JP2005252522A - パケット更新装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 パケット更新処理の内容を柔軟に変更可能とし、多様なプロトコルやパケット形式をサポートして、パケット更新処理の高機能化を図る。
【解決手段】 更新情報テーブルT3は、プロトコル処理部12によって得られたパケット更新情報をテーブル管理する。更新処理内容決定テーブルT4は、上位から任意に変更設定可能で、更新コードC2に対応するパケット更新処理内容をテーブル管理する。更新処理部14は、更新コードC2をキーに更新処理内容決定テーブルT4を検索して、受信パケットの更新処理内容を決定し、パケット識別コードC1をキーに更新情報テーブルT3を検索して、決定した更新処理内容にもとづきパケット更新情報を読み出して受信パケットの更新処理を行い、またはパケット更新情報の更新内容を変更したい場合は、更新コードC2で決定した更新処理内容で直接、更新処理を行う。
【選択図】 図1

Description

本発明はパケット更新装置に関し、特にパケットの更新処理を行うパケット更新装置に関する。
ルータは、異なるネットワーク同士を相互に接続し、ノード同士が通信できるようにパケットのやりとりを可能にするネットワーク機器である。ルータにより、LAN(Local Area Network)とLAN、LANとインターネットなどが接続し、広域のネットワークが構築される。
ルータは、ネットワーク内を伝送するパケットのネットワークプロトコルを認識し、ヘッダ部を解析して、その宛先情報にもとづいて経路を選択する。従来では、対応するプロトコルを限定した安価なルータ(ダイヤルアップルータ等)が広く用いられていた。
一方、近年になって、情報通信ネットワークのマルチメディア化が進むにつれて、1台の装置で様々なプロトコルやパケット形式に対応可能なルータの需要が多くなってきており(プロトコルとは、例えば、TCP(Transmission Control Protocol)やUDP(User Datagram Protocol)などのことであり、パケット形式とは、Ethernet(登録商標)やLLC(Logical Link Control)などが該当する)、高機能のマルチプロトコル・ルータの開発が強く望まれている。
このようなルータでは、多種多様なパケットの伝送を行うために、装置内部ではパケットの更新処理の機能が特に重要となる。また、1つのハードウェアによる更新処理エンジン(以下、更新処理部と呼ぶ)だけでは多様なパケットの更新処理を行うことは困難であるので、ソフトウェア処理を行うプロセッサ部を装置内にさらに設けることで、ハード側の更新処理部では実行しきれない更新処理を、プロセッサ部側でも処理できるようにしている。
図17、図18はパケットの更新処理例を示す図である。図17は更新処理部におけるルーティング処理の更新例を示している。パケット200はL2(レイヤ2)ヘッダ、L3(レイヤ3)ヘッダ、データから構成される。L2ヘッダは、MAC DA(Media Access Control Destination Address)、MAC SA(MAC Source Address)、Frame Typeから構成され、L3ヘッダは、Version、ヘッダ長、TOS(Type Of Service)、Total長、識別番号、Flag、フラグメント・オフセット、TTL(Time To Live)、プロトコル番号、Check-Sum、IP DA、IP SA、Optionから構成される。
このような構成を持つパケットに対し、ルーティング時に更新処理として変更が行われるフィールドは、MAC DA、MAC SA、TTL、Check Sumである。更新処理された後のパケットは、所定の回線へスイッチングされた後にネットワーク側へ送信される。
図18は更新処理部におけるTag削除における更新例を示している。パケット210はL2ヘッダ、L3ヘッダ、データから構成される。L2ヘッダは、MAC DA、MAC SA、Tag識別子、PRI(Primary Rate Interface)、CFI (Canonical Format Identifier)、VLAN ID、Frame Typeから構成される。このような構成を持つパケット210に対し、VLANの更新処理としてTag削除が行われるフィールドは、Tag識別子、PRI、CFI、VLAN IDである。更新処理された後のパケット220は、所定の回線へスイッチングされた後にネットワーク側へ送信される。
図19はプロセッサ宛となった際のフィールド情報の付加例を示す図である。更新処理部だけではハードウェアの更新処理を実行できないときに、パケットをプロセッサ宛とし、更新処理部ではフィールド情報を付加する。パケット230はL2ヘッダ、L3ヘッダ、データから構成される。
このパケット230に対し、プロセッサ宛となったときの更新処理として行う付加には、L2ヘッダに対してあらたに、IPv4-Flag、IPv6-Flag、受信プロトコル、受信パケット形式、プロセッサコード、プロセッサフラグが付加される。更新処理された後のパケット240は、プロセッサ部へ転送され、プロセッサ部で更新処理された後に、所定の回線へスイッチングされてネットワーク側へ送信される。
このように、パケットを構成する各フィールド情報(ヘッダ情報)の変更、削除及びあらたなフィールド情報の追加といった更新処理を行うことで、多様なプロトコルやパケット形式を持つパケットに対してもサポートすることが可能になる。
一方、マルチプロトコルに対応した従来のパケット伝送技術としては、パケットにプロトコル情報を格納する補助フィールドを設け、並列処理プロセッサを用いて、個々のプロトコルに適したプログラムによりパケット処理する技術が提案されている(例えば、特許文献1)。
特開2002−57703号公報(段落番号〔0015〕〜〔0025〕,第1図)
上記で説明したような、ハードウェアによって更新処理の判断・実行を行う更新処理部では、すべてのパケット更新を自身のハードウェアで実行できる場合は図17、図18で示したような処理を行うが、すべてのパケット更新を自身で実行しきれない場合には、プロセッサ部側へも更新処理がまわされることになる。このとき、更新処理部では、図19で上述したようなフィールド情報の付加処理を行って、プロセッサ部側での処理をできるだけ軽減する。
すなわち、パケットの更新処理をプロセッサ部側ですべて実行させるのではなく(図19のパケット240をそのままプロセッサ部へ渡すのではなく)、更新処理部で処理可能な範囲で、ヘッダ部に対してテーブル検索、パケット識別等の処理を行い、その結果得られたフィールド情報をパケット230に付加してパケット240を生成し、これをプロセッサ部へ送信する。
これにより、プロセッサ部においてフィールド情報を取得するためのテーブル検索、パケット識別といった処理が不要となるので、プロセッサ部では、すでに付加されているフィールド情報をもとに、残りの必要な更新処理を即座に進めることが可能になる。
しかし、従来の更新処理部では、更新処理可能なプロトコルやパケット形式は固定的に決まっているので、新しいプロトコルやパケット形式に対応した、あらたなサポートを追加したい場合、それらのサポートに対応したパケット更新に関するフィールド情報の付加処理を行うことができなかった。
この場合、新しいプロトコルやパケット形式を持つパケットは、更新処理部での前処理(フィールド情報の付加処理)が行われずに、プロセッサ部へ直接渡されるので、プロセッサ部において、更新処理部で行ったテーブル検索、パケット識別等の処理が必要となり、プロセッサ部の処理負荷が増大してしまうといった問題があった。
また、1つのルータ装置内では、通常、単一のプロセッサ部と、回線毎に複数の更新処理部とが設けられるが、あらたなサポートを追加するような場合、新しいプロトコルやパケット形式を持つパケットの更新処理は、すべてプロセッサ部へ集中して向かうことになる。このような状態が生じると、プロセッサ部のソフトウェアによって行われる更新処理の負荷が大幅に増大し、処理性能が著しく劣化することになる。
一方、上記の従来技術(特開2002−57703号公報)では、マルチプロセッサによる並列処理を行っているが、本来、ハードウェアで高速処理可能な更新処理に対してもソフトウェアですべて処理されるので処理時間がかかり、伝送速度の低下を引き起こし、最適なパケット更新処理を行っているとはいえない。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、パケット更新処理の内容を柔軟に変更可能とし、多様なプロトコルやパケット形式をサポートして、パケット更新処理の高機能化を図ったパケット更新装置を提供することを目的とする。
本発明では上記課題を解決するために、図1に示すような、パケットの更新処理を行うパケット更新装置10において、パケットの宛先情報を管理し、かつ上位から更新コードC2が設定可能な宛先テーブルT1と、パケットのQoS保証を行うためのフロー情報を管理し、かつ上位から更新コードC2が設定可能なフローテーブルT2と、受信したパケットからプロトコル及びパケット形式に関する情報を識別・抽出し、かつ受信パケットに対応するパケット識別コードC1を生成するパケット識別部12aと、宛先テーブルT1を検索して、受信パケットの宛先を求める宛先解決部12bと、フローテーブルT2を検索して、受信パケットのフローを求めるフロー解決部12cと、パケット識別及びテーブル検索の結果にもとづいて、パケット更新情報を生成し、取得したパケット識別コードC1及び更新コードC2を出力するパケット更新情報生成部12dと、から構成されるプロトコル処理部12と、パケット更新情報をテーブル管理する更新情報テーブルT3と、上位から任意に変更設定可能で、更新コードC2に対応するパケット更新処理内容をテーブル管理する更新処理内容決定テーブルT4と、更新コードC2をキーに更新処理内容決定テーブルT4を検索して、受信パケットの更新処理内容を決定し、パケット識別コードC1をキーに更新情報テーブルT3を検索して、決定した更新処理内容にもとづくパケット更新情報を読み出して受信パケットの更新処理を行い、またはパケット更新情報の更新内容を変更したい場合は、更新コードC2で決定した更新処理内容で直接、受信パケットの更新処理を行う更新処理部14と、を有することを特徴とするパケット更新装置10が提供される。
ここで、宛先テーブルT1は、パケットの送信先である宛先情報をテーブル管理する。フローテーブルT2は、パケットのQoS保証を行うためのフローをテーブル管理する。パケット識別部12aは、受信したパケットからプロトコル及びパケット形式に関する情報を識別・抽出し、受信パケットに対応するパケット識別コードC1を生成する。宛先解決部12bは、宛先検索キーにより、宛先テーブルT1を検索して、受信パケットの宛先を求める。フロー解決部12cは、フロー検索キーにより、フローテーブルT2を検索して、受信パケットのフローを求める。パケット更新情報生成部12dは、パケット識別及びテーブル検索にもとづいて、パケット更新情報を生成する。更新情報テーブルT3は、パケット更新情報をテーブル管理する。更新処理内容決定テーブルT4は、更新コードC2に対応し、上位から任意に変更設定可能なパケット更新処理内容をテーブル管理する。更新処理部14は、更新コードC2をキーに更新処理内容決定テーブルT4を検索して、受信パケットの更新処理内容を決定し、パケット識別コードC1をキーに更新情報テーブルT3を検索して、決定した更新処理内容にもとづきパケット更新情報を読み出して受信パケットの更新処理を行い、またはパケット更新情報の更新内容を変更したい場合は、更新コードC2で決定した更新処理内容で直接、受信パケットの更新処理を行う。
本発明のパケット更新装置は、上位から任意に変更設定可能なパケット更新処理内容をテーブル管理する更新処理内容決定テーブルを有し、プロトコル処理時に取得した更新コードから更新処理内容決定テーブルを検索して、受信パケットの更新処理内容を決定し、決定した更新処理内容にもとづき、更新情報テーブル内のパケット更新情報を読み出し、受信パケットに更新処理を行う。またはパケット更新情報の更新内容を変更したい場合は、更新コードで決定した更新処理内容で直接、受信パケットに更新処理を行う構成とした。これにより、パケット更新処理の内容を柔軟に変更可能とし、多様なプロトコルやパケット形式をサポートして、パケット更新処理の高機能化を図ることが可能になる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1は本発明のパケット更新装置の原理図である。パケット更新装置10は、宛先テーブルT1、フローテーブルT2、更新情報テーブルT3、更新処理内容決定テーブルT4、プロトコル処理部12、更新処理部14から構成され、パケットの更新処理を行う装置である。
パケットの更新処理とは、図17〜図19で上述したように、受信したパケットのヘッダ部に対して、フィールド情報の値を変更・削除したり、あらたなフィールド情報を付加したりして、ヘッダフィールドの情報をあらたな情報に変換する処理のことを意味する。
宛先テーブルT1は、パケットの送信先である宛先情報をテーブル管理する。また、宛先テーブルT1には、上位から更新コード(更新処理時に後述の更新処理内容決定テーブルT4を検索する際に用いるコード)を設定することが可能である。
フローテーブルT2は、パケットのQoS(Quality of Service)保証を行うためのフロー情報を管理する。また、フローテーブルT2に対しても、上位から更新コードを設定することが可能である。
プロトコル処理部12は、パケット識別部12a、宛先解決部12b、フロー解決部12c、パケット更新情報生成部12dから構成される。パケット識別部12aは、受信したパケットからプロトコル及びパケット形式に関する情報を識別・抽出し、かつ受信パケットに一意に対応するパケット識別コードC1を生成する。
宛先解決部12bは、受信パケットをどこに出力するかを知るために、宛先テーブルT1を検索して、受信パケットの宛先情報を求める。また、このとき更新コードが宛先テーブルT1に設定されている場合は、宛先情報に対応する更新コードも求める。
フロー解決部12cは、宛先解決後、パケットのQoS保証に必要なフロー情報を得るために、フローテーブルT2を検索して、受信パケットのフロー情報を求める。また、このとき更新コードがフローテーブルT2に設定されている場合は、フロー情報に対応する更新コードも求める。
パケット更新情報生成部12dは、これらパケット識別及びテーブル検索の結果にもとづいて、パケット更新情報を生成する。また、パケット識別部12aで生成されたパケット識別コードC1と、宛先/フロー解決のいずれかの処理で求められた更新コードC2とを後段の更新処理部14へ出力する。
ここで、更新コードには優先順位が付けられており、優先順位の高い方の更新コードをパケット更新情報生成部12dでは選択して更新処理部14へ出力する。例えば、宛先テーブルT1とフローテーブルT2の両方に更新コードが設定されたとき、宛先/フロー解決時には宛先解決部12b、フロー解決部12cのそれぞれで更新コードが取得され、パケット更新情報生成部12dへ2つの更新コードが送信されることになるが、フローテーブルT2に設定された更新コードの方が、宛先テーブルT1に設定された更新コードよりも優先順位が高いとした場合には、フローテーブルT2側の更新コードを選択し、この更新コードC2の送信を行うことにする。
更新情報テーブルT3は、パケット更新情報生成部12dから送信されたパケット更新情報を受信してテーブル管理する。更新処理内容決定テーブルT4は、上位から任意に変更設定可能で、更新コードC2に一意に対応するパケット更新処理内容をテーブル管理する。
更新処理部14は、更新コードC2をキーに更新処理内容決定テーブルT4を検索して、受信パケットの更新処理内容を決定する。そして、パケット識別コードC1をキーに更新情報テーブルT3を検索して、決定した更新処理内容にもとづきパケット更新情報を読み出して、受信パケットのヘッダフィールドに対して更新処理を行う。
また、このとき、パケット更新情報生成部12dで生成されたパケット更新情報の更新内容を変更したい場合は、更新コードC2で決定した更新処理内容で直接、受信パケットのヘッダフィールドに対して更新処理を行う(パケット更新情報で更新処理をできる場合と、できない場合とで更新処理内容決定テーブルT4のテーブル構成(更新処理内容)は異なるものとなる。詳細は後述する)。
次に本発明のパケット更新装置10を有するルータ装置について説明する。図2、図3はルータ装置の構成を示す図である。ルータ装置100は、ネットワークインタフェース部110−1〜110−n、パケットスイッチ130、プロセッサ部120から構成される。
ネットワークインタフェース部110−1〜110−nは、パケット更新部10aとパケット転送部10bから構成される。パケット更新部10aは、本発明のパケット更新装置10に該当し、図1で上述した構成要素の他に、受信I/F11、パケットバッファ13、送信I/F15を含む。また、パケット転送部10bは、パケットスイッチ130から送信されたパケットを受信して、ネットワーク側へ転送するために必要な制御を施し、ネットワーク側へ処理後のパケットを転送する。
パケット更新部10aに対し、受信I/F11は、ネットワークから送信されてきたパケットの受信インタフェース制御を行う。制御後は、プロトコル処理部12及びパケットバッファ13にパケットを送信する。
プロトコル処理部12は、受信パケットのプロトコルやパケット形式を識別し、宛先テーブルT1、フローテーブルT2を検索して、宛先/フロー解決を行い、パケット更新情報を生成し、更新情報テーブルT3へ送信する。また、取得したパケット識別コードC1及び更新コードC2を更新処理部14へ出力する。
パケットバッファ13は、プロトコル処理部12で処理が行われている間、受信パケットを格納しておいて時間調整を行う。パケットバッファ13からの読み出しは、プロトコル処理部12にて必要な処理が完了し、更新処理部14へパケット識別コードC1及び更新コードC2を送信するタイミングで、更新処理部14からパケットが読み出されて実行される。
更新処理部14は、パケット識別コードC1及び更新コードC2により、更新情報テーブルT3、更新処理内容決定テーブルT4の検索を行って、検索結果にもとづき、パケットバッファ13から読み出した受信パケットに対して、更新処理を実行する。送信I/F15は、更新処理されたパケットをパケットスイッチ130へ送信する。
プロセッサ部120は、ルータ装置100内の分散処理を可能とするソフトウェア処理部であって、ネットワークプロセッサ(以下、NP)121とCPU122から構成されて、ネットワークインタフェース部110−1〜110−nだけでは処理できないパケットの更新処理や、その他の監視制御等の処理を行う。例えば、NP121では、IPパケットに特化したソフトウェア処理を行ったり、CPU122では、更新処理の他に監視系パケットのソフトウェア処理を行ったりする。
パケットスイッチ130は、ネットワークインタフェース部110−1〜110−nから送信されてきたパケット、またはプロセッサ部120から送信されたパケットのスイッチングを行う。
なお、ネットワークインタフェース部110−1〜110−nだけでパケットの更新処理が完了した更新処理後のパケットは、パケットスイッチ130でスイッチングされた後に該当のネットワークインタフェース部へ送信される。また、ネットワークインタフェース部110−1〜110−nだけでパケットの更新処理が完了しなかったパケット(すなわち、プロセッサ宛のパケット)は、パケットスイッチ130を介してプロセッサ部120へ送信され、プロセッサ部120で更新処理される。そして、更新処理が完了したら、パケットスイッチ130へ渡されて、スイッチングされた後に該当のネットワークインタフェース部へ送信される。
次に更新情報テーブルT3及び更新処理内容決定テーブルT4のテーブル構成について説明する。図4は更新情報テーブルT3のテーブル構成例を示す図である。更新情報テーブルT3は、プロトコル処理部12で生成されたパケット更新情報を管理するテーブルである。
更新情報テーブルT3には、パケット更新情報として、宛先テーブルT1の検索結果である宛先情報31、フローテーブルT2の検索結果であるフロー情報32、受信パケットから抽出したパケット抽出情報33、受信パケットの識別結果であるパケット識別情報34が記載される。
宛先情報31は、例えば、MPLS(Multi-Protocol Label Switcing)パケットに対応した項目の場合、送信ポートNo.、送信パケット形式、MAC DA、送信VID(VID:VLAN ID)、送信Shimラベル(MPLSパケットの4バイトのShimヘッダに埋め込まれるラベル値)からなる。
フロー情報32は、フローNo.、CPUフラグ、CPUコード、NPフラグ、NPコードからなる。フラグ値が1ならその項目に該当し、0なら該当しない。例えば、CPUフラグ=1ならば、現在処理しているパケットは、プロセッサ部120内のCPU122宛のパケットということである。
パケット抽出情報33は、L2ヘッダ情報(MACアドレス情報)、L3ヘッダ情報(IPアドレス情報)、受信ポートNo.からなる。パケット識別情報34は、IPv4フラグ、IPv6フラグ、VLANフラグ、Shimフラグからなる。フラグ値が1ならその項目に該当し、0なら該当しない。例えば、IPv4フラグ=1ならば、該当パケットは、IPv4パケットということである。
なお、更新処理部14は、受信パケットに関する、上記に示したパケット更新情報を取得する際には、パケット識別コードC1を検索アドレスとして用いて、更新情報テーブルT3を検索して取得する。
図5は更新処理内容決定テーブルT4のテーブル構成例を示す図である。更新処理内容決定テーブルT4は、プロセッサ部120から任意に変更設定可能なパケット更新処理内容を管理するテーブルである。このテーブルは、プロセッサ部120から読み出し/書き込み可能なメモリで構成される(実際には、更新処理内容決定テーブルT4だけでなく、宛先テーブルT1及びフローテーブルT2もプロセッサ部120から読み出し/書き込みが可能である)。図のパケット更新処理内容としては、ここでは、更新変更データ41、フィールド情報付加フラグ42が記載されるものとした例を示している。
更新変更データ41は、送信ポートNo.、送信パケット形式、MAC DA、送信VID、送信Shimラベルからなり、フィールド情報付加フラグ42は、送信ポートフラグ、MAC DAフラグ、送信パケット形式フラグからなる。フラグ値が0ならば該当のフィールド情報の付加は行わず、フラグ値が1ならば該当のフィールド情報の付加を行うことを示す。なお、更新処理部14は、受信パケットに関する、これらの更新処理内容を取得する際は、更新コードC2を検索アドレスとして用いて、更新処理内容決定テーブルT4を検索する。
ここで、図5に示す更新処理内容決定テーブルT4の構成で実行されるパケット更新処理を示すと、例えば、受信パケットがMPLSパケットであって、プロセッサ部120宛でなく、Shimラベル値等の変更を行う更新処理を施す場合には、プロセッサ部120は、更新変更データ41に変更したい値を書き込んでおき(更新情報テーブルT3の宛先情報31のデータと同じデータを書き込んでおくことになる)、フィールド情報付加フラグ42の送信ポートフラグ、MAC DAフラグ、送信パケット形式フラグのフラグ値は0とする。
すると、受信MPLSパケットのヘッダ部が有している送信ポートNo.、送信パケット形式、MAC DA、送信VID、送信Shimラベルの各フィールド情報は、更新処理部14によって、更新変更データ41に記されている値にそれぞれ変更される。なお、フィールド情報付加フラグ42のフラグ値が1となったときの更新処理例については図15、図16で後述する。
図6は更新処理内容決定テーブルの他のテーブル構成例を示す図である。更新処理内容決定テーブルT4−1は、更新情報テーブルT3記載のパケット更新情報で更新処理を実行できない場合に使用されるテーブルである。更新処理内容決定テーブルT4−1は、更新データの値と、更新データをパケットに付加する際の位置情報とを持ち、位置情報は更新開始位置、更新量、更新フラグから構成される。
例えば、更新開始位置=112ビット、更新量=32ビット、更新フラグとして付加フラグが1(更新データを付加する場合にはフラグ値が1)、更新データ=6789Aとすると、図に示すように、パケットヘッダの先頭から112ビットの位置に32ビット分のデータ値6789Aの更新データが付加されることになる。なお、更新処理内容決定テーブルT4−1の具体的な使用例については図15、図16で後述する。
次に具体的な例を用いて本発明のパケット更新処理の動作について詳しく説明する。図7は本発明のルータ装置が適用されるネットワーク構成を示す図である。ネットワーク1は、端末101、ルータ装置100−1〜100−5、サーバ102から構成される。端末101は、ルータ装置100−1と接続し、ルータ装置100−1は、ルータ装置100−2〜100−4と接続し、ルータ装置100−5はルータ装置100−2〜100−4とサーバ102と接続する。端末101のMACアドレスとIPアドレスを、MAC Address=08.40.30.20.10.00、IP Address=192.168.1.10とする。また、サーバ102のMACアドレスとIPアドレスを、MAC Address=01.00.10.20.30.40、IP Address=140.150.30.100とする。このようなネットワーク環境において、端末101からサーバ102へパケット伝送を行う場合のルータ装置100−1の動作について以降説明する。
図8はルータ装置100−1の構成を示す図である。ルータ装置100−1は、図2、図3で上述したように、ネットワークインタフェース部110−1〜110−4と、NP121とCPU122を含むプロセッサ部120と、パケットスイッチ130とから構成される。ネットワークインタフェース部110−1は、端末101と接続し、ネットワークインタフェース部110−2〜110−4はそれぞれ、ルータ装置100−2から100−4と接続する。以下、端末101と接続するネットワークインタフェース部110−1の動作を中心に説明する。
図9はパケット識別部12aの動作を示す図である。ルータ装置100−1のネットワークインタフェース部110−1内のパケット識別部12aは、図2で示した受信I/F11から送信されたパケットP1を受信する。パケットP1のヘッダはL2ヘッダ、L3ヘッダの各フィールドで構成される。
パケット識別部12aは、パケットP1からパケット抽出情報、パケット識別情報を取得する。また、パケットP1に一意に対応するパケット識別コードを生成する(ここでは、パケット識別コード=100とする)。
パケット抽出情報には、L2ヘッダ情報、L3ヘッダ情報、受信ポートNo.があり、L2ヘッダ情報としては、MAC DA=01.00.10.20.30.40(サーバ102のMACアドレス)、MAC SA=08.40.30.20.10.00(端末101のMACアドレス)、Frame Type(受信パケット形式)=0x0800(IPv4)を取得し、L3ヘッダ情報としては、Version=4、IP DA=140.150.30.100(サーバ102のIPアドレス)、IP SA=192.168.1.10(端末101のIPアドレス)、Protocol No.(受信プロトコルNo.)=06(TCP)を取得し、受信ポートNo.=1を取得する。
また、パケット識別情報として、IPv4フラグ、IPv6フラグ、VLANフラグ、Shimフラグがあり、ここでのフラグ値は、IPv4フラグ=1で、その他のフラグ値は0である(パケットP1はIPv4パケットであることを示している)。
図10は宛先解決部12bの動作を示す図である。宛先解決部12bは、パケット識別部12aで取得されたパケット抽出情報の中のL3ヘッダ情報と受信ポートNo.を宛先検索キーとしてパケットP1の宛先を求める。
宛先解決部12bは、IP Version、IP DA、Protocol、Rx Port(受信ポートNo.)の項目からなるCAM(Content Addressable Memory)を有し、ここではCAMの中で、図9で示したIP Version=4、IP DA=140.150.30.100、Protocol=06、Rx Port=1となる行を見つけ、例えば、そのときの行番号を宛先テーブルT1の検索アドレスとする。
宛先テーブルT1は、Tx Port(送信ポートNo.)、Tx形式(送信パケット形式)、MAC DAの項目からなり、宛先解決部12bは、CAMから求めた検索アドレスで宛先テーブルT1を検索する。
ここでのテーブル検索結果は、送信ポートNo.=2、送信パケット形式=0800(IPv4)、MAC DA=01.00.10.20.30.40(サーバ102のMACアドレス)となっている。
図11はフロー解決部12cの動作を示す図である。フロー解決部12cは、宛先解決部12bで求めた宛先テーブル検索結果と、パケット識別部12aで取得されたパケット抽出情報の中のL3ヘッダ情報及び受信ポートNo.をフロー検索キーとしてパケットP1のフローを求める。
フロー解決部12cでも図10の検索方法と同様に、CAM(図示せず)を用いてフロー検索キーから検索アドレスを求め、フローテーブルT2を検索する。ここでのテーブル検索結果は、Flow No.=0010、CPU Flag:1、CPU Code=02、NP Flag:0、NP Code=0、更新コード=20となっている。CPUフラグが1であるので、受信パケットP1はプロセッサ部120宛のパケットとなる。なお、ここの例では、更新コードはフローテーブルT2のみに設定され、この更新コードを用いて、更新処理を行うものとする。
次にパケット更新情報生成部12dと更新情報テーブルT3について説明する。パケット更新情報生成部12dは、図9〜図11で上述した各構成部で取得された情報を受信して、パケット更新情報を生成して更新情報テーブルT3へ送信する。また、パケット識別コード=100と更新コード=20を更新処理部14へ送信する。
図12は更新情報テーブルT3で管理されるパケット更新情報を示す図である。ここではパケット識別コード=100であるので、テーブルアドレス=100の欄に、パケットP1に関するパケット更新情報が記載されることになる。記載されている内容は上述したので説明は省略する。
次に更新処理部14と更新処理内容決定テーブルT4について説明する。更新処理部14は、フロー解決部12cから送信された更新コード=20で、更新処理内容決定テーブルT4の更新処理内容を検索する。
図13は更新処理内容決定テーブルT4に記される更新処理内容を示す図である。更新処理内容決定テーブルT4に設定される更新処理内容は、プロセッサ部120から任意に書き込み可能である。ここでは更新処理内容決定テーブルT4の項目として、更新変更データとフィールド情報付加フラグが設定されている例を示している。
図の場合、更新変更データには有効値は設定されずに、フィールド情報付加フラグの送信ポートフラグ、MAC DAフラグ、送信パケット形式フラグがすべて1と設定されている。
このように、フィールド情報付加フラグが1となっている場合は、パケット更新処理として、受信パケットに対して、フラグ値1に対応するフィールド情報の付加が施されることになる。したがって、更新処理部14が実行するここでのパケット更新処理は、プロセッサ宛のパケットP1のヘッダに対して、あらたに送信ポートNo.、MAC DA、送信パケット形式のフィールド情報の付加を行うことになる。
さらに本発明では、フロー解決処理時に、パケットの送信先がプロセッサ宛と認識された場合には、更新処理部14では、プロセッサ宛パケットに対して、あらかじめ決めておいたフィールド情報のフィールド付加処理を行う。このときに付加されるフィールド情報は、CPU Flag、CPU Code、NP Flag、NP Code、Frame Type(受信パケット形式)、Protocol No.(受信プロトコルNo.)、パケット識別情報(フラグ値)である。
なお、このような固定的に設定されるフィールド情報の数を多くするほど、プロセッサ部120で行われる負荷は軽減することになるが、後段の処理にはパケットスイッチ130があるために、実際はパケットスイッチ130の所用帯域を越えない程度に必要なフィールド情報を選択してパケットに付加することになる。
更新処理部14の動作の流れを示すと、まず、更新コード=20により、更新処理内容決定テーブルT4を検索して、フィールド情報付加フラグの送信ポートフラグ、MAC DAフラグ、送信パケット形式フラグがすべて1となっていることを認識する。
そして、パケット識別コード=100により、図12に示す更新情報テーブルT3を検索して、更新処理内容該当の送信ポートNo.=2、MAC DA=01.00.10.20.30.40、送信パケット形式=0800(IPv4)を抽出する。また、更新情報テーブルT3の検索時に、CPUフラグ=1なので、プロセッサ宛と認識し、プロセッサ宛パケットに付加すべき上述のフィールド情報も抽出する。
その後、図2で示したパケットバッファ13からパケットP1を読み出し、パケットP1のヘッダ部に、更新処理内容決定テーブルT4にもとづいて抽出したフィールド情報(プロセッサ部120から任意のパケット更新情報が指定されたフィールド情報)と、プロセッサ宛パケット用のフィールド情報(プロセッサ宛パケットとなったときに、あらかじめ付加すべき情報を固定的に設定しておいたフィールド情報)と、を付加してパケットスイッチ130へ送信する。更新処理後のパケットは、パケットスイッチ130を介してプロセッサ部120へ送信される。
図14は更新処理前後のパケットフォーマットを示す図である。更新処理前のパケットP1のパケットフォーマットは、ヘッダ部とデータ部からなり、ヘッダ部はL2ヘッダ(MAC DA、MAC SA、Frame Typeを含む)、L3ヘッダから構成される。このパケットP1に対して、更新処理部14は、上述のフィールド付加処理を行ってパケットP1aを生成する。付加されるフィールド情報の値は図に示す値となる。
次にパケット更新処理の他の動作について説明する。図9〜図14で上述した更新処理では、更新情報テーブルT3記載のパケット更新情報で更新処理を行うことができたが、以降では、更新情報テーブルT3記載のパケット更新情報で更新処理を実行できない場合の動作である。
なお、プロトコル処理部12で行われるパケット識別、宛先/フロー解決、パケット更新情報生成の動作と、更新情報テーブルT3の記載内容とについては上述したものと同じであるので、以降では更新処理内容決定テーブルT4と更新処理部14の動作を中心にして説明する。
図15は更新処理内容決定テーブルに記される更新処理内容を示す図である。更新処理内容決定テーブルT4−1は、更新情報テーブルT3記載のパケット更新情報の更新内容を変更する場合に用いられるテーブルである。更新処理内容決定テーブルT4−1は、更新開始位置=112ビット、更新量=32ビット、付加フラグ:1、変更フラグ:0、削除フラグ:0、更新データ=6789Aと記載されている(これらの項目の意味については図6で上述した)。なお、ここでの更新コードの値は30とする。
更新処理部14は、更新コード=30をキーにして、更新処理内容決定テーブルT4−1を検索することで、上記の各項目を認識し、これらの更新処理内容にもとづいて、パケットP1に対して必要なフィールド情報の付加を行うことが可能になる。
図16は更新処理前後のパケットフォーマットを示す図である。パケットP1に対して、更新処理部14は、図15で上述のフィールド付加処理を行ってShimフラグを有するパケットP1bを生成する。
ここで、本来のパケットP1はプロセッサ宛となって、プロセッサ部120でShimフラグが付加されるものであったが、更新処理内容決定テーブルT4−1を用いた更新処理によって、プロセッサ部120によるソフトウェア処理を行わずに、ハードウェア処理だけでShimフラグを付加することができている。
このように、更新位置や更新範囲等の項目が記載された更新処理内容決定テーブルT4−1を用いることにより、本来サポートをしていないプロトコルやパケット形式を持ったパケットに対しても更新処理が可能となり、新しいサービスに対応したパケットに対しても容易に更新処理を行うことが可能になる。結果として、プロセッサ部120の処理を行わなくてもハードウェアによる中継処理が可能になる。
なお、上記では更新処理内容決定テーブルT4−1を用いた更新処理により、本来プロセッサ宛であったパケットが、プロセッサ宛ではなくなる例を示したが、プロセッサ宛パケットに対して、更新処理内容決定テーブルT4−1を用いた更新処理を行って、さらにプロセッサ部120で処理を行うために、プロセッサ部120へ送信しても構わない(この場合には例えば、Shimフラグの他に固定的にあらかじめ定めた上述のフィールド情報(CPU Code等)も付加されて出力することになる)。
以上説明したように、本発明によれば、送信するパケットの更新内容をハードウェアにより固定的に設定するのではなく、プロトコル処理の結果を更新コードとして更新処理部14に出力し、更新処理部14がプロセッサ部120から設定可能な更新処理内容決定テーブルT4を検索して、更新内容を決定する構成とした。これにより、あらかじめ決められた更新処理だけでなく、柔軟な更新処理を行うことが可能になる。
また、更新処理内容決定テーブルT4は、プロセッサ部120から設定可能なテーブルとすることで、装置の運用中でも更新内容の変更ができ、装置内の負荷状態等に合わせた動的な変更が可能になる。さらに、更新処理内容決定テーブルT4−1は、更新位置や更新範囲等の項目が記載されたテーブル構成とすることにより、新しいサービスに対応したパケットに対しても容易に更新処理を行うことができ、多種多様なネットワークに対応することが可能になる。
(付記1) パケットの更新処理を行うパケット更新装置において、
パケットの宛先情報を管理し、かつ上位から更新コードが設定可能な宛先テーブルと、
パケットのQoS保証を行うためのフロー情報を管理し、かつ上位から更新コードが設定可能なフローテーブルと、
受信したパケットからプロトコル及びパケット形式に関する情報を識別・抽出し、かつ受信パケットに対応するパケット識別コードを生成するパケット識別部と、前記宛先テーブルを検索して、受信パケットの宛先を求める宛先解決部と、前記フローテーブルを検索して、受信パケットのフローを求めるフロー解決部と、パケット識別及びテーブル検索の結果にもとづいて、パケット更新情報を生成し、取得した前記パケット識別コード及び前記更新コードを出力するパケット更新情報生成部と、から構成されるプロトコル処理部と、
前記パケット更新情報をテーブル管理する更新情報テーブルと、
上位から任意に変更設定可能で、前記更新コードに対応するパケット更新処理内容をテーブル管理する更新処理内容決定テーブルと、
前記更新コードをキーに前記更新処理内容決定テーブルを検索して、受信パケットの更新処理内容を決定し、前記パケット識別コードをキーに前記更新情報テーブルを検索して、決定した更新処理内容にもとづく前記パケット更新情報を読み出して受信パケットの更新処理を行い、または前記パケット更新情報の更新内容を変更したい場合は、前記更新コードで決定した更新処理内容で直接、受信パケットの更新処理を行う更新処理部と、
を有することを特徴とするパケット更新装置。
(付記2) 前記更新処理部は、宛先解決及びフロー解決時に上位宛と判断された場合には、上位側で行われるソフトウェア更新処理の軽減化を図るためのフィールド情報を、前記更新処理内容決定テーブルにもとづき生成して、パケットヘッダにフィールド情報を付加して上位へ宛てて送信する、または宛先解決及びフロー解決時に上位宛と判断された場合であっても、上位側で行われる更新処理のすべてを前記更新処理内容決定テーブルにもとづき実行して、上位宛のソフトウェア処理をなくして、ハードウェア処理だけで更新処理を完了させることを特徴とする付記1記載のパケット更新装置。
(付記3) 前記更新処理内容決定テーブルは、上位から読み出し/書き込み可能なメモリで構成されることを特徴とする付記1記載のパケット更新装置。
(付記4) 前記パケット更新情報の更新内容を変更したい場合は、前記更新処理内容決定テーブルは、更新データの値と、更新データの位置情報と、の項目を持つテーブル構成となることを特徴とする付記1記載のパケット更新装置。
(付記5) パケットの更新処理を行ってパケット・ルーティングを行うルータ装置において、
パケットのソフトウェア処理を行うプロセッサ部と、
パケットの宛先情報を管理し、かつ前記プロセッサ部から更新コードが設定可能な宛先テーブルと、パケットのQoS保証を行うためのフロー情報を管理し、かつ前記プロセッサ部から更新コードが設定可能なフローテーブルと、受信したパケットからプロトコル及びパケット形式に関する情報を識別・抽出し、かつ受信パケットに対応するパケット識別コードを生成するパケット識別部と、前記宛先テーブルを検索して、受信パケットの宛先を求める宛先解決部と、前記フローテーブルを検索して、受信パケットのフローを求めるフロー解決部と、パケット識別及びテーブル検索の結果にもとづいて、パケット更新情報を生成し、取得した前記パケット識別コード及び前記更新コードを出力するパケット更新情報生成部と、から構成されるプロトコル処理部と、前記パケット更新情報をテーブル管理する更新情報テーブルと、前記プロセッサ部から任意に変更設定可能で、前記更新コードに対応するパケット更新処理内容をテーブル管理する更新処理内容決定テーブルと、前記更新コードをキーに前記更新処理内容決定テーブルを検索して、受信パケットの更新処理内容を決定し、前記パケット識別コードをキーに前記更新情報テーブルを検索して、決定した更新処理内容にもとづく前記パケット更新情報を読み出して受信パケットの更新処理を行い、または前記パケット更新情報の更新内容を変更したい場合は、前記更新コードで決定した更新処理内容で直接、受信パケットの更新処理を行う更新処理部と、から構成されるパケット更新部を含み、回線毎に設けられるネットワークインタフェース部と、
前記ネットワークインタフェース部で処理されたパケットまたは前記プロセッサ部で処理されたパケットのスイッチングを行うパケットスイッチと、
を有することを特徴とするルータ装置。
(付記6) 前記更新処理部は、宛先解決及びフロー解決時にプロセッサ宛と判断された場合には、前記プロセッサ部で行われるソフトウェア更新処理の軽減化を図るためのフィールド情報を、前記更新処理内容決定テーブルにもとづき生成して、パケットヘッダにフィールド情報を付加して前記プロセッサ部へ宛てて送信する、または宛先解決及びフロー解決時にプロセッサ宛と判断された場合であっても、前記プロセッサ部で行われる更新処理のすべてを前記更新処理内容決定テーブルにもとづき実行して、プロセッサ宛のソフトウェア処理をなくして、ハードウェア処理だけで更新処理を完了させることを特徴とする付記5記載のルータ装置。
(付記7) 前記更新処理内容決定テーブルは、前記プロセッサ部から読み出し/書き込み可能なメモリで構成されることを特徴とする付記5記載のルータ装置。
(付記8) 前記パケット更新情報の更新内容を変更したい場合は、前記更新処理内容決定テーブルは、更新データの値と、更新データの位置情報と、の項目を持つテーブル構成となることを特徴とする付記5記載のルータ装置。
本発明のパケット更新装置の原理図である。 ルータ装置の構成を示す図である。 ルータ装置の構成を示す図である。 更新情報テーブルのテーブル構成例を示す図である。 更新処理内容決定テーブルのテーブル構成例を示す図である。 更新処理内容決定テーブルの他のテーブル構成例を示す図である。 本発明のルータ装置が適用されるネットワーク構成を示す図である。 ルータ装置の構成を示す図である。 パケット識別部の動作を示す図である。 宛先解決部の動作を示す図である。 フロー解決部の動作を示す図である。 更新情報テーブルで管理されるパケット更新情報を示す図である。 更新処理内容決定テーブルに記される更新処理内容を示す図である。 更新処理前後のパケットフォーマットを示す図である。 更新処理内容決定テーブルに記される更新処理内容を示す図である。 更新処理前後のパケットフォーマットを示す図である。 パケットの更新処理例を示す図である。 パケットの更新処理例を示す図である。 プロセッサ宛となった際のフィールド情報の付加例を示す図である。
符号の説明
10 パケット更新装置
12 プロトコル処理部
12a パケット識別部
12b 宛先解決部
12c フロー解決部
12d パケット更新情報生成部
14 更新処理部
T1 宛先テーブル
T2 フローテーブル
T3 更新情報テーブル
T4 更新処理内容決定テーブル
C1 パケット識別コード
C2 更新コード

Claims (5)

  1. パケットの更新処理を行うパケット更新装置において、
    パケットの宛先情報を管理し、かつ上位から更新コードが設定可能な宛先テーブルと、
    パケットのQoS保証を行うためのフロー情報を管理し、かつ上位から更新コードが設定可能なフローテーブルと、
    受信したパケットからプロトコル及びパケット形式に関する情報を識別・抽出し、かつ受信パケットに対応するパケット識別コードを生成するパケット識別部と、前記宛先テーブルを検索して、受信パケットの宛先を求める宛先解決部と、前記フローテーブルを検索して、受信パケットのフローを求めるフロー解決部と、パケット識別及びテーブル検索の結果にもとづいて、パケット更新情報を生成し、取得した前記パケット識別コード及び前記更新コードを出力するパケット更新情報生成部と、から構成されるプロトコル処理部と、
    前記パケット更新情報をテーブル管理する更新情報テーブルと、
    上位から任意に変更設定可能で、前記更新コードに対応するパケット更新処理内容をテーブル管理する更新処理内容決定テーブルと、
    前記更新コードをキーに前記更新処理内容決定テーブルを検索して、受信パケットの更新処理内容を決定し、前記パケット識別コードをキーに前記更新情報テーブルを検索して、決定した更新処理内容にもとづく前記パケット更新情報を読み出して受信パケットの更新処理を行い、または前記パケット更新情報の更新内容を変更したい場合は、前記更新コードで決定した更新処理内容で直接、受信パケットの更新処理を行う更新処理部と、
    を有することを特徴とするパケット更新装置。
  2. 前記更新処理内容決定テーブルは、上位から読み出し/書き込み可能なメモリで構成されることを特徴とする請求項1記載のパケット更新装置。
  3. 前記パケット更新情報の更新内容を変更したい場合は、前記更新処理内容決定テーブルは、更新データの値と、更新データの位置情報と、の項目を持つテーブル構成となることを特徴とする請求項1記載のパケット更新装置。
  4. パケットの更新処理を行ってパケット・ルーティングを行うルータ装置において、
    パケットのソフトウェア処理を行うプロセッサ部と、
    パケットの宛先情報を管理し、かつ前記プロセッサ部から更新コードが設定可能な宛先テーブルと、パケットのQoS保証を行うためのフロー情報を管理し、かつ前記プロセッサ部から更新コードが設定可能なフローテーブルと、受信したパケットからプロトコル及びパケット形式に関する情報を識別・抽出し、かつ受信パケットに対応するパケット識別コードを生成するパケット識別部と、前記宛先テーブルを検索して、受信パケットの宛先を求める宛先解決部と、前記フローテーブルを検索して、受信パケットのフローを求めるフロー解決部と、パケット識別及びテーブル検索の結果にもとづいて、パケット更新情報を生成し、取得した前記パケット識別コード及び前記更新コードを出力するパケット更新情報生成部と、から構成されるプロトコル処理部と、前記パケット更新情報をテーブル管理する更新情報テーブルと、前記プロセッサ部から任意に変更設定可能で、前記更新コードに対応するパケット更新処理内容をテーブル管理する更新処理内容決定テーブルと、前記更新コードをキーに前記更新処理内容決定テーブルを検索して、受信パケットの更新処理内容を決定し、前記パケット識別コードをキーに前記更新情報テーブルを検索して、決定した更新処理内容にもとづく前記パケット更新情報を読み出して受信パケットの更新処理を行い、または前記パケット更新情報の更新内容を変更したい場合は、前記更新コードで決定した更新処理内容で直接、受信パケットの更新処理を行う更新処理部と、から構成されるパケット更新部を含み、回線毎に設けられるネットワークインタフェース部と、
    前記ネットワークインタフェース部で処理されたパケットまたは前記プロセッサ部で処理されたパケットのスイッチングを行うパケットスイッチと、
    を有することを特徴とするルータ装置。
  5. 前記更新処理部は、宛先解決及びフロー解決時にプロセッサ宛と判断された場合には、前記プロセッサ部で行われるソフトウェア更新処理の軽減化を図るためのフィールド情報を、前記更新処理内容決定テーブルにもとづき生成して、パケットヘッダにフィールド情報を付加して前記プロセッサ部へ宛てて送信する、または宛先解決及びフロー解決時にプロセッサ宛と判断された場合であっても、前記プロセッサ部で行われる更新処理のすべてを前記更新処理内容決定テーブルにもとづき実行して、プロセッサ宛のソフトウェア処理をなくして、ハードウェア処理だけで更新処理を完了させることを特徴とする請求項4記載のルータ装置。
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