JP2005251248A - 再生時刻管理システム、再生時刻管理方法、再生装置、再生方法、記録媒体 - Google Patents

再生時刻管理システム、再生時刻管理方法、再生装置、再生方法、記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】 記録媒体に記録される主データの再生許可/不許可についての時刻管理をより正確に行う。
【解決手段】 標準時受信部10aにて無線による所定の標準時情報を受信し、これに応じて時刻計時部30にて計時される現在時刻情報を修正する。所定のネットワークや外部機器に対して接続できない状況下でも標準時に基づいた正確な再生時刻管理を行うことができる。また、ディスク100に記録される再生時刻データを非対称暗号方式により生成した暗号鍵のうちの秘密鍵により暗号化する。このとき、上記秘密鍵と対となる公開鍵を再生装置10側に予め割り与えておき、再生装置10側ではこの公開鍵を用いてディスク100から再生した上記再生時刻データを復号化できるように構成すれば、正規の秘密鍵を有する者のみが再生時刻データを再生装置10側で復号化させることができる。すなわちこれにより、例えば秘密鍵を知り得ない第三者により内容の改竄された再生時刻データの記録された偽造ディスクを排除でき、これによっても正確な再生時刻管理を行うことができる。
【選択図】図4

Description

本発明は、再生の許可/不許可についての管理が行われるべき主データが記録される記録媒体について、上記主データの再生時刻管理を行うための再生時刻管理システムとその方法、及び上記記録媒体についての再生を行う再生装置とその方法、及び記録媒体に関するものである。
特開平10−341212号公報 特開2001−136161号公報 特開2002−268544号公報
例えば、光ディスクなど記録媒体を用いたソフトウエア販売、及び音楽コンテンツや映像コンテンツの販売、いわゆるレコード販売やビデオ販売等が広く行われている。特に、CD(Compact Disc)や、近年においてはDVD(Digital Versatile Disc)の普及に伴って、光ディスクを用いたデジタル記録方式による映像・音楽コンテンツの流通はさらに盛んなものとなっている。
しかしながら、このようにデジタル記録方式による映像・音楽コンテンツの流通が盛んになるにつれて、いわゆる海賊版の製造販売や違法コピーなどの著作権侵害行為が増加し、社会問題化している。
例えば、違法コピーの事例としては、CD−ROM(CD−Video)やDVD−ROM(DVD−Video)などROM型の光ディスクに記録された音楽コンテンツや映像コンテンツを、CD−RやDVD−RなどRecordable型(Write Once型)の光ディスクにコピーするということが行われている。この行為は、ユーザがそのROM型の光ディスクの所有者ではないならば違法な行為となる。
また、例えば悪質な著作権侵害の事例としては、映画などの映像コンテンツを正規ではないルートから入手し、そのコンテンツをエンコードおよびオーサリングして、ROM型の光ディスクとして製造する海賊版製造行為も行われている。
光ディスクなどの記録媒体に記録されるコンテンツについて著作権保護を図る技術としては、従来より、例えばコンテンツの再生を許可/不許可とする時刻範囲を記録媒体に記録しておいて、再生装置側でその時刻範囲に基づいたコンテンツ再生についての制御を実行させる手法が提案されている。
つまり、コンテンツの再生を許可/不許可とする時刻範囲を規定することで、例えば指定された範囲外ではコンテンツの再生を不許可とするようにして著作権の保護を図るようにしたものである。
このような手法において、再生装置側は、自ら計時する現在時刻情報と記録媒体から読み出した上記時刻範囲とを比較した結果に基づき、コンテンツ再生についての制御を行うようにされている。
しかしながら、このとき再生装置側で計時される現在時刻の情報は、ユーザが手動により修正することが可能とされている場合がある。これによっては、ユーザにより現在時刻情報が改竄される虞があり、このため、例えば単に現在時刻情報のみに基づいた制御が行われた場合には、正しい現在時刻を基準とした適切なコンテンツの再生時刻についての管理を行うことができなくなってしまう可能性がある。
このような問題点に対しては、上記した特許文献1が挙げられる。
この特許文献1では、実施の形態1として「送信されてきた暗号文を含むデータパケットの中から使用時刻情報を取得すると共に、時計11から現在時刻情報を取得し、使用時刻情報と現在時刻情報とを比較して判断をする。」旨が開示されている。また、実施の形態2〜実施の形態4では、時計11の改竄を防止するために「設定された周期ごとに内蔵時計11の値を不揮発性メモリ14に書き込みを行い、タイムスタンプ比較部13における判定処理が行われる時点で、第1の比較処理として、不揮発性メモリ14からの記憶時刻情報と内蔵時計11からの現在時刻情報とを比較する。」旨が開示されている。また、実施の形態5及び実施の形態6では、「時刻情報の代わりにデータパケットの中に使用位置情報を入れ、暗号文復号化装置において内蔵GPS11’から現在位置情報を取得する。」ことについて記載されている。
このような特許文献1に記載の技術によれば、内蔵時計11の値が途中で改竄されたことを発見することができ、これによって例えば現在時刻情報が正しいとされるときのみに各時刻の比較を行って、コンテンツ再生時刻についての管理を行うことができる。
また、上記した特許文献2では、実施の形態2として「鍵記憶装置40の内部にデータ再生装置110から送られてくる時刻情報を記憶する時刻情報記録部46を備え、ステップS204において、履歴情報記憶部44にすでに記憶されている最新の時刻と、時刻情報記憶部46に記憶されている鍵読み出し時刻とを比較し、鍵読み出し時刻が、最新の時刻よりも以後の時刻を示していれば、時刻情報を逆に進ませるような不正がないと判定する。そして次に、ステップS206において、上記鍵読み出し時刻が、有効期間記憶部43に記憶されている再生用装置鍵の有効期間内にあるかどうかを確認する。」旨が開示されている。また、実施の形態5においては「データ再生装置204、205、206に実時刻測定手段221および実位置測定手段222からの信号を接続することで、正しい実時刻情報および実位置情報が入力された時にのみ再生動作を行うような構成にする。」旨の手法が開示されている。
このような特許文献2の技術を応用した場合も、再生装置側の現在時刻情報が改竄されていないことに応じて時刻範囲についての比較を行うことができるので、不正確なコンテンツ再生時刻管理が行われてしまうことを防止できる。さらにこの場合は、正しい実時刻情報が入力された時にのみ再生動作を行うことができるので、より正確なコンテンツ再生時刻管理行うことが可能となる。
また、一方で、ここで例示しているような記録媒体に記録した時刻範囲の情報に基づいてコンテンツ再生時刻の管理を行う手法としては、再生装置側の現在時刻情報以外にも、記録媒体側に記録した時刻範囲の情報の方が不正に改竄されてしまう可能性もある。そして、このように記録媒体側に記録した時刻情報が改竄されてしまうことによっても、当然にコンテンツの記録側(販売側)で意図した時刻範囲での管理を実行させることができなくなってしまう。
このような問題点に対しては、例えば再生装置側において、記録媒体に記録された時刻範囲の情報がコンテンツの記録側が正規に記録した真正なものであるか否かを確認する手法を採ることが考えられる。
例えば、インターネット等のネットワークを介しての情報配信やコンテンツ配信などの分野においては、電子データの真正性を証明するための以下のような技術が開発されている。
具体的には、真正さを証明しようとする電子データからハッシュ関数などを用いて証明用データを生成し、その証明用データを生成したときの時刻情報をタイムスタンプデータとして得るようにする。その上で、これら証明用データとタイムスタンプデータとから暗号化技術などにより証明書を発行するなどの手法が知られている。
先に挙げた特許文献3では、ある情報発信者がネットワーク上で電子公開物を公開していた場合に、その情報が実際に公開されていたことを証明する技術が説明されている。この特許文献3に記載の技術では、先ず、電子公開物が公開されていたことを証明しようとする申請者が指定した該電子公開物について、該電子公開物の内容を回収する回収手段と、該回収手段によって回収された該電子公開物の内容に対し秘密鍵による暗号化を施して電子署名を付与する署名手段と、該署名手段によって前記電子署名を付与された該電子公開物の内容を前記申請者に送信する送信手段とを有する公開証明サーバを備えるものとしている。その上で、前記秘密鍵に対応する該公開証明サーバの公開鍵を読出・閲覧可能に保管・管理する公開鍵管理サーバとを備えるものとしている。
すなわち、公開鍵管理サーバから読み出した公開鍵により、電子公開物が正常に復号化されることを以て、該電子公開物が公開証明サーバが回収した確かに公開されていた電子公開物であることが証明できるものである。
また、例えば日本国総務省による2002年1月〜6月までの「標準時配信・時刻認証サービスの研究開発に関する研究会」では、安全且つ正確で高い信頼性の証明書を発行するためのタイムスタンプ技術について、技術的およびビジネス的な検討がされており、2002年6月18日に報告書が発表されている。
2002年1月10日に開催された第1回の同研究会の議事録の一部では、先に述べたようにしてハッシュ関数を生成する手法によって電子データの証明サービスを行う技術に関する説明が「電子文書証明サービス(SecureSeal)について」として説明されている。この議事録では、まず電子文書の作成者、すなわちその電子文書の真正性を登録しようとする申請者は、証明者(証明センター)によって提供されたソフトウエアによって、その電子文書の電子データのハッシュ値を計算し、そのハッシュ値のみを証明者へと送信する。次に証明者は、電子文書のハッシュ値を登録すると共に、登録された時刻(年月日時分秒)を明示した証明書を生成し、申請者へ返送する。そして、申請者は、電子文書と生成された証明書とを合わせて、目的とする受信者へ送信する。その後、この受信者が当該電子文書の真正性を確認したいときは、ネットワークを介して証明書の実証の依頼を証明者に対して行うものとし、これに応じて証明者がその結果を返答するといった手法が記載されている。
このようなネットワークを介した証明技術を利用し、例えば記録媒体の再生装置側を、記録媒体の再生の際にネットワークを介して証明センターにアクセスさせ、時刻範囲の情報が記録側により正規に記録された真正なものであるかを証明することとすれば、不正に時刻範囲の情報が記録された記録媒体を排除して適正なコンテンツ再生時刻管理を行うことができるようになる。
ここで、上記もしたように、記録媒体に記録した時刻範囲の情報に基づいてコンテンツ再生時刻の管理を行う手法としては、先の特許文献1のように現在時刻情報が改竄された可能性があるか否かによってもコンテンツ再生についての制御を行うことで、より正確なコンテンツ再生時刻管理を図ることができる。
しかしながら、この特許文献1に記載の技術では、現在時刻の情報が改竄されたか否かについては確認することができるものの、現在時刻情報自体がある基準となる正しい時刻情報に合わせ込まれているか否かを確認することはできない。そして、これによると、この場合の現在時刻の情報としては、例えばパッケージメディアの販売側(暗号文暗号化装置)が想定している基準時刻(例えば日本標準時)に合わせられているか否かを確認することができず、この点でコンテンツ再生時刻管理が不正確なものとなってしまう可能性がある。
但し、先に説明した特許文献2の実施の形態5に開示されている手法によれば、現在時刻情報を実時刻(標準時)に合わせることは可能となる。
しかしながら同文献の記載内容によると、その実現のためには、再生時に必ず実時刻測定手段221が接続されていなければならず、例えば航空機やバスなどの業務用途では確実な方法となるが、実時刻の測定が必ずしも常時行うことができるものではないことが考慮されていないことになる。
例えば、上記のように実時刻が測定できない場合は、現在時刻が不正確であるとしてコンテンツデータについての再生を不許可とすることが考えられるが、このように実時刻が測定できない場合であっても、現在時刻は正確なものとされている可能性もある。そして、このとき、例えば現在時刻が再生期限内であった場合には、本来は再生を許可すべきものを、不許可とされてしまうこととなる。
つまり、このことを考慮すると、実時刻が常に測定可能でないことが考慮されていない手法では、正確な再生時刻管理を行うことができない可能性があることになる。
また、記録媒体側に記録される時刻範囲データの改竄についても、先に説明したようなネットワークを介しての証明サービスを利用することで、不正な時刻範囲データに基づく動作が行われてしまうことを防止できるが、このような証明サービスとしては、あくまでインターネット等のネットワーク上での利用が想定されたものであり、電子データの送信者(作成者)、証明者(証明センター)、受信者(真正性を確認したい利用者)の三者がネットワークを介して相互に接続されていることが必要条件となる。
しかし、記録媒体を用いたいわゆるパッケージ販売による電子データの流通としては、受信者(真正性を確認したい利用者)に相当する記録媒体購入者と、証明者(証明センター)との間が必ずしもネットワークによって接続された状態にはならないから、このようなネットワーク上での電子データの真正証明についての技術は、光ディスクなど記録媒体における著作権侵害行為や海賊版製造行為などの著作権保護技術へそのまま適用することができないことになる。
これらのことから、記録媒体に記録した時刻範囲の情報に基づいてコンテンツ再生時刻の管理を行う従来の手法としては、適正な時刻情報に基づいた正確なコンテンツ再生時刻管理を行うことが困難な状況にある。
換言すれば、記録媒体に記録した時刻範囲の情報に基づいてコンテンツ再生時刻の管理を行う手法では、常に正確なコンテンツ再生時刻管理を行うことができるような、より強固な著作権保護機能を与えることが要請されているものである。
そこで、本発明では以上のような問題点に鑑み、再生時刻管理システムの第1の構成として、以下のようにすることとした。
すなわち、再生の許可/不許可についての管理が行われるべき主データが記録される記録媒体についての記録と再生を行う記録装置と再生装置とから成る再生時刻管理システムとして、
上記記録装置は、
上記記録媒体に対し、少なくとも上記主データの再生の許可/不許可についての所定の標準時を基準とした時刻範囲を定めるための再生時刻データを記録する記録手段を備えるようにした。
また、上記再生装置としては、
先ず、上記記録媒体からのデータ再生を行う再生手段と、標準時情報を無線により受信する標準時受信手段と、計時を行って現在時刻情報を生成する時刻計時手段とを備えるようにする。
その上で、少なくとも上記標準時受信手段により受信される上記標準時情報に基づいて上記現在時刻情報を修正する時刻修正手段と、さらに、上記標準時受信手段によって過去に上記標準時情報が受信された時点からの経過時間に基づく上記現在時刻情報の誤差が、所定以下となっている場合に応じて、上記再生手段によって再生された上記再生時刻データが示す時刻範囲の情報と、上記現在時刻情報とを比較した結果に基づき、上記再生手段による上記主データの再生についての制御を行う再生制御手段とを備えるようにした。
また、本発明では、第1の再生時刻管理方法として以下のようにすることとした。
つまり、先ず、再生の許可/不許可についての管理が行われるべき主データが記録される記録媒体に対し、少なくとも上記主データの再生の許可/不許可についての所定の標準時を基準とした時刻範囲を定めるための再生時刻データを記録する記録手順を実行する。
そして、標準時情報を無線により受信する標準時受信手順と、計時を行って現在時刻情報を生成する時刻計時手順とを実行する。
その上で、少なくとも上記標準時受信手順により受信した上記標準時情報に基づいて上記現在時刻情報を修正する時刻修正手順と、さらに、上記標準時受信手順によって過去に上記標準時情報が受信された時点からの経過時間に基づく上記現在時刻情報の誤差が、所定以下となっている場合に応じて、上記記録媒体から再生された上記再生時刻データが示す時刻範囲の情報と、上記現在時刻情報とを比較した結果に基づき、上記主データの再生処理についての制御を行う再生制御手順とを実行するものとした。
さらに、本発明では再生装置の第1の構成として、以下のようにすることとした。
つまり、再生の許可/不許可についての管理が行われるべき主データと、少なくとも上記主データの再生の許可/不許可について所定の標準時を基準とした時刻範囲を定めるための再生時刻データとが記録される記録媒体からのデータ再生を行う再生手段を備える。
また、標準時情報を無線により受信する標準時受信手段と、計時を行って現在時刻情報を生成する時刻計時手段とを備える。
その上で、少なくとも上記標準時受信手段により受信される上記標準時情報に基づいて上記現在時刻情報を修正する時刻修正手段と、さらに、上記標準時受信手段によって過去に上記標準時情報が受信された時点からの経過時間に基づく上記現在時刻情報の誤差が、所定以下となっている場合に応じて、上記再生手段によって再生された上記再生時刻データが示す時刻範囲の情報と、上記現在時刻情報とを比較した結果に基づき、上記再生手段による上記主データの再生についての制御を行う再生制御手段とを備えるようにした。
また、さらに本発明では、第1の再生方法として以下のようにもすることとした。
すなわち、再生の許可/不許可についての管理が行われるべき主データと、少なくとも上記主データの再生の許可/不許可について所定の標準時を基準とした時刻範囲を定めるための再生時刻データとが記録される記録媒体からのデータ再生を行う再生方法として、標準時情報を無線により受信する標準時受信手順と、計時を行って現在時刻情報を生成する時刻計時手順とを実行する。
その上で、少なくとも上記標準時受信手順により受信した上記標準時情報に基づいて上記現在時刻情報を修正する時刻修正手順と、さらに、上記標準時受信手順によって過去に上記標準時情報が受信された時点からの経過時間に基づく上記現在時刻情報の誤差が、所定以下となっている場合に応じて、上記記録媒体から再生された上記再生時刻データが示す時刻範囲の情報と、上記現在時刻情報とを比較した結果に基づき、上記主データの再生処理についての制御を行う再生制御手順とを実行するものとした。
また、さらに本発明では、第1の記録媒体として以下のようにすることとした。
つまり、本発明の記録媒体は、再生の許可/不許可についての管理が行われるべき主データと、上記主データの再生の許可/不許可について所定の標準時を基準とした時刻範囲を定めるための再生時刻データとが記録される記録媒体であって、
上記再生時刻データ中に、上記記録媒体についての再生を行う再生装置側が計時するとされる現在時刻情報に関する誤差範囲の情報が記録されるものである。
上記本発明の第1の構成では、所定の標準時情報を無線により受信する構成とされるので、例えば標準時入力のための場所的な制限を緩和することができる。すなわち、再生装置側をネットワークや外部の標準時測定手段等に接続できない状況下でも、所定の標準時に従った正確な再生時刻管理を行うことができる。
その上で、第1の構成によれば、過去に受信された時刻からの経過時間に応じた現在時刻の誤差が所定以下である場合には、時刻範囲と現在時刻との比較に基づく主データの再生制御を行うことができる。そして、これによれば、主データの再生時に標準時情報が受信できない場合であっても、例えば過去における標準時受信からの経過時間が短く現在時刻として誤差の少ない正しいとされる計時が行われている場合には、この現在時刻に基づいて主データの再生についての許可/不許可の判断を行うことができる。つまり、例えば主データについての再生時において再生装置側が標準時を受信できない場合であっても、現在時刻に基づいた再生の許可/不許可の判断を行うことができる。
これにより、例えば主データの再生時に標準時が受信されないことを以て直ちに再生を不許可とする場合よりも、さらに正確な再生時刻管理を行うことが可能となる。
また、このような第1の構成において、例えば記録媒体側に上記のような現在時刻情報についての誤差範囲の情報を記録しておき、再生装置側ではこの誤差範囲と現在時刻の誤差とを比較した結果に応じて、上記した時刻範囲と現在時刻との比較に基づく主データの再生制御を行うようにすれば、現在時刻情報に許容する誤差範囲を主データの販売者や著作権者側が設定できるようになる。
また、本発明では、再生時刻管理システムの第2の構成として、以下のようにもすることとした。
すなわち、再生の許可/不許可についての管理が行われるべき主データが記録される記録媒体についての記録と再生を行う記録装置と再生装置とから成る再生時刻管理システムとして、
上記記録装置は、
上記記録媒体に対し、少なくとも上記主データの再生の許可/不許可についての所定の標準時を基準とした時刻範囲を定めるための再生時刻データについての記録を行う記録手段と、上記再生時刻データが、非対称暗号方式により生成された秘密鍵と公開鍵のうちの上記秘密鍵に基づいて暗号化されて上記記録媒体に対して記録されるように制御を行う記録制御手段とを備えるようにした。
また、上記再生装置としては、
先ず、上記記録媒体からのデータ再生を行う再生手段と、計時を行って現在時刻情報を生成する時刻計時手段とを備える。
その上で、上記再生手段により再生される上記再生時刻データを、予め上記再生装置に対して割り与えられた上記公開鍵を用いて復号化すると共に、この復号化された再生時刻データが示す時刻範囲の情報と上記現在時刻情報とを比較した結果に基づき、上記再生手段による上記主データの再生についての制御を行う再生制御手段を備えるようにした。
また、本発明では、第2の再生時刻管理方法として以下のようにすることとした。
つまり、先ず、再生の許可/不許可についての管理が行われるべき主データが記録される記録媒体に対し、少なくとも上記主データの再生の許可/不許可についての所定の標準時を基準とした時刻範囲を定めるための再生時刻データを、非対称暗号方式により生成された秘密鍵と公開鍵のうちの上記秘密鍵に基づいて暗号化して記録する記録手順を実行する。
そして、計時を行って現在時刻情報を生成する時刻計時手順を実行し、その上で、上記記録媒体から再生された上記再生時刻データを、予め割り与えられた上記公開鍵を用いて復号化すると共に、この復号化された再生時刻データが示す時刻範囲の情報と上記現在時刻情報とを比較した結果に基づき、上記主データの再生処理についての制御を行う再生制御手順を実行するものとした。
さらに、本発明では再生装置の第2の構成として、以下のようにすることとした。
つまり、再生の許可/不許可についての管理が行われるべき主データと、少なくとも上記主データの再生の許可/不許可についての所定の標準時を基準とした時刻範囲を定めるための再生時刻データとが記録される記録媒体であって、上記再生時刻データが非対称暗号方式により生成された秘密鍵と公開鍵のうちの上記秘密鍵に基づいて暗号化されて記録されている記録媒体からのデータ再生を行う再生手段を備える。
そして、計時を行って現在時刻情報を生成する時刻計時手段を備え、さらに、上記再生手段により再生される上記再生時刻データを、予め上記再生装置に対して割り与えられた上記公開鍵を用いて復号化すると共に、この復号化された再生時刻データが示す時刻範囲の情報と上記現在時刻情報とを比較した結果に基づき、上記再生手段による上記主データの再生についての制御を行う再生制御手段を備えるようにした。
さらに本発明では、第2の再生方法として以下のようにもすることとした。
すなわち、再生の許可/不許可についての管理が行われるべき主データと、少なくとも上記主データの再生の許可/不許可についての所定の標準時を基準とした時刻範囲を定めるための再生時刻データとが記録される記録媒体であって、上記再生時刻データが非対称暗号方式により生成された秘密鍵と公開鍵のうちの上記秘密鍵に基づいて暗号化されて記録されている記録媒体からのデータ再生を行う再生方法として、
先ず計時を行って現在時刻情報を生成する時刻計時手順を実行する。
その上で、上記記録媒体から再生された上記再生時刻データを、予め割り与えられた上記公開鍵を用いて復号化すると共に、この復号化された再生時刻データが示す時刻範囲の情報と上記現在時刻情報とを比較した結果に基づき、上記主データの再生処理についての制御を行う再生制御手順を実行するものとした。
さらに本発明では、第2の記録媒体として以下のようにもすることとした。
つまり、本発明の記録媒体は、再生の許可/不許可についての管理が行われるべき主データと、少なくとも上記主データの再生の許可/不許可について所定の標準時を基準とした時刻範囲を定めるための再生時刻データとが記録される記録媒体として、上記再生時刻データが、非対称暗号方式により生成された秘密鍵と公開鍵のうちの上記秘密鍵に基づいて暗号化されて記録されるものである。
上記本発明の第2の構成によれば、上記再生時刻データは、非対称暗号方式による秘密鍵により暗号されて記録媒体に記録される。そして、このように秘密鍵により暗号化された再生時刻データは、その秘密鍵と対となる公開鍵が予め割り与えられている再生装置側でのみ復号化することができるものとなる。
このことを換言すれば、暗号化された再生時刻データを適正に再生装置側に復号化させるためには、再生時刻データを対となる正規の秘密鍵により暗号化しなければならず、例えば再生時刻データを改竄してこれを適当な秘密鍵により暗号化した不正な記録媒体を製造したのでは、再生装置側でこれを適正に復号化させることができない。すなわち、このような仕組みにより、再生時刻データの内容を改竄した不正な記録媒体を排除することができる。
また、このとき、例えば再生時刻データと共に、平文による(暗号化前の)再生時刻データ中の一部データを再生時刻記録データとして記録媒体に対して記録するものとし、再生装置側では再生された上記一部データと復号化された再生時刻データ中の一部データとの一致を比較するものとすれば、再生時刻データが正規の秘密鍵により暗号化されたか否かを判別でき、これを以て上記再生時刻データが正規に記録されたものであるかについての証明を行うことができるようになる。
上記のようにして本発明の第1の構成によっては、無線により所定の標準時情報を受信する構成としたことで、再生装置側がネットワークや外部の標準時測定手段等に接続できない状況下でも、所定の標準時に従った正確な再生時刻管理を実現することができる。
そして、このように所定の標準時に従った正確な再生時刻管理を行う上で、場所的な制限を緩和できることで、記録媒体に記録された主データについてのより強固な著作権保護機能を実現できる。
さらに、第1の構成によれば、例えば主データの再生時に標準時が受信できない場合であっても、現在時刻情報に生じる誤差が所定以下である場合には現在時刻と再生時刻範囲との比較が行われるので、誤差が所定以下で正確であるとされる場合は常に再生の許可/不許可の判断を行うことができる。
そして、これによれば、例えば主データの再生時に標準時が受信できないことに応じて直ちに再生を不許可とする場合よりも、さらに正確な再生時刻管理を図ることができ、この点でも強固な著作権保護機能を実現できる。
また、第2の構成によれば、正規の秘密鍵により暗号化された再生時刻データ以外は、再生装置側にて適正に復号化させることができなくなるので、正規の秘密鍵を知り得ない第三者によって記録された再生時刻データを再生装置にて適正に復号化させないようにすることができる。そしてこれによって、例えば第三者が再生時刻データの内容を改竄した不正な記録媒体の製造を困難とさせて、記録媒体に対して記録される再生時刻データの内容の改竄の防止が図られる。
このように再生時刻データの内容の改竄の防止が図られることによっても、正確なコンテンツ再生時刻管理を行うことができるようになり、従って記録媒体に記録された主データについてのより強固な著作権保護機能を実現できるものとなる。
また、第2の構成において、例えば記録媒体に対して再生時刻データと共に、暗号化前の平文による再生時刻データ中の一部データを再生時刻記録データとして記録し、再生装置側では再生された上記一部データと復号化された再生時刻データ中の一部データとの内容一致を比較するものとすれば、再生時刻データが正規に記録されたものであるか否かについての証明を行うことが可能となる。
すなわち、これによりネットワーク上の証明サーバ等に接続できない状況においても、記録媒体に記録されたデータが正規に記録されたものであることの証明が可能となる。
以下、本発明の実施の形態について説明する。なお、説明は以下の順で行う。
1.実施の形態の再生時刻管理システムの概要
2.記録装置の構成
3.再生装置の構成
4.第1の実施の形態
5.第2の実施の形態
6.第3の実施の形態
1.実施の形態の再生時刻管理システムの概要

図1は、本発明における実施の形態としての再生時刻管理システム1の概要について示した図である。
先ず、図示するディスク100は、例えばCD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)等の光ディスク媒体であり、この場合は映像及び/又は音声データによるコンテンツデータを記録することが想定される。また、この場合のディスク100に対しては、後述もするように上記コンテンツデータの再生を許可/不許可とする時刻の管理を行うための、再生許可時刻データが記録される。
なお、上記コンテンツデータとしては、映像、音声以外にも例えば画像等の他のデータを記録するものとしてもよい。
記録装置50は、入力されるデータを所要のデータ記録フォーマットに従って上記ディスク100に対して記録する。
また、再生装置10は、上記記録装置50によってデータ記録が行われたディスク100からのデータ再生を行う。特に、本実施の形態の場合の再生装置10に対しては標準時受信部10aが備えられ、図示するGPS(Global Positioning System)衛星71や標準電波送信所72が発信する標準時情報を受信可能に構成される。
ここで、確認のために述べておくと、GPS衛星による全地球的測位システムでは、米国国防省が運用しているGPS/NAVSTAR (Navigation System usimg Time And Ranging)を用いることで、地球上での位置と時刻(緯度、経度、GPS時)を測定できる。この際、GPS時は、GPS衛星内に備えられる原子時計によって比較的正確に計時される時刻情報とされ、このGPS時に基づいて協定世界時(UTC)を得ることが可能となる。
また、例えば長波電波時計では、日本国独立行政法人通信総合研究所が運用している長波標準電波送信所からの電波を受信することにより、日本標準時(JST、協定世界時(UTC)+9時間)が得られることが知られている。この長波標準電波は、その送信所の無線局の識別信号(コールサイン)から「長波JJY」と呼ばれており、例えば福島県の「おおたかどや山標準電波送信所」からは40kHzの標準電波が送信されている。また、例えば佐賀県の「はがね山標準電波送信所」からは60kHzの標準電波が送信される。
これらJJYからの長波標準電波には、時、分、1月1日からの通算日、年(西暦の下2桁)、曜日等の時刻コードなどのタイムコードが含まれており、これを受信することで日本国国家標準に基づく日本標準時の情報を得ることができる。
なお、このような長波標準電波による電波時計の手法は、日本国以外でも、例えばドイツ国のPTB (Physikalisch-Technische Bundesanstalt)が運用しているDCF77、米国のNIST (National Institute of Standards and Technology)が運用しているWWVB、英国のNPL (National Physical Laboratory)が運用しているMSFなどを利用することでも実現できる。また、長波標準電波のほか、同様に標準時を知ることのできる標準電波として、短波標準電波があり、上記した米国のNISTが運用しているWWV及びWWVH、カナダのNRC (National Research Council of Canada)が運用しているCHU、韓国のKRISS (Korea Research Institute of Standards and Science)が運用しているHLAなどを用いることもできる。
また、標準時情報の送信元として、実施の形態の場合は、GPS衛星71、標準電波送信所72を例に挙げるが、他にも例えば日本国独立行政法人電子航法研究所による準天頂衛星を用いた高精度測位補正システムや、電話回線による標準時供給システム(テレホンJJY)、或いはFM文字多重放送に含まれる時刻情報などを用いる構成としてもよい。
例えばFM文字多重放送としては、日本放送協会(NHK)によって開発されたFM多重放送技術であるDARC(Data Radio Channel)方式を用いて、文字や図形等のデジタル信号を多重化して送信する放送が日本国内で行われている。このDARC方式は、通常のFM放送のベースバンド信号に、76KHzでL-MSK変調(Level control MSK, Level control - Minimum Shift Keying)した16kbpsのデジタルデータを多重化し、これにエラー訂正用のパリティを加えることで実データとして約8kbpsでデータを放送する方式である。DARC方式ではデータ通信の内容をISO−OSI(Open System Interconnection)基本参照モデルにおける物理層からプレゼンテーション層までの階層構造と同様に6階層に分類しており、それぞれ「階層1 伝送路」、「階層2 誤り訂正」、「階層3 データパケット」、「階層4 データグループ」、「階層5 番組」、「階層6 提示」としている。この中で、「階層3 データパケット」で用いられている誤り訂正後の176bitの構成のデータパケットは、「プリフィックス32bit」の「構成1」と「プリフィックス16bit」の「構成2」が規定されている。そして、この構成2のデータパケットの中に、放送局名・年月日(ユリウス暦)・時刻・代替周波数(受信状態が悪くなったときに、同一放送局の他の周波数を選択する目的などに使う)の情報が入れられるようになっており、これにより時刻情報を受信することができる。
2.記録装置の構成

図2は、図1に示した記録装置50の内部構成例について示すブロック図である。
実施の形態の記録装置50としては、図示するように付加データ入力部51と、コンテンツソース52と、データフォーマッター53と、マスタリング部54を備える。
付加データ入力部51は、上記コンテンツソース52が供給するコンテンツデータ以外にディスク原盤99(ディスク100)に対して記録すべき付加データを入力する。例えば、再生装置側のドライブ制御に必要なデータや、CDの場合でのTOC(Table Of Contents)等のコンテンツデータ再生のための管理情報を入力する。また、本例の場合、先に述べた再生許可時刻データはこの付加データ入力部51を介して入力される。
データフォーマッター53には、上記付加データ入力部51を介して入力されたディスク100に記録されるべき各種の付加データと、コンテンツソース52からのコンテンツデータとが供給される。そして、これら付加データとコンテンツデータとを、所定の記録フォーマットや変調方式に従ったデータ形式に変換し、マスタリング部54に対して供給する。
マスタリング部54は、図示されないスピンドルモータによって回転されるディスク原盤99に対し、データフォーマッター53から供給されるデータに基づいたレーザ光を照射することによって、ディスク原盤99上に螺旋状にピット列を形成する。これによってデータフォーマッター53から供給されるデータをディスク原盤99に対して記録する。
このように記録装置50によって生成されたディスク原盤99は、現像処理、電鋳処理を経ていわゆるグラスマスターとしての原盤とされる。そして、このディスク原盤99を元にスタンパが製造され、このスタンパを用いたモールディングによりディスク状基板を作成し、このディスク状基板に対して反射膜・保護膜を形成することでディスク100が製造される。
なお、この場合、記録装置50により生成されたディスク原盤99を用いて、上記のような工程を経て生成されるディスク100に記録されるに至ったデータとしても、記録装置50が記録したものとして扱う。
3.再生装置の構成

図3は、実施の形態としての再生装置10の内部構成例について示したブロック図である。
先ず、図示するスピンドルモータ11は、装填されたディスク100を回転駆動する。そして、ピックアップ13によってディスク100上に記録されたピットデータについての読み出しが行われる。
ディスク100からのデータ読み出し動作を行うためのピックアップ13には、レーザ出力を行うレーザダイオードや、レーザ出力端となる対物レンズ、偏光ビームスプリッタ等によって構成される光学系と、反射光を検出するためのディテクタなどが備えられている。
ピックアップ13において、上記した対物レンズは2軸機構(図示せず)によってディスク半径方向(トラッキング方向)及びディスクに接離する方向に変移可能に保持されており、また、ピックアップ13全体は、図示するスライド部14によりディスク半径方向に移動可能とされている。
そして、ピックアップ13の再生動作によってディスク100から検出された情報は、アナログフロントエンドプロセッサ16に供給される。このアナログフロントエンドプロセッサ16には、RFアンプやマトリクス演算回路、2値化回路が備えられる。
アナログフロントエンドプロセッサ16に入力された情報は、増幅処理、マトリクス演算処理、2値化処理等が施されて、EFM方式(8/14変調)又はEFMplusにより記録符号化された、EFM信号、EFMplus信号(EFM+)としてCD/DVDプロセッサ17に供給される。
また、これと共にアナログフロントエンドプロセッサ16は、ディスク100から検出された情報に基づいてトラッキングエラー信号TE、フォーカスエラー信号TEを生成する。そして、これらトラッキングエラー信号TE、フォーカスエラー信号FEと、上記EFM信号又はEFMplus信号とを図示するサーボ・PLL(Phase Locked Loop)回路15に供給する。
サーボ・PLL回路15では、アナログフロントエンドプロセッサ16から供給されたトラッキングエラー信号TE、フォーカスエラー信号FE、及び内部バス31を介して接続されるシステムコントローラ24からのトッラクジャンプ指令、アクセス指令などに基づいて各種サーボ駆動信号を発生させ、ピックアップ13内の2軸機構及びスライド部14を制御してフォーカス及びトラッキング制御を行う。
また、サーボ・PLL回路15は、アナログフロントエンドプロセッサ16から供給されたEFM信号/EFMplus信号に基づいて再生クロックを生成する。この再生クロックは各部の処理基準クロック(マスタークロック)として出力される。また、サーボ・PLL回路15は、この再生クロックとEFM信号/EFMplus信号に基づいて生成したスピンドルサーボ制御信号を、スピンドルモータドライバ12に対して供給する。
スピンドルモータドライバ12は、サーボ・PLL回路15から供給されたスピンドルサーボ制御信号に基づいてモータ駆動信号を生成し、スピンドルモータ11に供給する。これによりスピンドルモータ11は、所定の回転制御方式に従った適正な回転速度が得られるようにディスク100を回転駆動する。
CD/DVDプロセッサ17は、アナログフロントエンドプロセッサ16から供給されるEFM信号、又はEFMplus信号に対する復調処理を行うと共に、誤り訂正及びデインターリーブ処理を行う。すなわち、このCD/DVDプロセッサ17は、装填されたディスク100がCDである場合には、入力信号に対するEFM復調処理を行うと共に、CIRC(Cross Interleave Read-solomon Code)に基づく誤り訂正処理及びデインターリーブ処理を行うようにされる。また、装填されたディスク100がDVDである場合には、入力信号に対するEFMplus復調処理と、RS−PC(Read Solomon Product Code)に基づく誤り訂正処理及びデインターリーブ処理を行うようにされる。
また、CD/DVDプロセッサ17において、例えば装填されたディスク100がCDであって、コンテンツデータがオーディオデータのみである場合には、上記した各処理(復調・誤り訂正・デインターリーブ処理)を経て得られたデジタルオーディオデータを、内部バス31を介してオーディオD/A変換回路19に対して供給する。
また、装填されたディスク100がDVDであって、コンテンツデータがビデオデータ及びオーディオデータによるAVデータとされる場合には、各処理を経て得られたAVデータを内部バス31を介してデマルチプレクサ20に対して供給する。
なお、これらCD/DVDの別に基づく各動作の切換は、例えば内部バス31を介して接続されたシステムコントローラ24の制御に基づいて行われる。
さらに、システムコントローラ24の制御に基づいては、上記各処理を経て得られたデータを、内部バス31を介して接続されるホストインタフェース(I/F)18に対して供給するようにされる。
オーディオデータD/A変換回路19は、CD/DVDプロセッサ17から供給されたデジタルオーディオデータに対しD/A変換処理を行ってアナログオーディオ信号出力を得る。
デマルチプレクサ20は、上記CD/DVDプロセッサ17から供給されたAVデータを入力して、ビデオデータ/オーディオデータの分離処理を行う。
オーディオデコーダ21は、デマルチプレクサ20によって分離されたオーディオデータを入力してデコード処理を行う。そして、これにより得られたデジタルオーディオデータを上記したオーディオD/A変換回路19に対して供給する。
なお、このオーディオデコーダ21としては、例えばAC3(ドルビーデジタル(2ch))等の2ch音声フォーマットの他に、DTS(Digital Theater System)等の5.1ch音声フォーマットに対応した構成とされてもよい。
ビデオデコーダ22は、デマルチプレクサ20により分離されたビデオデータを入力してデコード処理を行う。そして、これにより得られたデジタルビデオデータをNTSC/PALエンコーダ及びD/A変換回路23に供給する。
NTSC/PALエンコーダ及びD/A変換回路23は、供給されたデジタルビデオデータをNTSC(National Television Standards Committee)方式、又はPAL(Phase Alternation by Line)方式に準拠したデータ形式にエンコードすると共に、これをD/A変換する。これによって、NTSC方式又はPAL方式によるアナログビデオデータ出力を得る。
ホストインタフェース18は、外部のホストコンピュータ(図示せず)と接続され、ホストコンピュータとの間で再生データや各種コマンド等の通信を行う。
この場合、ホストインタフェース18では、内部バス31を介して転送されてきた再生データを、例えば所定のフォーマットに従ってパケット化などの処理を行ってホストコンピュータに対して送信出力する。また、ホストコンピュータからのリードコマンド等のコマンド信号は、ホストインタフェース18を介してシステムコントローラ24に供給される。
システムコントローラ18はマイクロコンピュータを備え、当該再生装置10を構成する各部が実行すべき所要の動作に応じて適宜制御処理を実行する。
例えば、先に述べたようにしてサーボ・PLL回路15に対するアクセス指令、トラックジャンプ指令等を行う。また、CD/DVDプロセッサ17の動作切換制御や、ホストインタフェース18を介したホストコンピュータとの間でのデータ通信制御を行う。
また、特に実施の形態の場合では、後述するように標準時受信部10aにて受信された標準時情報に基づいて、図示する時刻計時部30における現在時刻情報を修正する処理等も行うようにされる。
また、システムコントローラ24に対しては、図示するROM(Read Only Memory)27、RAM(Random Access Memory)28、NV(Non Volatile)−RAM29が備えられる。
ROM27には、システムコントローラ24が各種制御処理を行う上で必要となる各種の固定パラメータや動作プログラムが記憶される。
また、RAM28はシステムコントローラ24によるワーク領域として用いられ、また各種必要な情報の格納領域とされる。
さらに、NV−RAM29は、電源供給が停止された状態でも記憶内容が保持される不揮発性メモリであり、システムコントローラ24によって適宜必要な情報が格納される。
また、システムコントローラ24に対しては、表示部25と操作部26とが接続される。
表示部25は、システムコントローラ24の制御に基づいてユーザに対して提示すべき各種情報の表示を行う。例えば動作状態、モード状態、楽曲等の名称などの文字データ、トラック(チャプター)ナンバー、再生時間情報、その他の情報表示を行う。また、後述する時刻計時部30により計時される現在時刻情報の表示も行う。
また、操作部26は、ユーザの操作のための各種操作子として、各種操作ボタンや操作キーなどが形成される。ユーザは、この操作部26に対する操作により当該再生装置10に対する所要の動作指示を行う。システムコントローラ24は操作部26によって入力された操作情報に基づいて所定の制御処理を行う。
そして、本実施の形態の再生装置10に対しては、図示する時刻計時部30と標準時受信部10aとが設けられる。
時刻計時部30は、当該再生装置10の電源が切られている間にも2次電池等からの予備電源が供給されて計時動作が可能な、いわゆる内蔵時計又はリアルタイムクロックとされる。この時刻計時部30により計時される現在時刻の情報は、システムコントローラ24に供給される。
なお、この場合の時刻計時部30においては、例えば年月日時分秒による現在時刻情報を計時するものとしている。
また、時刻計時部30により生成される現在時刻情報は、システムコントローラ24の制御により修正が可能とされている。
標準時受信部10aは、GPS受信機や長波電波受信機を備え、先の図1でも述べたようにGPS衛星71、標準電波送信所72により発信される標準時情報を受信可能に構成される。そして、標準時受信部10aにより受信された標準時情報は、システムコントローラ24に対して供給される。
この標準時受信部10aは、予め設定された所定の時間間隔により受信動作を行うようにされる。また、この場合の受信動作はシステムコントローラ24によっても制御される。
4.第1の実施の形態

図4は、これまでに説明してきた実施の形態としての再生時刻管理システム1の構成により実現しようとする、本発明における第1の実施の形態としての動作について説明するための模式図である。
先ず、第1の実施の形態の再生時刻管理システム1による動作としては、図中(1)として示すように記録装置50において、ディスク100に対してコンテンツデータと共に記録する付加データとして、再生許可時刻データを記録する。
この再生許可時刻データとしては、例えば図5に示すような情報を記録するものとしている。
図示するようにこの再生許可時刻データとしては、少なくともディスク100に記録されるコンテンツデータについて、その再生を許可とする時刻範囲を設定するための再生許可開始時刻、再生許可終了時刻の情報を記録するものとしている。
或いは、図中の破線により囲うように、再生を不許可とする時刻範囲を設定するための再生不許可開始時刻、再生不許可終了時刻の情報を記録するものとしてもよい。
そして、この場合は、再生許可開始又は終了時刻の情報に加え、図示する記録時刻の情報と再生許可時刻誤差の情報も記録するものとしている。
上記記録時刻の情報としては、ディスク100に対してコンテンツデータと再生許可時刻データとの記録を行ったときの時刻情報を記録すればよい。
また、上記再生許可時刻誤差の情報は、後述もするように再生装置10側で計時される現在時刻情報に生じる誤差として許容できる範囲を設定するための情報である。すなわち、例えば図中では±10秒を設定するものとしているが、これは、再生装置10側での現在時刻情報に推定される誤差が±10秒以上となっている場合は、例えば許容範囲を超えた誤差が生じているとしてコンテンツの再生を不許可とさせるための情報となる。言い換えれば、推定される誤差が±10秒以下の場合は、例えば許容範囲内の誤差であるとしてその現在時刻情報に基づいてのコンテンツデータの再生の許可/不許可についての判断を行わせるための情報となる。
このような再生許可時刻データは、記録装置50において付加データ入力部51から入力され、データフォーマッター53を介してマスタリング部54によってディスク原盤99に対して記録されることで、ディスク100上における予め設定された所定領域に対して記録されるものとなる。
図4に戻り、記録装置50が(1)の動作としてディスク100に対してコンテンツデータと共に再生許可時刻データを記録する一方で、再生装置10側では、図4(2)として示すように、標準時合わせのための動作を行うようにされる。
すなわち、標準時受信部10aは、先にも説明したように所定時間おきに標準時情報を受信するようにされている。そして、このように標準時受信部10aにて受信される標準時情報に基づき、時刻計時部30により計時される現在時刻を標準時に合わせるための動作を行うものである。
また、再生装置10では、このように標準時受信部10aにより標準時情報が受信され、時刻合わせを行うことに応じては、(3)として示すように、標準時に対する更新前(標準時合わせ前)の現在時刻の誤差を算出するようにされる。つまり、このように算出した誤差に基づいて、後述するように現在時刻情報に生じていると推定される誤差の情報を得ようとするものである。
なお、これら(2)(3)の動作としては、再生装置10側が定常的に行う動作となる。
そして、これら(2)(3)の動作が行われている下で再生装置10は、先に説明した(1)の動作によって記録が行われたディスク100が装填されることに応じて、先ずは(4)の動作として示すように、このディスク100からの再生許可時刻データについての読み出しを行う。
このようにディスク100からの再生許可時刻データの読み出しを行うと、(5)と示すように、標準時情報を受信するようにされる。
ここで、図示はしていないが、標準時情報が正常に受信できた場合は、これに基づき時刻計時部30の現在時刻情報を標準時に合わせる動作が行われる。そして、このように標準時に合わせられた現在時刻情報と、上記のように読み出された再生許可時刻データにより示される時刻範囲の情報とを比較した結果に基づき、コンテンツデータの再生の許可/不許可についての判断を行うようにされる。
一方、このようなディスク100の再生時において、標準時情報が受信できなかった場合、本例においては直ちにコンテンツデータの再生を不許可とするのではなく、以下の(6)〜(9)までの判別処理・比較処理を行うようにして、コンテンツデータについての再生の許可/不許可について判断を行う。
先ず、(6)では、標準時受信の有無についての判別を行う。すなわち、当該再生装置10において過去に標準時受信部10aにて標準時が受信されたか否かを判別する。そして、この結果、標準時が受信されてないとされた場合は、例えばコンテンツデータについての再生を行わない等、コンテンツデータの再生を不許可とするための処理を実行する。つまり、この場合の現在時刻情報は、標準時に合わせられておらず不正確であるとして、コンテンツデータの再生を不許可とし、不正確な現在時刻情報に基づく再生許可/不許可についての判断が行われてしまわないようにする。
また、(7)の動作としては、現在時刻情報についての手動による修正の有無についての判別を行う。つまり、ユーザの手動による修正が行われた場合には、現在時刻情報は標準時からずれた不正確な値となっている可能性があるので、これに応じても例えばコンテンツデータの再生を行わないようにして、不正確な現在時刻情報に基づく再生許可/不許可の判断が行われないようにする。
なお、このような手動による修正が行われた場合であっても、その修正の後に標準時受信に伴う時刻合わせが行われた場合には、現在時刻情報は正しいとされる値に修正されていると考えられる。このため、(7)の動作としては、標準時受信後(標準時合わせ後)での手動修正の有無について判別を行うようにされている。
その上で(8)では、標準時受信からの経過時間に基づく現在時刻情報の推定誤差についての判別を行う。
この(8)の動作を実現するにあたっては、先ずは、時刻計時部30の計時動作による単位時間あたりの計時誤差を求めるようにする。このような計時誤差としては、例えば先の(3)の動作によって算出される、直前の(最後の)標準時受信時における現在時刻情報の値と標準時情報の値との誤差の情報に基づいて得ることができる。すなわち、この誤差の値に対して、この誤差が生じるに至ったまでの時間を除算すれば、単位時間あたりの計時誤差を求めることができる。具体的には、直前の標準時受信からさらに1つ前の標準時受信時刻(つまり2つ前の標準時受信時刻)から、直前の標準時受信時刻までの経過時間の値によって、この直前の標準時受信時における現在時刻情報の誤差値を除算すればよいものである。
そして、このように時刻計時部30における計時誤差を求めた上で、直前の標準時受信時刻から現在までの経過時間を求める。これら計時誤差と現在までの経過時間を乗算すれば、直前の標準時情報受信時から現在までの経過時間に応じて生じているであろう、現在時刻情報の推定の誤差を求めることができる。
このような現在時刻情報に生じる推定誤差が所要以上となってしまっている場合には、この現在時刻情報の値は不正確であるとすることができる。これに応じ、このような現在時刻情報の推定誤差の値が所要以上となっている場合にも、コンテンツデータの再生を行わないものとして、不正確な現在時刻情報に基づく再生許可/不許可の判断が行われてしまわないようにする。
また、逆に誤差が所要以下であった場合には、現在時刻情報は比較的正確なものであるとすることができる。これに応じては、ディスク100の再生時において上記のように標準時が受信できなかった場合であっても、この現在時刻情報に基づいてコンテンツデータの再生の許可/不許可についての判断を行うものとする。
この際、仮に、標準時が受信できなかったことに応じて直ちに再生を不許可とするような場合を想定してみると、このように現在時刻情報が実際は正しいとされる場合であっても、コンテンツデータについての再生が直ちに不許可とされることになる。そして、このように実際は正しいとされる現在時刻情報が、本来は再生許可時刻データにより示される時刻範囲内となっているものとすると、本来はコンテンツデータについての再生が許可されるべきであるにも関わらず、コンテンツデータについての再生が不許可とされてしまうことになる。すなわち、この点で、正しい再生時刻管理が行われなくなってしまう可能性がある。
このような事態を防止するために、本例ではディスク100の再生時に標準時が受信できない場合にも、現在時刻情報が正確とされる場合には再生の許可/不許可についての判断を行い、上記のようにして本来は現在時刻が再生時刻範囲内にある場合にもコンテンツデータの再生を許可できるようにする。そして、これによって、より正確な再生時刻の管理を行うことができるようにするものである。
ここで、具体的に上記(8)の動作としては、後述もするように求められた推定誤差の値と、(4)の動作によってディスク100から読み出された再生許可時刻データ中の、先の図5にて示した再生許可時刻誤差の値とを比較し、上記推定誤差の値がこの再生許可時刻誤差の値以上となっているか否かを判別するようにされる。
つまりこの場合、記録装置50側(例えばコンテンツデータの販売者・著作権者)は、再生装置10側にてこのような推定誤差と再生許可時刻誤差との比較が行われることを前提に、ディスク100に対して再生許可時刻誤差の情報を記録するようにしておくことで、再生装置10にて計時される現在時刻が許容誤差範囲内の正しい値とされる場合に応じて、この現在時刻に基づく再生許可/不許可の判断を行わせることができるようになる。
換言すれば、例えば標準時受信から比較的長時間が経過する等して現在時刻情報が不正確な値となっていると予想される場合に応じて、再生許可/不許可の判断を行わせずにコンテンツデータの再生を不許可とすることができるものである。
また、(9)の動作として、現在時刻と再生許可時刻データとの比較を行う。すなわち、現在時刻情報の値が、ディスク100から読み出された再生許可時刻データ中における、再生許可開始時刻と再生許可終了時刻とにより示される再生許可時刻範囲内にあるか否かを判別する。
上記説明から理解されるように、本実施の形態の場合の(9)の動作は、先の(5)にて標準時が受信された場合はもちろん、(5)にて標準時が受信されない場合であっても(6)(7)(8)の判別にて、過去に標準時が受信され、現在時刻情報に手動による修正がなく且つ誤差が所要以下であるとされた場合に行われることになる。
この(9)の動作として、例えば現在時刻が再生許可時刻範囲内にはないとされた場合は、コンテンツデータについての再生を行わない等、コンテンツデータの再生を不許可とするための動作を行うようにする。一方、再生許可時刻範囲内にあるとされた場合は、コンテンツデータについての再生を行うようにする。
ところで、この図4にて説明した動作を行うにあたり、例えば(6)の標準時受信の有無を判別するためには、このような標準時受信の有無についての情報が再生装置10側にて記憶されている必要がある。また、(7)の修正の有無についての判別や(8)の推定誤差を求める場合としても、各種の必要な情報が記憶されている必要がある。
実施の形態の再生装置10では、これら必要な情報として、例えば次の図7に示すような各種の情報を記憶するものとしている。
先ず、図7に示されるように、「直前の標準時受信時の時刻」を記憶する。これは、先の図4(2)の標準時合わせの動作において、標準時受信部10aにて標準時情報が受信された際に、この標準時情報に基づく時刻情報を記憶するものである。また、「2つ前の標準時受信時の時刻」も記憶しておく。
さらに、図示する「受信時の時刻計時部誤差」としては、図4(3)の動作によって算出された誤差の値を記憶する。
また、「修正の有無」としては、現在時刻情報に対する手動による修正の有無についての情報を記憶する。
ここで、上記した「直前の標準時受信時の時刻」としては、標準時受信部10aにて標準時情報が受信されるごとに更新される値となるが、この「直前の標準時受信時の時刻」の値を消去せずに残しておくことで、この値を上記した「2つ前の標準時受信時の時刻」として記憶しておくことができる。
また、「修正の有無」の情報については、例えば手動による現在時刻の修正が行われたことに応じて「有」に対応した値を書き込み、標準時情報が受信されて標準時合わせが行われたことに応じて「無」の値を書き込むようにする。このようにすることで、標準時合わせ後に手動修正が行われた場合にのみ、この「修正の有無」の項目を「有」とすることができ、これによって先に述べたような標準時合わせ後の修正の有無のみを判別することができるものとなる。
なお、これら図7にて示した、実施の形態としての動作を実現するにあたり必要な各情報は、例えば図3に示したNV−RAM29等に対して記憶するものとすればよい。
上記説明による第1の実施の形態としての動作を実現するにあたり、図3に示したシステムコントローラ24が実行すべき処理動作を、次の図8及び図9のフローチャートを用いて説明する。
なお、これらの図において、図8は、実施の形態としての動作を実現するにあたってシステムコントローラ24が定常的に行う処理動作について示し、図9では、再生装置10に対してディスク100が装填された場合に対応して、システムコントローラ24が実行する処理動作について示している。
先ず、図8に示すフローチャートにおいて、システムコントローラ24は、図示するステップS101の処理によって標準時が受信されたか否かについての判別処理を行う。
ステップS101において、標準時受信部10aにて標準時情報が受信されていないとして、否定結果が得られた場合は、ステップS106に処理を進めて、現在時刻情報の修正についての手動入力があったか否かについての判別処理を行う。そして、ステップS106において、例えば操作部26に対する所定操作が行われておらず、このような現在時刻情報の修正についての手動入力が行われてはいないとして否定結果が得られた場合はステップS101に進み、再び標準時受信についての判別処理を行う。
このようなステップS101→S106の処理の流れによって、標準時受信または手動入力の何れかが行われることを待機するループが形成される。
そして、ステップS106において、上記した手動入力が行われたとして肯定結果が得られた場合は、ステップS107に処理を進めて時刻合わせ処理を行う。すなわち、ステップS106にて行われたユーザ操作に応じて現在時刻情報の値を修正して時刻合わせを行うものである。
さらに、続くステップS108においては、このように手動入力による現在時刻情報の修正を行ったことに応じて、修正の有無の情報を「有」に応じた値に更新し、再びステップS101に処理を進める。
一方、ステップS101において、標準時情報が受信されたとして肯定結果が得られた場合には、ステップS102において標準時合わせのための処理を行う。すなわち、標準時受信部10aにて受信された標準時情報を入力し、その値に基づいて時刻計時部30により計時される現在時刻情報の値を修正するものである。
ここで、標準時受信部10aにおいて受信される標準時情報としては、例えば図6に示すようなものとされる。
図6(a)には、標準時受信部10a内のGPS受信機による測位時の標準時情報のデータ例として、NMEA−0183規格のRMC(Recommended Minimum Specific GNSS Data)フォーマットに準じた場合のデータ例を示している。この場合は、緯度・経度の情報と共に、GPS時(標準時)の情報が格納される。
また、図6(b)には、長波電波受信機により受信される長波標準電波による標準時情報のデータ例を示しており、この場合は年月日時分秒の情報と共に、曜日の情報も格納されている。
システムコントローラ24は、標準時受信部10aにて受信されるこれら図6(a)(b)に示したような標準時情報の内容から例えば年月日時分秒の値を認識し、その値に基づいて時刻計時部30にて計時される現在時刻情報の値を修正する。
図8において、ステップS102にて標準時合わせ処理を実行すると、続くステップS103では、先の図7に示した修正の有無の情報を「無」に応じた値に更新する。
そして、ステップS104においては、更新前の現在時刻と受信された標準時との誤差を算出する。
すなわち、先のステップS102によって標準時合わせが行われるときに、時刻計時部30にて計時されていた現在時刻情報(更新前の現在時刻)の値の、受信された標準時情報の値に対する誤差を算出する。
ステップS105においては、受信された標準時情報と、算出された誤差の情報とを記憶する処理を実行する。
例えば、これら標準時情報と誤差情報とは、図3に示したNV−RAM29に対して記録される。そして、このようにして記録された上記標準時情報が、先の図7にて示した「直前の標準時受信時の時刻」として記憶されることになる。
なお、実施の形態の場合、先に説明したようにして現在時刻情報の推定誤差に基づいた判別を行うようにされることに応じて、時刻計時部30における単位時間あたりの計時誤差を求めるようにされている。そして、これにあたり実施の形態では、先の図7にて説明したように、直前に受信された標準時情報である上記「直前の標準時受信時の時刻」に加え、その1つ前となる「2つ前の標準時受信時の時刻」の情報と記憶するようにしているものである。
このため、このステップS105の処理としては、図示は省略したが、受信された標準時情報が2度目以降である場合は、ステップS101にて受信された標準時情報と共に、その1つ前に受信された標準時情報とを記憶するための処理を行うものとする。
先にも述べたように、このような処理としては、例えばこれまでに受信された標準時情報のうち過去2回の受信分の標準時情報のみが記憶されるようにすればよいものである。
この図8に示した動作が行われる結果、再生装置10側では、先の図7に示した実施の形態としての動作を実現するために必要な「直前の標準時受信時の時刻」「受信時の時刻計時部誤差」「2つ前の標準時受信時の時刻」「修正の有無」の各情報が記憶されるものとなる。
続いて、図9のフローチャートを用いて、再生装置10に対してディスク100が装填された場合に対応してシステムコントローラ24が実行すべき処理動作について説明する。
なお、この図9では、既に再生装置10に対してディスク100が装填されている状態にあるものとする。
図9において、先ずステップS201では、再生許可時刻データの読出処理を実行する。
つまり、例えば上記のようにディスク100が装填されたことに応じて、このディスク100上の予め設定された所定領域に対する読み出しを実行させることによって、再生許可時刻データを読み出す。
ステップS202においては標準時を受信する。すなわち、図3に示した標準時受信部10aを制御して標準時情報の受信動作を行わせる。
そして、ステップS203においては、標準時の受信が成功したか否かについての判別処理を実行する。
このステップS203において、上記ステップS202による制御に基づき標準時受信部10aにて標準時情報が受信できたとされて肯定結果が得られた場合は、ステップS208に処理を進めて、標準時合わせの完了を監視する。つまり、このように標準時受信部10aにて標準時情報が受信され、先の図8ステップS101の処理において肯定結果が得られることに応じて行われる標準時合わせ動作(ステップS102)の完了を監視するものである。
そして、このような標準時合わせが完了した場合には、後述するステップS209に処理を進めて、現在時刻が再生許可時刻範囲内にあるか否かについての判別処理を行うようにされる。
一方、ステップS203において、標準時情報が受信できなかったとされて否定結果が得られた場合は、ステップS204において、過去に標準時情報が受信されたか否かについての判別処理行う。この判別処理としては、例えば先の図7に示した情報のうち「直前の標準時受信時の時刻」の情報が記憶されているか否かの判別に基づいて行うことができる。
そして、このステップS204において、例えば上記「直前の標準時受信時の時刻」の情報が記憶されておらず、過去に標準時情報が受信されてはいないとして否定結果が得られた場合には、ステップS211に処理を進めて、再生制御処理を実行する。
ここで、上記ステップS211における再生制御処理としては、装填されたディスク100からのコンテンツデータの再生が行われないようにするための処理を実行すればよい。
例えば、装填されているディスク100を排出(イジェクト)させる等して、再生が行われないようにするための動作を直ちに実行させるようにしてもよい。
或いは、先ずは図3に示した表示部25上に標準時情報の受信ができない旨のメッセージを表示させる等、直ちにコンテンツデータの再生を不許可とするようなもの以外の処理も行うようにしてもよい。
また、上記ステップS204において、過去に標準時情報が受信されたとして肯定結果が得られた場合には、ステップS205に処理を進めて、現在時刻情報が手動による修正の行われたものであるか否かについての判別処理を行う。すなわち、図7に示した情報のうち、「修正の有無」の情報として「有」に応じた値が記憶されていた場合は、現在において時刻計時部30により計時される現在時刻情報は手動による修正の行われたものであるとして肯定結果を得る。また、「無」に応じた値が記憶されていた場合は、現在時刻情報は手動による修正の行われたものではないとして否定結果を得る。
そして、現在時刻情報は手動による修正の行われたものであるとして肯定結果が得られた場合は、ステップS211に進んで上記した再生制御処理を実行する。
また、現在時刻情報は手動による修正の行われたものではないとして否定結果が得られた場合は、ステップS206に処理を進める。
ステップS206においては推定誤差を算出する。
つまり、現在において時刻計時部30により計時される現在時刻情報に生じていると予想される、推定の誤差情報を算出する。
このような推定誤差の算出としては、例えば先にも説明したように図7に示した「受信時の時刻計時部の誤差」「直前の標準時受信時の時刻」「2つ前の標準時受信時の時刻」の情報を用いて行うことができる。すなわち、「直前の標準時受信時の時刻」「2つ前の標準時受信時の時刻」とから、上記「受信時の時刻計時部の誤差」が生じるに至った経過時間を求める。そして、「受信時の時刻計時部の誤差」をこのように求められた経過時間によって除算して、「2つ前の標準時受信時の時刻」から「直前の標準時受信時の時刻」までの期間での、時刻計時部30の単位時間あたりの計時誤差を求める。
その上で、このような時刻計時部30の単位時間あたりの計時誤差に対して、「直前の標準時受信時の時刻」から現在までの経過時間の値を乗算することで、現在の時刻計時部30にて計時される現在時刻情報の推定誤差を算出することができる。
続くステップS207においては、上記推定誤差の値が、再生許可時刻誤差の値を超えてしまっているか否かについての判別を行う。つまり、上記のように算出された推定誤差の値が、ディスク100から読み出された再生許可時刻データ中の再生許可時刻誤差の値を超えているか否かについての判別を行う。
上記推定誤差の値が、再生許可時刻誤差の値を超えてしまっているとして肯定結果が得られた場合は、ステップS211に処理を進めて再生制御処理を実行する。つまり、これにより現在時刻情報の標準時に対する誤差が許容範囲外である場合に対応して、この現在時刻情報に基づく再生許可/不許可についての判断を行わせないようにすることができる。
また、推定誤差の値が再生許可時刻誤差の値を超えてはいないとして否定結果が得られた場合は、ステップS209に処理を進めて、現在時刻が再生許可時刻範囲内にあるか否かの判別処理を行う。すなわち、現在時刻情報の標準時に対する誤差が許容範囲内である場合には、この現在時刻情報に基づく再生許可/不許可についての判断を行わせることができるものである。
なお、上記したステップS206における推定誤差算出の手法によると、標準時情報の受信ごとに時刻計時部30の計時誤差が算出されるものとなるが、例えばこのような計時部30の計時誤差としては予想される固定値を用いるものとし、この値に対して直前から現在までの経過時間を乗算することで上記推定誤差を求めるようにしてもよい。このようにすれば、標準時受信時の誤差の記憶、及びこの誤差に基づく計時誤差の算出を行う必要がなくなり、その分の処理負担を軽減することができる。
或いは、単に経過時間のみを基準に判断を行うようにしてもよい。すなわち、直前の標準時受信時の時刻からの経過時間の情報としても、現在時刻情報に生じる誤差と比例するものとなるから、これによる判別処理を行うようにしてもよい。これによっては誤差の算出も行う必要がなくなるので更なる処理負担の軽減を図ることができる。
但し、この場合、当然のことながらディスク100に記録する再生許可時刻データ中の再生許可時刻誤差の値としては、このような経過時間を基準とした場合に応じた値が設定される必要がある。
ステップS209においては、現在時刻が再生許可時刻範囲内にあるか否かについての判別処理を行う。
つまり、先ずはディスク100から読み出された再生許可時刻データ中の再生許可開始時刻と再生許可終了時刻との情報から、再生許可時刻範囲を認識する。そして、時刻計時部30にて計時される現在時刻情報による時刻が、この認識された再生許可時刻範囲内に有るか否かについて判別を行う。
そしてこの結果、現在時刻が再生許可時刻範囲内にはないとして否定結果が得られた場合は、ステップS211に処理を進めて再生制御処理を実行する。
また、現在時刻が再生許可時刻範囲内であるとして肯定結果が得られた場合は、ステップS210に処理を進めて、コンテンツデータの再生のための処理を実行する。
この図9に示した処理が行われる結果、本実施の形態においては、ディスク100の再生にあたって標準時情報が受信できない場合であっても、過去において標準時が受信され、標準時受信後に手動による修正が行われず、推定誤差がディスク100に記録された再生許可時刻誤差の範囲内であることに応じて、現在時刻情報と再生許可時刻範囲との比較を行うことができるようになる。
つまり、ディスク100の再生にあたって標準時情報が受信できない場合であっても、現在時刻情報が正確に計時されているとされる場合には、このような現在時刻情報に基づいてコンテンツデータの再生の許可/不許可の判断を行うことができるようになる。
このようにして本実施の形態の再生時刻管理システム1では、記録装置50においてディスク100にコンテンツデータの再生を許可/不許可とするための再生許可時刻データを記録し、再生装置10では、ディスク100から読み出した再生許可時刻データの内容と自らが計時する現在時刻情報とを比較した結果に基づいてコンテンツデータの再生を制御するものとしたことで、記録装置50側(例えばディスク100についての販売者、著作権者)の指定した時刻範囲内においてのみ、再生装置10側(例えば再生装置10の使用者)でのコンテンツデータの再生を許可できるしくみが実現されている。
そして、本実施の形態では、再生装置10側で計時される現在時刻情報を、所定の標準時情報に基づいて修正するものとしたことで、より正確な現在時刻情報に基づくコンテンツデータの再生の許可/不許可についての管理を行うことができる。
その上で、上記標準時情報として、例えばGPS衛星71や長波電波送信所72から発信される無線による標準時情報を受信するものとしたことで、再生装置10を例えば標準時情報を供給する何らかのネットワークや外部機器に対して接続するといった制限をなくすことができる。すなわち、このようなネットワークや外部機器に対して接続することのできない状況下においても、標準時情報を受信してより正確な管理を実現することができる。
これによっては、標準時に基づく正確な再生時刻管理を行うにあたっての場所的な制限を緩和することができ、この点で再生時刻管理システム1としてより強固な著作権保護機能を得ることができる。
また、本実施の形態では、ディスク100の再生にあたって標準時情報が受信できない場合であっても、過去において標準時が受信され、標準時受信後に手動による修正が行われず、推定誤差がディスク100に記録された再生許可時刻誤差の範囲内である場合等、現在時刻情報が正確であるとされる場合には、現在時刻情報に基づいてコンテンツデータの再生の許可/不許可についての判断を行うようにしている。
そして、これによれば、例えば現在時刻情報としては再生許可時刻範囲内の正確とされる値であって再生許可時刻範囲内であるにも関わらず、標準時情報が受信できないことによってコンテンツデータの再生が不許可とされてしまうような事態が防止され、この点でも、より正確な再生時刻管理が実現できる。
また、先の図9に示した動作からもわかるように、本実施の形態の再生時刻管理システム1においては、再生装置10にて計時される現在時刻情報が、ディスク100の再生時に所定の標準時に正確に合わせられるか、或いは標準時を受信できない場合であっても正確とされる値で計時され、且つ上述のように再生許可時刻範囲内になければ、コンテンツデータの再生を行うことができないものとすることができる。
つまり、このような再生時刻管理システム1によれば、再生装置10の使用者としては、現在時刻情報が、少なくともコンテンツデータについての著作権者や販売者(記録装置50側)が意図する所定の誤差範囲内で計時され且つ再生許可時刻範囲以内となる場合には適切に再生できるが、その誤差範囲や再生許可時刻範囲外となった場合は再生できないという、著作権者と再生装置の使用者との間の契約条件により即した、より正確なコンテンツデータの再生についての制御を行うことが可能となる。
なお、本実施の形態においては、先の図8のステップS101→S102として示したように、標準時受信部10aにて標準時情報が受信されたことに応じて現在時刻情報の値を修正するものとしているが、標準時情報を受信する際の電波状態によっては、タイムコードデータに誤りが発生する場合が考えられる。そこで第1の実施の形態の再生装置10としては一度標準時情報を受信した後、例えば数秒間隔等の所定の時間間隔で、再度の標準時情報受信を行い、それら2回または複数回の標準時情報に誤りがないとされる場合にのみ、時刻合わせを行うようにしてもよい。これにより、一時的に誤りのあるタイムコードデータが受信される場合にも、現在時刻情報を正しい標準時に合わせることができる。
また、本実施の形態では、直前とその1つ前に受信された標準時情報を記憶して、1区間前のみの時間情報・誤差情報に基づいて現在時刻の推定誤差を算出する手法を述べたが、これに代えて、過去数回の標準時受信時の時刻情報と、その時点での時刻計時部30と標準時の誤差を記憶し、これら複数区間での時間情報・誤差情報に基づいて推定誤差を算出する ものとしてもよい。このようにすれば、推定誤差を含む現在時刻の値をより正確に見積ることができる。
ここで、このことについて以下の図10〜図12を用いて説明する。
先ず、このような手法としては、図10に示すようにして、標準時受信時の時刻情報とその時点での誤差情報とを、それぞれ「受信時の時刻履歴」「受信時の誤差履歴」として過去数回分を記憶しておくようにする。
そして、このように記憶された各履歴情報から、図11に示すようにして、各履歴間での日数の情報と、それぞれの履歴間での例えば1日あたりの計時誤差の情報とを得る。
例えば図中の例によれば、過去数回の履歴間での1日あたりの誤差は、履歴3〜4での0.389秒が最大値となっていることがわかる。そして、例えばこのような過去数回の履歴間での誤差の最大値を、時刻計時部30における単位時間あたりの計時誤差として設定したとすれば、仮に直前の履歴間での誤差がたまたま少ないものであった場合にも、この値に左右されずにより正確に現在時刻を見積ることができる。
或いは、計時誤差は、過去の履歴に基づく1日あたりの誤差値群の中から、統計的推定法を用いて決定するものとしてもよい。
先の図11の例に基づく、各履歴間での誤差、標準時受信間の日数、1日あたりの誤差の推移を、図12にグラフ化して示すが、この図12に示されるような過去の履歴に基づく1日あたりの誤差値群を、例えば正規分布に基づく母集団からの標本集団と仮定した上で、適当な信頼区間に基づいた1日あたりの計時誤差値を推定するものである。
このように統計的推定法を用いて単位時間あたりの計時誤差を決定すれば、過去の履歴の中からより信頼性のある計時誤差の値を推定することができ、これによっても現在時刻の値をより正確に見積ることができる。
また、本実施の形態としては、上記のように算出される過去における標準時受信時間の計時誤差の値に基づいて、標準時受信部10aにおける標準時受信の間隔を調整することが望ましい。例えば、これまでに24時間間隔で標準時情報を受信していたとして、1日あたりの計時誤差が2秒と計算された場合は、その誤差を少なくするために例えば6時間間隔で受信するように調整することで、1日あたりの誤差を例えば0.5秒程度にすることができる。また、例えば24時間間隔で標準時情報を受信していたとして、1日あたりの誤差が0.1秒と計算された場合は、時刻の精度よりも省電力を優先させる等の目的から、標準時の受信回数を減少させ、例えば48時間間隔に変更するといったことを行うものである。
なお、標準時受信部10aにおける受信間隔はシステムコントローラ24の制御によって変更することができる。
5.第2の実施の形態

上記した第1の実施の形態によれば、再生装置10側で現在時刻情報が正確に計時されている下で再生時刻範囲についての比較が行われることで、例えば販売者側と使用者側とで契約条件により即した使用を可能としている。
しかしながら、この一方で、ディスク100側に記録される再生許可時刻データに改竄があった場合には、再生装置10側の現在時刻情報が正確に計時されていたとしても、契約条件に即した正確な使用は不可能となってしまう。
そこで第2の実施の形態としては、このような改竄の防止を図るべく、コンテンツデータの再生許可時刻を定めるため再生許可時刻データを暗号化してディスク100に対して記録する。
例えば、仮に再生許可時刻データを暗号化せずに、平文により記録するものとし、再生装置10ではこのような平文の再生許可時刻データをそのまま読み出す構成とした場合には、先に述べたような海賊版製造行為などを行う悪質な著作権侵害行為者は、再生許可時刻データ中の再生許可開始時刻及び再生許可終了時刻時の情報(つまり再生許可時刻範囲の情報)を改竄した海賊版ディスクを、容易に再生装置10にて再生させることができてしまう。
このため、再生許可時刻データは暗号化して記録し、再生装置10側ではこれを復号化するものとしたことで、海賊版ディスクの製造・流通の防止を図るものである。
先ず、このような第2の実施の形態としての動作を実現するにあたっては、記録装置50の構成として、次の図13に示すようにして暗号化処理部55を追加する。
この暗号化処理部55に対しては、図示するデータ入力として、暗号化処理のために必要となるデータが入力される。すなわち、この場合においては再生許可時刻データを暗号化するために必要となる暗号化鍵データが入力される。
そして暗号化処理部55は、付加データ入力部51を介してデータフォーマッター53に対して入力された再生許可時刻データについて、入力された上記暗号化鍵データに基づいた暗号化処理を施すようにされる。
なお、この場合の再生装置10の構成としては、第1の実施の形態の場合とほぼ同等となることからここでの図示による説明は省略する。
図14は、第2の実施の形態としての再生時刻管理システム1において行われる動作について説明するための模式図である。
先ず、第2の実施の形態の再生時刻管理システム1では、ディスク100の製造前に、図示する(1)の動作として予め非対称暗号方式による1組の秘密鍵と公開鍵の生成を行っておくものとする。
この場合、上記秘密鍵は、記録時に元となる平文データを暗号化するために用い、対となる公開鍵は再生装置10側での再生時に暗号化されたデータを平文データへと復号化するために用いるものである。ここで用いる非対称暗号方式の具体的な方式の例としては、素因数分解型(IF)と分類されるRSA暗号方式、離散対数型(DL)と分類されるElGamal暗号方式、楕円曲線型(EC)と分類される楕円曲線暗号方式など、すなわち、IEEE1363規格に定義されているような暗号方式を用いることができる。
このようにして非対称暗号方式により生成された秘密鍵のデータは、先の図13に示したデータ入力として記録装置50内の暗号化処理部55に対して入力される。或いは、このような秘密鍵データとしては記録装置50内に予め記憶させておくようにしてもよい。
さらに、公開鍵のデータについては、再生装置10側に保持させておくようにする。この公開鍵データとしては、例えば図3に示したROM27に保持させておくようにすればよい。
このようにして、記録装置50側には秘密鍵、再生装置10側には公開鍵を割り与えた上で、先ず、記録装置50側では、図中(2)として示すように再生許可時刻データの一部のデータによるヘッダデータを生成するようにされる。
そして、続く(3)の動作として、秘密鍵による再生許可時刻データの暗号化を行う。その上で、(4)の動作として、暗号化された上記再生許可時刻データと、(2)において生成したヘッダデータとを、再生許可時刻記録データとしてディスク100に対して記録する。
ここで、上記のようなヘッダデータとしては、例えば次の図15に示すように、再生許可時刻データ中の項目として、例えば先頭の2項目のデータをそのまま用いたものを生成する。この場合では、図示するように再生許可時刻データ中の先頭2項目である、「記録時刻」と「製造工場記号」のデータを用いている。
なお、この図に示される第2の実施の形態の再生許可時刻データとしては、第1の実施の形態の場合に記録するものとしていた記録時刻、再生許可開始時刻、再生許可終了時刻、再生許可時刻誤差に加え、さらに上記した製造工場記号の項目を追加するものとしているが、これは特に必須なものではない。
また、ヘッダデータとして、ここでは再生許可時刻データ中の先頭の2項目を用いることとして設定したが、この項目についても特に限定されるものではなく、再生許可時刻データ中のデータであれば任意項目及びその数が設定されもよい。
このようなヘッダデータとしては、先の図13に示した付加データ入力部51を介してデータフォーマッター53に入力された、平文の状態での再生許可時刻データ中から暗号化処理部55が抽出して生成するものである。つまり、この場合のヘッダデータは平文データとされるものである。ここでは、このような平文によるヘッダデータを、図15にて示されるようにヘッダデータR1aとする。
そして、一方、再生許可時刻データ自体は、先の図14(3)の動作として、暗号化処理部55が、入力された秘密鍵に基づいて暗号化を施すようにされる。このように秘密鍵により暗号化された再生許可時刻データは、図15に示すように再生許可時刻データR1bとする。
その上で、図14(4)の動作によっては、暗号化された再生許可時刻データR1bと、上記平文によるヘッダデータR1aとを、再生許可時刻記録データR1(図15中)としてディスク100に対して記録するようにされる。
すなわち、暗号化処理部55は、暗号化処理を施した再生許可時刻データR1bと先に生成したヘッダデータR1aとを再生許可時刻記録データR1としてデータフォーマッター53に供給する。そして、これに応じてデータフォーマッター53が所定のフォーマット処理を行い、これに基づいてマスタリング部54がマスタリングを行うことで、ディスク原盤99、すなわちディスク100上の予め定められた所定領域に対してこの再生許可時刻記録データR1が記録される。
このような動作が行われる結果、第2の実施の形態においてディスク100上の所定領域には、図15に示すようにして、平文のヘッダデータR1aと暗号化された再生許可時刻データR1bとによる再生許可時刻記録データR1が記録されるものとなる。
続いて、このように再生許可時刻記録データR1が記録されたディスク100が装填された場合に対応して、再生装置10側にて行われる動作を、次の図16の模式図を用いて説明する。
先ず、この場合の再生装置10に対しては、先にも述べたように例えばROM27等にして非対称暗号方式により生成した公開鍵が保持されているものとなる。つまり、記録装置50側にて再生許可時刻データの暗号化に用いた秘密鍵と対となる公開鍵が予め保持されているものである。
そして、例えばディスク100が装填されることに応じては、(1)の動作として示すように、ディスク100上の予め定められた所定領域からの、再生許可時刻記録データR1の読み出しを行う。
続く(2)の動作としては、このように読み出した再生許可時刻記録データR1中の、秘密鍵により暗号化された再生許可時刻データR1bを、予め記憶された公開鍵を用いて復号化する。つまり、このように予め非対称暗号方式により生成した秘密鍵と対となる公開鍵を記憶しておくことで、再生許可時刻データR1bについての復号化を適切に行うことができるものである。
このように再生許可時刻データR1bを復号化すると、(3)の動作として、再生許可時刻記録データR1中のヘッダデータと、復号化された再生許可時刻データのヘッダデータに相当する部分の一致を比較する。つまり、先の例によれば、この場合はヘッダデータとしての記録時刻・製造工場記号のデータと、復号化して得られた再生許可時刻データ中のこれら記録時刻・製造工場記号のデータとの一致を比較するものである。
ここで、このような比較処理を行った結果、両者のデータが一致するならば、暗号化された再生許可時刻データは対となる秘密鍵によって暗号化されたことが証明できる。すなわち、対となる秘密鍵で暗号化されたデータが、再生装置10側に予め割り与えられた対となる公開鍵により正確に復号化できたということは、ディスク100から読み出された再生許可時刻データR1bは、正規の記録装置50側が対となる正しい秘密鍵によって暗号化したことの証明となる。
また逆に、両者のデータが一致しない場合には、ディスク100に記録された再生許可時刻データR1bは、正規の記録装置50が対となる正しい秘密鍵によって暗号化した(記録した)ものではなく、例えば違法業者等が誤った秘密鍵により暗号化を施した不正なデータであることすることができる。
このようにして、非対称暗号鍵(秘密鍵、公開鍵)を用いた暗号化/復号化を行う下で、暗号化前の平文によるヘッダデータR1aと、復号化後のヘッダデータR1aの内容の一致を比較することによっては、記録された再生許可時刻データが正規のものであるかの判別が可能となる。すなわち、ディスク100に記録された再生許可時刻データに改竄の可能性があるか否かについての判別を行うことができるものである。
そして、このような比較の結果、一致が認められた場合には、(4)と示すようにして、標準時の受信とその結果に応じた動作を行う。すなわち、このようにディスク100に記録される再生許可時刻データが正規に記録されたものであるとされる場合に対応しては、第1の実施の形態で説明した、標準時情報の受信(図4(5))を行うと共に、その結果に応じた動作を行うようにするものである。
また、一致が認められなかった場合は、コンテンツデータについての再生を不許可とする。これによって、例えば違法業者等によって不正な秘密鍵により暗号化されて改竄の虞があるとされる再生許可時刻データが記録されたディスク100については、そのコンテンツデータの再生を不許可とすることができる。
上記説明による第2の実施の形態としての動作を実現するにあたり、再生装置10のシステムコントローラ24が実行すべき処理動作を、次の図17のフローチャートを用いて説明する。
なお、図17では、再生装置10が行う動作として、ディスク100の装填時に対応した動作のみについて示し、ディスク100装填時以外の定常的な動作としては第2の実施の形態の場合も先の図8に示したものと同等となることから、ここでの説明は省略する。
図17において、この場合のシステムコントローラ24としては、先ずは図示するステップS301の処理によって、装填されたディスク100からの再生許可時刻記録データR1についての読み出し処理を実行する。
そして、ステップS302においては、再生許可時刻記録データR1中の暗号化された再生許可時刻データR1bを、予め記憶された公開鍵を用いて復号化する。
ステップS303においては、復号化された再生許可時刻データ中のヘッダデータR1aに相当する部分を認識する。つまり、ステップS301にて読み出された再生許可時刻記録データR1中のヘッダデータの内容に基づき、復号化後の再生許可時刻データ中のヘッダデータR1aに相当する部分を認識する。
続くステップS304においては、ヘッダデータR1aと、認識されたヘッダデータに相当する部分との一致を比較する。すなわち、上記認識されたヘッダデータR1aに相当する部分のデータ内容と、ヘッダデータR1aのデータ内容との一致を比較する。
そして、ステップS305においては、この比較の結果から、それぞれのデータ内容が一致するか否かについての判別処理を行う。データ内容が一致していないとして否定結果が得られた場合は、先の図9に示したステップS211に処理を進めて再生制御処理を実行するようにされる。すなわち、これにより復号化後のデータが復号化前のデータ内容と一致せず、記録された再生許可時刻データに改竄の可能性がある場合に対応して、コンテンツデータについての再生を行わないようにすることができる。
そして、ステップS305において、それぞれのデータ内容が一致するとして肯定結果が得られた場合は、図9に示したステップS202に処理を進めて、標準時情報の受信を行うと共にその結果に応じた動作を行うようにされる。
このようにして第2の実施の形態の再生時刻管理システム1によれば、再生許可時刻データは秘密鍵により暗号化されてディスク100に記録される。そして、このように暗号化された再生許可時刻データは、対となる公開鍵が記憶された再生装置10においてのみ復号化可能となる。
換言すれば、再生装置10としては、ディスク100に正規の秘密鍵により暗号化された再生許可時刻データが記録されていた場合にのみ、これを正しく復号化して以降のコンテンツデータ再生許可/不許可のための処理を行うことができる。
つまり、このようなシステムによれば、記録装置50側の暗号鍵が不正に持ち出されない限り、例えば違法業者等の第三者は、正しい暗号化鍵で以て再生装置10側が復号化可能な正規のディスク100を製造することが困難となり、これによって例えば再生許可時刻データ内容が不正に改竄されたディスク100の製造を困難とすることができるものである。
そして、ディスク100に記録される再生許可時刻データの内容の改竄が防止されることで、より正確なコンテンツ再生時刻管理を行うことができ、よってより強固な著作権保護機能を実現できるものである。
また、第2の実施の形態としては、先の第1の実施の形態としての動作も行うようにされていることから、再生許可時刻データの改竄を防止したことと、さらに、現在時刻情報が正確に計時されている下でのより正確な再生時刻管理を実現したことによる、両面からの著作権保護機能の強化が図られるものとなる。
さらに、第2の実施の形態では、上述のように再生許可時刻データの平文の一部もヘッダデータR1aとしてディスク100に対して記録するようにしている(再生許可時刻記録データR1)。そして、再生装置10側では、このように記録された再生許可時刻データR1bを公開鍵により復号化し、その上で上記ヘッダデータR1aと復号化後のヘッダデータR1aに相当する部分の内容一致を比較するものとしている。
このような比較を行うことにより、これらのデータ内容が一致した場合には、再生許可時刻データR1bは再生装置10側でこの再生許可時刻データR1bを復号化できた公開鍵と対となる、正規の秘密鍵により暗号化されたものとしてその証明を行うことができる。すなわち、再生許可時刻データは、正規の記録装置50によって記録されたものと証明することができる。
これによれば、例えばネットワーク上の証明サーバ等を介さずとも、ディスク100に記録された再生許可時刻データが正規の記録装置50にて記録されたものであるかの証明を行うことができる。
すなわち、ネットワーク接続機能を有さない再生装置10とされる場合であっても本システムによる正確な再生時刻管理を適用することができ、このように適用範囲を広げることができるという点でより強固な著作権保護機能を実現できるものとなる。
なお、図13に示した記録装置50に対しては、秘密鍵のデータを外部から入力するものとしたが、再生装置10の場合と同様に内部の所要の記憶媒体に対して予め記憶させておくようにしもよい。
6.第3の実施の形態

上記のようにして、非対称暗号方式の秘密鍵による暗号化と公開鍵による復号化を行うとした上で、暗号化前のヘッダデータと復号化後のヘッダデータとの一致を比較することによっては、ディスク100に記録されたデータが正規の記録装置50にて記録されたものであることを証明することができる。
しかしながら、上記した第2の実施の形態のように、再生許可時刻データの暗号化/復号化に用いる非対称暗号鍵として、1組のみを用いている場合には、万が一その唯一の秘密鍵が不正な手段によって持ち出された場合に、この秘密鍵を用いてあたかも正規の記録装置50が記録したようなディスク100を偽造できてしまうという可能性がある。
或いは、秘密鍵が外部に持ち出されることはなくとも、非対称暗号鍵の鍵長が十分ではない場合等では、再生装置10側の公開鍵と、ヘッダデータR1aとしての一連の平文データと、暗号化された再生許可時刻データR1bとを用いて、その対となる秘密鍵が発見されてしまう可能性がないとは言えない。
そこで、第3の実施の形態としては、非対称暗号方式によるそれぞれ対を為す秘密鍵と公開鍵の組を、複数組生成するようにしておき、その内の何れかの組により再生許可時刻データについての暗号化/復号化を行うものとしている。
このように複数組の非対称暗号鍵を用意した上で、そのうちの所要の1組のみを選択して用いるようにすれば、再生装置側でどの公開鍵が復号化のために選択され使用されているか、つまり、記録側でどの秘密鍵が選択され使用されているかの把握を困難とし、よって上記したような公開鍵とヘッダデータR1aと再生許可時刻データR1bとを用いての秘密鍵の特定を、その分困難とすることができる。
或いは、記録装置50側にて秘密鍵が持ち出された場合にも、同様に再生装置10側でどの鍵が対応して復号化に選択され使用されているか、すなわち記録装置50側で対となるどの秘密鍵が使用されているかを把握することを困難とし、秘密鍵の特定を困難とすることができる。
そして、このように秘密鍵の特定を困難とすることができることで、所謂なりすまし行為として、この場合は例えば持ち出された或いは推定された秘密鍵によって偽造のディスク100が製造されてしまうことの防止を図ることができる。
但し、このように複数の鍵を用いる場合は、記録装置50側と再生装置10側とで、どの組の鍵を使用するかを何らかの仕組みによって正しく選択できるようにしておく必要がある。このような仕組みを含めた第3の実施の形態としての動作は、次の図18に示すものとなる。
先ず、図18において、図示する(1)としては、非対称暗号方式による複数組の秘密鍵と公開鍵とを生成する。この場合も同様に、これらの秘密鍵は記録時に再生許可時刻データとしての平文データを暗号化するために用い、それぞれに対となる公開鍵は再生時に暗号化された再生許可時刻データを平文データへと復号化するために用いるものである。
その上で第3の実施の形態では、(2)として、データ区間の情報と、所定のハッシュ関数との設定を行う。
上記データ区間としては、例えば記録装置50側にてディスク100に対して記録するデータの一部区間を指定するための情報であり、予め任意の平文データ区間を定めておく。例えば、再生許可時刻データ中のヘッダデータの一部区間を設定するものとしてもよいし、或いはコンテンツデータの一部区間を設定するものとしてもよい。
そして、これら(1)(2)により生成・設定された、複数の秘密鍵と、データ区間・ハッシュ関数の情報を、記録装置50に対して入力するものとする。すなわち、この場合の記録装置50に対しては、先の図13に示したデータ入力として、複数の秘密鍵と、上記データ区間を指定するための情報と、ハッシュ関数のデータとを入力するようにされる。
また、再生装置10に対しては、複数の公開鍵、データ区間、ハッシュ関数の各情報を予め例えばROM27等に対して記憶させておく。
そして、記録装置50では、図示する(3)の動作として、第2の実施の形態の場合と同様に再生許可時刻データの一部のデータによるヘッダデータR1aを生成する。
さらにこの場合は、図示する(4)の動作として、複数の秘密鍵の内から、上記データ区間の情報としてのデータ値と、上記ハッシュ関数とから求められるハッシュ値に応じた1つの秘密鍵を選択する。すなわち、先ずは図13に示した暗号化処理部55において、データフォーマッター53に入力されディスク100に記録すべき入力データの内から、上記のように入力されたデータ区間の情報に基づいて認識されるデータ区間のデータ値を認識する。そして、暗号化処理部55が、この認識されたデータ値と入力されたハッシュ関数とに基づいてハッシュ値を算出する。
その上で、上記した複数の秘密鍵の内、このハッシュ値に対応する秘密鍵を選択する。
ここで、上記ハッシュ値としては、4ビットや8ビットや32ビットで示される数値であり、8ビットでは1〜256の値を示すことにより、例えば256組の暗号鍵の中からそのいずれを使用するかを選択することができる。
つまりこの場合、上記データ区間及びハッシュ関数は、先の(1)にて生成する非対称暗号方式による暗号鍵の組数に応じた上記ハッシュ値が得られるように予め設定されるべきものである。
以下に続く(5)(6)の動作としては、先の第2の実施の形態の場合と同様の動作となる。すなわち、(5)の動作としては、暗号化処理部55によって、選択された秘密鍵による再生許可時刻データの暗号化を行う。そして、(6)の動作としても、暗号化処理部55によって上記のように暗号化された再生許可時刻データR1bと(3)にて生成したヘッダデータR1aとを再生許可時刻記録データR1として生成し、これをデータフォーマッター53に対して供給することで、この再生許可時刻記録データR1がディスク100の所定領域に対して記録されるようにするものである。
図19には、上記のようにして記録の行われたディスク100が装填されることに応じて、再生装置10側が行う動作について説明するための模式図を示す。
先ず、再生装置10においては、(1)として装填されたディスク100からの再生許可時刻記録データR1についての読み出しを行うと、(2)の動作として、予め記憶された特定のデータ区間のデータとハッシュ関数とによって、ハッシュ値を求めるようにされる。
つまり、まずは先に説明したようにして再生装置10側に予め記憶された、記録装置50側に入力された情報と同内容となるデータ区間の情報に基づき、装填されたディスク100のこのデータ区間の情報により示される特定区間のデータを読み出す。このとき、先にも述べたように上記データ区間の情報としては、ディスク100に記録される平文のデータ部分を指定するように設定しているので、再生装置10側ではその部分についての再生を復号化処理なしに行うことができるようにされている。
その上で、このデータの値と、同じく予め再生装置10側に記憶された記録装置50側と同内容のハッシュ関数とからハッシュ値を求める。
このように記録装置50側と同内容による情報に基づいて求められるハッシュ値としては、記録装置50側にて求められたハッシュ値と同値を得ることができる。
そして、(3)の動作としては、予め記憶された複数の公開鍵のうちの、求められたハッシュ値に応じた1つの公開鍵を選択する。上記もしたようにこのハッシュ値としては、記録装置50側にて求められたハッシュ値と同値を得ることができるので、この(3)の動作によっては、記録装置50側にて選択された秘密鍵と対となる公開鍵を選択することができる。
(4)の動作では、暗号化された再生許可時刻データR1bを、選択された公開鍵を用いて復号化する。すなわち、上記(3)の動作により選択された対となる公開鍵を用いて、対となる秘密鍵により暗号化された再生許可時刻データR1bを暗号化できるものである。
なお、以降の(5)、(6)の動作としては、先の図16にて説明した(3)(4)の動作と同様となるため、ここでの説明は省略する。
図20は、上記説明による第3の実施の形態としての動作を実現するために、システムコントローラ24が行うべき処理動作について示すフローチャートである。
なお、この場合もシステムコントローラ24によって定常的に行うべき処理動作については既に図8にて説明したので省略する。
先ず、この場合のシステムコントローラ24としても、ステップS401の処理によって装填されたディスク100からの再生許可時刻記録データR1についての読み出しを行う。そして、この場合は、続くステップS402において、予め記憶されたデータ区間の情報により指定される区間のデータを読み出すようにされる。
ステップS403においては、読み出しによって得られた特定区間のデータと、予め記憶されたハッシュ関数とを用いてハッシュ値を算出する。
そして、ステップS404においては、算出されたハッシュ値に応じた公開鍵の選択を行う。
さらに、続くステップS405においては、再生許可時刻記録データR1中の暗号化された再生許可時刻データR1bを、選択された公開鍵を用いて復号化する。
ステップS405の処理を実行すると、先の図17に示したステップS303に処理を進めるようにされ、従って以降は第2の実施の形態の場合と同様の動作を行うものとされる。
このようにして第3の実施の形態では、複数組の非対称暗号鍵を用いることで、秘密鍵の特定を困難とし、公開鍵と一連の平文データおよび暗号データとを用いて対となる秘密鍵が発見されてしまう可能性がある場合においても、例えば全ての秘密鍵を解読するためには莫大な費用と時間がかかってしまうため、事実上その解読不可能とすることができる。そして、秘密鍵が解読不能となれば、海賊版ディスクの製造・流通を防止することができ、すなわちディスク100に記録される再生許可時刻データの内容が改竄されてしまうことを防止することができる。
また、仮に秘密鍵が持ち出された場合にも、使用する鍵の特定を困難とすることができるので、これによっても再生許可時刻データの内容の改竄を防止することができる。
また、第3の実施の形態において、このような鍵の選択は、予め設定されたデータ区間の値によって変更されることになるが、例えばこのようなデータ区間として、ディスク100に記録するコンテンツデータの所定区間を設定するものとすれば、コンテンツデータごと、すなわち映画のタイトルや音楽のアルバムごとに暗号鍵を変更することができることになる。
また、データ区間として、例えばヘッダデータR1a中の例えば記録時刻の部分を設定すれば、ディスク100ごとに暗号鍵を変更するといったことも可能となる。
なお、第2及び第3の実施の形態においては、ディスク100に記録するヘッダデータとして、再生許可時刻データ中の先頭2項目を設定するものとしたが、実際においては、例えば再生許可時刻データの項目の並び順を固定とはせず、ヘッダデータとしては異なる項目のデータが設定されるようにすることが望ましい。
つまり、例えばヘッダデータの内容は暗号化される再生許可時刻データの項目の中でも必ず先頭にあるなどの項目順を定めるような場合では、例えば暗号化された再生許可時刻データ中からヘッダデータに相当する部分のデータが特定されてしまう可能性が高い。
そして、これによっては、このように特定された暗号化データと平文のヘッダデータとから、使用される鍵の解読が容易になる可能性がある。特に、使用している非対称暗号の方式が外部に知られてしまった場合は、解読に対する強度は鍵の強度のみに依存してしまうことから、これを防止するため、再生許可時刻データとしては項目の並び順が予想されないような項目順を定めておくものとするものである。
ここで、これまでに説明した各実施の形態では、CD・DVDに対応したシステムを例に挙げたが、他の記録媒体に対応した構成に対しても本発明は好適に適用できる。
また、ディスク100に対してコンテンツデータは平文により記録される例を挙げたが、これを暗号化して記録し、再生装置側としてもこれを復号化して再生を行うように構成されてもよい。
また、実施の形態では標準時合わせの動作をシステムコントローラ24が行うものとしたが、時刻計時部30が独立してこれを行うように構成してもよい。
本発明における実施の形態の再生時刻管理システムの概要について示した図である。 本発明における第1の実施の形態の再生時刻管理システムにおける記録装置の内部構成例について示すブロック図である。 実施の形態としての再生装置の内部構成例について示すブロック図である。 第1の実施の形態の再生時刻管理システムにて行われる動作について説明するための模式図である。 第1の実施の形態において記録媒体に記録されるデータ例について示す図である。 標準時情報のデータ例について示す図である。 再生装置側にて記憶されるべきデータを例示した図である。 実施の形態の再生装置が行う処理動作として、定常的に行われるべき処理動作について示したフローチャートである。 実施の形態の再生装置が行う処理動作として、記憶媒体の装填時対応して行われるべき処理動作について示したフローチャートである。 第1の実施の形態の他の例を実現するにあたっての履歴情報の例を示す図である。 図10に示す履歴情報の例に従って算出された履歴間の日数、1日あたりの誤差を示した図である。 図10に示す履歴情報の例に従って算出された履歴間の日数、履歴間の誤差、1日あたりの誤差をグラフ化して示した図である。 本発明における第2及び第3の実施の形態の再生時刻管理システムにおける記録装置の内部構成例について示すブロック図である。 第2の実施の形態の再生時刻管理システムにて行われる動作として、主に記録装置側の動作について説明するための模式図である。 第2の実施の形態において記録媒体に記録されるデータ例について示す図である。 第2の実施の形態の再生時刻管理システムにて行われる動作として、主に再生装置側の動作について説明するための模式図である。 第2の実施の形態の再生装置が行う処理動作として、記憶媒体の装填時対応して行われるべき処理動作について示したフローチャートである。 第3の実施の形態の再生時刻管理システムにて行われる動作として、主に記録装置側の動作について説明するための模式図である。 第3の実施の形態の再生時刻管理システムにて行われる動作として、主に再生装置側の動作について説明するための模式図である。 第3の実施の形態の再生装置が行う処理動作として、記憶媒体の装填時対応して行われるべき処理動作について示したフローチャートである。
符号の説明
1 再生時刻管理システム、10 再生装置、10a 標準時受信部、11 スピンドルモータ、12 スピンドルモータドライバ、13 ピックアップ、14 スライド部、15 サーボ・PLL回路、16 アナログフロントエンドプロセッサ、17 CD/DVDプロセッサ、18 ホストインタフェース(I/F)、19 オーディオD/A変換回路、20 デマルチプレクサ、21 オーディオデコーダ、22 ビデオデコーダ、23 NTSC/PALエンコーダ及びD/A変換回路、24 システムコントローラ、25 表示部、26 操作部、27 ROM、28 RAM、29 NV−RAM、30 時刻計時部、31 内部バス、50 記録装置、51 付加データ入力部、52 コンテンツソース、53 データフォーマッター、54 マスタリング部、55 暗号化処理部、71 GPS衛星、72 標準電波送信所、99 ディスク原盤、100 ディスク

Claims (19)

  1. 再生の許可/不許可についての管理が行われるべき主データが記録される記録媒体についての記録と再生を行う記録装置と再生装置とから成る再生時刻管理システムとして、
    上記記録装置は、
    上記記録媒体に対し、少なくとも上記主データの再生の許可/不許可についての所定の標準時を基準とした時刻範囲を定めるための再生時刻データを記録する記録手段を備え、
    上記再生装置は、
    上記記録媒体からのデータ再生を行う再生手段と、
    標準時情報を無線により受信する標準時受信手段と、
    計時を行って現在時刻情報を生成する時刻計時手段と、
    少なくとも上記標準時受信手段により受信される上記標準時情報に基づいて上記現在時刻情報を修正する時刻修正手段と、
    上記標準時受信手段によって過去に上記標準時情報が受信された時点からの経過時間に基づく上記現在時刻情報の誤差が、所定以下となっている場合に応じて、上記再生手段によって再生された上記再生時刻データが示す時刻範囲の情報と、上記現在時刻情報とを比較した結果に基づき、上記再生手段による上記主データの再生についての制御を行う再生制御手段とを備える、
    ことを特徴とする再生時刻管理システム。
  2. 上記標準時受信手段は、GPS衛星が発信する標準時情報を受信するように構成される請求項1に記載の再生時刻管理システム。
  3. 上記標準時受信手段は、
    標準電波送信所が発信する長波電波による標準時情報を受信するように構成される請求項1に記載の再生時刻管理システム。
  4. 上記記録手段は、上記再生時刻データとして所定の誤差範囲の情報も記録するものとされ、
    上記再生制御手段は、
    上記再生手段によって再生された上記再生時刻データ中の上記誤差範囲の情報と、上記現在時刻情報の誤差の情報とを比較した結果に基づき、上記現在時刻情報の誤差が所定以下となっているか否かについて判別する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の再生時刻管理システム。
  5. 上記再生制御手段は、
    上記時刻計時手段における現在時刻情報の修正が、標準時情報に基づくものではないか否かの判別結果に応じても上記再生処理についての制御を行う請求項1に記載の再生時刻管理システム。
  6. 再生の許可/不許可についての管理が行われるべき主データが記録される記録媒体に対し、少なくとも上記主データの再生の許可/不許可についての所定の標準時を基準とした時刻範囲を定めるための再生時刻データを記録する記録手順と、
    標準時情報を無線により受信する標準時受信手順と、
    計時を行って現在時刻情報を生成する時刻計時手順と、
    少なくとも上記標準時受信手順により受信した上記標準時情報に基づいて上記現在時刻情報を修正する時刻修正手順と、
    上記標準時受信手順によって過去に上記標準時情報が受信された時点からの経過時間に基づく上記現在時刻情報の誤差が、所定以下となっている場合に応じて、上記記録媒体から再生された上記再生時刻データが示す時刻範囲の情報と、上記現在時刻情報とを比較した結果に基づき、上記主データの再生処理についての制御を行う再生制御手順と、
    を実行することを特徴とする再生時刻管理方法。
  7. 再生の許可/不許可についての管理が行われるべき主データと、少なくとも上記主データの再生の許可/不許可について所定の標準時を基準とした時刻範囲を定めるための再生時刻データとが記録される記録媒体からのデータ再生を行う再生手段と、
    標準時情報を無線により受信する標準時受信手段と、
    計時を行って現在時刻情報を生成する時刻計時手段と、
    少なくとも上記標準時受信手段により受信される上記標準時情報に基づいて上記現在時刻情報を修正する時刻修正手段と、
    上記標準時受信手段によって過去に上記標準時情報が受信された時点からの経過時間に基づく上記現在時刻情報の誤差が所定以下となっている場合に応じて、上記再生手段によって再生された上記再生時刻データが示す時刻範囲の情報と、上記現在時刻情報とを比較した結果に基づき、上記再生手段による上記主データの再生についての制御を行う再生制御手段と、
    を備えることを特徴とする再生装置。
  8. 再生の許可/不許可についての管理が行われるべき主データと、少なくとも上記主データの再生の許可/不許可について所定の標準時を基準とした時刻範囲を定めるための再生時刻データとが記録される記録媒体からのデータ再生を行う再生方法として、
    標準時情報を無線により受信する標準時受信手順と、
    計時を行って現在時刻情報を生成する時刻計時手順と、
    少なくとも上記標準時受信手順により受信した上記標準時情報に基づいて上記現在時刻情報を修正する時刻修正手順と、
    上記標準時受信手順によって過去に上記標準時情報が受信された時点からの経過時間に基づく上記現在時刻情報の誤差が、所定以下となっている場合に応じて、上記記録媒体から再生された上記再生時刻データが示す時刻範囲の情報と、上記現在時刻情報とを比較した結果に基づき、上記主データの再生処理についての制御を行う再生制御手順と、
    を実行することを特徴とする再生方法。
  9. 再生の許可/不許可についての管理が行われるべき主データと、上記主データの再生の許可/不許可について所定の標準時を基準とした時刻範囲を定めるための再生時刻データとが記録される記録媒体であって、
    上記記録媒体についての再生を行う再生装置により計時される現在時刻情報に関する誤差範囲の情報が記録されることを特徴とする記録媒体。
  10. 再生の許可/不許可についての管理が行われるべき主データが記録される記録媒体についての記録と再生を行う記録装置と再生装置とから成る再生時刻管理システムとして、
    上記記録装置は、
    上記記録媒体に対し、少なくとも上記主データの再生の許可/不許可についての所定の標準時を基準とした時刻範囲を定めるための再生時刻データについての記録を行う記録手段と、
    上記再生時刻データが、非対称暗号方式により生成された秘密鍵と公開鍵のうちの上記秘密鍵に基づいて暗号化されて上記記録媒体に対して記録されるように制御を行う記録制御手段とを備え、
    上記再生装置は、
    上記記録媒体からのデータ再生を行う再生手段と、
    計時を行って現在時刻情報を生成する時刻計時手段と、
    上記再生手段により再生される上記再生時刻データを、予め上記再生装置に対して割り与えられた上記公開鍵を用いて復号化すると共に、この復号化された再生時刻データが示す時刻範囲の情報と上記現在時刻情報とを比較した結果に基づき、上記再生手段による上記主データの再生についての制御を行う再生制御手段とを備える、
    ことを特徴とする再生時刻管理システム。
  11. 上記記録制御手段は、
    上記再生時刻データが、非対称暗号方式により生成された複数の秘密鍵と複数の公開鍵のうちの上記複数の秘密鍵のうち、上記記録媒体上の予め設定された特定区間に記録されるべきデータから計算された値によって選択された、1つの秘密鍵に基づいて暗号化されて記録されるように制御を行い、
    上記再生制御手段は、
    予め上記再生装置に対して割り与えられた上記複数の公開鍵のうち、上記再生手段により上記記録媒体から予め設定された上記特定区間を再生させて得たデータから計算した値によって選択した、1つの公開鍵を用いて上記再生時刻データを復号化すると共に、この復号化された再生時刻データが示す時刻範囲の情報と上記現在時刻情報とを比較した結果に基づき、上記主データの再生についての制御を行うように構成される、
    ことを特徴とする請求項10に記載の再生時刻管理システム。
  12. 上記記録制御手段は、
    非対称暗号方式により生成された秘密鍵と公開鍵のうちの上記秘密鍵に基づいて暗号化された上記再生時刻データと、平文の上記再生時刻データの一部データとが、再生時刻記録データとして上記記録媒体に対して記録されるように制御を行い、
    上記再生制御手段は、
    上記再生手段によって再生された上記再生時刻記録データのうち、暗号化された上記再生時刻データを予め上記再生装置に割り与えられた上記公開鍵を用いて復号化すると共に、この復号化された再生時刻データの一部データと、上記再生時刻記録データのうちの上記平文の再生時刻データの一部データとの一致を比較した結果に応じても、上記主データの再生についての制御を行うように構成される、
    ことを特徴とする請求項10に記載の再生時刻管理システム。
  13. 上記記録制御手段は、
    非対称暗号方式により生成された複数の秘密鍵と複数の公開鍵のうちの上記複数の秘密鍵のうち、予め設定された上記記録媒体上の特定区間に記録されるべきデータから計算された値によって選択された1つの秘密鍵に基づいて暗号化された上記再生時刻データと、平文の上記再生時刻データの一部データとが再生時刻記録データとして上記記録媒体に対して記録されるように制御を行い、
    上記再生制御手段は、
    上記再生手段によって再生された上記再生時刻記録データのうち、暗号化された上記再生時刻データを、予め上記再生装置に対して割り与えられた上記複数の公開鍵のうち、上記再生手段により上記記録媒体から予め設定された上記特定区間を再生させて得たデータから計算した値によって選択した、1つの公開鍵を用いて復号化すると共に、この復号化された再生時刻データの一部データと、上記再生時刻記録データのうちの上記平文の再生時刻データの一部データとの一致を比較した結果に応じても、上記主データの再生についての制御を行うように構成される、
    ことを特徴とする請求項10に記載の再生時刻管理システム。
  14. 再生の許可/不許可についての管理が行われるべき主データが記録される記録媒体に対し、少なくとも上記主データの再生の許可/不許可についての所定の標準時を基準とした時刻範囲を定めるための再生時刻データを、非対称暗号方式により生成された秘密鍵と公開鍵のうちの上記秘密鍵に基づいて暗号化して記録する記録手順と、
    計時を行って現在時刻情報を生成する時刻計時手順と、
    上記記録媒体から再生された上記再生時刻データを、予め割り与えられた上記公開鍵を用いて復号化すると共に、この復号化された再生時刻データが示す時刻範囲の情報と上記現在時刻情報とを比較した結果に基づき、上記主データの再生処理についての制御を行う再生制御手順と、
    を実行することを特徴とする再生時刻管理方法。
  15. 再生の許可/不許可についての管理が行われるべき主データと、少なくとも上記主データの再生の許可/不許可についての所定の標準時を基準とした時刻範囲を定めるための再生時刻データとが記録される記録媒体であって、上記再生時刻データが非対称暗号方式により生成された秘密鍵と公開鍵のうちの上記秘密鍵に基づいて暗号化されて記録されている記録媒体からのデータ再生を行う再生手段と、
    計時を行って現在時刻情報を生成する時刻計時手段と、
    上記再生手段により再生される上記再生時刻データを、予め上記再生装置に対して割り与えられた上記公開鍵を用いて復号化すると共に、この復号化された再生時刻データが示す時刻範囲の情報と上記現在時刻情報とを比較した結果に基づき、上記再生手段による上記主データの再生についての制御を行う再生制御手段と、
    を備えることを特徴とする再生装置。
  16. 再生の許可/不許可についての管理が行われるべき主データと、少なくとも上記主データの再生の許可/不許可についての所定の標準時を基準とした時刻範囲を定めるための再生時刻データとが記録される記録媒体であって、上記再生時刻データが非対称暗号方式により生成された秘密鍵と公開鍵のうちの上記秘密鍵に基づいて暗号化されて記録されている記録媒体からのデータ再生を行う再生方法として、
    計時を行って現在時刻情報を生成する時刻計時手順と、
    上記記録媒体から再生された上記再生時刻データを、予め割り与えられた上記公開鍵を用いて復号化すると共に、この復号化された再生時刻データが示す時刻範囲の情報と上記現在時刻情報とを比較した結果に基づき、上記主データの再生処理についての制御を行う再生制御手順と、
    を実行することを特徴とする再生方法。
  17. 再生の許可/不許可についての管理が行われるべき主データと、少なくとも上記主データの再生の許可/不許可について所定の標準時を基準とした時刻範囲を定めるための再生時刻データとが記録される記録媒体として、
    上記再生時刻データが、非対称暗号方式により生成された秘密鍵と公開鍵のうちの上記秘密鍵に基づいて暗号化されて記録されることを特徴とする記録媒体。
  18. 上記再生時刻データは、
    非対称暗号方式により生成された複数の秘密鍵と複数の公開鍵のうちの上記複数の秘密鍵のうち、予め設定された上記記録媒体上の特定区間に記録されるデータから計算された値によって選択された、1つの秘密鍵に基づいて暗号化されて記録される請求項17に記載の記録媒体。
  19. 上記秘密鍵に基づいて暗号化された上記再生時刻データと共に、平文の上記再生時刻データの一部データが記録される請求項17に記載の記録媒体。
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