JP2005252957A - 電子透かし埋め込み方法、電子透かし検出方法、電子透かし埋め込み装置、電子透かし検出装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 映像の各フレーム毎に設定される拡散符号からなる拡散パターンに基き拡散された電子透かし情報を映像信号に埋め込むようにする。
また、映像に対する電子透かし情報の埋め込み時と同一の各フレーム毎に設定された拡散符号からなる拡散パターンに基き映像信号に埋め込まれた電子透かし情報の逆拡散を行い、映像に埋め込まれた電子透かし情報を検出するようにする
【選択図】 図1
Description
また、映像に対する電子透かし情報の埋め込み時と同一の各フレーム毎に設定された拡散符号からなる拡散パターンに基き映像信号に埋め込まれた電子透かし情報の逆拡散を行い、映像に埋め込まれた電子透かし情報を検出するようにしたものである。
図1はこの発明の実施の形態における電子透かし埋め込み装置を示すブロック図である。
図において、11は電子透かし埋め込み装置である。電子透かし埋め込み装置11は、時間方向拡散符号発生部12、アドレス発生部13、ブロック化部14、情報埋め込み部15、ビット発生部16、ブロック解除部17、第1の積算手段100、第2の積算手段101から構成される。
以下の説明では、映像に埋め込む電子透かし情報は、所定のビット数のビット列からなるデジタル情報であって、ここではビット数N(Nは正の整数)であるものとする。
まず、電子透かし情報の埋め込み対象である入力映像を電子透かし埋め込み装置11に入力する。なお、入力映像はオリジナルの映像から抽出した各フレーム毎の低域成分の信号としてもよい。
この拡散符号は、固定的な拡散符号列を使っても良いし、あるいはセキュリティを考慮して、たとえば+1および−1を出力する乱数の種として秘密の値を用いて拡散符号列を発生させてもよい。
たとえば、簡単のため入力映像が2×2画素の大きさのフレーム列から構成され、あるフレームの画素値が走査順に10、200、50、35であり、当該フレームに対応する拡散符号が−1であるとする。このとき、当該フレームと当該拡散符号を積算した結果の画素値は走査順に−10、−200、−50、−35となる。以後、積算された結果のフレームを「拡散フレーム」と呼ぶ。この各拡散フレームは、ブロック化部14に入力される。
なお、上記領域としては、隣接する画素の集まりとしてもよいし、離れた画素をランダムに抽出した集まりとしてもよい。
以上の実施形態1では、+1および−1からなる時間方向の拡散符号列を発生させ、入力映像を構成する各フレームごとに当該拡散符号列の1つ1つを順番に対応させ、フレームを構成する各画素値に対してその符号を積算して拡散フレームを生成し、当該拡散フレームに電子透かし情報を埋め込み後、先に積算したものと同一の時間方向の拡散符号列を再度付加することによって電子透かしを埋め込んだ情報を画像信号に戻す処理を実行するようにしたものであるが、次に時間方向の拡散符号列に加え、空間方向の拡散符号列も利用する場合の実施形態を示す。
図4は、このような場合の電子透かしの埋め込み装置を示すブロック図であり、図1において説明した構成に、空間方向拡散符号発生部41、および第3の積算部400、第4の積算部401を追加したものである。
実施の形態1と同様、時間方向拡散符号発生部12において、+1および−1からなる拡散符号列を発生させ、入力映像を構成する各フレームごとに当該拡散符号列の1つ1つを順番に対応させ、フレームを構成する各画素値に対してその符号を積算する。
たとえば、簡単のため入力映像が2×2画素の大きさのフレーム列から構成され、あるフレームの画素値が走査順に10、200、50、35であり、当該フレームに対応する拡散符号が−1であるとする。このとき、当該フレームと当該拡散符号を積算した結果の画素値は走査順に−10、−200、−50、−35となる。以後、積算された結果のフレームを「時間方向拡散フレーム」と呼ぶ。
図5に複数の空間方向拡散符号列の組み合わせによって最終的に空間方向拡散符号発生部12において発生させる空間方向拡散符号列の例を示す。図5において、51は+1と−1とを画素ごとに交互に設定した空間方向拡散符号列1であり、52は2×2画素単位で+1と−1とを交互に設定した空間方向拡散符号列2であり、53は空間方向拡散符号列1と空間方向拡散符号列2とを組み合わせて生成した最終的な空間方向拡散符号列である。
図6において、61は+1と−1とを画素ごとに固定的に交互に設定した空間方向拡散符号列1であり、62は2×2画素単位で+1と−1とを交互にランダムに設定した空間方向拡散符号列3であり、63は空間方向拡散符号列1と空間方向拡散符号列3とを組み合わせて生成した最終的な空間方向拡散符号列である。
ブロック化部14では、アドレス発生部13から入力された画素位置に関する情報に基づいて、電子透かしのビット数に応じたN個の画素値集合(ブロック)を抽出する。
また、上述したアドレス発生部13が、ブロック化部14によってブロック化される画素値集合に含まれる画素値の位置が一様に分布するように画素位置に関するアドレス情報を発生するように構成しても良い。このとき、画像上で一様に画素が分布していさえすれば、ランダムに画素が配置されていても、画素が規則的な配列をなしていてもよい。
情報埋め込み部15では、ビット発生部16から入力された電子透かし情報のビットごとのデジタル値(埋め込み情報)に応じて、対応するブロック内の各画素値をあらかじめ決められた変位だけ加算あるいは減算する。ブロック解除部11は、電子透かしを埋め込んだ情報を画像信号に戻す処理を実行し、電子透かし埋め込み済みの空間・時間拡散フレーム列として出力する。
たとえば、簡単のため入力映像が2×2画素の大きさのフレーム列から構成されている場合、ある電子透かし情報埋め込み済みの空間・時間拡散フレームの画素値が走査順に−9、+201、−49、+36であり、当該電子透かし埋め込み済み空間・時間フレームの各画素に対応する空間方向拡散符号がそれぞれ+1、−1、+1、−1、であるとする。このとき、当該電子透かし埋め込み済み空間・時間拡散フレームと当該空間拡散符号を積算した結果の画素値は走査順に−9、−201、−49、−36となる。積算した結果のフレーム列を「電子透かし埋め込み後時間拡散フレーム列」と呼ぶことにする。
上記の例では、ある電子透かし埋め込み後時間拡散フレームの画素値が走査順に−9、−201、−49、−36であり、これに対応する入力映像を構成する各フレームごとに対応させて積算したものと同一の時間方向拡散符号が−1であるので、当該電子透かし埋め込み後時間拡散フレームと当該時間方向拡散符号を積算した結果の画素値は走査順に9、201、49、36となる。
つまり、電子透かし埋め込みプログラムをコンピュータに実行させて図1や図4に示す各構成要素として機能させることにより、本発明による電子透かし埋め込みを実行することができるものである。
次に、電子透かしの検出について説明する。図7はこの発明の実施の形態における電子透かし検出装置を示すブロック図である。
図7において、71は電子透かし検出装置である。電子透かし検出装置71は、時間方向拡散符号発生部72、アドレス発生部73、フレーム積分部74、ブロック化部75、検出部76、第5の積算部700から構成される。
以下の説明では、検出する電子透かし情報は、所定のビット数のビット列からなるデジタル情報であって、ここではビット数N(Nは正の整数)であるものとする。
まず、電子透かし情報の検出対象である入力映像を電子透かし検出装置71に入力する。なお、電子透かし情報の埋め込みがオリジナルの映像から抽出した低域成分映像に対して行われた場合、低域成分映像を入力映像としてもよい。
この拡散符号は、固定的な拡散符号列を使っても良いし、あるいはセキュリティを考慮して、たとえば+1および−1を出力する乱数の種として秘密の値を用いて拡散符号列を発生させてもよい。
たとえば、簡単のため入力映像が2×2画素の大きさのフレーム列から構成され、あるフレームの画素値が走査順に10、200、50、35であり、当該フレームに対応する拡散符号が−1であるとする。このとき、当該フレームと当該拡散符号を積算した結果の画素値は走査順に−10、−200、−50、−35となる。以後、積算された結果のフレーム列を「拡散フレーム列」と呼ぶ。拡散フレーム列はフレーム積分部74に入力される。
ここで、フレーム積分時にフレーム積分対象となっている拡散フレームに対応する拡散パターンの正負の符号数が一致しない場合に、符号数が一致するまでフレーム積分数を動的に増加させるようにしてもよい。
このとき、増加させるフレーム積分数の上限を定め、上限に達したときにはフレーム積分を打ち切るようにしてもよい。
また、フレーム積分時にフレーム積分対象となっている拡散フレームに対応する拡散パターンの正負の符号数が一致しない場合に、符号数が一致するまでフレーム積分数を動的に減少させるようにしてもよい。
図8に時間方向拡散符号列を使ったときのフレーム積分の実施例を示す。図8において、81は電子透かし検出装置71に入力された入力映像のフレーム列、82は時間方向拡散符号発生部72において生成された拡散符号列、83は入力映像を構成する各フレームごとに当該拡散符号列の1つ1つを順番に対応させてフレームを構成する各画素値に対してその符号を積算した結果得られた拡散フレーム列、84は拡散フレーム内の同じ位置にある画素の値を足し合わせた結果得られたフレーム積分画像である。
ここで、ブロック内の画素値集合の分布の統計的な性質から検出情報の信頼度を計算し、信頼度が低い場合はあらかじめ定めた信頼度に至るまでフレーム積分数を増加させるために、フレーム積分部74に増加させたフレーム積分数を改めて指定して処理を戻しても良い。
このとき、増加させるフレーム積分数の上限を定め、上限に達したときにはフレーム積分を打ち切るようにしてもよい。
また、ブロック内の画素値集合の分布の統計的な性質から検出情報の信頼度を計算し、信頼度が低い場合はあらかじめ定めた信頼度に至るまでフレーム積分数を減少させるために、フレーム積分部74に減少させたフレーム積分数を改めて指定して処理を戻しても良い。
信頼度として、たとえば画素値の分散を用いることができる。すなわち、分散があらかじめ定めた値よりも小さい場合には検出に必要な信頼度を満たしていると判断し、分散があらかじめ定めた値以上の場合には検出に必要な信頼度を満たしていないと判断する。分散の変わりに標準偏差を使ってもよい。検出部76では検出結果を出力する。
以上の実施の形態3では、+1および−1からなる拡散符号列を発生させ、入力映像を構成する各フレームごとに当該拡散符号列の1つ1つを順番に対応させ、フレームを構成する各画素値に対してその符号を積算して拡散フレーム列を生成し、当該拡散フレーム列から指定された数だけ隣接フレームを抽出し、抽出したすべての拡散フレーム内の同じ位置にある画素の値を足し合わせて1枚のフレーム積分画像を生成し、当該フレーム積分画像から埋め込み時と同一の画素位置に関する情報に基づいて、電子透かしのビット数に応じたN個の画素値集合(ブロック)を抽出し、抽出した当該ブロック内の画素値の統計値を調べ、埋め込まれているビットの種類を判断するようにしたものであるが、次に時間方向の拡散符号列に加え、空間方向の拡散符号列も利用する場合の実施形態を示す。
図9は、このような場合の電子透かし検出装置を示すブロック図であり、図7において説明した構成に、空間方向拡散符号発生部91および第6の積算部900を追加したものである。
実施の形態3と同様、時間方向拡散符号発生部72において、+1および−1からなる拡散符号列を発生させ、入力映像を構成する各フレームごとに当該拡散符号列の1つ1つを順番に対応させ、フレームを構成する各画素値に対してその符号を積算する。
たとえば、簡単のため入力映像が2×2画素の大きさのフレーム列から構成され、あるフレームの画素値が走査順に10、200、50、35であり、当該フレームに対応する拡散符号が−1であるとする。このとき、当該フレームと当該拡散符号を積算した結果の画素値は走査順に−10、−200、−50、−35となる。以後、積算された結果のフレーム列を「時間方向拡散フレーム列」と呼ぶ。
上述した図5に複数の空間方向拡散符号列の組み合わせによって最終的に空間方向拡散符号発生部12において発生させる空間方向拡散符号列の例を示す。
また、空間方向拡散符号列として固定的な拡散符号列を使っても良いし、あるいはセキュリティを考慮して、たとえば+1および−1を出力する乱数の種として秘密の値を用いて拡散符号列を発生させてもよい。
上述した図6に2つの空間方向拡散符号列の組み合わせによって最終的に空間方向拡散符号発生部12において発生させるときに、そのうちの1つの空間方向拡散符号列が+1および−1を出力する乱数の種として秘密の値を用いて発生させた拡散符号列である場合の例を示す。
ここで、フレーム積分時にフレーム積分対象となっている空間・時間方向拡散フレームに対応する時間方向拡散パターンの正負の符号数が一致しない場合に、符号数が一致するまでフレーム積分数を動的に増加させるようにしてもよい。
このとき、増加させるフレーム積分数の上限を定め、上限に達したときにはフレーム積分を打ち切るようにしてもよい。また、フレーム積分時にフレーム積分対象となっている空間・時間方向拡散フレームに対応する時間方向拡散パターンの正負の符号数が一致しない場合に、符号数が一致するまでフレーム積分数を動的に減少させるようにしてもよい。
図10に空間方向拡散パターンを適用したときのフレーム積分の実施例を示す。図10において、81は電子透かし検出装置71に入力された入力映像のフレーム列、1001は空間方向拡散符号発生部91において生成された空間方向拡散符号列、82は時間方向拡散符号発生部72において生成された拡散符号列、1002は入力映像を構成する各フレームごとに時間方向拡散符号列および空間方向拡散符号列の1つ1つを順番に対応させてフレームを構成する各画素値に対してその符号を積算した結果得られた空間・時間方向拡散フレーム列、1003は空間・時間方向拡散フレーム内の同じ位置にある画素の値を足し合わせた結果得られたフレーム積分画像である。
このとき、増加させるフレーム積分数の上限を定め、上限に達したときにはフレーム積分を打ち切るようにしてもよい。また、ブロック内の画素値集合の分布の統計的な性質から検出情報の信頼度を計算し、信頼度が低い場合はあらかじめ定めた信頼度に至るまでフレーム積分数を減少させるために、フレーム積分部74に減少させたフレーム積分数を改めて指定して処理を戻しても良い。信頼度として、たとえば画素値の分散を用いることができる。すなわち、分散があらかじめ定めた値よりも小さい場合には検出に必要な信頼度を満たしていると判断し、分散があらかじめ定めた値以上の場合には検出に必要な信頼度を満たしていないと判断する。分散の変わりに標準偏差を使ってもよい。検出部76では検出結果を出力する。
つまり、電子透かし検出プログラムをコンピュータに実行させて図7や図9に示す各構成要素として機能させることにより、本発明による電子透かし埋め込みを実行することができるものである。
12 時間方向拡散符号発生部
13 アドレス発生部
14 ブロック化部
15 情報埋め込み部
16 ビット発生部
17 ブロック解除部
21 入力映像を構成する各フレーム
22 入力映像を構成する各フレームに対応した拡散符号
31 拡散符号列
41 空間方向拡散符号発生部
51 空間方向拡散符号列
52 空間方向拡散符号列
53 空間方向拡散符号列
61 空間方向拡散符号列
62 空間方向拡散符号列
63 空間方向拡散符号列
71 電子透かし検出装置
72 時間方向拡散符号発生部
73 アドレス発生部
74 フレーム積分部
75 ブロック化部
76 検出部
81 入力映像のフレーム列
82 拡散符号列
83 拡散フレーム列
84 フレーム積分画像
91 空間方向拡散符号発生部
100 第1の積算部
101 第2の積算部
400 第3の積算部
401 第4の積算部
700 第5の積算部
900 第6の積算部
1001 空間方向拡散符号列
1002 空間・時間方向拡散フレーム列
1003 フレーム積分画像
Claims (20)
- 映像の各フレーム毎に設定される拡散符号からなる拡散パターンに基き拡散された電子透かし情報を映像信号に埋め込むことを特徴とする電子透かし埋め込み方法。
- 上記映像の各フレームに対応する映像信号に対し、上記電子透かし情報に対する拡散処理に対応した演算処理を行う演算ステップと、
この演算が行われた各フレームにおいて電子透かし情報を埋め込む画素位置を決定する画素位置決定ステップと、
この決定した画素位置に対応する上記フレームの画素値を上記電子透かし情報に応じて変更する画素値変更ステップと、
この画素値変更ステップにより上記画素位置の画素値が変更されたフレームに対し上記拡散パターンに基き拡散処理を行う拡散ステップとを備えたことを特徴とする請求項1記載の電子透かし埋め込み方法。 - 映像の各フレーム毎に設定される拡散符号からなる拡散パターンに基き電子透かし情報を拡散する拡散ステップと、
この拡散された電子透かし情報を埋め込む上記フレーム上の画素位置を決定する画素位置決定ステップと、
この決定した画素位置に対応する上記フレームの画素値を上記拡散された電子透かし情報に応じて変更する画素値変更ステップとを備えたことを特徴とする請求項1記載の電子透かし埋め込み方法。 - 上記演算ステップとして、各フレーム毎に設定される拡散符号からなる上記拡散パターンを映像の各フレームの画素値に積算する第1の積算ステップを備え、
この第1の積算ステップにより積算が行われた各フレームにおいて電子透かし情報を埋め込む画素位置を決定する画素位置決定ステップと、
この決定した画素位置に対応する上記フレームの画素値を上記電子透かし情報に応じて変更する画素値変更ステップと、
上記拡散ステップとして、この画素値変更ステップにより上記画素位置の画素値が変更されたフレームに対し上記拡散パターンを積算する第2の積算ステップとを備えたことを特徴とする請求項1記載の電子透かし埋め込み方法。 - 秘密の生成鍵を使って上記拡散パターンを生成することを特徴とする請求項1ないし4いずれかに記載の電子透かし埋め込み方法。
- 上記拡散パターンとして、フレームごとおよびフレーム内の各領域において異なる拡散パターンとなるように、時間方向の拡散パターンと空間方向の拡散パターンとを組み合わせることによって、最終的に映像信号に付加する拡散パターンを決定することを特徴とする請求項1ないし5いずれかに記載の電子透かし埋め込み方法。
- 時間方向の拡散パターンとして、奇数フレームに対応する拡散パターンを生成するとともに、偶数フレームに対応する拡散パターンは隣接する奇数フレームと逆の符号をもつ拡散パターンとすることにより、拡散パターン中の符号の偏りが生じないようにすることを特徴とする請求項1ないし6いずれかに記載の電子透かし埋め込み方法。
- 映像に対する電子透かし情報の埋め込み時と同一の、各フレーム毎に設定された拡散符号からなる拡散パターンに基き映像信号に埋め込まれた電子透かし情報の逆拡散を行い、映像に埋め込まれた電子透かし情報を検出することを特徴とする電子透かし検出方法。
- 映像に対する電子透かし情報の埋め込み時と同一の、各フレーム毎に設定された拡散符号からなる上記拡散パターンに基き、各フレームに対応する拡散符号を対応する映像信号のフレームの各画素値に積算するステップと、
この積算した上記フレームについて隣接フレームを指定フレーム数だけフレーム積分する積分ステップと、
この積分した結果のフレームにおいて電子透かし情報を検出する上記フレーム上の画素位置を決定する画素位置決定ステップと、
この決定された画素位置の画素値集合の分布のずれに対応する電子透かし情報を検出する検出ステップとを備えたことを特徴とする電子透かし検出方法。 - 秘密の生成鍵を使って埋め込み時と同一の拡散パターンを生成することを特徴とする請求項8ないし9いずれかに記載の電子透かし検出方法。
- 上記拡散パターンとして、フレームごとおよびフレーム内の各領域において異なる拡散パターンとなるように、埋め込み時と同一の時間方向の拡散パターンと空間方向の拡散パターンとを組み合わせることによって、最終的に映像信号に付加する拡散パターンを決定することを特徴とする請求項8ないし10いずれかに記載の電子透かし検出方法。
- 抽出した画素値集合の分布の統計的な性質から抽出情報の信頼度を計算し、信頼度が低い場合はあらかじめ定めた信頼度に至るまでフレーム積分数を動的に増加させることを特徴とする請求項9記載の電子透かし検出方法。
- 抽出した画素値集合の分布の統計的な性質から抽出情報の信頼度を計算し、信頼度が低い場合はあらかじめ定めた信頼度に至るまでフレーム積分数を動的に減少させることを特徴とする請求項9記載の電子透かし検出方法。
- フレーム積分時に当該フレームに対応する拡散パターンの符号数が一致しない場合に、符号数が一致するまでフレーム積分数を動的に増加させることを特徴とした、請求項9記載の電子透かし検出方法。
- フレーム積分数を動的に増加させるとき、あらかじめ定めた上限数に至った場合はフレーム積分を打ち切ることを特徴とする請求項12ないし14いずれかに記載の電子透かし検出方法。
- フレーム積分時に当該フレームに対応する拡散パターンの符号数が一致しない場合に、符号数が一致するまでフレーム積分数を動的に減少させることを特徴とする請求項9に記載の電子透かし検出方法。
- 映像の各フレーム毎に設定される拡散符号からなる拡散パターンに基き拡散された電子透かし情報を映像信号に埋め込むことを特徴とする電子透かし埋め込み装置。
- 各フレーム毎に設定される拡散符号からなる上記拡散パターンを映像の各フレームの画素値に積算する第1の積算部と、
この第1の積算部により積算が行われた各フレームにおいて電子透かし情報を埋め込む画素位置を決定する画素位置決定部と、
この決定した画素位置に対応する上記フレームの画素値を上記電子透かし情報に応じて変更する画素値変更部と、
この画素値変更部により上記画素位置の画素値が変更されたフレームに対し上記拡散パターンを積算する第2の積算部とを備えたことを特徴とする請求項17記載の電子透かし埋め込み装置。 - 映像に対する電子透かし情報の埋め込み時と同一の、各フレーム毎に設定された拡散符号からなる拡散パターンに基き電子透かし情報の逆拡散を行い、映像に埋め込まれた電子透かし情報を検出することを特徴とする電子透かし検出装置。
- 映像に対する電子透かし情報の埋め込み時と同一の、各フレーム毎に設定された拡散符号からなる上記拡散パターンに基き、各フレームに対応する拡散符号を対応するフレームの各画素値に積算する積算部と、
この積算した上記フレームについて隣接フレームを指定フレーム数だけフレーム積分する積分部と、
この積分した結果のフレームにおいて電子透かし情報を検出する上記フレーム上の画素位置を決定する画素位置決定部と、
この決定された画素位置の画素値集合の分布のずれに対応する電子透かし情報を検出する検出部とを備えたことを特徴とする電子透かし検出装置。
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