JP2005254223A - 二酸化塩素を主成分とする新規殺菌剤組成による浴用水の除菌・殺菌 - Google Patents

二酸化塩素を主成分とする新規殺菌剤組成による浴用水の除菌・殺菌 Download PDF

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Abstract

【課題】浴用水中のレジオネラ属菌、大腸菌(群)の効率的な除菌・殺菌薬剤組成液を提供する。
【解決手段】二酸化塩素を主成分とし、その殺菌活性を活性化する賦活剤およびその励起された状態を保持する活性保持剤の3者併用により浴用水中のレジオネラ属菌、大腸菌(群)及び一般細菌を長時間にわたり、効率的に除菌・殺菌をもたらす。
【選択図】なし

Description

本発明は二酸化塩素を主成分とする溶液を含む薬剤と共に、二酸化塩素の発生をより活性化させる賦活剤及びその活性を励起させた状態を保持する活性持続剤を併用した新規殺菌剤による浴用水の除菌・殺菌剤に関する。
ここでいう浴用水とは、温泉水・公衆浴場用水・施設風呂浴用水及び24時間風呂浴用水等を包含する。
尚、本明細書で開示する殺菌・除菌には「殺菌」、「消毒」等の概念をも包含する。
1996年代、院内感染による新生児の死亡例あるいは24時間風呂によるレジオネラ菌感染の問題が発生し、最近では日本各地の保養所、特別養護施設の循環式浴場浴用水、建築物の水利用施設、例えば空調用冷却水、給水・給湯水、加湿用水あるいは修景施設用水等を感染源とするレジオネラ肺炎の集団発症が連続して発生し、死者も報告されている。
レジオネラ症はレジオネラ属菌を主起因として発症する呼吸窮迫症候群を伴った多臓器障害の臨床症状を示し、劇症例では発症後1週間で死亡する。ヒトへの感染はこの菌を含むエアロゾルを吸引あるいはこの菌で汚染された水を誤飲した場合にも発症する。
この様に経気道感染が主たる感染経路であるが創傷感染も報告されている。
主たる標的臓器は肺であるが、羅患対象者は主として網内系の不全者や不備者である新生児、エイズ患者や悪性腫瘍患者、代謝異常者で多く認められている。
レジオネラ属菌は、自然界の土壌や淡水中で生育ないし増殖する自然生活菌であり、ヒトの皮膚、粘膜に偏在するが寄生する事はない。
しかし、生育可能とされている自然界や人工環境、水中では、他の菌や藻類の代謝産物を栄養源として生育することを特徴とし、またアカンタアメーバ等の細菌捕食性原生動物に取り込まれると、細菌内で消化崩壊することなく、逆に細胞内で増殖し宿主を破壊・死滅させる。
感染はヒトからヒトへと伝播することはなく、集団感染は常に共通の汚染源から多数のヒトへ感染する。
その感染源は前記した人工環境淡水、例えば給湯水、浴用水、修景用水、冷却塔水、加湿器、シャワー水、渦流浴槽水、うたせ湯等が挙げられる。
レジオネラ属菌は、水中で浮遊分散しながら生育しているものもあれば、配管内壁や装置内面の水に触れる部分に形成される生物膜(バイオフイルム)の中でも棲息する事も認められている。生物膜(バイオフイルム)の内部の生育菌叢は紫外線や、薬剤等の殺菌作用を受け難く、保守された状態で生存している。
共通の感染源には上述したように冷却塔水、及び循環式浴用水槽等が問題視され、行攻当局は、これらの感染源に対してレジオネラ症防止指針を開示し「感染因子の点数化」という考え方を導入して、レジオネラ属菌の制御対策を図ろうとしている。
レジオネラ症防止指針には、「公衆浴場における水質基準等に関する指針」に▲1▼大腸菌群は浴用水50ml中に検出されない事。▲2▼レジオネラ菌は10cfu/100ml未満であるとしており、即ち規定された方法で検出限界以下に抑えるように指示を出している。
さらに、健発第1029004号に「条例等にレジオネラ症発生防止対策を追加する際の指針について」で入浴施設におけるレジオネラ症発症防止対策の基本的な考え方の中に、浴槽、配管、循環濾過装置における生物膜(バイオフイルム)の発生防止及び、除去を行うための洗浄、消毒等の衛生管理上の措置が重要である事が謳っている。これらの生物膜(バイオフイルム)では慣用されている次亜塩素酸ナトリウムは、遊離している有機物(汚濁物質)や、膜表層物質との接触により消費され、従って生物膜(バイオフイルム)に内在しているレジオネラ属菌を含め微生物と接触に到らず、当然殺菌・除去する事は困難と言われている。
また、「公衆浴場における微生物管理要領」に浴槽水の消毒に当たって、浴槽中の遊離残留塩素濃度を頻繁に測定して通常、1日2時間以上0.2〜0.4ppm程度に保つよう指導している。
さらに、「循環式浴場におけるレジオネラ症防止対策マニュアル」では塩素薬剤の一覧表が掲載され、その代表薬剤として次亜塩素酸ナトリウムが表示されている。
その薬剤濃度が1ppm以上にならないよう指導している。高濃度になれば発癌性の強いトリハロメタンの副成、有機物との結合による異臭の発生、塩素ガスの発生等によるヒト皮膚に対する皮膚炎症の惹起等が問題となる。
レジオネラ属菌は、精製水中では0.5ppmの残留塩素濃度で、5分以内で殺菌されるが、浴槽水の特性である有機物汚染や塩素消費物質が存在し、温度、pH、無機物イオン濃度により著しく影響を受け、上記マニュアルでは充分に除菌・滅菌出来ないのが通例である。
(石井営次 環境管理技術15 293 1997)
また、上記指導マニュアルによる塩素系薬剤で消毒が不十分な場合、紫外線照射法、オゾン法との併用等が試みられており、現に特許公報で塩素系薬剤と紫外線の併用法が開示されている。しかし紫外線照射法では照射管ガラス表面の汚れにより著しく殺菌効力が減退すると共に、可視光線を受ける事により光回復によって再生する事、またオゾン法の使用に際してはその発癌性のある残存オゾンを完全に分解除去する必要があり、実質面では使用困難である。
特公開平10−305285 特公開平10−337569
一方、麦飯石濾過法による菌の除去は、現在多用されている砂式濾過ではその濾過限界が20〜50μであり、これにより微生物を除去する事は不可能である。
かかる点を考慮して、殺菌・消毒に対する有効性及び副作用の面から次亜塩素酸ソーダに代替出来る殺菌剤の選択及び使用法の改良が広く試みられている。
しかし、次亜塩素酸ソーダでは生物膜(バイオフイルム)を形成している配管、浴槽、循環器に対する除菌は殆どその有効性を期待することは出来ないことは上述のとおりである。
本発明者はこれまで生物膜(バイオフイルム)の剥離及び浮遊分散した菌に対してあらゆる環境下でも殺菌効力を示す活性化二酸化塩素について鋭意検討を重ねてきた。
生物膜(バイオフイルム)形成している器具・装置の除菌に対する二酸化塩素の有効性については健衛発第95号「循環式浴槽におけるレジオネラ症防止対策マニュアルについて」に次亜塩素酸ナトリウムとの併用により、スライム等の除去と消毒が報告されており、二酸化塩素による浴用水の除菌・殺菌の有効性が認められている。
二酸化塩素は前述したように、広いpH域で殺菌作用を示すとともに有機物との混在下でも殺菌作用を発揮し、更には発癌性の強いトリハロメタンの副成、有機物との結合による異臭の発生、皮膚に対しする刺激性等も認められず,環境に優しい特性を示す。
しかし、二酸化塩素は上述のような優れた特性を有しているにも関わらず、その殺菌効力を長時間保持する事は困難であった。本発明者はこれらの欠点を克服するため、消毒するする対象物が要求する清潔度、使用時の基本的条件の適合性、抗菌スペクトルの範囲、生体への影響、消毒作用の持続性・吸着性・浸透性、有機物在存下での有効性、消毒対象物への影響、臭気・色素の沈着、耐性菌の出現性、廃棄処理の易容性、更には効力の持続性等々に関して鋭意検討を重ね、本願明細書に開示する発明に至った。
循環式風呂で最も危惧されているレジオネラ属菌の除去・殺菌剤には比較的殺菌効力が高いといわれている第4級アンモニウム化合物、ピリジウム塩化合物あるいはグルタルアルデヒド等の有機系の殺菌剤が用いられているが、浴用水という特殊性と安全性の面から浴用水の浄化あるいは換水処理による残留する薬剤を完全に排除する必要がある。
現在汎用されている次亜塩素酸ソーダはその残留塩素による過敏症や皮膚刺激性アレルギー、臭気、目への影響を考慮して設定された法的規定上限値近似となるよう投入された浴用水でもレジオネラ属菌が検出されたり、またアルカリ性が強い温泉等浴用水では充分量の次亜塩素酸ソーダを投入しても充分な殺菌効力が認められない場合が知られている事は上述したとおりである。
一方、二酸化塩素が有する強力な殺菌作用は、細菌に対して直接接触し微生物表層あるいは生体系に係る重要な代謝関係酵素及び細胞膜組成中のチロシン、メチオニン及びシスチン残基を特異的に酸化させ、その機能を不活化する。同時に二酸化塩素から発生した発生期の酵素により微生物を細胞の破壊させることにより対象微生物を死滅させる。該薬剤は欧米では塩素の代替可能で安全性の高い消毒剤として広く飲料水の殺菌や環境の浄化やHACCP等食品衛生管理、医療用に既に汎用されている。
一方、塩素系消毒剤、例えば次亜塩素酸あるいはその塩である次亜塩素酸ソーダや次亜塩素酸カルシウムの殺菌機序は被対象物自体の呼吸系機序の「塩素化」による殺菌作用を発現し、その分子構造は類似しているが二酸化塩素との殺菌作用機序は異なる。
本発明者は殺菌機序の異なる二酸化塩素と次亜塩素酸あるいはその塩化物を併用することにより、二酸化塩素の持つ″切れ味″鋭い殺菌作用が次亜塩素酸あるいはその塩化物の共存により相乗的に殺菌作用が増強される事を認めた。
しかし、次亜塩素酸殺菌剤は前述したとおり、有機物の共存やアルカリ性浴用水中では容易に失活し、又浴用水の39℃〜43℃という加温状況では二酸化塩素も分解される可能性がある。本発明者はこのような条件下で二酸化塩素と次亜塩素酸薬剤の併用による殺菌の相乗効果を長時間持続させるために更に鋭意検討を重ねて来た。
この結果、第VIII族元素鉄族の2価イオン、詳しくは硫酸第一鉄あるいは塩化第一鉄あるいは塩化第一コバルトが浴用水中で二酸化塩素の分解を抑制することを認め、上記相乗効果が保持されることを認めた。
二酸化塩素の殺菌作用を相乗的に増強する前述の賦活性物質を賦活剤MKと称し、この賦活剤MKには次亜塩素酸あるいはその塩類化合物が含まれる。又この上述の相乗殺菌効果を持続させる化合物を活性持続剤SXと称し、この活性持続剤SXには第VIII族元素鉄族ニ価イオン化合物からなる。例えば硫酸第一鉄あるいは塩化第一鉄あるいは塩化第一コバルトが含まれる。
本発明は二酸化塩素と賦活剤MK及び活性持続剤SXを″三位一体″の組合せで使用することを特徴とする新規殺菌組成薬剤である。
本願明細書に記載する二酸化塩素剤とは二酸化塩素を含有するものをいい、例えば亜塩素酸ナトリウム、亜塩素酸カリウム等の亜塩素酸塩に塩酸、硫酸等の無機酸を加えることにより発生させることが出来る。
また、上記二酸化塩素は亜塩素酸を安定化剤により安定化させた安定化二酸化塩素剤から発生させても良い。
ここで、安定化剤とはNaCO・3H、NaHCO及びNaBO等を挙げることができる。
このような安定化二酸化塩素剤は助川化学(株)より提供されている。
更に、上記二酸化塩素は上記二酸化塩素剤を有機酸類、過酸化水素及びアルコール類から選択される活性化剤により二酸化塩素の発生を活性化した二酸化塩素から発生させても良い。ここで、上記有機酸類とは、例えばクエン酸等を代表例として挙げることが出来る。また、上記アルコール類としては、例えばエタノールを代表として挙げることが出来る。
このような活性化された活性化二酸化塩素も、また助川化学(株)より提供されている。
上記賦活剤MKは有機系塩素殺菌剤として、例えばイソシアヌル酸、無機系塩素殺菌剤として、例えば次亜塩素酸或いはその塩類、代表例として次亜塩素酸ソーダ、次亜塩素酸カルシウムを挙げることが出来る。次亜塩素酸及びその塩類は次亜塩素酸発生用装置より食塩水電気分解で得られる次亜塩素酸イオン等の機能水をも含む。
上記活性持続剤SXは、VIII族元素鉄族の2価イオン、例えば塩化第一鉄、硫酸第一鉄あるいは硫酸第一コバルト或いは塩酸第一コバルトの何れからなる水溶液あるいは上記化合物を混合しても良い。
上記新規殺菌剤組成液は浴用水のレジオネラ属菌、大腸菌(群)、一般細菌の除菌・殺菌作用に、浴用水のpH値に殆ど影響を受けず、又その有効性は入浴者による浴用水の汚染にも関係しない。
本発明において、二酸化塩素の好ましい濃度は0.5ppm〜20ppmで、好ましくは0.5ppm〜10ppm、更に好ましくは1.0ppm〜5.0ppmである。
一方、本発明における賦活剤MK及び活性持続剤SXの好ましい添加濃度は0.01ppm〜1.0ppmで、より好ましくは0.1ppm〜0.7ppm、更に好ましくは0.2ppm〜0.5ppmである。
新規殺菌剤組成の添加方法は、例えば1週間循環使用する24時間風呂の白湯浴用水では換水初日に同時に3薬剤を添加してもよいが、更に好ましくは賦活剤MKを毎日0.2ppmになるよう添加する方法が一番好ましい。
以上の事実より、本発明は二酸化塩素を主薬とした新規殺菌組成剤で、浴用水のレジオネラ属菌、大腸菌(群)及び一般細菌に対して強力な除菌・殺菌作用を呈し、風呂浴用水のみならず、人工環境水、給湯水、冷却用塔水、加湿器等の使用水の殺菌・消毒に提供しようとするものである。
以下の具体的な実験例、対照例、比較例、実施例によって本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれによって限定されるものではない。
対照例1
24時間循環風呂の1週間の微生物汚染状況結果を図1に示す。
該風呂は約10tの施設風呂で浴槽水(42℃)を循環し、循環工程中の集毛器、砂濾過を経由し、熱交換器で加温して元の浴槽へ循環している。濾過能力は法定規格内である。
使用状況を詳しく述べると、1日に約40〜60名が入浴し、土曜日の午後に完全排水し、月曜日午前中に新たに水道水を注入する完全換水システムをとっている。
猶、毎日の入浴時間は午後2:00〜5:00として、5時以後は循環並びに加温操作を行っていない。
図1に示すように、施設浴槽は換水を行った初日(月曜日)には一般細菌、5×10cfu/ml,レジオネラ属菌6×10cfu/mlが検出され、該施設風呂の設備は大量の一般細菌、レジオネラ属菌により微生物汚染が進んでおり、すでに配管はじめ附属設備は微生物(生物)膜により汚染された状況下にある。
比較例1
0037と同じ条件下で注水初日に二酸化塩素5.0ppmになるように添加し二酸化塩素の殺菌効力及びその殺菌効果について検討した。その結果を図2に示す。
図2に示すように、初日に二酸化塩素を5.0ppmを添加しても、次日から一般細菌、レジオネラ属菌及び大腸菌(群)の増加が認められ、二酸化塩素の効力はこの条件下では認められない。
実験例1
小型閉鎖系循環風呂(実験スケール)における賦活剤の種類による殺菌の増強作用について、以下のとおり検討した。公設施設浴用水よりメンブランフィルターで集菌、分離をした無菌水を充分に洗菌後、滅菌精製水に懸濁(白湯に懸濁し1.0x10cfu/ml)し、これを浴槽分離菌とした。定量ポンプで無菌的に循環(3.0ml/min)した循環浴槽水に、上記菌懸湯液を接種し(懸湯液2.0ml/無菌浴槽水200ml)42℃で循環し、24時間後の菌数を検討した。この小型閉鎖系循環風呂で表1に示す薬剤を無菌的に注入しおよび試験検体を無菌的に採取した。その結果を表1に示す。
Figure 2005254223
表1に示すように、二酸化塩素と次亜塩素酸ソーダとの間に著しい相乗殺菌効果が見られ、初発菌数5.3x10cfu/mlが完全に消失した。
図3は、二酸化塩素4.0ppm及び次亜塩素酸ソーダ0.4ppmを初日添加した相乗効果を5日間の生育菌数の変動を求めた。猶、対照例として二酸化塩素及び次亜塩素酸ソーダ単独による殺菌活性を求めた。
この結果、塩素系殺菌剤に二酸化塩素併用することにより浴槽細菌に対して相乗的殺菌効果が認められ、このように有効性及び使用の簡易性から次亜塩素酸ソーダを賦活剤MKとして選択した。
実験例2
浴槽分離菌に対する二酸化塩素の殺菌・除菌作用における賦活剤MKの相乗効果について賦活剤MKの濃度について検討した。その結果、図4に示すように0.2ppm以上で著しい殺菌相乗効果を認めた。
実験例3
二酸化塩素と賦活剤MKの併用による殺菌相乗効果を更に持続させるため活性剤持続剤の検討を行った。図6に示すように、塩化及び硫酸第一価鉄塩化及び硫酸第一価鉄FeCl、FeSO及び塩化第一価コバルトCoClで殺菌効力の持続性を認めた。
0039で記述した方法で浴槽水分離菌株に対する殺菌効力の有効期間について経時的に測定した結果、図6に示すように、塩化及び硫酸第一価鉄FeCl、FeSOに相乗的殺菌効力に対する持続性が認め、FeSOを活性保持剤SXとした。
この活性持続剤SXの濃度と活性保持効果について図6に示す。
実験例4
二酸化塩素、賦活剤MK及び活性持続剤3成分のコンビネーション実験例4の結果を図7に示す。
この図に示すように、三剤併用により浴槽分離細菌に対して著しい殺菌作用を認めた。
実験例5
浴槽分離細菌に対する各薬剤及びその組合せによる最小致死濃度(MBC)の測定結果を表2に示す。
Figure 2005254223
この結果、二酸化塩素、賦活剤MK及び活性持続剤SXの併用により、その最小致死濃度は二酸化塩素は0.16ppm、賦活剤はMK0.02ppm及び活性持続剤SXは0.02ppm以下の併用であり、二酸化塩素単独では60ppm、賦活剤単独で0.44ppm及び活性持続剤単独では>7.5ppmで、三剤併用により20〜400倍の殺菌活性の増強が本実験結果より認められた。
実験例6
0039で記述した小型循環風呂で新規殺菌剤組成の除菌・殺菌作用に対する有効な薬剤投入条件について検討した。図8に示すように除菌・殺菌に対する投入方法は換水初日に二酸化塩素は5.0ppm、賦活剤MKは0.4ppm及び活性持続剤SXはは0.4ppmを投入し、更に賦活剤MKは0.4ppmのみを日次追加添加するのが最も好ましい事を見出した。
公設施設風呂(浴槽約10t)の浴用水に対する新規殺菌組成による除菌・殺菌作用について検討した。
該公設施設風呂は1日約40〜60名の入浴者で、月曜日に換水する24時間循環で1週間連続使用している。
換水初日に二酸化塩素が5.0ppm、賦活剤が0.4ppm及び活性持続剤が0.4ppmになるよう投入し、次日は賦活剤のみを0.4ppmになるように添加した。
その浴槽中の検出細菌として一般細菌、大腸菌(類)及びレジオネラ属菌の推移について検討した。
浴槽水中の一般細菌の推移を図9に示す。検出された菌数は多数の人達が入浴するにも拘わらず約5.0×10cfu/mlであり、又その分離菌を検討したところ殆ど芽胞菌であった。猶、その際の比較例2の菌数は約1.0×10cfu/mlの菌数であった。
一方、レジオネラ属菌及び大腸菌は浴槽中から全く検出されず(図10、図11)、これら新規殺菌薬剤組成液の投入により該浴槽水中のレジオネラ属菌や大腸菌(群)は完全に除菌・殺菌されることを認めた。
実験例7
新規殺菌剤組成液によるヒト皮膚に対する刺激性試験を表3に示す。
Figure 2005254223
Figure 2005254223
二酸化塩素400ppm、賦活剤MK(0.2、2.0、20ppm)、活性持続剤SX(0.2、2.0、20ppm)からなる含浸液のヒト皮膚に対する刺激試験を単回貼付(実施例2〜4)で検討し、その際の対照例として水を用いた(対照例2)。更に、一週間の累積貼付試験(実施例5〜6)及びその対照例として水を用いて(対照例3)検討した。評価方法は日皮学会標準法に準拠した。
この結果を表3に示す。二酸化塩素400ppm、賦活剤MK20ppm活性持続剤SX20ppmからなる含浸液の1週間累積貼付(実施例6)でも、ヒトの年齢差に係らず、対照例と比較して全く変化は認められず、この含浸液が安全なものであることを確認した。
浴用水の微生物、特に肺炎の起因菌であるレジオネラ属菌の除菌・殺菌方法として塩素系消毒剤添加法、銀イオン殺菌法、オゾン殺菌法、紫外線殺菌法及び上記殺菌法を併用する方法が試みられているが、好ましい除菌・殺菌効果が認められていない。
行政当局では浴用水の除菌・殺菌には塩素系消毒剤が第1次選択薬剤として指導されているが,次亜塩素酸ソーダは概ね浴槽や配湯管、砂濾過機に形成しているバイオフイルム(生体膜)に内在し、そこに棲息するレジオネラ属菌に対しては殆ど殺菌効力を示さない。次亜塩素酸ソーダは浴槽水のpHに著しく影響を受け多量の有機物の共存下ではその殺菌力は相殺され殆ど殺菌力を示さない。更には発癌物質であるトリハロメタンの副成、臭気、ヒト皮膚に対する刺激性が認められ、上述したように次亜塩素酸ソーダの規定使用濃度では殆ど殺菌効果が認められないのが一般的である。
本願明細書に記載する二酸化塩素を主成分とする新規殺菌液組成は配管、浴槽、濾過装置内壁の生体膜(バイオフイルム)の剥離と浮遊したレジオネラ属菌に対して強烈な除菌・殺菌作用をもたらし、管理された状況下ではヒトの皮膚に対する刺激性、臭気及び副生する物質による副作用は全く認められず、しかも除菌・殺菌効力の持続効果をもたらし、循環式風呂の衛生管理面に大いなる福音をもたらすものである。
浴槽水中の微生物の推移を示したものである。(対照例 1) 浴槽水中における二酸化塩素処理後の一般細菌、レジオネラ属菌数及びpH、二酸化塩素残留濃度の推移を示したものである。(比較例1) 閉鎖系浴槽水中での薬剤添加による一般細菌の推移を示したものである。(実験例1) 二酸化塩素の殺菌作用に対する賦活剤MKの濃度による影響を示したものである。(実験例2) 鉄イオン類およびコバルトイオンの影響を示したものである。(実験例3) 二酸化塩素の殺菌・除菌効果に対する活性持続剤の濃度による影響を示したものである。(実験例3) 二酸化塩素、賦活剤MK及び活性持続剤SXとの組合せ実験の結果を示したものである。(実験例4) 循環型小型浴槽における三剤併用による殺菌・除菌効力の確認結果である。(実験例6) 二酸化塩素を主体にした新除菌システムによる浴槽水の除菌の説明である。(実施例1) 二酸化塩素を主体にした新除菌システムによる浴槽水のレジオネラ属菌の除菌を説明したものである。(実施例1) 二酸化塩素を主体にした新除菌システムによる浴槽水の大腸菌(群)の除菌を説明したものである。(実施例1)

Claims (10)

  1. 二酸化塩素を含有する二酸化塩素剤を主成分とする製品及び二酸化塩素を活性化させるための賦活剤或いは二酸化塩素の活性を維持するための活性持続剤の併用を特徴とする製品による浴用水の除菌・殺菌法。
  2. 前記二酸化塩素剤は、溶存二酸化塩素ガス水溶液、亜塩素酸及びその塩及び安定化あるいは活性化された二酸化塩素を含有することを特徴とする請求項1に記載する浴用水の除菌・殺菌方法。
  3. 前記賦活剤は無機系塩素殺菌剤として次亜塩素酸及びその塩からなることを特徴とし、請求項1〜3何れかに記載する浴用水の殺菌・除菌法。
  4. 前記活性持続剤はVIII族に属する第2価金属、Fe2+及びCo2+の硫酸塩及び塩酸塩を特徴とし、請求項1〜3何れかに記載する浴用水の殺菌・除菌法。
  5. 前記安定化二酸化塩素は亜塩素酸及びその塩をNaCO・3H、NaHCO及びNaBOからなる群から選択される安定化剤により安定化された安定化二酸化塩素剤から生成することを特徴とする請求項1〜4何れかに記載する浴用水の殺菌・除菌法。
  6. 前記活性化二酸化塩素は、前記二酸化塩素剤を有機酸類、鉱物酸類及び過酸化水素及びアルコール類から選択される活性剤により、二酸化塩素の発生を活性化した二酸化塩素剤から発生することを特徴とする請求項1〜5何れかに記載する浴用水の殺菌・除菌法。
  7. 前記二酸化塩素剤における前記二酸化塩素の使用濃度は1.0ppm〜500ppmである請求項1〜6の何れかに記載する浴用水の殺菌・除菌法。
  8. 前記賦活剤及び活性持続剤の使用濃度は請求項7に記載する二酸化塩素濃度に対して0.05ppm〜10ppmで、前記二酸化塩素と同時併用した″三位一体″で有効性を現すことを特徴とする請求項1〜7何れかに記載する浴用水の殺菌・除菌法。
  9. 前記浴用水は浴用水の循環濾過ラインを有する循環式浴槽水及び換水処理浴槽水ならびに温泉浴槽水を包含する事を特徴とする。
  10. 換水処理後、前記二酸化塩素、賦活剤及び活性持続剤を同時に投入あるいは賦活剤を日次的に投入する事を特徴とする請求項1〜8何れかに記載する殺菌・除菌法。
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