JP2005244417A - 帯域制御装置、帯域制御方法および帯域制御プログラム - Google Patents

帯域制御装置、帯域制御方法および帯域制御プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】ネットワークの形態にかかわらず、帯域制御を簡単かつ少ない計算量で効率的におこなうことができる帯域制御装置、帯域制御方法および帯域制御プログラムを提供すること。
【解決手段】帯域制限処理部351〜35nが、トークンバケットに残存する残存トークン量Xを記憶し、トークン量監視部361〜36nが、記憶された残存トークン量Xと最大バーストトークン量Yとを比較し、優先制御部341〜34nが、その比較結果に基づいて帯域保証型通信に割り当てられた通信回線容量をベストエフォート型通信に割り当てる。
【選択図】 図3

Description

この発明は、第1の通信に割り当てられた通信回線容量をトークンバケットを利用して第2の通信に割り当てる帯域制御装置、帯域制御方法および帯域制御プログラムに関し、特に、ネットワークの形態にかかわらず、帯域制御を簡単かつ少ない計算量で効率的におこなうことができる帯域制御装置、帯域制御方法および帯域制御プログラムに関するものである。
近年、QoS(Quality of Service)機能を搭載したルータが開発され、帯域保証型通信およびベストエフォート型通信のそれぞれの通信帯域の制御を、ルータが実行できるようになってきている。具体的には、ルータは、トークンバケットの技術とWFQ(Weighted Fair Queuing)の技術を組み合わせて使用するなどして通信帯域の制御を実現している。
図6は、トークンバケットの概念を説明する説明図である。図6に示すように、このトークンバケットは、パケットの送信を許可するたびにバケット内にあるトークン量を減らし、バケット内のトークンが空になったら、パケットの送信を不許可とし、パケットの通信帯域を制限するものである。ここで、バケット内のトークンは一定周期で追加される。
一方、WFQの技術は、帯域保証型のパケット送信やベストエフォート型のパケット送信に通信帯域を公平に割り当てるものである。このWFQの技術と、前述のトークンパケットの技術とを組み合わせることにより、ベストエフォート型通信のパケット送信の最大遅延時間を一定値内に抑えつつ、帯域保証型通信およびベストエフォート型通信の帯域制御をおこなうことができる(特許文献1参照)。
ただし、このWFQの機能をソフトウェアで実現しようとすると、帯域制御に複雑で多量の計算が必要であるため、CPUに多大な負荷がかかり、パケットの送信処理が滞ってしまうという問題がある。また、WFQの機能を専用の回路で実現することとしても、回路の規模が大きくなるため、ルータ内に実装するのが困難となってしまう。
そのため、簡単かつ少ない計算量で帯域制御をおこなうことができる方法の開発が従来望まれている。そのような方法の1例として、リングネットワークにおいて、トークンの周回時間が一定時間を越えた場合に、リングネットワークの負荷が大きいと判定して高優先度のデータ送信のみを許可し、周回時間が一定時間以内の場合は、リングネットワークの負荷が小さいと判定して低優先度のデータ送信も許可するトークンパッシングシステムがある(特許文献2参照)。
特開2001−197110号公報 特公平7−95745号公報
しかしながら、上記特許文献2の従来技術では、トークンの周回時間を基準として低優先度のデータ送信を許可するか否かを判定しているため、リングネットワーク以外の形態のネットワークに適用できないという問題があった。すなわち、高優先度のデータ通信および低優先度のデータ通信の帯域制御を、ネットワークの形態にかかわらずおこなうことができないという問題があった。
近年インターネットにおいては、通常のファイル転送などのデータ通信に加えて、IP電話における音声データ通信などのように遅延が大きな問題となる通信が急激に増加しているため、このようなさまざまな種類のデータ通信の帯域制御をいかに簡単かつ少ない計算量で効率的におこなうことができるかが重要な問題となっている。
この発明は、上述した従来技術による問題点を解消するためになされたものであり、ネットワークの形態にかかわらず、帯域制御を簡単かつ少ない計算量で効率的におこなうことができる帯域制御装置、帯域制御方法および帯域制御プログラムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、本発明は、第1の通信に割り当てられた通信回線容量をトークンバケットを利用して第2の通信に割り当てる帯域制御装置であって、前記トークンバケットに残存するトークン量を記憶する記憶手段と、前記記憶手段により記憶されたトークン量と所定の基準量とを比較する比較手段と、前記比較手段による比較結果に基づいて第1の通信に割り当てられた通信回線容量を第2の通信に割り当てる割当手段と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明は、前記所定の基準量は、トークンバケットにトークンが追加されてから次回トークンが追加されるまで、データのバースト転送が継続可能なトークン量であることを特徴とする。
また、本発明は、前記割当手段は、前記トークンバケットに残存するトークン量が前記データのバースト転送が継続可能なトークン量を越えた場合に、最大で前記データのバースト転送が継続可能なトークン量に対応する通信回線容量を第2の通信に割り当てることを特徴とする。
また、本発明は、第1の通信に割り当てられた通信回線容量をトークンバケットを利用して第2の通信に割り当てる帯域制御方法であって、前記トークンバケットに残存するトークン量を記憶する記憶工程と、前記記憶工程により記憶されたトークン量と所定の基準量とを比較する比較工程と、前記比較工程による比較結果に基づいて第1の通信に割り当てられた通信回線容量を第2の通信に割り当てる割当工程と、を含んだことを特徴とする。
また、本発明は、前記割当工程は、前記トークンバケットに残存するトークン量が前記データのバースト転送が継続可能なトークン量を越えた場合に、最大で前記データのバースト転送が継続可能なトークン量に対応する通信回線容量を第2の通信に割り当てることを特徴とする。
また、本発明は、第1の通信に割り当てられた通信回線容量をトークンバケットを利用して第2の通信に割り当てる帯域制御プログラムであって、前記トークンバケットに残存するトークン量を記憶する記憶手順と、前記記憶手順により記憶されたトークン量と所定の基準量とを比較する比較手順と、前記比較手順による比較結果に基づいて第1の通信に割り当てられた通信回線容量を第2の通信に割り当てる割当手順と、をコンピュータに実行させることを特徴とする。
また、本発明は、前記割当手順は、前記トークンバケットに残存するトークン量が前記データのバースト転送が継続可能なトークン量を越えた場合に、最大で前記データのバースト転送が継続可能なトークン量に対応する通信回線容量を第2の通信に割り当てることを特徴とする。
本発明によれば、トークンバケットに残存するトークン量を記憶し、記憶されたトークン量と所定の基準量とを比較し、その比較結果に基づいて第1の通信に割り当てられた通信回線容量を第2の通信に割り当てることとしたので、ネットワークの形態にかかわらず、帯域制御を簡単かつ少ない計算量で効率的におこなうことができるという効果を奏する。
また、本発明によれば、所定の基準量は、トークンバケットにトークンが追加されてから次回トークンが追加されるまで、データのバースト転送が継続可能なトークン量であることとしたので、次回トークンバケットにトークンが追加される際に未消費のトークンが残存するか否かを容易に判定し、トークンが残存すると判定された場合に第2の通信に通信回線容量を割り当てることにより、帯域制御を簡単かつ少ない計算量で効率的におこなうことができるという効果を奏する。
また、本発明によれば、トークンバケットに残存するトークン量が、データのバースト転送が継続可能なトークン量を越えた場合に、最大でデータのバースト転送が継続可能なトークン量に対応する通信回線容量を第2の通信に割り当てることとしたので、次回トークンが追加される際に第1の通信により消費されないトークン量に対応する通信回線容量を第2の通信に有効に割り当て、帯域制御を簡単かつ少ない計算量で効率的におこなうことができるという効果を奏する。
以下に添付図面を参照して、この発明に係る帯域制御装置、帯域制御方法および帯域制御プログラムの好適な実施の形態を詳細に説明する。なお、ここでは、帯域制御装置の一例として、ルータに本発明を適用した場合について説明する。
まず、本実施例に係るルータがおこなう帯域制御処理の概念について説明する。図1は、本実施例に係るルータがおこなう帯域制御処理の概念について説明する説明図である。図1に示すように、この帯域制御処理では、図6で説明したようなトークンバケットを利用する。
ここで、図1に示したグラフの横軸は時刻を示し、縦軸はトークンバケット内に残っているトークン量を示している。また、時刻Aおよび時刻Bは、トークンバケットにトークンが追加される時刻であり、時刻Aと時刻Bとの間の時間は、トークンが追加される周期である。時刻Aおよび時刻Bにおいては、トークンバケット内にあるトークン量がトークンバケットのサイズと同じになるまでトークンが追加される。
また、パターン1からパターン3は、時刻Aから時刻Bまでにトークンが消費される推移パターンを示している。パターン1およびパターン2は、時刻Aにおいて追加されたトークンが時刻Bにおいて完全に消費されるパターンである。
一方、パターン3は、時刻Bにおいて、時刻Aで追加されたトークンが消費されずに残っている。これは、このトークンバケットにより管理される通信帯域に空き帯域が生じたことを意味している。
そのため、本実施例では、ルータが、各時点での未消費のトークン量を監視して、トークンバケットに次回トークンが追加される際に未消費のトークンが残るか否かを判定し、未消費のトークンが残ると判定された場合に帯域保証型通信に割り当てられた通信回線容量をベストエフォート型通信に割り当てる処理をおこなう。
ルータがこのような処理をおこなうことにより、複雑で多量の計算が必要なWFQを用いることなく、どのような形態のネットワークに対しても、帯域保証型通信およびベストエフォート型通信の帯域制御を、簡単かつ少ない計算量で効率的におこなうことができる。
つぎに、本実施例に係るルータが未消費トークンの発生を判定する判定処理について説明する。図2は、本実施例に係るルータが未消費トークンの発生を判定する判定処理について説明する説明図である。
ここで、図2に示したグラフの横軸は時刻を示し、縦軸はトークン量を示している。また、時刻Aおよび時刻Bは、トークンバケットにトークンが追加される時刻であり、時刻Aと時刻Bとの間の時間は、トークンが追加される周期Tである。時刻Aおよび時刻Bにおいては、トークンバケット内にあるトークン量がトークンバケットのサイズX_MAXと同じになるまでトークンが追加される。
ルータは、時刻Bに未消費のトークンが残るか否かを判定するために、最大バーストトークン量Yを設定する。この最大バーストトークン量Yは、トークンが時刻Aに追加されてから時刻Bに再度追加されるまで、パケットのバースト転送を継続するのに必要なトークン量である。ここで、このトークン量は理論的に計算されたものでもよいし、実験的に求められたものなどでもよい。
この最大バーストトークン量Yの時刻Aにおける初期値Y_MAXは、ルータの回線性能に依存して設定される。そして、最大バーストトークン量Yは、ΔTの時間が経過するごとにΔYずつ減算され(Y−ΔY)、時刻Bにおいて最大バーストトークン量Yが0になるように、すなわち、未消費のトークンがなくなるように設定される。
ここで、減算量ΔY、初期値Y_MAX、時間ΔTおよびトークン追加周期Tの間の関係は、
ΔY=Y_MAX×ΔT/T
で表される。
このように、最大バーストトークン量Yは、ルータがパケットのバースト転送を継続しておこなった際に、時刻Bにトークンバケット内のトークンを消費できる目安となるトークン量である。ルータは、この最大バーストトークン量Yと、トークンバケット内に残っている残存トークン量Xとを比較することにより、時刻Bに未消費のトークンが残るか否かを判定する。
具体的には、ルータは、ΔTの時間が経過するごとに、最大バーストトークン量Yと残存トークン量Xとを比較して、残存トークン量Xが最大バーストトークン量Yを下回っている場合には、時刻Bまでに残存トークン量Xが消費される見込みがあると判定する。
一方、残存トークン量Xが最大バーストトークン量Yを上回っている場合には、ルータがバースト転送をおこなって、ΔTの時間ごとにΔYのトークンを消費したとしても、時刻Bまでに残存トークン量Xをすべて消費することは不可能なので、時刻Bに未消費のトークンが残存すると判定する。
図2においては、時刻Cに残存トークン量Xが最大バーストトークン量Yを上回る状況となる。そこで、ルータは、時刻Cから時刻Bの間、帯域保証型通信にベストエフォート型通信を加えたすべての通信について、最大バースト性能でパケットを転送することを許可するよう制御する処理をおこなう。
これにより、帯域保証型通信に遅延を生じさせることなくそれを優先的におこなうとともに、ベストエフォート型通信も可能とする帯域制御を実現することができ、通信帯域の無駄を削減することができる。
つぎに、本実施例に係るルータの機能的構成について説明する。図3は、本実施例に係るルータ30の機能的構成を示す機能ブロック図である。図3に示すルータ30は、パケットが入力された際に、パケットの宛先アドレスを参照し、適切な通信経路にパケットを送信するパケット中継処理をおこなう。
また、このルータ30は、単にパケット中継処理をおこなうだけでなく、各時点での残存トークン量Xと最大バーストトークン量Yとを比較し、その比較結果に基づいて帯域保証型通信に割り当てられた通信回線容量をベストエフォート型通信に割り当てる処理をおこなう。
図3に示すように、このルータ30は、受信インターフェース部31、フロー振り分け部32、送信待ちキュー33、優先制御部341〜34n、帯域制御部351〜35n、トークン量監視部361〜36n、送信制御部37および送信インターフェース部38を有する。
受信インターフェース部31は、パケットを受信するネットワークインターフェースである。フロー振り分け部32は、受信したパケットのヘッダ情報に基づいてパケットを適切な送信待ちキュー33に格納する。
送信待ちキュー33は、受信したパケットを格納するキューである。この送信待ちキュー33は、帯域保証フロー用キュー3301〜330nと、ベストエフォートフロー用キュー3311〜331nとを有している。
ここで、帯域保証フロー用キュー3301とベストエフォートフロー用キュー3311とは1つのVLAN(Virtual LAN)に対応するキューの組を構成し、帯域保証フロー用キュー3302とベストエフォートフロー用キュー3312とは、別のVLANに対応するキューの組を構成し、以下同様に、帯域保証フロー用キュー330nとベストエフォートフロー用キュー331nとは、さらに別のVLANに対応するキューの組を構成している。
そして、各帯域保証フロー用キュー3301〜330nおよびベストエフォートフロー用キュー3311〜331nには、フロー振り分け部32によりVLANごとに帯域保証フローかベストエフォートフローかによって振り分けられたパケットが格納される。
優先制御部341〜34nは、VLANごとに帯域保証フロー用キュー3301〜330nおよびベストエフォートフロー用キュー3311〜331nに格納されているパケットの送信に係る優先度を判定し、優先度の高いパケットから送信をおこなうよう制御する処理をおこなう。
具体的には、優先制御部341〜34nは、帯域保証フロー用キュー3301〜330nに格納されているパケットを帯域制御処理部351〜35nに優先的に転送する。そして、優先制御部341〜34nは、トークン量監視部361〜36nによりベストエフォートフロー用キュー3311〜331nに格納されているパケットを帯域制御処理部351〜35nに転送するよう指示された場合に、ベストエフォートフロー用キュー3311〜331nに格納されているパケットを転送する。
帯域制限処理部351〜35nは、図6で説明したようなトークンバケットを利用して通信帯域の制限処理をおこなう。具体的には、帯域制限処理部351〜35nは、パケットの送信を許可するたびに、トークンバケット内にあるトークン量をパケット送信量に応じて減らして残存トークン量Xを算出し、算出された残存トークン量Xを帯域制限処理部351〜35n内に設けたメモリ(図示せず)に記憶する。
そして、帯域制限処理部351〜35nは、残存トークン量Xが0になったら、パケットの送信を不許可とし、パケットの通信帯域を制限する。また、帯域制限処理部351〜35nは、トークンバケットにトークンを一定周期で追加し、追加後のトークン量を残存トークン量Xとして上記メモリに記憶する。
トークン量監視部361〜36nは、図2で説明したような最大バーストトークン量Yを算出してトークン量監視部361〜36n内に設けたメモリ(図示せず)に記憶しておき、算出した最大バーストトークン量Yと、帯域制限処理部351〜35nに記憶された残存トークン量Xとを比較することにより、トークンバケットに次回トークンが追加される際に未消費のトークンが残存するか否かを判定する処理をおこなう。
このトークン量監視部361〜36nは、未消費のトークンが残存すると判定した場合に、帯域保証フロー用キュー3301〜330nに格納されているパケットおよびベストエフォートフロー用キュー3311〜331nに格納されているパケットを最大バースト性能で転送するよう優先制御部341〜34nを制御する処理をおこなう。
送信制御部37は、適切な通信経路にパケットを送信する処理をおこなう。具体的には、送信制御部37は、パケットの宛先アドレスおよびルーティングテーブル(図示せず)を参照することによりパケットの中継先を判定し、その中継先にパケットを送信する処理をおこなう。送信インターフェース部38は、パケットを送信するネットワークインターフェースである。
つぎに、ルータ30がおこなう帯域制御処理の処理手順について説明する。図4は、ルータ30がおこなう帯域制御処理の処理手順を示すフローチャートである。図4に示すように、まず、ルータ30の帯域制限処理部351〜35nは、ルータ30内に設けられた時計(図3には図示せず)から時刻の情報を取得する(ステップS101)。
そして、帯域制限処理部351〜35nは、トークンバケットにトークンを追加する時刻か否かを調べ(ステップS102)、トークンを追加する時刻でない場合には(ステップS102,No)、ステップS105に移行する。
トークンバケットにトークンを追加する時刻である場合には(ステップS102,Yes)、帯域制限処理部351〜35nは、トークンバケットにトークンを追加する(ステップS103)。
続いて、トークン量監視部361〜36nは、最大バーストトークン量Yを初期値Y_MAXに設定する(ステップS104)。そして、トークン量監視部361〜36nは、トークンバケット内の残存トークン量Xが、最大バーストトークン量Y以上であるか否かを調べる(ステップS105)。
残存トークン量Xが最大バーストトークン量Y以上でない場合には(ステップS105,No)、優先制御部341〜34nは、帯域保証フローのパケットを送信する処理をおこなう(ステップS113)。
そして、帯域制限処理部351〜35nは、トークンバケット内の残存トークン量からパケットの送信量分を減算する(ステップS111)。その後、トークン監視部361〜36nは、最大バーストトークン量Yから所定量ΔYを減算し、ステップS101に移行して、それ以降の処理を継続する。
ステップS105において、残存トークン量Xが最大バーストトークン量Y以上である場合には(ステップS105,Yes)、トークン量監視部361〜36nは、次回トークンバケットにトークンを追加する時点で未消費のトークンが発生すると判定し(ステップS106)、優先制御部341〜34nに対してベストエフォートフローのパケットの送信許可を与える処理をおこなう(ステップS107)。
その後、優先制御部341〜34nは、帯域保証フローの処理があるか否かを調べ(ステップS108)、帯域保証フローの処理がある場合には(ステップS108,Yes)、ステップS113に移行して、帯域保証フローのパケットを送信する処理をおこない、ステップS111以降の処理を継続する。
帯域保証フローの処理がない場合には(ステップS108,No)、優先制御部341〜34nは、ベストエフォートフローの処理があるか否かを調べ(ステップS109)、ベストエフォートフローの処理がある場合には(ステップS109,Yes)、ベストエフォートフローのパケットを送信し(ステップS110)、ステップS111以降の処理を継続する。
ステップS109において、ベストエフォートフローの処理がない場合には(ステップS109,No)、ステップS112に移行して、ステップS112以降の処理を継続する。
上述してきたように、本実施例では、帯域制限処理部351〜35nが、トークンバケットに残存する残存トークン量Xを記憶し、トークン量監視部361〜36nが、記憶された残存トークン量Xと最大バーストトークン量Yとを比較し、優先制御部341〜34nが、その比較結果に基づいて帯域保証型通信に割り当てられた通信回線容量をベストエフォート型通信に割り当てることとしたので、ネットワークの形態にかかわらず、帯域制御を簡単かつ少ない計算量で効率的におこなうことができる。
また、本実施例では、最大バーストトークン量Yを、トークンバケットにトークンが追加されてから次回トークンが追加されるまで、データのバースト転送が継続可能なトークン量であることとしたので、次回トークンバケットにトークンが追加される際に未消費のトークンが残存するか否かを容易に判定し、トークンが残存すると判定された場合にベストエフォート型通信に通信回線容量を割り当てることにより、帯域制御を簡単かつ少ない計算量で効率的におこなうことができる。
また、本実施例では、優先制御部341〜34nが、残存トークン量Xが最大バーストトークン量Yを越えた場合に、最大で最大バーストトークン量Yに対応する通信回線容量をベストエフォート型通信に割り当てることとしたので、次回トークンが追加される際に帯域保証型通信により消費されないトークン量に対応する通信回線容量をベストエフォート型通信に有効に割り当て、帯域制御を簡単かつ少ない計算量で効率的におこなうことができる。
以上本発明にかかる実施例について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成例はこれらの実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても本発明に含まれる。
例えば、帯域制御装置の各機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータに読み込ませ、実行することにより各機能を実現してもよい。
図5は、帯域制御装置の各機能を実現するコンピュータ100のハードウェア構成を示すブロック図である。図5に示すように、このコンピュータ100は、上記プログラムを実行するCPU110と、データを入力する入力装置120と、各種データを記憶するROM130と、演算パラメータ等を記憶するRAM140と、帯域制御装置の機能を実現するためのプログラムを記録した記録媒体200からプログラムを読み取る読取装置150と、ディスプレイ等の出力装置160と、ネットワーク300を介して他のコンピュータとの間でデータの授受をおこなうネットワークインターフェース170とが、バス180で接続された構成となっている。
CPU110は、読取装置150を経由して記録媒体200に記録されているプログラムを読み込んだ後、プログラムを実行することにより、前述した機能を実現する。なお、記録媒体200としては、光ディスク、フレキシブルディスク、CD−ROM、ハードディスク等が挙げられる。また、このプログラムは、ネットワーク300を介してコンピュータ100に導入することとしてもよい。
また、本実施例では、帯域制御装置の例としてルータを取り上げたが、本発明はこれに限定されるものではなく、通信帯域の制御処理をおこなうその他のネットワーク装置にも同様に適用することができる。
また、本実施例では、各時点での残存トークン量と最大バーストトークン量とを比較することにより、帯域保証型通信に割り当てられた通信回線容量をベストエフォート型通信に割り当てることとしたが、本発明はこれに限定されるものではなく、各時点での残存トークン量と最大バーストトークン量以外の所定の基準値とを比較し、次回トークンバケットにトークンが追加される際に未消費のトークンが残存するか否かを判定することとしてもよい。
また、本実施例において説明した各処理のうち、自動的におこなわれるものとして説明した処理の全部または一部を手動的におこなうこともでき、あるいは、手動的におこなわれるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的におこなうこともできる。この他、上記データ中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
また、図示した装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示のように構成されていることを要しない。すなわち、装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
さらに、上記装置にて行なわれる各処理機能は、その全部または任意の一部が、CPUおよび当該CPUにて解析実行されるプログラムにて実現され、あるいは、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現され得る。
(付記1)第1の通信に割り当てられた通信回線容量をトークンバケットを利用して第2の通信に割り当てる帯域制御装置であって、
前記トークンバケットに残存するトークン量を記憶する記憶手段と、
前記記憶手段により記憶されたトークン量と所定の基準量とを比較する比較手段と、
前記比較手段による比較結果に基づいて第1の通信に割り当てられた通信回線容量を第2の通信に割り当てる割当手段と、
を備えたことを特徴とする帯域制御装置。
(付記2)前記所定の基準値は、トークンバケットにトークンが追加されてから次回トークンが追加されるまで、データのバースト転送が継続可能なトークン量であることを特徴とする付記1に記載の帯域制御装置。
(付記3)前記割当手段は、前記トークンバケットに残存するトークン量が前記データのバースト転送が継続可能なトークン量を越えた場合に、最大で前記データのバースト転送が継続可能なトークン量に対応する通信回線容量を第2の通信に割り当てることを特徴とする付記2に記載の帯域制御装置。
(付記4)第1の通信に割り当てられた通信回線容量をトークンバケットを利用して第2の通信に割り当てる帯域制御方法であって、
前記トークンバケットに残存するトークン量を記憶する記憶工程と、
前記記憶工程により記憶されたトークン量と所定の基準量とを比較する比較工程と、
前記比較工程による比較結果に基づいて第1の通信に割り当てられた通信回線容量を第2の通信に割り当てる割当工程と、
を含んだことを特徴とする帯域制御方法。
(付記5)前記所定の基準値は、トークンバケットにトークンが追加されてから次回トークンが追加されるまで、データのバースト転送が継続可能なトークン量であることを特徴とする付記4に記載の帯域制御方法。
(付記6)前記割当工程は、前記トークンバケットに残存するトークン量が前記データのバースト転送が継続可能なトークン量を越えた場合に、最大で前記データのバースト転送が継続可能なトークン量に対応する通信回線容量を第2の通信に割り当てることを特徴とする付記5に記載の帯域制御方法。
(付記7)第1の通信に割り当てられた通信回線容量をトークンバケットを利用して第2の通信に割り当てる帯域制御プログラムであって、
前記トークンバケットに残存するトークン量を記憶する記憶手順と、
前記記憶手順により記憶されたトークン量と所定の基準量とを比較する比較手順と、
前記比較手順による比較結果に基づいて第1の通信に割り当てられた通信回線容量を第2の通信に割り当てる割当手順と、
をコンピュータに実行させることを特徴とする帯域制御プログラム。
(付記8)前記所定の基準値は、トークンバケットにトークンが追加されてから次回トークンが追加されるまで、データのバースト転送が継続可能なトークン量であることを特徴とする付記7に記載の帯域制御プログラム。
(付記9)前記割当手順は、前記トークンバケットに残存するトークン量が前記データのバースト転送が継続可能なトークン量を越えた場合に、最大で前記データのバースト転送が継続可能なトークン量に対応する通信回線容量を第2の通信に割り当てることを特徴とする付記8に記載の帯域制御プログラム。
以上のように、本発明にかかる帯域制御装置、帯域制御方法および帯域制御プログラムは、ネットワークの形態にかかわらず、帯域制御を簡単かつ少ない計算量で効率的におこなうことが必要な帯域制御システムに有用である。
本実施例に係るルータがおこなう帯域制御処理の概念について説明する説明図である。 本実施例に係るルータが未消費トークンの発生を判定する判定処理について説明する説明図である。 本実施例に係るルータ30の機能的構成を示す機能ブロック図である。 ルータ30がおこなう帯域制御処理の処理手順を示すフローチャートである。 帯域制御装置の各機能を実現するコンピュータ100のハードウェア構成を示すブロック図である。 トークンバケットの概念を説明する説明図である。
符号の説明
30 ルータ
31 受信インターフェース部
32 フロー振り分け部
33 送信待ちキュー
3301〜330n 帯域保証フロー用キュー
3311〜331n ベストエフォートフロー用キュー
341〜34n 優先制御部
351〜35n 帯域制限処理部
361〜36n トークン量監視部
37 送信制御部
38 送信インターフェース部

Claims (5)

  1. 第1の通信に割り当てられた通信回線容量をトークンバケットを利用して第2の通信に割り当てる帯域制御装置であって、
    前記トークンバケットに残存するトークン量を記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段により記憶されたトークン量と所定の基準量とを比較する比較手段と、
    前記比較手段による比較結果に基づいて第1の通信に割り当てられた通信回線容量を第2の通信に割り当てる割当手段と、
    を備えたことを特徴とする帯域制御装置。
  2. 前記所定の基準量は、トークンバケットにトークンが追加されてから次回トークンが追加されるまで、データのバースト転送が継続可能なトークン量であることを特徴とする請求項1に記載の帯域制御装置。
  3. 前記割当手段は、前記トークンバケットに残存するトークン量が前記データのバースト転送が継続可能なトークン量を越えた場合に、最大で前記データのバースト転送が継続可能なトークン量に対応する通信回線容量を第2の通信に割り当てることを特徴とする請求項2に記載の帯域制御装置。
  4. 第1の通信に割り当てられた通信回線容量をトークンバケットを利用して第2の通信に割り当てる帯域制御方法であって、
    前記トークンバケットに残存するトークン量を記憶する記憶工程と、
    前記記憶工程により記憶されたトークン量と所定の基準量とを比較する比較工程と、
    前記比較工程による比較結果に基づいて第1の通信に割り当てられた通信回線容量を第2の通信に割り当てる割当工程と、
    を含んだことを特徴とする帯域制御方法。
  5. 第1の通信に割り当てられた通信回線容量をトークンバケットを利用して第2の通信に割り当てる帯域制御プログラムであって、
    前記トークンバケットに残存するトークン量を記憶する記憶手順と、
    前記記憶手順により記憶されたトークン量と所定の基準量とを比較する比較手順と、
    前記比較手順による比較結果に基づいて第1の通信に割り当てられた通信回線容量を第2の通信に割り当てる割当手順と、
    をコンピュータに実行させることを特徴とする帯域制御プログラム。


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