JP2005255641A - ベンゾフラン誘導体 - Google Patents

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邦至 岸川
Hidetomo Imase
英智 今瀬
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Hidekazu Fuse
英一 布施
Yuji Nomoto
裕二 野本
Yoshisuke Nakazato
宜資 中里
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Abstract

【課題】 ホスホジエステラーゼ(PDE)−IV阻害作用を有するベンゾフラン誘導体を提供すること。
【解決手段】 一般式(I)
【化21】
Figure 2005255641

[式中、X−Y−Zは、O−C=CR(式中、Rは水素原子などを表す)などを表し、Rは水素原子、シアノ、置換もしくは非置換の低級アルキルなどを表し、Rはアミノ、置換もしくは非置換の低級アルキルなどを表し、RおよびRは、同一または異なって、水素原子などを表し、Rは水素原子などを表し、Wは窒素原子またはCHを表し、nは、0〜2の整数を表す(ただし、Rが水素原子であり、Wが窒素原子であるとき、nは1〜2の整数を表す)]で表されるベンゾフラン誘導体またはその薬理学的に許容される塩を提供する。
【選択図】 なし




Description

本発明は、ホスホジエステラーゼ(PDE)−IV阻害作用を有し、例えば気管支喘息、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎、腎炎などの炎症アレルギー性疾患、慢性閉塞性肺疾患、リウマチ、多発性硬化症、クローン病、乾癬、全身性エリテマトーデスなどの自己免疫疾患、欝病、健忘症、痴呆症などの中枢神経系の疾患、心不全、ショック、脳血管障害などに起因する虚血再灌流にともなう臓器障害、インシュリン抵抗性の糖尿病、創傷、エイズ、骨粗鬆症、尿路結石、尿失禁などの治療薬、疲労、倦怠などの改善剤などとして有用なベンゾフラン誘導体に関する。
従来、多くのホルモンや神経伝達物質が、細胞内の二次メッセンジャーであるアデノシン3’,5’−サイクリックモノホスフェート(cAMP)ないしグアノシン3’,5’−サイクリックモノホスフェート(cGMP)の濃度を上昇させることによりその作用を発現することが知られている。cAMPおよびcGMPの細胞内濃度は、その生成と分解により制御されており、これらの分解は、PDEによって行われる。従って、PDEを阻害することは、これら細胞内二次メッセンジャーの濃度を上昇させることになる。PDEには現在までに8種のアイソザイムが存在することが明らかにされており、アイソザイム選択的なPDE阻害剤は、そのアイソザイムの生理的意義および生体内の分布に基づく薬理的効果を発揮するものと期待される[「トレンズ・イン・ファーマコロジカル・サイエンス(Trends in Pharmacological Science)」、1990年、第11巻、p.150、同1991年、第12巻、p.19、「バイオケミカル&バイオフィジカル・リサーチ・コミュニケーションズ(Biochemical & Biophysical Research Communications)」、1998年、第250巻、p.751]。
炎症性白血球細胞の細胞内cAMP濃度を上昇させると、それらの活性化を抑制できることが知られている。白血球細胞の活性化は、腫瘍壊死因子(TNF)をはじめとした炎症性サイトカインの分泌、細胞間粘着分子(ICAM)などの細胞接着分子の発現とそれに引き続く細胞浸潤を招く[「ジャーナル・オブ・モレキュラー・アンド・セルラー・カルジオロジー(Jouranal of Molecular and Cellular Cardiology)」、1989年、第12巻(Suppl.II)、S61]。
気管平滑筋細胞内のcAMP濃度を上昇させると、その収縮を抑制できることが知られている[「ティー・ジェイ・トーフィー・イン・ディレクションズ・フォー・ニュー・アンチアズマ・ドラッグズ(T.J.Torphy in Directions for New Anti−Asthma Drugs)」、エス・アール・オドーネル(S.R.O’Donell)ら著、1988年、p.37、ビルクハウザー出版(Birkhauser−Verlag)]。気管平滑筋の収縮は、気管支喘息の主たる病態である。心筋虚血などの虚血再灌流臓器障害では、病変部に好中球などの炎症性白血球細胞の浸潤が認められる。これら炎症性細胞や気管平滑筋細胞では、主としてPDE−IVがcAMPの分解に関与することが明らかになっている。従って、PDE−IV選択的な阻害剤は、炎症性疾患や気道閉塞性疾患、虚血性疾患などに対し治療および/または予防効果を有することが期待できる。
PDE−IV阻害剤は、cAMP上昇を伴うことにより、TNFα、インターロイキン(IL)−8などの炎症性サイトカインの分泌を抑制することから、さらにこれらサイトカインにより伝播される炎症反応などの進展遷延化を防止しうることが期待される。例えば、TNFαは、筋肉および脂肪細胞のインシュリン受容体のリン酸化機構を低下させ、インシュリン抵抗性糖尿病の一因となることが報告されている[「ジャーナル・オブ・クリニカル・インベスティゲーション(Journal of Clinical Investigation)、1994年、第94巻、p.1543]。同様に、TNFαがリウマチ、多発性硬化症、クローン病などの自己免疫疾患の発症進展に関与しており、それらの疾患にPDE−IV阻害剤が有効である可能性が示唆されている[「ネイチャー・メディシン(Nature Medicine)」、1995年、第1巻、p.211、同1995年、第1巻、p.244]。
また、透析後や癌患者の疲労感に対するTHFαの関与が報告されている[「インターナショナル・ジャーナル・オブ・アーティフィシャル・オーガンズ(International Journal of Artificial Organs)」、1998年、第21巻、p.83、「オンコロジー・ナーシング・フォーラム(Oncology Nursing Forum)」、1992年、第19巻、p.419]。従って、PDE−IV阻害剤は、疲労、倦怠などの改善に有効であることが期待できる。
cAMPを増加させる薬物が創傷の治癒を促進することが報告されている[日本薬理学会第68回年会(名古屋)、1995年、演題P3−116]。
PDE−IV阻害剤が、骨粗鬆症の動物モデルである、癌性骨減少モデル、座骨神経切除モデルおよび卵巣摘出モデルにおいて、治療効果を示し、骨粗鬆症治療薬となる可能性が示唆されている[「ジャパニーズ・ジャーナル・オブ・ファーマコロジー(Japanese Journal of Pharmacology)」、1999年、第79巻、p.477]。
尿管の弛緩は、結石の排出を促進することが知られているが、PDE−IV阻害剤は、尿管の蠕動運動を抑制することから、尿路結石の治療および/または予防に有効である可能性が示唆されている[「ジャーナル・オブ・ウロロジー(Journal of Urology)」、1998年、第160巻、p.920]。
PDE−IV阻害作用を有する化合物として、シアノシクロヘキサン誘導体(例えば、WO93/19747号、WO93/19749号、WO00/01695号、WO00/14085号など)または4−シアノピペリジン誘導体(例えば、WO02/14280号、WO03/66590号など)が知られている。
一方、ベンゾフラン誘導体としては、PDE−IV阻害作用を有するものなどが知られている(特許文献1〜4参照)。
国際公開第96/36624号パンフレット 国際公開第97/44337号パンフレット 国際公開第99/64423号パンフレット 国際公開第2004/009557号パンフレット
本発明の目的は、PDE−IV阻害作用を有する新規なベンゾフラン誘導体を提供することにある。
本発明は、以下の(1)〜(15)に関する。
(1) 一般式(I)
Figure 2005255641
{式中、
X−Y−Zは、O−C=CR(式中、Rは水素原子、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、ニトロ、シアノ、置換もしくは非置換の低級アルキル、置換もしくは非置換の低級アルケニル、置換もしくは非置換の低級アルキニル、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のシクロアルケニル、置換もしくは非置換のアリールまたは置換もしくは非置換の複素環基を表す)またはCR6a=C−O(式中、R6aは前記Rと同義である)を表し、
は、水素原子、シアノ、アルドキシム、置換もしくは非置換の低級アルキル、置換もしくは非置換の低級アルケニル、置換もしくは非置換の低級アルキニル、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のシクロアルケニル、置換もしくは非置換のポリシクロアルキル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換の複素環基、多環式複素環基、−COR(式中、Rは水素原子、置換もしくは非置換の低級アルキル、置換もしくは非置換の低級アルケニル、置換もしくは非置換の低級アルキニル、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のシクロアルケニル、置換もしくは非置換のポリシクロアルキル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換の複素環基または多環式複素環基を表す)、−CONR(式中、RおよびRは、同一または異なって、水素原子、置換もしくは非置換の低級アルキル、置換もしくは非置換の低級アルケニル、置換もしくは非置換の低級アルキニル、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換の複素環基または置換もしくは非置換の低級アルコキシを表すか、またはRとRが隣接する窒素原子と一緒になって置換もしくは非置換の複素環基を形成する)または−COOR10(式中、R10は水素原子、置換もしくは非置換の低級アルキル、置換もしくは非置換の低級アルケニル、置換もしくは非置換の低級アルキニル、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のシクロアルケニル、置換もしくは非置換のポリシクロアルキル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換の複素環基または多環式複素環基を表す)を表すか、またはRとRが一緒になってアルキレンを形成し、
は、アミノ、置換もしくは非置換の低級アルキル、置換もしくは非置換の低級アルケニル、置換もしくは非置換の低級アルキニル、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換の低級アルコキシ、置換もしくは非置換の低級アルキルチオ、置換もしくは非置換の低級アルキルアミノまたは置換もしくは非置換のジ低級アルキルアミノを表し、
およびRは、同一または異なって、水素原子、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、ニトロ、シアノ、置換もしくは非置換の低級アルキル、置換もしくは非置換の低級アルケニル、置換もしくは非置換の低級アルキニル、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のシクロアルケニル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換の複素環基、置換もしくは非置換の低級アルコキシ、置換もしくは非置換の低級アルキルチオ、置換もしくは非置換の低級アルキルアミノまたは置換もしくは非置換のジ低級アルキルアミノを表すか、またはRとRが一緒になってアルキレンを形成し、
は、水素原子、置換もしくは非置換の低級アルキル、置換もしくは非置換の低級アルケニル、置換もしくは非置換の低級アルキニル、置換もしくは非置換のアリールまたは置換もしくは非置換の複素環基を表し、
Wは、窒素原子またはCHを表し、
nは、0〜2の整数を表す(ただし、Rが水素原子であり、Wが窒素原子であるとき、nは1〜2の整数を表す)}で表されるベンゾフラン誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
(2) RまたはR6aが水素原子である(1)記載のベンゾフラン誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
(3) RおよびRが水素原子である(1)または(2)記載のベンゾフラン誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
(4) X−Y−ZがO−C=CR(式中、Rは前記と同義である)である(1)〜(3)のいずれかに記載のベンゾフラン誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
(5) Rが置換もしくは非置換の低級アルコキシである(1)〜(4)のいずれかに記載のベンゾフラン誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
(6) Rが置換もしくは非置換の低級アルキルである(1)〜(5)のいずれかに記載のベンゾフラン誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
(7) Rが置換もしくは非置換のシクロアルキルである(1)〜(5)のいずれかに記載のベンゾフラン誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
(8) Rが−COR(式中、Rは前記と同義である)である(1)〜(5)のいずれかに記載のベンゾフラン誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
(9) Rが−CONR(式中、RおよびRはそれぞれ前記と同義である)である(1)〜(5)のいずれかに記載のベンゾフラン誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
(10) Rが水素原子である(1)〜(9)のいずれかに記載のベンゾフラン誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
(11) WがCHである(1)〜(10)のいずれかに記載のベンゾフラン誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
(12) nが0である(1)〜(11)のいずれかに記載のベンゾフラン誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
(13) Wが窒素原子であり、nが1である(1)〜(10)のいずれかに記載のベンゾフラン誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
(14) (1)〜(13)のいずれかに記載のベンゾフラン誘導体またはその薬理学的に許容される塩を含有する医薬。
(15) (1)〜(13)のいずれかに記載のベンゾフラン誘導体またはその薬理学的に許容される塩を含有するホスホジエステラーゼ(PDE)−IV阻害剤。
本発明により、PDE−IV阻害作用を有し、例えば気管支喘息、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎、腎炎などの炎症アレルギー性疾患、慢性閉塞性肺疾患、リウマチ、多発性硬化症、クローン病、乾癬、全身性エリテマトーデスなどの自己免疫疾患、鬱病、健忘症、痴呆症などの中枢神経系の疾患、心不全、ショック、脳血管障害などに起因する虚血再灌流にともなう臓器疾患、インシュリン抵抗性の糖尿病、創傷、エイズ、骨粗鬆症、尿路結石、尿失禁などの治療薬、疲労、倦怠などの改善剤などとして有用なベンゾフラン誘導体またはその薬理学的に許容される塩が提供される。
以下、式(I)で表される化合物を化合物(I)という。他の式番号の化合物についても同様である。
一般式(I)の各基の定義において、低級アルキルならびに低級アルコキシ、低級アルキルチオ、低級アルキルアミノおよびジ低級アルキルアミノの低級アルキル部分としては、例えば直鎖または分枝状の炭素数1〜8のアルキルがあげられ、より具体的にはメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチルなどがあげられる。ジ低級アルキルアミノにおける2つの低級アルキル基は同一でも異なっていてもよい。
低級アルケニルとしては、例えば直鎖または分枝状の炭素数2〜8のアルケニルがあげられ、より具体的にはビニル、アリル、1−プロペニル、メタクリル、クロチル、1−ブテニル、3−ブテニル、2−ペンテニル、4−ペンテニル、2−ヘキセニル、5−ヘキセニル、2−ヘプテニル、3−ヘプテニル、2−オクテニル、3−オクテニルなどがあげられる。
低級アルキニルとしては、例えば直鎖または分枝状の炭素数2〜8のアルキニルがあげられ、より具体的にはエチニル、プロピニル、ブチニル、ペンチニル、ヘキシニル、へプチニル、オクチニルなどがあげられる。
シクロアルキルとしては、例えば炭素数3〜8のシクロアルキルがあげられ、より具体的にはシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチルなどがあげられる。
シクロアルケニルとしては、例えば炭素数4〜10のシクロアルケニルがあげられ、より具体的にはシクロブテニル、シクロペンテニル、シクロヘキセニル、シクロヘプテニル、シクロオクテニル、シクロノネニル、シクロデセニルなどがあげられる。
ポリシクロアルキルとしては、例えば炭素数8〜12のポリシクロアルキルがあげられ、より具体的にはビシクロ[2.2.1]ヘプチル、ビシクロ[2.2.2]オクチル、ビシクロ[3.2.1]オクチル、ビシクロ[4.3.2]ウンデシル、アダマンチル、ノルアダマンチルなどがあげられる。
とR、またはRとRが一緒になって形成するアルキレンとしては、例えば炭素数1〜6のアルキレンがあげられ、より具体的にはメチレン、エチレン、トリメチレン、テトラメチレン、ペンタメチレン、ヘキサメチレンなどがあげられる。
アリールとしては、例えば炭素数6〜14のアリールがあげられ、より具体的にはフェニル、ナフチル、アントリルなどがあげられる。
複素環基としては、例えば脂環式複素環基、芳香族複素環基などがあげられる。脂環式複素環基としては、例えば窒素原子、酸素原子および硫黄原子から選ばれる少なくとも1個の原子を含む4〜6員の単環性脂環式複素環基、3〜8員の環が縮合した二環または三環性で窒素原子、酸素原子および硫黄原子から選ばれる少なくとも1個の原子を含む縮環性脂環式複素環基などがあげられ、より具体的にはアゼチジニル、テトラヒドロチエニル、テトラヒドロチオピラニル、イミダゾリジニル、ピロリジニル、ピペリジノ、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリノ、モルホリニル、チオモルホリノ、チオモルホリニル、ホモピペリジノ、ホモピペリジニル、ホモピペラジニル、テトラヒドロピリジニル、テトラヒドロキノリニル、テトラヒドロイソキノリニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロピラニル、ジヒドロベンゾフラニルなどがあげられる。芳香族複素環基としては、例えば窒素原子、酸素原子および硫黄原子から選ばれる少なくとも1個の原子を含む5員または6員の単環性芳香族複素環基、3〜8員の環が縮合した二環または三環性で窒素原子、酸素原子および硫黄原子から選ばれる少なくとも1個の原子を含む縮環性芳香族複素環基などがあげられ、より具体的にはピリジル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、キノリニル、イソキノリニル、フタラジニル、キナゾリニル、キノキサリニル、ナフチリジニル、シンノリニル、ピロリル、ピラゾリル、イミダゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、チエニル、フリル、チアゾリル、オキサゾリル、インドリル、インダゾリル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾトリアゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾオキサゾリル、プリニルなどがあげられる。
多環式複素環基としては、例えば窒素原子、酸素原子および硫黄原子から選ばれる少なくとも1個の原子を含む多環式複素環基があげられ、より具体的にはキヌクリジニルなどがあげられる。
隣接する窒素原子と一緒になって形成される複素環基としては、例えば少なくとも1個の窒素原子を含む5員または6員の単環性複素環基(該単環性複素環基は、他の窒素原子、酸素原子または硫黄原子を含んでいてもよい)、3〜8員の環が縮合した二環または三環性で少なくとも1個の窒素原子を含む縮環性複素環基(該縮環性複素環基は、他の窒素原子、酸素原子または硫黄原子を含んでいてもよい)などがあげられ、より具体的には1−ピロリル、ピロリジニル、ピペリジノ、ピペラジニル、モルホリノ、チオモルホリノ、ホモピペリジノ、ホモピペラジニル、テトラヒドロピリジニル、テトラヒドロキノリニル、テトラヒドロイソキノリニルなどがあげられる。
ハロゲンは、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素の各原子を意味する。
置換低級アルキル、置換低級アルケニル、置換低級アルキニル、置換低級アルコキシ、置換低級アルキルチオ、置換低級アルキルアミノおよび置換ジ低級アルキルアミノにおける置換基(a)としては、同一または異なって例えば置換数1〜置換可能な数の、好ましくは1〜3の、具体的にはハロゲン、ヒドロキシ、オキソ、カルボキシ、シアノ、ニトロ、アミノ、シクロアルキル、置換もしくは非置換の低級アルコキシ(該置換低級アルコキシにおける置換基(b)としては、同一または異なって例えば置換数1〜3の、具体的にはハロゲン、ヒドロキシ、オキソ、カルボキシ、シアノ、ニトロ、アミノ、低級アルコキシ、低級アルキルアミノ、ジ低級アルキルアミノ、アリール、複素環基などがあげられる)、置換もしくは非置換の低級アルキルチオ(該置換低級アルキルチオにおける置換基は、前記置換低級アルコキシにおける置換基(b)と同義である)、置換もしくは非置換の低級アルキルアミノ(該置換低級アルキルアミノにおける置換基は、前記置換低級アルコキシにおける置換基(b)と同義である)、置換もしくは非置換のジ低級アルキルアミノ(該置換ジ低級アルキルアミノにおける置換基は、前記置換低級アルコキシにおける置換基(b)と同義である)、置換もしくは非置換のアリール(該置換アリールにおける置換基(c)としては、同一または異なって、例えば置換数1〜3の、ハロゲン、ヒドロキシ、ニトロ、アミノ、カルボキシ、シアノ、低級アルキル、低級アルコキシ、低級アルキルアミノ、ジ低級アルキルアミノ、アリール、複素環基、アリールオキシ、複素環オキシなどがあげられる)、置換もしくは非置換の複素環基(該置換複素環基における置換基(d)としては、同一または異なって、例えば置換数1〜3の、ハロゲン、ヒドロキシ、オキソ、ニトロ、アミノ、カルボキシ、シアノ、低級アルキル、低級アルコキシ、低級アルキルアミノ、ジ低級アルキルアミノ、アリール、複素環基、アリールオキシ、複素環オキシなどがあげられる)などがあげられる。ここで示した低級アルキル、低級アルコキシ、低級アルキルチオ、低級アルキルアミノおよびジ低級アルキルアミノの低級アルキル部分は前記低級アルキルと同義であり、ジ低級アルキルアミノの2つの低級アルキル部分は同一でも異なっていてもよく、シクロアルキル、アリールおよびアリールオキシのアリール部分、複素環基および複素環オキシの複素環基部分ならびにハロゲンはそれぞれ前記シクロアルキル、アリール、複素環基およびハロゲンと同義である。
置換シクロアルキル、置換シクロアルケニルおよび置換ポリシクロアルキルにおける置換基(e)としては、前記置換低級アルキルなどにおける置換基(a)の例示であげた基に加え、置換もしくは非置換の低級アルキル(該置換低級アルキルにおける置換基は、前記置換低級アルコキシにおける置換基(b)と同義である)、置換もしくは非置換の低級アルケニル(該置換低級アルケニルにおける置換基は、前記置換低級アルコキシにおける置換基(b)と同義である)、置換もしくは非置換の低級アルキニル(該置換低級アルキニルにおける置換基は、前記置換低級アルコキシにおける置換基(b)と同義である)などがあげられる。ここで示した低級アルキル、低級アルケニルおよび低級アルキニルはそれぞれ前記低級アルキル、低級アルケニルおよび低級アルキニルと同義である。
置換アリールにおける置換基(f)としては、同一または異なって例えば置換数1〜3の、具体的にはハロゲン、ヒドロキシ、カルボキシ、シアノ、ニトロ、アミノ、置換もしくは非置換の低級アルキル(該置換低級アルキルにおける置換基は、前記置換低級アルコキシにおける置換基(b)と同義である)、置換もしくは非置換の低級アルケニル(該置換低級アルケニルにおける置換基は、前記置換低級アルコキシにおける置換基(b)と同義である)、置換もしくは非置換の低級アルキニル(該置換低級アルキニルにおける置換基は、前記置換低級アルコキシにおける置換基(b)と同義である)、置換もしくは非置換のシクロアルキル(該置換シクロアルキルにおける置換基は、前記置換低級アルコキシにおける置換基(b)と同義である)、置換もしくは非置換の低級アルコキシ(該置換低級アルコキシにおける置換基は、前記置換低級アルコキシにおける置換基(b)と同義である)、置換もしくは非置換の低級アルキルアミノ(該置換低級アルキルアミノにおける置換基は、前記置換低級アルコキシにおける置換基(b)と同義である)、置換もしくは非置換のジ低級アルキルアミノ(該置換ジ低級アルキルアミノにおける置換基は、前記置換低級アルコキシにおける置換基(b)と同義である)、置換もしくは非置換のアリール(該置換アリールにおける置換基は、前記置換アリールにおける置換基(c)と同義である)、置換もしくは非置換のアリールオキシ(該置換アリールオキシにおける置換基は、前記置換アリールにおける置換基(c)と同義である)、置換もしくは非置換の複素環基(該置換複素環基における置換基は、前記置換複素環基における置換基(d)と同義である)、置換もしくは非置換の複素環オキシ(該置換複素環オキシにおける置換基は、前記置換複素環基における置換基(d)と同義である)などがあげられる。ここで示した低級アルキル、低級アルコキシ、低級アルキルアミノおよびジ低級アルキルアミノの低級アルキル部分は前記低級アルキルと同義であり、ジ低級アルキルアミノの2つの低級アルキル部分は同一でも異なっていてもよく、低級アルケニル、低級アルキニル、シクロアルキル、アリールおよびアリールオキシのアリール部分、複素環基および複素環オキシの複素環基部分ならびにハロゲンはそれぞれ前記低級アルケニル、低級アルキニル、シクロアルキル、アリール、複素環基およびハロゲンと同義である。
置換複素環基および隣接する窒素原子と一緒になって形成される複素環基における置換基(g)としては、前記アリールなどにおける置換基(f)の例示であげた基に加え、オキソなどがあげられる。
化合物(I)の薬理学的に許容される塩は、例えば薬理学的に許容される酸付加塩、金属塩、アンモニウム塩、有機アミン付加塩、アミノ酸付加塩などを包含する。
化合物(I)の薬理学的に許容される酸付加塩としては、例えば塩酸塩、硫酸塩、硝酸塩、リン酸塩などの無機酸塩、酢酸塩、マレイン酸塩、フマル酸塩、クエン酸塩などの有機酸塩があげられ、薬理学的に許容される金属塩としては、例えばナトリウム塩、カリウム塩などのアルカリ金属塩、マグネシウム塩、カルシウム塩などのアルカリ土類金属塩、アルミニウム塩、亜鉛塩などがあげられ、薬理学的に許容されるアンモニウム塩としては、例えばアンモニウム、テトラメチルアンモニウムなどの塩があげられ、薬理学的に許容される有機アミン付加塩としては、例えばモルホリン、ピペリジンなどの付加塩があげられ、薬理学的に許容されるアミノ酸付加塩としては、例えばグリシン、フェニルアラニン、リジン、アスパラギン酸、グルタミン酸などの付加塩があげられる。
次に、化合物(I)の製造法について説明する。
なお、以下に示す製造法において、定義した基が該製造法の条件下で変化するか、または方法を実施するのに不適切な場合、有機合成化学で常用される方法、例えば官能基の保護、脱保護[例えば、プロテクティブ・グループス・イン・オーガニック・シンセシス第三版(Protective Groups in Organic Synthesis,third edition)、グリーン(T.W.Greene)著、ジョン・ワイリー・アンド・サンズ・インコーポレイテッド(John Wiley&Sons Inc.)(1999年)]などの手段を用いることにより目的化合物を製造することができる。また、必要に応じて置換基導入などの反応工程の順序を変えることもできる。
化合物(I)は、例えば以下の工程に従い製造することができる。
製造法1
化合物(I)のうち、Rが置換もしくは非置換の低級アルキル、置換もしくは非置換の低級アルケニル、置換もしくは非置換のアルキニル、置換もしくは非置換のアリールまたは置換もしくは非置換の複素環基である化合物(Ia)およびRが水素原子である化合物(Ib)は、以下の工程に従い製造することができる。
Figure 2005255641
(式中、n、R、R、R、R、WおよびX−Y−Zはそれぞれ前記と同義であり、R5aは前記Rの定義のうちの置換もしくは非置換の低級アルキル、置換もしくは非置換の低級アルケニル、置換もしくは非置換の低級アルキニル、置換もしくは非置換のアリールまたは置換もしくは非置換の複素環基を表し、X1aは塩素原子、臭素原子またはヨウ素原子を表す)
工程1−1
化合物(IVa)は、化合物(II)を、1〜20当量の適当な塩基で、反応に不活性な溶媒中、−100℃〜用いる溶媒の沸点の間の温度で5分間〜48時間処理した後、1〜20当量の化合物(III)と、−100℃〜用いる溶媒の沸点の間の温度で5分間〜48時間反応させることにより製造することができる。必要に応じ、適当な塩基で処理した後に、同温度で1〜20当量の塩化セリウム、塩化トリイソプロポキシチタンなどを添加した後、次いで化合物(III)と反応させてもよい。また、反応は窒素、アルゴンなどの不活性気体雰囲気下で実施することが好ましい。
化合物(II)は、市販品として得られるか、または製造法16〜18に記載した方法などによって得ることができる。化合物(III)は、市販品として得られるか、または特開2001−089447号などに記載の方法でもしくはそれらに準じて得ることができる。適当な塩基としては、例えばn−ブチルリチウム、sec−ブチルリチウム、tert−ブチルリチウム、リチウムヘキサメチルジシラジドなどがあげられる。反応に不活性な溶媒としては、例えばジエチルエーテル、テトラヒドロフラン(THF)、1,2−ジメトキシエタン(DME)、1,4−ジオキサン、n−ヘキサン、トルエンなどがあげられ、これらを単独でまたは混合して用いることができる。
工程1−2
化合物(Ia)は、化合物(IVa)と1〜100当量のシアン化トリメチルシリルを、反応に不活性な溶媒中、触媒量〜100当量の適当な酸の存在下、−78℃〜用いる溶媒の沸点の間の温度で反応させることにより製造することができる。
適当な酸としては、例えば塩酸、硫酸、10−カンファースルホン酸、トリフルオロ酢酸、p−トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸、トリフルオロメタンスルホン酸、四塩化チタン、三フッ化ホウ素、塩化アルミニウムなどがあげられる。反応に不活性な溶媒としては、例えばTHF、1,4−ジオキサン、DME、ジクロロメタン、1,2−ジクロロエタン、クロロホルム、トルエンなどがあげられ、これらを単独でまたは混合して用いることができる。
工程1−3
化合物(Ib)は、無溶媒でまたは適当な溶媒中、化合物(Ia)を1〜200当量の塩基または触媒量〜200当量の酸で、−30℃〜150℃の間の温度で5分間〜48時間処理することにより製造することができる。
塩基としては、例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウムなどがあげられ、酸としては、例えば塩酸、硫酸、酢酸、ギ酸、トリフルオロ酢酸、p−トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸、四塩化チタン、三フッ化ホウ素などがあげられる。適当な溶媒としては、例えば水、メタノール、エタノール、1−プロパノール、アセトン、メチルエチルケトン、ジエチルエーテル、THF、1,4−ジオキサン、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)、ジクロロメタン、1,2−ジクロロエタンなどがあげられ、これらを単独でまたは混合して用いることができる。
また、R5aがベンジルである場合、化合物(Ib)は、化合物(Ia)を接触還元反応に付すことにより得ることもできる。
すなわち、化合物(Ib)は、化合物(Ia)中R5aがベンジルである化合物(Iaa)を、反応に不活性な溶媒中、触媒量〜30当量の例えばパラジウム炭素、ラネーニッケルなどの存在下、水素雰囲気下、常圧〜50,000kPaの圧力下で、0℃〜溶媒の沸点の間の温度で5分間〜48時間処理するか、または1〜200当量の例えばギ酸、ギ酸アンモニウム、ヒドラジン、シクロヘキセン、シクロヘキサジエン、トリエチルシランなどの水素供与体と、触媒量〜30当量の例えばパラジウム炭素、ラネーニッケルなどの存在下、必要に応じ1〜200当量のアンモニア、酢酸、塩酸、硫酸などの存在下、−20℃〜溶媒の沸点の間の温度で5分間〜48時間処理することにより製造することができる。
このとき用いられる反応に不活性な溶媒としては、例えばメタノール、エタノール、酢酸エチル、THF、1,4−ジオキサン、水などがあげられ、これらを単独でまたは混合して用いることができる。
工程1−4
化合物(IVb)は、工程1−1で得られる化合物(IVa)を用い、工程1−3と同様の操作を行うことにより製造することができる。
工程1−5
化合物(Ib)は、化合物(IVb)を用い、工程1−2と同様の操作を行うことによっても製造することができる。
製造法2
化合物(I)のうち、Wが窒素原子である化合物(Ia−b)および(Ib−a)は、以下の工程に従い製造することもできる。
Figure 2005255641
(式中、n、R、R、R、R、R5aおよびX−Y−Zはそれぞれ前記と同義であり、Xは塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、トリフルオロメタンスルホニルオキシ、メタンスルホニルオキシ、ベンゼンスルホニルオキシまたはp−トルエンスルホニルオキシを表す)
工程2−1
化合物(V)は、製造法1で得られる化合物(Ia−a)を、1〜200当量の塩基または触媒量〜200当量の酸で、無溶媒でまたは水を含む溶媒中、−30℃〜150℃の間の温度で5分間〜48時間処理することにより製造することができる。
塩基としては、例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウムなどがあげられ、酸としては、例えば塩酸、硫酸、酢酸、ギ酸、トリフルオロ酢酸、p−トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸、四塩化チタン、三フッ化ホウ素などがあげられる。溶媒としては、例えばメタノール、エタノール、1−プロパノール、アセトン、メチルエチルケトン、ジエチルエーテル、THF、1,4−ジオキサン、DMF、ジクロロメタン、1,2−ジクロロエタン、硫化ジメチルなどがあげられ、これらを単独でまたは混合して用いることができる。
また、R5aがベンジルである場合、化合物(V)は、化合物(Ia−a)を接触還元反応に付すことにより製造することもできる。
すなわち、化合物(V)は、化合物(Ia−a)中、R5aがベンジルである化合物(Iaa−a)を、反応に不活性な溶媒中、触媒量〜30当量の例えばパラジウム炭素、ラネーニッケルなどの存在下、水素雰囲気下、常圧〜50,000kPaの圧力下で、0℃〜溶媒の沸点の間の温度で5分間〜48時間処理するか、または1〜200当量の例えばギ酸、ギ酸アンモニウム、ヒドラジン、シクロヘキセン、シクロヘキサジエン、トリエチルシランなどの水素供与体と、触媒量〜30当量の例えばパラジウム炭素、ラネーニッケルなどの存在下、必要に応じ1〜200当量のアンモニア、酢酸、塩酸、硫酸などの存在下、−20℃〜溶媒の沸点の間の温度で5分間〜48時間処理することにより製造することができる。
このとき用いられる反応に不活性な溶媒としては、例えばメタノール、エタノール、酢酸エチル、THF、1,4−ジオキサン、水などがあげられ、これらを単独でまたは混合して用いることができる。
工程2−2
化合物(Ia−b)は、化合物(V)を、化合物(VI)と、反応に不活性な溶媒中、1〜100当量の塩基の存在下、−30℃〜用いる溶媒の沸点の間の温度で5分間〜48時間反応させることにより製造することができる。
化合物(VI)は、市販品として得られるか、または実験化学講座、第19巻、p.437、丸善(1992年)などに記載の方法でもしくはそれらに準じて得ることができる。塩基としては、例えばトリエチルアミン、ピリジン、2,6−ルチジン、炭酸カリウム、炭酸カルシウム、炭酸ナトリウム、炭酸セシウムなどがあげられる。反応に不活性な溶媒としては、例えばDMF、ジメチルスルホキシド(DMSO)、クロロホルム、ジクロロメタン、ジエチルエーテル、THF、アセトニトリル、トルエン、酢酸エチルなどがあげられ、これらを単独でまたは混合して用いることができる。
工程2−3
化合物(Ib−a)は、化合物(Ia−b)を用い、製造法1の工程1−3と同様の操作を行うことにより製造することができる。
製造法3
化合物(I)のうち、Rが置換もしくは非置換の低級アルキル、置換もしくは非置換の低級アルケニル、置換もしくは非置換の低級アルキニルまたは置換もしくは非置換のシクロアルキルである化合物(Ia−d)および(Ib−d)は、以下の工程に従い製造することもできる。
Figure 2005255641
(式中、n、R、R、R、R5a、WおよびX−Y−Zはそれぞれ前記と同義であり、R2aは前記Rの定義のうちの置換もしくは非置換の低級アルコキシを表し、R2bは前記Rの定義のうちの置換もしくは非置換の低級アルキル、置換もしくは非置換の低級アルケニル、置換もしくは非置換の低級アルキニルまたは置換もしくは非置換のシクロアルキルを表し、R11はメチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチルまたはフェニルを表す)
工程3−1
化合物(VII)は、製造法1または2で得られる化合物(Ia−c)を、1〜100当量のチオール化合物、酸、ヨウ化トリメチルシリルまたは硫化ナトリウムで、反応に不活性な溶媒中、−30℃〜用いる溶媒の沸点の間の温度で5分間〜72時間処理することにより製造することができる。
チオール化合物としては、例えばチオフェノール、メタンチオール、エタンチオールなどがあげられ、これらのアルカリ金属塩、例えばナトリウムチオフェノキシド、ナトリウムチオメトキシド、ナトリウムチオエトキシドなどもまた用いることができる。酸としては、例えば臭化水素/酢酸、塩化ピリジニウム、三フッ化ホウ素、三臭化ホウ素、三塩化ホウ素、臭化アルミニウム、塩化アルミニウムなどがあげられる。反応に不活性な溶媒としては、例えばジクロロメタン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタン、DMF、N−メチルピロリドン(NMP)、ジエチルエーテル、THFなどがあげられ、これらを単独でまたは混合して用いることができる。
工程3−2
化合物(VIII)は、化合物(VII)を無溶媒でまたは適当な溶媒中、1〜30当量のトリフルオロメタンスルホン酸無水物と、必要に応じ1〜30当量の適当な塩基の存在下、−30℃〜100℃の間の温度で5分間〜48時間反応させることにより製造することができる。反応は窒素、アルゴンなどの不活性気体雰囲気下で実施することが好ましい。
適当な塩基としては、例えばピリジン、2,6−ルチジン、2,4,6−コリジン、N,N−ジメチルアミノピリジン(DMAP)、トリエチルアミン、トリブチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、1,8−ジアザビシクロウンデセン(DBU)、ジアザビシクロノネン(DBN)などがあげられる。適当な溶媒としては、例えばピリジン、DMF、NMP、THF、ジクロロメタン、1,2−ジクロロエタン、1,4−ジオキサンなどがあげられ、これらを単独でまたは混合して用いることができる。
工程3−3
化合物(Ia−d)は、化合物(VIII)と化合物(IX)とをスティルカップリング反応(Still Couplling)に付すことにより製造することができる。
すなわち、化合物(Ia−d)は、化合物(VIII)を、反応に不活性な溶媒中、1〜20当量の化合物(IX)と、触媒量〜30mol%のパラジウム触媒の存在下、必要に応じて触媒量〜20当量の適当な添加剤の存在下、−30℃〜用いる溶媒の沸点の間の温度で、5分間〜100時間反応させることにより製造することができる。
化合物(IX)は、市販品として得られるか、または実験化学講座、第24巻、p.189、丸善(1992年)などに記載の方法でもしくはそれらに準じて得ることができる。パラジウム触媒としては、例えばテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム、ビス(アセトニトリル)ジクロロパラジウムなどがあげられる。適当な添加剤としては、例えばヨウ化銅、塩化亜鉛、塩化リチウム、フッ化セシウム、炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、トリエチルアミン、2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノール、4−tert−ブチルカテコールなどがあげられ、これらを単独でまたは混合して用いることができる。反応に不活性な溶媒としては、例えばTHF、DMF、NMP、DME、1,4−ジオキサン、ベンゼン、トルエンなどがあげられ、これらを単独でまたは混合して用いることができる。
工程3−4
化合物(Ib−d)は、化合物(Ia−d)を用い、製造法1の工程1−3と同様の操作を行うことにより製造することができる。
製造法4
化合物(I)のうち、Rが置換もしくは非置換の低級アルコキシである化合物(Ia−c)および(Ib−c)は、以下の工程に従い製造することもできる。
Figure 2005255641
(式中、n、R、R2a、R、R、R5a、WおよびX−Y−Zはそれぞれ前記と同義である)
工程4−1
化合物(Ia−c)は、製造法3の工程3−1で得られる化合物(VII)を、1〜30当量のR2aa(式中、R2aaは前記R2aから末端の酸素原子を除いた基を表し、Xは前記と同義である)と、無溶媒でまたは反応に不活性な溶媒中、1〜100当量の適当な塩基の存在下、0℃〜150℃の間の温度で、5分間〜48時間反応させることにより製造することができる。
適当な塩基としては、例えば水素化ナトリウム、カリウムtert−ブトキシド、酢酸カリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、水酸化ナトリウム、水酸化リチウム、水酸化カリウム、リン酸カリウムなどがあげられ、好ましくは水素化ナトリウムを用いることができる。反応に不活性な溶媒としては、例えばDME、DMF、ジオキサン、THF、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、ベンゼン、トルエン、キシレン、ピリジン、N,N−ジメチルイミダゾリジノン、NMP、スルホランなどがあげられ、これらを単独でまたは混合して用いることができる。
2aaは、市販品として得られるか、または実験化学講座、第19巻、p.439、丸善(1992年)などに記載の方法でもしくはそれらに準じて得ることができる。
工程4−2
化合物(Ib−c)は、化合物(Ia−c)を用い、製造法1の工程1−3と同様の操作を行うことにより製造することができる。
製造法5
化合物(I)のうち、Rがアミノ、置換もしくは非置換の低級アルキルアミノまたは置換もしくは非置換のジ低級アルキルアミノである化合物(Ia−e)および(Ib−e)は、以下の工程に従い製造することもできる。
Figure 2005255641
[式中、n、R、R、R、R5a、WおよびX−Y−Zはそれぞれ前記と同義であり、R2cおよびR2dは同一または異なって、水素原子または置換もしくは非置換の低級アルキル(該低級アルキルは前記と同義であり、該置換低級アルキルにおける置換基は前記置換低級アルキルにおける置換基(a)の例示であげた基と同義である)を表す]
工程5−1
化合物(Ia−e)は、製造法3の工程3−2で得られる化合物(VIII)を用い、例えばジャーナル・オブ・オーガニック・ケミストリー(Journal of Organic Chemistry)、1997年、第62巻、p.1268などに記載の方法でまたはそれらに準じて製造することができる。
すなわち、化合物(Ia−e)は、化合物(VIII)を、1〜20当量のR2c2dNH(式中、R2cおよびR2dはそれぞれ前記と同義である)と、反応に不活性な溶媒中、0.01mol%〜30mol%のパラジウム触媒および1〜20当量の適当な塩基の存在下、必要に応じ0.1〜20当量の適当な添加剤の存在下、0℃〜用いる溶媒の沸点の間の温度で5分間〜72時間反応させることにより製造することができる。反応は窒素、アルゴンなどの不活性気体雰囲気下で実施することが好ましい。
パラジウム触媒としては、例えば酢酸パラジウム、ビス(ジベンジリデンアセトン)パラジウム、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウムなどがあげられる。適当な塩基としては、例えばリン酸カリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウム、tert−ブトキシナトリウム、トリエチルアミンなどがあげられる。適当な添加剤としては、例えば2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフチル(BINAP)、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン(DPPF)などがあげられる。反応に不活性な溶媒としては、例えばTHF、1,4−ジオキサン、DME、トルエン、キシレン、アセトニトリル、グライムなどがあげられ、これらを単独でまたは混合して用いることができる。
工程5−2
化合物(Ib−e)は、化合物(Ia−e)を用い、製造法1の工程1−3と同様の操作を行うことにより製造することができる。
製造法6
化合物(Ia)および(IVa)のうち、Rがカルボキシである化合物(Ia−g)および(IVa−b)、Rが−CONRである化合物(Ia−h)および(IVa−c)ならびに化合物(Ib)および(IVb)のうちRが−CONRである化合物(Ib−f)および(IVb−a)は、以下の工程に従い製造することもできる。
Figure 2005255641
(式中、n、R、R、R、R5a、R、R、WおよびX−Y−Zはそれぞれ前記と同義であり、R10aは前記R10の定義のうちの水素原子を除く基を表し、Vはシアノまたはヒドロキシを表す)
工程6−1
化合物(Ia−g)および(IVa−b)は、製造法1〜5で得られる化合物(Ia−f)および(IVa−a)を用い、それぞれ製造法1の工程1−3と同様の操作を行うことにより製造することができる。
工程6−2
化合物(Ia−h)および(IVa−c)は、それぞれ化合物(Ia−g)および(IVa−b)を、無溶媒でまたは反応に不活性な溶媒中、1〜200当量のハロゲン化剤で、−20℃〜150℃の間の温度で5分間〜24時間処理した後、1〜200当量のHNR(式中、RおよびRはそれぞれ前記と同義である)と、無溶媒でまたは反応に不活性な溶媒中、必要に応じて1〜50当量の適当な塩基の存在下、−20℃〜150℃の間の温度で5分間〜48時間反応させることにより製造することができる。
ハロゲン化剤としては、例えば塩化チオニル、オキサリルクロリド、オキシ塩化リンなどがあげられる。適当な塩基としては、例えばピリジン、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、N−メチルモルホリンなどがあげられる。ハロゲン化剤との処理で用いられる反応に不活性な溶媒としては、例えばジクロロメタン、クロロホルム、酢酸エチル、THF、1,4−ジオキサン、ベンゼン、トルエン、キシレンなどがあげられ、後の反応に用いられる反応に不活性な溶媒としては、例えばジクロロメタン、クロロホルム、酢酸エチル、THF、1,4−ジオキサン、DMF、N,N−ジメチルアセトアミド(DMA)、アセトニトリル、ベンゼン、トルエン、キシレンなどがあげられ、それぞれこれらを単独でまたは混合して用いることができる。
化合物(Ia−h)および(IVa−c)はまた、ペプチド化学で常用される手法を用いて製造することもできる。
すなわち、化合物(Ia−h)および(IVa−c)は、化合物(Ia−g)および(IVa−b)を、それぞれ1〜100当量のHNRと、反応に不活性な溶媒中、1〜30当量の縮合剤の存在下、必要に応じて1〜30当量の適当な添加剤の存在下、−30℃〜用いる溶媒の沸点の間の温度で5分間〜72時間反応させることにより製造することができる。
反応に不活性な溶媒としては、例えばジエチルエーテル、THF、1,4−ジオキサン、DMF、DMA、ベンゼン、トルエン、キシレン、アセトニトリル、酢酸エチル、ピリジン、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、水などがあげられ、これらを単独でまたは混合して用いることができる。縮合剤としては、例えば1,3−ジシクロヘキシルカルボジイミド、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩、ベンゾトリアゾール−1−イルオキシトリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムヘキサフルオロホスフェート(ByBop)などがあげられる。適当な添加剤としては、例えばN−ヒドロキシこはく酸イミド、3,4−ジヒドロ−3−ヒドロキシ−4−オキソ−1,2,3−ベンゾトリアジン、1−ヒドロキシベンゾトリアゾールなどがあげられる。
工程6−3
化合物(Ib−f)および(IVb−a)は、化合物(Ia−h)および(IVa−b)を用い、それぞれ製造法1の工程1−3と同様の操作を行うことにより製造することができる。
製造法7
化合物(I)ならびに(IVa)および(IVb)(以下、化合物(IVa)と化合物(IVb)を合わせて化合物(IV)という)のうち、Rがヒドロキシメチルである化合物(I−b)および(IV−b)、Rがホルミルである化合物(I−c)および化合物(IV−c)、Rが−CNOHである化合物(I−d)および化合物(IV−d)ならびにRがシアノである化合物(I−e)および化合物(IV−e)は、以下の工程に従い製造することもできる。
Figure 2005255641
(式中、n、R、R、R、R、R10、W、VおよびX−Y−Zはそれぞれ前記と同義である)
工程7−1
化合物(I−b)および(IV−b)は、製造法1〜5で得られる化合物(I−a)および(IV−a)を、それぞれ反応に不活性な溶媒中、1〜30当量の還元剤で、−78℃〜用いる溶媒の沸点の間の温度で5分間〜48時間処理することにより製造することができる。
還元剤としては、例えば水素化アルミニウムリチウム、水素化ホウ素ナトリウム、ジイソプロピル水素化アルミニウムリチウムなどがあげられる。反応に不活性な溶媒としては、例えばジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、ジクロロエタン、ベンゼン、トルエン、キシレン、ジエチルエーテル、THF、1,4−ジオキサン、DMF、DMA、アセトニトリル、メタノール、エタノール、1−プロパノール、水などがあげられ、これらを単独でまたは混合して用いることができる。
工程7−2
化合物(I−c)および(IV−c)は、化合物(I−b)および(IV−b)を、それぞれ反応に不活性な溶媒中、1〜100当量の酸化剤で、−30℃〜用いる溶媒の沸点の間の温度で5分間〜48時間処理することにより製造することができる。
酸化剤としては、例えば酸化クロム、二クロム酸、クロム酸エステル、塩化クロミル、二酸化マンガン、実験化学講座、第21巻、p.2、丸善(1992年)に記載のジョーンズ試薬またはコリンズ試薬、実験化学講座、第21巻、p.10、丸善(1992年)に記載のジメチルスルホキシドを用いた酸化剤などがあげられる。反応に不活性な溶媒としては、例えばジエチルエーテル、THF、1,4−ジオキサン、ジクロロメタン、1,2−ジクロロエタン、クロロホルム、石油エーテル、アセトン、DMF、ピリジン、水などがあげられ、これらを単独でまたは混合して用いることができる。
工程7−3
化合物(I−d)および(IV−d)は、化合物(I−c)および(IV−c)を、それぞれ1〜100当量のヒドロキシルアミンまたはその酸付加塩(該酸付加塩としては、例えば塩酸、硫酸などの付加塩があげられる)と、反応に不活性な溶媒中、必要に応じ触媒量〜100当量の適当な塩基の存在下、−30℃〜用いる溶媒の沸点の間の温度で5分間〜48時間反応させることにより製造することができる。
適当な塩基としては、例えばピリジン、トリエチルアミン、N,N−ジイソプロピルエチルアミン、N,N−ジメチルアニリン、N,N−ジエチルアニリン、炭酸ナトリウム、炭酸カリウムなどがあげられる。反応に不活性な溶媒としては、例えばクロロホルム、ジクロロメタン、酢酸エチル、ジエチルエーテル、THF、1,4−ジオキサン、トルエン、DMF、アセトニトリル、メタノール、エタノール、水などがあげられ、これらを単独でまたは混合して用いることができる。
工程7−4
化合物(I−e)および(IV−e)は、化合物(I−d)および(IV−d)を、それぞれ無溶媒でまたは反応に不活性な溶媒中、1〜100当量の適当な脱水剤の存在下、−30℃〜150℃の間の温度で5分間〜48時間処理することにより製造することができる。
適当な脱水剤としては、例えば五酸化二リン、五塩化リン、塩化チオニル、無水酢酸、N,N’−ジシクロヘキシルカルボジイミド、N,N’−カルボニルジイミダゾールなどがあげられる。反応に不活性な溶媒としては、例えばピリジン、ジエチルエーテル、THF、1,4−ジオキサン、トルエン、ジクロロメタン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタンなどがあげられ、これらを単独でまたは混合して用いることができる。
製造法8
化合物(I)および(IV)のうち、Rが−CH(OH)R7a(式中、R7aは前記Rのうちの水素原子を除く基を表す)である化合物(I−f)および(IV−f)ならびにRが−COR7a(式中、R7aは前記と同義である)である化合物(I−g)および(IV−g)は、以下の工程に従い製造することもできる。
Figure 2005255641
(式中、n、R、R、R、R、R7a、W、VおよびX−Y−Zはそれぞれ前記と同義である)
工程8−1
化合物(I−f)および(IV−f)は、製造法1〜5または7で得られる化合物(I−c)および(IV−c)を、それぞれ1〜30当量のR7aM[式中、R7aは前記と同義であり、Mは金属基(例えば、MgBr、MgCl、MgI、Li、Ti(OCH(CHなど)を表す]と、反応に不活性な溶媒中、必要により触媒量〜1当量の適当な酸の存在下、−100℃〜用いる溶媒の沸点の間の温度で5分間〜48時間反応させることにより製造することができる。
7aMは、市販品として得られるか、または実験化学講座、第25巻、p.9、丸善(1992年)などに記載の方法に準じて得ることができる。適当な酸としては、例えば三フッ化ホウ素、四塩化チタン、四塩化スズなどがあげられる。反応に不活性な溶媒としては、例えばTHF、ジオキサン、ジエチルエーテル、トルエンなどがあげられ、これらを単独でまたは混合して用いることができる。
工程8−2
化合物(I−g)および(IV−g)は、化合物(I−f)および(IV−f)を用い、それぞれ製造法7の工程7−2と同様の操作を行うことにより製造することができる。
製造法9
化合物(I)および(IV)のうち、Rが−COR7a(式中、R7aは前記と同義である)である化合物(I−g)および(IV−g)はまた、以下の工程に従い製造することもできる。
Figure 2005255641
(式中、n、R、R、R、R、R7a、W、VおよびX−Y−Zはそれぞれ前記と同義であり、R8aはメチル、エチルまたはプロピルを表し、R9aはメトキシまたはエトキシを表す)
工程9
化合物(I−g)および(IV−g)は、製造法1〜6で得られる化合物(I−h)および(IV−h)を用い、それぞれ製造法8の工程8−1と同様の操作を行うことにより製造することができる。
製造法10
化合物(I−g)および(IV−g)はまた、以下の工程に従い製造することもできる。
Figure 2005255641
(式中、n、R、R、R、R、R7a、W、VおよびX−Y−Zはそれぞれ前記と同義であり、R12は前記と同義の低級アルキルを表すか、または2つのR11が一緒になってエチレンまたはプロピレンを表す)
工程10
化合物(I−g)および(IV−g)は、製造法1〜5で得られる化合物(I−i)および(IV−i)を、それぞれ無溶媒でまたは反応に不活性な溶媒中、触媒量〜200当量の適当な酸で、水の存在下、0℃〜150℃の間の温度で5分間〜48時間処理することにより製造することができる。
適当な酸としては、例えば塩酸、硫酸、10−カンファースルホン酸、トリフルオロ酢酸、p−トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸、トリフルオロメタンスルホン酸、四塩化チタン、三フッ化ホウ素、塩化アルミニウムなどがあげられる。反応に不活性な溶媒としては、例えばTHF、1,4−ジオキサン、DMEなどがあげられ、これらを単独でまたは混合して用いることができる。
製造法11
化合物(I)および(IV)のうち、Rが−CHR7bNR1314[式中、R7bは、前記Rと同義であり、R13およびR14は同一または異なって、水素原子または置換もしくは非置換の低級アルキル(該低級アルキルは前記と同義であり、該置換低級アルキルにおける置換基は前記置換低級アルキルにおける置換基(a)の例示であげた基と同義である)を表すか、または隣接する窒素原子と一緒になって前記と同義の置換もしくは非置換の複素環基を表す]である化合物(I−j)および(IV−j)は、以下の工程に従い製造することもできる。
Figure 2005255641
(式中、n、R、R、R、R、R7b、R13、R14、W、VおよびX−Y−Zはそれぞれ前記と同義である)
工程11
化合物(I−j)および(IV−j)は、製造法1〜5または7〜10で得られる化合物(I−k)および(IV−k)を、それぞれ1〜50当量のHNR1314(式中、R13およびR14はそれぞれ前記と同義である)と、反応に不活性な溶媒中、1〜50当量の適当な還元剤の存在下、必要により触媒量〜50当量の適当な塩基または酸の存在下、−30℃〜用いる溶媒の沸点の間の温度で5分間〜72時間反応させることにより製造することができる。
適当な還元剤としては、例えばシアノ水素化ホウ素ナトリウム、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム、水素化ホウ素ナトリウムなどがあげられる。適当な塩基としては、例えばトリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、アンモニアなどがあげられ、適当な酸としては、例えば酢酸、塩酸、硫酸などがあげられる。反応に不活性な溶媒としては、例えばメタノール、エタノール、酢酸エチル、酢酸ブチル、DMF、ジクロロメタン、1,2−ジクロロエタン、THF、トルエン、水などがあげられ、これらを単独でまたは混合して用いることができる。
また別法として、化合物(I−j)および(IV−j)は、化合物(I−k)および(IV−k)を、それぞれ1〜50当量のHNR1314と、上記と同様の反応に不活性な溶媒中、必要により触媒量〜50当量の上記と同様の適当な塩基または酸の存在下、また必要によりモレキュラーシーブスなどの脱水剤の存在下、−30℃〜用いる溶媒の沸点の間の温度で5分間〜48時間反応させた後に、適当な還元反応に付すことによっても製造することができる。
適当な還元反応としては、実験化学講座、第26巻、p.251、丸善(1992年)などに記載の接触還元反応、0.5〜30当量のシアノ水素化ホウ素ナトリウム、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム、水素化ホウ素ナトリウムなどを用いた還元反応などがあげられる。
製造法12
化合物(I)および(IV)のうち、Rが−COOR10(式中、R10は前記と同義である)である化合物(I−a)および(IV−a)は、以下の工程に従い製造することもできる。
Figure 2005255641
(式中、n、R、R、R、R、R10、W、VおよびX−Y−Zはそれぞれ前記と同義である)
工程12
化合物(I−a)および(IV−a)は、製造法1〜5、7または10で得られる化合物(I−c)および(IV−c)を、それぞれ無溶媒でまたは適当な溶媒中、1〜50当量の塩素、臭素、ヨウ素、次亜塩素酸類、次亜臭素酸類または次亜ヨウ素酸類の存在下、1〜500当量のR10OHと−10℃〜150℃の間の温度で5分間〜72時間反応させることにより製造することができる。
次亜塩素酸類、次亜臭素酸類または次亜ヨウ素酸類としては、例えば次亜塩素酸ナトリウム、次亜塩素酸カリウム、次亜臭素酸カリウム、次亜ヨウ素酸カリウムなどがあげられる。適当な溶媒としては、例えばTHF、1,4−ジオキサン、DME、ジクロロメタン、DME、ピリジン、酢酸、水などがあげられ、これらを単独でまたは混合して用いることができる。
製造法13
化合物(I)のうち、Rが−COOR10(式中、R10は前記と同義である)である化合物(I−a)はまた、以下の工程に従い製造することもできる。
Figure 2005255641
(式中、n、R、R、R、R、R10、WおよびX−Y−Zはそれぞれ前記と同義である)
工程13
化合物(I−a)は、製造法1〜5、7または10で得られる化合物(IV−c)を用い、製造法1の工程1−2と同様の操作を行った後、無溶媒でまたは反応に不活性な溶媒中、1〜500当量のR10OH(式中、R10は前記と同義である)と、1〜100当量の二酸化マンガン存在下、0℃〜150℃の間の温度で反応させることにより製造することができる。
反応に不活性な溶媒としては、例えばジクロロメタン、クロロホルム、酢酸エチル、ジエチルエーテル、THF、DMF、NMP、トルエン、水などがあげられ、これらを単独でまたは混合して用いることができる。
製造法14
化合物(I)および(IV)のうち、Rが−C(OH)R1516(式中、R15およびR16は同一または異なって、それぞれ前記と同義の低級アルキル、低級アルケニル、低級アルキニル、シクロアルキル、アリールまたは複素環基を表す)である化合物(I−n)および(IV−n)は、以下の工程に従い製造することもできる。
Figure 2005255641
(式中、n、R、R、R、R、R15、R16、W、VおよびX−Y−Zはそれぞれ前記と同義である)
工程14
化合物(I−n)および(IV−n)は、製造法1〜5または8〜10で得られる化合物(I−m)または(IV−m)を用い、製造法8の工程8−1で用いるR7aMの代わりにR16M(式中、R16およびMはそれぞれ前記と同義である)を用い、該工程と同様の操作を行うことにより製造することができる。
製造法15
化合物(I)および(IV)のうち、Rが置換もしくは非置換の低級アルキルである化合物(I−p)および(IV−p)は、以下の工程に従い製造することもできる。
Figure 2005255641
(式中、n、R、R、R、R、W、VおよびX−Y−Zはそれぞれ前記と同義であり、R2eは前記Rのうちの置換もしくは非置換の低級アルケニルを表し、R2fは前記Rのうちの置換もしくは非置換の低級アルキルを表す)
工程15
化合物(I−p)および(IV−p)は、製造法1〜3または6〜14で得られる化合物(I−o)または(IV−o)を、それぞれ反応に不活性な溶媒中、触媒量〜30当量の例えばパラジウム炭素、ラネーニッケルなどの存在下、水素雰囲気下、常圧〜50,000kPaの圧力下で、0℃〜用いる溶媒の沸点の間の温度で5分間〜48時間処理するか、または1〜200当量のギ酸、ギ酸アンモニウム、ヒドラジン、シクロヘキセン、シクロヘキサジエン、トリエチルシランなどの水素供与体と、必要に応じ例えばアンモニア、酢酸、塩酸、硫酸などの存在下、−20℃〜溶媒の沸点の間の温度で5分間〜100時間処理することによって製造することができる。
反応に不活性な溶媒としては、例えばメタノール、エタノール、酢酸エチル、THF、1,4−ジオキサン、水などがあげられ、これらを単独でまたは混合して用いることができる。
製造法16
化合物(II)は、以下の工程に従い製造することができる。
Figure 2005255641
(式中、R、R、R、R、RおよびX−Y−Zはそれぞれ前記と同義であり、R17は前記Rまたは前記X1aと同義であり、R17が前記Rと同義であるとき、R18、R19およびR20はそれぞれ前記R、RおよびX1aと同義であり、R17が前記X1aと同義であるとき、R18、R19およびR20はそれぞれ前記R、RおよびRと同義である)
製造法16−1
化合物(X)は、化合物(IX)を、反応に不活性な溶媒中、1〜30当量の適当な還元剤で、−78℃〜100℃の間の温度で5分間〜48時間処理することにより製造することができる。
化合物(IX)は、市販品として得られるか、またはWO00/44737などに記載の方法でまたはそれらに準じて得ることができる。適当な還元剤としては、例えば水素化アルミニウムリチウム、水素化ホウ素ナトリウム、ジイソプロピル水素化アルミニウムリチウムなどがあげられる。反応に不活性な溶媒としては、例えばジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、ジクロロエタン、ベンゼン、トルエン、キシレン、ジエチルエーテル、THF、1,4−ジオキサン、DMF、DMA、アセトニトリル、メタノール、エタノール、1−プロパノール、水などがあげられ、これらを単独でまたは混合して用いることができる。
工程16−2
化合物(XI)は、化合物(X)を、例えば新実験化学講座、第14巻、p.227、丸善(1977年)などに記載の方法に準じてホスホニウム塩化することにより製造することができる。
すなわち、化合物(XI)は、化合物(X)を、1〜10当量のトリフェニルホスフィンと、反応に不活性な溶媒中、1〜10当量の適当な酸の存在下、−30℃〜用いる溶媒の沸点の間の温度で5分間〜24時間反応させることにより製造することができる。
適当な酸としては、例えば塩酸、硫酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、トリフルオロメタンスルホン酸、メタンスルホン酸、トリフルオロ酢酸などがあげられる。反応に不活性な溶媒としては、例えばアセトニトリル、ベンゼン、トルエン、THF、ジクロロメタン、クロロホルム、DMFなどがあげられ、これらを単独でまたは混合して用いることができる。
工程16−3
化合物(XII)(化合物(II))は、化合物(XI)を用い、「テトラヘドロン(Tetrahedron)」、1981年、37巻、p.2867に記載の方法でまたはそれに準じて製造することができる。
すなわち、化合物(XII)(化合物(II))は、化合物(XI)を、1〜10当量のX1aCOR(式中、X1aおよびRはそれぞれ前記と同義である)と、反応に不活性な溶媒中、1〜10当量の塩基の存在下、−30℃〜150℃の間の温度で5分間〜72時間反応させることにより製造することができる。
1aCORは、市販品として得られるか、または実験化学講座、第22巻、p.117、丸善(1992年)などに記載の方法でもしくはそれらに準じて得ることができる。塩基としては、例えばトリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、ピリジン、N−メチルモルホリン、炭酸カリウム、水素化ナトリウム、水素化カリウム、水素化カルシウム、ジイソプロピルエチルアミン、DBUなどがあげられる。反応に不活性な溶媒としては、例えばジクロロメタン、クロロホルム、THF、1,4−ジオキサン、DME、DMF、DMA、ベンゼン、トルエン、キシレン、アセトニトリル、酢酸エチル、ピリジン、テトラリンなどがあげられ、これらを単独でまたは混合して用いることができる。
製造法17
化合物(II)のうち、Rが−COR(式中、Rは前記と同義である)である化合物(IIa)および−C(OR12(式中、R12およびRはそれぞれ前記と同義である)である化合物(IIb)は、それぞれ以下の工程に従い製造することもできる。
Figure 2005255641
(式中、R、R、R、R、R、R12、R17、R18、R19、R20、X1aおよびX−Y−Zはそれぞれ前記と同義である)
工程17−1
化合物(XIV)(化合物(IIa))は、化合物(XIII)と1〜10当量のXCHCOR(式中、XおよびRは前記と同義である)を、反応に不活性な溶媒中、1〜20当量の塩基の存在下、必要により触媒量〜10当量のヨウ化カリウムの存在下、−30℃〜用いる溶媒の沸点の間の温度で5分間〜48時間で反応させることにより製造することができる。
CHCORは、市販品として得られるか、または実験化学講座、第19巻、p.432、丸善(1992年)などに記載の方法でもしくはそれらに準じて得ることができる。塩基としては、例えばピリジン、トリエチルアミン、ジイソプロピルアミン、N−メチルモルホリン、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウムtert−ブトキシド、ナトリウムtert−ブトキシド、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウムなどがあげられる。反応に不活性な溶媒としては、例えばTHF、1,4−ジオキサン、ジエチルエーテル、エチレングリコール、トリエチレングリコール、DME、ジエチレングリコールジメチルエーテル、メタノール、エタノール、1−ブタノール、2−プロパノール、ジクロロメタン、クロロホルム、アセトニトリル、ベンゼン、トルエン、DMA、DMF、DMSOなどがあげられ、これらを単独でまたは混合して用いることができる。
工程17−2
化合物(IIb)は、化合物(IIa)を用い、例えばプロテクティブ・グループス・イン・オーガニック・シンセシス第三版(Protective Groups in Organic Synthesis,third edition)、グリーン(T.W.Greenes)著、ジョン・ワイリー・アンド・サンズ・インコーポレイテッド(John Wiley&Sons Inc.)(1999年)などに記載のカルボニル基を保護する方法に準じて製造することができる。
すなわち、化合物(IIb)は、化合物(IIa)を、1〜200当量のR12OH(式中、R12は前記と同義である)、エチレングリコールまたは1,3−プロピレングリコールと、無溶媒でまたは反応に不活性な溶媒中、触媒量〜5当量の酸および1〜10当量の脱水剤の存在下、−30℃〜用いる溶媒の沸点の間の温度で5分間〜48時間反応させることにより製造することができる。
酸としては、例えばp−トルエンスルホン酸などがあげられ、脱水剤としては、例えばオルトギ酸トリメチルなどがあげられる。反応に不活性な溶媒としては、例えばTHF、1,4−ジオキサンなどがあげられ、これらを単独でまたは混合して用いることができる。
製造法18
化合物(II)はまた、以下の工程に従い製造することもできる。
Figure 2005255641
(式中、R、R、R、R、X1aおよびX−Y−Zはそれぞれ前記と同義である)
工程18
化合物(II)は、化合物(XV)を、1〜30当量の適当なハロゲン化剤で、反応に不活性な溶媒中、−78℃〜用いる溶媒の沸点の間の温度で5分間〜48時間処理することにより製造することができる。
化合物(XV)は、市販品として得られるか、または製造法16または17に準じて得ることができる。適当なハロゲン化剤としては、例えば臭素、ヨウ素、テトラブチルアンモニウムトリブロミド、テトラメチルアンモニウムトリブロミド、ピリジニウムトリブロミド、N−ブロモコハク酸イミド(NBS)、N−クロロコハク酸イミド(NCS)、一塩化ヨウ素、臭化銅などがあげられる。反応に不活性な溶媒としては、例えばTHF、1,4−ジオキサン、ジエチルエーテル、エチレングリコール、トリエチレングリコール、グライム、ジグライム、メタノール、エタノール、2−プロパノール、tert−ブタノール、ジクロロメタン、クロロホルム、ベンゼン、トルエン、酢酸、DMF、水などがあげられ、これらを単独でまたは混合して用いることができる。
化合物(I)における各官能基の変換は、上記工程以外にも公知の他の方法[例えば、コンプリヘンシブ・オーガニック・トランスフォーメーションズ(Comprehensive Organic Transformations)、R.C.ラロック(Larock)著(1989年)などに記載の方法]で、またはそれらに準じて行うこともできる。
また、上記の方法を適宜組み合わせて実施することにより、所望の位置に所望の官能基を有する化合物(I)を得ることができる
上記各製造法における中間体および目的化合物は、有機合成化学で常用される分離精製法、例えば、濾過、抽出、洗浄、乾燥、濃縮、再結晶、各種クロマトグラフィーなどに付して単離精製することができる。また、中間体においては特に精製することなく次の反応に供することも可能である。
化合物(I)の中には、位置異性体、幾何異性体、光学異性体、互変異性体などの立体異性体が存在し得るものもあるが、これらを含め、全ての可能な異性体およびそれらの混合物が、本発明のベンゾフラン誘導体に包含される。
化合物(I)の塩を取得したいとき、化合物(I)が塩の形で得られるときはそのまま精製すればよく、また、遊離の形で得られるときは、化合物(I)を適当な溶媒に溶解または懸濁し、酸または塩基を加えることにより塩を形成させて単離、精製すればよい。
また、化合物(I)およびその薬理学的に許容される塩は、水または各種溶媒との付加物の形で存在することもあるが、これらの付加物も本発明のベンゾフラン誘導体またはその薬理学的に許容される塩に包含される。
本発明によって得られる化合物(I)の具体例を第1〜8表に示す。ただし、本発明の化合物はこれらに限定されるものではない。
Figure 2005255641
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次に、代表的な化合物(I)の薬理作用について試験例により具体的に説明する。
試験例:組み換えヒトPDE−IV酵素阻害試験
ヒトPDEcDNA(HSPDE4A)を、HL−60細胞より単離した。予想されるアミノ酸配列は、ボルガー(Bolger,G.)ら[「モレキュラー・アンド・セルラー・バイオロジー(Mol.Cell.Biol.)」、1993年、13巻、p.6558]の報告した配列(HSPDE4A4)と同一である。この組み換えタンパク質を、Sf9昆虫細胞を用いて発現させた。PDE活性は、Kincaid R.L.およびManganiello V.C.の方法[「メソッズ・イン・エンザイモロジー(Method.Enzymol.)」、1988年、159巻、p.457]に従い、次の二段階過程により測定した。基質には[H]cAMP(最終濃度1μmol/L)を用い、反応は、N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)−2−アミノエタンスルホン酸(50mmol/L,pH 7.2)、MgCl(1mmol/L)およびSoybean trypsin inhibitor(0.1mg/mL)を含む標準混合液中で行った。反応は酵素の添加により開始し、30℃で10〜30分間インキュベーションした。塩酸により反応を停止し、生成した5’−AMPを5’−ヌクレオチダーゼによって完全に分解した。DEAE−Sephadex A−25でクロマトグラフィーによる処理を行い、溶出した[H]アデノシンをシンチレーションカウンターでカウントした。薬物はDMSOに溶解して(濃度1.7%)添加した。
本試験において、化合物76、77、78、79、80、81、82、83、84、87、88、89、90、91、92、93、99、100、101、102、103、104、105、106、107、108、109、110、111、112、113、114、115、116、121、122、123、124、125、126および127は、薬物濃度1μmol/Lにおいて50%以上の酵素阻害活性を示した。
化合物(I)またはその薬理学的に許容される塩は、そのまま単独で投与することも可能であるが、通常各種の医薬製剤として提供するのが望ましい。また、それら医薬製剤は、動物および人に使用されるものである。
本発明に係わる医薬製剤は、活性成分として化合物(I)またはその薬理学的に許容される塩を単独で、または任意の他の治療のための有効成分との混合物として含有することができる。また、それら医薬製剤は、活性成分を薬理学的に許容される一種またはそれ以上の担体と一緒に混合し、製剤学の技術分野においてよく知られている任意の方法により製造される。
投与経路としては、治療に際し最も効果的なものを使用するのが望ましく、経口または、例えば静脈内、気管内、経皮などの非経口をあげることができる。
投与形態としては、例えば錠剤、注射剤、吸入剤、外用剤などがあげられる。徐放的な適応もまた利用できる。
経口投与に適当な、例えば錠剤などは、乳糖、マンニットなどの賦形剤、澱粉などの崩壊剤、ステアリン酸マグネシウムなどの滑沢剤、ヒドロキシプロピルセルロースなどの結合剤、脂肪酸エステルなどの界面活性剤、グリセリンなどの可塑剤、安息香酸、p−ヒドロキシ安息香酸エステル類などの防腐剤などを用いて製造できる。
非経口投与に適当な、例えば注射剤は、好ましくは受容者の血液と等張である活性化合物を含む滅菌水性剤からなり、例えば、塩溶液、ブドウ糖溶液または塩水とブドウ糖溶液の混合物からなる担体などを用いて注射用の溶液を調製する。
吸入剤は、活性成分を粉末または液状にして、吸入噴霧剤または担体中に配合し、例えば、定量噴霧式吸入器、ドライパウダー吸入器などの吸入容器に充填することにより製造される。吸入噴射剤としては、従来公知のものを広く使用することができ、例えばフロン−11、フロン−12、フロン−21、フロン−22、フロン−113、フロン−114、フロン−123、フロン−142c、フロン−134a、フロン−227、フロン−C318、1,1,1,2−テトラフルオロエタンなどのフロン系ガス、HFA−227、HFA−134aなどの代替フロンガス、プロパン、イソブタン、n−ブタンなどの炭化水素系ガス、ジエチルエーテル、窒素ガス、炭酸ガスなどがあげられる。担体としては、従来公知のものを広く使用でき、例えば糖類、糖アルコール類、アミノ酸類などがあげられ、乳糖、D−マンニトールなどが好ましい。
外用剤としては、特に限定されるものではないが、例えば基剤に活性成分を溶解または混合分散しクリーム状、ペースト状、ゼリー状、ゲル状、乳液状、液状などの形状になされたもの(軟膏剤、ローション剤など)、基剤に活性成分および経皮吸収促進剤を溶解または混合分散させたものを例えばポリエチレンなどの支持体上に展延したもの(パップ剤、テープ剤など)などがあげられる。上記基剤としては、薬理学的に許容しうるものであればいずれでもよく、軟膏剤、リニメント剤、ローションなどの基剤として従来公知のものを用いることができ、例えば、アルギン酸ナトリウム;ゼラチン、コーンスターチ、トラガントガム、メチルセルロース、キサンタンガム、デキストリン、ポリビニルアルコールなどのポリマー;オリーブ油、ラノリンなどの油脂類;白色ワセリン;パラフィン;ステアリン酸などの高級脂肪酸;セチルアルコールなどの高級アルコール;ポリエチレングリコール;水などがあげられる。上記経皮吸収促進剤としては、薬理学的に許容しうるものであればいずれでもよく、例えばエタノール、ジエチレングリコールなどのアルコール類;ドデシルピロリドンなどの極性溶剤;尿素;ラウリル酸エチル;エイゾン;オリーブ油などがあげられる。さらに必要に応じて、カオリン、ベントナイト、酸化亜鉛、酸化チタンなどの無機充填剤;粘度調節剤;老化防止剤;pH調節剤;グリセリン、プロピレングリコールなどの保湿剤などを添加してもよい。
また、これら非経口剤においても、経口剤で例示した賦形剤、崩壊剤、滑沢剤、結合剤、界面活性剤、可塑剤、防腐剤などから選択される1種もしくはそれ以上の補助成分を添加することもできる。
化合物(I)またはその薬理学的に許容される塩の投与量および投与回数は、投与形態、患者の年齢、体重、治療すべき症状の性質もしくは重篤度などにより異なるが、通常経口の場合、成人一人当り0.01mg〜1g、好ましくは0.05〜50mgを一日1回ないし数回投与する。静脈内投与などの非経口投与の場合、成人一人当り0.001〜100mg 、好ましくは0.01〜50mgを一日1回ないし数回投与する。気管内投与(吸入剤)の場合、成人一人当たり、0.001mg〜1g、好ましくは0.01mg〜100mg、より好ましくは0.5mg〜20mgを一日1回ないし数回投与する。しかしながら、これら投与量および投与回数に関しては、前述の種々の条件により変動する。
以下に、本発明の態様を実施例、参考例および製剤例で説明する。
4−シアノ−4−(7−メトキシ−2−メチルベンゾフラン−4−イル)ピペリジン−1−イルカルボン酸 ベンジルエステル(化合物1)
工程1:
参考例1で得られる化合物A1(1.54g,6.39mmol)をTHF(300mL)に溶解し、n−ブチルリチウム(1.58mmol/L n−ヘキサン溶液;4.50mL,7.11mmol)を−95℃で加えた。同温度で30分間攪拌した後、反応混合物に4−オキソピペリジン−1−イルカルボン酸 ベンジルエステル(1.80g,7.71mmol)のTHF溶液を加えた。室温に昇温した後、反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=4:1)で精製することにより、4−ヒドロキシ−4−(7−メトキシ−2−メチルベンゾフラン−4−イル)ピペリジン−1−イルカルボン酸 ベンジルエステル(1.93g,4.88mmol,76%)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ(ppm) 1.86-1.92 (m, 2H), 2.00-2.20 (m, 2H), 2.47 (d, J = 0.9 Hz, 3H), 3.32-3.46 (m, 2H), 3.99 (s, 3H), 4.06-4.20 (m, 2H), 5.18 (s, 2H), 6.66 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 6.68 (d, J = 0.9 Hz, 1H), 7.06 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 7.30-7.40 (m, 5H).
工程2:
上記工程1で得られた4−ヒドロキシ−4−(7−メトキシ−2−メチルベンゾフラン−4−イル)ピペリジン−1−イルカルボン酸 ベンジルエステル(1.93g,4.9mmol)をジクロロメタン(30mL)に溶解し、シアン化トリメチルシリル(4.90mL,36.6mmol)および三フッ化ホウ素ジエチルエーテル(1.86mL,14.7mmol)を−78℃で加えた。室温まで昇温した後、反応混合物にアンモニア水を加え、酢酸エチルで抽出し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=4:1)で精製することにより、標記化合物1(0.63g,1.6mmol,32%)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ(ppm) 1.96-2.10 (m, 2H), 2.23-2.32 (m, 2H), 2.50 (d, J = 0.9 Hz, 3H), 3.26-3.42 (m, 2H), 4.00 (s, 3H), 4.30-4.50 (m, 2H), 5.17 (s, 2H), 6.65 (d, J = 0.9 Hz, 1H), 6.70 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.06 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.30-7.40 (m, 5H).
2−(4−シアノ−4−(7−メトキシ−2−メチルベンゾフラン−4−イル)ピペリジン−1−イル)酢酸 エチルエステル(化合物2)
工程1:
実施例1で得られた化合物1(0.62g,1.5mmol)をエタノール(10mL)および水(3mL)に溶解し、パラジウム炭素(62mg)およびギ酸アンモニウム(780mg,12.3mmol)を加え、1時間加熱還流した。さらに、パラジウム炭素(62mg)およびギ酸アンモニウム(780mg,12.3mmol)を1時間おきに2回加えながら3時間加熱還流した後、反応混合物をセライトを通して濾過し、濾液を減圧濃縮した。残渣に酢酸エチルを加え、水で洗浄し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去することにより、4−シアノ−4−(7−メトキシ−2−メチルベンゾフラン−4−イル)ピペリジンを得た。本化合物はさらなる精製を行うことなく次工程に用いた。
工程2:
上記工程1で得られた4−シアノ−4−(7−メトキシ−2−メチルベンゾフラン−4−イル)ピペリジンをDMF(3mL)に溶解し、ブロモ酢酸エチル(0.22mL,2.0mmol)およびトリエチルアミン(0.42mL,3.0mmol)を加えた。室温で一晩攪拌した後、反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=2:1→1:2)で精製することにより、標記化合物2(350mg,0.98mmol,65%)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ(ppm) 1.30 (t, J = 7.2 Hz, 3H), 2.26-2.29 (m, 4H), 2.50 (d, J = 0.9 Hz, 3H), 2.70-2.80 (m, 2H), 3.05-3.15 (m, 2H), 3.32 (s, 2H), 4.00 (s, 3H), 4.22 (q, J = 7.2 Hz, 2H), 6.71 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 6.74 (d, J = 0.9 Hz, 1H), 7.10 (d, J = 8.4 Hz, 1H).
2−(4−シアノ−4−(2−エチル−7−メトキシベンゾフラン−4−イル)ピペリジン−1−イル)酢酸 tert−ブチルエステル(化合物3)
参考例2で得られる化合物A2(1.20g,4.70mmol)およびブロモ酢酸tert−ブチル(0.25mL,1.7mmol)を用い、実施例1および2と同様にして、標記化合物3(185mg,0.46mmol,10%)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ(ppm) 1.36 (t, J = 7.6 Hz, 3H), 1.50 (s, 9H), 2.23-2.32 (m, 4H), 2.70-2.79 (m, 2H), 2.84 (dd, J = 7.6, 0.9 Hz, 2H), 3.07-3.16 (m, 2H), 3.24 (s, 2H), 4.00 (s, 3H), 6.71 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 6.73 (d, J = 0.9 Hz, 1H), 7.11 (d, J = 8.4 Hz, 1H).
2−(4−シアノ−4−(2−イソプロピル−7−メトキシベンゾフラン−4−イル)ピペリジン−1−イル)酢酸 tert−ブチルエステル(化合物4)
参考例3で得られる化合物A3(2.60g,9.66mmol)およびブロモ酢酸tert−ブチル(0.44mL,3.0mmol)を用い、実施例1および2と同様にして、標記化合物4(187mg,0.45mmol,5%)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ(ppm) 1.38 (d, J = 7.0 Hz, 6H), 1.50 (s, 9H), 2.27-2.30 (m, 4H), 2.72-2.80 (m, 2H), 3.09-3.18 (m, 3H), 3.24 (s, 2H), 4.00 (s, 3H), 6.68 (s, 1H), 6.71 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.11 (d, J = 8.4 Hz, 1H).
2−(4−(2−tert−ブチル−7−メトキシベンゾフラン−4−イル)−4−シアノピペリジン−1−イル)酢酸 tert−ブチルエステル(化合物5)
参考例4で得られる化合物A4(1.98g,6.99mmol)およびブロモ酢酸tert−ブチル(0.70mL,4.7mmol)を用い、実施例1および2と同様にして、標記化合物5(542mg,1.27mmol,18%)を得た。
1H NMR (270 MHz, CDCl3) δ(ppm) 1.41 (s, 9H), 1.50 (s, 9H), 2.25-2.32 (m, 4H), 2.72-2.82 (m, 2H), 3.06-3.15 (m, 2H), 3.24 (s, 2H), 4.00 (s, 3H), 6.67 (s, 1H), 6.70 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.09 (d, J = 8.4 Hz, 1H).
2−(4−シアノ−4−(2−イソブチル−7−メトキシベンゾフラン−4−イル)ピペリジン−1−イル)酢酸 tert−ブチルエステル(化合物6)
参考例5で得られる化合物A5(2.29g,8.09mmol)およびブロモ酢酸tert−ブチル(0.28mL,1.9mmol)を用い、実施例1および2と同様にして、標記化合物6(283mg,0.66mmol,8%)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ(ppm) 0.98 (d, J = 6.6 Hz, 6H), 1.50 (s, 9H), 2.14 (dqq, J = 7.0, 6.6, 6.6 Hz, 1H), 2.26-2.30 (m, 4H), 2.67 (d, J = 7.0 Hz, 2H), 2.71-2.80 (m, 2H), 3.09-3.14 (m, 2H), 3.24 (s, 2H), 4.00 (s, 3H), 6.70 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 6.74 (s, 1H), 7.12 (d, J = 8.4 Hz, 1H).
2−(4−(7−メトキシ−2−ネオペンチルベンゾフラン−4−イル)−4−シアノピペリジン−1−イル)酢酸 tert−ブチルエステル(化合物7)
参考例6で得られる化合物A6(1.50g,5.05mmol)およびブロモ酢酸tert−ブチル(95μL,0.92mmol)を用い、実施例1および2と同様にして、標記化合物7(202mg,0.46mmol,9%)を得た。
1H NMR (270 MHz, CDCl3) δ(ppm) 1.02 (s, 9H), 1.50 (s, 9H), 2.20-2.35 (m, 4H), 2.65-2.85 (m, 2H), 2.69 (s, 2H), 3.05-3.18 (m, 2H), 3.24 (s, 2H), 4.00 (s, 3H), 6.71 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 6.75 (s, 1H), 7.11 (d, J = 8.4 Hz, 1H).
2−(4−(2−ベンジル−7−メトキシベンゾフラン−4−イル)−4−シアノピペリジン−1−イル)酢酸 tert−ブチルエステル(化合物8)
参考例7で得られる化合物A7(770mg,2.43mmol)およびブロモ酢酸tert−ブチル(0.20mL,1.4mmol)を用い、実施例1および2と同様にして、標記化合物8(202mg,0.44mmol,18%)を得た。
1H NMR (270 MHz, CDCl3) δ (ppm) 1.49 (s, 9H), 2.22-2.29 (m, 4H), 2.66-2.80 (m, 2H), 3.05-3.14 (m, 2H), 3.22 (s, 2H), 3.98 (s, 3H), 4.15 (s, 2H), 6.71 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 6.78 (s, 1H), 7.11 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.30-7.33 (m, 5H).
2−(4−シアノ−4−(2−シクロブチル−7−メトキシベンゾフラン−4−イル)ピペリジン−1−イル)酢酸 tert−ブチルエステル(化合物9)
参考例8で得られる化合物A8(1.58g,5.62mmol)およびブロモ酢酸tert−ブチル(0.18mL,1.2mmol)を用い、実施例1および2と同様にして、標記化合物9(160mg,0.38mmol,7%)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ (ppm) 1.50 (s, 9H), 1.91-2.12 (m, 2H), 2.24-2.44 (m, 8H), 2.74-2.88 (m, 2H), 3.12-3.16 (m, 2H), 3.27 (s, 2H), 3.69 (dd, J = 8.5, 8.5 Hz, 1H), 4.00 (s, 3H), 6.71 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 6.77 (s, 1H), 7.12 (d, J = 8.4 Hz, 1H).
2−(4−シアノ−4−(2−シクロプロピル−7−メトキシベンゾフラン−4−イル)ピペリジン−1−イル)酢酸 tert−ブチルエステル(化合物10)
参考例9で得られる化合物A9(1.50g,5.62mmol)およびブロモ酢酸tert−ブチル(0.55mL,3.7mmol)を用い、実施例1および2と同様にして、標記化合物10(440mg,1.07mmol,19%)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ(ppm) 0.99-1.02 (m, 4H), 1.50 (s, 9H), 2.02-2.11 (m, 1H), 2.24-2.30 (m, 4H), 2.70-2.79 (m, 1H), 3.06-3.14 (m, 2H), 3.23 (s, 2H), 3.98 (s, 3H), 6.68 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 6.68 (d, J = 0.5 Hz, 1H), 7.09 (d, J = 8.4 Hz, 1H).
2−(4−シアノ−4−(7−メトキシ−2−(2−メチルシクロプロピル)ベンゾフラン−4−イル)ピペリジン−1−イル)酢酸 tert−ブチルエステル(化合物11)
参考例10で得られる化合物A10(2.59g,9.21mmol)およびブロモ酢酸tert−ブチル(0.60mL,4.1mmol)を用い、実施例1および2と同様にして、標記化合物11(530mg,1.25mmol,14%)を得た。
1H NMR (270 MHz, CDCl3) δ (ppm) 0.76-0.83 (m, 1H), 1.14-1.29 (m, 4H), 1.30-1.38 (m, 1H), 1.50 (s, 9H), 1.72-1.78 (m, 1H), 2.22-2.30 (m, 4H), 2.69-2.79 (m, 2H), 3.05-3.16 (m, 2H), 3.23 (s, 2H), 3.98 (s, 3H), 6.63 (s, 1H), 6.67 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.08 (d, J = 8.4 Hz, 1H).
2−(4−シアノ−4−(2−(2,2−ジメチルシクロプロピル)−7−メトキシベンゾフラン−4−イル)ピペリジン−1−イル)酢酸 エチルエステル(化合物12)
参考例11で得られる化合物A11(1.08g,3.66mmol)およびブロモ酢酸エチル(0.15mL,1.4mmol)を用い、実施例1および2と同様にして、標記化合物12(171mg,0.42mmol,11%)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ(ppm) 0.95-1.03 (m, 2H), 1.01 (s, 3H), 1.23 (s, 3H), 1.31 (q, J = 7.2 Hz, 3H), 1.93 (dd, J = 8.3, 6.0 Hz, 1H), 2.24-2.32 (m, 4H), 2.71-2.80 (m, 2H), 3.09-3.13 (m, 2H), 3.33 (s, 2H), 4.00 (s, 3H), 4.22 (q, J = 7.2 Hz, 2H), 6.63 (s, 1H), 6.70 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.10 (d, J = 8.3 Hz, 1H).
2−(4−シアノ−4−(7−メトキシ−2−(2,2,3,3−テトラメチルシクロプロピル)ベンゾフラン−4−イル)ピペリジン−1−イル)酢酸 エチルエステル(化合物13)
参考例12で得られる化合物A12(2.84g,8.79mmol)およびブロモ酢酸エチル(0.60mL,5.4mmol)を用い、実施例1および2と同様にして、標記化合物13(938mg,2.14mmol,24%)を得た。
1H NMR (270 MHz, CDCl3) δ(ppm) 1.15 (s, 6H), 1.27 (s, 6H), 1.30 (t, J = 7.1 Hz, 3H), 1.57 (s, 1H), 2.17-2.34 (m, 4H), 2.71-2.82 (m, 2H), 3.08-3.13 (m, 2H), 3.33 (s, 2H), 4.00 (s, 3H), 4.22 (q, J = 7.1 Hz, 2H), 6.68 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 6.70 (s, 1H), 7.06 (d, J = 8.5 Hz, 1H).
2−(4−シアノ−4−(7−メトキシ−2−(1−メチルシクロプロピル)ベンゾフラン−4−イル)ピペリジン−1−イル)酢酸 エチルエステル(化合物14)
参考例13で得られる化合物A13(2.11g,7.50mmol)およびブロモ酢酸エチル(0.30mL,2.7mmol)を用い、実施例1および2と同様にして、標記化合物14(395mg,1.00mmol,13%)を得た。
1H NMR (270 MHz, CDCl3) δ(ppm) 0.82 (dd, J = 6.6, 4.4 Hz, 2H), 1.25 (dd, J = 6.6, 4.4 Hz, 2H), 1.31 (t, J = 7.2 Hz, 3H), 1.52 (s, 3H), 2.25-2.33 (m, 4H), 2.72-2.81 (m, 2H), 3.06-3.16 (m, 2H), 3.32 (s, 2H), 3.98 (s, 3H), 4.22 (q, J = 7.2 Hz, 2H), 6.68 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 6.68 (s, 1H), 7.08 (d, J = 8.5 Hz, 1H).
2−(4−シアノ−4−(7−メトキシ−2−(1−フェニルシクロプロピル)ベンゾフラン−4−イル)ピペリジン−1−イル)酢酸 エチルエステル(化合物15)
参考例14で得られる化合物A14(500mg,1.46mmol)およびブロモ酢酸エチル(0.20mL,1.8mmol)を用い、実施例1および2と同様にして、標記化合物15(375mg,0.82mmol,56%)を得た。
1H NMR (270 MHz, CDCl3) δ(ppm) 1.29 (t, J = 7.1 Hz, 3H), 1.35 (dd, J = 6.9, 4.5 Hz, 2H), 1.61 (dd, J = 6.9, 4.5 Hz, 2H), 2.18-2.24 (m, 4H), 2.63-2.77 (m, 2H), 3.02-3.11 (m, 2H), 3.29 (s, 2H), 3.97 (s, 3H), 4.21 (d, J = 7.1 Hz, 2H), 6.57 (s, 1H), 6.69 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.07 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.25-7.42 (m, 5H).
4−シアノ−4−(2−シクロプロピル−7−メトキシベンゾフラン−4−イル)ピペリジン−1−イルカルボン酸 ベンジルエステル(化合物16)
参考例9で得られる化合物A9(2.82g,10.56mmol)を用い、実施例1と同様にして、標記化合物16(880mg,2.14mmol,20%)を得た。本化合物はさらなる精製を行うことなく次工程に用いた。
4−シアノ−4−(2−シクロプロピル−7−ジフルオロメトキシベンゾフラン−4−イル)ピペリジン−1−イルカルボン酸 tert−ブチルエステル(化合物17)
工程1:
実施例16で得られた化合物16(880mg,2.14mmol)をDMF(6.8mL)に溶解し、ナトリウムチオエトキシド(1.37g,16.4mmol)を加えた。100℃で12時間攪拌した後、反応混合物に酢酸エチルを加え、飽和食塩水で洗浄し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去することにより、4−シアノ−4−(2−シクロプロピル−7−ヒドロキシベンゾフラン−4−イル)ピペリジンを得た。本化合物はさらなる精製を行うことなく次工程に用いた。
工程2:
上記工程1で得られた4−シアノ−4−(2−シクロプロピル−7−ヒドロキシベンゾフラン−4−イル)ピペリジンをメタノール(10mL)に溶解し、二炭酸ジtert−ブチル(0.59mL,4.1mmol)を加えた。室温で10分間攪拌した後、反応混合物に酢酸エチルを加え、飽和食塩水で洗浄し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=1:1)で精製することにより、4−シアノ−4−(2−シクロプロピル−7−ヒドロキシベンゾフラン−4−イル)ピペリジン−1−イルカルボン酸 tert−ブチルエステル(242mg,0.63mmol,30%)を得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ(ppm) 0.88-0.95 (m, 2H), 0.97-1.05 (m, 2H), 1.42 (s, 9H), 1.78-1.90 (m, 2H), 2.10-2.20 (m, 1H), 2.25-2.32 (m, 2H), 3.22-3.35 (m, 2H), 4.08-4.16 (m, 2H), 6.64 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 6.76 (s, 1H), 6.96 (d, J = 8.4 Hz, 1H).
工程3:
上記工程2で得られた4−シアノ−4−(2−シクロプロピル−7−ヒドロキシベンゾフラン−4−イル)ピペリジン−1−イルカルボン酸 tert−ブチルエステル(117mg,0.31mmol)をDMF(1.2mL)に溶解し、炭酸セシウム(648mg,1.84mmol)およびクロロジフルオロ酢酸ナトリウム(280mg,1.84mmol)を加えた。50℃で5時間攪拌した後、反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=2:1)で精製することにより、標記化合物17(60.9mg,0.14mmol,46%)を得た。
2−(4−シアノ−4−(2−シクロプロピル−7−ジフルオロメトキシベンゾフラン−4−イル)ピペリジン−1−イル)酢酸 エチルエステル(化合物18)
工程1:
実施例17で得られる化合物17(172mg,0.40mmol)をジクロロメタン(3.0mL)に溶解し、トリフルオロ酢酸(3.0mL)を0℃で加えた。0℃で1時間攪拌した後、反応混合物に炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去することにより、4−シアノ−4−(2−シクロプロピル−7−ジフルオロメトキシベンゾフラン−4−イル)ピペリジンを得た。本化合物はさらなる精製を行うことなく次工程に用いた。
工程2:
上記工程1で得られた4−シアノ−4−(2−シクロプロピル−7−ジフルオロメトキシベンゾフラン−4−イル)ピペリジンをDMF(3.0mL)に溶解し、炭酸カリウム(110mg,0.80mmol)およびブロモ酢酸エチル(53μL,0.48mmol)を加えた。室温で1時間攪拌した後、反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=2:1)で精製することにより、化合物18(145mg,0.35mmol,87%)を得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ(ppm) 0.92-1.02 (m, 4H), 1.23 (t, J = 7.0 Hz ,3H), 1.94-2.06 (m, 1H), 2.16-2.26 (m, 4H), 2.65-2.77 (m, 2H), 2.99-3.11 (m, 2H), 3.27 (s, 2H), 4.15 (q, J = 7.0 Hz, 2H), 6.66 (t, J = 73.9 Hz, 1H), 6.69 (s, 1H), 6.90 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.06 (d, J = 8.4 Hz, 1H).
4−(2−アセチル−7−メトキシベンゾフラン−4−イル)−4−シアノピペリジン−1−イルカルボン酸 ベンジルエステル(化合物19)
工程1:
参考例15で得られる化合物A15(8.00g,26.6mmol)をTHF(160mL)に溶解し、n−ブチルリチウム(1.56mol/L n−ヘキサン溶液;20.4mL,31.8mmol)を−95℃で加えた。同温度で30分間攪拌した後、反応混合物に4−オキソ−1−ピペリジン−1−イルカルボン酸 ベンジルエステル(9.30g,39.8mmol)のTHF溶液を加えた。室温に昇温した後、反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、残渣をTHF(100mL)に溶解した後、2mol/L塩酸(20mL)を加えた。40℃で1時間攪拌した後、溶媒を減圧留去し、水および酢酸エチルを加え抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を減圧留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=4:1→2:1)で精製することにより、4−(2−ホルミル−7−メトキシベンゾフラン−4−イル)−4−ヒドロキシピペリジン−1−イルカルボン酸 ベンジルエステル(5.94g,14.5mmol,55%)を得た。
1H NMR (270 MHz, CDCl3) δ(ppm) 1.90-1.95 (m, 2H), 2.00-2.15 (m, 2H), 3.32-3.45 (m, 2H), 4.01 (s, 3H), 4.05-4.20 (m, 2H), 5.16 (s, 2H), 6.89 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.15 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.31-7.38 (m, 5H), 7.96 (s, 1H), 9.88 (s, 1H).
工程2:
上記工程1で得られた4−(2−ホルミル−7−メトキシベンゾフラン−4−イル)−4−ヒドロキシピペリジン−1−イルカルボン酸 ベンジルエステル(1.00g,2.45mmol)をTHF(20mL)に溶解し、臭化メチルマグネシウム(3.0mol/Lジエチルエーテル溶液;1.9mL,5.70mmol)を−78℃で加えた。室温まで昇温した後、反応混合物に1mol/L塩酸を加え、酢酸エチルで抽出し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去することにより、4−ヒドロキシ−4−(2−(1−ヒドロキシエチル)−7−メトキシベンゾフラン−4−イル)ピペリジン−1−イルカルボン酸 ベンジルエステルを得た。本化合物はさらなる精製を行うことなく次工程に用いた。
工程3:
上記工程2で得られた4−ヒドロキシ−4−(2−(1−ヒドロキシエチル)−7−メトキシベンゾフラン−4−イル)ピペリジン−1−イルカルボン酸 ベンジルエステルをDMF(15mL)に溶解し、二酸化マンガン(1.34g,15.4mmol)を加えた。80〜90℃で2日間攪拌した後、反応混合物に酢酸エチルを加え、水で洗浄し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去することにより、4−(2−アセチル−7−メトキシベンゾフラン−4−イル)−4−ヒドロキシピペリジン−1−イルカルボン酸 ベンジルエステル(927mg,2.19mmol,86%)を得た。
工程4:
上記工程3で得られた4−(2−アセチル−7−メトキシベンゾフラン−4−イル)−4−ヒドロキシピペリジン−1−イルカルボン酸 ベンジルエステル(422mg,1.00mmol)をジクロロメタン(4mL)に溶解し、シアン化トリメチルシリル(6.90mL,52.2mmol)およびトリフルオロメタンスルホン酸(4.70mL,52.4mmol)を−78℃で加えた。0℃まで昇温した後、反応混合物に炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=3:1)で精製することにより、標記化合物19(297mg,0.69mmol,69%)を得た。
2−(4−(2−アセチル−7−メトキシベンゾフラン−4−イル)−4−シアノピペリジン−1−イル)酢酸 tert−ブチルエステル(化合物20)
工程1:
実施例19で得られた化合物19(297mg,0.69mmol)をジクロロメタン(8mL)に溶解し、硫化ジメチル(2.20mL,30.0mmol)および三フッ化ホウ素ジエチルエーテル(1.40mL,7.34mmol)を0℃で加えた。室温で2時間攪拌した後、反応混合物を氷水(20mL)およびアンモニア水(20mL)中に滴下し、混合物をクロロホルムで抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧留去することにより、4−(2−アセチル−7−メトキシベンゾフラン−4−イル)−4−シアノピペリジンを得た。本化合物はさらなる精製を行うことなく次工程に用いた。
工程2:
上記工程1で得られた4−(2−アセチル−7−メトキシベンゾフラン−4−イル)−4−シアノピペリジンをDMF(4mL)に溶解し、ブロモ酢酸tert−ブチル(220μL,1.49mmol)およびトリエチルアミン(320μL,2.24mmol)を加え、室温で1時間攪拌した。ブロモ酢酸tert−ブチル(110μL,0.75mmol)およびトリエチルアミン(155μL,1.11mmol)を加え、さらに室温で1時間攪拌した後、反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=2:1→0.5:1)で精製することにより、標記化合物20(259mg,0.63mmol,91%)を得た。
1H NMR (270 MHz, CDCl3) δ(ppm) 1.50 (s, 9H), 2.24-2.32 (m, 4H), 2.66 (s, 3H), 2.70-2.85 (m, 2H), 3.10-3.15 (m, 2H), 3.25 (s, 2H), 4.03 (s, 3H), 6.91 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 7.23 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 7.88 (s, 1H).
2−(4−シアノ−4−(2−イソブチリル−7−メトキシベンゾフラン−4−イル)ピペリジン−1−イル)酢酸 tert−ブチルエステル(化合物21)
実施例19の工程1で得られる4−(2−ホルミル−7−メトキシベンゾフラン−4−イル)−4−ヒドロキシピペリジン−1−イルカルボン酸 ベンジルエステル(1.00g,2.45mmol)および塩化イソプロピルマグネシウムを用い、実施例19の工程2〜4および実施例20と同様にして、標記化合物21(270mg,0.61mmol,25%)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ(ppm) 1.27 (d, J = 7.0 Hz, 6H), 1.50 (s, 9H), 2.25-2.33 (m, 4H), 2.74-2.81 (m, 2H), 3.10-3.15 (m, 2H), 3.25 (s, 2H), 3.57 (qq, J = 7.0, 7.0 Hz, 1H), 4.03 (s, 3H), 6.90 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.21 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.85 (s, 1H).
2−(4−(2−ベンゾイル−7−メトキシベンゾフラン−4−イル)−4−シアノピペリジン−1−イル)酢酸 エチルエステル(化合物22)
実施例19の工程1で得られる4−(2−ホルミル−7−メトキシベンゾフラン−4−イル)−4−ヒドロキシピペリジン−1−イルカルボン酸 ベンジルエステル(1.00g,2.45mmol)、臭化フェニルマグネシウムおよびブロモ酢酸エチルを用い、実施例19の工程2〜4および実施例20と同様にして、標記化合物22(109mg,0.25mmol,10%)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ(ppm) 1.30 (t, J = 7.3 Hz, 3H), 2.22-2.36 (m, 4H), 2.72-2.84 (m, 2H), 2.97-3.16 (m, 2H), 3.33 (s, 2H), 4.04 (s, 3H), 4.22 (q, J = 7.3 Hz, 2H), 6.93 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.23 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.56 (t, J = 7.4 Hz, 2H), 7.65 (t, J = 7.4 Hz, 1H), 7.92 (s, 1H), 8.11 (d, J = 7.4 Hz, 2H).
4−シアノ−4−(7−メトキシ−2−メトキシカルボニルベンゾフラン−4−イル)ピペリジン−1−イルカルボン酸 ベンジルエステル(化合物23)
工程1:
実施例19の工程1で得られる4−(2−ホルミル−7−メトキシベンゾフラン−4−イル)−4−ヒドロキシピペリジン−1−イルカルボン酸 ベンジルエステル(2.10g,5.13mmol)をメタノールに懸濁させ、水酸化カリウム(1.42g,25.3mmol)およびヨウ素(1.71g,13.5mmol)を加えた。室温で45分間攪拌した後、反応混合物に塩化アンモニウム水溶液およびチオ硫酸ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去することにより、4−ヒドロキシ−4−(7−メトキシ−2−メトキシカルボニルベンゾフラン−4−イル)ピペリジン−1−イルカルボン酸 ベンジルエステル(2.25g,5.13mmol,100%)を得た。
工程2:
上記工程1で得られた4−ヒドロキシ−4−(7−メトキシ−2−メトキシカルボニルベンゾフラン−4−イル)ピペリジン−1−イルカルボン酸 ベンジルエステル(2.52g,5.73mmol)を用い、実施例1の工程2と同様にして、標記化合物23(877mg,1.96mmol,34%)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ(ppm) 1.96-2.10 (m, 2H), 2.25-2.35 (m, 2H), 3.25-3.50 (m, 2H), 3.98 (s, 3H), 4.02 (s, 3H), 4.30-4.55 (m, 2H), 5.17 (s, 2H), 6.89 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.19 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.30-7.43 (m, 5H), 7.84 (s, 1H).
2−(4−シアノ−4−(7−メトキシ−2−メトキシカルボニルベンゾフラン−4−イル)ピペリジン−1−イル)酢酸 tert−ブチルエステル(化合物24)
実施例23で得られた化合物23(50.0mg,0.11mmol)およびブロモ酢酸tert−ブチル(0.03mL,0.22mmol)を用い、実施例2と同様にして、標記化合物24(41.0mg,0.96mmol,86%)を得た。
1H NMR (270 MHz, CDCl3) δ(ppm) 1.50 (s, 9H), 2.24-2.31 (m, 4H), 2.70-2.85 (m, 2H), 3.08-3.17 (m, 2H), 3.25 (s, 2H), 3.98 (s, 3H), 4.02 (s, 3H), 6.89 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.23 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.91 (s, 1H).
4−(2−カルバモイル−7−メトキシベンゾフラン−4−イル)−4−シアノピペリジン−1−イルカルボン酸 ベンジルエステル(化合物25)
実施例23で得られる化合物23(448mg,1.00mmol)を1,4−ジオキサン(3mL)および7mol/Lアンモニア−メタノール溶液(15mL)に溶解した。封管中、60〜70℃で12時間攪拌した後、反応混合物を減圧濃縮した。得られた残渣をメタノールでリスラリーすることにより、標記化合物25(267mg,0.62mmol,62%)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ(ppm) 2.00-2.15 (m, 2H), 2.23-2.35 (m, 2H), 3.25-3.40 (m, 2H), 4.02 (s, 3H), 4.30-4.55 (m, 2H), 5.17 (s, 2H), 5.71 (brs, 1H), 6.63 (brs, 1H), 6.89 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.24 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.32-7.42 (m, 5H), 7.82 (s, 1H).
2−(4−(2−カルバモイル−7−メトキシベンゾフラン−4−イル)−4−シアノピペリジン−1−イル)酢酸 tert−ブチルエステル(化合物26)
実施例25で得られる化合物25(272.5mg,0.63mmol)およびブロモ酢酸tert−ブチル(0.06mL,0.40mmol)を用い、実施例2と同様にして、標記化合物26(82.9mg,0.20mmol,32%)を得た。
1H NMR (270 MHz, CDCl3) δ(ppm) 1.50 (s, 9H), 2.24-2.31 (m, 4H), 2.73-2.83 (m, 2H), 3.06-3.15 (m, 2H), 3.24 (s, 2H), 4.02 (s, 3H), 5.77 (brs, 1H), 6.64 (brs, 1H), 6.88 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.23 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.91 (s, 1H).
4−(2−カルボキシ−7−メトキシベンゾフラン−4−イル)−4−シアノピペリジン−1−イルカルボン酸 ベンジルエステル(化合物27)
実施例23で得られる化合物23(674mg,1.53mmol)をTHF(13.5mL)に溶解し、4mmol/L水酸化カリウム水溶液(0.6mL)を加えた。室温で2時間攪拌した後、反応混合物に1mmol/L塩酸を加え、生じた沈殿を濾取することにより、標記化合物27(589mg,1.38mmol,90%)を得た。
4−シアノ−4−(7−メトキシベンゾフラン−2−ピペリジノカルボニルベンゾフラン−4−イル)ピペリジン−1−イルカルボン酸 ベンジルエステル(化合物28)
実施例27で得られた化合物27(100mg,0.24mmol)をDMF(1mL)に溶解し、ピペリジン(0.03mL,0.27mmol)、トリエチルアミン(0.08mL,0.57mmol)およびベンゾトリアゾール−1−イルオキシトリス(ジメチルアミノ)ホスホニウムヘキサフルオロホスフェート(ByBop)(150mg,0.29mmol)を加えた。室温で終夜攪拌した後、反応混合物に酢酸エチルを加え、水で洗浄し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去することにより、標記化合物28(113mg,0.24mmol,100%)を得た。
2−(4−シアノ−4−(7−メトキシ−2−ピペリジノカルボニルベンゾフラン−4−イル)ピペリジン−1−イル)酢酸 tert−ブチルエステル(化合物29)
実施例28で得られる化合物28(590mg,1.20mmol)およびブロモ酢酸tert−ブチル(0.06mL,0.76mmol)を用い、実施例2と同様にして、標記化合物29(368mg,0.38mmol,32%)を得た。
1H NMR (270 MHz, CDCl3) δ(ppm) 1.50 (s, 9H), 1.62-1.74 (m, 6H), 2.24-2.32 (m, 4H), 2.72-2.82 (m, 2H), 3.06-3.14 (m, 2H), 3.24 (s, 2H), 3.70-3.76 (m, 4H), 4.00 (s, 3H), 6.83 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.18 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.60 (s, 1H).
2−(4−(2−カルボキシ−7−メトキシベンゾフラン−4−イル)−4−シアノピペリジン−1−イル)酢酸 tert−ブチルエステル(化合物30)
実施例24で得られる化合物24(550mg,1.28mmol)をジオキサン(11mL)に溶解し、2mol/L水酸化ナトリウム水溶液(3.2mL)を加えた。室温で1時間攪拌した後、反応混合物を減圧濃縮した。残渣に2mol/L塩酸を加え、析出した沈殿物を濾取することにより、標記化合物30(305mg,0.73mmol,57%)を得た。
2−(4−シアノ−4−(7−メトキシ−2−モルホリノカルボニルベンゾフラン−4−イル)ピペリジン−1−イル)酢酸 tert−ブチルエステル(化合物31)
実施例31で得られた化合物31(260mg,0.63mmol)およびモルホリン(0.07mL,0.76mmol)を用い、実施例28と同様にして、標記化合物31(175mg,0.36mmol,58%)を得た。
1H NMR (270 MHz, CDCl3) δ(ppm) 1.50 (s, 9H), 2.24-2.31 (m, 4H), 2.72-2.82 (m, 2H), 3.06-3.15 (m, 2H), 3.24 (s, 2H), 3.75-3.94 (m, 8H), 4.00 (s, 3H), 6.85 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.20 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.22 (s, 1H).
2−(4−シアノ−4−(7−メトキシ−2−(4−メチルピペラジン−1−イルカルボニル)ベンゾフラン−4−イル)ピペリジン−1−イル)酢酸 tert−ブチルエステル(化合物32)
実施例30で得られる化合物30(300mg,0.72mmol)および1−メチルピペラジン(0.12mL,1.11mmol)を用い、実施例28と同様にして、標記化合物32(290mg,0.58mmol,81%)を得た。
1H NMR (270 MHz, CDCl3) δ(ppm) 1.50 (s, 9H), 2.24-2.30 (m, 4H), 2.34 (s, 3H), 2.48-2.52 (m, 4H), 2.72-2.81 (m, 2H), 3.06-3.15 (m, 2H), 3.23 (s, 2H), 3.75-3.95 (m, 4H), 4.00 (s, 3H), 6.84 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.19 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.67 (s, 1H).
4−シアノ−4−(2−ヒドロキシメチル−7−メトキシベンゾフラン−4−イル)ピペリジン−1−イルカルボン酸 ベンジルエステル(化合物33)
実施例23で得られる化合物23(605mg,1.35mmol)を1,4−ジオキサン(6mL)およびメタノール(6mL)に溶解し、水素化ホウ素ナトリウム(161mg,4.26mmol)を0℃で加え、40℃で1時間攪拌した。水素化ホウ素ナトリウム(161mg,4.26mmol)を加え、さらに40℃で7時間攪拌した後、反応混合物に酢酸エチルを加え、水で洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧留去することにより、標記化合物33(568mg,1.35mmol,100%)を得た。
4−シアノ−4−(2−ホルミル−7−メトキシベンゾフラン4−イル)ピペリジン−1−イルカルボン酸 ベンジルエステル(化合物34)
実施例33で得られた化合物33(473mg,1.12mmol)をDMF(4mL)に溶解し、二酸化マンガン(404mg,4.65mmol)を加えた。60℃で2日間攪拌した後、不溶物をセライトを通して濾別した。濾液に酢酸エチルを加え、水で洗浄し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=1:1)で精製することにより、標記化合物34(255mg,0.61mmol,54%)を得た。
1H NMR (270 MHz, CDCl3) δ(ppm) 1.96-2.12 (m, 2H), 2.25-2.36 (m, 2H), 3.30-3.46 (m, 2H), 4.04 (s, 3H), 4.30-4.50 (m, 2H), 5.17 (s, 2H), 6.94 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.21 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.30-7.42 (m, 5H), 7.87 (s, 1H), 9.94 (s, 1H).
2−(4−シアノ−4−(2−ホルミル−7−メトキシベンゾフラン−4−イル)ピペリジン−1−イル)酢酸 tert−ブチルエステル(化合物35)
実施例34で得られた化合物34(50.0mg,0.12mmol)を用い、実施例20と同様にして、標記化合物35(26.0mg,0.07mmol,55%)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ(ppm) 1.50 (s, 9H), 2.25-2.32 (m, 4H), 2.74-2.83 (m, 2H), 3.10-3.18 (m, 2H), 3.25 (s, 2H), 4.04 (s, 3H), 6.95 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.26 (d, J = 8.4 Hz, 1H) 7.96 (s, 1H), 9.94 (s, 1H).
2−(4−シアノ−4−(2−ジメチルアミノメチル−7−メトキシベンゾフラン−4−イル)ピペリジン−1−イル)酢酸 tert−ブチルエステル(化合物36)
実施例35で得られる化合物35(210mg,0.53mmol)をDMF(10mL)に溶解し、ジメチルアミン塩酸塩(86.0mg,1.05mmol)、酢酸(2mL)およびトリエチルアミン(0.15mL,1.1mmol)を加え、30分間攪拌した。0℃に冷却後、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(0.33g,1.6mmol)を加えた。室温で一晩攪拌した後、反応混合物に酢酸エチルを加え、水および炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=20:1→10:1)で精製することにより、標記化合物36(99.0mg,0.23mmol,44%)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ(ppm) 1.50 (s, 9H), 2.25-2.31 (m, 4H), 2.35 (s, 6H), 2.70-2.80 (m, 2H), 3.06-3.14 (m, 2H), 3.24 (s, 2H), 3.66 (s, 2H), 3.99 (s, 3H), 6.74 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 6.97 (s, 1H), 7.14 (d, J = 8.4 Hz, 1H).
4−(2−アルドキシム−7−メトキシベンゾフラン−4−イル)−4−シアノピペリジン−1−イルカルボン酸 ベンジルエステル(化合物37)
実施例34で得られる化合物34(255.8mg,0.61mmol)をアセトニトリル(3mL)に溶解し、ヒドロキシルアミン塩酸塩(88.0mg,1.27mmol)およびトリエチルアミン(177μL,1.27mmol)を加えた。室温で4時間攪拌した後、反応混合物に酢酸エチルを加え、水で洗浄し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=1:1)で精製することにより、標記化合物37(227mg,0.52mmol,86%)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ(ppm) 1.96-2.13 (m, 2H), 2.23-2.38 (m, 2H), 3.26-3.45 (m, 2H), 3.99 (s, 3H), 4.30-4.51 (m, 2H), 5.17 (s, 2H), 6.80 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.13 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.33-7.40 (m, 5H), 8.14 (s, 1H).
4−シアノ−4−(2−シアノ−7−メトキシベンゾフラン4−イル)ピペリジン−1−イルカルボン酸 ベンジルエステル(化合物38)
実施例37で得られた化合物37(179mg,0.41mmol)をTHF(2mL)に溶解し、0℃に冷却後、塩化チオニル(63μL,0.86mmol)を加え、室温で1時間攪拌した。塩化チオニル(63μL,0.86mmol)を加え、さらに1時間攪拌した後、反応混合物に炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去することにより、標記化合物38(162mg,0.39mmol,94%)を得た。
2−(4−シアノ−4−(2−シアノ−7−メトキシベンゾフラン−4−イル)ピペリジン−1−イル)酢酸 tert−ブチルエステル(化合物39)
実施例38で得られた化合物38(160.4mg,0.39mmol)を用い、実施例20と同様にして、標記化合物39(111mg,0.28mmol,73%)を得た。
1H NMR (270 MHz, CDCl3) δ(ppm) 1.50 (s, 9H), 2.23-2.29 (m, 4H), 2.72-2.82 (m, 4H), 3.10-3.14 (m, 2H), 3.24 (s, 2H), 4.03 (s, 3H), 6.94 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.26 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.88 (s, 1H).
2−(4−シアノ−4−(6−メトキシ−1,2,3,4−テトラヒドロジベンゾフラン−9−イル)ピペリジン−1−イル)酢酸 エチルエステル(化合物40)
参考例18で得られる化合物A18(1.65g,5.87mmol)を用い、実施例1および2と同様にして、標記化合物40(194mg,0.49mmol,8%)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ(ppm) 1.20 (t, J = 7.0 Hz, 3H), 1.82-1.98 (m, 4H), 2.14-2.24 (m, 2H), 2.38-2.46 (m, 2H), 2.74-2.85 (m, 4H), 3.02-3.16 (m, 2H), 3.32 (s, 2H), 3.99 (s, 3H), 4.22 (d, J = 7.0 Hz, 2H), 6.68 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 7.05 (d, J = 8.6 Hz, 1H).
シス−4−シアノ−4−(2−エチル−7−メトキシベンゾフラン−4−イル)シクロヘキサンカルボン酸 エチルエステル(化合物41)
参考例2で得られる化合物A2(1.55g,6.07mmol)を用い、実施例43と同様にして、標記化合物41(370mg,1.04mmol,17%)を得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ(ppm) 1.25 (t, J = 6.0 Hz, 3H), 1.35 (t, J = 7.0 Hz, 3H), 1.93-2.55 (m, 8H), 2.74 (m, 1H), 2.78 (q, J = 6.0 Hz, 2H), 3.99 (s, 3H), 4.17 (q, J = 7.0 Hz, 2H), 6.67 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 6.70 (s, 1H), 7.11 (d, J = 8.4 Hz, 1H).
シス−4−シアノ−4−(2−シクロプロピル−7−メトキシベンゾフラン−4−イル)シクロヘキサンカルボン酸 エチルエステル(化合物42)
参考例9で得られる化合物A9(2.04g,7.64mmol)を用い、実施例43と同様にして、標記化合物42(430mg,1.17mmol,15%)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ(ppm) 0.99-1.03 (m, 4H), 1.29 (t, J = 7.2 Hz, 3H), 1.82-2.51 (m, 9H), 2.70-2.78 (m, 1H), 3.99 (s, 3H), 4.18 (q, J = 7.2 Hz, 2H), 6.63 (s, 1H), 6.68 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.07 (d, J = 8.4 Hz, 1H).
シス−4−シアノ−4−(7−メトキシ−2−(1−メチルシクロプロピル)ベンゾフラン−4−イル)シクロヘキサンカルボン酸 エチルエステル(化合物43)
工程1:
参考例13で得られる化合物A13(1.20g,4.27mmol)をTHF(24mL)に溶解し、n−ブチルリチウム(1.58mmol/L n−ヘキサン溶液;4.0mL,6.32mmol)を−95℃で加えた。同温度で30分間攪拌した後、4−エトキシカルボニルシクロヘキサノン(1.20mL,7.54mmol)を加えた。室温に昇温した後、反応混合物に飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=4:1→2:1)で精製することにより、4−ヒドロキシ−4−(7−メトキシ−2−(1−メチルシクロプロピル)ベンゾフラン−4−イル)シクロヘキサンカルボン酸 エチルエステル(1.55g,4.16mmol,97%)を得た。
工程2:
上記工程1で得られた4−ヒドロキシ−4−(7−メトキシ−2−(1−メチルシクロプロピル)ベンゾフラン−4−イル)シクロヘキサンカルボン酸 エチルエステル(1.66g,4.16mmol)をジクロロメタン(30mL)に溶解し、三フッ化ホウ素ジエチルエーテル(1.00mL,16.2mmol)およびシアン化トリメチルシリル(2.80mL,20.9mmol)を−78℃で加えた。室温まで昇温した後、反応混合物に炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=2:1)で精製することにより、標記化合物43(320mg,0.84mmol,20%)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ(ppm) 0.81-0.85 (m, 2H), 1.24-1.28 (m, 2H), 1.29 (t, J = 7.1 Hz, 3H), 1.53 (s, 3H), 1.82-1.94 (m, 2H), 2.04-2.12 (m, 2H), 2.14-2.24 (m, 2H), 2.32-2.50 (m, 3H), 3.98 (s, 3H), 4.19 (q, J = 7.1 Hz, 2H), 6.64 (s, 1H), 6.67 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.07 (d, J = 8.4 Hz, 1H).
シス−4−シアノ−4−(7−メトキシ−2−(1−トリフルオロメチルシクロプロピル)ベンゾフラン−4−イル)シクロヘキサンカルボン酸 エチルエステル(化合物44)
参考例16で得られる化合物A16(3.00g,8.95mmol)を用い、実施例43と同様にして、標記化合物44(320mg,0.74mmol,8%)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ(ppm) 1.29 (t, J = 7.1 Hz, 3H), 1.40-1.45 (m, 2H), 1.46-1.50 (m, 2H), 1.82-1.94 (m, 2H), 2.20-2.28 (m, 4H), 2.32-2.48 (m, 3H), 3.99 (s, 3H), 4.19 (q, J = 7.1 Hz, 2H), 6.76 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.04 (s, 1H), 7.14 (d, J = 8.4 Hz, 1H).
シス−4−(2−(1−(4−クロロフェニル)シクロプロピル)−7−メトキシベンゾフラン−4−イル)−4−シアノシクロヘキサンカルボン酸 エチルエステル(化合物45)
参考例17で得られる化合物A17(1.66g,4.00mmol)を用い、実施例43と同様にして、標記化合物45(258mg,0.54mmol,13%)を得た。
1H NMR (270 MHz, CDCl3) δ(ppm) 1.27 (t, J = 7.1 Hz, 3H), 1.60-2.78 (m, 9H), 3.97 (s, 3H), 4.19 (q, J = 7.1 Hz, 2H), 6.51 (s, 1H), 6.69 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.08 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 7.28-7.36 (m, 4H).
シス−4−シアノ−4−(2−シクロプロピル−7−ジフルオロメトキシベンゾフラン−4−イル)シクロヘキサンカルボン酸 エチルエステル(化合物46)
工程1:
参考例19で得られる化合物A19(1.14g,3.11mmol)を用い、実施例43と同様にして、シス−4−(7−tert−ブチルジメチルシリルオキシ−2−シクロプロピルベンゾフラン−4−イル)−4−シアノシクロヘキサンカルボン酸 エチルエステル(0.50g,1.08mmol,34%)を得た。
工程2:
上記工程1で得られたシス−4−(7−tert−ブチルジメチルシリルオキシ−2−シクロプロピルベンゾフラン−4−イル)−4−シアノシクロヘキサンカルボン酸 エチルエステル(0.50g,1.08mmol)をTHF(5mL)に溶解し、テトラブチルアンモニウムフルオリド(1.0mol/L THF溶液;1.62mL,1.62mmol)を加えた。室温で20分間攪拌した後、反応混合物に塩化アンモニウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を減圧濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=5:2)で精製することにより、シス−4−シアノ−4−(2−シクロプロピル−7−ヒドロキシベンゾフラン−4−イル)シクロヘキサンカルボン酸 エチルエステル(335mg,0.95mmol,88%)を得た。
1H NMR (300MHz, CDCl3) δ (ppm) 0.98-1.04 (m, 4H), 1.29 (t, J = 7.2 Hz, 3H), 1.79-1.89 (m, 2H), 2.00-2.23 (m, 6H), 2.32-2.45 (m,2H), 4.18 (q, J = 7.2 Hz, 2H), 5.73 (brs, 1H), 6.69 (s, 1H), 6.71 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.00 (d, J = 8.4 Hz, 1H).
工程3:
上記工程2で得られたシス−4−シアノ−4−(2−シクロプロピル−7−ヒドロキシベンゾフラン−4−イル)シクロヘキサンカルボン酸 エチルエステル(335mg,0.95mmol)をDMF(5mL)に溶解し、炭酸セシウム(1.34g,3.03mmol)およびクロロジフルオロ酢酸ナトリウム(578mg,3.79mmol)を加えた。60℃で3.5時間攪拌した後、反応混合物に塩化アンモニウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=5:1)で精製することにより、標記化合物46(257mg, 0.64mmol,67%)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ (ppm) 1.02-1.08 (m, 4H), 1.29 (t, J = 6.9 Hz, 3H), 1.81-1.91 (m, 2H), 2.01-2.25 (m, 6H), 2.33-2.47 (m, 2H), 4.18 (q, J = 6.9 Hz, 2H), 6.74 (t, J = 73.9 Hz, 1H), 6.97 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.09 (s, 1H), 7.11 (d, J = 8.4 Hz, 1H).
シス−4−シアノ−4−(7−ジフルオロメトキシ−2−(1−メチルシクロプロピル)ベンゾフラン−4−イル)シクロヘキサンカルボン酸 エチルエステル(化合物47)
工程1:
参考例20で得られる化合物A20(3.80g,9.97mmol)を用い、実施例43と同様にして、シス−4−(7−tert−ブチルジメチルシリルオキシ−2−(1−メチルシクロプロピル)ベンゾフラン−4−イル)−4−シアノシクロヘキサンカルボン酸 エチルエステル(1.46g,3.03mmol,30%)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ(ppm) 0.20 (s, 6H), 0.82-0.86 (m, 2H), 1.02 (s, 9H), 1.24-1.27 (m, 2H), 1.29 (t, J = 6.9 Hz, 3H), 1.52 (s, 3H), 1.82-1.93 (m, 2H), 2.00-2.13 (m, 2H), 2.14-2.25 (m, 2H), 2.30-2.39 (m, 1H), 2.40-2.50 (m, 2H), 4.18 (q, J = 6.9 Hz, 2H), 6.63 (s, 1H), 6.63 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 6.98 (d, J = 8.4 Hz, 1H).
工程2:
上記工程1で得られたシス−4−(7−tert−ブチルジメチルシリルオキシ−2−(1−メチルシクロプロピル)ベンゾフラン−4−イル)−4−シアノシクロヘキサンカルボン酸 エチルエステル(1.46g,3.03mmol)をTHF(15mL)に溶解し,テトラブチルアンモニウムフルオリド(1.0mol/L THF溶液;4.55mL,4.55mmol)を加えた。室温で30分間攪拌した後、反応混合物に塩化アンモニウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を減圧濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:n−ヘキサン=1:9→1:5)で精製することにより、シス−4−シアノ−4−(7−ヒドロキシ−2−(1−メチルシクロプロピル)ベンゾフラン−4−イル)シクロヘキサンカルボン酸 エチルエステル(760mg,2.07mmol,68%)を得た。
1H NMR (270 MHz, CDCl3) δ(ppm) 0.85-0.87 (m, 2H), 1.22-1.26 (m, 2H), 1.29 (t, J = 7.1 Hz, 3H), 1.53 (s, 3H), 1.78-1.92 (m, 2H), 2.00-2.12 (m, 2H), 2.13-2.26 (m,2H), 2.30-2.39 (m, 1H), 2.40-2.50 (m, 2H), 4.19 (q, J = 7.1 Hz, 2H), 5.52 (s, 1H), 6.67 (s, 1H), 6.72 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.02 (d, J = 8.4 Hz, 1H).
工程3:
上記工程2で得られたシス−4−シアノ−4−(7−ヒドロキシ−2−(1−メチルシクロプロピル)ベンゾフラン−4−イル)シクロヘキサンカルボン酸 エチルエステル(370mg,1.01mmol)をDMF(4mL)に溶解し、炭酸セシウム(988.1mg,3.03mmol)およびクロロジフルオロ酢酸ナトリウム(462.3mg,3.03mmol)を加えた。60℃で6時間攪拌した後、反応混合物に塩化アンモニウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製することにより、標記化合物47(247mg,0.59mmol,59%)を得た。
1H NMR (270 MHz, CDCl3) δ(ppm) 0.85-0.89 (m, 2H), 1.23-1.28 (m, 2H), 1.29 (t, J = 7.3 Hz, 3H), 1.53 (s, 3H), 1.81-1.95 (m, 2H), 2.01-2.14 (m, 2H), 2.15-2.29 (m, 2H), 2.31-2.40 (m, 1H), 2.41-2.52 (m, 2H), 4.19 (q, J = 7.3 Hz, 2H), 6.70 (s, 1H), 6.71 (t, J = 73.8 Hz, 1H), 6.97 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 7.11 (d, J = 8.6 Hz, 1H).
シス−4−シアノ−4−(2−ヒドロキシメチル−7−メトキシベンゾフラン−4−イル)シクロヘキサンカルボン酸 エチルエステル(化合物48)
工程1:
参考例15で得られる化合物A15(13.18g,43.77mmol)をTHF(130mL)に溶解し、n−ブチルリチウム(1.58mmol/L n−ヘキサン溶液;41.60mL,65.65mmol)を−95℃で加えた。同温度で30分間攪拌した後、4−エトキシカルボニルシクロヘキサノン(9.05mL,56.90mmol)を加えた。室温に昇温した後、反応混合物に飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、残渣にTHF(200mL)および1mol/L塩酸(23.5mL)を加えた。35℃で1時間攪拌した後、反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=4:1)で精製することにより、4−(2−ホルミル−7−メトキシベンゾフラン−4−イル)−4−ヒドロキシシクロヘキサンカルボン酸 エチルエステル(7.68g,22.2mmol,51%)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ(ppm) 1.30 (t, J = 7.5 Hz, 3H), 1.70-2.30 (m, 9H), 4.02 (s, 3H), 4.18 (q, J = 7.5 Hz, 2H), 6.90 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.20 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 8.00 (s, 1H), 9.89 (s, 1H).
工程2:
上記工程1で得られた4−(2−ホルミル−7−メトキシベンゾフラン−4−イル)−4−ヒドロキシシクロヘキサンカルボン酸 エチルエステル(19.6g,56.5mmol)をエタノール(200mL)に溶解し、水素化ホウ素ナトリウム(3.20g,84.8mmol)を0℃で加えた。0℃で30分間攪拌した後、反応混合物を減圧濃縮した。残渣に酢酸エチルを加え、水で洗浄し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=1:1)で精製することにより、4−ヒドロキシ−4−(2−ヒドロキシメチル−7−メトキシベンゾフラン−4−イル)シクロヘキサンカルボン酸 エチルエステル(4.69g,13.5mmol,24%)を得た。
1H NMR (270 MHz, DMSO-d6) δ(ppm) 1.28 (t, J = 7.0 Hz, 3H), 1.71-2.40 (m, 11H), 3.99 (s, 3H), 4.16 (q, J = 7.0 Hz, 2H), 6.85 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.04 (s, 1H), 7.13 (d, J = 8.4 Hz, 1H).
工程3:
上記工程2で得られた4−ヒドロキシ−4−(2−ヒドロキシメチル−7−メトキシベンゾフラン−4−イル)シクロヘキサンカルボン酸 エチルエステル(4.69g,13.5mmol)をアセトニトリル(70mL)に溶解し、0℃に冷却後、イミダゾール(2.75g,40.4mmol)およびtert−ブチルジフェニルシリルクロリド(6.89mL,26.9mmol)を加えた。30分間攪拌した後、反応混合物を減圧濃縮し、残渣に酢酸エチルを加え、炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧留去することにより、4−(2−tert−ブチルジフェニルシリルオキシメチル−7−メトキシベンゾフラン−4−イル)−4−ヒドロキシシクロヘキサンカルボン酸 エチルエステルを得た。本化合物はさらなる精製を行うことなく次工程に用いた。
工程4:
上記工程3で得られた4−(2−tert−ブチルジフェニルシリルオキシメチル−7−メトキシベンゾフラン−4−イル)−4−ヒドロキシシクロヘキサンカルボン酸 エチルエステルをジクロロメタン(90mL)に溶解し、三フッ化ホウ素ジエチルエーテル(1.98mL,16.2mmol)およびシアン化トリメチルシリル(8.90mL,67.3mmol)を−78℃で加えた。室温まで昇温した後、反応混合物に炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=1:1)で精製することにより、4−(2−tert−ブチルジフェニルシリルオキシメチル−7−メトキシベンゾフラン−4−イル)−4−シアノシクロヘキサンカルボン酸 エチルエステル(2.98g,5.00mmol,37%)を得た。
1H NMR (270 MHz, DMSO-d6) δ(ppm) 1.09 (s, 9H), 1.29 (t, J = 7.2 Hz, 3H), 1.79-2.40 (m, 11H), 3.99 (s, 3H), 4.19 (q, J = 7.2 Hz, 2H), 6.73 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 6.78 (s, 1H), 7.11 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.33-7.46 (m, 6H), 7.69-7.73 (m, 4H).
工程5:
上記工程4で得られた4−(2−tert−ブチルジフェニルシリルオキシメチル−7−メトキシベンゾフラン−4−イル)−4−シアノシクロヘキサンカルボン酸 エチルエステル(2.98g,5.00mmol)をTHF(45mL)に溶解し、テトラブチルアンモニウムフルオリド(1.0mol/L THF溶液;6.00mL,6.00mmol)を加えた。室温で15分間攪拌した後、反応混合物を減圧濃縮し、残渣に酢酸エチルを加え、炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧留去することにより、標記化合物48を得た。本化合物はさらなる精製を行うことなく次工程に用いた。
シス−4−シアノ−4−(2−ホルミル−7−メトキシベンゾフラン−4−イル)シクロヘキサンカルボン酸 エチルエステル(化合物49)
実施例48で得られた化合物48をDMF(26mL)に溶解し、二酸化マンガン(4.35g,50.0mmol)を加え、室温で12時間攪拌した。二酸化マンガン(4.35g,50.0mmol)を加え、さらに45℃で6時間攪拌した後、不溶物をセライトを通して濾別し、濾液を減圧留去した。残渣に酢酸エチルを加え、水で洗浄し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=3:1)で精製することにより、標記化合物49(1.33g,3.74mmol,75%)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ(ppm) 1.29 (t, J = 7.2 Hz, 3H), 1.89-2.49 (m, 9H), 4.04 (s, 3H), 4.19 (q, J = 7.2 Hz, 2H), 6.94 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.25 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.92 (s, 1H), 9.94 (s, 1H).
シス−4−シアノ−4−(2−(1−ヒドロキシエチル)−7−メトキシベンゾフラン−4−イル)シクロヘキサンカルボン酸 エチルエステル(化合物50)
実施例49で得られた化合物49(309mg,0.87mmol)をTHF(6mL)に溶解し、臭化メチルマグネシウム(1.02mol/L THF溶液;1.12mL,1.04mmol)を−78℃で加えた。室温で30分間攪拌した後、反応混合物に飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去することにより、標記化合物50(322mg,0.87mmol,100%)を得た。
1H NMR (270 MHz, CDCl3) δ(ppm) 1.27 (t, J = 7.2 Hz, 3H), 1.64 (d, J = 6.7 Hz, 3H), 1.81-2.46 (m, 9H), 3.99 (s, 3H), 4.18 (q, J = 7.2 Hz, 2H), 5.05 (q, J = 6.7 Hz, 1H), 6.75 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 6.93 (s, 1H), 7.12 (d, J = 8.4 Hz, 1H).
シス−4−(2−アセチル−7−メトキシベンゾフラン−4−イル)−4−シアノシクロヘキサンカルボン酸 エチルエステル(化合物51)
実施例50で得られる化合物50(322mg,0.87mmol)をDMF(4mL)に溶解し、二酸化マンガン(1.50g,17.4mmol)を加えた。45℃で12時間攪拌した後、不溶物をセライトを通して濾別し、濾液を減圧留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=2:1)で精製することにより、標記化合物51(137mg,0.37mmol,43%)を得た。
1H NMR (270 MHz, CDCl3) δ(ppm) 1.27 (t, J = 7.2 Hz, 3H), 1.77-2.50 (m, 9H), 2.65 (s, 3H), 4.02 (s, 3H), 4.21 (q, J = 7.2 Hz, 2H), 6.87 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.20 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.79 (s, 1H).
シス−4−シアノ−4−(2−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)−7−メトキシベンゾフラン−4−イル)シクロヘキサンカルボン酸 エチルエステル(化合物52)
実施例51で得られる化合物51(137mg,0.37mmol)をTHF(4mL)に溶解し、臭化メチルマグネシウム(0.93mol/L THF溶液;0.52mL,0.48mmol)を加えた。室温で30分間攪拌した後、反応混合物に飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、残渣をプレパラティブ薄層クロマトグラフィー(TLC)(n−ヘキサン:酢酸エチル=1:1)で精製することにより、標記化合物52(65.0mg,0.17mmol,46%)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ(ppm) 1.27 (t, J = 7.2 Hz, 3H), 1.64 (s, 6H), 1.76-2.43 (m, 9H), 3.93 (s, 3H), 4.11 (q, J = 7.2 Hz, 2H), 6.67 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 6.81 (s, 1H), 7.05 (d, J = 8.4 Hz, 1H).
シス−4−(2−ベンゾイル−7−メトキシベンゾフラン−4−イル)−4−シアノシクロヘキサンカルボン酸 エチルエステル(化合物53)
実施例49で得られる化合物49(500mg,1.41mmol)および臭化フェニルマグネシウムを用い、実施例50および51と同様にして、標記化合物53(122mg,0.28mmol,20%)を得た。
1H NMR (270 MHz, CDCl3) δ(ppm) 1.29 (t, J = 7.2 Hz, 3H), 1.84-1.97 (m, 2H), 2.00-2.29 (m, 4H), 2.32-2.52 (m, 3H), 4.04 (s, 3H), 4.18 (q, J = 7.2 Hz, 2H), 6.92 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.24 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.56 (t, J = 7.4 Hz, 2H), 7.65 (t, J = 7.4 Hz, 1H), 7.87 (s, 1H), 8.11 (d, J = 7.4 Hz, 2H).
シス−4−シアノ−4−(2−イソニコチノイル−7−メトキシベンゾフラン−4−イル)シクロヘキサンカルボン酸 エチルエステル(化合物54)
実施例49で得られる化合物49(500mg,1.41mmol)および4−ピリジルリチウムを用い、実施例50および51と同様にして、標記化合物54(122mg,0.28mmol,20%)を得た。
1H NMR (270 MHz, CDCl3) δ(ppm) 1.30 (t, J = 7.2 Hz, 3H), 1.83-1.96 (m, 2H), 2.02-2.20 (m, 2H), 2.20-2.30 (m, 2H), 2.33-2.42 (m, 1H), 2.43-2.53 (m, 2H), 4.04 (s, 3H), 4.19 (q, J = 7.2 Hz, 2H), 6.96 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.26 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.93 (d, J = 6.1 Hz, 2H), 7.98 (s, 1H), 8.90 (d, J = 6.1 Hz, 2H).
シス−4−シアノ−4−(2−(イソニコチノイル−1−オキシド)−7−メトキシベンゾフラン−4−イル)シクロヘキサンカルボン酸 エチルエステル(化合物55)
実施例54で得られる化合物54(100mg,0.23mmol)をジクロロメタン(2mL)に溶解し、m−クロロ過安息香酸(含量70%;61.0mg,0.25mmol)を0℃で加えた。室温で1時間攪拌した後、反応混合物にチオ硫酸ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去することにより、標記化合物55(104mg,0.23mmol,100%)を得た。
1H NMR (270 MHz, CDCl3) δ(ppm) 1.30 (t, J = 7.2 Hz, 3H), 1.85-2.00 (m, 2H), 2.02-2.32 (m, 4H), 2.34-2.55 (m, 3H), 4.05 (s, 3H), 4.20 (q, J = 7.2 Hz, 2H), 6.96 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.28 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 8.06 (s, 1H), 8.20 (d, J = 7.3 Hz, 2H), 8.33 (d, J = 7.3 Hz, 2H).
シス−4−シアノ−4−(7−メトキシ−2−(4−メチルピペラジン−1−イルカルボニル)ベンゾフラン−4−イル)シクロヘキサンカルボン酸 ベンジルエステル(化合物56)
実施例60で得られる化合物60(293.7mg,0.68mmol)および1−メチルピペラジン(0.12mL,1.02mmol)を用い、実施例61と同様にして、標記化合物56(94.0mg,0.18mmol,27%)を得た。
1H NMR (270 MHz, DMSO-d6) δ(ppm) 1.75-2.51 (m, 11H), 2.64 (m, 1H), 3.20-3.35 (m, 8H), 3.93 (s, 3H), 5.15 (s, 2H), 6.89 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.13 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.19 (s, 1H), 7.33-7.49 (m, 5H).
シス−4−シアノ−4−(7−メトキシ−2−メトキシカルボニルベンゾフラン−4−イル)シクロヘキサンカルボン酸 エチルエステル(化合物57)
実施例48の工程1で得られる4−(2−ホルミル−7−メトキシベンゾフラン−4−イル)−4−ヒドロキシシクロヘキサンカルボン酸 エチルエステル(7.68g,22.2mmol)をジクロロメタン(77mL)に溶解し、三フッ化ホウ素ジエチルエーテル(8.18mL,66.51mmol)およびシアン化トリメチルシリル(11.83mL,88.68mmol)を−78℃で加えた。室温まで昇温した後、反応混合物に炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、残渣にメタノール(90mL)および二酸化マンガン(11.56g,133.0mmol)を加えた。室温で12時間攪拌した後、不溶物をセライトを通して濾別した。濾液を減圧濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=3:1)で精製することにより、標記化合物57(1.68g,4.36mmol,20%)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ(ppm) 1.31 (t, J = 6.9 Hz, 3H), 1.90 (dt, J = 3.3, 13.2 Hz 2H), 2.08-2.25 (m, 4H), 2.35-2.47 (m, 3H), 3.98 (s, 3H), 4.02 (s, 3H), 4.19 (q, J = 6.9 Hz, 2H), 6.89 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.23 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.86 (s, 1H).
シス−4−(2−カルボキシ−7−メトキシベンゾフラン−4−イル)−4−シアノシクロヘキサンカルボン酸(化合物58)
実施例57で得られた化合物57(1.67g,4.33mmol)を1,4−ジオキサン(34mL)に溶解し、4mol/L水酸化カリウム水溶液(5.40mL)を0℃で加えた。室温で40分間攪拌した後、反応混合物に1mol/L塩酸を加え、酢酸エチルで抽出し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去することにより、標記化合物58を得た。本化合物はさらなる精製を行うことなく次工程に用いた。
シス−4−(2−ベンジルオキシカルボニル−7−メトキシベンゾフラン−4−イル)−4−シアノシクロヘキサンカルボン酸 ベンジルエステル(化合物59)
実施例58で得られた化合物58をDMF(27mL)溶解し、ベンジルブロミド(1.40mL,11.8mmol)および炭酸カリウム(1.63g,11.8mmol)を加えた。室温で1時間攪拌した後、反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=2:1)で精製することにより、標記化合物59(0.72g,1.4mmol,32%)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ(ppm) 1.89-2.45 (m, 9H), 4.02 (s, 3H), 5.18 (s, 2H), 5.45 (s, 2H), 6.89 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.26-7.48 (m, 11H), 7.85 (s, 1H).
シス−4−(2−カルボキシ−7−メトキシベンゾフラン−4−イル)−4−シアノシクロヘキサンカルボン酸 ベンジルエステル(化合物60)
実施例59で得られた化合物59(700mg,1.34mmol)を1,4−ジオキサン(21mL)に溶解し、3mol/L水酸化カリウム水溶液(580μL)を0℃で加えた。室温で30分間攪拌した後、反応混合物に1mol/L塩酸を加え、酢酸エチルで抽出し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去することにより、標記化合物60(249mg,0.57mmol,43%)を得た。本化合物はさらなる精製を行うことなく次工程に用いた。
シス−4−シアノ−4−(2−(4−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン−1−イルカルボニル)−7−メトキシベンゾフラン−4−イル)シクロヘキサンカルボン酸 ベンジルエステル(化合物61)
実施例60で得られた化合物60(249mg,0.57mmol)をDMF(7.5mL)に溶解し、1−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン(106μL,0.86mmol)、1―エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(221mg,1.15mmol)およびヒドロキシベンゾトリアゾール1水和物(175.8mg,1.15mmol)を加えた。室温で12時間攪拌した後、反応混合物に酢酸エチルを加え、水で洗浄し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、得られた残渣をカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=18:1)で精製することにより、標記化合物61(207mg,0.38mmol,66%)を得た。
シス−4−シアノ−4−(7−メトキシ−2−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジノカルボニル)ベンゾフラン−4−イル)シクロヘキサンカルボン酸 ベンジルエステル(化合物62)
実施例60で得られる化合物60(240mg,0.55mmol)および4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン(128mg,0.83mmol)を用い、実施例61と同様にして、標記化合物62(140mg,0.25mmol,44%)を得た。
1H NMR (270 MHz, DMSO-d6) δ(ppm) 1.55-2.30 (m, 18H), 2.35-2.48 (m, 4H), 2.61-2.68 (m, 4H), 3.99 (s, 3H), 5.17 (s, 2H), 6.83 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.22 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.29-7.40 (m, 5H), 7.55 (s, 1H).
シス−4−シアノ−4−(2−ジメチルアミノメチル−7−メトキシベンゾフラン−4−イル)シクロヘキサンカルボン酸 エチルエステル(化合物63)
実施例49で得られる化合物49(149mg,0.42mmol)をジクロロメタン(1.0mL)および酢酸(0.1mL)に溶解し、氷冷下、ジメチルアミン(2.0mmol/L THF溶液;4.0mL,8.0mmol)およびトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(178mg,0.84mmol)を加えた。室温で一晩攪拌した後、反応混合物に炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、残渣をカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=1:1)で精製することにより、標記化合物63(120mg,0.31mmol,74%)を得た。
1H NMR (270 MHz, CDCl3) δ(ppm) 1.29 (t, J = 7.1 Hz, 3H), 1.82-2.50 (m, 9H), 2.35 (s, 6H), 3.66 (s, 2H), 3.99 (s, 3H), 4.18 (q, J = 7.1 Hz, 2H), 6.73 (d , J = 8.4 Hz, 1H), 6.92 (s, 1H), 7.12 (d, J = 8.4 Hz, 1H).
4−(2−(アゼチジン−1−イルメチル)−7−メトキシベンゾフラン−4−イル)−4−シアノシクロヘキサンカルボン酸 エチルエステル(化合物64)
実施例49で得られる化合物49(100mg,0.28mmol)およびアゼチジン(0.38mL,5.62mmol)を用い、実施例63と同様にして、標記化合物64(105mg,0.27mmol,94%)を得た。
1H NMR (270 MHz, CDCl3) δ(ppm) 1.29 (t, J = 7.1 Hz, 3H), 1.82-1.95 (m, 2H), 2.00-2.26 (m, 6H), 2.31-2.50 (m, 3H), 3.36 (t, J = 7.1 Hz, 4H), 3.75 (s, 2H), 3.99 (s, 3H), 4.18 (q, J = 7.1 Hz, 2H), 6.72 (d , J = 8.2 Hz, 1H), 6.86 (s, 1H), 7.12 (d, J = 8.4 Hz, 1H).
4−シアノ−4−(7−メトキシ−2−(ピロリジン−1−イルメチル)ベンゾフラン−4−イル)シクロヘキサンカルボン酸 エチルエステル(化合物65)
実施例49で得られる化合物49(150mg,0.42mmol)およびピロリジン(0.71mL,8.44mmol)を用い、実施例63と同様にして、標記化合物65(116mg,0.28mmol,67%)を得た。
1H NMR (270 MHz, CDCl3) δ(ppm) 1.29 (t, J = 7.2 Hz, 3H), 1.78-1.95 (m, 6H), 2.00-2.15 (m, 2H), 2.15-2.26 (m, 2H), 2.31-2.50 (m, 3H), 2.61-2.71 (m, 4H), 3.84 (s, 2H), 3.99 (s, 3H), 4.18 (q, J = 7.2 Hz, 2H), 6.73 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 6.91 (s, 1H), 7.12 (d, J = 8.4 Hz, 1H).
シス−4−シアノ−4−(7−メトキシ−2−(モルホリノメチル)ベンゾフラン−4−イル)シクロヘキサンカルボン酸 エチルエステル(化合物66)
実施例49で得られる化合物49(150mg,0.42mmol)およびモルホリン(731mg,8.39mmol)を用い、実施例63と同様にして、標記化合物66(180mg,0.42mmol,100%)を得た。
1H NMR (270 MHz, CDCl3) δ (ppm) 1.30 (t, J = 7.3 Hz, 3H), 1.81-1.95 (m, 2H), 2.00-2.13 (m, 2H), 2.14-2.27 (m, 2H), 2.31-2.40 (m, 1H), 2.41-2.51 (m, 2H), 2.55-2.63 (m, 4H), 3.71-3.78 (m, 6H), 4.00 (s, 3H), 4.19 (q, J = 7.3 Hz, 2H), 6.74 (d , J = 8.3 Hz, 1H), 6.94 (s, 1H), 7.12 (d, J = 8.3 Hz, 1H).
シス−4−(2−アルドキシム−7−メトキシベンゾフラン−4−イル)−4−シアノシクロヘキサンカルボン酸 エチルエステル(化合物67)
実施例49で得られる化合物49(185mg,0.52mmol)をジクロロメタン(2.8mL)に溶解し、酢酸ナトリウム(64.1mg,0.78mmol)およびヒドロキシルアミン塩酸塩(43.4mg,0.63mmol)を加えた。室温で10分間攪拌した後、反応混合物に酢酸エチルを加え、水で洗浄し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去することにより、標記化合物67を得た。本化合物はさらなる精製を行うことなく次工程に用いた。
シス−4−(2−アルドキシム−7−メトキシベンゾフラン−4−イル)−4−シアノシクロヘキサンカルボン酸(化合物68)
実施例67で得られた化合物67にエタノール(1.7mL)および1mol/L水酸化ナトリウム水溶液(1.6mL)を加えた。室温で1.5時間攪拌した後、酢酸を用い反応混合物のpHを4〜5に調整した。次いで、混合物に酢酸エチル加え、水で洗浄し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去することにより、標記化合物68(132mg,0.38mmol,74%)を得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ (ppm) 1.70-2.29 (m, 9H), 3.94 (s, 3H), 7.01 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.22 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.46 (s, 1H), 8.22 (s, 1H).
シス−4−(2−ベンゾイル−7−ビニルベンゾフラン−4−イル)−4−シアノシクロヘキサンカルボン酸 エチルエステル(化合物69)
工程1:
実施例53で得られる化合物53(751mg,1.74mmol)をジクロロメタン(15mL)に溶解し、三臭化ホウ素(1mol/L ジクロロメタン溶液;9.3mL,9.3mmol)を0℃で加えた。室温で5時間攪拌した後、反応混合物を氷水中に注入し、混合物を酢酸エチルで抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧留去した後、残渣をエタノール(50mL)に溶解させ、4mol/L塩酸−酢酸エチル(10mL)を加えた。室温で一晩攪拌した後、反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去することにより、シス−4−(2−ベンゾイル−7−ヒドロキシベンゾフラン−4−イル)−4−シアノシクロヘキサンカルボン酸 エチルエステルを得た。本化合物はさらなる精製を行うことなく次工程に用いた。
工程2:
上記工程1で得られたシス−4−(2−ベンゾイル−7−ヒドロキシベンゾフラン−4−イル)−4−シアノシクロヘキサンカルボン酸 エチルエステルをジクロロメタン(13mL)およびピリジン(0.5mL)に溶解し、氷冷下、トリフルオロメタンスルホン酸無水物(0.45mL,7.5mmol)を加え、室温で1時間攪拌した。さらに氷冷下、トリフルオロメタンスルホン酸無水物(0.45mL,7.5mmol)を加え、室温で30分間攪拌した後、水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧留去することにより、シス−4−(2−ベンゾイル−7−トリフルオロメタンスルホニルオキシベンゾフラン−4−イル)−4−シアノシクロヘキサンカルボン酸 エチルエステルを得た。本化合物はさらなる精製を行うことなく次工程に用いた。
工程3:
上記工程2で得られたシス−4−(2−ベンゾイル−7−トリフルオロメタンスルホニルオキシベンゾフラン−4−イル)−4−シアノシクロヘキサンカルボン酸 エチルエステルを1,4−ジオキサン(13mL)に溶解し、ビニルトリブチルスズ(0.73mL,2.50mmol)、塩化リチウム(260mg,6.13mmol)、2,6−ジtert−ブチル−4−メチルフェノール(触媒量)およびテトラキストリフェニルホスフィンパラジウム(48mg,0.04mmol)を加えた。アルゴン雰囲気下、3時間加熱還流した後、反応混合物にフッ化アンモニウム水溶液を加えた。さらに30分間攪拌した後、反応混合物をセライトを通して濾過し、濾液を酢酸エチルで抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を減圧留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=4:1)で精製することにより、標記化合物69(617mg,1.44mmol,83%)を得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ(ppm) 1.29 (t, J = 7.2 Hz, 3H), 1.88-2.02 (m, 2H), 2.06-2.20 (m, 2H), 2.21-2.30 (m, 2H), 2.34-2.54 (m, 3H), 4.19 (q, J = 7.2 Hz, 2H), 5.60 (d, J = 12.3 Hz, 1H), 6.28 (d, J = 17.8 Hz, 1H), 7.04 (dd, J = 17.8, 12.3 Hz, 1H), 7.32 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.52 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.57 (t, J = 7.3 Hz, 2H), 7.67 (t, J = 7.3 Hz, 1H), 7.94 (s, 1H), 8.10 (d, J = 7.3 Hz, 2H).
シス−4−(2−ベンゾイル−7−エチルベンゾフラン−4−イル)−4−シアノシクロヘキサンカルボン酸 エチルエステル(化合物70)
実施例69で得られる化合物69(390mg,0.91mmol)を1,4−ジオキサン(7mL)に溶解し、パラジウム炭素(34mg)を加えた。1気圧の水素雰囲気下、室温で1時間攪拌した後、不溶物をセライトを通して濾別し、濾液を減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=4:1)で精製することにより、標記化合物70(375mg,0.87mmol,87%)を得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ(ppm) 1.29 (t, J = 7.2 Hz, 3H), 1.39 (t, J = 7.5 Hz, 3H), 1.88-2.00 (m, 2H), 2.03-2.18 (m, 2H), 2.20-2.29 (m, 2H), 2.33-2.52 (m, 3H), 3.03 (q, J = 7.5 Hz, 2H), 4.19 (q, J = 7.2 Hz, 2H), 7.27 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 7.32 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 7.57 (t, J = 7.3 Hz, 2H), 7.66 (t, J = 7.3 Hz, 1H), 7.89 (s, 1H), 8.10 (d, J = 7.3 Hz, 2H).
シス−4−(2−ベンゾイル−4−メトキシベンゾフラン−7−イル)−4−シアノシクロヘキサンカルボン酸 エチルエステル(化合物71)
参考例21で得られる化合物A21(4.00g,10.6mmol)を用い、実施例48の工程1および工程4と同様にして、標記化合物71(1.13g,2.62mmol,25%)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ(ppm) 1.30 (t, J = 7.2 Hz, 3H), 1.97-2.12 (m, 2H), 2.16-2.27 (m, 2H), 2.32-2.54 (m, 5H), 3.97 (s, 3H), 4.19 (q, J = 7.2 Hz, 2H), 6.70 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.54 (t, J = 7.2 Hz, 2H), 7.61-7.66 (m, 3H), 8.07 (d, J = 7.2 Hz, 2H).

シス−4−(2−ベンゾイル−4−ジフルオロメトキシベンゾフラン−7−イル)−4−シアノシクロヘキサンカルボン酸 エチルエステル(化合物72)
工程1:
実施例71で得られる化合物71(1.60g,3.71mmol)を用い、実施例69の工程1と同様にして、シス−4−(2−ベンゾイル−4−ヒドロキシベンゾフラン−7−イル)−4−シアノシクロヘキサンカルボン酸 エチルエステル(850mg,2.04mmol,55%)を得た。本化合物はさらなる精製を行うことなく次工程に用いた。
工程2:
上記工程1で得られたシス−4−(2−ベンゾイル−4−ヒドロキシベンゾフラン−7−イル)−4−シアノシクロヘキサンカルボン酸 エチルエステル(250mg,0.56mmol)および炭酸セシウム(391mg,1.20mmol)をDMF(2.5mL)に溶解し、クロロジフルオロ酢酸ナトリウム(183mg,1.20mmol)を90℃で加え、90℃で1時間攪拌した。さらに100℃で1時間攪拌した後、クロロジフルオロ酢酸ナトリウム(183mg,1.20mmol)を加え、100℃で1時間攪拌した。反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=2:1)で精製することにより、標記化合物72(171mg,0.37mmol,61%)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ(ppm) 1.30 (t, J = 7.2 Hz, 3H), 1.97-2.15 (m, 2H), 2.19-2.29 (m, 2H), 2.35-2.55 (m, 5H), 4.19 (q, J = 7.2 Hz, 2H), 6.69 (t, J = 72.8 Hz, 1H), 7.08 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.56 (t, J = 7.0 Hz, 2H), 7.65-7.71 (m, 3H), 8.09 (d, J = 7.0 Hz, 2H).
シス−4−(2−ベンゾイル−4−ビニルベンゾフラン−7−イル)−4−シアノシクロヘキサンカルボン酸 エチルエステル(化合物73)
実施例72の工程1で得られるシス−4−(2−ベンゾイル−4−ヒドロキシベンゾフラン−7−イル)−4−シアノシクロヘキサンカルボン酸 エチルエステル(570mg,1.37mmol)を用い、実施例69の工程2および工程3と同様にして、標記化合物73(471mg,1.10mmol,80%)を得た。
1H NMR (270 MHz, CDCl3) δ(ppm) 1.30 (t, J = 7.1 Hz, 3H), 1.98-2.16 (m, 2H), 2.17-2.28 (m, 2H), 2.34-2.54 (m, 5H), 4.19 (q, J = 7.1 Hz, 2H), 5.53 (d, J = 13.2 Hz, 1H), 5.95 (d, J = 19.5 Hz, 1H), 7.01 (dd, J = 19.5, 13.2 Hz, 1H), 7.44 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.54-7.60 (m, 2H), 7.64-7.70 (m, 2H), 7.78 (s, 1H), 8.13 (d, J = 6.9 Hz, 2H).
シス−4−(2−ベンゾイル−4−エチルベンゾフラン−7−イル)−4−シアノシクロヘキサンカルボン酸 エチルエステル(化合物74)
実施例73で得られる化合物73(310mg,0.73mmol)を用い、実施例70と同様にして、標記化合物74(255mg,0.59mmol,82%)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ(ppm) 1.30 (t, J = 7.5 Hz, 3H), 1.35 (t, J = 7.5 Hz, 3H), 1.98-2.15 (m, 2H), 2.16-2.27 (m, 2H), 2.31-2.52 (m, 5H), 2.93 (q, J = 7.5 Hz, 2H), 4.19 (q, J = 7.5 Hz, 2H), 7.17 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.54-7.69 (m, 4H), 7.66 (s, 1H), 8.12 (d, J = 7.7 Hz, 2H).
2−(4−シアノ−4−(7−メトキシ−2−メチルベンゾフラン−4−イル)ピペリジン−1−イル)酢酸 塩酸塩(化合物75)
実施例2で得られる化合物2(345mg,0.97mmol)をエタノール(7mL)に溶解し、4mol/L水酸化ナトリウム水溶液を加えた。室温で1時間攪拌した後、反応混合物を減圧濃縮し、残渣に水および1mol/L塩酸を加え、析出した沈殿物を濾取した。得られた沈殿物を4mol/L塩酸−酢酸エチルでリスラリーすることにより、標記化合物75(206mg,0.56mmol,57%)を得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ(ppm) 2.48 (s, 3H), 2.56-2.66 (m, 4H), 3.41-3.49 (m, 2H), 3.74-3.77 (m, 2H), 3.93 (s, 3H), 4.29 (s, 2H), 6.92 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.12 (s, 1H), 7.20 (d, J = 8.4 Hz, 1H).
APCI m/z (M+H)+ 328.
元素分析 C18H20N2O4HCl 0.3H2Oとして
計算値 (%) ; C = 58.40, H = 5.88, N = 7.57
実測値 (%) ; C = 58.52, H = 5.86, N = 7.41
融点 223-226 °C.
2−(4−シアノ−4−(2−エチル−7−メトキシベンゾフラン−4−イル)ピペリジン−1−イル)酢酸(化合物76)
実施例3で得られる化合物3(180mg,0.45mmol)をジクロロメタン(7mL)に溶解し、トリフルオロ酢酸(3.6mL)を加えた。室温で5時間攪拌した後、反応混合物を減圧濃縮し、残渣に水および1mol/L水酸化ナトリウム水溶液を加え、反応混合物を中性にした。析出した沈殿物を濾取し、エーテルで洗浄することにより、標記化合物76(82.0mg,0.25mmol,56%)を得た。
1H NMR (270 MHz, DMSO-d6) δ(ppm) 1.29 (t, J = 7.5 Hz, 3H), 2.06-2.20 (m, 2H), 2.30-2.40 (m, 2H), 2.77-2.90 (m, 4H), 3.14-3.24 (m, 2H), 3.49 (s, 2H), 3.93 (s, 3H), 6.85 (s, 1H), 6.89 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.16 (d, J = 8.5 Hz, 1H).
APCI m/z (M+H)+ 343.
元素分析 C19H22N2O40.3H2Oとして
計算値 (%) ; C = 65.62, H = 6.55, N = 8.05
実測値 (%) ; C = 65.52, H = 6.69, N = 7.99
融点 206-209 °C.
2−(4−シアノ−4−(2−イソプロピル−7−メトキシベンゾフラン−4−イル)ピペリジン−1−イル)酢酸 塩酸塩(化合物77)
実施例4で得られる化合物4(187mg,0.45mmol)を用い、実施例76と同様にして得られた固体を、4mol/L塩酸−酢酸エチルでリスラリーすることにより、標記化合物77(110mg,0.28mmol,62%)を得た。
1H NMR (270 MHz, DMSO-d6) δ(ppm) 1.38 (d, J = 6.9 Hz, 6H), 2.56-2.68 (m, 4H), 2.50 (sept, J = 6.9 Hz, 1H), 3.40-3.49 (m, 2H), 3.73-3.78 (m, 2H), 3.94 (s, 3H), 4.28 (s, 2H), 6.93 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.13 (s, 1H), 7.27 (d, J = 8.3 Hz, 1H).
ESI m/z (M+H)+ 357.
元素分析 C20H24N2O4HCl 0.7H2Oとして
計算値 (%) ; C = 59.51, H = 6.54, N = 6.94
実測値 (%) ; C = 59.35, H = 6.25, N = 6.66
融点 181-184 °C.
2−(4−(2−tert−ブチル−7−メトキシベンゾフラン−4−イル)−4−シアノピペリジン−1−イル)酢酸 塩酸塩(化合物78)
実施例5で得られる化合物5(530mg,1.24mmol)を用い、実施例76と同様にして得られた固体を、4mol/L塩酸−酢酸エチルでリスラリーすることにより、標記化合物78(244mg,0.60mmol,48%)を得た。
1H NMR (270 MHz, DMSO-d6) δ(ppm) 1.37 (s, 9H), 2.50-2.56 (m, 2H), 2.64-2.74 (m, 2H), 3.42-3.50 (m, 2H), 3.74-3.78 (m, 2H), 3.94 (s, 3H), 4.27 (s, 2H), 6.92 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.17 (s, 1H), 7.24 (d, J = 8.5 Hz, 1H).
APCI m/z (M+H)+ 371.
融点 222-224 °C.
2−(4−シアノ−4−(2−イソブチル−7−メトキシベンゾフラン−4−イル)ピペリジン−1−イル)酢酸 塩酸塩(化合物79)
実施例6で得られる化合物6(283mg,0.66mmol)を用い、実施例78と同様にして、標記化合物79(180mg,0.44mmol,67%)を得た。
1H NMR (270 MHz, DMSO-d6) δ(ppm) 0.96 (d, J = 6.6 Hz, 6H), 2.06 (dqq, J = 7.0, 6.6, 6.6 Hz, 1H), 2.53-2.63 (m, 4H), 2.68 (d, J = 7.0 Hz, 2H), 3.40-3.53 (m, 2H), 3.73-3.77 (m, 2H), 3.94 (s, 3H), 4.30 (s, 2H), 6.92 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.12 (s, 1H), 7.21 (d, J = 8.3 Hz, 1H).
ESI m/z (M+H)+ 371.
元素分析 C21H26N2O4HCl 0.3H2Oとして
計算値 (%) ; C = 61.18, H = 6.75, N = 6.79
実測値 (%) ; C = 61.31, H = 6.69, N = 6.40
融点 187-190 °C.
2−(4−(7−メトキシ−2−ネオペンチルベンゾフラン−4−イル)−4−シアノピペリジン−1−イル)酢酸 塩酸塩(化合物80)
実施例7で得られる化合物7(203mg,0.46mmol)を用い、実施例78と同様にして、標記化合物80(80.0mg,0.19mmol,41%)を得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ(ppm) 0.97 (s, 9H), 2.42-2.62 (m, 4H), 2.70 (s, 2H), 3.20-3.45 (m, 2H), 3.60-3.80 (m, 2H), 3.94 (s, 3H), 4.28 (s, 2H), 6.92 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.03 (s, 1H), 7.21 (d, J = 8.4 Hz, 1H).
ESI m/z (M+H)+ 385.
元素分析 C22H28N2O4HCl 0.2H2Oとして
計算値 (%) ; C = 62.24, H = 6.98, N = 6.60
実測値 (%) ; C = 62.32, H = 7.07, N = 6.49
融点 185-188 °C.
2−(4−(2−ベンジル−7−メトキシベンゾフラン−4−イル)−4−シアノピペリジン−1−イル)酢酸 塩酸塩(化合物81)
実施例8で得られる化合物8(200mg,0.43mmol)を用い、実施例78と同様にして、標記化合物81(142mg,0.32mmol,74%)を得た。
1H NMR (270 MHz, DMSO-d6) δ(ppm) 2.53-2.63 (m, 4H), 3.35-3.52 (m, 2H), 3.73-3.77 (m, 2H), 3.90 (s, 3H), 4.19 (s, 2H), 4.28 (s, 2H), 6.93 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.20-7.38 (m, 7H).
APCI m/z (M+H)+ 405.
元素分析 C24H24N2O4HCl 1.1H2Oとして
計算値 (%) ; C = 62.57, H = 5.95, N = 6.08
実測値 (%) ; C = 62.49, H = 5.69, N = 5.85
融点 190-193 °C.
2−(4−シアノ−4−(2−シクロブチル−7−メトキシベンゾフラン−4−イル)ピペリジン−1−イル)酢酸 塩酸塩(化合物82)
実施例9で得られる化合物9(160mg,0.38mmo)を用い、実施例78と同様にして、標記化合物82(65.0mg,0.16mmol,42%)を得た。
1H NMR (270 MHz, DMSO-d6) δ(ppm) 1.88-2.14 (m, 2H), 2.24-2.40 (m, 4H), 2.45-2.62 (m, 2H), 3.26-3.40 (m, 3H), 3.62-3.78 (m, 4H), 3.94 (s, 3H), 4.13 (s, 2H), 6.92 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.14 (s, 1H), 7.21 (d, J = 8.4 Hz, 1H).
APCI m/z (M+H)+ 369.
元素分析 C21H24N2O4HCl 0.4H2Oとして
計算値 (%) ; C = 61.21, H = 6.31, N = 6.80
実測値 (%) ; C = 61.27, H = 6.50, N = 6.76
融点 155-158 °C.
2−(4−シアノ−4−(2−シクロプロピル−7−メトキシベンゾフラン−4−イル)ピペリジン−1−イル)酢酸 塩酸塩(化合物83)
実施例10で得られる化合物10(440mg,1.07mmol)を用い、実施例78と同様にして、標記化合物83(210mg,0.53mmol,49%)を得た。
1H NMR (270 MHz, DMSO-d6) δ(ppm) 0.92-0.96 (m, 2H), 1.01-1.08 (m, 2H), 2.11-2.21 (m, 1H), 2.44-2.59 (m, 4H), 3.27-3.50 (m, 2H), 3.63-3.67 (m, 2H), 3.92 (s, 3H), 4.17 (s, 2H), 6.89 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.06 (s, 1H), 7.18 (d, J = 8.5 Hz, 1H).
元素分析 C20H22N2O4HCl 0.5H2Oとして
計算値 (%) ; C = 60.07, H = 6.05, N = 7.01
実測値 (%) ; C = 60.08, H = 6.35, N = 6.73
融点 183-186 °C.
2−(4−シアノ−4−(7−メトキシ−2−(2−メチルシクロプロピル)ベンゾフラン−4−イル)ピペリジン−1−イル)酢酸 塩酸塩(化合物84)
実施例11で得られる化合物11(530mg,1.25mmol)を用い、実施例78と同様にして、標記化合物84(206mg,0.51mmol,41%)を得た。
1H NMR (270 MHz, DMSO-d6) δ(ppm) 0.82-0.94 (m, 1H), 1.13-1.19 (m, 4H), 1.27-1.34 (m, 1H), 1.83-1.90 (m, 1H), 2.45-2.55 (br, 4H), 3.39-3.47 (m, 2H), 3.72-3.76 (m, 2H), 3.92 (s, 3H), 4.29 (s, 2H), 6.89 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.09 (s, 1H), 7.19 (d, J = 8.5 Hz, 1H).
ESI m/z (M+H)+ 368.
融点 190-196 °C.
2−(4−シアノ−4−(2−(2,2−ジメチルシクロプロピル)−7−メトキシベンゾフラン−4−イル)ピペリジン−1−イル)酢酸 塩酸塩(化合物85)
実施例12で得られる化合物12(171mg,0.42mmol)を用い、実施例75と同様にして、標記化合物85(121mg,0.29mmol,69%)を得た。
1H NMR (270 MHz, DMSO-d6) δ(ppm) 0.96 (s, 3H), 0.99-1.04 (m, 1H), 1.09-1.13 (m, 1H), 1.23 (s, 3H), 1.97-2.02 (m, 1H), 2.52-2.63 (m, 4H), 3.38-3.49 (m, 2H), 3.72-3.77 (m, 2H), 3.93 (s, 3H), 4.29 (s, 2H), 6.91 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.11 (s, 1H), 7.21 (d, J = 8.4 Hz, 1H).
ESI m/z (M+H)+ 383.
元素分析 C22H26N2O4HClとして
計算値 (%) ; C = 63.08, H = 6.50, N = 6.69
実測値 (%) ; C = 63.02, H = 6.59, N = 6.57
融点 207-210 °C.
2−(4−シアノ−4−(7−メトキシ−2−(2,2,3,3−テトラメチルシクロプロピル)ベンゾフラン−4−イル)ピペリジン−1−イル)酢酸 塩酸塩(化合物86)
実施例13で得られる化合物13(930mg,2.12mmol)を用い、実施例75と同様にして、標記化合物86(793mg,1.77mmol,83%)を得た。
1H NMR (270 MHz, DMSO-d6) δ(ppm) 1.11 (s, 6H), 1.26 (s, 6H), 1.66 (s, 1H), 2.52-2.60 (m, 4H), 3.40-3.50 (m, 2H), 3.72-3.76 (m, 2H), 3.94 (s, 3H), 4.28 (s, 2H), 6.90 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 6.99 (s, 1H), 7.19 (d, J = 8.4 Hz, 1H).
APCI m/z (M+H)+ 411.
融点 160-162 °C.
2−(4−シアノ−4−(7−メトキシ−2−(1−メチルシクロプロピル)ベンゾフラン−4−イル)ピペリジン−1−イル)酢酸 塩酸塩(化合物87)
実施例14で得られる化合物14(390mg,0.98mmol)を用い、実施例75と同様にして、標記化合物87(165mg,0.41mmol,41%)を得た。
1H NMR (270 MHz, DMSO-d6) δ(ppm) 0.85-0.93 (m, 2H), 1.15-1.20 (m, 2H), 1.51 (s, 3H), 2.46-2.52 (m, 2H), 2.67-2.78 (m, 2H), 3.42-3.50 (m, 2H), 3.73-3.77 (m, 2H), 3.93 (s, 3H), 4.22 (s, 2H), 6.89 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.15 (s, 1H), 7.22 (d, J = 8.5 Hz, 1H).
ESI m/z (M+H)+ 369.
元素分析 C21H24N2O4HCl 0.2H2Oとして
計算値 (%) ; C = 61.75, H = 6.27, N = 6.86
実測値 (%) ; C = 61.67, H = 6.34, N = 6.63
融点 197-199 °C.
2−(4−シアノ−4−(7−メトキシ−2−(1−フェニルシクロプロピル)ベンゾフラン−4−イル)ピペリジン−1−イル)酢酸 塩酸塩(化合物88)
実施例15で得られる化合物15(360mg,0.79mmol)を用い、実施例75と同様にして、標記化合物88(179mg,0.38mmol,49%)を得た。
1H NMR (270 MHz, DMSO-d6) δ(ppm) 1.36-1.40 (m, 2H), 1.52-1.56 (m, 2H), 2.50-2.56 (m, 2H), 2.62-2.71 (m, 2H), 3.40-3.49 (m, 2H), 3.74-3.79 (m, 2H), 3.90 (s, 3H), 4.28 (s, 2H), 6.93 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 7.23-7.37 (m, 7H).
ESI m/z (M+H)+ 431.
元素分析 C26H26N2O4HCl 0.2H2Oとして
計算値 (%) ; C = 66.36, H = 5.87, N = 5.95
実測値 (%) ; C = 66.42, H = 5.95, N = 5.85
融点 208-212 °C.
2−(4−シアノ−4−(2−シクロプロピル−7−ジフルオロメトキシベンゾフラン−4−イル)ピペリジン−1−イル)酢酸 塩酸塩(化合物89)
実施例18で得られる化合物18(145mg,0.35mmol)を用い、実施例75と同様にして、標記化合物89(83.0mg,0.19mmol,56%)を得た。
APCI m/z (M+H)+391.
2−(4−(2−アセチル−7−メトキシベンゾフラン−4−イル)−4−シアノピペリジン−1−イル)酢酸(化合物90)
実施例20で得られる化合物20(250mg,0.61mmol)をジクロロメタン(10mL)およびトリフルオロ酢酸(5mL)に溶解した。室温で終夜攪拌した後、反応混合物を減圧濃縮し、残渣に水を加えた。次いで、反応混合物を2mol/L水酸化ナトリウム水溶液を用いて中性にし、析出した沈殿物を濾取することにより、化合物90(197mg,0.55mmol,91%)を得た。
1H NMR (270 MHz, DMSO-d6) δ(ppm) 2.18-2.26 (m, 2H), 2.46-2.50 (m, 2H), 2.62 (s, 3H), 2.94-3.03 (m, 2H), 3.30-3.34 (m, 2H), 3.67 (s, 2H), 3.99 (s, 3H), 7.17 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.35 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 8.17 (s, 1H).
APCI m/z (M-H)- 355.
融点 216-212 °C.
2−(4−シアノ−4−(2−イソブチリル−7−メトキシベンゾフラン−4−イル)ピペリジン−1−イル)酢酸(化合物91)
実施例21で得られる化合物21(370mg,0.84mmol)を用い、実施例90と同様にして、標記化合物91(157mg,0.41mmol,49%)を得た。
1H NMR (270 MHz, DMSO-d6) δ(ppm) 1.17 (d, J = 6.8 Hz, 6H), 1.99-2.12 (m, 2H), 2.37-2.42 (m, 2H), 2.69-2.77 (m, 2H), 3.05-3.09 (m, 2H), 3.28 (s, 2H), 3.62 (qq, J = 6.8, 6.8 Hz, 1H), 3.99 (s, 3H), 7.15 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.32 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 8.17 (s, 1H).
ESI m/z (M+H)+ 385.
元素分析 C21H24N2O50.3H2Oとして
計算値 (%) ; C = 64.70, H = 6.36, N = 7.19
実測値 (%) ; C = 64.66, H = 6.39, N = 7.12
融点 210-212 °C.
2−(4−(2−ベンゾイル−7−メトキシベンゾフラン−4−イル)−4−シアノピペリジン−1−イル)酢酸(化合物92)
実施例22で得られる化合物22(600mg,1.34mmol)を1,4−ジオキサン(12mL)に溶解し、2mol/L水酸化ナトリウム水溶液を加えた。室温で一晩攪拌した後、水および2mol/L塩酸を加え、反応混合物を中性にした。析出した沈殿物を濾取することにより、標記化合物92(553mg,1,24mmol,93%)を得た。
1H NMR (270 MHz, DMSO-d6) δ(ppm) 2.05-2.13 (m, 2H), 2.34-2.39 (m, 2H), 2.67-2.76 (m, 2H), 3.05-3.09 (m, 2H), 3.28 (s, 2H), 4.00 (s, 3H), 7.19 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.36 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.61-7.67 (m 2H), 7.73-7.78 (m, 1H), 7.97 (s, 1H), 8.01-8.04 (m, 2H).
APCI m/z (M-H)- 417.
元素分析 C24H22N2O51.6H2Oとして
計算値 (%) ; C = 64.45, H = 5.68, N = 6.26
実測値 (%) ; C = 64.44, H = 5.56, N = 6.32
融点 246-249 °C.
2−(4−シアノ−4−(7−メトキシ−2−メトキシカルボニルベンゾフラン−4−イル)ピペリジン−1−イル)酢酸(化合物93)
実施例24で得られる化合物24(41.0mg,0.10mmol)を用い、実施例90と同様にして、標記化合物95(20.0mg,0.05mmol,56%)を得た。
1H NMR (270 MHz, DMSO-d6) δ(ppm) 2.00-2.14 (m, 2H), 2.31-2.35 (m, 2H), 2.65-2.73 (m, 2H), 3.05-3.09 (m, 2H), 3.26 (s, 2H), 3.92 (s, 3H), 3.98 (s, 3H), 7.19 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.33 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.96 (s, 1H).
融点 212-215 °C.
2−(4−(2−カルバモイル−7−メトキシベンゾフラン−4−イル)−4−シアノピペリジン−1−イル)酢酸(化合物94)
実施例26で得られる化合物26(320mg,0.77mmol)を用い、実施例90と同様にして、標記化合物94(210mg,0.59mmol,76%)を得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ(ppm) 2.27-2.35 (m, 2H), 2.42-2.47 (m, 2H), 3.02-3.10 (m, 2H), 3.39-3.42 (m, 2H), 3.79 (s, 2H), 3.99 (s, 3H), 7.11 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.33 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.77 (s, 1H), 7.96 (s, 1H), 8.19 (s, 1H).
ESI m/z (M+H)+ 358.
融点 275-285 °C.
2−(4−シアノ−4−(7−メトキシ−2−ピペリジノカルボニルベンゾフラン−4−イル)ピペリジン−1−イル)酢酸(化合物95)
実施例29で得られる化合物29(368mg,0.76mmol)を用い、実施例90と同様にして、標記化合物95(63.0mg,0.15mmol,19%)を得た。
1H NMR (270 MHz, DMSO-d6) δ(ppm) 1.51-1.70 (m, 6H), 2.02-2.14 (m, 2H), 2.30-2.35 (m, 2H), 2.67-2.75 (m, 2H), 3.06-3.10 (m, 2H), 3.29 (s, 2H), 3.61-3.69 (m, 4H), 3.97 (s, 3H), 7.06 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.28 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.56 (s, 1H).
APCI m/z (M-H)- 424.
2−(4−シアノ−4−(7−メトキシ−2−モルホリノカルボニルベンゾフラン−4−イル)ピペリジン−1−イル)酢酸(化合物96)
実施例31で得られる化合物31(175mg,0.36mmol)を用い、実施例90と同様にして、標記化合物96(132mg,0.31mmol,85%)を得た。
1H NMR (270 MHz, DMSO-d6) δ(ppm) 2.02-2.14 (m, 2H), 2.27-2.31 (m, 2H), 2.54-2.63 (m, 2H), 3.05-3.10 (m, 4H), 3.67-3.73 (m, 8H), 3.97 (s, 3H), 7.08 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.28 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.63 (s, 1H).
APCI m/z (M+H)+ 428.
元素分析 C22H25N3O6 3.3H2Oとして
計算値 (%) ; C = 54.67, H = 6.51, N = 8.69
実測値 (%) ; C = 54.76, H = 6.00, N = 8.45
融点 155-158 °C.
2−(4−シアノ−4−(7−メトキシ−2−(4−メチルピペラジン−1−イルカルボニル)ベンゾフラン−4−イル)ピペリジン−1−イル)酢酸(化合物97)
実施例32で得られる化合物32(348mg,0.70mmol)を用い、実施例90と同様にして、標記化合物97(150mg,0.32mmol,46%)を得た。
1H NMR (270 MHz, DMSO-d6) δ(ppm) 2.00-2.16 (m, 2H), 2.32 (s, 3H), 2.33-2.38 (m, 2H), 2.52-2.60 (m, 2H), 2.64-2.77 (m, 2H), 3.02-3.12 (m, 2H), 3.29 (s, 2H), 3.20-3.60 (m, 2H), 3.60-3.85 (m, 4H), 3.97 (s, 3H), 7.08 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.30 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.63 (s, 1H).
元素分析 C23H28N4O51.5H2Oとして
計算値 (%) ; C = 59.09, H = 6.68, N = 11.98
実測値 (%) ; C = 59.01, H = 6.76, N = 11.60
融点 187-190 °C.
2−(4−シアノ−4−(2−ジメチルアミノメチル−7−メトキシベンゾフラン−4−イル)ピペリジン−1−イル)酢酸(化合物98)
実施例36で得られる化合物36(95.0mg,0.22mmol)を用い、実施例90と同様にして、標記化合物98(80.0mg,0.22mmol,97%)を得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ(ppm) 2.02-2.10 (m, 2H), 2.19-2.28 (m, 2H), 2.22 (s, 6H), 2.58-2.66 (m, 2H), 3.05-3.08 (m, 2H), 3.16 (s, 2H), 3.62 (s, 2H), 3.93 (s, 3H), 6.91 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 6.99 (s, 1H), 7.18 (d, J = 8.5 Hz, 1H).
ESI m/z (M+H)+ 372.
融点 122-127 °C.
2−(4−シアノ−4−(2−シアノ−7−メトキシベンゾフラン−4−イル)ピペリジン−1−イル)酢酸(化合物99)
実施例39で得られる化合物39(111mg,0.28mmol)を用い、実施例90と同様にして、標記化合物99(27.0mg,0.08mmol,28%)を得た。
1H NMR (270 MHz, DMSO-d6) δ(ppm) 2.00-2.11 (m, 2H), 2.32-2.37 (m, 2H), 2.66-2.75 (m, 2H), 3.04-3.08 (m, 2H), 3.28 (s, 2H), 3.99 (s, 3H), 7.22 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.38 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 8.46 (s, 1H).
APCI m/z (M+H)+ 340.
融点 247-249 °C.
2−(4−シアノ−4−(6−メトキシ−1,2,3,4−テトラヒドロジベンゾフラン−9−イル)ピペリジン−1−イル)酢酸 塩酸塩(化合物100)
実施例40で得られる化合物40(194mg,0.49mmol)を用い、実施例75と同様にして、標記化合物100(180mg,0.49mmol,100%)を得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ(ppm) 1.81-1.91 (m, 4H), 2.42-2.47 (m, 2H), 2.64-2.69 (m, 2H), 2.76-2.81 (m, 2H), 2.96-3.02 (m, 2H), 3.41-3.49 (m, 2H), 3.70-3.78 (m, 2H), 3.93 (s, 3H), 4.28 (s, 2H), 6.91 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.12 (d, J = 8.5 Hz, 1H).
シス−4−シアノ−4−(2−エチル−7−メトキシベンゾフラン−4−イル)シクロヘキサンカルボン酸(化合物101)
実施例41で得られる化合物41(370mg,1.04mmol)を用い、実施例103と同様にして、標記化合物101(53.0mg,0.16mmol,16%)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ(ppm) 1.37 (t, J = 7.3 Hz, 3H), 1.80-2.50 (m, 9H), 2.85 (q, J = 7.3 Hz, 2H), 4.01 (s, 3H), 6.69 (s, 1H), 6.71 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.10 (d, J = 8.4 Hz, 1H).
シス−4−シアノ−4−(2−シクロプロピル−7−メトキシベンゾフラン−4−イル)シクロヘキサンカルボン酸(化合物102)
実施例42で得られる化合物42(430mg,1.17mmol)を用い、実施例103と同様にして、標記化合物102(107mg,0.32mmol,27%)を得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ(ppm) 0.92-1.05 (m, 4H), 2.06-2.29 (m, 10H), 3.99 (s, 3H), 6.84 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 6.88 (s, 1H), 7.13 (d, J = 8.4 Hz, 1H).
元素分析 C20H21NO40.5H2Oとして
計算値 (%) ; C = 68.95, H = 6.36, N = 4.02
実測値 (%) ; C = 68.88, H = 6.08, N = 3.91
融点 219-221 °C.
シス−4−シアノ−4−(7−メトキシ−2−(1−メチルシクロプロピル)ベンゾフラン−4−イル)シクロヘキサンカルボン酸(化合物103)
実施例43で得られる化合物43(320mg,0.84mmol)をエタノール(2.8mL)に懸濁させ、1mol/L水酸化ナトリウム水溶液(2.5mL)を加えた。室温で一晩攪拌した後、反応混合物を減圧濃縮し、残渣にジエチルエーテルを加え水で抽出した。水層を集め、1mol/L塩酸を加えた。析出した沈殿物を濾取することにより、化合物103(224mg,0.63mmol,76%)を得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ(ppm) 0.87 (dd, J = 6.3, 3.6 Hz, 2H), 1.15 (dd, J = 6.3, 3.6 Hz, 2H), 1.49 (s, 3H), 1.70-1.84 (m, 2H), 1.90-2.02 (m, 2H), 2.04-2.12 (m, 2H), 2.24-2.32 (m, 2H), 2.42-3.52 (m, 1H), 3.90 (s, 3H), 6.85 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 6.84 (s, 1H), 7.15 (d, J = 8.4 Hz, 1H).
ESI m/z (M+H)+ 354.
元素分析 C21H23NO4として
計算値 (%) ; C = 71.37, H = 6.56, N = 3.96
実測値 (%) ; C = 71.06, H = 6.70, N = 3.90
融点 235-236 °C.
シス−4−シアノ−4−(7−メトキシ−2−(1−トリフルオロメチルシクロプロピル)ベンゾフラン−4−イル)シクロヘキサンカルボン酸(化合物104)
実施例44で得られる化合物44(490mg,1.13mmol)を用い、実施例103と同様にして、標記化合物104(267mg,0.66mmol,58%)を得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ(ppm) 1.70-1.84 (m, 2H), 1.47-1.52 (m, 4H), 1.92-2.04 (m, 2H), 2.04-2.14 (m, 2H), 2.25-2.30 (m, 2H), 2.46-2.56 (m, 1H), 3.93 (s, 3H), 6.98 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.24 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.32 (s, 1H), 12.31 (brs, 1H).
ESI m/z (M-H)- 406.
シス−4−(2−(1−(4−クロロフェニル)シクロプロピル)−7−メトキシベンゾフラン−4−イル)−4−シアノシクロヘキサンカルボン酸(化合物105)
実施例45で得られる化合物45(290mg,0.61mmol)を用い、実施例103と同様にして、標記化合物105(70.0mg,0.16mmol,26%)を得た。
1H NMR (270 MHz, DMSO-d6) δ(ppm) 1.37 (dd, J = 6.8, 4.6 Hz, 2H), 1.54 (dd, J = 6.8, 4.6 Hz, 2H), 1.66-1.84 (m, 2H), 1.89-2.13 (m, 4H), 2.20-2.30 (m, 2H), 2.40-2.50 (m, 1H), 3.88 (s, 3H), 6.88 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 6.90 (s, 1H), 7.17 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.33 (d, J = 8.8 Hz, 2H), 7.40 (d, J = 8.8 Hz, 2H).
APCI m/z (M+H)+ 449.
元素分析 C26H24ClNO4として
計算値 (%) ; C = 69.41, H = 5.38, N = 3.11
実測値 (%) ; C = 69.11, H = 5.23, N = 3.02
シス−4−シアノ−4−(2−シクロプロピル−7−ジフルオロメトキシベンゾフラン−4−イル)シクロヘキサンカルボン酸(化合物106)
実施例46で得られる化合物46(256.9mg,0.64mmol)をエタノール(2.2mL)に溶解し、1mol/L水酸化ナトリウム水溶液(1.9mL)を加えた。室温で1.5時間攪拌した後、反応混合物に1mol/L塩酸を加え、析出した沈殿物を濾取することにより、標記化合物106(208mg,0.55mmol,87%)を得た。
1H NMR (270 MHz, CDCl3) δ (ppm) 1.04-1.08 (m, 4H), 1.84-1.94 (m, 2H), 2.03-2.23 (m, 6H), 2.41-2.49 (m, 2H), 6.73 (s, 1H), 6.74 (t, J = 73.6 Hz, 1H), 6.99 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.11 (d, J = 8.3 Hz, 1H).
APCI m/z (M-H)- 374.
元素分析 C20H19F2NO40.2H2Oとして
計算値 (%) ; C = 63.39, H = 5.16, N = 3.70
実測値 (%) ; C = 63.32, H = 5.05, N = 3.61
融点 187-188 °C.
シス−4−シアノ−4−(7−ジフルオロメトキシ−2−(1−メチルシクロプロピル)ベンゾフラン−4−イル)シクロヘキサンカルボン酸(化合物107)
実施例47で得られる化合物47(550mg,1.32mmol)をエタノール(11mL)に溶解し、1mol/L水酸化ナトリウム水溶液(6.6mL)を加えた。室温で4時間攪拌した後、反応混合物を減圧濃縮し、得られた残渣に水および塩酸を加え、析出した沈殿物を濾取した。得られた沈殿物をメタノールでリスラリーすることにより、標記化合物107(470mg,1.21mmol,92%)を得た。
1H NMR (270 MHz, DMSO-d6) δ(ppm) 0.89-0.93 (m, 2H), 1.18-1.22 (m, 2H), 1.51 (s, 3H), 1.70-1.88 (m, 2H), 1.92-2.02 (m,2H), 2.04-2.15 (m,2H), 2.25-2.35 (m, 2H), 2.49-2.51 (m, 1H), 6.96 (s, 1H), 7.10 (t, J = 8.3 Hz, 1H), 7.26 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.36 (d, J = 73.3 Hz, 1H).
APCI m/z (M+H)+390.
元素分析 C21H21F2NO4として
計算値 (%) ; C = 64.77, H = 5.44, N = 3.60
実測値 (%) ; C = 64.62, H = 5.53, N = 3.52
融点 200-201 °C.
シス−4−シアノ−4−(2−(1−ヒドロキシエチル)−7−メトキシベンゾフラン−4−イル)シクロヘキサンカルボン酸(化合物108)
実施例50で得られる化合物50(30.0mg,0.08mmol)を用い、実施例103と同様にして、標記化合物108(20.0mg,0.06mmol,72%)を得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ(ppm) 1.45 (d, J = 6.6 Hz, 3H), 1.75-2.30 (m, 10H), 3.80 (s, 3H), 6.89 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 6.94 (s, 1H), 7.15 (d, J = 8.4 Hz, 1H).
APCI m/z (M+H)+344.
シス−4−(2−アセチル−7−メトキシベンゾフラン−4−イル)−4−シアノシクロヘキサンカルボン酸(化合物109)
実施例51で得られる化合物51(212mg,0.57mmol)を用い、実施例103と同様にして、標記化合物109(117mg,0.34mmol,60%)を得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ(ppm) 1.79-2.50 (m, 9H), 2.62 (s, 3H), 3.97 (s, 3H), 7.15 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 7.34 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 8.17 (s, 1H).
APCI m/z (M+H)+342.
融点 225-259 °C.
シス−4−シアノ−4−(2−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)−7−メトキシベンゾフラン−4−イル)シクロヘキサンカルボン酸(化合物110)
実施例52で得られる化合物52(65.0mg,0.17mmol)を用い、実施例103と同様にして、標記化合物110(30.0mg,0.08mmol,50%)を得た。
1H NMR (300MHz, DMSO-d6) δ(ppm) 1.52 (s, 6H), 1.80-2.30 (m, 9H), 3.93 (s, 3H), 5.50 (brs, 1H), 6.90 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 6.92 (s, 1H), 7.17 (d, J = 9.0 Hz, 1H).
APCI m/z (M-H)-356.
融点 185-189 °C.
シス−4−(2−ベンゾイル−7−メトキシベンゾフラン−4−イル)−4−シアノシクロヘキサンカルボン酸(化合物111)
実施例53で得られる化合物53(910mg,2.11mmol)を用い、実施例103と同様にして、標記化合物111(810mg,2.01mmol,95%)を得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ(ppm) 1.73-1.87 (m, 2H), 1.95-2.15 (m, 4H), 2.33-2.38 (m, 2H), 2.42-2.49 (m, 1H), 4.00 (s, 3H), 7.19 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.36 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.62-7.67 (m, 2H), 7.73-7.78 (m, 1H), 8.01-8.04 (m, 3H).
APCI m/z (M-H)- 402.
融点 213-215 °C.
シス−4−シアノ−4−(2−イソニコチノイル−7−メトキシベンゾフラン−4−イル)シクロヘキサンカルボン酸(化合物112)
実施例54で得られる化合物54(334mg,0.77mmol)を用い、実施例103と同様にして、標記化合物112(290mg,0.72mmol,93%)を得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ(ppm) 1.73-1.86 (m, 2H), 1.97-2.11 (m, 4H), 2.34-2.38 (m, 2H), 2.45-2.50 (m, 1H), 4.00 (s, 3H), 7.22 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.38 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.88 (d, J = 5.9 Hz, 2H), 8.12 (s, 1H), 8.90 (d, J = 5.9 Hz, 2H), 12.32 (brs, 1H).
ESI m/z (M+H)+ 405.
元素分析 C23H20N2O5として
計算値 (%) ; C = 68.31, H = 4.98, N = 6.93
実測値 (%) ; C = 68.55, H = 4.98, N = 6.89
融点 275-279 °C.
シス−4−シアノ−4−(2−(イソニコチノイル−1−オキシド)−7−メトキシベンゾフラン−4−イル)シクロヘキサンカルボン酸(化合物113)
実施例55で得られる化合物55(160mg,0.36mmol)を用い、実施例103と同様にして、標記化合物113(77.0mg,0.18mmol,51%)を得た。
1H NMR (270 MHz, DMSO-d6) δ(ppm) 1.74-1.88 (m, 2H), 1.98-2.13 (m, 4H), 2.33-2.38 (m, 2H), 2.44-2.58 (m, 1H), 4.01 (s, 3H), 7.21 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.38 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 8.03 (d, J = 7.3 Hz, 2H), 8.14 (s, 1H), 8.44 (d, J = 7.3 Hz, 2H), 12.30 (brs, 1H).
APCI m/z (M+H)+ 421.
元素分析 C23H20N2O60.2H2Oとして
計算値 (%) ; C = 65.15, H = 4.85, N = 6.61
実測値 (%) ; C = 65.29, H = 4.84, N = 6.34
融点 284-287 °C.
シス−4−シアノ−4−(7−メトキシ−2−(4−メチルピペラジン−1−イルカルボニル)ベンゾフラン−4−イル)シクロヘキサンカルボン酸 塩酸塩(化合物114)
実施例56で得られる化合物56(190mg,0.37mmol)を用い、実施例115と同様にして、標記化合物114(21.0mg,0.05mmol,12%)を得た。
1H NMR (270 MHz, DMSO-d6) δ(ppm) 1.60-2.06 (m, 9H), 2.16-2.32 (m, 6H), 2.32-2.40 (m, 5H), 3.95 (s, 3H), 7.05 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.28 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.37 (s, 1H).
APCI m/z (M+H)+426.
シス−4−シアノ−4−(2−(4−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン−1−イルカルボニル)−7−メトキシベンゾフラン−4−イル)シクロヘキサンカルボン酸 塩酸塩(化合物115)
実施例61で得られる化合物61(207mg,0.38mmol)をメタノール(6.5mL)に溶解し、パラジウム炭素(350mg)およびギ酸アンモニウム(101mg,0.60mmol)を加えた。1時間加熱還流した後、反応混合物をセライトを通して濾過し不溶物を濾別した後、濾液を減圧濃縮した。残渣をプレパラティブ薄層クロマトグラフィー(TLC)(クロロホルム:メタノール=5:1)で精製し、次いで4mol/L塩酸−酢酸エチルでリスラリーすることにより、標記化合物115(46.6mg,0.09mmol,25%)を得た。
1H NMR (270 MHz, DMSO-d6) δ(ppm) 1.80-2.30 (m, 11H), 3.10-3.75 (m, 10H), 3.95 (s, 3H), 7.10 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.30 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.35 (s, 1H).
ESI m/z (M+H)+456.
シス−4−シアノ−4−(7−メトキシ−2−(4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジノカルボニル)ベンゾフラン−4−イル)シクロヘキサンカルボン酸 塩酸塩(化合物116)
実施例62で得られる化合物62(140mg,0.25mmol)を用い、実施例115と同様にして、標記化合物116(38.6mg,0.07mmol,30%)を得た。
1H NMR (270 MHz, DMSO-d6) δ(ppm) 1.70-2.30 (m, 17H), 3.40-3.65 (m, 9H), 3.97 (s, 3H), 7.10 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.30 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.38 (s, 1H).
ESI m/z (M+H)+480.
シス−4−シアノ−4−(2−ジメチルアミノメチル−7−メトキシベンゾフラン−4−イル)シクロヘキサンカルボン酸(化合物117)
実施例63で得られる化合物63(120mg,0.31mmol)をメタノール(4mL)に溶解し、5%水酸化リチウム水溶液(2mL)を加えた。室温で一晩攪拌した後、反応混合物を減圧濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=100:0→100:20)で精製することにより、標記化合物117(111mg,0.31mmol,100%)を得た。
1H NMR (270 MHz, DMSO-d6) δ(ppm) 1.67-1.86 (m, 2H), 1.87-2.03 (m, 2H), 2.04-2.15 (m, 2H), 2.16-2.36 (m, 3H), 2.33 (s, 6H), 3.63 (s, 2H), 3.92 (s, 3H), 6.91 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.05 (s, 1H), 7.18 (d, J = 8.3 Hz, 1H).
APCI m/z (M+H)+357.
シス−4−(2−アゼチジノメチル−7−メトキシベンゾフラン−4−イル)−4−シアノシクロヘキサンカルボン酸(化合物118)
実施例64で得られる化合物64(105mg,0.27mmol)を用い、実施例117と同様にして、標記化合物118(97.6mg,0.27mmol,100%)を得た。
APCI m/z (M+H)+369.
シス−4−シアノ−4−(7−メトキシ−2−(ピロリジン−1−イルメチル)ベンゾフラン−4−イル)シクロヘキサンカルボン酸(化合物119)
実施例65で得られる化合物65(116mg,0.28mmol)を用い、実施例117と同様にして、標記化合物119(97.0mg,0.25mmol,90%)を得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ(ppm) 1.68-1.87 (m, 6H), 1.90-2.02 (m, 2H), 2.03-2.15 (m, 2H), 2.23-2.35 (m, 2H), 2.40-2.60 (m, 5H), 3.78 (s, 2H), 3.93 (s, 3H), 6.91 (d , J = 8.4 Hz, 1H), 7.03 (s, 1H), 7.17 (d, J = 8.4 Hz, 1H).
APCI m/z (M+H)+383.
シス−4−シアノ−4−(7−メトキシ−2−(モルホリノメチル)ベンゾフラン−4−イル)シクロヘキサンカルボン酸(化合物120)
実施例66で得られる化合物66(179mg,0.42mmol)を用い、実施例117と同様にして、標記化合物120(150mg,0.38mmol,90%)を得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ(ppm) 1.70-1.87 (m, 2H), 1.90-2.03 (m, 2H), 2.04-2.15 (m, 2H), 2.23-2.35 (m, 2H), 2.40-2.54 (m, 5H), 3.55-3.64 (m, 4H), 3.69 (s, 2H), 3.93 (s, 3H), 6.92 (d , J = 8.4 Hz, 1H), 7.09 (s, 1H), 7.18 (d, J = 8.4 Hz, 1H).
APCI m/z (M+H)+399.
シス−4−シアノ−4−(2−シアノ−7−メトキシベンゾフラン−4−イル)シクロヘキサンカルボン酸(化合物121)
実施例68で得られる化合物68(131.6mg,0.38mmol)をTHF(2.7mL)に溶解し、塩化チオニル(84μL,1.2mmol)を0℃で加えた。室温で10分間攪拌した後、0℃で反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、残渣をn−ヘキサン:酢酸エチル=1:1から再結晶することにより、標記化合物121(89.6mg,0.28mmol,72%)を得た。
1H NMR (300MHz, DMSO-d6) δ(ppm) 1.78-2.50 (m, 9H), 3.98 (s, 3H), 7.22 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 7.40 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 8.53 (s, 1H).
ESI m/z (M-H)-323.
シス−4−(2−ベンゾイル−7−ビニルベンゾフラン−4−イル)−4−シアノシクロヘキサンカルボン酸(化合物122)
実施例69で得られる化合物69(250mg,0.59mmol)を用い、実施例103と同様にして、標記化合物122(178mg,0.44mmol,75%)を得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ(ppm) 1.74-1.87 (m, 2H), 2.02-2.13 (m, 4H), 2.36-2.46 (m, 3H), 5.65 (d, J = 12.1 Hz, 1H), 6.31 (d, J = 17.2 Hz, 1H), 7.04 (dd, J = 17.2, 12.1 Hz, 1H), 7.47 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.63-7.79 (m, 4H), 8.05-8.08 (m, 2H), 8.10 (s, 1H).
APCI m/z (M+H)+ 400.
元素分析 C25H21NO40.4H2Oとして
計算値 (%) ; C = 73.84, H = 5.40, N = 3.44
実測値 (%) ; C = 73.71, H = 5.38, N = 3.49
融点 109-112 °C.
シス−4−(2−ベンゾイル−7−エチルベンゾフラン−4−イル)−4−シアノシクロヘキサンカルボン酸(化合物123)
実施例70で得られる化合物70(343mg,0.80mmol)を用い、実施例103と同様にして、標記化合物123(156mg,0.39mmol,49%)を得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ(ppm) 1.33 (t, J = 7.5 Hz, 3H), 1.73-1.87 (m, 2H), 2.00-2.13 (m, 4H), 2.34-2.39 (m, 2H), 2.43-2.50 (m, 1H), 2.95 (q, J = 7.5 Hz, 2H), 7.39 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.47 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.64 (t, J = 7.5 Hz, 2H), 7.76 (t, J = 7.5 Hz, 1H), 8.04 (s, 1H), 8.05 (d, J = 7.5 Hz, 2H).
APCI m/z (M+H)+ 402.
元素分析 C25H23NO4として
計算値 (%) ; C = 74.79, H = 5.77, N = 3.49
実測値 (%) ; C = 74.50, H = 5.90, N = 3.46
融点 182-185 °C.
シス−4−(2−ベンゾイル−4−メトキシベンゾフラン−7−イル)−4−シアノシクロヘキサンカルボン酸(化合物124)
実施例71で得られる化合物71(1.60g,3.71mmol)を用い、実施例103と同様にして、標記化合物124(1.28g,3.17mmol,85%)を得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ(ppm) 1.72-1.85 (m, 2H), 2.06-2.14 (m, 4H), 2.32-2.49 (m, 3H), 3.97 (s, 3H), 6.90 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.56 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.61 (d, J =7.5 Hz, 2H), 7.28 (s, 1H), 7.74 (t, J = 7.5 Hz, 1H), 8.07 (d, J = 7.5 Hz, 2H).
融点 232-235 °C.
シス−4−(2−ベンゾイル−4−ジフルオロメトキシベンゾフラン−7−イル)−4−シアノシクロヘキサンカルボン酸(化合物125)
実施例72で得られる化合物72(170mg,0.36mmol)を用い、実施例103と同様にして、標記化合物125(110mg,0.25mmol,69%)を得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ(ppm) 1.74-1.86 (m, 2H), 2.11-2.19 (m, 4H), 2.34-2.45 (m, 3H), 7.26 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.47 (t, J = 64.3 Hz, 1H), 7.60-7.78 (m, 4H), 7.80 (s, 1H), 8.11 (d, J = 7.7 Hz, 2H).
元素分析 C24H19F2NO50.3H2Oとして
計算値 (%) ; C = 64.81, H = 4.44, N = 3.15
実測値 (%) ; C = 64.67, H = 4.52, N = 3.03
融点 178-181 °C.
シス−4−(2−ベンゾイル−4−ビニルベンゾフラン−7−イル)−4−シアノシクロヘキサンカルボン酸(化合物126)
実施例73で得られる化合物73(150mg,0.35mmol)を用い、実施例103と同様にして、標記化合物126(98.0mg,0.25mmol,70%)を得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ(ppm) 1.74-1.86 (m, 2H), 2.12-2.21 (m, 4H), 2.34-2.44 (m, 3H), 5.53 (d, J = 11.4 Hz, 1H), 6.09 (d, J = 17.6 Hz, 1H), 7.26 (dd, J = 17.6, 11.4 Hz, 1H), 7.60-7.69 (m, 4H), 7.75 (t, J = 7.2 Hz, 1H), 8.11 (d, J = 7.7 Hz, 2H), 8.18 (s, 1H), 12.35 (brs, 1H).
融点 185-188 °C.
シス−4−(2−ベンゾイル−4−エチルベンゾフラン−7−イル)−4−シアノシクロヘキサンカルボン酸(化合物127)
実施例74で得られる化合物74(250mg,0.58mmol)を用い、実施例103と同様にして、標記化合物127(180mg,0.45mmol,77%)を得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ(ppm) 1.27 (t, J = 7.3 Hz, 3H), 1.73-1.86 (m, 2H), 2.11-2.19 (m, 4H), 2.33-2.47 (m, 3H), 2.95 (q, J = 7.3 Hz, 2H), 7.28 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 7.55 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 7.62 (t, J = 7.4 Hz, 2H), 7.75 (t, J = 7.4 Hz, 1H), 8.00 (s, 1H), 8.10 (d, J = 7.4 Hz, 2H), 12.33 (brs, 1H).
元素分析 C25H23NO4として
計算値 (%) ; C = 74.79, H = 5.77, N = 3.49
実測値 (%) ; C = 74.56, H = 5.95, N = 3.38
融点 189-191 °C.
以下、上記実施例で用いられた参考例1〜21で得られる化合物A1〜A21の構造を第9〜10表に示す。
Figure 2005255641
Figure 2005255641
Figure 2005255641
化合物A1〜A21は以下に記載の方法で得た。
参考例1:4−ブロモ−7−メトキシ−2−メチルベンゾフラン(化合物A1)
工程1:
6−ブロモ−2−ヒドロキシ−3−メトキシベンズアルデヒド(20.40g,88.30mmol)をTHF(150mL)およびエタノール(150mL)に溶解し、氷冷下、水素化ホウ素ナトリウム(5.01g,132mmoL)を加えた。室温で30分間攪拌した後、反応溶媒を減圧濃縮し、酢酸エチルを加え、水および1mol/L塩酸で洗浄した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去することにより、6−ブロモ−2−ヒドロキシ−3−メトキシベンジルアルコールを得た。本化合物はさらなる精製を行うことなく次工程に用いた。
工程2:
上記工程1で得られた6−ブロモ−2−ヒドロキシ−3−メトキシベンジルアルコールにアセトニトリル(400mL)、トリフェニルホスフィン(24.30g,92.65mmol)および48%臭化水素酸(17.30g)を加えた。3時間加熱還流した後、反応混合物を減圧濃縮し、残渣をエーテルでリスラリーすることにより、6−ブロモ−2−ヒドロキシ−3−メトキシベンジルトリフェニルホスホニウムブロミド(見かけの収量52.96g)を定量的に得た。
工程3:
上記工程2で得られた6−ブロモ−2−ヒドロキシ−3−メトキシベンジルトリフェニルホスホニウムブロミド(6.00g,10.7mmol)をトルエンに懸濁し、塩化アセチル(1.53mL,21.5mmol)およびトリエチルアミン(4.50mL,32.3mmol)を加えた。4時間加熱還流した後、反応混合物に炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=9:1)で精製することにより、標記化合物A1(1.54g,6.39mmol,60%)を得た。
1H NMR (270 MHz, CDCl3) δ(ppm) 2.48 (d, J = 1.0 Hz, 3H), 3.98 (s, 3H), 6.40 (d, J = 1.0 Hz, 1H), 6.62 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.22 (d, J = 8.5 Hz, 1H).
参考例2:4−ブロモ−2−エチル−7−メトキシベンゾフラン(化合物A2)
参考例1の工程2で得られる6−ブロモ−2−ヒドロキシ−3−メトキシベンジルトリフェニルホスホニウムブロミド(52.96g,94.87mmol)、およびプロピオニルクロリド(23.0mL,265mmol)を用い、参考例1の工程3と同様にして、標記化合物A2(12.53g,49.12mmol,52%)を得た。
1H NMR (270 MHz, CDCl3) δ(ppm) 1.35 (t, J = 7.6 Hz, 3H), 2.83 (dd, J = 7.6, 1.0 Hz, 2H), 3.98 (s, 3H), 6.41 (d, J = 1.0 Hz, 1H), 6.62 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 7.23 (d, J = 8.6 Hz, 1H).
参考例3:4−ブロモ−2−イソプロピル−7−メトキシベンゾフラン(化合物A3)
参考例1の工程2で得られる6−ブロモ−2−ヒドロキシ−3−メトキシベンジルトリフェニルホスホニウムブロミド(6.00g,10.7mmol)、およびイソブチリルクロリド(3.38mL,32.3mmol)を用い、参考例1の工程3と同様にして、標記化合物A3(2.60g,9.66mmol,90%)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ(ppm) 1.36 (d, J = 7.0 Hz, 6H), 3.11(ttd, J = 7.0, 7.0, 1.1 Hz, 1H), 3.98 (s, 3H), 6.39 (d, J = 1.1 Hz, 1H), 6.63 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.23 (d, J = 8.5 Hz, 1H).
参考例4:4−ブロモ−2−tert−ブチル−7−メトキシベンゾフラン(化合物A4)
参考例1の工程2で得られる6−ブロモ−2−ヒドロキシ−3−メトキシベンジルトリフェニルホスホニウムブロミド(6.00g,10.7mmol)、およびピバロイルクロリド(3.30mL,26.9mmol)を用い、参考例1の工程3と同様にして、標記化合物A4(1.98g,6.99mmol,65%)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ(ppm) 1.40 (s, 9H), 3.99 (s, 3H), 6.38 (s, 1H), 6.63 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.22 (d, J = 8.5 Hz, 1H).
参考例5:4−ブロモ−2−イソブチル−7−メトキシベンゾフラン(化合物A5)
参考例1の工程2で得られる6−ブロモ−2−ヒドロキシ−3−メトキシベンジルトリフェニルホスホニウムブロミド(6.00g,10.7mmol)、およびイソバレリルクロリド(3.94mL,32.3mmol)を用い、参考例1の工程3と同様にして、標記化合物A5(2.29g,8.09mmol,76%)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ(ppm) 0.99 (d, J = 6.8 Hz,6H), 2.13 (dqq, J = 7.2, 6.8, 6.8 Hz, 1H), 2.65 (d, J = 7.2 Hz, 2H), 3.98 (s, 3H), 6.41 (s, 1H), 6.62 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.23 (d, J = 8.4 Hz, 1H).
参考例6:4−ブロモ−7−メトキシ−2−ネオペンチルベンゾフラン(化合物A6)
参考例1の工程2で得られる6−ブロモ−2−ヒドロキシ−3−メトキシベンジルトリフェニルホスホニウムブロミド(4.82g,8.63mmol)、およびtert−ブチルアセチルクロリド(1.80mL,13.0mmol)を用い、参考例1の工程3と同様にして、標記化合物A6(1.60g,5.38mmol,62%)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ(ppm) 1.02 (s, 9H), 2.68 (s, 2H), 3.98 (s, 3H), 6.42 (s, 1H), 6.63 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.23 (d, J = 8.4 Hz, 1H).
参考例7:2−ベンジル−4−ブロモ−7−メトキシベンゾフラン(化合物A7)
参考例1の工程2で得られる6−ブロモ−2−ヒドロキシ−3−メトキシベンジルトリフェニルホスホニウムブロミド(6.00g,10.7mmol)、およびフェニルアセチルクロリド(2.80mL,21.5mmol)を用い、参考例1の工程3と同様にして、標記化合物A7(771mg,2.43mmol,23%)を得た。
1H NMR (270 MHz, CDCl3) δ(ppm) 3.96 (s, 3H), 4.12 (s, 2H), 6.35 (s, 1H), 6.62 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 7.20-7.37 (m, 6H).
参考例8:4−ブロモ−2−シクロブチル−7−メトキシベンゾフラン(化合物A8)
参考例1の工程2で得られる6−ブロモ−2−ヒドロキシ−3−メトキシベンジルトリフェニルホスホニウムブロミド(6.00g,10.7mmol)、およびシクロブチルカルボニルクロリド(3.10mL,26.9mmol)を用い、参考例1の工程3と同様にして、標記化合物A8(2.82g,10.0mmol,93%)を得た。
1H NMR (270 MHz, CDCl3) δ(ppm) 1.92-2.48 (m, 6H), 3.60-3.73 (m, 1H), 3.98 (s, 3H), 6.44 (s, 1H), 6.62 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.22 (d, J = 8.5 Hz, 1H).
参考例9:4−ブロモ−2−シクロプロピル−7−メトキシベンゾフラン(化合物A9)
参考例1の工程2で得られる6−ブロモ−2−ヒドロキシ−3−メトキシベンジルトリフェニルホスホニウムブロミド(6.00g,10.7mmol)、およびシクロプロピルカルボニルクロリド(2.44mL,26.9mmol)を用い、参考例1の工程3と同様にして、標記化合物A9(2.86g,10.7mmol,100%)を得た。
1H NMR (270 MHz, CDCl3) δ(ppm) 0.92-1.08 (m, 4H), 2.00-2.10 (m, 1H), 3.97 (s, 3H), 6.34 (d, J = 0.7 Hz, 1H), 6.60 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.21 (d, J = 8.5 Hz, 1H).
参考例10:4−ブロモ−7−メトキシ−2−(2−メチルシクロプロピル)ベンゾフラン(化合物A10)
工程1:
2−メチルシクロプロパンカルボン酸(6.30mL,64.6mmol)をジクロロメタン(120mL)に溶解し、DMF(触媒量)およびオキザリルクロリド(11.3mL,129mmol)を加えた。室温で4時間攪拌した後、反応混合物を減圧濃縮することにより、2−メチルシクロプロピルカルボニルクロリドを得た。本化合物はさらなる精製を行うことなく次工程に用いた。
工程2:
参考例1の工程2で得られる6−ブロモ−2−ヒドロキシ−3−メトキシベンジルトリフェニルホスホニウムブロミド(6.00g,10.7mmol)、および上記工程1で得られた2−メチルシクロプロピルカルボニルクロリドを用い、参考例1の工程3と同様にして、標記化合物A10(2.59g,9.21mmol,86%)を得た。
1H NMR (270 MHz, CDCl3) δ(ppm) 0.76-0.83 (m, 1H), 1.11-1.22 (m, 4H), 1.26-1.38 (m, 1H), 1.70-1.77 (m, 1H), 3.96 (s, 3H), 6.29 (s, 1H), 6.59 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.20 (d, J = 8.5 Hz, 1H).
参考例11:4−ブロモ−2−(2,2−ジメチルシクロプロピル)−7−メトキシベンゾフラン(化合物A11)
工程1:
US5,149,869に記載の方法に準じて得た2,2−ジメチルシクロプロパンカルボン酸(4.90g,42.9mmol)、ジクロロメタン(100mL)、DMF(触媒量)およびオキザリルクロリド(7.5mL,86.0mmol)を用い、参考例10の工程1と同様にして、2,2−ジメチルシクロプロピルカルボニルクロリド(42.9mmol)を得た。本化合物はさらなる精製を行うことなく次工程に用いた。
工程2:
参考例1の工程2で得られる6−ブロモ−2−ヒドロキシ−3−メトキシベンジルトリフェニルホスホニウムブロミド(6.00g,10.7mmol)、および上記工程1で得られる2,2−ジメチルシクロプロピルカルボニルクロリド(42.9mmol)を用い、参考例1の工程3と同様にして、標記化合物A11(2.07g,7.01mmol,66%)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ(ppm) 0.93-0.99 (m, 1H), 1.00 (s, 3H), 1.21-1.28 (m, 1H), 1.23 (s, 3H), 1.89-1.93 (m, 1H), 3.98 (s, 3H), 6.31 (s, 1H), 6.45 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.22 (d, J = 8.5 Hz, 1H).
参考例12:4−ブロモ−7−メトキシ−2−(2,2,3,3−テトラメチルシクロプロピル)ベンゾフラン(化合物A12)
工程1:
2,2,3,3−テトラメチルシクロプロピルカルボン酸(5.50g,38.7mmol)、ジクロロメタン(100mL)、DMF(触媒量)およびオキザリルクロリド(6.60mL,75.7mmol)を用い、参考例10の工程1と同様にして、2,2,3,3−テトラメチルシクロプロピルカルボニルクロリド(38.7mmol)を得た。本化合物はさらなる精製を行うことなく次工程に用いた。
工程2:
参考例1の工程2で得られる6−ブロモ−2−ヒドロキシ−3−メトキシベンジルトリフェニルホスホニウムブロミド(6.00g,10.7mmol)、および上記工程1で得られる2,2,3,3−テトラメチルシクロプロピルカルボニルクロリド(38.7mmol)を用い、参考例1の工程3と同様にして、標記化合物A12(2.84g,8.79mmol,82%)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ(ppm) 1.14 (s, 6H), 1.26 (s, 6H), 1.56 (d, J = 1.1 Hz, 1H), 3.98 (s, 3H), 6.37 (d, J = 1.1 Hz, 1H), 6.61 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.21 (d, J = 8.4 Hz, 1H).
参考例13:4−ブロモ−7−メトキシ−2−(1−メチルシクロプロピル)ベンゾフラン(化合物A13)
工程1:
1−メチルシクロプロパンカルボン酸(6.50g,64.9mmol)、ジクロロメタン(120mL)、DMF(触媒量)およびオキザリルクロリド(11.3mL,130mmol)を用い、参考例10の工程1と同様にして、1−メチルシクロプロピルカルボニルクロリド(64.9mmol)を得た。本化合物はさらなる精製を行うことなく次工程に用いた。
工程2:
参考例1の工程2で得られる6−ブロモ−2−ヒドロキシ−3−メトキシベンジルトリフェニルホスホニウムブロミド(6.00g,10.7mmol)、および上記工程1で得られた1−メチルシクロプロピルカルボニルクロリド(64.9mmol)を用い、参考例1の工程3と同様にして、標記化合物A13(2.12g,7.54mmol,70%)を得た。
1H NMR (270 MHz, CDCl3) δ(ppm) 0.76-0.83 (m, 1H), 1.12-1.18 (m, 1H), 1.20 (s, 3H), 1.26-1.35 (m, 1H), 1.70-1.77 (m, 1H), 3.96 (s, 3H), 6.29 (s, 1H), 6.59 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.20 (d, J = 8.5 Hz, 1H).
参考例14:4−ブロモ−7−メトキシ−2−(1−フェニルシクロプロピル)ベンゾフラン(化合物A14)
工程1:
1−フェニルシクロプロパンカルボン酸(7.50g,64.5mmol)、ジクロロメタン(120mL)、DMF(触媒量)およびオキザリルクロリド(11.3mL,130mmol)を用い、参考例10の工程1と同様にして、1−フェニルシクロプロピルカルボニルクロリド(64.5mmol)を得た。本化合物はさらなる精製を行うことなく次工程に用いた。
工程2:
参考例1の工程2で得られる6−ブロモ−2−ヒドロキシ−3−メトキシベンジルトリフェニルホスホニウムブロミド(6.00g,10.7mmol)、および上記工程1で得られた1−フェニルシクロプロピルカルボニルクロリド(64.5mmol)を用い、参考例1の工程3と同様にして、標記化合物A14(3.67g,10.7mmol,100%)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ(ppm) 1.35 (dd, J = 6.7, 4.0 Hz, 2H), 1.63 (dd, J = 6.7, 4.0 Hz, 2H), 3.94 (s, 3H), 6.15 (s, 1H), 6.59 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.19 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.26-7.44 (m, 5H).
参考例15:4−ブロモ−2−ホルミル−7−メトキシベンゾフラン ジメチルアセタール(化合物A15)
工程1:
2−エトキシカルボニル−7−メトキシベンゾフラン(40.00g,181.6mmol)をジクロロメタン(600mL)およびメタノール(60mL)に溶解し、氷冷下、テトラブチルアンモニウムトリブロミド(105.1g,0.22mmol)を加えた。室温で12時間攪拌した後、反応混合物を減圧濃縮した。残渣を酢酸エチルでリスラリーすることにより、4−ブロモ−2−エトキシカルボニル−7−メトキシベンゾフラン(50.0g,167.2mmol,92%)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ(ppm) 1.43 (t, J = 6.9 Hz, 3H), 4.00 (s, 3H), 4.45 (q, J = 6.9 Hz, 2H), 6.81 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.36 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.53 (s, 1H).
工程2:
上記工程1で得られた4−ブロモ−2−エトキシカルボニル−7−メトキシベンゾフラン(50.0g,167.2mmol)をTHF(250mL)およびエタノール(250mL)に溶解し、氷冷下、水素化ホウ素ナトリウム(12.65g,33.40mmol)を加えた。室温で30分間攪拌した後、反応混合物を減圧濃縮し、酢酸エチルを加え、水および1mol/L塩酸で洗浄した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去することにより、4−ブロモ−2−ヒドロキシメチル−7−メトキシベンゾフランを得た。本化合物はさらなる精製を行うことなく次工程に用いた。
工程3:
上記工程2で得られた4−ブロモ−2−ヒドロキシメチル−7−メトキシベンゾフランをDMF(450mL)に溶解し、二酸化マンガン(72.6g,835mol)を加えた。80℃で31時間攪拌した後、不溶物をセライトを通して濾別し、濾液を減圧濃縮した。得られた残渣をメタノールでリスラリーすることにより、4−ブロモ−2−ホルミル−7−メトキシベンゾフラン(17.70g,69.40mmol,42%)を得た。
1H NMR (270 MHz, CDCl3) δ(ppm) 4.02 (s, 3H), 6.87 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.39 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.56 (s, 1H), 9.91 (s, 1H).
工程4:
上記工程3で得られた4−ブロモ−2−ホルミル−7−メトキシベンゾフラン(17.70g,69.40mmol)をメタノール(170mL)に溶解し、オルトギ酸トリメチル(30.67mL,279.8mmol)およびp−トルエンスルホン酸(3.99g,21.0mol)を加えた。6時間加熱還流した後、反応混合物を減圧濃縮し、クロロホルムを加え、炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、残渣をメタノールでリスラリーすることにより、標記化合物A15(15.10g,50.14mmol,72%)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ(ppm) 3.40 (s, 6H), 3.99 (s, 3H), 5.57 (d, J = 0.9 Hz, 1H), 6.69 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 6.85 (d, J = 0.9 Hz, 1H), 7.29 (d, J = 8.4 Hz, 1H).
参考例16:4−ブロモ−7−メトキシ−2−(1−トリフルオロメチルシクロプロピル)ベンゾフラン(化合物A16)
工程1:
1−トリフルオロメチルシクロプロパンカルボン酸(5.00g,32.4mmol)、ジクロロメタン(100mL)、DMF(触媒量)およびオキザリルクロリド(5.60mL,64.2mmol)を用い、参考例10の工程1と同様にして、1−トリフルオロメチルシクロプロピルカルボニルクロリド(32.4mmol)を得た。本化合物はさらなる精製を行うことなく次工程に用いた。
工程2:
参考例1の工程2で得られる6−ブロモ−2−ヒドロキシ−3−メトキシベンジルトリフェニルホスホニウムブロミド(6.00g,10.7mmol)、および上記工程1で得られた1−トリフルオロメチルシクロプロピルカルボニルクロリド(32.4mmol)を用い、参考例1の工程3と同様にして、標記化合物A16(3.02g,9.00mmol,84%)を得た。
1H NMR (270 MHz, CDCl3) δ(ppm) 1.37-1.57 (m, 4H), 3.97 (s, 3H), 6.67 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 6.77 (s, 1H), 7.26 (d, J = 8.6 Hz, 1H).
参考例17:4−ブロモ−2−(1−(4−クロロフェニル)シクロプロピル)−7−メトキシベンゾフラン(化合物A17)
工程1:
1−(4−クロロフェニル)シクロプロパンカルボン酸(7.40g,37.6mmol)、ジクロロメタン(100mL)、DMF(触媒量)およびオキザリルクロリド(6.60mL,75.7mmol)を用い、参考例10の工程1と同様にして、1−(4−クロロフェニル)シクロプロピルカルボニルクロリド(37.6mmol)を得た。本化合物はさらなる精製を行うことなく次工程に用いた。
工程2:
参考例1の工程2で得られる6−ブロモ−2−ヒドロキシ−3−メトキシベンジルトリフェニルホスホニウムブロミド(6.00g,10.7mmol)、および上記工程1で得られた1−(4−クロロフェニル)シクロプロピルカルボニルクロリド(37.6mmol)を用い、参考例1の工程3と同様にして、標記化合物A17(1.66g,4.00mmol,41%)を得た。
1H NMR (270 MHz, CDCl3) δ(ppm) 1.32 (dd, J = 6.8, 4.4 Hz, 2H), 1.63 (dd, J = 6.8, 4.4 Hz, 2H), 3.95 (s, 3H), 6.16 (s, 1H), 6.61 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.20 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.26-7.36 (m, 4H).
参考例18:9−ブロモ−6−メトキシ−1,2,3,4−テトラヒドロジベンゾフラン(化合物A18)
工程1:
モノメチルグルタル酸(16.13mL,129.0mmol)、ジクロロメタン(200mL)、DMF(触媒量)およびオキザリルクロリド(23.0mL,264mmol)を用い、参考例10の工程1と同様にして、モノメチルグルタル酸クロリド(129.0mmol)を得た。本化合物はさらなる精製を行うことなく次工程に用いた。
工程2:
参考例1の工程2で得られた6−ブロモ−2−ヒドロキシ−3−メトキシベンジルトリフェニルホスホニウムブロミド(12.0g,21.4mmol)、上記工程1で得られたモノメチルグルタル酸クロリド(129.0mmol)およびトリエチルアミン(9.0mL,64.6mmol)を用い、参考例1の工程3と同様にして、4−ブロモ−7−メトキシ−2−(3−メトキシカルボニルプロピル)ベンゾフランを得た。本化合物はさらなる精製を行うことなく次工程に用いた。
工程3:
上記工程2で得られた4−ブロモ−7−メトキシ−2−(3−メトキシカルボニルプロピル)ベンゾフランをエタノール(120mL)に溶解し、6mol/L水酸化ナトリウム水溶液(20mL)を加え、40℃で1時間攪拌した。6mol/L水酸化ナトリウム水溶液(20mL)を加え、さらに40℃で1時間攪拌した後、反応混合物を減圧濃縮し、得られた残渣に1mol/L塩酸を加え、溶液を酸性にした。この混合物を酢酸エチルで抽出し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトフラフィーで精製することにより、4−ブロモ−2−(3−カルボキシプロピル)−7−メトキシベンゾフラン(1.77g,5.65mmol,26%)を得た。
1H NMR (270 MHz, CDCl3) δ(ppm) 2.10 (tt, J = 7.3, 7.3 Hz, 2H), 2.46 (t, J = 7.3 Hz, 2H), 2.87 (t, J = 7.3 Hz, 2H), 3.97 (s, 3H), 6.45 (s, 1H), 6.63 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.23 (d, J = 8.4 Hz, 1H).
工程4:
上記工程4で得られた4−ブロモ−2−(3−カルボキシプロピル)−7−メトキシベンゾフラン(1.75g,5.59mmol)をプロピオニトリル(26mL)に溶解し、トリフルオロメタンスルホン酸(1.58mL,11.2mmol)を加え、100℃で30分間攪拌した。トリフルオロメタンスルホン酸(1.58mL,11.2mmol)を加え、さらに100℃で30分間攪拌した後、反応混合物を減圧濃縮し、残渣に酢酸エチルを加え、水で洗浄し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=2:1)で精製することにより、9−ブロモ−3,4−ジヒドロ−6−メトキシ−2H−ジベンゾフラン−1−オン(1.08g,3.66mmol,66%)を得た。
1H NMR (270 MHz, CDCl3) δ(ppm) 2.20-2.30 (m, 2H), 2.60-2.65 (m, 2H), 3.06 (t, J = 6.4 Hz, 2H), 3.99 (s, 3H), 6.71 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 7.42 (d, J = 8.8 Hz, 1H).
工程5:
上記工程4で得られた9−ブロモ−3,4−ジヒドロ−6−メトキシ−2H−ジベンゾフラン−1−オン(1.08g,3.66mmol)をメタノール(11mL)およびTHF(11mL)に溶解し、水素化ホウ素ナトリウム(208mg,5.49mmol)を0℃で加えた。室温で1時間攪拌した後、反応混合物にアセトンを加え、溶媒を減圧留去した。残渣に酢酸エチルを加え、水で洗浄し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去することにより、9−ブロモ−6−メトキシ−1,2,3,4−テトラヒドロジベンゾフラン−1−オール(1.08g,3.66mmol,100%)を得た。本化合物はさらなる精製を行うことなく次工程に用いた。
工程6:
上記工程5で得られた9−ブロモ−6−メトキシ−1,2,3,4−テトラヒドロジベンゾフラン−1−オール(1.08g,3.66mmol)をジクロロメタン(22mL)に溶解し、氷冷下、トリエチルシラン(5.70mL,35.0mL)およびトリフルオロ酢酸(0.80mL,10.5mmol)を加えた。室温で4時間攪拌した後、反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出し、有機層を炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=5:1)で精製することにより、標記化合物A18(825mg,2.93mmol,80%)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ(ppm) 1.78-1.94 (m, 4H), 2.70-2.76 (m, 2H), 2.90-3.00 (m, 2H), 3.97 (s, 3H), 6.59 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.19 (d, J = 8.4 Hz, 1H).
参考例19:4−ブロモ−7−tert−ブチルジメチルシリルオキシ−2−シクロプロピルベンゾフラン(化合物A19)
工程1:
6−ブロモ−2−ヒドロキシ−3−メトキシベンズアルデヒド(4.00g,17.3mmol)をジクロロメタン(40mL)に溶解し、氷冷下、三臭化ホウ素(1mol/L ジクロロメタン溶液;34.6mL,34.6mmol)を加え、室温で1時間攪拌した。反応混合物に氷冷下、三臭化ホウ素(1mol/L ジクロロメタン溶液;26mL,26mmol)を加え、さらに40℃で1時間攪拌した後、反応混合物を氷水中に注入し、混合物をクロロホルムおよび酢酸エチルで抽出した。有機層を水および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、残渣をメタノールでリスラリーすることにより、6−ブロモ−2,3−ジヒドロキシベンズアルデヒド(3.75g,17.31mmol,100%)を得た。本化合物はさらなる精製を行うことなく次工程に用いた。
1H NMR (270 MHz, CDCl3) δ (ppm) 5.69 (s, 1H), 7.01 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.07 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 10.26 (s, 1H), 12.12 (s, 1H).
工程2:
上記工程1で得られた6−ブロモ−2,3−ジヒドロキシベンズアルデヒドをTHF(28mL)およびエタノール(28mL)に溶解し、氷冷下、水素化ホウ素ナトリウム(0.98g,25.9mmoL)を加えた。室温で30分間攪拌した後、反応混合物を減圧濃縮し、酢酸エチルを加え、水および1mol/L塩酸で洗浄した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去することにより、6−ブロモ−2,3−ジヒドロキシベンジルアルコールを得た。本化合物はさらなる精製を行うことなく次工程に用いた。
工程3:
上記工程2で得られた6−ブロモ−2,3−ジヒドロキシベンジルアルコールにアセトニトリル(100mL)、トリフェニルホスフィン(4.76g,18.2mmol)および48%臭化水素酸(4.0mL)を加えた。3時間加熱還流した後、反応混合物を減圧濃縮することにより、6−ブロモ−2,3−ジヒドロキシベンジルトリフェニルホスホニウムブロミドを得た。本化合物はさらなる精製を行うことなく次工程に用いた。
工程4:
上記工程3で得られた6−ブロモ−2,3−ジヒドロキシベンジルトリフェニルホスホニウムブロミドをトルエン(27mL)に懸濁させ、シクロプロパンカルボニルクロリド(6.28mL, 69.2mmol)およびトリエチルアミン(14.5mL,104mmol)を加えた。3時間加熱還流した後、不溶物を濾別し、濾液を減圧濃縮した。残渣に酢酸エチルを加え、有機層を炭酸水素ナトリウム水溶液および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去することにより、4−ブロモ−7−シクロプロピルカルボニルオキシ−2−シクロプロピルベンゾフランを得た。本化合物はさらなる精製を行うことなく次工程に用いた。
工程5:
上記工程4で得られた4−ブロモ−7−シクロプロピルカルボニルオキシ−2−シクロプロピルベンゾフランをエタノール(25mL)に溶解し、3mol/L水酸化ナトリウム水溶液(26mL)を加え、40℃で1時間攪拌した。3mol/L水酸化ナトリウム水溶液(50mL)を加え、さらに40℃で1時間攪拌した後、反応混合物を減圧濃縮し、ジエチルエーテルを加え、2mol/L塩酸で洗浄した。次いで、有機層に酢酸エチルを加え、炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去することにより、4−ブロモ−2−シクロプロピル−7−ヒドロキシベンゾフランを得た。本化合物はさらなる精製を行うことなく次工程に用いた。
1H NMR (300MHz, CDCl3) δ (ppm) 0.94-1.07(m, 4H), 2.03 (m, 1H), 5.15 (brs, 1H), 6.36 (s, 1H), 6.64 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.16 (d, J = 8.4 Hz, 1H).
工程6:
上記工程5で得られた4−ブロモ−2−シクロプロピル−7−ヒドロキシベンゾフランをジクロロメタン(42mL)に溶解し、tert−ブチルジメチルシリルクロリド(1.50g,10.0mmol)およびトリエチルアミン(1.39mL,10.0mmol)を加えた。室温で1時間攪拌した後、反応混合物に炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、クロロホルムで抽出した。有機層を炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、残渣をシリカゲルカラムクトマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=8:1)で精製することにより、標記化合物A19(2.82g,7.70mmol,44%)を得た。
1H NMR (270 MHz, CDCl3) δ(ppm) 0.19 (s, 6H), 0.98-1.01 (m, 13H), 2.04 (m, 1H), 6.36 (s, 1H), 6.56 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.12 (d, J = 8.4 Hz, 1H).
参考例20:4−ブロモ−7−tert−ブチルジメチルシリルオキシ−2−(1−メチルシクロプロピル)ベンゾフラン(化合物A20)
工程1:
6−ブロモ−2−ヒドロキシ−3−メトキシベンズアルデヒド(15.00g,64.92mmol)をジクロロメタン(300mL)に溶解し、氷冷下、三臭化ホウ素(1mol/L ジクロロメタン溶液;121mL,121mmol)を加えた。室温で1時間攪拌し、さらに40℃で1時間攪拌した後、氷冷下、三臭化ホウ素(1mol/L ジクロロメタン溶液;32mL,32mmol)を加えた。40℃で1時間攪拌した後、反応混合物を氷水に注入し、混合物をクロロホルムおよび酢酸エチルで抽出した。有機層を水および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、残渣をメタノールでリスラリーすることにより、6−ブロモ−2,3−ジヒドロキシベンズアルデヒド(14.09g、64.92mmol,100%)を得た。本化合物はさらなる精製を行うことなく次工程に用いた。
1H NMR (270 MHz, CDCl3) δ(ppm) 5.69 (s, 1H), 7.01 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.07 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 10.26 (s, 1H), 12.12 (s, 1H).
工程2:
上記工程1で得られた6−ブロモ−2,3−ジヒドロキシベンズアルデヒドをTHF(107mL)およびエタノール(107mL)に溶解し、氷冷下、水素化ホウ素ナトリウム(3.70g,96.7mmoL)を加えた。室温で30分間攪拌した後、反応混合物を減圧濃縮し、酢酸エチルを加え、水、1mol/L塩酸および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去することにより、6−ブロモ−2,3−ジヒドロキシベンジルアルコールを得た。本化合物はさらなる精製を行うことなく次工程に用いた。
工程3:
上記工程2で得られた6−ブロモ−2,3−ジヒドロキシベンジルアルコールにアセトニトリル(285mL)、トリフェニルホスフィン(17.80g,67.86mmol)および48%臭化水素酸(12.0mL)を加えた。3時間加熱還流した後、反応混合物を減圧濃縮し、残渣をエーテルでリスラリーすることにより、6−ブロモ−2,3−ジヒドロキシベンジルトリフェニルホスホニウムブロミド(44.16g)を得た。本化合物はさらなる精製を行うことなく次工程に用いた。
工程4:
1−メチルシクロプロパンカルボン酸(18.40g,183.8mmol)、ジクロロメタン(350mL)、DMF(触媒量)およびオキザリルクロリド(32.0mL,368mmol)を用い、参考例10の工程1と同様にして、1−メチルシクロプロピルカルボニルクロリド(183.8mmol)を得た。本化合物はさらなる精製を行うことなく次工程に用いた。
工程5:
上記工程3で得られた6−ブロモ−2,3−ジヒドロキシベンジルトリフェニルホスホニウムブロミド(20.00g,36.75mmol)をトルエン(400mL)およびアセトニトリル(200mL)に懸濁させ、上記工程4で得られた1−メチルシクロプロピルカルボニルクロリド(183.8mmol)およびトリエチルアミン(31.0mL,221mmol)を加えた。2時間加熱還流した後、不溶物を濾別し、濾液を減圧濃縮した。得られた残渣に酢酸エチルを加え、水で洗浄し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去することにより、4−ブロモ−7−(1−メチルシクロプロピルカルボニルオキシ)−2−(1−メチルシクロプロピル)ベンゾフランを得た。本化合物はさらなる精製を行うことなく次工程に用いた。
工程6:
上記工程5で得られた4−ブロモ−7−(1−メチルシクロプロピルカルボニルオキシ)−2−(1−メチルシクロプロピル)ベンゾフランをTHF(300mL)に溶解し、6mol/L水酸化ナトリウム水溶液(35mL)を加えた。40℃で1時間攪拌した後、6mol/L水酸化ナトリウム水溶液(35mL)を加え、さらに40℃で1時間攪拌した。反応混合物を減圧濃縮し、残渣に濃塩酸を加え、酢酸エチルおよびエーテルで抽出した。有機層を炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、残渣をシリカゲルカラムクトマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=10:1)で精製することにより、4−ブロモ−7−ヒドロキシ−2−(1−メチルシクロプロピル)ベンゾフラン(3.00g,11.2mmol,31%)を得た。
1H NMR (270 MHz, CDCl3) δ(ppm) 0.82-0.86 (m, 2H), 1.19-1.22 (m, 2H), 1.51 (s, 3H), 5.15 (s, 1H), 6.40 (s, 1H), 6.64 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.16 (d, J = 8.4 Hz, 1H).
工程7:
上記工程6で得られた4−ブロモ−7−ヒドロキシ−2−(1−メチルシクロプロピル)ベンゾフラン(3.04g,11.4mmol)をジクロロメタン(45mL)に溶解し、tert−ブチルジメチルシリルクロリド(2.06g,13.7mmol)およびトリエチルアミン(1.90mL,13.7mmol)を加えた。室温で1時間攪拌した後、反応混合物に炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、クロロホルムで抽出した。有機層を炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、残渣をシリカゲルカラムクトマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=20:1)で精製することにより、標記化合物A20(3.80g,9.97mmol,88%)を得た。
1H NMR (270 MHz, CDCl3) δ(ppm) 0.18 (s, 6H), 0.81-0.85 (m, 2H), 1.01 (s, 9H), 1.21-1.25 (m, 2H), 1.50 (s, 3H), 6.37 (s, 1H), 6.55 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.13 (d, J = 8.4 Hz, 1H).
参考例21:2−ベンゾイル−7−ブロモ−4−メトキシベンゾフラン ジメチルアセタール(化合物A21)
工程1:
2−ヒドロキシ−6−メトキシベンズアルデヒド(3.00g,19.7mmol)をDMF(30mL)に溶解し、フェナシルブロミド(4.71g,23.7mmol)、ヨウ化カリウム(981mg,5.91mmol)および炭酸カリウム(8.17g,59.1mmol)を加えた。60℃で3時間攪拌した後、反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、残渣をメタノールでリスラリーすることにより、2−ベンゾイル−4−メトキシベンゾフラン(4.17g,16.5mmol,84%)を得た。
1H NMR (270 MHz, CDCl3) δ(ppm) 3.96 (s, 3H), 6.70 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.24 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.43 (t, J = 8.0 Hz, 1H), 7.53 (t, J = 7.3 Hz, 2H), 7.61 (s, 1H), 7.63 (t, J = 7.3 Hz, 1H), 8.02 (d, J = 7.3 Hz, 2H).
工程2:
上記工程1で得られた2−ベンゾイル−4−メトキシベンゾフラン(3.17g,12.6mmol)をジクロロメタン(30mL)およびメタノール(44mL)に溶解し、テトラブチルアンモニウムトリブロミド(7.13g,16.9mmol)を加えた。室温で一晩攪拌した後、反応混合物を減圧濃縮し、酢酸エチルおよび水を加え、析出した沈殿物を濾取することにより、2−ベンゾイル−7−ブロモ−4−メトキシベンゾフランを得た。さらに、得られた濾液の有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧留去して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=4:1)で精製することにより、2−ベンゾイル−7−ブロモ−4−メトキシベンゾフラン(合計2.94g,8.88mmol,70%)を得た。
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ(ppm) 3.95 (s, 3H), 6.62 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.52-7.57 (m, 3H), 7.60-7.65 (m, 1H), 7.68 (s, 1H), 8.10 (d, J = 6.9 Hz, 2H).
工程3:
上記工程2で得られた2−ベンゾイル−7−ブロモ−4−メトキシベンゾフラン(1.59g,4.80mmol)を1,4−ジオキサン(16mL)およびメタノール(46mL)に溶解し、オルトギ酸トリメチル(4.00mL,36.6mmol)およびp−トルエンスルホン酸(261mg,1.37mol)を加えた。2時間加熱還流した後、反応混合物を減圧下、半分の量まで濃縮し、炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、クロロホルムで抽出し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、残渣をメタノールでリスラリーすることにより、標記化合物A21(1.26g,3.34mmol,70%)を得た。
1H NMR (300 MHz, DMSO-d6) δ(ppm) 3.13 (s, 6H), 3.90 (s, 3H), 6.76 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 7.08 (s, 1H), 7.35-7.44 (m, 4H), 7.52 (dd, J = 8.2, 1.5 Hz, 2H).
製剤例1:錠剤(化合物77)
常法により、次の組成からなる錠剤を調製する。化合物77 40g、乳糖286.8gおよび馬鈴薯澱粉60gを混合し、これにヒドロキシプロピルセルロースの10%水溶液120gを加える。この混合物を常法により練合し、造粒して乾燥させた後、整粒し打錠用顆粒とする。これにステアリン酸マグネシウム1.2gを加えて混合し、径8mmの杵をもった打錠機(菊水社製RT−15型)で打錠を行って、錠剤(1錠あたり活性成分20mgを含有する)を得る。
処方 化合物77 20 mg
乳糖 143.4mg
馬鈴薯澱粉 30 mg
ヒドロキシプロピルセルロース 6 mg
ステアリン酸マグネシウム 0.6mg
200 mg
製剤例2:錠剤(化合物103)
化合物103 40gを用い、実施例1と同様にして、標記錠剤(1錠あたり活性成分20mgを含有する)を得る。
処方 化合物103 20 mg
乳糖 143.4mg
馬鈴薯澱粉 30 mg
ヒドロキシプロピルセルロース 6 mg
ステアリン酸マグネシウム 0.6mg
200 mg
製剤例3:注射剤(化合物115)
常法により、次の組成からなる注射剤を調製する。化合物115 1gおよびD−マンニトール5gを注射用蒸留水に添加して混合し、さらに塩酸水溶液および水酸化ナトリウム水溶液を添加してpHを6に調整した後、注射用蒸留水で全量を1000mLとする。得られた混合液をガラスバイアルに2mLずつ無菌的に充填して、注射剤(1バイアルあたり活性成分2mgを含有する)を得る。
処方 化合物115 2 mg
D−マンニトール 10 mg
塩酸水溶液 適量
水酸化ナトリウム水溶液 適量
注射用蒸留水 適量
2.00 mL

Claims (15)

  1. 一般式(I)
    Figure 2005255641
    {式中、
    X−Y−Zは、O−C=CR(式中、Rは水素原子、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、ニトロ、シアノ、置換もしくは非置換の低級アルキル、置換もしくは非置換の低級アルケニル、置換もしくは非置換の低級アルキニル、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のシクロアルケニル、置換もしくは非置換のアリールまたは置換もしくは非置換の複素環基を表す)またはCR6a=C−O(式中、R6aは前記Rと同義である)を表し、
    は、水素原子、シアノ、アルドキシム、置換もしくは非置換の低級アルキル、置換もしくは非置換の低級アルケニル、置換もしくは非置換の低級アルキニル、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のシクロアルケニル、置換もしくは非置換のポリシクロアルキル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換の複素環基、多環式複素環基、−COR(式中、Rは水素原子、置換もしくは非置換の低級アルキル、置換もしくは非置換の低級アルケニル、置換もしくは非置換の低級アルキニル、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のシクロアルケニル、置換もしくは非置換のポリシクロアルキル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換の複素環基または多環式複素環基を表す)、−CONR(式中、RおよびRは、同一または異なって、水素原子、置換もしくは非置換の低級アルキル、置換もしくは非置換の低級アルケニル、置換もしくは非置換の低級アルキニル、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換の複素環基または置換もしくは非置換の低級アルコキシを表すか、またはRとRが隣接する窒素原子と一緒になって置換もしくは非置換の複素環基を形成する)または−COOR10(式中、R10は水素原子、置換もしくは非置換の低級アルキル、置換もしくは非置換の低級アルケニル、置換もしくは非置換の低級アルキニル、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のシクロアルケニル、置換もしくは非置換のポリシクロアルキル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換の複素環基または多環式複素環基を表す)を表すか、またはRとRが一緒になってアルキレンを形成し、
    は、アミノ、置換もしくは非置換の低級アルキル、置換もしくは非置換の低級アルケニル、置換もしくは非置換の低級アルキニル、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換の低級アルコキシ、置換もしくは非置換の低級アルキルチオ、置換もしくは非置換の低級アルキルアミノまたは置換もしくは非置換のジ低級アルキルアミノを表し、
    およびRは、同一または異なって、水素原子、ハロゲン、ヒドロキシ、アミノ、ニトロ、シアノ、置換もしくは非置換の低級アルキル、置換もしくは非置換の低級アルケニル、置換もしくは非置換の低級アルキニル、置換もしくは非置換のシクロアルキル、置換もしくは非置換のシクロアルケニル、置換もしくは非置換のアリール、置換もしくは非置換の複素環基、置換もしくは非置換の低級アルコキシ、置換もしくは非置換の低級アルキルチオ、置換もしくは非置換の低級アルキルアミノまたは置換もしくは非置換のジ低級アルキルアミノを表すか、またはRとRが一緒になってアルキレンを形成し、
    は、水素原子、置換もしくは非置換の低級アルキル、置換もしくは非置換の低級アルケニル、置換もしくは非置換の低級アルキニル、置換もしくは非置換のアリールまたは置換もしくは非置換の複素環基を表し、
    Wは、窒素原子またはCHを表し、
    nは、0〜2の整数を表す(ただし、Rが水素原子であり、Wが窒素原子であるとき、nは1〜2の整数を表す)}で表されるベンゾフラン誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
  2. またはR6aが水素原子である請求項1記載のベンゾフラン誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
  3. およびRが水素原子である請求項1または2記載のベンゾフラン誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
  4. X−Y−ZがO−C=CR(式中、Rは前記と同義である)である請求項1〜3のいずれかに記載のベンゾフラン誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
  5. が置換もしくは非置換の低級アルコキシである請求項1〜4のいずれかに記載のベンゾフラン誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
  6. が置換もしくは非置換の低級アルキルである請求項1〜5のいずれかに記載のベンゾフラン誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
  7. が置換もしくは非置換のシクロアルキルである請求項1〜5のいずれかに記載のベンゾフラン誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
  8. が−COR(式中、Rは前記と同義である)である請求項1〜5のいずれかに記載のベンゾフラン誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
  9. が−CONR(式中、RおよびRはそれぞれ前記と同義である)である請求項1〜5のいずれかに記載のベンゾフラン誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
  10. が水素原子である請求項1〜9のいずれかに記載のベンゾフラン誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
  11. WがCHである請求項1〜10のいずれかに記載のベンゾフラン誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
  12. nが0である請求項1〜11のいずれかに記載のベンゾフラン誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
  13. Wが窒素原子であり、nが1である請求項1〜10のいずれかに記載のベンゾフラン誘導体またはその薬理学的に許容される塩。
  14. 請求項1〜13のいずれかに記載のベンゾフラン誘導体またはその薬理学的に許容される塩を含有する医薬。
  15. 請求項1〜13のいずれかに記載のベンゾフラン誘導体またはその薬理学的に許容される塩を含有するホスホジエステラーゼ(PDE)−IV阻害剤。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103308611A (zh) * 2012-09-07 2013-09-18 刘冠琳 一种多通道进样的泌尿系结石病因诊断系统及应用方法

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