JP2005248916A - レゾネータを備える装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】低い共鳴周波数が得られるレゾネータの小型化を図る。
【解決手段】 装置Aは、吸気圧力波が存在する吸気通路9に連通する共鳴室20が形成されたレゾネータ1を備える。共鳴室20の容積部22の室壁24は、容積部22内の圧力波に共振する振動壁26を有する。ダイヤフラム28から構成される振動壁26は、容積部22内の吸気により構成される音響振動系S1に直列に連成する構造振動系S2を構成する。構造振動系S2は振動壁26にバネ力を作用させる気体バネ29を備え、装置Aは、気体バネ29の気体の圧力を変更するバネ定数制御手段2としての圧力制御装置C1を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、圧力波が存在する空間に連通する共鳴室を有し、共鳴による消音機能または加圧機能を持つレゾネータを備える装置に関し、該レゾネータは、例えば内燃機関の吸気装置や排気装置に設けられて、吸気音や排気音の消音または過給のために使用される。
例えば内燃機関の吸気消音に使用されるヘルムホルツ型レゾネータは、吸気通路に連通するのど部と該のど部に連なる容積部とから構成される共鳴室を有する。このレゾネータは、のど部の気体の質量を等価質量とし、容積部の気体を等価バネとする音響振動系を構成し、1つの特定周波数の吸気圧力波に対して共鳴して消音効果を発揮する。そして、異なる特定周波数に対して消音を行う必要があるときには、レイアウト上の観点から、別個のレゾネータを使用することなく、のど部の断面積の変更や容積部の容積の変更が可能な1つのレゾネータ、いわゆる可変ヘルムホルツ型レゾネータが使用される。
例えば特許文献1に開示されたレゾネータ装置は、吸気管内に連通する空間(共鳴室に相当)の容積を可変するべく変形するゴム膜を備える。ゴム膜が吸気負圧やアクセルに連動して変形されることにより、エンジン回転数と共に変化する吸気騒音の周波数に対応して、異なる周波数の吸気騒音が低減される。また、特許文献2に開示されたレゾネータは、吸気ダクトに連通する共鳴空間(共鳴室に相当)の容積を変化させる仕切板を備える。仕切板は、回転数検出装置により検出されるエンジン回転数と、流体脈動検出装置により検出される吸気ダクト内の流体脈動とに基づいて制御されるステップモーターにより回転駆動される。これにより、レゾネータの共鳴周波数が流体脈動の周波数からずれることが防止されて、吸気騒音を安定して消音することができる。
特開平10−153152号公報 特開平5−257482号公報
前記従来技術においては、ゴム膜や仕切板の位置に応じた共鳴室の容積で決まる音響振動系のみにより共鳴周波数が設定されるので、その共鳴周波数を低くする場合には、等価バネ定数を小さくするために共鳴空間の容積を大きくする必要があることから、レゾネータが大型化して、重量が増加するうえ、レイアウト上の制約が多くなる難点がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、請求項1−7記載の発明は、低い共鳴周波数が得られるレゾネータの小型化を図ることを目的とする。さらに、請求項2−7記載の発明は、レゾネータの消音性能または加振性能の向上を図ることを目的とし、請求項3,7記載の発明は、構造振動系の構造を簡単にすることを目的とし、請求項4記載の発明は、構造振動系に機械的バネを使用したレゾネータでの共鳴周波数の制御を可能とすることを目的とし、請求項5記載の発明は、広い周波数範囲に渡る消音性能または加振性能の向上を図ることを目的とする。
請求項1記載の発明は、脈動気体の圧力波が存在する空間に連通する共鳴室が形成されたレゾネータを備える装置において、前記共鳴室の室壁は、前記共鳴室内の前記圧力波に共振する振動壁を有し、前記振動壁は前記共鳴室内の前記脈動気体により構成される音響振動系に直列に連成する構造振動系を構成する装置である。
これによれば、同じ共鳴振動数を得るための振動系として、振動壁を有する構造振動系は、共鳴室を有する音響振動系に比べて小型であり、しかもレゾネータの振動系は構造振動系と音響振動系とが直列に連成した連成振動系であることから、音響振動系のみの従来の音響振動系に構造振動系を付加するだけで、レゾネータの等価バネ定数が小さくなって、共鳴周波数を低域側に移行させることができるので、同じ共鳴周波数を得るためのレゾネータの大きさが、音響振動系のみを有する従来のレゾネータに比べて小型化される。また、連成振動系を有することから、レゾネータにより複数の共鳴周波数が得られるので、それら共鳴周波数を消音に利用できるほか、脈動気体を加振する場合には、特定の共鳴周波数を脈動気体の加振に利用し、残りの共鳴周波数を脈動気体の騒音の消音に利用できる。例えば、レゾネータが内燃機関の吸気装置に設けられる場合、特定の共鳴周波数で共鳴過給を行い、残りの共鳴周波数で消音を行うことができる。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の装置において、前記構造振動系の等価バネ定数を変更するバネ定数制御手段を備えるものである。
これによれば、バネ定数制御手段により、レゾネータの共鳴周波数を、消音または加振すべき脈動気体の圧力波の周波数に合うように制御することができる。しかも、構造振動系の等価バネ定数が変更されるので、共鳴周波数を制御するために共鳴室の容積を変更する従来のレゾネータに比べてゾネータが小型化される。
請求項3記載の発明は、請求項2記載の装置において、前記振動壁は可撓性の薄膜により構成され、前記バネ定数制御手段は前記薄膜の張力を変更する張力制御装置であるものである。
これによれば、薄膜から構成される振動壁が構造振動系の等価バネを兼ねて、薄膜の張力が変更されて等価バネ定数が変更されるので、構造振動系が振動壁とは別部材の等価バネを備える必要がない。
請求項4記載の発明は、請求項2の装置において、前記構造振動系は前記振動壁にバネ力を作用させる機械的バネを備え、前記バネ定数制御手段は、前記機械的バネが前記振動壁の振動により撓む部分のうちのバネ定数の設定に関与する有効バネ部の長さを変更する可動部材を備えるものである。
これによれば、機械的バネの有効バネ部の長さが可動部材の移動位置に応じて変更されることにより、構造振動系の等価バネ定数が変更される。
請求項5記載の発明は、請求項2記載の装置において、前記構造振動系は前記振動壁にバネ力を作用させる気体バネを備え、前記バネ定数制御手段は、前記気体バネの気体の圧力を変更する圧力制御装置であるものである。
これによれば、圧力制御装置により気体バネの気体の圧力が変更されることにより、構造振動系の等価バネ定数が変更されるので、広い周波数範囲に渡って高精度に消音または加振を行うことができる。
請求項6記載の発明は、請求項2記載の装置において、前記構造振動系は前記振動壁にバネ力を作用させる前記気体バネを備え、前記バネ定数制御手段は、前記気体バネの気体室の容積を変更する容積制御装置であるものである。
これによれば、構造振動系の等価質量は、音響振動系の等価質量よりも大きいので、構造振動系を構成する気体バネの気体室の容積を変更することにより、共鳴室の容積を変更して等価バネ定数を変更する従来のレゾネータに比べて小型化されたレゾネータで、低域側の共鳴周波数を変更することができる。
請求項7記載の発明は、請求項2記載の装置において、前記振動壁は可撓性の薄膜により構成され、前記バネ定数制御手段は前記振動壁の面積を変更する面積制御装置であるものである。
これによれば、振動壁の面積が変更されることで、実質的に共振する振動領域の面積が変更されて、構造振動系の等価バネ定数が変更されるので、構造振動系が振動壁とは別部材の等価バネを備える必要がない。。
請求項1記載の発明によれば、次の効果が奏される。すなわち、レゾネータは、構造振動系と音響振動系とが直列に連成した連成振動系を有するので、低い共鳴周波数が得られるレゾネータの大きさが、音響振動系のみを有する従来のレゾネータに比べて小型化される。また、複数の共鳴周波数が得られることから、すべての共鳴周波数を消音に利用できるほか、一部の共鳴周波数を脈動気体の加振に利用し、残りの共鳴周波数を消音に利用できるので、この点でも、レゾネータが小型化される。
請求項2記載の発明によれば、引用された請求項記載の発明の効果に加えて、次の効果が奏される。すなわち、バネ定数制御手段により、共鳴周波数が消音または加振すべき脈動気体の圧力波の周波数に合うように変更されるレゾネータの消音性能または加振性能が向上し、しかも、構造振動系の等価バネ定数が変更されるので、ゾネータが小型化される。
請求項3記載の発明によれば、引用された請求項記載の発明の効果に加えて、次の効果が奏される。すなわち、振動壁が構造振動系の等価バネを兼ねるので、構造振動系の構造が簡単になり、レゾネータが小型化される。
請求項4記載の発明によれば、引用された請求項記載の発明の効果に加えて、次の効果が奏される。すなわち、構造振動系を構成する機械的バネの有効バネ部の長さを変更する可動部材により等価バネ定数が変更されるので、構造振動系に機械的バネを使用したレゾネータでの共鳴周波数の制御が可能になる。
請求項5記載の発明によれば、引用された請求項記載の発明の効果に加えて、次の効果が奏される。すなわち、構造振動系を構成する気体バネの気体の圧力を変更することにより等価バネ定数が変更されるので、広い周波数範囲に渡って消音性能または加振性能が向上する。
請求項6記載の発明によれば、引用された請求項記載の発明の効果に加えて、次の効果が奏される。すなわち、構造振動系を構成する気体バネの気体室の容積を変更することにより等価バネ定数が変更されるので、低域側の共鳴周波数を変更可能なゾネータが小型化される。
請求項7記載の発明によれば、引用された請求項記載の発明の効果に加えて、次の効果が奏される。すなわち、振動壁の面積を変更することにより等価バネ定数が変更されるので、構造振動系の構造が簡単になり、レゾネータが小型化される。
以下、本発明の実施形態を図1ないし図12を参照して説明する。
図1〜図3は、第1実施形態を説明するためのものである。図1を参照すると、本発明に係る装置Aのレゾネータ1は、吸気騒音の消音のために、車両に搭載される4ストロークの内燃機関Eの吸気装置10に設けられる。
ピストン5が往復動可能に嵌合するシリンダ3とシリンダヘッド4とを備える内燃機関Eは、ピストン5とシリンダヘッド4との間に形成される燃焼空間6にエアクリーナ7を経た燃焼用の空気を含む吸気を導く吸気通路9を形成する吸気管8を有する吸気装置10と、燃料供給装置から吸気通路9または燃焼空間6に供給された燃料が燃焼することにより発生する燃焼ガスを排気ガスとして燃焼空間6から外部に導く排気通路12の一部を形成する排気管11を有する排気装置13とを備える。
吸気通路9の吸気は、吸気行程において開弁する吸気弁14を介して燃焼空間6に吸入され、圧縮行程において燃料と混合された状態で圧縮される。混合気は圧縮行程の終期に着火されて燃焼し、膨張行程において燃焼ガスの圧力により駆動されるピストン5がクランク軸16を回転駆動し、燃焼ガスは、排気行程において開弁する排気弁15を介して燃焼空間6から排気通路12に排出される。
装置Aは、吸気弁14の開閉に起因して吸気の圧力波が存在する空間である吸気通路9に連通する共鳴室20が形成されたレゾネータ1と、レゾネータ1の等価バネ定数を変更して共鳴周波数を制御するバネ定数制御手段2とを備える。ここで、吸気は、圧力波を有する気体である脈動気体である。
共鳴室20は、吸気通路9に連通するのど部21a,21bと、のど部21a,21bを介して吸気通路9に連通する容積部22とを有する。そして、レゾネータ1は、吸気管8を上流管部8bと下流管部8aとに分けるように配置されて容積部22を形成する筒状の本体部24と、本体部24に設けられて第1,第2のど部21a,21bをそれぞれ形成する第1,第2連通部23a,23bとを備える。この実施形態において、第1,第2連通部23a,23bは、それぞれ下流管部8aおよび上流管部8bにより構成され、本体部24は吸気管8の一部を構成する。
容積部22の室壁である本体部24の壁25は、吸気の圧力波が導かれる容積部22内の圧力波に共振することが可能な振動壁26と、圧力波の圧力変動に実質的に応動しない剛性壁27とを有する。ここで、振動壁26は、容積部22側の面である内面26aと、内面26aとは反対側の面であると共に空気または気体に曝されている外面26bとを有する。振動壁26を構成する可撓性の薄膜であるダイヤフラム28は、ゴム状弾性を示す弾性材料、例えばゴムから形成される。そして、レゾネータ1は、周縁部28aが剛性壁27に気密に固定されたダイヤフラム28を挟んで容積部22とは反対側に、ダイヤフラム28にバネ力を作用させる気体バネ29を備える。気体バネ29はダイヤフラム28との間に気体室31を形成する室壁30を備え、室壁30はダイヤフラム28の周縁部28aに気密に接する共に剛性壁27に固定される。
レゾネータ1において、共鳴室20内の吸気により音響振動系S1が構成され、振動壁26(ダイヤフラム28)と気体バネ29とにより構造振動系S2が構成される。ここで、音響振動系S1の等価質量および等価バネは、それぞれ、第1,第2のど部21a,21bの吸気の質量および容積部22内の吸気であり、構造振動系S2の等価質量および等価バネは、それぞれ、ダイヤフラム28の質量および気体バネ29である。そして、音響振動系S1と構造振動系S2とは、両振動系S1,S2が直列に連成した連成振動系Sを構成する。
この連成振動系Sは2自由度の振動系であるため、図2,図3に示されるように、2つの共鳴振動数fa,fbが得られる。具体的には、図2に示されるように、低域側共鳴周波数faは、音響振動系S1のみの共鳴周波数fcおよび構造振動系S2のみの共鳴周波数fdよりも低く、高域側共鳴周波数fbは、共鳴周波数fcおよび共鳴周波数fdよりも高い。このうち、低域側共鳴振動数faは、連成振動系Sの等価バネ定数が音響振動系S1の等価バネ定数および構造振動系S2の等価バネ定数よりも小さくなる結果であり、音響振動系S1のみのレゾネータにおいて、その容積部の容積を増加させたものに相当する。
図1を参照すると、吸気騒音の主たる周波数成分である主要周波数は機関回転速度および吸気温度に応じて変化することから、該主要周波数に同調する共鳴周波数を得るために、レゾネータ1(または連成振動系S)の最適な等価バネ定数を設定するバネ定数制御手段2は、この実施形態においては気体バネ29のバネ定数を変更するものであり、気体バネ29の気体室31内の気体の圧力を制御する圧力制御装置C1から構成される。圧力制御装置C1は、圧力源としての排気管11の排気ガスを気体室31に導く導管40と、導管40に設けられて気体室31の排気ガスの給排を制御する圧力制御弁41と、内燃機関Eの機関回転速度を検出する回転速度検出手段42および吸気温度を検出する気体温度検出手段43および気体室31内の圧力を検出する圧力検出手段44と、これら検出手段42,43,44の検出結果に基づいて圧力制御弁41を制御する制御装置である電子制御ユニット(ECU)45とを備える。
ECU45には、前記主要周波数に同調する共鳴周波数を得るためのバネ定数に対応する気体室31内の設定圧力が、機関回転速度および吸気温度をパラメータとしたマップとして記憶されており、ECU45は、圧力検出手段44により検出される圧力が、回転速度検出手段42および気体温度検出手段43によりそれぞれ検出される機関回転速度および吸気温度に対応した前記設定圧力になるように、圧力制御弁41を制御する。
図2,図3を参照すると、低域側および高域側共鳴周波数fa,fbは、気体バネ29のバネ定数が大きくなるにつれて高くなる。そして、音響振動系S1の共鳴周波数fcと構造振動系S2の共鳴周波数fdとが等しくなるときのバネ定数kを境に、バネ定数の制御領域を、該バネ定数kよりも小さい領域Raと該バネ定数kよりも大きい領域Rbとに二分したとき、領域Raにおいては、バネ定数が小さくなるにつれて、低域側共鳴周波数faは共鳴周波数fdに近づき、高域側共鳴周波数fbは共鳴周波数fcに近づく。また、領域Rbにおいては、バネ定数が大きくなるにつれて、低域側共鳴周波数faは共鳴周波数fcに近づき、高域側共鳴周波数fbは共鳴周波数fbに近づく。なお、図3において、気体バネ29のバネ定数の大きさは、k<k<k<k<kの関係になっている。
次に、前述のように構成された実施形態の作用および効果について説明する。
吸気圧力波が存在する吸気通路9に連通する共鳴室20が形成されたレゾネータ1を備える装置Aにおいて、共鳴室20の室壁25は振動壁26を有し、振動壁26は音響振動系S1に直列に連成する構造振動系S2を構成することにより、同じ共鳴振動数を得るための振動系として、振動壁26を有する構造振動系S2は、共鳴室20を有する音響振動系S1に比べて小型であり、しかもレゾネータ1の振動系は構造振動系S2と音響振動系S1とが直列に連成した連成振動系Sであることから、音響振動系のみの従来の音響振動系に構造振動系S2を付加するだけで、レゾネータ1の等価バネ定数が小さくなって、共鳴周波数を低域側に移行させることができるので、同じ共鳴周波数を得るためのレゾネータ1の大きさが、音響振動系のみを有する従来のレゾネータに比べて小型化される。また、連成振動系Sを有することから、レゾネータ1により複数の共鳴周波数fa,fbが得られるので、それら共鳴周波数fa,fbを吸気騒音の消音に利用できる。
この結果、レゾネータ1は、構造振動系S2と音響振動系S1とが直列に連成した連成振動系Sを有するので、低い共鳴周波数が得られるレゾネータ1の大きさが、音響振動系のみを有する従来のレゾネータに比べて小型化される。また、複数の共鳴周波数fa,fbが得られることから、すべての共鳴周波数fa,fbを消音に利用できるので、この点でも、レゾネータ1が小型化される。
装置Aが、レゾネータ1の構造振動系S2の等価バネ定数を変更するバネ定数制御手段2を備えることにより、レゾネータ1の共鳴周波数を、消音すべき吸気圧力波の周波数に合うように制御することができる。しかも、構造振動系S2(すなわち連成振動系S)の等価バネ定数が変更されるので、共鳴周波数を制御するために共鳴室の容積を変更する従来のレゾネータに比べてゾネータが小型化される。この結果、バネ定数制御手段2によりレゾネータ1の消音性能または加振性能が向上し、しかも、構造振動系S2の等価バネ定数が変更されるので、ゾネータが小型化される。
構造振動系S2はダイヤフラム28から構成される振動壁26にバネ力を作用させる気体バネ29を備え、装置Aが気体の圧力を変更する圧力制御装置C1を備えることにより、圧力制御装置C1により気体バネ29の気体の圧力が変更されて、構造振動系S2の等価バネ定数が変更されるので、広い周波数範囲に渡って高精度に消音を行うことができる。この結果、広い周波数範囲に渡って消音性能が向上する。
次に、図4〜図12を参照して、本発明の第2〜第10実施形態を説明する。これら実施形態は、第1実施形態と部分的に同一の構成を有するものであることから、同一の部分についての説明は省略または簡略にし、異なる点を中心に説明する。なお、第1実施形態の部材と同一の部材または対応する部材については、必要に応じて同一の用語および符号を使用している。
先ず、図4を参照して、本発明の第2実施形態を説明する。内燃機関Eの排気装置13は、排気管11と、排気管11に接続された消音器46とを備える。消音器46に一体化されて設けられるレゾネータ1は、消音器46の外壁46aの一部および燃焼空間6からの排気ガスが排気管11から直接導入される第1消音室46cを形成する室壁46bから構成される本体部24と、室壁46bに設けられて圧力波が存在する空間であって排気通路12の一部である第1消音室46cに連通するのど部21を形成する管からなる連通部23と、気体バネ29とを備える。容積部22の室壁である本体部24の壁25は、ダイヤフラム28から構成される振動壁26を有し、気体バネ29の気体室31を形成する室壁30は、消音器46の外壁46aの一部で構成される。ここで、排気ガスは、圧力波を有する気体である脈動気体である。
レゾネータ1において、のど部21と容積部22とからなる共鳴室20内の排気ガスにより音響振動系S1が構成され、ダイヤフラム28と気体バネ29とにより構造振動系S2が構成され、両振動系S1,S2は、直列に連成した連成振動系Sを構成する。バネ定数制御手段2は、気体バネ29の気体室31内の気体の圧力を制御する圧力制御装置C1から構成される。この圧力制御装置C1は、気体温度検出手段43の代わりに排気ガスの温度を検出する気体温度検出手段47が備えられる点を除いて、第1実施形態と同様である。
この第2実施形態によれば、第1実施形態における吸気の消音の代わりに、排気ガスの騒音の消音に関して、第1実施形態と同様の作用および効果が奏される。
次に、図5,図6を参照して、本発明の第3,第4実施形態を説明する。これらの実施形態において、バネ定数制御手段2はダイヤフラム28の張力を変更する張力制御装置から構成される。
図5を参照すると、第3実施形態の装置Aに備えられるレゾネータ1は、管状の連通部23により形成されるのど部21が吸気通路または排気通路に連通する。ダイヤフラム28の周縁部28aの一部は剛性壁27に気密に固定され、周縁部28aの残りの部分は剛性壁27にほぼ気密に摺動可能に取り付けられる。バネ定数制御手段2を構成する張力制御装置C2は、周縁部28aの前記残りの部分でダイヤフラム28に結合される操作部材48とを備える。それゆえ、振動壁26を構成するダイヤフラム28は、構造振動系S2の等価バネを兼ねる。
操作部材48は、回転速度検出手段で検出される機関回転速度に応じて駆動量がECUにより制御される駆動部材としてのアクチュエータで駆動される。また、負荷がほぼ一定である内燃機関においては、操作部材48は、その操作量が機関回転速度に比例する駆動部材としてのスロットルワイヤにより駆動されてもよい。
そして、機関回転速度に応じた操作量で操作部材48が操作されて、ダイヤフラム28の張力が大きくなるにつれて、ダイヤフラム28で構成される構造振動系S2の等価バネ定数が大きな値に設定される。
この第3実施形態によれば、バネ定数制御手段2が圧力制御装置C1であることによる作用および効果を除いて、第1実施形態と同様の作用および効果が奏されるほか、次の作用および効果が奏される。
すなわち、振動壁26はダイヤフラム28により構成され、バネ定数制御手段2はダイヤフラム28の張力を変更する張力制御装置C2でることにより、ダイヤフラム28から構成される振動壁26が構造振動系S2の等価バネを兼ねると共に、ダイヤフラム28の張力が変更されて構造振動系S2(すなわち連成振動系S)の等価バネ定数が変更されるので、構造振動系S2が、振動壁26とは別部材の等価バネを備える必要がない。この結果、振動壁26が構造振動系S2の等価バネを兼ねるので、構造振動系S2の構造が簡単になり、レゾネータ1が小型化される。
図6を参照すると、第4実施形態の装置Aにおけるレゾネータ1は、第3実施形態のレゾネータ1が、さらに気体バネ29を備えた形態のものである。ダイヤフラム28は、気体室31を形成する室壁30に対しても、ほぼ気密に摺動可能に取り付けられる。それゆえ、構造振動系S2の等価バネは、ダイヤフラム28および気体バネ29から構成される。
この第4実施形態によれば、第3実施形態と同様の作用および効果が奏されるほか、気体バネ29の分、第3実施形態に比べて高められた共鳴周波数が得られる。また、装置Aが室壁30を備えることにより、ダイヤフラム28の共振に起因する振動放射音が装置Aの外部に放射されることを抑制できる。
次に、図7を参照して、本発明の第5実施形態を説明する。
第5実施形態において、バネ定数制御手段2は、レゾネータ1に備えられて構造振動系S2を構成する等価バネとして、物体の弾性を利用した機械的バネが使用されたレゾネータ1に適用される。
レゾネータ1は、管状の連通部23により形成されるのど部21が吸気通路または排気通路に連通し、振動壁26を構成するダイヤフラム28は、剛性壁27に気密に固定される。バネ定数制御手段2は、一端が吸気装置または排気装置の固定部49に固定された機械的バネとしての片持ちバネ50と、周縁部28aが固定されたダイヤフラム28の中央部付近と片持ちバネ50とを連結してダイヤフラム28の振動を片持ちバネ50に伝達する伝達部材としてのロッド51と、片持ちバネ50の自由端50aと固定端50bとの間で移動可能に配置される可動部材としてのスライダ52と、固定部49に固定されてスライダ52を摺動可能に案内する案内部材としてのガイド筒53と、ガイド筒53内に摺動可能に嵌合するスライダ52を片持ちバネ50の長手方向に沿って操作する操作部材54と、ガイド筒53内に配置されて操作部材54に駆動力が作用しないときにスライダ52を初期位置に戻す戻しバネ55とを備える。
ロッド51は片持ちバネ50との連結部としての自由端50aに結合され、貫通孔52aに挿入された片持ちバネ50の挿入部分50cが撓むことがないように保持するスライダ52は、ガイド筒53に保持された状態で片持ちバネ50に沿って移動可能である。そして、スライダ52に結合された操作部材54がスライダ52を移動させて、片持ちバネ50における長手方向でのスライダ52の位置を変更することにより、前記連結部とスライダ52との長手方向での間隔Lが変更されて、振動による変位をロッド51を通じて抑制すべくダイヤフラム28にバネ力を作用させる片持ちバネ50のバネ定数が変更される。この間隔Lは、片持ちバネ50が圧力波によるダイヤフラム28の振動により撓む部分のうちのバネ定数の設定に関与する部分である有効バネ部50eの長さである。なお、前記連結部は、自由端50a以外の部分であってもよい。
操作部材54は、第3実施形態と同様に、回転速度検出手段で検出される機関回転速度に応じて駆動量がECUにより制御される駆動部材としてのアクチュエータまたはスロットルワイヤにより駆動される。そして、間隔Lが短くなるにつれて、構造振動系S2のバネ定数が大きくなり、共鳴回転数が高められる。
この第5実施形態によれば、バネ定数制御手段2が圧力制御装置C1であることによる作用および効果を除いて、第1実施形態と同様の作用および効果が奏されるほか、次の作用および効果が奏される。
すなわち、構造振動系S2は振動壁26にバネ力を作用させる片持ちバネ50を備え、バネ定数制御手段2は、片持ちバネ50が振動壁26の振動により撓む部分のうちのバネ定数の設定に関与する有効バネ部50eの長さである間隔Lを変更するスライダ52を備えることにより、構造振動系S2を構成する片持ちバネ50の有効バネ部50eの長さがスライダ52の移動位置に応じて変更されて、構造振動系S2の等価バネ定数が変更されるので、構造振動系S2に片持ちバネ50を使用したレゾネータ1での共鳴周波数の制御が可能になる。
次に、図8,図9を参照して、本発明の第6,第7実施形態を説明する。
図8を参照すると、第6実施形態において、装置Aに備えられるレゾネータ1は、管状の連通部23により形成されるのど部21が吸気通路または排気通路に連通し、ダイヤフラム28は、剛性壁27に気密に固定される。バネ定数制御手段2は、ダイヤフラム28において容積部22内の圧力波に共振する振動壁26の面積を変更する面積制御装置C3から構成される。面積制御装置C3は、ダイヤフラム28の内側28dおよび外側28eの一方である内側28dの表面を覆うことが可能な半円板状のシャッタ55と、振動壁26を圧力波に曝す際に容積部22内でシャッタ55を収納する半円板状の収納部56と、ダイヤフラム28が固着されて支持される支持部材57と、シャッタ55を操作する操作部材58と、回転速度検出手段と、操作部材58を駆動する駆動部材と、回転速度検出手段の検出結果に基づいて駆動部材を制御するECUとを備える。
支持部材57には、前記表面が圧力波に曝されるように複数の孔57a、この実施形態では多数の円孔が形成され、ダイヤフラム28において各孔57aと重なる部分が振動壁26を構成する。それゆえ、レゾネータ1は、壁24に分散して設けられた多数の振動壁26を有する。そして、シャッタ55に覆われない振動壁26または振動壁26の一部分は、圧力波に共振する振動領域26aとなり、シャッタ55に覆われる振動壁26または振動壁26の一部分は、圧力波に共振しない非振動領域26bとなる。なお、孔57aの形状および大きさは任意であり、異なる形状または大きさの孔が含まれていてもよい。
ECUにより制御される駆動部材により操作部材58が駆動されて、機関回転速度に応じた回転量でシャッタ55が回転する。そして、シャッタ55により覆われる振動壁26の数が増加して、シャッタ55により覆われる振動壁26の面積が大きくなるにつれて、構造振動系S2の等価バネ定数が大きくなり、共鳴周波数が高められる。
この第6実施形態によれば、バネ定数制御手段2が圧力制御装置C1であることによる作用および効果を除いて、第1実施形態と同様の作用および効果が奏されるほか、次の作用および効果が奏される。
すなわち、振動壁26はダイヤフラム28により構成され、バネ定数制御手段2は振動壁26の面積を変更する面積制御装置C3であることにより、シャッタ55により覆われる振動壁26の数が変更されて、容積部22内の圧力波に曝される振動壁26の面積が変更されることで、実質的に共振する振動壁26の振動領域26aの面積が変更されて、構造振動系S2の等価バネ定数が変更されるので、構造振動系S2が振動壁26とは別部材の等価バネを備える必要がない。この結果、構造振動系S2の構造が簡単になり、レゾネータ1が小型化される。しかも、振動壁26が構造振動系S2の等価バネを兼ねることによりレゾネータ1が小型化される。そして、振動壁26が構造振動系S2の等価バネを兼ねるレゾネータ1での共鳴周波数の制御が可能になる。
図9を参照すると、第7実施形態の装置Aにおけるレゾネータ1は、第6実施形態のレゾネータ1が、さらに気体バネ29を備えた形態のものである。ダイヤフラム28は、気体室31を形成する室壁30に対して気密に取り付けられる。それゆえ、構造振動系S2の等価バネは、ダイヤフラム28および気体バネ29から構成される。
この第7実施形態によれば、第6実施形態と同様の作用および効果が奏されるほか、気体バネ29の分、第6実施形態に比べて高められた共鳴周波数が得られる。また、装置Aが室壁30を備えることにより、ダイヤフラム28の共振に起因する振動放射音が装置Aの外部に放射されることを抑制できる。
次に、図10,図11を参照して、本発明の第8,第9実施形態を説明する。
図10を参照すると、第8実施形態における装置Aの面積制御装置は、第6実施形態における面積制御装置に対して、シャッタ55を収納する収納部56がなく、シャッタ55がダイヤフラム28の外側28eの表面を覆う点で異なり、その他の構造は同様である。この装置Aにおいて、容積部22側から見て、シャッタ55が振動壁26と重なる位置を占めて振動壁26がシャッタ55により覆われると、振動壁26がシャッタ55に接触するため、振動壁26が圧力波に共振することが阻止される。したがって、シャッタ55により覆われない振動壁26または振動壁26の一部分は、圧力波に共振する振動領域26aとなり、シャッタ55に覆われる振動壁26または振動壁26の一部分は、圧力波に共振しない非振動領域26bとなる。
この第8実施形態によれば、第6実施形態と同様の作用および効果が奏される。
図11を参照すると、第9実施形態の装置Aにおけるレゾネータ1は、第8実施形態のレゾネータ1が、さらに気体バネ29を備えた形態のものである。ダイヤフラム28は、気体室31を形成する室壁30に対して気密に取り付けられる。それゆえ、構造振動系S2の等価バネは、ダイヤフラム28および気体バネ29から構成される。
この第9実施形態によれば、第8実施形態と同様の作用および効果が奏されるほか、気体バネ29の分、第3実施形態に比べて高められた共鳴周波数が得られる。また、装置Aが室壁30を備えることにより、ダイヤフラム28の共振に起因する振動放射音が装置Aの外部に放射されることを抑制できる。
次に、図12を参照して、本発明の第10実施形態を説明する。
装置Aに備えられるレゾネータ1は、管状の連通部23により形成されるのど部21が吸気通路または排気通路に連通し、振動壁26を構成するダイヤフラム28は剛性壁27に気密に固定される。バネ定数制御手段2は、気体バネ29の気体室31の容積を制御する容積制御装置C4から構成される。気体バネ29は、円筒状の本体部24に移動可能に結合される円筒状の可動室壁30を備え、容積制御装置C4は、可動室壁30と、気体室31の容積が変更されるように可動室壁30を操作する操作部材59と、回転速度検出手段と、操作部材59を駆動する駆動部材と、回転速度検出手段の検出結果に基づいて駆動部材を制御するECUとを備える。なお、空気で満たされる気体室31に対して、空気が微小な間隙を通じて流入および流出する。
剛性壁27の周壁27aの外周面には、可動室壁30の周壁30aの内周面に形成されたねじ部30cと螺合するねじ部27cが形成される。ECUにより制御される駆動部材により操作部材59が回転駆動されて、機関回転速度に応じた移動量で、室壁30の底壁30bが振動壁26に接近しまたは振動壁26から遠ざかることにより、気体室31の容積が変更される。そして、気体室31の容積が減少するにつれて、気体バネ29のバネ定数が大きくなり、共鳴周波数が高められる。なお、気体室31の容積が最小となるときの底壁30bの位置が二点鎖線により示されている。
この第10実施形態によれば、バネ定数制御手段2が圧力制御装置C1であることによる作用および効果を除いて、第1実施形態と同様の作用および効果が奏されるほか、次の作用および効果が奏される。
すなわち、構造振動系S2は振動壁26にバネ力を作用させる気体バネ29を備え、バネ定数制御手段2は気体バネ29の気体室31の容積を変更する容積制御装置C4であることにより、構造振動系S2の等価質量は、音響振動系S1の等価質量よりも大きいので、構造振動系S2を構成する気体バネ29の気体室31の容積を変更することにより、共鳴室の容積を変更して等価バネ定数を変更する従来のレゾネータに比べて小型化されたレゾネータ1で、低域側の共鳴周波数を変更することができる。この結果、低域側の共鳴周波数を変更可能なレゾネータ1が小型化される。
以下、前述した実施形態の一部の構成を変更した実施形態について、変更した構成に関して説明する。
第1実施形態では、レゾネータ1を備える装置Aが吸気騒音の消音のために使用されたが、脈動気体である吸気を加振するためにレゾネータ1を備える装置Aを使用することができ、その場合には、特定の共鳴周波数を吸気の加振に利用し、残りの共鳴周波数を吸気騒音の消音に利用できる。具体的には、特定の機関回転速度において、吸気圧力波を加振して共鳴過給を行うために使用される。そして、例えば、レゾネータ1により、低域側共鳴周波数において、前記特定の機関回転速度に対応する特定の共鳴周波数で共鳴過給が行われ、高域側共鳴周波数において、残りの共鳴周波数で吸気騒音の消音が行われる。このように、レゾネータ1を備える装置Aを、特定の共鳴周波数を加振に利用し、残りの共鳴周波数を消音に利用できるので、レゾネータ1が小型化される。
第6〜第9実施形態において、複数の振動壁26の代わりに、ダイヤフラム28により単一の振動壁26が構成され、該振動壁26の面積がシャッタを備える面積制御装置C4により変更されてもよい。また、シャッタは、回転駆動されることなく、並進するように駆動されてもよい。
レゾネータ1は、ヘルムホルツ型以外のレゾネータであってもよい。
内燃機関Eは、前記実施形態では車両に使用されるものであったが、鉛直方向を指向するクランク軸を備える船外機等の船舶推進装置に使用されるものであってもよい。また、装置Aは、脈動気体の圧力波が存在する空間が形成された内燃機関以外の機器に、圧力波の減衰または加振のために使用されてもよい。
本発明の第1実施形態を示し、本発明に係るレゾネータを備える装置が内燃機関の吸気装置に設けられたときの模式図である。 図1のレゾネータにおいて、バネ定数と共鳴周波数との関係を示すグラフである。 図1のレゾネータにおいて、バネ定数をパラメータとして、周波数と減衰量との関係を示すグラフである。 本発明の第2実施形態を示し、本発明に係るレゾネータを備える装置が内燃機関の排気装置に設けられたときの模式図である。 本発明の第3実施形態を示し、本発明に係るレゾネータを備える装置の模式図である。 本発明の第4実施形態を示し、本発明に係るレゾネータを備える装置の模式図である。 本発明の第5実施形態を示し、本発明に係るレゾネータを備える装置の模式図である。 本発明の第6実施形態を示し、本発明に係るレゾネータを備える装置の模式図であり、(A)は、(B)のB−B矢視での断面図であり、(B)は、(A)のA−A矢視での断面図である。 本発明の第7実施形態を示し、本発明に係るレゾネータを備える装置の模式図であり、図8の(A)に対応する断面図である。 本発明の第8実施形態を示し、本発明に係るレゾネータを備える装置の模式図であり、(A)は、(B)のB−B矢視での断面図であり、(B)は、(A)のA−A矢視での断面図である。 本発明の第9実施形態を示し、本発明に係るレゾネータを備える装置の模式図であり、図10の(A)に対応する断面図である。 本発明の第10実施形態を示し、本発明に係るレゾネータを備える装置の模式図である。
符号の説明
1…レゾネータ、2…バネ定数制御手段、3…シリンダ、4…シリンダヘッド、5…ピストン、6…燃焼空間、7…エアクリーナ、8…吸気管、9…吸気通路、10…吸気装置、11…排気管、12…排気通路、13…排気装置、14…吸気弁、15…排気弁、16…クランク軸、20…共鳴室、21,21a,21b…のど部、22…容積部、23,23a,23b…連通部、24…本体部、25…壁、26…振動壁、27…剛性壁、28…ダイヤフラム、29…気体バネ、30…室壁、31…気体室、40…導管、41…圧力制御弁、42…回転速度検出手段、43,47…気体温度検出手段、44…圧力検出手段、45…ECU、46…消音器、48,54,58,59…操作部材、49…固定部、50…片持ちバネ、51…ロッド、52…スライダ、53…ガイド筒、55…シャッタ、56…収納部、57…支持部材、
A…装置、E…内燃機関、S…連成振動系、S1…音響振動系、S2…構造振動系、fa,fb,fc,fd…共鳴周波数、C1…圧力制御装置、C2…、張力制御装置、C3…面積制御装置、C4…容積制御装置、k〜k…バネ定数、Ra,Rb…領域、L…間隔。

Claims (7)

  1. 脈動気体の圧力波が存在する空間に連通する共鳴室が形成されたレゾネータを備える装置において、
    前記共鳴室の室壁は、前記共鳴室内の前記圧力波に共振する振動壁を有し、前記振動壁は前記共鳴室内の前記脈動気体により構成される音響振動系に直列に連成する構造振動系を構成することを特徴とする装置。
  2. 前記構造振動系の等価バネ定数を変更するバネ定数制御手段を備えることを特徴とする請求項1記載の装置。
  3. 前記振動壁は可撓性の薄膜により構成され、前記バネ定数制御手段は前記薄膜の張力を変更する張力制御装置であることを特徴とする請求項2記載の装置。
  4. 前記構造振動系は前記振動壁にバネ力を作用させる機械的バネを備え、前記バネ定数制御手段は、前記機械的バネが前記振動壁の振動により撓む部分のうちのバネ定数の設定に関与する有効バネ部の長さを変更する可動部材を備えることを特徴とする請求項2の装置。
  5. 前記構造振動系は前記振動壁にバネ力を作用させる気体バネを備え、前記バネ定数制御手段は、前記気体バネの気体の圧力を変更する圧力制御装置であることを特徴とする請求項2記載の装置。
  6. 前記構造振動系は前記振動壁にバネ力を作用させる前記気体バネを備え、前記バネ定数制御手段は、前記気体バネの気体室の容積を変更する容積制御装置であることを特徴とする請求項2記載の装置。
  7. 前記振動壁は可撓性の薄膜により構成され、前記バネ定数制御手段は前記振動壁の面積を変更する面積制御装置であることを特徴とする請求項2記載の装置。

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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