JP2005248687A - 風力発電機の現場打ｐｃコンクリート製タワー - Google Patents

Abstract

【課題】 従来の風力発電は、タワー部が鋼板製であり、輪切り状態で現地に搬入されていたため、道路交通法等の規制対象となること、また搬入路の道路状況、搬入路途中の橋梁及びトンネルの形状等により、鋼製タワーの大きさに制約がかかり、風力発電機の大型化が困難であった。そのため 小型の風力発電機を多数作る等のことにより、風力発電コストを下げることが困難であった。この発明は市民に安いクリーンエネルギーを提供することを目的としており、地球環境保全のための発明である。
【解決手段】 風力発電機タワーの構造及び形状を、現場打ＰＣコンクリート製にすることにより、タワーの運搬上の制約を解除し、大型の風力発電機の建設を可能にするものである。またタワーが現場打ＰＣコンクリート製であることから大型化が可能となり、風力の発電効率を高め、発電コストを低減するものである。
【選択図】 図１

Description

産業上の利用分野

本発明は、現場打ＰＣコンクリート工法により、風力発電機のタワー３を製作する。現場打であるから、フリーサイズとなり、建設可能となった大型発電機建設に関するものである。

現在 風力発電機は大型になってきたが、鋼製タワーを工場で製作していたため、運搬道路状況により制限がある場合に、風力発電機の大型化は困難となっていた。また現地で鋼板を組み合わせ、設置する場合は、現場コストが高くなり、不経済であった鋼板タワーの場合、剛性が低く、変形や振動が大きく、大きな荷重をかけることが不可能であった。鋼板タワーの弱点を補うものとして、最近 プレハブ式ＰＣコンクリート製タワーが開発されているが、費用が高くなることにより、採用された事例は少ない。また現場打ＲＣコンクリートタワーについては、壁厚が厚くなること及び基礎が大規模になること等により、建設コストが高くなることまた、クラックが入りやすいこと等により採用された事例は少ない。

発明から解決しようとする課題

クリーンエネルギー源として、最近風力発電が注目され、盛んに建設されている。またそれと同時に大型化へと移行してきており、運搬上に大きな規制のない場所での設置については、現在２０００ｋｗｈ以上の機種も建設されている。しかし運搬路等の規制がある場所での大型化は不可能な状況になっている。
その対策として開発された本発明により、タワー３を現場打ＰＣコンクリート製にすることにより、大型化に十分対応できることになった。すなわち 本発明は、大型化により、安価に大量のクリーンエネルギーを市民に提供出来るように開発されたシステムである。

課題を解決するための手段

本発明は、社会のニーズであるクリーンエネルギーの重要な部分である風力発電機による電力を、大量にかつ安価に提供する事を主要な特徴とする。

本発明は、タワー３を現場打ＰＣコンクリート製築造する。ＰＣ鋼棒を中ケーブル工法５により設置する。予備として外ケーブル工法を採用することも可能である。

発明の効果

従来の鋼製タワーの風力発電に比べて、運搬上の問題が解消し、大型化が可能となった。その事により発電コストを引き下げることが可能になった。

従来の鋼製タワーに比べて、塩害などの耐久性に優れており、またメンテナンス費が安い。

タワーの運搬路による制限がなくなり、設置個所の適用範囲がひろがる。

タワーを運搬する必要もなくなり、大がかりな交通規制がなくなった。

沿岸部などで、塩害の影響を受ける恐れある場合は、外部のコンクリート被りを厚くすることにより、耐蝕塗装の必要がない。

側面図 タワー断面詳細図

符号の説明

１…プロペラ部
２…発電部
３…現場打ＰＣコンクリート製タワー
４…ＲＣコンクリート基礎
５…シース管
６…ＰＣ鋼棒
７…帯鉄筋
８…縦鉄筋

Claims (2)

1. 大型風力発電機の風車部を支えるタワー３を、円筒形の現場打ＰＣコンクリートで製作する。中ケーブル方式５により躯体を緊張する。
2. 下部の径の大きな部分については、タワーを現場打ＰＣコンクリートで製作する。上部で径が小さくなり、運搬可能な大きさになった部分から、プレハブ式のＰＣ部材を使用することも可能である。

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