷を低減する目的で、TCP側面の折り曲げ部に切欠を設けているTCPがある(特許文献1)。さらに、TCPの端子間にACF露出ホールを形成し、接着強度を向上させるものもある(特許文献2)このようなTCPを用いた液晶表示装置では以下のような問題点があった。
TCPとプリント配線基板とはACFを介して熱圧着されることにより、接続される。熱圧着によりTCPとプリント配線基板を実装する時、プリント配線基板が熱収縮してTCPに負荷がかかり、TCPが剥がれやすくなってしまう。すなわち、圧着時と平常時との温度差によって、プリント配線基板が収縮する。特に大型の液晶表示装置においてプリント配線基板を実装させる場合、プリント配線基板が大きくなり、複数のTCPとプリント配線基板とを接続させるため液晶表示装置の端部のTCPにかかる負荷が大きくなる。よって、液晶表示装置の端のTCPが剥がれてしまう問題点があった。
TCPにかかる負荷を低減するためにプリント配線基板を2枚構成とする手段もあるが、プリント配線基板の圧着の工数が増えるというデメリットがある。TCPの代わりにCOF(Chip On Film)を用いた場合でも、このようなプリント配線基板の収縮に起因してCOFが剥がれてしまうという問題点があった。
特開2003−243458号公報
特開2000−39622号公報
上述のように従来のTCPを用いた液晶表示装置では、TCPとプリント配線基板との接合強度が低く、TCPが剥がれてしまうという問題点があった。
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであり、接合強度が高く、剥がれにくいチップキャリアフィルム及びそれを用いた表示装置を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様にかかるチップキャリアフィルムは、ベースフィルム(例えば、本発明の実施の形態にかかるフィルム基板1)と、前記ベースフィルムに取り付けられたチップ(例えば、本発明の実施の形態にかかる半導体チップ7)と、前記ベースフィルム上に設けられ、前記チップと接続された配線パターン(例えば、本発明の実施の形態にかかる引き回し配線13)と、前記配線パターンと外部配線基板(例えば、本発明の実施の形態にかかるソースバス回路基板22)とを接続する外部接続パッド(例えば、本発明の実施の形態にかかる外部接続パッド3)を有し、前記ベースフィルムの端部に設けられた外部接続パッド部(例えば、本発明の実施の形態にかかる入力側パッド部15)とを備え、前記外部接続パッド部において、前記ベースフィルムに切欠部(例えば、本発明の実施の形態にかかる切欠部30)が設けられているものである。これにより、外部配線基板との接合強度を高くすることができる。
本発明の第2の態様にかかるチップキャリアフィルムは、上述のチップキャリアフィルムであって、前記外部接続パッドが前記ベースフィルムの端辺に沿って複数配置され、前記切欠部が前記複数の外部接続パッドの間に配置されているものである。これにより、外部配線基板との接合強度を高くすることができる。
本発明の第3の態様にかかるチップキャリアフィルムは、上述のチップキャリアフィルムであって、前記切欠部が前記外部接続パッド部の前記外部配線基板が配置される辺の略全体に渡って形成されていることを特徴とするものである。これにより、外部配線基板との接合強度を高くすることができる。
本発明の第4の態様にかかるチップキャリアフィルムは、上述のチップキャリアフィルムであって、前記外部接続パッドが前記ベースフィルムの端部から突出していることを特徴とするものである。これにより、外部配線基板との接合強度を高くすることができる。
本発明の第5の態様にかかるチップキャリアフィルムは、ベースフィルムと、ベースフィルムと前記ベースフィルムに取り付けられたチップと、前記ベースフィルムの上に設けられ、前記チップと接続された配線パターンと、前記配線パターンと外部配線とを接続する外部接続パッドを有し、前記ベースフィルムの端部に設けられた外部接続パッド部とを備え、前記外部接続パッドの一部が前記ベースフィルムの端部から突出しているものである。これにより、外部配線基板との接合強度を高くすることができる。
本発明の第6の態様にかかる表示装置は、表示パネルと前記表示パネルに信号を供給するチップが搭載されたチップキャリアフィルムと、前記チップキャリアフィルムと接続される外部配線を有する外部配線基板とを備えた表示装置であって、前記チップキャリアフィルムが、ベースフィルムと、前記ベースフィルム上に設けられ、前記チップと接続された配線パターンと、前記配線パターンと外部配線とを接続する外部接続パッドを有し、前記ベースフィルムの端部に設けられた外部接続パッド部とを備え、前記外部接続パッド部において、前記ベースフィルムに切欠部が設けられているチップフィルムであり、前記外部配線基板と前記チップキャリアフィルムとが前記切欠部に設けられた異方性導電膜により圧着されているものである。これにより、外部配線基板とチップキャリアフィルムとの接合強度を高くすることができ、表示装置の信頼性を向上することができる。
本発明の第7の態様にかかる表示装置は、上述の表示装置であって、前記外部接続パッドが前記ベースフィルムの端辺に沿って複数配置され、前記切欠部が前記複数の外部接続パッドの間に配置されているものである。これにより、外部配線基板とチップキャリアフィルムとの接合強度を高くすることができ、表示装置の信頼性を向上することができる。
本発明の第8の態様にかかる表示装置は、上述の表示装置であって、前記外部接続パッドが前記ベースフィルムの端部から突出していることを特徴とするものである。これにより、外部配線基板とチップキャリアフィルムとの接合強度を高くすることができ、表示装置の信頼性を向上することができる。
本発明の第9の態様にかかる表示装置は、上述の表示装置であって、表示パネルと、前記表示パネルに信号を供給するチップが搭載されたチップキャリアフィルムと、前記チップキャリアフィルムと接続される外部配線を有する外部配線基板とを備えた表示装置であって、前記チップキャリアフィルムが、ベースフィルムと、前記ベースフィルム上に設けられ、前記チップと接続された配線パターンと、前記配線パターンと外部配線とを接続する外部接続パッドを有し、前記ベースフィルムの端部に設けられた外部接続パッド部とを備え、前記外部接続パッドの一部が前記ベースフィルムの端部から突出しているチップキャリアフィルムであり、前記外部配線基板と前記チップキャリアフィルムとが前記ベースフィルムの端部から突出している外部接続パッドに設けられた異方性導電膜により圧着されているものである。これにより、外部配線基板とチップキャリアフィルムとの接合強度を高くすることができ、表示装置の信頼性を向上することができる。
本発明によれば、接合強度の高いチップキャリアフィルム及びそれを用いた表示装置を提供することができる。
以下に、本発明を適用可能な実施の形態が説明される。以下の説明は、本発明の実施形態を説明するものであり、本発明が以下の実施形態に限定されるものではない。説明の明確化のため、以下の記載は、適宜、省略及び簡略化がなされている。又、当業者であれば、以下の実施形態の各要素を、本発明の範囲において容易に変更、追加、変換することが可能であろう。尚、各図において同一の符号を付されたものは同様の要素を示しており、適宜、説明が省略される。
発明の実施の形態1.
発明の実施の形態1.
本発明にかかる液晶表示装置について図1を用いて説明する。図1は液晶表示装置に用いられる液晶パネルの構成を示す斜視図である。7は半導体チップ、21はゲートバス回路基板、22はソースバス回路基板、23はTCP、26は液晶パネル、27は液晶表示装置である。
液晶表示装置27は、それぞれの上面および下面に電極を備えた2枚の基板の間に液晶からなる液晶層が挟持された液晶パネル26を備えている。さらに2枚の基板の上下に偏光板が設置され、透過型のものでは背面にバックライトが設置された構造を有している。これらの基板の電極を有する表面には、いわゆる配向処理がなされ、液晶分子の向きを平均的に表わしたダイレクタが所望の液晶には複屈折性があり、バックライトから偏光板を通して入射された光は複屈折により楕円偏光に変化し、反対側の偏光板に入射される。この状態で、上下の電極間に電圧を印加すると、ダイレクタの配列状態が変化して液晶層の複屈折率が変化し、反対側の偏光板に入射される楕円偏光状態が変化し、したがって、液晶表示装置を透過する光強度およびスペクトルが変化する電気光学効果が得られる。
この液晶パネル26の一方の基板には薄膜トランジスタが形成されたTFTアレイ基板であり、もう一方の基板はRGBの着色層及びブラックマトリクスが形成されたカラーフィルター基板である。TFTアレイ基板には液晶層を駆動するためのソース配線及びTFTのスイッチングを行うためのゲート配線が絶縁膜を介して互いに交差するよう設けられている。
このゲート配線及びソース配線に信号を供給するためのドライバICである半導体チップ7を有するTCP23が液晶パネル26の額縁領域に接続される。矩形の液晶パネルの1辺に沿ってソース配線に駆動信号を供給するための半導体チップ7を有する複数のTCP23が1列に配置される。その隣の辺にはゲート配線に走査信号を供給するための半導体チップ7が実装されたTCPが1列に配置される。1列に配置されたTCP23にはそれぞれゲートバス回路基板21又はソースバス回路基板22が接続される。ゲートバス回路基板21およびソースバス回路基板22は、パソコン本体のコントローラ等からRGBデータやクロックの信号を受け取り、半導体チップ7に出力する。このRGBデータやクロックの信号に基づいて各半導体チップ7は走査信号又は駆動信号を液晶パネルに出力する。これにより、所望の画像を表示するよう液晶層が駆動される。
このTCPの周辺の構成について図2及び図3を用いて説明する。図2はTCP周辺の構成を模式的に示す平面図であり、図3はTCP周辺の構成を模式的に示す断面図である。図2ではソースバス回路基板22に接続されるTCP23の周辺の構成を示している。なお、実際には複数のTCP23が液晶パネル26及びソースバス回路基板22と接続されるが説明のため省略して図示している。TCP23の中央部には半導体チップ7が設けられ、半導体チップ7の外側にはTCPを折り曲げるためのスリット24が設けられている。スリット24はTCP23の液晶パネル側及びソースバス回路基板側の両方に設けられる。なお、図2及び図3ではスリット24を有するスリットタイプのTCP23を用いて説明しているが、本発明はスリット24のないストレートタイプのTCP23についても同様に実施することができる。
図3に示すようにTCP23はポリイミド等により形成される絶縁性のフィルム基板1の上に設けられた接着剤層2の上に銅箔に錫めっきを施した回路パターンが形成された3層からなるフィルムテープである。フィルム基板1の上面には入力側の外部接続パッド3及び半導体チップ接続パッド6が所定の箇所に設けられる。外部接続パッド3と半導体チップ接続パッド6との間には、外部接続パッド9と半導体チップ接続パッド10とを接続するため、引き回し配線13が設けられる。外部接続パッド3はフィルム基板1の端部に設けられ、外部配線が設けられたプリント配線基板(PCB)と接続される。
フィルム基板1の反対側の端部には出力側の外部接続パッド9が設けられている。外部接続パッド9の内側には半導体チップ接続パッド10が設けられている。外部接続パッド9と半導体チップ接続パッド10の間には外部接続パッド9と半導体チップ接続パッド10とを接続するため、引き回し配線13が設けられている。
フィルム基板1の上面において、外部接続パッド3、9が設けられた入力側パッド部15、出力側パッド部16と半導体チップ接続パッド6、10の部分(すなわち半導体チップ搭載領域)とを除く領域には引き回し配線13を保護するため、例えば絶縁性インクからなる保護膜4が設けられている。フィルム基板1の半導体チップ接続パッド間の半導体チップ搭載領域にはLSI等からなる半導体チップ7が設けられている。半導体チップ7にはバンプ11、12が設けられている。そして、半導体チップ7はそれぞれのバンプ11、12を介して半導体チップ接続パッド6、10と接続された状態で搭載される。半導体チップ7とフィルム基板1の接続の保護と、半導体チップ7とフィルム基板1の膨張率の差を緩和するため、半導体チップ7の周囲に封止材5の材料がディスペンサによって滴下されている。
このTCP23の構成について図4を用いて詳細に説明する。図4はTCPの構成を模式的に示す上面図である。なお、図4では説明のため図3で示す保護膜4を省略して図示している。TCP23の液晶パネル側の端辺には出力側の外部接続パッド9を有する出力側パッド部16が設けられている。出力側パッド部16では保護膜4が設けられていないため銅箔により形成される回路パターンが露出する。これにより、出力側の外部接続パッド9が形成される。図3に示すようにこの出力側パッド部16において、出力側の外部接続パッド9と液晶パネル26がACF28を介して接続される。これによりTCP23が液晶パネル26に取り付けられる。
TCP23の出力側パッド部16が設けられている辺と対向する辺(すなわち、ソースバス回路基板側の辺)には、入力側の外部接続パッド3を有する入力側パッド部15が設けられている。入力側パッド部15では保護膜4が設けられていないため銅箔により形成される回路パターンが露出している。これにより、入力側の外部接続パッド3が形成される。図3に示すようにこの入力側パッド部15において、入力側の外部接続パッド3とソースバス回路基板22がACF28を介して接続される。これによりTCP23がソースバス回路基板22に取り付けられる。このようにして、液晶パネル26とソースバス回路基板22等の外部配線基板とがTCP23を介して接続され、液晶パネル26に信号が供給される。
本実施の形態ではTCP23とソースバス回路基板22との接合強度を高め、TCPの剥がれを防止するため、入力側パッド部15に切欠を設けている。この入力側パッド部15に設けられた切欠の構成について図5を用いて説明する。図5は入力側パッド部15の構成を示す上面図であり、図4のAに示すTCP23の角部の構成を拡大して図示している。
本実施の形態では図5に示すように入力側パッド部15に接合強度を高めるため、半円形状の切欠部30を設けている。切欠部30は入力側パッド部15のソースバス回路基板側の辺全体に渡って形成される。さらにソースバス回路基板側の辺と隣の辺に対して設けられている。切欠部30は入力側パッド部15のソースバス回路基板側の端部及びその両側の側部に対して設けられている。すなわち、入力側パッド部15の外側の3辺に対して設けられている。入力側パッド部15のソースバス回路基板側の辺において、複数の半円形状の切欠部30がソースバス回路基板側の辺に沿って配置されている。そして、半円形状の切欠部30の弦が入力側パッド部15の端辺すなわちフィルム基板1の端辺と一致している。
この切欠部30ではベースフィルムであるフィルム基板1に切欠が設けられ、除去されている。これにより、入力側パッド部15の外周が長くなるため、ACF28が外部接続パッド3に接触する領域とACF28が接着剤層2に接触する領域との境界線を長くすることができ、接着強度を高くすることができる。さらに、この切欠部30には圧着時にACF28が押し潰されるため、ACF28の塊が形成される。このACF28の塊により、さらに接着強度を高くすることができる。本実施の形態では、切欠部30の間に入力側の外部接続パッド3が設けられている。これにより、ACFの塊が形成されやすくなり、より接合強度を高くすることができる。さらに、出力側パッド部16にも同様に切欠部30を設けることに接合強度を高くすることができる。
この切欠部30を形成する方法について説明する。ポリイミド樹脂により、テープ状にフィルム基板1を形成する。このテープ状のポリイミド樹脂により、複数のTCPを構成するフィルム基板1が順次形成されていく。このテープ状のフィルム基板1にスリット24及び半導体チップを実装するためのデバイスホールを例えば、金属金型を用いて打ち抜きプレス加工により形成する。次に、フィルム基板1の上に接着剤層2を形成する。接着剤層2はIC搭載領域を除いてフィルム基板1の全面に形成される。この接着剤層2が設けられたフィルム基板1に切欠部30を設けるための丸型の穴を設ける。この丸型の穴はパンチングにより設けられる。
接着剤層2の上から銅箔を設けて、この銅箔に無電界メッキ法で錫メッキする。そして銅箔と錫メッキの2層金属膜をエッチングすることで適当なピッチで配置された複数の配線が設けられる。これにより、入力側に引き回し配線13、外部接続パッド3及び半導体チップ接続パッド6を備え、出力側に引き回し配線13、外部接続パッド9及び半導体チップ接続パッド10を備える回路パターンが形成される。
そして、半導体チップ搭載領域と外部接続パッド部15、16とを除く領域に絶縁性インクからなる保護膜4をスクリーン印刷法で形成する。これにより、引き回し配線の上に保護膜4が形成される。そして、半導体チップ接続パッド6、10にそれぞれバンプ11、12を設け、半導体チップ7を搭載する。これにより、フィルム基板1に半導体チップ7が実装される。さらに半導体チップ7と半導体チップ接続パッド6、10との接続を保護し、両者の熱膨張率の差に基づく熱応力を緩和するため、ディスペンサにより半導体チップ7の周囲に樹脂を塗布して、封止材5を設ける。これらの工程を繰り返すことにより、複数のTCP23が連続して一体的に形成される。そして、フィルム基板1を所定の位置で切断し、それぞれのTCP23を形成する。
本実施の形態では上述の円形の穴はそれぞれのTCP23の間に対応する位置に設けられている。すなわち、図6に示すように隣接するTCPの間に丸型の穴が形成されている。そして、図6の点線で示す位置が切断線となり、フィルム基板1は円形の穴の中央で切断される。これにより、それぞれのTCP23の入力側パッド部15及び出力側パッド部16において、半円形状の切欠部30が形成される。さらに入力側パッド部15及び出力側パッド部16の側部に対応する位置において、フィルム基板1の側部に半円形の穴が設けられている。これにより、入力側パッド部15及び出力側パッド部16の側部側に半円形状の切欠部30が形成され、入力側パッド部15及び出力側パッド部16の外側の3辺に対して形成することができる。また、切欠部30に対応する穴はデバイスホール形成時に用いる金型により形成してもよい。この場合、金型には切欠部30に対応するパターンが形成されたものを用いる。
このようにして、入力側パッド部15及び出力側パッド部16に切欠部30を設けることによって、接合強度を高くすることができる。これにより、TCP23の剥がれを防止することができ、液晶表示装置の生産性及び信頼性を向上することができる。なお、上述の説明では、液晶表示装置について説明を行ったが、本発明は液晶表示装置以外の表示装置に対して利用することが可能である。また、上述の説明では切欠部30は半円形としたが、これに限るものではない。例えば、図7に示すように三角形の切欠部30を設けてもよい。さらに三角形以外の多角形でもよく、異なる形状の切欠部を組み合わせてもよい。
また、上述の説明ではチップキャリアフィルムの一例として、TCP23を挙げて説明したが、本発明にかかるチップキャリアフィルムはTCP23に限るものではない。例えば、図8に示すようなCOFについて利用することも可能である。図8は本発明にかかるCOFの構成を模式的に示す断面図である。COFではTCP23と異なり接着剤層2を設けない構成としている。
COFはポリイミドなどのフィルム基板1の上に銅箔に錫めっきを施した回路パターンが印刷された2層からなるフィルムテープである。フィルム基板1の上面には入力側の外部接続パッド3及び半導体チップ接続パッド6が所定の箇所に設けられる。外部接続パッド3と半導体チップ接続パッド6との間には、外部接続パッド9と半導体チップ接続パッド10とを接続するため、引き回し配線13が設けられる。外部接続パッド3はフィルム基板1の端部に設けられ、外部配線が設けられたプリント配線基板(PCB)と接続される。
フィルム基板1の反対側の端部には出力側の外部接続パッド9が設けられている。外部接続パッド9の内側には半導体チップ接続パッド10が設けられている。外部接続パッド9と半導体チップ接続パッド10の間には外部接続パッド9と半導体チップ接続パッド10とを接続するため、引き回し配線13が設けられている。
フィルム基板1の上面において、外部接続パッド3、9の部分及び半導体チップ接続パッド6、10の部分(すなわち半導体チップ搭載領域)を除く領域には引き回し配線13を保護するための絶縁性インクからなる保護膜4が設けられている。フィルム基板1の半導体チップ接続パッド間の半導体チップ搭載領域にはLSI等からなる半導体チップ7が設けられている。半導体チップ7にはバンプ11、12が設けられている。そして、半導体チップ7はそれぞれのバンプ11、12を介して半導体チップ接続パッド6、10と接続された状態で搭載される。半導体チップ7とフィルム基板1の接続の保護と、半導体チップ7とフィルム基板1の膨張率の差を緩和するため、半導体チップ7の周囲に封止材5の材料がディスペンサによって滴下されている。TCP23と異なり、デバイスホールが形成されておらず、スリットも不要なためインナーリード部の製造の際に金型が不要で開発費削減、納期短縮が可能である。このようなCOFにおいても例えば、図5又は図7に示すような切欠部30を設けることにより、接合強度を高くすることが可能である。
発明の実施の形態2.
発明の実施の形態2.
本実施の形態にかかるチップキャリアフィルムについて図9及び図10を用いて説明する。図9はTCP周辺の構成を模式的に示す平面図であり、図10はTCP周辺の構成を模式的に示す断面図である。なお、本実施の形態におけるチップキャリアフィルムの構成で実施の形態1で示した構成と同様の構成については説明を省略する。
本実施の形態では入力側パッド部15において、入力側の外部接続パッド3がフィルム基板1よりも突出している。すなわち、図10に示すように、入力パッド部15において入力側の外部接続パッド3の一部に突出部18が形成され、入力側の外部接続パッド3がフィルム基板1からはみ出した構成となる。そして、突出部18及び突出部18の内側にACFを設け、ソースバス回路基板22を圧着する。ACFは突出部18及びフィルム基板上に配設される。これにより、ACFが外部接続パッド3に接触する領域とACFがフィルム基板1に接触する領域との境界線を長くすることができ、接着強度を高くすることができる。さらに、ソースバス回路基板22の圧着時に、ACFが押し潰され隣接する突出部18の間にACFの塊が形成される。従って、接合強度を向上することができる。なお、本実施の形態では少なくとも突出部18の一部にACFを設ければよく、突出部の外側の端部までACFを設けなくても接合強度を向上することができる。
さらに本実施の形態における外部接続パッド3が突出した構成と、実施の形態1における入力側パッド部15に切欠部30を形成する構成とを組み合わせることも可能である。これにより、TCPの接着強度をさらに向上することができる。実施の形態1と同様に本実施の形態はTCPに限るものではなく、例えばCOFなどのチップキャリアフィルムに適用することができる。また、入力側の外部接続パッド3だけでなく出力側の外部接続パッド9についても、フィルム基板1から突出させることにより、接合強度を高くすることができる。
1 フィルム基板、2 接着剤層、3 入力側の外部接続パッド、4 保護膜
5 封止材、6 半導体チップ接続パッド、7 半導体チップ、9 外部接続パッド
10 半導体チップ接続パッド、11 バンプ、12 バンプ、13 引き回し配線
15 入力側パッド部、16 出力側パッド部、18、突出部、
21 ゲートバス回路基板、22 ソースバス回路基板、24 スリット、26 液晶パネル、27 液晶表示装置、28 ACF、30 切欠部
5 封止材、6 半導体チップ接続パッド、7 半導体チップ、9 外部接続パッド
10 半導体チップ接続パッド、11 バンプ、12 バンプ、13 引き回し配線
15 入力側パッド部、16 出力側パッド部、18、突出部、
21 ゲートバス回路基板、22 ソースバス回路基板、24 スリット、26 液晶パネル、27 液晶表示装置、28 ACF、30 切欠部
Claims (9)
- ベースフィルムと、
前記ベースフィルムに取り付けられたチップと、
前記ベースフィルム上に設けられ、前記チップと接続された配線パターンと、
前記配線パターンと外部配線基板とを接続する外部接続パッドを有し、前記ベースフィルムの端部に設けられた外部接続パッド部とを備え、
前記外部接続パッド部において、前記ベースフィルムに切欠部が設けられているチップキャリアフィルム。 - 前記外部接続パッドが前記ベースフィルムの端辺に沿って複数配置され、
前記切欠部が前記複数の外部接続パッドの間に配置されている請求項1記載のチップキャリアフィルム。 - 前記切欠部が前記外部接続パッド部の前記外部配線基板が配置される辺の略全体に渡って形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載のチップキャリアフィルム。
- 前記外部接続パッドが前記ベースフィルムの端部から突出していることを特徴とする請求項1乃至3いずれかに記載のチップキャリアフィルム。
- ベースフィルムと
前記ベースフィルムに取り付けられたチップと、
前記ベースフィルムの上に設けられ、前記チップと接続された配線パターンと、
前記配線パターンと外部配線とを接続する外部接続パッドを有し、前記ベースフィルムの端部に設けられた外部接続パッド部とを備え、
前記外部接続パッドの一部が前記ベースフィルムの端部から突出しているチップキャリアフィルム。 - 表示パネルと、
前記表示パネルに信号を供給するチップが搭載されたチップキャリアフィルムと、
前記チップキャリアフィルムと接続される外部配線を有する外部配線基板とを備えた表示装置であって、
前記チップキャリアフィルムが、
ベースフィルムと、
前記ベースフィルム上に設けられ、前記チップと接続された配線パターンと、
前記配線パターンと外部配線とを接続する外部接続パッドを有し、前記ベースフィルムの端部に設けられた外部接続パッド部とを備え、
前記外部接続パッド部において、前記ベースフィルムに切欠部が設けられているチップフィルムであり、
前記外部配線基板と前記チップキャリアフィルムとが前記切欠部に設けられた異方性導電膜により圧着されている表示装置。 - 前記外部接続パッドが前記ベースフィルムの端辺に沿って複数配置され、
前記切欠部が前記複数の外部接続パッドの間に配置されている請求項6記載の表示装置。 - 前記外部接続パッドが前記ベースフィルムの端部から突出していることを特徴とする請求項6又は7記載の表示装置。
- 表示パネルと、
前記表示パネルに信号を供給するチップが搭載されたチップキャリアフィルムと、
前記チップキャリアフィルムと接続される外部配線を有する外部配線基板とを備えた表示装置であって、
前記チップキャリアフィルムが、
ベースフィルムと、
前記ベースフィルム上に設けられ、前記チップと接続された配線パターンと、
前記配線パターンと外部配線とを接続する外部接続パッドを有し、前記ベースフィルムの端部に設けられた外部接続パッド部とを備え、
前記外部接続パッドの一部が前記ベースフィルムの端部から突出しているチップキャリアフィルムであり、
前記外部配線基板と前記チップキャリアフィルムとが前記ベースフィルムの端部から突出している外部接続パッドに設けられた異方性導電膜により圧着されている表示装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004064955A JP2005259727A (ja) | 2004-03-09 | 2004-03-09 | チップキャリアフィルム及び表示装置 |
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JP2004064955A JP2005259727A (ja) | 2004-03-09 | 2004-03-09 | チップキャリアフィルム及び表示装置 |
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