JP2005259069A - Rfid用チップ型機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】
RFIDタグが質問器からの質問信号を受信するためには、RFIDタグ用アンテナを物品に実装する必要がある。
【解決手段】
本件発明は、上記の課題を解決するためになされたものである。
第一の発明は、ループアンテナを構成するループアンテナ部を有するRFID用チップ型機器に関する。第二の発明は、前記ループアンテナ部は、複数のループアンテナから構成されている第一の発明に記載のRFID用チップ型機器に関する。第三の発明は、前記複数のループアンテナは、同一面上に配置されない第二の発明に記載のRFID用チップ型機器に関する。第四の発明は、前記複数のループアンテナは、平行面上に配置されない第三の発明に記載のRFID用チップ型機器に関する。第五の発明は、前記複数のループアンテナは、相互に直交面上に配置される第四の発明に記載のRFID用チップ型機器に関する。
【選択図】 図1
RFIDタグが質問器からの質問信号を受信するためには、RFIDタグ用アンテナを物品に実装する必要がある。
【解決手段】
本件発明は、上記の課題を解決するためになされたものである。
第一の発明は、ループアンテナを構成するループアンテナ部を有するRFID用チップ型機器に関する。第二の発明は、前記ループアンテナ部は、複数のループアンテナから構成されている第一の発明に記載のRFID用チップ型機器に関する。第三の発明は、前記複数のループアンテナは、同一面上に配置されない第二の発明に記載のRFID用チップ型機器に関する。第四の発明は、前記複数のループアンテナは、平行面上に配置されない第三の発明に記載のRFID用チップ型機器に関する。第五の発明は、前記複数のループアンテナは、相互に直交面上に配置される第四の発明に記載のRFID用チップ型機器に関する。
【選択図】 図1
Description
本件発明は、ループアンテナ部を有するRFID用チップ型機器に関する。
近年、商品や物品等にRFID(Radio Frequency IDentification)タグ(応答器)を取り付け、このRFIDタグに予め設定されている固有の識別データを、質問器から非接触で読み取る移動体識別装置が考えられている。この移動体識別装置は、物品等に取り付けられるRFIDタグと、ホスト側に接続される質問器からなり、質問器から送信される質問信号をRFIDタグが受信して応答するようになっている。
特開2003−18042
しかしながら、RFIDタグが質問器からの質問信号を受信するためには、RFIDタグ用アンテナを物品に実装する必要がある。このRFIDタグのアンテナの実装は、物品の形状や大きさに合わせてする必要があるので、手間とコストがかかる。また、物品ごとに、RFIDタグのアンテナの方向を質問信号の方向にあわせる必要があるので、RFIDタグの情報を読み取る物品の数量が多い場合には、物品の方向を合わせるのに手間がかかってしまう。
本件発明は、上記の課題を解決するためになされたものである。
第一の発明は、ループアンテナを構成するループアンテナ部を有するRFID用チップ型機器に関する。
第二の発明は、前記ループアンテナ部は、複数のループアンテナから構成されている第一の発明に記載のRFID用チップ型機器に関する。
第三の発明は、前記複数のループアンテナは、同一面上に配置されない第二の発明に記載のRFID用チップ型機器に関する。
第四の発明は、前記複数のループアンテナは、平行面上に配置されない第三の発明に記載のRFID用チップ型機器に関する。
第五の発明は、前記複数のループアンテナは、相互に直交面上に配置される第四の発明に記載のRFID用チップ型機器に関する。
第六の発明は、質問器からの質問信号に応答するための回路である応答回路部を有する第一の発明から第五の発明の何れか一に記載のRFID用チップ型機器に関する。
第七の発明は、プリント基板(フィルム基板も含む)上に配置した際にプリント基板上の回路と、前記応答回路部とを信号接続するための信号接続端子を有する第六の発明に記載のRFID用チップ型機器に関する。
第八の発明は、略直方体形状のベース体上に前記ループアンテナを配した第一の発明から第七の発明の何れか一に記載のRFID用チップ型機器に関する。
第九の発明は、前記ベース体は、セラミックス材料からなる第八の発明に記載のRFID用チップ型機器に関する。
第十の発明は、前記ベース体は、半導体材料からなる第八の発明に記載のRFID用チップ型機器に関する。
第十一の発明は、前記応答回路部は、前記半導体材料上に形成される半導体装置を含む第十の発明に記載のRFID用チップ型機器に関する。
第十二の発明は、空間に線状素子で構成した前記ループアンテナを配した第一の発明から第十一の発明の何れか一に記載のRFID用チップ型機器に関する。
本件発明によれば、RFIDタグはRFID用チップ型機器の表面にループアンテナを有する構造であり、半導体製造装置などの自動実装機器を使用することが可能なため、小型化および量産することができるのでコストの低下を図ることができる。また、RFID用チップ型機器の表面に複数のループアンテナを有する構造とすることができるので、RFID用チップ型機器の方向に左右されることが少なくなるため、RFID用チップ型機器のRFIDタグ情報をより確実に識別することができる。
以下に本件発明の実施形態を説明する。実施形態と、請求項との関係はおおむね次のようなものである。
実施形態1は、主に、請求項1、請求項6、請求項8、請求項9、請求項10、請求項11などについて説明している。
実施形態2は、主に、請求項2について説明している。
実施形態3は、主に、請求項3について説明している。
実施形態4は、主に、請求項4について説明している。
実施形態5は、主に、請求項5について説明している。
実施形態6は、主に、請求項7について説明している。
実施形態7は、主に、請求項12について説明している。
<<実施形態1>>
<構成要件の明示>
以下に、実施形態1の構成要件について説明する。
図1は、実施形態1のRFID用チップ型機器0100の概念を示す図である。RFID用チップ型機器は、ループアンテナ部0101と、応答回路部0102と、ベース体0103と、からなる。
図2は、図1のRFID用チップ型機器0200の表面を展開した展開図である。RFID用チップ型機器は、ループアンテナ部0201と、応答回路部0202と、からなる。
なお、RFID用チップ型機器は、応答回路部を有さない構成とすることもできる。
<構成の説明>
(ループアンテナ部)
以下に、ループアンテナ部について説明する。
ループアンテナ部の両端は、応答回路部に接続されており、応答回路部より給電される。ループアンテナ部は、質問器からの質問信号の受信だけでなく、RFID用チップ型機器からの応答信号の送信もすることが可能である。一例として、ループアンテナ部は、金、銀、銅などの導体で形成される。なお、ループアンテナ部は、同一の製造プロセスによってベース体上に構成されるのが一般的であるが、実施形態1の発明はそれに限定されるものではない。ループアンテナ部をベース体と別個に製作し、後からベース体に接着することにより構成することもできる。
(応答回路部)
応答回路部は、質問器からの質問信号に対して応答する応答信号を生成する。ここで「応答信号」には、一例として、物品名、製造番号、製造年月日、製造者名、製造地、検査日、検査者、検査地、出荷日、出荷者、出荷地などの情報が該当する。また、RFID用チップ型機器のベース体と電子回路的に接続されてもよいし、されなくてもよい。応答回路部は、ループアンテナ部に給電する。なお、応答回路部は、同一の製造プロセスによってベース体上に構成されるのが一般的であるが、実施形態1の発明はそれに限定されるものではない。応答回路部をベース体と別個に製作し、後からベース体に接着することにより構成することもできる。
また、応答回路部は、質問器からの質問信号に応答するための回路機能だけでなく、ベース体の半導体材料上に形成される半導体装置を含むものであってもよい。ここで「半導体装置」とは、一例として、RFID用チップ型機器のベース体を構成する半導体材料上に形成されたさまざまな電子回路を構成する機能部分などのことをいう。
(ベース体)
ベース体は、RFID用チップ型機器の本体部分を構成する。ベース体上にループアンテナ部と、応答回路部と、が構成される。ここで「本体部分」とは、RFID用チップ型機器本来の機能を有する部分のことをいう。一例として、ベース体には、抵抗、コンデンサ、発振器、マイクロ波回路部品などが該当する。また、ベース体は、電子部品のみに限定されず、ベース体上に構成されたループアンテナ部と応答回路部を一般の物品に接着するために使用されても良い。つまり、ベース体は、本来の電子回路部品などの機能を有していなくても良い。この場合には、ループアンテナ部と応答回路部は、一般の物品のRFIDタグとして機能する。ループアンテナ部と、応答回路部は、同一の製造プロセスによってベース体上に構成されるのが一般的であるが、実施形態1の発明はそれに限定されるものではない。ループアンテナ部と応答回路部をベース体と別個に製作し、後からベース体に接着することにより構成することもできる。
RFID用チップ型機器のベース体は、一例として、略直方体状の形状を有する。略直方体状の形状とすることにより、RFID用チップ型機器の製造が容易になる。
RFID用チップ型機器のベース体は、一例として、セラミックス材料で構成される。ループアンテナ部や応答回路部は、同一の製造プロセスによってベース体上に構成されてもよいし、ベース体と別個に製作し、後からベース体に接着することにより構成することもできる。
RFID用チップ型機器のベース体は、半導体材料で構成される。一例として、ベース体を半導体材料で構成することにより、RFID用チップ型機器を抵抗、コンデンサなどの電子回路部品として構成することが可能となる。ループアンテナ部や応答回路部は、同一の製造プロセスによってベース体上に構成されてもよいし、ベース体と別個に製作し、後からベース体に接着することにより構成することもできる。
なお、RFID用チップ型機器のベース体の形状は、略直方体に限定されず、三角錐、四角錘、立方体、三角柱、四角柱、楕円体、球状のような形状であってもよい。
図3に示すのは、実施形態1のRFID用チップ型機器0300のベース体が六方体状のものである。RFID用チップ型機器は、ループアンテナ部0301、0302、0303と、応答回路部0304と、からなる。
図4に示すのは、実施形態1のRFID用チップ型機器0400のベース体が球体状のものである。RFID用チップ型機器は、ループアンテナ部0401、0402と、応答回路部0403と、からなる。
(RFID用チップ型機器)
以下に、RFID用チップ型機器について説明する。
「RFID用チップ型機器」とは、RFID(Radio Frequency IDentification)用に使用されるチップ型部品のことをいう。RFID用チップ型機器は、ループアンテナ部と、応答回路部と、ベース体と、からなる。ループアンテナ部と、応答回路部は、同一の製造プロセスによってベース体上に構成されるのが一般的であるが、実施形態1の発明はそれに限定されるものではない。ループアンテナ部と応答回路部をベース体と別個に製作し、後からベース体に接着することにより構成することもできる。一般的に、ループアンテナ部と、応答回路部は、RFIDタグを構成する。ここで「RFIDタグ」とは、非接触ICチップを使った記憶媒体とアンテナを埋め込んだタグのことをいう。RFIDタグは、衣類や電化製品などの商品に取り付けて使用する。RFIDタグには取り付けた商品の商品情報などが書き込まれており、人の出入りの激しい店舗において商品の万引き防止などセキュリティに使われるほか、倉庫や運送など物流の場面では商品を取り出さずに検品できるなどの利点がある。ループアンテナ部と応答回路部を、自身のRFID用チップ型機器のRFIDタグに使用することもできるし、RFID用チップ型機器を他の物品のRFIDタグとして使用することもできる。
(RFID用チップ型機器の製造プロセス)
以下に、RFID用チップ型機器の製造プロセスについて説明する。
図5は、RFID用チップ型機器の製造プロセスの一例を示す処理の流れである。図5では、RFID用チップ型機器を、半導体材料を利用して製造する場合の一例を示している。最初に、シリコンウェーハ上に薄膜を形成する(ステップS0501)。次に、感光剤をウェーハ前面に均一に塗布する(ステップS0502)。次に、紫外線を照射して露光する(ステップS0503)。次に、不純物を注入する(ステップS0504)。次に、エッチングする(ステップS0505)。次に、光の当った個所のレジストを除く(ステップS0506)。次に、素子や配線間を絶縁する膜を形成する(ステップS0507)。次に、メタルを成膜し、エッチングする(ステップS0508)。最後に、ウェーハを検査する(ステップS0509)。
図6は、ウェーハ上に形成されたRFID用チップ型機器の概念を示す図である。図6(a)は、ウェーハ上に形成された多数のRFID用チップ型機器のパターンを示している。図6(b)は、図6(a)の多数のRFID用チップ型機器から1つのRFID用チップ型機器を取り出して示したものである。
図7は、RFID用チップ型機器0700の概念の一例を示す図である。RFID用チップ型機器は、ループアンテナ部0701と、応答回路部0702と、ベース体0703と、ボンディングワイヤ0704と、からなる。AlTiCなどのセラミックス材料からできたベース体の表面に、Siチップなどからなる応答回路部を接着している。ベース体の表面に形成されたループアンテナ部と、応答回路部は、ボンディングワイヤによって電気的に接続される。
<使用例に基づく説明>
以下に、RFID用チップ型機器の使用例について説明する。
(RFIDタグとして使用する場合)
以下に、RFID用チップ型機器をRFIDタグとして使用する場合について説明する。
図8は、RFID用チップ型機器をRFIDタグとして使用する場合の一例を示す。RFID用チップ型機器1、2、・・・、Nはプリント基板1、2、・・・、Nに搭載されてベルトコンベア上を流れているものとする。質問信号は、プリント基板1の情報、例えば、物品名、製造番号、製造年月日、製造者名、製造地、検査日、検査者、検査地、出荷日、出荷者、出荷地などの情報を確認するためにプリント基板上1のRFID用チップ型機器1に対して質問信号1を送信する。ループアンテナ部1を介して質問信号1を受信したRFID用チップ型機器1の応答回路部1は、あらかじめ書き込まれたプリント基板1の情報を応答信号1として質問器に返信する。応答信号1を受信した質問器は応答信号1からプリント基板1の情報を抽出し、コンピュータに送信する。コンピュータは受信したプリント基板1の情報を保存・管理する。プリント基板2、・・・、Nに対しても同様の動作を行い、コンピュータは、プリント基板2、・・・、Nの情報を保存・管理する。
(RFIDタグ付電子回路部品として使用する場合)
以下に、RFID用チップ型機器をRFIDタグ付電子回路部品として使用する場合について説明する。
図9は、RFID用チップ型機器をRFIDタグ付電子回路部品として使用する場合の一例を示す。RFID用チップ型機器のベース体は部品1、2、・・・、Nとして機能するものとする。部品1は、RFID用チップ型機器1−1、1−2、・・・、1−Jを有しているものとする。質問信号は、部品1の情報、例えば、物品名、製造番号、製造年月日、製造者名、製造地、検査日、検査者、検査地、出荷日、出荷者、出荷地などの情報を確認するために部品1のRFID用チップ型機器1−1に対して質問信号1−1を送信する。ループアンテナ部1−1を介して質問信号1−1を受信したRFID用チップ型機器1−1の応答回路部1−1は、あらかじめ書き込まれた部品1の情報を応答信号1−1として質問器に返信する。応答信号1−1を受信した質問器は応答信号1−1から部品1の情報を抽出し、コンピュータに送信する。コンピュータは受信した部品1の情報を保存・管理する。部品2、・・・、Nに対しても同様の動作を行い、コンピュータは、部品2、・・・、Nの情報を保存・管理する。
<実施形態1の効果の簡単な説明>
実施形態1のRFID用チップ型機器は、表面にループアンテナを有する構造であり、自動実装が可能であり、自動実装による量産化および小型化によるコストの低下を図ることができる。
<<実施形態2>>
<実施形態2の概念>
実施形態2のRFID用チップ型機器は複数のループアンテナ部を有している。
<構成要件の明示>
以下に、実施形態2の構成要件について説明する。
図10は、実施形態2のRFID用チップ型機器1000である。実施形態2のRFID用チップ型機器は、ループアンテナ部1001、1002と、応答回路部1003と、からなる。
図11は、図10のRFID用チップ型機器の表面を展開した展開図1100である。ループアンテナ部1101、1102と、応答回路部1103と、からなる。
図10、11ではループアンテナ部が2つの場合を示したが、実施形態2は、2つに限定されず、2つ以上の複数のループアンテナ部を有する構造としてもよい。
なお、RFID用チップ型機器は、応答回路部を有さない構成とすることもできる。
<構成の説明>
RFID用チップ型機器は複数のループアンテナ部を有している以外は実施形態1と同様なので説明を省略する。
<実施形態2の効果の簡単な説明>
RFID用チップ型機器に複数のループアンテナを使用することにより、RFID用チップ型機器の指向性を向上することができる。
<<実施形態3>>
<実施形態3の概念>
実施形態3のRFID用チップ型機器は、同一面上に配置されないループアンテナ部を有している。
<構成要件の明示>
以下に、実施形態3の構成要件について説明する。
図12は、実施形態3のRFID用チップ型機器1200である。実施形態3のRFID用チップ型機器は、ループアンテナ部1201、1202と、応答回路部1203と、からなる。
図13は、図12のRFID用チップ型機器の表面を展開した展開図1300である。ループアンテナ部1301、1302と、応答回路部1303と、からなる。
図12、13ではループアンテナ部が2つの場合を示したが、実施形態3は、2つに限定されず、2つ以上の複数のループアンテナ部を有する構造としてもよい。
なお、RFID用チップ型機器は、応答回路部を有さない構成とすることもできる。
<構成の説明>
実施形態3のRFID用チップ型機器は、同一面上に配置されないループアンテナ部を有している以外は実施形態2と同様なので説明を省略する。
<実施形態3の効果の簡単な説明>
RFID用チップ型機器に同一面上に配置されないループアンテナを使用することにより、RFID用チップ型機器の指向性を向上することができる。
<<実施形態4>>
<実施形態4の概念>
実施形態4のRFID用チップ型機器は、平行面上に配置されないループアンテナ部を有している。
<構成要件の明示>
以下に、実施形態4の構成要件について説明する。
図14は、実施形態4のRFID用チップ型機器1400である。実施形態4のRFID用チップ型機器は、ループアンテナ部1401、1402と、応答回路部1403と、からなる。
図15は、図14のRFID用チップ型機器の表面を展開した展開図1500である。ループアンテナ部1501、1502と、応答回路部1503と、からなる。
図14、15ではループアンテナ部が2つの場合を示したが、実施形態4は、2つに限定されず、2つ以上の複数のループアンテナ部を有する構造としてもよい。
なお、RFID用チップ型機器は、応答回路部を有さない構成とすることもできる。
<構成の説明>
実施形態4のRFID用チップ型機器は、平行面上に配置されないループアンテナ部を有している以外は実施形態3と同様なので説明を省略する。
<実施形態4の効果の簡単な説明>
RFID用チップ型機器に平行面上に配置されないループアンテナを使用することにより、RFID用チップ型機器の指向性を向上することができる。
<<実施形態5>>
<実施形態5の概念>
実施形態5のRFID用チップ型機器は、相互に直交面上に配置されるループアンテナ部を有している。
<構成要件の明示>
以下に、実施形態5の構成要件について説明する。
図16に示すのは、実施形態5のRFID用チップ型機器1600である。実施形態5のRFID用チップ型機器は、ループアンテナ部1601、1602、1603と、応答回路部1604と、からなる。
図17に示すのは、図16のRFID用チップ型機器の表面を展開した展開図1700である。ループアンテナ部1701、1702、1703と、応答回路部1704と、からなる。
図16、17ではループアンテナ部が3つの場合を示したが、実施形態5は、3つに限定されず、2つ以上の複数のループアンテナ部を有する構造としてもよい。
なお、RFID用チップ型機器は、応答回路部を有さない構成とすることもできる。
(RFID用チップ型機器の製造プロセス)
以下に、実施形態5におけるRFID用チップ型機器の製造プロセスの概念について説明する。以下の説明においては、直交する2つのループアンテナ部を製造している。
図18は、実施形態1で述べたようなRFID用チップ型機器の製造プロセスにより、ウェーハ上に形成された複数のループアンテナ部のパターンを示している。
図19は、図18のウェーハ上にある複数のRFID用チップ型機器を、図18の横方向に棒状に切り出して、90度回転しているところを示している。
図20は、図19における棒状の複数のRFID用チップ型機器を90度回転した後の状態を示している。
図21は、図20における棒状の複数のRFID用チップ型機器を寄せ集めて方形のウェーハ状にした後、ウェーハ面(図18で形成されたループアンテナ部と直交する面)上にループアンテナ部と応答回路部のパターンを形成した後の状態の概念を示している。
図22は、図21で形成された棒状のRFID用チップ型機器から、さらに1個のRFID用チップ型機器を切り出した状態を示す概念図である。
図23は、図22で切り出した1個のRFID用チップ型機器を拡大した図である。RFID用チップ型機器2300は、ループアンテナ部2301、2302と、応答回路部2303と、からなる。ループアンテナ部2301の端部23A、23Bと、ループアンテナ部2302の端部23C、23Dが、それぞれ図23に示すように一致するように製造される。
<構成の説明>
実施形態5のRFID用チップ型機器は相互に直交面上に配置されるループアンテナ部を有している以外は実施形態4と同様なので説明を省略する。
<実施形態5の効果の簡単な説明>
RFID用チップ型機器に相互に直交面上に配置されるループアンテナを使用することにより、RFID用チップ型機器の指向性を向上することができる。
<<実施形態6>>
<実施形態6の概念>
実施形態6のRFID用チップ型機器は、プリント基板(フィルム基板も含む)上に配置した際にプリント基板上の回路と、応答回路部とを信号接続するための信号接続端子を有する。
<構成要件の明示>
以下に、実施形態6の構成要件について説明する。
図24(a)は、実施形態6のRFID用チップ型機器2400である。
図24(b)は、図24(a)のRFID用チップ型機器をプリント基板上に実装した状態を示す概念図である。
実施形態6のRFID用チップ型機器は、ループアンテナ部2401と、応答回路部2402と、信号接続端子2403、2404と、からなる。
<構成の説明>
以下に、実施形態6の構成要件を説明する。
実施形態6のRFID用チップ型機器は、ループアンテナ部、応答回路部については実施形態1から5の何れか一と同様なので説明を省略する。
(信号接続端子)
以下に、信号接続端子について説明する。
信号接続端子は、プリント基板(フィルム基板も含む)上に配置した際にプリント基板上の回路と、応答回路部とを信号接続する。一例として、プリント基板の情報、例えば、物品名、製造番号、製造年月日、製造者名、製造地、検査日、検査者、検査地、出荷日、出荷者、出荷地などの情報をプリント基板(フィルム基板も含む)上に記憶させることにより、応答回路部は、プリント基板の情報を記憶する必要がなくなる。応答回路部は、信号接続端子を介して、プリント基板上からプリント基板の情報を取得し、応答信号として、質問器に返信すればよい。
図24ではループアンテナ部が1つの場合を示したが、実施形態6は、1つに限定されず、2つ以上の複数のループアンテナ部を有する構造としてもよい。
<実施形態6の効果の簡単な説明>
RFID用チップ型機器が、プリント基板(フィルム基板も含む)上に配置した際にプリント基板上の回路と、応答回路部とを信号接続するための信号接続端子を有することにより、RFID用チップ型機器のプリント基板上に実装することが容易となる。
<<実施形態7>>
<実施形態7の概念>
実施形態7のRFID用チップ型機器は、空間に線状素子で構成したループアンテナを配した実施形態1から6の何れか一に記載のRFID用チップ型機器に関する。
<構成要件の明示>
以下に、実施形態7の構成要件について説明する。
図25に示すのは、実施形態7のRFID用チップ型機器2500である。
実施形態7のRFID用チップ型機器は、ループアンテナ部2501と、応答回路部2502と、からなる。
図25ではループアンテナ部が1つの場合を示したが、実施形態7は、1つに限定されず、2つ以上の複数のループアンテナ部を有する構造としてもよい。
<構成の説明>
実施形態7のRFID用チップ型機器は、空間に線状素子で構成したループアンテナ部を有している以外は実施形態1から6の何れか一と同様なので説明を省略する。
<実施形態7の効果の簡単な説明>
RFID用チップ型機器に空間に線状素子で構成したループアンテナを使用することにより、RFID用チップ型機器の指向性を向上することができる。
本件発明のRFID用チップ型機器は、質問器と応答器で構成されるRFIDシステムにおいて、RFIDタグのような小型化が必要な応答器として使用できる。
0100 RFID用チップ型機器
0101 ループアンテナ部
0102 応答回路部
0101 ループアンテナ部
0102 応答回路部
Claims (12)
- ループアンテナを構成するループアンテナ部を有するRFID用チップ型機器。
- 前記ループアンテナ部は、複数のループアンテナから構成されている請求項1に記載のRFID用チップ型機器。
- 前記複数のループアンテナは、同一面上に配置されない請求項2に記載のRFID用チップ型機器。
- 前記複数のループアンテナは、平行面上に配置されない請求項3に記載のRFID用チップ型機器。
- 前記複数のループアンテナは、相互に直交面上に配置される請求項4に記載のRFID用チップ型機器。
- 質問器からの質問信号に応答するための回路である応答回路部を有する請求項1から5の何れか一に記載のRFID用チップ型機器。
- プリント基板(フィルム基板も含む)上に配置した際にプリント基板上の回路と、前記応答回路部とを信号接続するための信号接続端子を有する請求項6に記載のRFID用チップ型機器。
- 略直方体形状のベース体上に前記ループアンテナを配した請求項1から7の何れか一に記載のRFID用チップ型機器。
- 前記ベース体は、セラミックス材料からなる請求項8に記載のRFID用チップ型機器。
- 前記ベース体は、半導体材料からなる請求項8に記載のRFID用チップ型機器。
- 前記応答回路部は、前記半導体材料上に形成される半導体装置を含む請求項10に記載のRFID用チップ型機器。
- 空間に線状素子で構成した前記ループアンテナを配した請求項1から11の何れか一に記載のRFID用チップ型機器。
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JP2009080600A (ja) * | 2007-09-26 | 2009-04-16 | Murata Mfg Co Ltd | 無線icデバイス |
JP2017204036A (ja) * | 2016-05-09 | 2017-11-16 | タカヤ株式会社 | Rfタグ、rfidシステム、ループアンテナ及び非接触型の給電装置 |
WO2023041258A1 (en) * | 2021-09-17 | 2023-03-23 | Osram Gmbh | Antenna for near field communication, driving apparatus and light emitting diode luminaire |
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2004
- 2004-03-15 JP JP2004073389A patent/JP2005259069A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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