JP2005254900A - タイヤ状態監視装置の送信機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 送信アンテナから放射される電波に対する車両ホイールの影響を減少させて、送信アンテナから電波を良好に放射する。
【解決手段】 タイヤ状態監視装置の送信機30は、圧力センサ及び送信回路を実装した回路基板81と、その回路基板81上から延びる送信アンテナ34とを備えている。回路基板81と送信アンテナ34との間にはフェライト板90が配置されている。送信機30がホイール21に対して取り付けられた状態において、フェライト板90がホイール21と送信アンテナ34との間に配置される。フェライト板90は、送信アンテナ34から車両ホイール21に到達する無線電波の成分を減少させるように、送信アンテナ34から放射される無線電波の指向性を制御する。
【選択図】 図4

Description

本発明は、タイヤ状態監視装置の送信機に関し、詳しくは送信機に設けられるアンテナから放射される無線電波の指向性を改善する技術に関する。
近年、車両に装着された複数のタイヤの状態を車室内で確認するために、無線方式のタイヤ状態監視装置が提案されている。そのタイヤ状態監視装置は、タイヤの内部に配置されるように車両ホイールにそれぞれ装着される複数の送信機と、車両の車体に設けられる受信機とを備えている。各送信機は、対応するタイヤの状態、即ち内部空気圧や内部温度等を検出し、検出されたタイヤ状態を示すデータを含む信号を、送信アンテナを通じて無線電波として放射する。受信機は、送信機から放射された電波を、受信アンテナを通じて受信して、タイヤ状態に関する情報を、車室内に設けられた表示器に必要に応じて表示させる。
上記のようなタイヤ状態監視装置は、無線電波に悪影響を与え易い金属製の車両に搭載される。そこで、特許文献1に開示されたタイヤ状態監視装置では、送信機から放射される電波を受信アンテナで安定して受信するために、受信アンテナがタイヤ近傍の車両の非金属部位に設置されている。
特開2003−165313号公報
しかしながら、上記特許文献1を始めとする従来技術では、車両ホイールが送信アンテナから放射される電波に与える影響が何ら考慮されていない。即ち、送信機はアルミニウム合金等の金属材料よりなるホイールに対して取り付けられており、同送信機に内蔵された送信アンテナはホイールに近接した位置に配置される。この金属製のホイールは、送信アンテナから放射される電波の指向性や強度に影響を与える。具体的には、送信アンテナから放射された電波の多くは金属製のホイールに引き寄せられ、電波が送信アンテナからホイールの径方向外側に向かって十分に放射されない。そのため、ホイールの径方向外側に位置する受信アンテナで受信される電波の強度が低下する。
本発明の目的は、送信アンテナから電波を良好に放射することのできるタイヤ状態監視装置の送信機を提供することにある。
上記の目的を達成するために、本願発明は、車両のホイールに装着されるタイヤの状態を監視するためのタイヤ状態監視装置の送信機であって、タイヤの状態を検出するタイヤ状態センサと、検出されたタイヤの状態を示すデータを含む送信信号を生成する送信回路と、送信信号を無線電波として放射するアンテナと、アンテナからホイールに到達する無線電波の成分を減少させるように、アンテナから放射される無線電波の指向性を制御する指向性制御部材とを備える送信機を提供する。
好ましくは、前記指向性制御部材が前記ホイールと前記アンテナとの間に位置するように、前記送信機がホイールに対して取り付けられる。
前記タイヤ状態センサ及び前記送信回路は回路基板上に実装され、前記アンテナは回路基板に対して所定間隔を隔てて配置されるように該回路基板上から延びていてもよい。この場合、前記指向性制御部材はアンテナと回路基板との間に配置されるのが好ましい。
好ましくは、前記指向性制御部材は、磁性体又は誘電体よりなる。
また、前記指向性制御部材は、少なくとも前記ホイールよりも高い透磁率を有する材料より形成されてもよい。特に、指向性制御部材はフェライトよりなるのが好ましい。
本発明によれば、送信アンテナから放射される電波に対する車両ホイールの影響が減少し、送信アンテナから電波を良好に放射することができる。
以下に、本発明を具体化した一実施形態について、図面を参照して説明する。
図1に示すように、タイヤ状態監視装置1は、車両10の4つのタイヤ20にそれぞれ設けられた4つの送信機30と、車両10の車体11に設けられた1つの受信機40とを備えている。
各送信機30は、対応するタイヤ20の内部に配置されるように、同タイヤ20が装着されたホイール21に固定されている。ホイール21はアルミニウム合金や鉄等の金属材料よりなる。各送信機30は、対応するタイヤ20の状態、即ち対応するタイヤ20の内部空気圧を計測して、その計測によって得られた空気圧データを含む信号を無線送信する。
前記受信機40は、車体11の所定箇所に設置され、例えば車両10のバッテリ(図示略)からの電力によって動作する。受信機40には、4つのタイヤ20にそれぞれ対応する4つの受信アンテナ41がケーブル42を介して接続されている。各受信アンテナ41は、対応するタイヤ20の近傍の車体11部分、例えば車両10のホイールハウスに装着される。受信機40は、各送信機30から無線送信された信号を、対応する受信アンテナ41を通じて受信する。
表示器50は、車室内等、車両10の運転者の視認範囲に配置される。この表示器50は、ケーブル43を介して受信機40に接続されている。
図2に示すように、各送信機30は、マイクロコンピュータ等よりなるコントローラ31を備えている。コントローラ31は、例えば、中央処理装置(CPU)、リードオンリメモリ(ROM)及びランダムアクセスメモリ(RAM)を備えている。コントローラ31の内部メモリ、例えばROMには、予め固有のIDコードが登録されている。このIDコードは、車両10に設けられる4つの送信機30を識別するために利用される。
タイヤ状態センサとしての圧力センサ32は、タイヤ20の内部空気圧を検出し、検出によって得られた空気圧データをコントローラ31に出力する。コントローラ31は、入力された空気圧データと内部メモリに登録されているIDコードとを含むデータを、送信回路33に出力する。送信回路33は、コントローラ31から受け取ったデータを符号化及び変調して送信信号を生成する。送信アンテナ34は、前記送信信号を無線電波として放射する。送信機30は電池35を備えている。送信機30は、その電池35からの電力によって動作する。
図3及び図4に示すように、前記送信機30は、開口を有するケーシング70と、そのケーシング70から延びるバルブステム60とを備えている。ケーシング70はタイヤ20の内部に配置され、バルブステム60はホイール21のリム21aを貫通してタイヤ20の外部に延びる。バルブステム60は内部空気通路(図示せず)を有し、その内部空気通路を通じて空気がタイヤ20の内部に注入される。
前記ケーシング70には、回路ユニット80と、その回路ユニット80に電力を供給する前記電池35とが収容されている。電池35は一対の端子板36,37を介して回路ユニット80に接続されている。回路ユニット80は、回路基板81と、その回路基板81上に実装された複数の電子部品、即ちそれぞれチップとして構成された前記コントローラ31、前記圧力センサ32及び前記送信回路33とを含む。なお、これら電子部品が実装された回路基板81の面を第1面とし、その第1面と反対側の回路基板81の面を第2面とする。
図3〜図5に示すように、前記送信アンテナ34は、前記回路基板81の第2面上に設けられている。送信アンテナ34はワイヤ状をなしており、その両端が回路基板81に固定されている。送信アンテナ34はその両端付近において折り曲げられており、両端以外の送信アンテナ34の部分は、回路基板81と平行で且つ所定間隔を隔てた面内を、同回路基板81の外周縁に沿って延びている。送信アンテナ34は回路基板81のほぼ半周に亘って延びている。
前記回路基板81と前記送信アンテナ34との間には、フェライトよりなる板、即ちフェライト板90が配置されている。フェライト板90と回路基板81との間、及びフェライト板90と送信アンテナ34との間には、それぞれ隙間が設けられている。フェライトは磁性体であるとともに高透磁率材料である。フェライト板90は、送信アンテナ34から放射される電波の指向性を制御するための指向性制御部材として機能する。本実施形態において、フェライト板90はソフトフェライトによって形成され、車両ホイール21の透磁率よりも高い透磁率を有する。フェライト板90の透磁率μを、実数部μ'と虚数部μ"とよりなる複素数として表した場合、実数部μ'は大きい程よく、実用上は3〜20[H/m]の範囲であれば好適な効果が得られる。虚数部μ"は電波の送信周波数が高いほど、透磁率の損失分として増大する。よって、フェライト板90の材料としては、適用される送信周波数での虚数部μ"が極力小さくなるものを使用するのが好ましい。例えば、本実施形態における送信周波数を315MHzとした場合、虚数部μ"が0.01〜0.3[H/m]となるフェライト板90を使用するのが好ましい。また、フェライト板90の材料としては、例えばニッケル−亜鉛系フェライトを好適に用いることができる。
図3に示すように、前記ケーシング70の内面には少なくとも一つの固定ボス71が立設され、前記回路基板81及びフェライト板90はこの固定ボス71に対して固定される。固定ボス71がフェライト板90に形成された孔91及び回路基板81に形成された孔87に挿通された後、同固定ボス71の先端が熱かしめされる。
ケーシング70内にはポッティング材72が充填され、ケーシング70内の電池35、回路ユニット80及びフェライト板90は、圧力検知面である圧力センサ32の上面を除いて、このポッティング材72によって覆われる。ケーシング70の開口は蓋73によって塞がれる。蓋73には、或いは蓋73とケーシング70との間には、タイヤ20の内部空気を圧力センサ32の圧力検知面に導くための通気口(図示せず)が設けられる。なお、図3(a)では、蓋73が取り外されるとともに、ポッティング材72が省略されている。
図4に示すように、送信機30がホイール21に対して取り付けられた状態において、回路基板81の第1面、即ち前記電子部品31,32,33が実装された回路基板81の面がホイール21の外周面と対向する。回路基板81の第2面、即ち前記送信アンテナ34が設けられた回路基板81の面は、ホイール21と反対側、言い換えればホイール21の径方向外側を向いている。よって、送信機30がホイール21に対して取り付けられた状態においては、前記フェライト板90はホイール21と送信アンテナ34との間に位置する。
図4には、送信アンテナ34から放射される電波の磁界が模式的に示されている。電波が送信アンテナ34から放射されたとき、同送信アンテナ34からホイール21に向かう電波の磁界が、高い透磁率を有するフェライト板90に引き寄せられると共に、同フェライト板90を通ってホイール21から離れる方向に回り込む。そのため、送信アンテナ34からホイール21に到達する電波の成分が減少し、その分、送信アンテナ34からホイール21の反対側(径方向外側)に向かう電波の成分が増大する。このように、フェライト板90は、送信アンテナ34からホイール21に到達する電波の成分を減少させるように、言い換えれば、送信アンテナ34からホイール21の反対側に向かう電波の成分を増大させるように、送信アンテナ34から放射される電波の指向性を制御する。
上記フェライト板90が送信アンテナ34から放射される電波に好影響を及ぼすことが、図6に示すような実験により確かめられた。図6に示すように、同実験では、前記回路ユニット80上の送信アンテナ34に対して、315MHzの送信信号を生成する発振器100が接続されると共に、その発振器100に対して駆動源である電池101が接続された。これら回路ユニット80、発振器100及び電池101は、支持台103上に垂直状態で設置されたアルミ板102上に取り付けられた。なお、アルミ板102のサイズは、長さ:230mm、幅:150mm、厚さ:1mmである。また、回路ユニット80、発振器100及び電池101を取り付けるための取付部材として、アルミ板102以外に、電波に影響を及ぼさない樹脂部材も準備された。
一方、支持台103から4m離れた位置には、回路ユニット80上の送信アンテナ34から放射された電波を受信するための受信アンテナ104が設置された。この受信アンテナ104としては、半波長ダイポールアンテナが用いられた。そして、支持台103上のアルミ板102又は樹脂部材を水平面内で1回転させつつ、受信アンテナ104で生じる受信電力がスペクトラムアナライザによって測定された。
先ず、アルミ板102が送信アンテナ34から放射される電波に及ぼす影響を確認するために、回路ユニット80からフェライト板90を取り外した状態で、アルミ板102を用いた場合と用いない場合とのそれぞれについて、実験が行われた。アルミ板102を用いない場合には、回路ユニット80、発振器100及び電池101が、前記樹脂部材上に取り付けられた。実験結果を図7(a)のグラフに示す。なお、グラフでは、発振器100の出力電力を基準の0[dBm](=1[mW])として、受信アンテナ104での受信電力が示されている。従って、受信電力の値はマイナス値で表され、その絶対値が大きくなるほど受信電力がより小さいことを示している。なお、P[dBm]は10P/10[mW]で表すことができる。
図7(a)に示すように、送信アンテナ34が受信アンテナ104に対して何れの向きであっても、アルミ板102を設けた場合の受信電力は、アルミ板102を設けない場合の受信電力と比較して大幅に低下している。これは、車両ホイール21が送信機30の送信アンテナ34から放射される電波に悪影響を及ぼすことを示している。
次に、回路ユニット80にフェライト板90を装着し且つアルミ板102を取付部材として用いて実験を行った。実験に用いられたフェライト板90の透磁率μを複素数として表した場合、その実数部μ'は7[H/m]となり、315MHzの送信周波数での虚数部μ"は0.1[H/m]となる。また、フェライト板90に代えて、190[F/m]という比較的大きな誘電率を有する誘電体を用いて、図6と同様な実験を行った。但し、フェライト板90を回路基板81と送信アンテナ34との間に配置したのとは異なり、誘電体は回路基板81とアルミ板102との間に配置された。実験結果を図7(b)のグラフに示す。なお、この図7(b)のグラフには、フェライト板90及び誘電体の何れも無しで且つアルミ板102を用いた場合の上記実験結果(図7(a)参照)が、比較例として示されている。
図7(b)に示すように、送信アンテナ34の一部の方向を除いて、フェライト板90を設けた場合の受信電力は、フェライト板90や誘電体を設けない場合の受信電力と比較して向上している。従って、フェライト板90の形状、サイズ又は透磁率や、回路ユニット80に対するフェライト板90の配置を適正に設定することにより、送信アンテナ34から放射される電波に対する車両ホイール21の影響を極力排除することが可能となる。
また、フェライト板90を設けた場合ほどではないが、誘電体を設けた場合の受信電力も、フェライト板90や誘電体を設けない場合の受信電力と比較して向上している。これは、電波を反射したり屈折させたりする誘電体の働きによるものと思われる。従って、フェライト板90と同様、誘電体を、送信アンテナ34からホイール21に到達する電波の成分を減少させるべく送信アンテナ34から放射される電波の指向性を制御するための指向性制御部材として利用することができる。誘電体の形状、サイズ又は誘電率や、回路ユニット80に対する誘電体の配置を適正に設定することにより、送信アンテナ34から放射される電波に対する車両ホイール21の影響を極力排除することが可能となる。
以上詳述した本実施形態は、下記の利点を有する。
(1)送信機30がホイール21に対して取り付けられた状態において、フェライト板90がホイール21と送信アンテナ34との間に配置される。このフェライト板90の働きによって、送信アンテナ34からホイール21に到達する電波の成分が減少し、その分、送信アンテナ34からホイール21の径方向外側に向かう電波の成分が増大する。即ち、送信アンテナ34から放射される電波に対するホイール21の影響が減少し、送信アンテナ34から受信アンテナ41に向かって電波が良好に放射される。その結果、ホイール21の径方向外側に配置された受信アンテナ41で受信される電波の強度が向上する。
(2)前記フェライト板90は、回路基板81と送信アンテナ34との間の隙間に配置される。そのため、回路ユニット80にフェライト板90を装着しても、ケーシング70内における回路ユニット80の占有スペースは実質的に拡大しない。よって、フェライト板90の追加に起因して送信機30が大型化することは回避される。
なお、前記実施形態は、次のように変更して具体化することも可能である。
図8(a)に示すように、送信アンテナ34と対応するフェライト板90の部分に溝90aを形成して、その溝90a内に送信アンテナ34を収容するようにしてもよい。送信アンテナ34は、溝90aの内面に接触してもよいし接触しなくともよい。但し、送信アンテナ34が溝90a内に完全に埋まらないように、溝90aの大きさや溝90aに対する送信アンテナ34の配置を設定するのが望ましい。この場合、図5のフェライト板90と比較して、送信アンテナ34から放射された電波を回路基板81から離間する方向へ一層向かわせ易くなり、より効果的である。
また、図8(b)に示すように、送信アンテナ34に沿って延びる細長のフェライト部材95を設け、そのフェライト部材95に形成された溝95a内に送信アンテナ34を収容するようにしてもよい。フェライト部材95は、例えば回路基板81上に固定される。この場合、フェライト材料の使用量を最小限にすることができ、コストが低減される。
或いは、図8(c)に示すように、回路基板81上に、同回路基板81の外周縁に沿って延びる細長のフェライト部材96を固定し、このフェライト部材96上に薄い帯状の導電体よりなる送信アンテナ34を設けてもよい。この送信アンテナ34は、例えば導電ペーストによる印刷パターンとしてフェライト部材96上に形成されてもよいし、薄い帯状の導電体をフェライト部材96上に貼り付けることによって形成されてもよい。なお、送信アンテナ34の両端には、回路基板81上の配線パターン(図示せず)に接続されるリード端子34aを設けるのが好ましい。
フェライト板90は回路基板81と送信アンテナ34との間に配置されなくともよく、例えば電子部品が実装された回路基板81の面側に配置されてもよい。即ち、フェライト板90がホイール21と送信アンテナ34との間に位置するのであれば、フェライト板90の配置は適宜変更されてもよい。
フェライト以外の各種の高透磁率材料が用いられても良い。少なくともホイール21より高い透磁率を有する材料であれば、指向性制御部材として用いることは可能である。
フェライト板90のような磁性体に代えて、誘電体を指向性制御部材として用いてもよい。前述したように、誘電体を用いた場合にも、送信アンテナから放射される電波に対する車両ホイールの影響を減少させることができる。なお、誘電体の材料として各種の材料を用いることができるが、少なくともホイール21より高い誘電率を有する材料であれば、指向性制御部材として用いることは可能である。この誘電体も、フェライト板90の場合と同様、ホイール21と送信アンテナ34との間に位置するのであれば、その配置は適宜変更されてもよい。
複数の受信アンテナ41をタイヤ20にそれぞれ対応して設ける必要はなく、少なくとも1つの受信アンテナ41を設ければよい。
タイヤ状態センサとして、圧力センサ32に加えて或いは代えて、タイヤ20の内部温度を検出する温度センサを設けてもよい。
上記実施形態から把握される技術的思想について、以下に記載する。
(1)請求項3において、前記回路基板は、前記タイヤ状態センサ及び前記送信回路が実装される第1面と、その第1面とは反対側の第2面とを有し、前記アンテナは第2面に設けられる。
(2)車両のホイールに装着されるタイヤの状態を監視するためのタイヤ状態監視装置の送信機であって、
前記タイヤの状態を検出するタイヤ状態センサと、
検出されたタイヤの状態を示すデータを含む送信信号を生成する送信回路と、
前記送信信号を無線電波として放射するアンテナと、
前記アンテナから前記ホイールとは反対側へ向かう無線電波の成分を増大させるように、前記アンテナから放射される無線電波の指向性を制御する指向性制御部材と
を備えることを特徴とする送信機。
本発明の一実施形態におけるタイヤ状態監視装置を示す概略図。 図1のタイヤ状態監視装置における送信機を示すブロック図。 (a)は図2の送信機の機械的構造を示す正面図、(b)は(a)のA−A線に沿った断面図。 図3(a)の送信機がホイールに取り付けられた状態を示す断面図。 フェライト板を備えた図3(a)の回路ユニットを示す斜視図。 図5の回路ユニット上の送信アンテナから放射される電波に関する実験を説明するための概略斜視図。 図6の実験により得られた結果を示すグラフ。 それぞれ図5の変更例を示す斜視図。
符号の説明
1…タイヤ状態監視装置、10…車両、20…タイヤ、30…送信機、32…タイヤ状態センサとしての圧力センサ、33…送信回路、34…送信アンテナ、80…回路ユニット、81…回路基板、90…指向性制御部材としてのフェライト板。

Claims (6)

  1. 車両のホイールに装着されるタイヤの状態を監視するためのタイヤ状態監視装置の送信機であって、
    前記タイヤの状態を検出するタイヤ状態センサと、
    検出されたタイヤの状態を示すデータを含む送信信号を生成する送信回路と、
    前記送信信号を無線電波として放射するアンテナと、
    前記アンテナから前記ホイールに到達する無線電波の成分を減少させるように、前記アンテナから放射される無線電波の指向性を制御する指向性制御部材と
    を備えることを特徴とする送信機。
  2. 前記指向性制御部材が前記ホイールと前記アンテナとの間に位置するように、前記送信機が前記ホイールに対して取り付けられることを特徴とする請求項1に記載の送信機。
  3. 前記タイヤ状態センサ及び前記送信回路は回路基板上に実装され、前記アンテナは前記回路基板に対して所定間隔を隔てて配置されるように該回路基板上から延びており、前記指向性制御部材は前記アンテナと前記回路基板との間に配置されることを特徴とする請求項2に記載の送信機。
  4. 前記指向性制御部材は、磁性体又は誘電体よりなることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の送信機。
  5. 前記指向性制御部材は、少なくとも前記ホイールよりも高い透磁率を有する材料よりなることを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の送信機。
  6. 前記指向性制御部材はフェライトよりなることを特徴とする請求項5に記載の送信機。
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