JP2005245874A - 脱毛用粘着シート - Google Patents
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Abstract
【課題】簡便に使用でき、脱毛時に痛みが少ない脱毛用粘着シートを提供すること。
【解決手段】脱毛用粘着シート1は、仕切部8により互いに隔離され、必要時に連通可能な第1の空間21および第2の空間22を有する袋体2と、第1の空間21に収納された第1の物質3と、第2の空間22に収納され、第1の物質3と接触することにより吸熱反応を生じる第2の物質4と、袋体2の外面に設けられた脱毛用粘着剤層5とを有する。仕切部8は、袋体2の内面に設けられ、互いに嵌合可能な雄型部材81と雌型部材82とで構成されている。
【選択図】図2
【解決手段】脱毛用粘着シート1は、仕切部8により互いに隔離され、必要時に連通可能な第1の空間21および第2の空間22を有する袋体2と、第1の空間21に収納された第1の物質3と、第2の空間22に収納され、第1の物質3と接触することにより吸熱反応を生じる第2の物質4と、袋体2の外面に設けられた脱毛用粘着剤層5とを有する。仕切部8は、袋体2の内面に設けられ、互いに嵌合可能な雄型部材81と雌型部材82とで構成されている。
【選択図】図2
Description
本発明は、脱毛用粘着シート、特に、脱毛時の痛みを緩和することができる脱毛用粘着シートに関する。
通常、発毛がない場所や少ない場所に過剰な発毛を認めた場合、これを多毛症という。原因としてアンドロゲン過剰産生や、ステロイドなどの薬剤投与に起因するものなどが挙げられている。
毛深いということは、若い女性にとって大きな悩みの一つであり、人知れず悩んでいる女性は多い。治療には卵巣あるいは副腎のアンドロゲン産生の抑制、毛嚢におけるアンドロゲン受容体のブロックを主眼にした薬物療法が行われる。
しかし、使用される薬物の多くは、発毛を抑制するものであり、すでに生えている体毛を除去する効果はない。発毛・脱毛のサイクルは長く、薬物の効果が認められるには半年以上の期間が必要である。
そこで、薬物効果が充分に発現するまでの間、電気針脱毛やレーザ脱毛などの外科的治療が行われる。
しかし、これらの外科療法では熱が発生するので治療後の色素沈着や火傷(痛み)が生じる可能性もあり安全面で問題があった。さらに、レーザ脱毛では数回の照射が必要であるし、電気針脱毛でも1本1本抜いていくので何度も通院しなければならず面倒である。
そこで、家庭でもできる安全で簡便な脱毛法が要望されていた。
そこで、家庭でもできる安全で簡便な脱毛法が要望されていた。
一方、簡便な脱毛法として、強力な粘着剤を使った脱毛テープ(粘着脱毛シート)が知られている(例えば、特許文献1参照。)。これは、脱毛テープを皮膚に貼った後、脱毛テープの強力な粘着力によって、体毛を一気に剥ぎ取るというものである。
脱毛テープとしては、プラスチックフイルムや紙基材の片面に脱毛用の粘着剤層を形成させ、さらに粘着剤層面に保護用の剥離紙を積層して、所定の大きさに裁断されたテープ状(あるいはシート状)のものや、これをロール状にしたものが市販されている。永久脱毛ではないが、1ヶ月ほどは体毛が生えてこないという。
しかしながら、この方法でも、脱毛テープの貼られた部分の体毛を一度に無理矢理に引き抜くので相当な痛みを惹き起こすという問題が残る。
本発明の目的は、簡便に使用でき、脱毛時に痛み(疼痛)が少ない脱毛用粘着シートを提供することにある。
このような目的は、下記(1)〜(11)の本発明により達成される。
(1) 仕切部により互いに隔離され、必要時に連通可能な第1の空間および第2の空間を有する袋体と、
前記第1の空間に収納された第1の物質と、
前記第2の空間に収納され、前記第1の物質と接触することにより吸熱反応を生じる第2の物質と、
前記袋体の外面に設けられた脱毛用粘着剤層とを有することを特徴とする脱毛用粘着シート。
(1) 仕切部により互いに隔離され、必要時に連通可能な第1の空間および第2の空間を有する袋体と、
前記第1の空間に収納された第1の物質と、
前記第2の空間に収納され、前記第1の物質と接触することにより吸熱反応を生じる第2の物質と、
前記袋体の外面に設けられた脱毛用粘着剤層とを有することを特徴とする脱毛用粘着シート。
(2) 前記仕切部は、前記袋体の内面に設けられ、互いに嵌合可能な一対の部材で構成されている上記(1)に記載の脱毛用粘着シート。
(3) 前記仕切部は、ほぼ直線状をなしている上記(1)または(2)に記載の脱毛用粘着シート。
(4) 前記仕切部は、前記第1の空間と前記第2の空間との連通路の大きさを調整し得るよう構成されている上記(1)ないし(3)のいずれかに記載の脱毛用粘着シート。
(5) 前記仕切部は、前記第1の空間と前記第2の空間との連通および隔離を可逆的に行い得るよう構成されている上記(1)ないし(4)のいずれかに記載の脱毛用粘着シート。
(6) 前記袋体の外面の前記脱毛用粘着剤層と反対側に設けられ、前記仕切部による前記第1の空間と前記第2の空間との隔離状態を解除する操作を行う操作部材を有する上記(1)ないし(5)のいずれかに記載の脱毛用粘着シート。
(7) 前記操作部材は、一端部が前記袋体の外面に固定されたシート片で構成されている上記(6)に記載の脱毛用粘着シート。
(8) 皮膚に貼着した状態で、前記第1の物質と前記第2の物質とによる吸熱反応により、前記皮膚表面の温度を5〜20℃に5分以上の間、保持し得るものである上記(1)ないし(7)のいずれかに記載の脱毛用粘着シート。
(9) 前記脱毛用粘着剤層は、その厚さがほぼ一定である上記(1)ないし(8)のいずれかに記載の脱毛用粘着シート。
(10) 前記脱毛用粘着剤層は、その平均厚さが10μm〜10mmである上記(1)ないし(9)のいずれかに記載の脱毛用粘着シート。
(11) 前記脱毛用粘着剤層は、その平面視での面積が10〜40cm2である上記(1)ないし(10)のいずれかに記載の脱毛用粘着シート。
(12) 前記脱毛用粘着剤層は、薬剤を含有している上記(1)ないし(11)のいずれかに記載の脱毛用粘着シート。
(13) 前記薬剤は、殺菌・消毒薬および抑毛剤のうちの少なくとも1つである上記(12)に記載の脱毛用粘着シート。
本発明によれば、簡便に脱毛を行うことができるとともに、脱毛に先立って脱毛予定部位を冷却することができるので、極めて効果的に脱毛時の疼痛を緩和することができる。
また、脱毛用粘着剤層に種々の薬剤を含有することにより、薬剤の種類に応じた各種効果も期待できる。
また、冷却スプレーを用いて脱毛予定部位を冷却する場合のように、ガスを排出することもない。
以下、本発明の脱毛用粘着シートの好適実施形態について説明する。
図1は、本発明の脱毛用粘着シートの実施形態を示す平面図(内部透過図)、図2は、図1中のA−A線断面図である。なお、以下では、図1中紙面手前側を「上」、紙面奥側を「下」とし、図2中の上側を「上」、下側を「下」として説明する。
図1は、本発明の脱毛用粘着シートの実施形態を示す平面図(内部透過図)、図2は、図1中のA−A線断面図である。なお、以下では、図1中紙面手前側を「上」、紙面奥側を「下」とし、図2中の上側を「上」、下側を「下」として説明する。
これらの図に示すように、脱毛用粘着シート1は、2種の物質を収納した袋体2と、袋体2の外面に設けられた脱毛用粘着剤層5とを有している。
この脱毛用粘着シート1は、脱毛に先立って、脱毛予定部位を冷却しておき、脱毛用粘着剤層5に体毛を絡み付けることにより脱毛を行うものである。これにより、脱毛時の痛み(疼痛)を緩和することができる。
袋体2は、後述するようなシート材を融着(または接着)により、所望のパターンにシールしてなるものである。これにより、袋体2の外周部等には、帯状のシール部20が形成されている。
また、袋体2の途中(図1および図2中、左右方向のほぼ中央部)には、袋体2をほぼ半分割するように、ほぼ直線状をなす仕切部8が設けられている。この仕切部8により、袋体2内は、それぞれ独立し(互いに隔離され)、隣接する第1の空間21および第2の空間22に区画されている。
仕切部8は、図2に示すように、袋体2の内面に、例えば、融着(熱融着、超音波融着、高周波融着)、接着剤による接着等により固着(固定)されている。
仕切部8は、互いに嵌合可能な一対の雄型部材81と雌型部材82とで構成されている。
雄型部材81は、平板状をなす隔壁部811と、その一端部に設けられた固定部812と、他端部に設けられた嵌合部813とを有し、これらが一体的に形成されている。
固定部812は、平板状をなし、隔壁部811に対してほぼ垂直となるように設けられている。この固定部812を介して、雄型部材81が袋体2の内面に固着されている。
また、嵌合部813は、雌型部材82が有する内部空間に対応する形状(本実施形態では、ほぼ円柱状)をなしている。
一方、雌型部材82は、円筒を二分割したような形状をなす一対の半円筒状部材82a、82bで構成されている。
各半円筒状部材82a、82bは、それぞれ、それらの一端部が袋体2の内面に、前記雄型部材81と同様にして固着(固定)され、他端部は、互いに接近および離間し得るよう構成されている。
そして、半円筒部材82a、82bの他端部同士が接近した状態で、半円筒部材82a、82bの間には、ほぼ円柱状の内部空間が形成される。
このような構成の仕切部8は、嵌合部813を、半円筒部材82a、82bの間に挿入すると、半円筒部材82a、82bの他端部がそれぞれ隔壁部811の側面に当接(圧接)して、雄型部材81と雌型部材82とが嵌合した状態となる。
これにより、隔壁部811(仕切部8)により、第1の空間21と第2の空間22とが分断、隔離され、液密性(気密性)が確保されている。そして、その効果は、経時的に持続する。
このような雄型部材81および雌型部材82の構成材料としては、後に袋体2を構成するシート材の構成材料として挙げるものと同様のものを用いるのが好ましい。これにより、雄型部材81および雌型部材82を、袋体2の内面により強固に固着(固定)することができる。
第1の空間21には、第1の物質3が、第2の空間22には、第2の物質4が、それぞれ収納されている。
第1の物質3と第2の物質4とは、接触することにより吸熱反応を生じるものである。本発明は、この吸熱反応を冷却手段として用いて脱毛予定部位を冷却する。
この脱毛用粘着シート1は、吸熱反応により、皮膚(脱毛予定部位)の温度を5〜20℃に5分以上の間、保持し得るものであるのが好ましく、7〜18℃に7分以上の間、保持し得るものがより好ましい。このような条件を満足することにより、脱毛用粘着シート1を脱毛予定部位に貼着後、余裕をもって脱毛予定部位より剥離することができ、脱毛による疼痛を効果的に緩和することができる。
なお、冷却温度が低過ぎると、脱毛予定部位が過度に冷却されて、凍傷を起こすおそれがあり、また、過度の冷却により疼痛を引き起こすおそれがある。一方、冷却温度が高過ぎると、脱毛時の疼痛緩和効果を充分に得ることができないおそれがある。
また、持続時間(保持時間)が短過ぎると、脱毛予定部位が充分に冷却されない場合がある。
第1の物質(水剤)3としては、水の他、例えば、炭酸ナトリウム10水和物、水酸化バリウム8水和物、硫酸ナトリウム10水和物等が挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。これらの中でも、特に、第1の物質3としては、水を主成分とするものが好ましい。かかる第1の物質3を用いることにより、より短時間で冷却効果を発現させることができる。
一方、第2の物質(寒剤)4としては、第1の物質3と接触して吸熱反応を与えるものであれば、特に制限されないが、例えば、硝酸アンモニウム、硝酸カリウム、硝酸ナトリウム、チオシアン酸銀、ホウ酸、塩化アンモニウム、炭酸アンモニウム、チオシアン酸アンモニウム等が挙げられ、これらの中でも、特に、第2の物質4としては、硝酸アンモニウムを主成分とするものが好ましい。かかる第2の物質4を用いることにより、より短時間で冷却効果を発現させることができる。
また、第2の物質4の形態(形状)としては、例えば、粉末状、燐片状、小塊状(ペレット状)等のいかなるものであってもよいが、第1の物質3として、水を主成分とするものを用いる場合、粉末状のものを用いるのが好ましい。これにより、第1の物質3との混合が容易になり、溶解速度を高めることができ、その結果、さらに短時間で冷却効果を発現させることができる。
また、第1の物質3および第2の物質4には、例えば使用感を向上させことや、持続した冷却効果を得ること等を目的して、ゲル化剤や重合体(ポリマー)等を添加してもよい。
ゲル化剤としては、特に限定されないが、例えば、アミド系化合物の繰り返し単位を主たる繰り返し単位とする重合体架橋物が好適に用いられる。
このアミド系化合物としては、例えば、N−ビニルホルムアミド、N−ビニルアセトアミド、N−メチル−N−ビニルホルムアミド、N−メチル−N−ビニルアセトアミド等が挙げられる。
一方、重合体としては、特に限定されないが、例えば、アラビアガム、トラガントガム、ローカストビーンガム、グアーガム、エコーガム、カラヤガム、寒天、デンプン、カラゲナン、アルギン酸、アルギン酸塩(例えばアルギン酸ナトリウム)、アルギン酸プロピレングリコール、デキストラン、デキストリン、アミロース、ゼラチン、コラーゲン、プルラン、ペクチン、アミロペクチン、スターチ、アミロペクチンセミグリコール酸ナトリウム、キチン、アルブミン、カゼインのような天然の重合体、ポリグルタミン酸、ポリアスパラギン酸、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルスターチ、カルボシキメチルスターチ、アルカリ金属カルボキシメチルセルロース、アルカリ金属セルロース硫酸塩、セルロースラフ重合体、架橋ゼラチン、セルロースアセテートフタレート、デンプン−アクリル酸グラフト重合、無水フタル酸変性ゼラチン、コハク酸変性ゼラチンなどの半合成重合体、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリビニルメチルエーテル、メチルビニルエステル、ポリアクリル酸塩(例えばポリアクリル酸ソーダ)カルボキシビニルポリマー、ビニルピロリドン−アクリル酸エチル共重合体、ビニルピロリドン−スチレン共重合体、ビニルピロリドン−酢酸ビニル共重合体、ポリビニルアセテート−(メタ)アクリル酸共重合体、ポリビニルアセテート−クロトン酸共重合体、酢酸ビニル−(メタ)アクリル酸共重合体、N−ビニルアセトアミド単独重合体、酢酸ビニル−クロトン酸共重合体、ポリビニルスルホン酸、ポリイタコン酸、ポリヒドロキシエチルアクリレート、ポリアクリルアミド、スチレン−マレイン酸無水物共重合体、アクリルアミド−アクリル酸共重合体のような合成の重合体等が挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。
袋体2(好ましくは袋体2全体)は、水蒸気バリヤー性を有するのが好ましい。ここで、水蒸気バリヤー性とは、水蒸気透過度が、好ましくは30g/m2・24hrs・25μm厚・40℃・90%RH以下、より好ましくは10g/m2・24hrs・25μm厚・40℃・90%RH以下、さらに好ましくは1g/m2・24hrs・25μm厚・40℃・90%RH以下であることを言う。この水蒸気透過度は、JIS K7129(A法)に記載の方法により測定される。
このように袋体2が水蒸気バリヤー性を有することにより、袋体2の内部への水蒸気の侵入や、第1の物質3として水を主成分とするものを用いる場合には、第1の空間21からの水分の蒸散が防止できる。
その結果、第2の空間22内への水蒸気の侵入により、第2の物質4と水分との間に、吸熱反応が生じることを防止することができる。
また、第1の物質3として水を主成分とするものを用いる場合、その減少、濃縮を防止することができるとともに、第1の物質3の量が必要最少限の量で済み、脱毛用粘着シート1全体の容積や重量を小さくすることができる。また、袋体2の外部からの第2の空間22内への水蒸気の侵入も防止することができる。
袋体2を構成するシート材(フィルム)、特に前記水蒸気バリヤー性を有するシート材としては、柔軟かつ充分な強度を有し、内部に収納された物質が漏出しないものであればよく、特に限定されないが、例えば、スチレン系樹脂(例えば、ポリスチレン、ブタジエン・スチレン共重合体、アクリロニトリル・スチレン共重合体、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合体など)、ABS樹脂、AES樹脂、AAS樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン樹脂、エチレン−エチルアクリレート樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリブテン、ポリカーボネート、ポリアセタール、ポリフェニレンオキシド、ポリメチルメタクリレート、飽和ポリエステル樹脂(例えば、ポリ乳酸のようなヒドロキシカルボン酸縮合物、ポリブチレンサクシネートのようなジオールとジカルボン酸の縮合物など)、ポリアミド樹脂、フッ素樹脂、ポリサルフォン、ポリエーテルサルフォン、ポリアリレート、ポリエーテルエーテルケトン、液晶ポリマーのような熱可塑性樹脂、ウレタン系樹脂、エポキシ系樹脂、フェノール系樹脂、ユリア樹脂、メラミン樹脂、不飽和ポリエステル樹脂のような熱硬化性樹脂等の単層フィルム、これらのフィルムにアルミニウム、シリカ等を蒸着したもの、アルミニウムフィルム、アルミニウムラミネートフィルム等の金属箔または金属箔を含むフィルムを使用することができる。さらには、これら各フィルムを2層以上積層したものを用いることもできる。これにより、袋体2の柔軟性等を向上させることができる。
また、シート材の選択にあたっては、低温状態においても柔軟性に優れるのものを選択するのが好ましい。さらには、ヒートシール性を有し、簡単に融着(熱融着、超音波融着、高周波融着)が可能なものを選択することが好ましい。
袋体2を構成するシート材(単層または多層積層体)の厚さは、その層構成や用いる素材の特性(柔軟性、強度、水蒸気透過性、耐熱性等)等に応じて適宜決定され、特に限定されるものではないが、通常は、10〜1000μm程度であるのが好ましく、60〜700μm程度であるのがより好ましく、100〜500μm程度であるのがさらに好ましい。
このような袋体2を構成するシート材は、例えば、インフレーション法、Tダイ法、ブロー成型法、ドライラミネート法、ホットメルトラミネート法、共押出インフレーション法、共押出Tダイ法、ホットプレス法等の種々の方法により製造することができる。
袋体2の平面視での形状は、特に限定されず、種々の目的に応じて適宜設定することができ、図1に示すような正方形(略正方形)の他、例えば、長方形(略長方形)、円形、楕円形等が挙げられる。
なお、袋体2の平面視での形状を正方形とする場合には、その一辺の長さが好ましくは32〜63mm程度とされ、例えば円形とする場合には、その直径が好ましくは35〜71mm程度とされる。
袋体2の下面には、脱毛用粘着剤層5が、例えば融着や接着剤による接着等により固着(固定)されている。脱毛用粘着剤層5は、体毛を絡み付ける(付着・保持する)機能を有する。
この脱毛用粘着剤層5には、通常の粘着テープに使用される粘着剤よりも粘着力が強力であるものが好適に使用される。
脱毛用粘着剤層5に用いる粘着剤としては、このような高い粘着特性を有するものであればよく、特に限定されないが、例えば、アクリル系粘着剤、ゴム系粘着剤等が挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。
これらの中でも、脱毛用粘着剤層5に用いる粘着剤としては、ゴム系粘着剤が好適である。ゴム系粘着剤は、特に優れた脱毛特性を有する。
ゴム系粘着剤の具体例としては、例えば、スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体、ポリイソプレン、ポリブタジエン、ポリイソブチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体、ポリエチレン等の皮膜形成ポリマーが挙げられる。
さらに、脱毛用粘着剤層5は、皮膚に直接接触するため、皮膚に対する刺激が少なく、安全性に優れるものであることが好ましい。
なお、脱毛用粘着剤層5は、粘着性(接着性)の調整や安全性の向上等を目的として、必要な添加剤、例えば安定剤、粘着性付与剤、顔料、染料等から選ばれる1種または2種以上を含有していてもよい。
このような脱毛用粘着剤層5は、その厚さがほぼ一定であるのが好ましい。これにより、脱毛予定部位を均一に冷却することができるようになる。
具体的には、脱毛用粘着剤層5の平均厚さは、特に限定されないが、10μm〜10mm程度であるのが好ましく、100μm〜5mm程度であるのがより好ましい。これにより、脱毛用粘着剤層5の脱毛特性をより向上させることができる。
なお、脱毛用粘着剤層5の厚さを比較的厚くすることにより、脱毛予定部位が必要以上に冷却されること(過冷却)を防止する効果も発揮される。
また、脱毛用粘着剤層5の平面視での面積(皮膚への接触面積)は、10〜40cm2程度であるのが好ましく、15〜30cm2程度であるのがより好ましい。脱毛用粘着剤層5の大きさを前記範囲とすることにより、脱毛予定部位を充分に冷却することができるとともに、取扱いが簡便となる。
このような脱毛用粘着剤層5は、薬剤を含有していてもよい。この薬剤としては、各種のものがあるが、特に、殺菌・消毒薬や抑毛剤が好適であり、これらのうちの少なくとも1種を用いることができる。これらの薬剤を用いることにより、脱毛後の脱毛予定部位における感染の防止効果や、発毛の抑制効果が発揮されるようになる。
殺菌・消毒薬としては、例えば、クロロブタノール、エチルアルコール、塩化ベンザルコニウム、アクリノール、イソプロパノール、ゲラニオール変性アルコール、チオ硫酸ナトリウム、グルコン酸クロルヘキシジン、ポピドンヨード、ヨードチンキ等が挙げられるが、特に、グルコン酸クロルヘキシジンやポピドンヨードが好適である。
また、抑毛剤としては、抑毛効果が期待できるものであればいかなるものであってもよいが、例えば、大豆抽出エキス、パパインエキス、アロエエキス等が挙げられる。
さらに、脱毛の効果を向上させる観点から、脱毛用粘着剤層5は、前述した薬剤以外の他の薬剤を含有してもよい。かかる薬剤としては、本発明の目的の達成に効果的に寄与するものであれば、特に限定されない。
その具体例としては、例えば、ハッカ油、メントール、カンフル、ユーカリ油、ラベンダー油、ローブマリー油、オレンジ油のような鎮痛効果を有する芳香性薬剤等が挙げられる。
また、袋体2の上面(脱毛用粘着剤層5と反対側の外面)には、シート片6が設けられている。シート片6は、その一端部が、例えば融着や接着剤による接着等により袋体2の外面に固着(固定)されている。
このシート片6は、仕切部8の嵌合状態(仕切部8による第1の空間21と第2の空間22との隔離状態)を解除する操作を行う操作部材を構成するものである。
すなわち、脱毛用粘着シート1を脱毛予定部位に貼着した状態で、シート片6の他端部を指等で把持し、脱毛用粘着剤層5から離間する方向(図2中、上方)へ引っ張ると、雄型部材81の嵌合部813が雌型部材82の内部空間から離脱する。これにより、仕切部8の嵌合状態が解除され、第1の空間21と第2の空間22とが連通する。
このようなシート片6の構成材料としては、前述したシート材の構成材料で挙げたのと同様のものを用いることができる。
さらに、脱毛用粘着シート1は、その未使用時に、脱毛用粘着剤層5を保護する剥離シート7を有している。
この剥離シート7を設けることにより、使用時まで、脱毛用粘着剤層5を細菌やウィルス等の微生物から保護する機能や、脱毛用粘着剤層5の粘着性の低下を防止する機能が発揮される。
このような剥離シート7としては、種々のものを用いることができ、特に限定されないが、例えば、アルミニウム、セルロース、ポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン等のフィルムや、これらが積層された多層フィルム等を用いることができる。
また、剥離シート7には、その脱毛用粘着剤層5側の面(図2中、上面)に、例えば、シリコン、界面活性剤またはフルオロカーボン等による表面処理や、凹凸加工(エンボス加工)等を施したり、剥離シート7中に必要な添加剤を添加したり等してもよい。これにより、剥離シート7の脱毛用粘着剤層5からの剥離性を所望のものに調整することができる。
剥離シート7の平均厚さは、特に制限されないが、例えば、10〜100μm程度であるのが好ましく、25〜75μm程度であるのがより好ましい。
以上説明したような脱毛用粘着シート1は、例えば、次のようにして使用することができる。
まず、剥離シート7を剥離する。
次に、脱毛用粘着剤層5が脱毛予定部位に接触するように貼着する。
次に、脱毛用粘着剤層5が脱毛予定部位に接触するように貼着する。
次に、シート片6の他端部を把持し、脱毛用粘着剤層5から離間する方向(図2中、上方)に引っ張る。これにより、仕切部8の嵌合状態を解除して、第1の空間21と第2の空間22とを連通させる。
その他、仕切部8を、例えば、押圧したり、折り曲げたり、叩いたり等することによりっても、仕切部8の嵌合状態は、容易に解除することができる。さらには、これらの方法を併用するようにしてもよい。
次に、第1の物質3と第2の物質4とを充分に接触させ、これらを反応させる。これにより、脱毛予定部位が第1の物質3と第2の物質4との吸熱反応により冷却される。
次に、脱毛予定部位が充分に冷却されたことを確認した後、脱毛用粘着シート1を脱毛予定部位から剥離する。これにより、体毛は、脱毛用粘着剤層5に絡み付くことにより、脱毛予定部位から除去される。
このとき、脱毛予定部位は、充分に冷却されているため、脱毛にともなう痛み(疼痛)が緩和される。
このように、脱毛用粘着シート1を用いることにより、脱毛時の痛みを緩和することができる。
また、脱毛予定部位を選択的に冷却することができるので、不必要な部位を冷却してしまうことも防止することができる。
さらに、脱毛用粘着剤層5に、各種薬剤を含浸しておくことにより、薬剤の種類に基づく効果が発揮され、より効果的な脱毛を行うことができる。
また、袋体2の大きさをより小さく(特に、薄型化)することにより、よりコンパクトなものとすることができるとともに、コストの低減を図ることができる。
また、冷却スプレーにより脱毛予定部位を冷却する場合に比べて、脱毛予定部位の冷却を緩除に行うことができるため、急激な冷却によるショックの危険性を回避することができ、安全性が高い。
なお、冷却スプレーによる方法を用いる場合には、冷却剤(ガス成分)が可燃性や麻酔作用を有しているものが多いことから、取扱いを慎重に行う必要があること、常に脱毛テープとスプレー缶を用意しておかなければならず手間がかかること、スプレー缶中の冷却剤の残量を確認することが困難であること、また、使用後には空き缶の処理が面倒であること等の不都合が多い。
これに対して、本発明によれば、これらの不都合が生じず、極めて簡単に脱毛を行うことができるという利点がある。
なお、本実施形態では、仕切部8がほぼ直線状をなしていたが、その形態(パターン)は、第1の空間21と第2の空間22とを確実に隔離できるものであればよく、例えば、波状、ジグザグ状、円状等のいかなるものであってもよい。
また、仕切部8のパターンおよび数により、第1の物質3および第2の物質4を収納する空間の形態および数を規定することも可能である。さらに、空間の数および各空間に収納される物質の種類等については、前述したものに限定されない。
特に本発明において好ましい形態は、図1および図2に示すように、袋体2が1本の仕切部8によって2つの空間に隔離され、各空間にそれぞれ第1の物質3および第2の物質4を収納したものである。これは、使用時に各空間を連通して第1の物質3と第2の物質4とを混合させることが極めて容易となるためである。
また、仕切部8の構成は、図示の構成のものに限定されず、例えば、袋体2を構成するシート材同士をシールしたシール部で構成し、その一部に他の部分より接合強度(剥離強度)が弱い弱シール部(イージーピールシール部)を形成したものや、袋体2の内部空間内に収納された小袋体で構成し、小袋体を構成するシート材の一部に他の部分より厚さの薄い薄肉部を形成したもの等とすることもできる。
前者の場合、弱シール部は、シール部より低温で融着する等により、対向するシート材同士の融着がある程度不完全であるような状態とすることにより形成することができる。
弱シール部を剥離(破断)するには、袋体の第1の空間または第2の空間を画成する部分を押圧(圧迫)し、第1の空間または第2の空間の内圧を高めることにより可能となる。また、その他、弱シール部を手で揉みほぐす、折り曲げる、引っ張る等してもよく、さらには、これらの方法を併用してもよい。
また、弱シール部は、他の部分と比較して仕切り幅を小さくすることにより形成されたものであってもよい。
後者の場合、袋体の内部空間に、第1の物質および第2の物質のいずれか一方が収納され、小袋体の内部空間に、他方の物質が収納される。
薄肉部は、例えば、小袋体の形成時に予め設けたり、小袋体の形成後にスタンプ等を使用して設けたり等することができる。
冷却効果を発現させる際には、外圧を加えて、薄肉部から小袋体を破裂させることにより、第1の物質または第2の物質を吐出させ、他方の物質に混合(接触)させることにより行うことができる。
このように、仕切部8の構成には、各種のものを採用することが可能であるが、特に、本実施形態のように、互いに嵌合可能な雄型部材81と雌型部材82とで構成するのが好ましい。これにより、例えば、次のような効果が得られる。
すなわち、シート片6を引っ張る程度を調整することにより、仕切部8の嵌合状態を部分的に解除することができる。すなわち、第1の空間21と第2の空間22との連通路の大きさを容易に調整することができる。
このため、例えば、前記連通路の大きさを比較的小さくした場合には、第1の物質3と第2の物質4とを徐々に接触させることができ、冷却効果をより長時間持続させたり、冷却温度を調整したり等することができる。
また、一端、嵌合状態を解除した後に、再度、雄型部材81と雌型部材82との嵌合操作を容易に行うことができる。すなわち、第1の空間21と第2の空間22との連通および隔離を可逆的に行い得る。
このため、例えば、一端、脱毛作業を中止したい場合には、仕切部8の嵌合状態を復帰させておくことにより、後ほど改めて脱毛作業(脱毛処理)を再開することができ、便利である。
以上、本発明の脱毛用粘着シートを図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明は、これに限定されるものではない。
本発明の脱毛用粘着シートを構成する各部は、同様の機能を発揮する任意の構成のものに置換することができ、また、任意の構成を追加することもできる。
また、本発明の脱毛用粘着シートは、多毛症患者の脱毛に好適に使用可能である他、例えば、美容としてのむだ毛処理にも有効に使用できる。
以下、本発明の具体的実施例について説明する。
1.予備試験(冷却温度測定試験)
以下のようにして、蒸留水(第1の物質)と硝酸アンモニウム(第2の物質)と混合し、その温度変化を経時的に測定した。
1.予備試験(冷却温度測定試験)
以下のようにして、蒸留水(第1の物質)と硝酸アンモニウム(第2の物質)と混合し、その温度変化を経時的に測定した。
20mLのビーカーに、蒸留水と硝酸アンモニウム(和光純薬工業(株)製)とを、合計量が15gとなるように、表1に示す配合比で混合し、室温(23℃)下で攪拌しながら5分間の温度(℃)を測定した。
なお、温度測定には、デジタル温度計(model 2455:横河電気(株)製)を用いた。また、蒸留水は、温度が23℃のものを用いた。
この結果を表1に示す。
この結果を表1に示す。
表1からわかるように、硝酸アンモニウムと蒸留水との混合比が1:1のときに温度低下が最大となった。
2.本試験
図1および図2に示すような脱毛用粘着シートを、4つ作製した。
この脱毛用粘着シートの仕様は、以下に示す通りである。
図1および図2に示すような脱毛用粘着シートを、4つ作製した。
この脱毛用粘着シートの仕様は、以下に示す通りである。
・袋体
シート材 :アルミニウムラミネートフィルム
シート材の平均厚さ :300μm
シート材の水蒸気透過度:1g/m2・24hrs・25μm厚・40℃・90%R
H以下
平面視での形状 :正方形(一辺の長さ40mm)
内容物 :蒸留水(第1の物質)と硝酸アンモニウム(第2の物質)
とが重量比で1:1
・仕切部
構成材料 :ポリエチレンテレフタレート
・シート片
構成材料 :ポリエチレンテレフタレート
・脱毛用粘着剤層
粘着剤層の構成材料 :スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体
粘着剤層の平均厚さ :2mm
平面視での面積 :20cm2
含有薬剤 :ポピドンヨード
・剥離シート
構成材料 :ポリプロピレンフィルム
表面処理 :エンボス加工
平均厚さ :50μm
シート材 :アルミニウムラミネートフィルム
シート材の平均厚さ :300μm
シート材の水蒸気透過度:1g/m2・24hrs・25μm厚・40℃・90%R
H以下
平面視での形状 :正方形(一辺の長さ40mm)
内容物 :蒸留水(第1の物質)と硝酸アンモニウム(第2の物質)
とが重量比で1:1
・仕切部
構成材料 :ポリエチレンテレフタレート
・シート片
構成材料 :ポリエチレンテレフタレート
・脱毛用粘着剤層
粘着剤層の構成材料 :スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体
粘着剤層の平均厚さ :2mm
平面視での面積 :20cm2
含有薬剤 :ポピドンヨード
・剥離シート
構成材料 :ポリプロピレンフィルム
表面処理 :エンボス加工
平均厚さ :50μm
そして、各脱毛用粘着シートを、それぞれ、ボランティアの前腕部の皮膚に貼着して、以下のようにして、皮膚の表面温度を経時的に測定した。
まず、剥離シートを剥離して、脱毛用粘着剤層が皮膚に接触するように貼着した。
次に、シート片を指で把持して、脱毛用粘着剤層から離間する方向に引っ張って、仕切部の嵌合状態を解除した。これにより、第1の空間21と第2の空間22とを連通させ、蒸留水と硝酸アンモニウムとを充分に接触させて反応させた。
次に、シート片を指で把持して、脱毛用粘着剤層から離間する方向に引っ張って、仕切部の嵌合状態を解除した。これにより、第1の空間21と第2の空間22とを連通させ、蒸留水と硝酸アンモニウムとを充分に接触させて反応させた。
仕切部の嵌合状態を解除した後、1分後、3分後、5分後、7分後、10分後、15分後および20分後に、それぞれ、脱毛用粘着シートの一部を皮膚から剥離して、皮膚表面の温度(℃)を測定した。
なお、温度測定には、放射温度計(Infrared thermometer model 5500:共立電気計器(株)製)を用いた。
この結果を表2に示す。
この結果を表2に示す。
表2からわかるように、疼痛緩和に有効な18℃以下の皮膚表面の温度を約7分保つことができた。
なお、20分後の皮膚表面の温度を測定した後、脱毛用粘着シートを皮膚から完全に剥離したが、この際、ボランティアは、痛みをほとんど感じなかった。また、脱毛用粘着シートを貼着した部位からは、体毛が効率よく除去されていた。
1 脱毛用粘着シート
2 袋体
20 シール部
21 第1の空間
22 第2の空間
3 第1の物質
4 第2の物質
5 脱毛用粘着剤層
6 シート片
7 剥離シート
8 仕切部
81 雄型部材
811 隔壁部
812 固定部
813 嵌合部
82 雌型部材
82a、82b 半円筒状部材
2 袋体
20 シール部
21 第1の空間
22 第2の空間
3 第1の物質
4 第2の物質
5 脱毛用粘着剤層
6 シート片
7 剥離シート
8 仕切部
81 雄型部材
811 隔壁部
812 固定部
813 嵌合部
82 雌型部材
82a、82b 半円筒状部材
Claims (3)
- 仕切部により互いに隔離され、必要時に連通可能な第1の空間および第2の空間を有する袋体と、
前記第1の空間に収納された第1の物質と、
前記第2の空間に収納され、前記第1の物質と接触することにより吸熱反応を生じる第2の物質と、
前記袋体の外面に設けられた脱毛用粘着剤層とを有することを特徴とする脱毛用粘着シート。 - 前記仕切部は、前記袋体の内面に設けられ、互いに嵌合可能な一対の部材で構成されている請求項1に記載の脱毛用粘着シート。
- 前記仕切部は、前記第1の空間と前記第2の空間との連通路の大きさを調整し得るよう構成されている請求項1または2に記載の脱毛用粘着シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004062996A JP2005245874A (ja) | 2004-03-05 | 2004-03-05 | 脱毛用粘着シート |
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Country | Link |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101150785B1 (ko) | 2011-07-27 | 2012-06-08 | (주)이엔에스코리아 | 겔 마스크 팩 및 그의 제조방법 |
JP2013231021A (ja) * | 2012-05-01 | 2013-11-14 | Jem International Inc | 貼付剤 |
-
2004
- 2004-03-05 JP JP2004062996A patent/JP2005245874A/ja active Pending
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