JP2005252486A - 導波・導電構造物 - Google Patents

導波・導電構造物 Download PDF

Info

Publication number
JP2005252486A
JP2005252486A JP2004058117A JP2004058117A JP2005252486A JP 2005252486 A JP2005252486 A JP 2005252486A JP 2004058117 A JP2004058117 A JP 2004058117A JP 2004058117 A JP2004058117 A JP 2004058117A JP 2005252486 A JP2005252486 A JP 2005252486A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
waveguide
substrate
conductive
substrates
plating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2004058117A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3955028B2 (ja
Inventor
Tetsuo Yumoto
哲男 湯本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sankyo Kasei Co Ltd
Original Assignee
Sankyo Kasei Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sankyo Kasei Co Ltd filed Critical Sankyo Kasei Co Ltd
Priority to JP2004058117A priority Critical patent/JP3955028B2/ja
Publication of JP2005252486A publication Critical patent/JP2005252486A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3955028B2 publication Critical patent/JP3955028B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Waveguides (AREA)

Abstract

【課題】 複雑な形状の成形が可能であり、軽量小型化しており、ねじ止めなどの微調整が不要でコトスダウンに有効であり、電波の漏洩がなく高性能化する。
【解決手段】 合成樹脂で成形してある第1基体1と第2基体2との2部材からなり、この第1基体は光透過性のよい色調であり、この第2の基体は光吸収性のよい色調で、この第1基体と第2基体との接合面を溶着させることにより導波管21、22が形成され、この導波管の内周面にはめっき210、220が施してある。さらに、導波管21、22の間にはダミーの導波管23があり、このダミーの導波管にもめっき230が施してある。
【選択図】 図8

Description

本発明は、電波導波管、空洞共振器などの導波構造物、電気導電回路などの導電構造物、又は導波機能と導電機能が混在する構造物(コンポネント)(以下、これを総称して「導波・導電構造物」という。)に関する。
従来から電波導波管は金属パイプを複雑に屈成加工して製作しているが、精密な加工が困難であるため、最近の従来例では金属板に溝状の導波路を穿設加工し、この金属板に蓋を載せてボルトで締結して導波管を形成するもの、他の従来例では熱可塑性合成樹脂板に溝状の導波路を射出成形し、この樹脂板に蓋を載せてボルトで締結して導波管を形成するもの
が提案されている。 しかし、この金属板に導波路の溝を穿設加工し、この金属板に蓋を載せてボルトで締結して導波管を成形するものは、ボルトにより接合される金属板と蓋との接合面が精密に研磨加工されていることが必要で、もし隙間があれば電波の漏洩が生じ特性がでない問題がある。さらに、締結時のボルトトルクが均等でなければ、やはり電波の漏洩の問題が生じるため微調整が要求される。 熱可塑性合成樹脂板に溝状の導波路を射出成形し、この樹脂板に蓋を載せてボルトで締結して導波管を成形する従来例も、締結時のボルトトルクが均等でなければ、やはり電波の漏洩の問題が生じるため微調整が必要であり、さらに、溝状の導波路、導波管は複雑にかつ幾重にも蛇行した形状であるため、この導波路を形成する管部分の型中子が抜けないのが殆どで、そのため多くの場合は実用化されていない。 三菱電機株式会社の技術資料「樹脂導波管コンポーネント」 2002年7月、電子情報通信学会で「金属メッキした樹脂射出成形導波管フィルタ」と題する論文
そこで、本発明が解決しようとする問題点は、合成樹脂の一体成形では型中子が抜けないような複雑な形状のものであっても容易に成形することができ、その構造物は小型化し、且つ完全シームレス化することができ、電波の漏洩がなく高性能化した導波・導電構造物を容易に且つ精密に成形することにある。
本発明に係る導波構造物の第1の特徴は、第1基体(1)と第2基体(2)とからなり、上記両基体は、熱可塑性合成樹脂を素材とするもので、上記両基体の少なくともいずれか一方(2)には溝状の導波路が形成してあり、他方の基体を溶着させることによりシームレス化した導波管(21)(22)が形成してあり、上記導波管の内周面にはめっき(210)(220)が施してあるところにある。
この導波構造物の第2の特徴は、上記導波管(21)(22)は複数であり、この導波管の間にダミーの導波管(23)が設けてあるところにある。
この導波構造物の第3の特徴は、上記両基体の一方(1)は光透過性のよい色調であり、他方(2)は光吸収性のよい色調であり、この光透過性のよい基体側からレーザー光(a)を照射することにより上記両基体を溶着してあるところにある。
この導波構造物の第4の特徴は、上記めっき(210)(220)(230)は二重層であるところにある。
本発明に係る導電構造物の第5の特徴は、第1基体(3)と第2基体(4)とからなり、上記両基体は、熱可塑性合成樹脂を素材とするもので、上記第1基体(3)にはスルーホール(31)(32)が形成してあり、上記両基体の少なくともいずれか一方(4)には溝状の導電路が形成してあり、他方(3)の基体を溶着させることによりシームレス化した導電管(41)(42)(43)が形成してあり、上記スルーホールは上記導電管に連通しており、上記スルーホール及び上記導電管の内周面にはめっき(310)(320)(410)(420)(430)が施してあり、このスルーホールと上記導電管のめっきは電気的に導通しているところにある。
導電構造物の第6の特徴は、第1基体には、上記スルーホール(31)(32)に導通している所定の回路パターン(310)(320)が形成してあるところにある。
導電構造物の第7の特徴は、第2基体の外周面に所定の回路パターンが形成してあるところにある。
上記導電構造物の第8の特徴は、上記両基体の一方(3)光透過性のよい色調であり、他方の基体(4)は光吸収性のよい色調であり、この光透過性のよい基体側からレーザー光(a)することにより上記両基体を溶着してあるところにある。
本発明の係る導波導電構造物の第9の特徴は、第1基体(3)と第2基体(5)とからなり、上記両基体は、熱可塑性合成樹脂を素材とするもので、上記第1基体(3)にはスルーホール(31)(32)が形成してあり、上記両基体の少なくともいずれか一方(5)には溝状の導電路が形成してあり、他方(3)の基体を溶着させることによりシームレス化した導電管(51)(52)が形成してあり、上記スルーホールは上記導電管に連通しており、上記両基体の少なくともいずれか一方(5)には溝状の導波路が形成してあり、他方の基体を接合させることにより導波管(53)が形成してあり、上記導波管にはめっき(530)が施してあり、上記スルーホール(31)(32)と上記導電管(51)(52)の内周面には、それぞれめっき(310)(320)(510)(520)が施してあり、上記スルーホールのめっき(310)(320)と上記導電管のめっき(510)(520)とは電気的に導通しているところにある。
上記導波導電構造物の第10の特徴は、上記両基体の一方(3)は光透過性のよい色調であり、他方(5)は光吸収性のよい色調であり、この光透過性のよい基体側からレーザー光を照射することにより上記両基体を溶着してあるところにある。
以上の構成を有する本発明に係る導波・導電構造物は複雑な形状の成形が可能であり、軽量小型化しており、従来例のようにねじ止めなどの微調整が不要になるためコトスダウンに有効であり、シームレス化した導波間からは電波の漏洩がなく高性能化したものである。
以下、図面を参照して電波を導く導波構造物、電流を流す導電構造物、電波と導電の両者が混在する構造物のそれぞれの実施の形態について説明する。
本発明の実施の形態1を図1〜8を参照して説明すると、この実施の形態は導波構造物に関するもので、その構造は図1、図2に示す板状の第1基体1と図3、図4に示すように、第1基体1と同一平面形状であるがそれより厚板の第2基体2との2部材からなり、この両基体は、相互に相溶性のある品質の熱可塑性合成樹脂、望ましくは同一素材の合成樹脂、例えば全芳香族系ポリエステル液晶ポリマーを素材とするもので、この素材を射出成形することにより成形されたものである。そして、この両基体の一方の第1基体1は光透過性のよい色調、望ましくは透明の材質であり、他方の第2基体は光吸収性のよい色調、例えば黒色である。この液晶ポリマーとしては、例えば、「ベクトラ」(ポリプラスチックス株式会社の商品名)の「めっきグレードC810」がある。
第2基体2には、複数、図面では2つの導波管21,22を構成する溝状の導波路が一体的に射出形成してあり、この両導波路の間にはダミーの導波管23を構成するための溝状の導波路が一体形成してあり、図5,6に示すようにこの第2基体2は第1基体1と接合させ溶着させることによりシームレス化した導波管21〜23を構成する。勿論、導波路21,22、ダミーの導波路23を第1基体1に形成したもの、両基体のそれぞれに導波路21,22、ダミーの導波路23を形成したものでもよい。いずれにしても、両基体1,2の少なくともいずれか一方には導波管を構成するための溝状の導波路が形成してあり、他方の基体を溶着させることにより一体化し完全なシームレス化した導波管が形成されるものであればよい。
次に、第1基体1と第2基体2とを接合させ、さらに両者を溶着させて一体化する工程について説明すると、図5、図6の示すように第1基体1と第2基体2とを接合させる。そこで、図示していないが耐熱透明ガラスの押え治具で第1基体1を押圧する。この押え治具の上方からレーザー光aを照射するが、この時のレーザー光は波長が940nm、出力60Wのもので、照射スピードは1〜2mm/sec程度でよい。このレーザー光aは押え治具と第1基体1とを貫通し、第2基体2の接合端面に吸収される。この時、第2基体2の色調が光吸収力のよい黒色であるので、このレーザー光aの吸収が効率的に行われる。レーザー光aのエネルギーは熱に変換されて、第1、第2の基体1,2の接合面を溶着させ、そのままの状態で第1基体1と第2基体2とをクランプしておくと、この熱は第2基体2から透過部材の第1基体1に伝わり、この両基体の接合面が溶着されて一体化する。これが一次成形品である。
そこで、図7、図8に示すように導波管21,22,23の内周面にめっき210,220,230を施こすが、このめっき工程は、先ず図5、図6に示す溶着した第1基体1と第2基体2(一次成形品)の外周面と導波管21,22,23の内周面を粗面化することが必要である。この粗面化、つまりエッチング処理方法として、カ性ソーダまたはカ性カリを所定濃度、例えば45wt%に溶解したアルカリ性水溶液を所定温度、例えば50〜90℃に加熱し、第1基体1と第2基体2を所定時間、例えば30分浸漬する。このエッチングによって第1基体1と第2基体2の外周面と導波管21,22,23の内周面は粗面化する。
これを、図示していないが、通常の上下の金型の対向面には、一体化している第1基体1と第2基体2からなる一次成形品の外周に所定の空隙を有する形状に合致する形状のキャビティが形成されており、このキャビティ内に一次成形品を入れて金型を閉じ、この状態で、このキャビティ内にオキシアルキレン基含有ポリビニルアルコール系樹脂を射出して一次成形品の非めっき面である外周面を被覆する。これが二次成形品である。この被覆剤であるオキシアルキレン基含有ポリビニルアルコール系樹脂として、例えば「エコマティAX」(日本合成化学工業株式会社の商品名)がある。射出成形条件としては、この「エコマティAX」をシリンダー温度220℃で、金型温度80℃、射出圧力900kg/cm2、冷却時間30秒である。
次に粗面化しているめっき面は露出しているので、この粗面にパラジウム、金などによる触媒を附与する。この触媒方法は公知のものであるが、例えば錫、パラジウム系の混合触媒液に溶着している第1基体1と第2基体2を浸漬した後、塩酸、硫酸などの酸で活性化し、表面にパラジウムを析出させる。この混合触媒液の温度は15〜23℃で5分間浸漬する。このようにして、めっき面には触媒が附与された状態になる。
その後、溶着し一体化している第1基体1と第2基体2からなる二次成形品を、80℃の湯内に10分間入れておくと、被膜剤のエコマティAXは湯中に溶出して除去される。「ベクトラ」のめっきグレードC810は熱変形温度が200℃以上であるので、何の変化も与えることがない。そこで、この触媒附与面にめっきを施すが、このめっきは化学銅めっき、化学ニッケルめっきなどが用いられる。このように導波管21,22,23の内周面にはめっき面210,220,230が形成され、最後に熱処理を施して内部の水分を除去すればよい。
なお、第1基体1と第2基体2とは、最初にエッチング処理した後で、両基体をレーザー光で溶着し、非めっき面の被覆し、その後に、前記しためっき工程を行ってもよい。
以上の実施例では、めっきを化学銅めっきか化学ニッケルめっきを施した例であるが、このめっきを、銅めっきとニッケル・鉄めっきとの二重層とすることにより、この銅めっきは導電性による電界ノイズをシールドし、ニッケル・鉄めっきは、その高透磁性により磁界ノイズをシールドする。
また、ダミーの導波管23は必ずしも必要ではなく、導波管21,22のみでもよいが、電波の強さなどの条件次第では、この導波管21から電波が漏洩して隣接する導波管22に電波が侵入して混信する危険性があるので、1つの導波管から他の導波管に電波が侵入することを確実に防止するためには、この両導波管の間にダミーの導波管23を介在させた方が望ましい。
次に、本発明の実施の形態2を図9〜17を参照して説明すると、この実施の形態は導電構造物に関するもので、その構造は図9、図10に示す板状の第1基体3と、図11、図12に示す同一平面形状でありこれより厚板状の第2基体4との2部材からなり、この両基体は、相互に相溶性のあるもの、又は相溶性のある同一の熱可塑性合成樹脂、例えば全芳香族系ポリエステル液晶ポリマーの前記「ベクトラ」のめっきグレードC810を素材とするもので、この両基体の一方の第1基体は光透過性のよい色調、望ましくは透明性の材質であり、他方の第2基体は光吸収性のよい色調の黒色である。
第1基体3には複数、図面では2つのスルーホール31,32が形成してあり、第2基体4には、複数の、図面では2つの導電管41,42を構成する溝状の導電路が形成してあり、この導電路の間にはダミーの導電管43を構成する導電路が形成してあり、図13、14に示すように、この第2基体は第1基体1と接合させることにより導電管41〜43を構成する。そして、第1基体3の2つのスルーホール31,32は、図13に示すように、第2基体4の2つの導電管41,42を構成する溝状の導電路に連通している。
勿論、導電路41,42、ダミーの導電路43を第1基体3に形成したもの、両基体に導電路41,42、ダミーの導電路43を形成したものでもよい。いずれにしても、両基体3,4の少なくともいずれか一方には溝状の導電路が形成してあり、他方の基体を溶着させることにより導電管が形成されるものであればよい。
次に、第1基体3と第2基体4とを接合させ、この両基体を溶着させる工程について説明すると、図13、図14の示すように第1基体3と第2基体4とを接合させる。そこで、前記の実施の形態と同様に押え治具でこの第1基体1を押圧して、押え治具の上方からレーザー光aを照射する。この時のレーザー光の波長、出力、照射スピードは前記の実施の形態1と同一程度でよい。このレーザー光は押え治具と第1基体3とを貫通し、第2基体4の接合端面に吸収される。この時、第2基体4の色調が光吸収力のよいもの、例えば黒色であるので、このレーザー光aの吸収が効率的に行われる。レーザー光aのエネルギーは熱に変換されて、両基体3、4の接合面を溶着させる。このままの状態で第1基体3と第2基体4とをクランプしておくと、この熱はこの第2基体から透過部材の第1基体に伝わり、この両基体が溶着され一体化する。これが一次成形品である。
そこで、図15〜図17に示すように導電管41,42,43の内周面にめっきを施こすが、このめっき工程は、先ず図13、図14に示す溶着した第1基体3と第2基体4の外周面と導電管41,42,43の内周面を粗面化することが必要である。この粗面化、つまりエッチング処理方法として、カ性ソーダまたはカ性カリを例えば45wt%に溶解したアルカリ性水溶液を例えば50〜90℃に加熱し、第1基体3と第2基体4を例えば30分浸漬する。このエッチングによって第1基体3と第2基体4の外周面と導電管41,42,43の内周面は粗面化する。また、上下の金型の対向面には、一体化している両基体3,4の外周に所定の空隙を有する形状に合致する形状のキャビティが形成されており、このキャビティ内に一体化している一次成形品を挿置し、この金型を閉じ、このキャビティ内にオキシアルキレン基含有ポリビニルアルコール系樹脂を射出して非めっき面を被覆する。これが二次成形品である。このオキシアルキレン基含有ポリビニルアルコール系樹脂としては、前記の「エコマティAX」を用い、この射出成形条件のシリンダー温度、金型温度、射出圧力及び冷却時間は、実施の形態1の同じである。
粗面化しているめっき面は露出しているので、この粗面にパラジウム、金などによる触媒を附与する。この触媒方法は、例えば錫、パラジウム系の混合触媒液に、溶着している第1基体3と第2基体4を浸漬した後、塩酸、硫酸などの酸で活性化し、表面にパラジウムを析出させる。この混合触媒液の温度や浸漬時間も前記の実施の形態1と同じである。
その後、相互に接合面が溶着している第1基体3と第2基体4からなる二次成形品を80℃の湯内に10分間入れておくと、被覆剤のエコマティAXは湯中に溶出する。「ベクトラ」のめっきグレードC810は熱変形温度が200℃以上であるので、何の変化も与えることがない。このようにして、めっき面であるスルーホール31,32、導電管41,42,43、回路パターン44,45には触媒が附与された状態になる。
そこで、この触媒附与面にめっきを施すが、このめっきは化学銅めっき、化学ニッケルめっきなどが用いられる。このようにスルーホール31,32にはめっき面310,320と、このめっき面に導通している回路パターン310,320(これはめっき面310,320と同じものであるので同一符号をつけた)、導電管41,42,43の内周面のめっき面410,420,430が形成され、さらに第2基体4には2つの回路パターン44,45が形成され、最後に熱処理を施して内部の水分を除去すればよい。
この実施の形態によると、導電経路は複数、つまり多層の回路が形成されるもので、具体的には、その第1はスルーホール31を中心としてそれから回路パターン310と導電管41との経路と、第2はスルーホール32を中心としてそれから回路パターン320と導電管42との経路と、第3は導電管43の経路、第4は回路パターン44の経路、第5は回路パターン45の多くの経路が形成されている。
なお、第1基体3と第2基体4とは、最初にエッチング処理した後で、両基体をレーザー光で溶着し、非めっき面の被覆し、その後のめっき工程を行ってもよい。
以上はめっきを化学銅めっきか化学ニッケルめっきを施した例であるが、このめっきを銅めっきとニッケル・鉄めっきの二重層としてもよい。
また、ダミーの導電管43は必ずしも必要ではなく、導電管41、42のみでもよい。
本発明の実施の形態3を、図18〜図20を参照して説明する。これは導波構造物と導電構造物が混在している導波導電構造物を示すもので、この図面自体は前記の実施の形態2の図15〜図17と同一である。
この実施の形態では、図18に示す第1基体3と図20に示す第2基体5との2部材からなり、この両基体は、熱可塑性合成樹脂を素材とし射出成形したもので、この素材の具体例は前記の実施の形態1,2と同じである。両基体の一方の第1基体3は光透過性のよい色調であり、他方の第2基体5は光吸収性のよい色調であり、この光透過性のよい基体3側からレーザー光を照射することにより両基体3、5の接合面は溶着し一体化してある。
先ず、導電構造物について説明すると、第1基体3は図9、図10に示すものと同一形状で、この基体には複数、図面では2つのスルーホール31,32が形成してある。また、両基体3,5の少なくともいずれか一方、図19の例では第2基体5には導電管51,52を構成する溝状の導電路が形成してあり、他方の第1基体3をこの第2基体に接合させ溶着させることにより導電管51,52が形成される。そして、スルーホール31,32は導電管51,52に連通している。導電管51,52の内周面にも、それぞれめっき510,520が施してあり、スルーホール31,32の内周面に施してあるめっきは、第1基体3の表面に伸長し回路パターン310,320になって、この導電管のめっきに電気的に導通している。さらに、第2基体5の表面には回路パターン54,55が形成してある。
次に、導波構造物について説明すると、両基体3,5の少なくともいずれか一方、図19の例では第2基体5には導波管53を構成する溝状の導波路が形成してあり、他方の基体、この例では第1基体3をこの第2基体に溶着させることによりシームレス化した導波管53が形成される。そして、導波管53の内周面にはめっき530が施してある。
なお、この導波管53に施すめっき530としては、めっきを銅めっきとニッケル・鉄めっきの二重層とすることにより、この銅めっきは導電性による電界ノイズをシールドし、ニッケル・鉄めっきは、その高透磁性により磁界ノイズをシールドすることができる。
したがって、この実施の形態3によると、導電経路としては一方のスルーホール31を中心として回路パターン310、導電管51の経路、他方のスルーホール32を中心として回路パターン320、導電管52の経路、回路パターン54、55があり、さらに、導波経路としては導波管53による経路がある。
発明の活用例として、テレビ受信用パラボラアンテナの入口に設置される導波管フイルタ、自動車の追突防止用の電波を放射するレーダー放射導波管、トンネル内の電波を増幅させるための高周波共振器、多層回路基板などとして利用できる。
実施例1の第1基体の正面図 実施例1の図1の2−2線断面図 実施例1の第2基体の正面図 実施例1の図3の4−4線断面図 実施例1の第1基体と第2基体とを接合した状態の正面図 実施例1の図5の6−6線断面図 実施例1の第1基体と第2基体とを接合した状態でめっきを施した状態の正面図 実施例1の図7の8−8線断面図 実施例2の第1基体の正面図 実施例2の図9の10−10線断面図 実施例2の第2基体の正面図 実施例2の図11の12−12線断面図 実施例2の第1基体と第2基体とを接合した状態の正面図 実施例2の図13の14−14線断面図 実施例2の第1基体と第2基体とを接合した状態でめっきを施した状態の正面図 実施例2の図15の16−16線断面図 実施例2の第1基体と第2基体とを接合した状態でめっきを施した状態の背面図 実施例3の第1基体と第2基体とを接合した状態でめっきを施した状態の正面図 実施例3の図18の19−19線断面図 実施例3の第1基体と第2基体とを接合した状態でめっきを施した状態の背面図
符号の説明
1 第1基体
2 第2基体
21 導波管
22 導波管
210 めっき
220 めっき
23 ダミーの導波管
230 めっき
3 第1基体
31 スルーホール
310 めっき(回路パターン)
32 スルーホール
320 めっき(回路パターン)
4 第2基体
41 導電管
410 めっき
42 導電管
420 めっき
43 導電管
430 めっき
5 第2基体
51 導電管
510 めっき
52 導電管
520 めっき
53 導波管
530 めっき

Claims (10)

  1. 第1基体(1)と第2基体(2)とからなり、
    上記両基体は、熱可塑性合成樹脂を素材とするもので、
    上記両基体の少なくともいずれか一方(2)には溝状の導波路が形成してあり、他方の基体を溶着させることによりシームレス化した導波管(21)(22)が形成してあり、
    上記導波管の内周面にはめっき(210)(220)が施してある
    ことを特徴とする導波構造物。
  2. 請求項1において、上記導波管(21)(22)は複数であり、この導波管の間にダミーの導波管(23)が設けてあることを特徴とする導波構造物。
  3. 請求項1において、上記熱可塑性合成樹脂について上記両基体の一方(1)は光透過性のよい色調であり、他方(2)は光吸収性のよい色調であり、この光透過性のよい基体側からレーザー光(a)を照射することにより上記両基体を溶着してあることを特徴とする導波構造物。
  4. 請求項1において、上記めっき(210)(220)(230)は二重層であることを特徴とする導波構造物。
  5. 第1基体(3)と第2基体(4)とからなり、
    上記両基体は、熱可塑性合成樹脂を素材とするもので、
    上記第1基体(3)にはスルーホール(31)(32)が形成してあり、
    上記両基体の少なくともいずれか一方(4)には溝状の導電路が形成してあり、他方(3)の基体を溶着させることによりシームレス化した導電管(41)(42)(43)が形成してあり、
    上記スルーホールは上記導電管に連通しており、
    上記スルーホール及び上記導電管の内周面にはめっき(310)(320)(410)(420)(430)が施してあり、このスルーホールと上記導電管のめっきは電気的に導通している
    ことを特徴とする導電構造物。
  6. 上記請求項5において、第1基体には、上記スルーホール(31)(32)に導通している所定の回路パターン(310)(320)が形成してあることを特徴とする導電構造物。
  7. 請求項5において、第2基体の外周面に所定の回路パターンが形成してあることを特徴とする導電構造物。
  8. 請求項5において、上記熱可塑性合成樹脂について上記両基体の一方(3)過性のよい色調であり、他方(4)収性のよい色調であり、この光透過性のよい基体側からレーザー光(a)することにより上記両基体を溶着してあることを特徴とする導電構造物。
  9. 第1基体(3)と第2基体(5)とからなり、
    上記両基体は、熱可塑性合成樹脂を素材とするもので、
    上記第1基体(3)にはスルーホール(31)(32)が形成してあり、
    上記両基体の少なくともいずれか一方(5)には溝状の導電路が形成してあり、他方(3)の基体を溶着させることによりシームレス化した導電管(51)(52)が形成してあり、
    上記スルーホールは上記導電管に連通しており、
    上記両基体の少なくともいずれか一方(5)には溝状の導波路が形成してあり、他方の基体を接合させることにより導波管(53)が形成してあり、
    上記導波管にはめっき(530)が施してあり、
    上記スルーホール(31)(32)と上記導電管(51)(52)の内周面には、それぞれめっき(310)(320)(510)(520)が施してあり、
    上記スルーホールのめっき(310)(320)と上記導電管のめっき(510)(520)とは電気的に導通している
    ことを特徴とする導波導電構造物。
  10. 請求項9において、上記熱可塑性合成樹脂について上記両基体の一方(3)は光透過性のよい色調であり、他方(5)は光吸収性のよい色調であり、この光透過性のよい基体側からレーザー光を照射することにより上記両基体を溶着してあることを特徴とする導波導電構造物。
JP2004058117A 2004-03-02 2004-03-02 導波・導電構造物 Expired - Fee Related JP3955028B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004058117A JP3955028B2 (ja) 2004-03-02 2004-03-02 導波・導電構造物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004058117A JP3955028B2 (ja) 2004-03-02 2004-03-02 導波・導電構造物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005252486A true JP2005252486A (ja) 2005-09-15
JP3955028B2 JP3955028B2 (ja) 2007-08-08

Family

ID=35032582

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004058117A Expired - Fee Related JP3955028B2 (ja) 2004-03-02 2004-03-02 導波・導電構造物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3955028B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010119776A1 (ja) * 2009-04-16 2010-10-21 タイコエレクトロニクスジャパン合同会社 導波管
CN103151340A (zh) * 2013-02-08 2013-06-12 日月光半导体制造股份有限公司 天线封装模块及其制造方法
WO2015052903A1 (ja) * 2013-10-07 2015-04-16 日本電気株式会社 同軸配線装置及び送受信一体型分波器
JP2017060087A (ja) * 2015-09-18 2017-03-23 Ntn株式会社 導波管スロットアンテナおよびその製造方法
CN115922258A (zh) * 2023-02-07 2023-04-07 河南工学院 一种太赫兹金属镀层空芯矩形波导腔体铸、铣一体化成型制造方法

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010119776A1 (ja) * 2009-04-16 2010-10-21 タイコエレクトロニクスジャパン合同会社 導波管
JP2010252092A (ja) * 2009-04-16 2010-11-04 Tyco Electronics Japan Kk 導波管
KR20120011842A (ko) * 2009-04-16 2012-02-08 타이코 일렉트로닉스 저팬 지.케이. 도파관
CN102396102A (zh) * 2009-04-16 2012-03-28 泰科电子日本合同会社 波导管
KR101661002B1 (ko) * 2009-04-16 2016-10-10 타이코 일렉트로닉스 저팬 지.케이. 도파관
CN103151340B (zh) * 2013-02-08 2016-04-20 日月光半导体制造股份有限公司 天线封装模块及其制造方法
CN103151340A (zh) * 2013-02-08 2013-06-12 日月光半导体制造股份有限公司 天线封装模块及其制造方法
WO2015052903A1 (ja) * 2013-10-07 2015-04-16 日本電気株式会社 同軸配線装置及び送受信一体型分波器
US9793590B2 (en) 2013-10-07 2017-10-17 Nec Corporation Coaxial wiring device and transmission/reception integrated splitter
US10347959B2 (en) 2013-10-07 2019-07-09 Nec Corporation Coaxial wiring device and transmission/reception integrated splitter
US10714804B2 (en) 2013-10-07 2020-07-14 Nec Corporation Coaxial wiring device and transmission/reception integrated splitter
JP2017060087A (ja) * 2015-09-18 2017-03-23 Ntn株式会社 導波管スロットアンテナおよびその製造方法
CN115922258A (zh) * 2023-02-07 2023-04-07 河南工学院 一种太赫兹金属镀层空芯矩形波导腔体铸、铣一体化成型制造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3955028B2 (ja) 2007-08-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5380386A (en) Molded metallized plastic microwave components and processes for manufacture
CN110312380B (zh) 一种侧面金属化边多层绝缘隔离电路板的制作生产方法
KR101724071B1 (ko) 단일단계 전처리 과정을 갖는 엘디에스(lds) 무전해 도금 방법 및 이에 의한 인테나
KR101661002B1 (ko) 도파관
JP5080653B2 (ja) 剛性のプリント回路基板をコンタクトパートナーとコンタクト接続させる方法および剛性のプリント回路基板とコンタクトパートナーから成る装置
CN111129709B (zh) 一种中框组件、中框组件的制备方法及电子设备
JP3955028B2 (ja) 導波・導電構造物
KR101475340B1 (ko) 다층 플렉시블 회로 기판 및 그 제조 방법
TW201332211A (zh) 感應式電子裝置的製作方法
KR101448256B1 (ko) 안테나의 제조 방법
JP5628496B2 (ja) 三次元成形回路部品の製造方法
AU1208797A (en) Electroless copper plating solution and method for electroless copper plating
CN101076228A (zh) 印刷的波导管印刷电路板结构
KR101927933B1 (ko) 안테나를 제조하는 방법
CN111698830A (zh) 高电磁兼容线路板及其制作方法
KR20160080655A (ko) 내장형 안테나 및 내장형 안테나의 제조 방법
JP2001004864A (ja) 光・電気配線基板及び製造方法並びに実装基板
JP2001185915A (ja) マイクロストリップ線路構造
CN111876759A (zh) 一种塑胶材料表面制作金属线路的方法
US20230052656A1 (en) Filter and manufacturing method for same
US5840363A (en) Process for throughplating printed circuit boards using conductive plastics
JP2022152789A (ja) 電磁波透過カバー及び電磁波透過カバーの製造方法
KR101504230B1 (ko) 알루미늄 안테나 패턴의 단자부 형성 방법
TWI330507B (ja)
CN219181751U (zh) 电路板

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20051102

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20061019

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061031

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061225

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070403

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070427

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110511

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120511

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130511

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees