JP2005244390A - ビデオ信号処理装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 本発明は、ビデオ信号処理装置に関し、例えばフォーマット変換等に適用して、動き検出によりフィールド間ライン内挿処理、フィールド内ライン内挿処理を切り換える場合において、簡易な構成により縞模様の発生を有効に回避することができるようにする。
【解決手段】 フレーム間差分S6を1画面中の所定の画素で累計した累計値を所定フィールド離れた対応する累計値と比較し、これらの累計値の差分が所定の判定基準値α以上の場合にはフィールド内ライン内挿処理する。
【選択図】 図1
【解決手段】 フレーム間差分S6を1画面中の所定の画素で累計した累計値を所定フィールド離れた対応する累計値と比較し、これらの累計値の差分が所定の判定基準値α以上の場合にはフィールド内ライン内挿処理する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、ビデオ信号処理装置に関し、例えばビデオ信号のフォーマット変換等に適用することができる。本発明は、フレーム間差分を1画面中の所定の画素で累計した累計値を所定フィールド離れた対応する累計値と比較し、これらの累計値の差分が所定の判定基準値以上の場合にはフィールド内ライン内挿処理することにより、動き検出によりフィールド間ライン内挿処理、フィールド内ライン内挿処理を切り換える場合において、簡易な構成により縞模様の発生を有効に回避することができる。
従来、ビデオ信号処理装置であるフォーマット変換装置等においては、ライン内挿処理によりビデオ信号のサンプリングレートを変換するようになされている。このような処理におけるライン内挿処理においては、例えばLEE, March’81:TV Standards Converters Meeting Needs of Expanded Broadcasting Rangesに紹介されているように、動き検出結果に基づいてライン内挿処理をフィールド内とフィールド間とで切り換え、これにより画質劣化を防止するようになされている。すなわちこの種の処理においては、動きが検出されると、フィールド内ライン内挿処理によりビデオ信号を処理するのに対し、動きが検出されない場合には、フィールド間ライン内挿処理によりビデオ信号を処理するようになされている。また動き検出においては、例えばいわゆるフレーム間差分により検出するようになされている。
しかしながら処理対象であるビデオ信号においては、フェードイン、フェードアウト等の場面で、フレーム間で徐々にビデオ信号の信号レベルが変化しているものの、動き検出によっては動きが検出されない場合がある。このような場合に、単に動き検出結果によりライン内挿処理を切り換えていたのでは、フレーム間ライン内挿処理が選択されて表示画面に横方向の縞模様が発生する問題がある。
すなわち図3は、このような縞模様の発生原因に供する図表である。なお、以下においては、説明の簡略化のために、2ラインを用いたフィールド間ライン内挿処理により、ライン数を5ラインから6ラインに変換する場合について説明する。この図においては、符号A1、A2、A3及び符号B1、B2、B3がそれぞれ前フィールド及び現フィールドにおける対応する各画素であり、符号C1、C2、C3がフィールド間ライン内挿処理によって作成される画素である。
ライン内挿処理においては、この場合、前フィールドの重み付け係数と現フィールドの重み付け係数との加算値が値1となるように内挿比が設定されるものの、ライン数変換においては、内挿処理に係る各ラインによって重み付け係数が異なることになる。これにより内挿処理により生成される内挿フィールドにおいては、ラインによって本来の階調より変化し、これにより横方向に縞模様が発生することになる。この現象は、画面内で階調が徐々に変化している場合はもとより、画面内の階調が一様な場合でも縞模様が発生することになる。なお図3においては、それぞれ矢印に付した1/3等の数字が内挿比である。
この問題を解決する1つの方法として、このような場合にはフィールド内ライン内挿処理を選択するように、動き検出の感度を向上させることが考えられる。すなわち例えばライン数が525本、フィールド周波数が59.94[Hz]のTV方式において、ビデオ信号が8ビットにより構成されている場合に、このビデオ信号が2秒間で255階調から0階調まで変化した場合、1フィールド当たりの変化量は、255階調/120フィールド=2となる。これによりこの場合、フィールド間で1つの画素値が2階調変化した場合に、動き検出するように、動き検出の感度を向上すれば良いことになる。
しかしながらこのように動き検出の感度を向上させると、動き検出が敏感になり過ぎ、ノイズによっても動き検出してしまう問題がある。
LEE, March’81:TV Standards Converters Meeting Needs of Expanded Broadcasting Ranges
LEE, March’81:TV Standards Converters Meeting Needs of Expanded Broadcasting Ranges
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、動き検出によりフィールド間ライン内挿処理、フィールド内ライン内挿処理を切り換える場合において、簡易な構成により縞模様の発生を有効に回避することができるビデオ信号処理装置を提案しようとするものである。
係る課題を解決するため請求項1の発明においては、動き検出結果によりフィールド内ライン内挿処理とフィールド間ライン内挿処理とを切り換えてビデオ信号を処理するビデオ信号処理装置に適用して、ビデオ信号のフレーム間差分を検出する差分演算手段と、フレーム間差分を1画面中の所定の画素で累計して累計値を出力する累計手段と、累計値を所定フィールド期間遅延させて出力する遅延手段と、遅延手段から出力される累計値と、累計手段から出力される対応する画素の累計値とを比較し、累計値の差分が所定の判定基準値以上であるか否かを判断して判断結果を出力する比較手段と、動き検出結果によりフィールド内ライン内挿処理とフィールド間ライン内挿処理とを切り換えてビデオ信号を処理し、判断結果に基づいて、累計値の差分が所定の判定基準値以上の場合にフィールド内ライン内挿処理によりビデオ信号を処理するビデオ信号処理手段とを備えるようにする。
また請求項2の発明においては、請求項1の構成において、累計手段は、フレーム間差分を所定ブロック単位毎に該ブロック内の一部の画素で累計して累計値を出力し、ビデオ信号処理手段は、比較手段の判断結果に基づいて、累計値の差分が所定の判定基準値以上のブロック数をカウントして出力するカウント手段と、カウント手段のカウント結果に基づいて、フィールド内ライン内挿処理によりビデオ信号を処理する処理手段とを備えるようにする。
また請求項3の発明においては、請求項2の構成において、処理手段は、カウント数が所定数に達した場合に、ビデオ信号に対して1画面全体をフィールド内ライン内挿処理するようにする。
また請求項4の発明においては、請求項2の構成において、カウント手段は、ビデオ信号の1画面を分割してなる領域毎に判定基準値以上のブロック数をカウントし、処理手段は、カウント数が所定数に達した領域に対してビデオ信号をフィールド内ライン内挿処理するようにする。
請求項1の構成によれば、動き検出結果によりフィールド内ライン内挿処理とフィールド間ライン内挿処理とを切り換えてビデオ信号を処理するビデオ信号処理装置に適用して、ビデオ信号のフレーム間差分を検出する差分演算手段と、フレーム間差分を1画面中の所定の画素で累計して累計値を出力する累計手段と、累計値を所定フィールド期間遅延させて出力する遅延手段と、遅延手段から出力される累計値と、累計手段から出力される対応する画素の累計値とを比較し、累計値の差分が所定の判定基準値以上であるか否かを判断して判断結果を出力する比較手段と、動き検出結果によりフィールド内ライン内挿処理とフィールド間ライン内挿処理とを切り換えてビデオ信号を処理し、判断結果に基づいて、累計値の差分が所定の判定基準値以上の場合にフィールド内ライン内挿処理によりビデオ信号を処理するビデオ信号処理手段とを備えることにより、1画面中の所定の画素で累計したフレーム間差分値によりフェードイン、フェードアウト等に係る画像の変化を検出してフィールド内ライン内挿処理することができ、動き検出によりフィールド間ライン内挿処理、フィールド内ライン内挿処理を切り換える場合において、簡易な構成により縞模様の発生を有効に回避することができる。
また請求項2の構成によれば、請求項1の構成において、累計手段は、フレーム間差分を所定ブロック単位毎に該ブロック内の一部の画素で累計して累計値を出力し、ビデオ信号処理手段は、比較手段の判断結果に基づいて、累計値の差分が所定の判定基準値以上のブロック数をカウントして出力するカウント手段と、カウント手段のカウント結果に基づいて、フィールド内ライン内挿処理によりビデオ信号を処理する処理手段とを備えることにより、所定ブロック単位毎に該ブロック内の一部の画素で累計したフレーム間差分値によりフェードイン、フェードアウト等に係る画像の変化を検出してフィールド内ライン内挿処理することができ、動き検出によりフィールド間ライン内挿処理、フィールド内ライン内挿処理を切り換える場合において、簡易な構成により縞模様の発生を有効に回避することができる。
また請求項3の構成によれば、請求項2の構成において、処理手段は、カウント数が所定数に達した場合に、ビデオ信号に対して1画面全体をフィールド内ライン内挿処理することにより、画面全体でフェードイン、フェードアウト等に係る画像の変化を確実に検出することができ、簡易な構成により縞模様の発生を有効に回避することができる。
また請求項4の構成によれば、請求項2の構成において、カウント手段は、ビデオ信号の1画面を分割してなる領域毎に判定基準値以上のブロック数をカウントし、処理手段は、カウント数が所定数に達した領域に対してビデオ信号をフィールド内ライン内挿処理することにより、各領域毎にフェードイン、フェードアウト等に係る画像の変化を確実に検出することができ、簡易な構成により縞模様の発生を有効に回避することができる。
本発明によれば、動き検出によりフィールド間ライン内挿処理、フィールド内ライン内挿処理を切り換える場合において、簡易な構成により縞模様の発生を有効に回避することができる。
以下、適宜図面を参照しながら本発明の実施例を詳述する。
(1)実施例の構成
図1は、本発明の実施例1に係るビデオ信号処理装置を示すブロック図である。このビデオ信号処理装置1は、フォーマット変換に適用して、ビデオ信号S1のライン数を変換する。
図1は、本発明の実施例1に係るビデオ信号処理装置を示すブロック図である。このビデオ信号処理装置1は、フォーマット変換に適用して、ビデオ信号S1のライン数を変換する。
このビデオ信号処理装置1において、フィールドメモリ(FM)2は、順次入力されるビデオ信号S1を1フィールドの期間、遅延させてなる遅延ビデオ信号S2を出力する。フィールド間ライン内挿処理回路3は、このフィールドメモリ2の入出力信号S1、S2による連続するフィールドのビデオ信号によりライン内挿の処理を実行し、処理結果であるビデオ信号S3を出力する。これに対してフィールド内ライン内挿処理回路4は、このビデオ信号処理装置1に入力するビデオ信号S1によりライン内挿の処理を実行し、処理結果であるビデオ信号S4を出力する。このビデオ信号処理装置1において、これらフィールド間ライン内挿処理回路3、フィールド内ライン内挿処理回路4は、ライン数の変換に供するように構成され、これによりこのビデオ信号処理装置1では、フィールド間ライン内挿処理によりビデオ信号S3とフィールド内ライン内挿処理によるビデオ信号S4とを同時並列的に生成するようになされている。
フィールドメモリ(FM)5は、フィールドメモリ2から順次出力される遅延ビデオ信号S2から輝度信号を選択的に入力し、この輝度信号をさらに1フィールドの期間、遅延させてなる遅延ビデオ信号S5を出力する。
差分演算回路6は、ビデオ信号S1の輝度信号から対応する遅延ビデオ信号S5を減算し、フレーム間の信号レベル差を示すフレーム間差分信号S6を出力する。なおこのフレーム間差分信号S6の検出にあっては、輝度信号に代えて、又は輝度信号に加えて、色差信号、色信号を使用するようにしてもよく、これらを併用する場合には、さらに一段と縞模様の発生を防止することができる。
絶対値変換回路7は、差分演算回路6から出力されるフレーム間差分信号S6による差分値の絶対値を計算してエッジ制御回路8に出力する。なお絶対値変換回路7は、省略することもできる。
エッジ検出回路9は、ビデオ信号S1の輝度成分よりエッジ領域を検出し、この検出結果をエッジ制御回路8に出力する。エッジ制御回路8は、絶対値変換回路7から出力されるフレーム間差分値をエッジ検出回路9から出力されるエッジ検出結果で補正することにより、エッジの部分でフレーム間差分値を必要に応じて抑圧して出力する。これによりこの実施例においては、エッジによる動きの誤検出を防止するようになされている。なおエッジ検出回路9及びエッジ制御回路8は省略することもできる。
リミッタ回路10は、エッジ制御回路8から出力されるフレーム間差分値を一定の上限値により制限して出力する。この実施例においては、この上限値が4ビットによる最大値である値15に設定され、これによりリミッタ回路10は、値16以上のフレーム間差分値については、値15に設定して出力する。またこのような上限値による制限を上位側4ビットの切り捨てにより実行し、これによりフレーム間差分値のビット数を4ビットに低減して出力する。これによりこの実施例では、以降の処理を簡略化するようになされている。
累計回路11は、リミッタ回路10から出力される4ビットのフレーム間差分値について、所定ブロック内での累計値を計算する。この処理において、累計回路11は、図2に示すように、1画面を水平方向及び垂直方向にそれぞれ4分割して構成される計16個の各領域K1〜K16毎に累計値を計算する。また各領域K1〜K16においては、それぞれ各領域K1〜K16の中心に設けられた8画素×4ラインの検出ブロックMについて、フレーム間差分値を加算することにより、この累計値を計算する。これによりこの実施例においては、1画面に設けられた複数領域毎にフレーム間差分値の累計値を計算するようにして、各領域内の中心に設けた代表点により各領域の累計値を表すようになされ、一画面中の一部の画素である所定の画素で累計値を計算するようになされている。
メモリ回路12は、累計回路11から出力される累計値を順次記録して保持し、4フィールド期間遅延させて出力する。しかしてこのメモリ回路12においては、1検出ブロック当たり4(ビット)×8(画素)×4(ライン)のビット数を4フィールド期間記憶するために、1検出ブロック当たり4(ビット)×8(画素)×4(ライン)×4(フィールド)のメモリ容量で構成されている。
比較回路13は、メモリ回路12から出力される各検出ブロックMの累計値と、累計回路11から出力される4フィールド期間離れた対応する検出ブロックMでの累計値との差分を計算し、この差分値を所定の判定基準値αと比較することにより、検出ブロックMにおけるフレーム間差分値の4フィールド期間での変化を判定する。なお判定基準値αは、オペレータの操作により設定された値が適用され、又は事前に設定された固定値が適用される。これにより比較回路13は、単なるフレーム間差分のみによってはノイズに埋まってしまうような小さな動きを、4フィールド離れたフレーム間差分により検出するようになされている。
この判定において、比較回路13は、比較結果が判定基準値α以上の場合には値1を出力し、これに対して比較結果が判定基準値αよりも小さい場合は値0を出力する。
カウンタ回路14は、比較回路13から出力される判定結果をカウントし、その結果得られるカウント値を所定の判定基準値βにより判定することにより、動き検出信号を出力する。この処理においてカウンタ回路14は、図2に示すように、画面を左右に2分割してなる各領域P1、P2毎に比較回路13から出力される判定結果をカウントする。またこれら領域P1、P2に設けられた全領域で比較回路13から出力される判定結果が値1の場合、すなわち各々カウント値が値8の場合、各領域P1、P2毎にそれぞれ動き検出信号を出力する。これによりこの実施例においては、さらにフェードイン、フェードアウト等に係る画像の変化を確実に検出することができるようになされている。
動き検出回路17は、絶対値変換回路7から出力される絶対値化されたフレーム間差分信号を所定の判定基準により判定することにより、ビデオ信号S1を動き検出して動き検出結果を判定回路15に出力する。
判定回路15は、カウンタ回路14から出力される動き検出信号により動き検出回路17から出力される動き検出結果を補正して荷重加算回路16に出力する。具体的に、判定回路15は、動き検出回路17から出力される動き検出結果で何ら動き検出されていない場合、すなわちビデオ信号S1が静止画であるとの動き検出結果が得られている場合に、カウンタ回路14から動き検出信号が出力されている場合、静止画であるとの動き検出結果を動画の動き検出結果に補正して出力する。これに対して動き検出回路17から出力される動き検出結果でビデオ信号S1が静止画であるとの動き検出結果が得られている場合に、カウンタ回路14から動き検出信号が出力されていない場合、静止画であるとの動き検出結果をそのまま出力する。また動き検出回路17から出力される動き検出結果でビデオ信号S1が動画であるとの動き検出結果が得られている場合には、判定回路15は、カウンタ回路14から動き検出信号が出力されている場合、及び動き検出信号が出力されていない場合のいずれにおいても、動画であるとの検出結果をそのまま出力する。
これにより判定回路15においては、動き検出回路17から出力される動き検出結果でビデオ信号S1が静止画であるとの動き検出結果が得られている場合であって、かつカウンタ回路14から動き検出信号が出力されている場合においてのみ、動き検出回路17の動き検出結果を補正して出力するようになされている。
荷重加算回路16は、判定回路15から出力される各領域P1、P2毎の動き検出結果に基づいて、各領域P1、P2毎にフィールド間ライン内挿処理結果S3、フィールド内ライン内挿処理結果S4を選択出力する。この処理において、荷重加算回路16は、これらフィールド間ライン内挿処理結果S3、フィールド内ライン内挿処理結果S4を重み付け加算して出力するようにして、この重み付け加算に供する重み付け係数の切り換えにより、これらフィールド間ライン内挿処理結果S3、フィールド内ライン内挿処理結果S4の切り換えの際に、この重み付け係数を徐々に変化させ、これによりこれら内挿処理の切り換えにおける違和感を解消するようになされている。
これによりこの実施例において、差分演算回路6は、ビデオ信号のフレーム間差分を検出する差分演算手段を構成し、累計回路11は、フレーム間差分を1画面中の所定の画素で累計して累計値を出力する累計手段を構成し、メモリ回路12は、累計値を所定フィールド期間遅延させて出力する遅延手段を構成し、比較回路13は、遅延手段から出力される累計値と、累計手段から出力される対応する画素の累計値とを比較し、累計値の差分が所定の判定基準値以上であるか否かを判断して判断結果を出力する比較手段を構成し、フィールド間ライン内挿処理回路3、フィールド内ライン内挿処理回路4、カウンタ回路14、判定回路15、荷重加算回路16は、動き検出結果によりフィールド内ライン内挿処理とフィールド間ライン内挿処理とを切り換えてビデオ信号を処理し、判断結果に基づいて、累計値の差分が所定の判定基準値以上の場合にフィールド内ライン内挿処理によりビデオ信号を処理するビデオ信号処理手段を構成するようになされている。
(2)実施例の動作
以上の構成において、このビデオ信号処理装置1において、ビデオ信号S1は、フィールドメモリ2により1フィールドの期間遅延されて遅延ビデオ信号S2が生成される。ビデオ信号処理装置1では、これらビデオ信号S1及び遅延ビデオ信号S2がフィールド間ライン内挿処理回路3に入力されてライン内挿処理に供され、フィールド間ライン内挿処理によるビデオ信号S3が生成される。また遅延ビデオ信号S2が直接フィールド内ライン内挿処理回路4により処理されてフィールド内ライン内挿処理によるビデオ信号S4が生成され、これらビデオ信号S3及びS4が動き検出回路17による動き検出結果により荷重加算回路16より選択出力される。
以上の構成において、このビデオ信号処理装置1において、ビデオ信号S1は、フィールドメモリ2により1フィールドの期間遅延されて遅延ビデオ信号S2が生成される。ビデオ信号処理装置1では、これらビデオ信号S1及び遅延ビデオ信号S2がフィールド間ライン内挿処理回路3に入力されてライン内挿処理に供され、フィールド間ライン内挿処理によるビデオ信号S3が生成される。また遅延ビデオ信号S2が直接フィールド内ライン内挿処理回路4により処理されてフィールド内ライン内挿処理によるビデオ信号S4が生成され、これらビデオ信号S3及びS4が動き検出回路17による動き検出結果により荷重加算回路16より選択出力される。
このビデオ信号処理装置1では、このようなフィールド間ライン内挿処理、フィールド内ライン内挿処理に供する遅延ビデオ信号S2が、フィールドメモリ5によりさらに1フィールド遅延されてビデオ信号S1に対して1フレーム遅延してなる遅延ビデオ信号S5が生成され、これらビデオ信号S1及び遅延ビデオ信号S5間で、輝度信号によるフレーム間差分信号S6が生成される。またこのフレーム間差分信号S6は、絶対値変換回路7で絶対値に変換された後、累計回路11により検出ブロックM毎に累計されて出力される。この累計値は、メモリ回路12で記録されて保持され、4フィールド期間後に読み出されて累計回路11から出力される4フィールド後の対応する検出ブロックMの累計値と比較される。これにより単なるフレーム間差分のみによってはノイズに埋まってしまうような小さな動きも、4フィールド期間離れたフレーム間差分の累計値の比較により検出される。
さらに比較回路13では、4フィールド離れた検出ブロックMの累計値の差分が判定基準値α以上であるか否かが判断され、判断結果がカウント回路14に出力される。カウント回路14では、判定基準値α以上の検出ブロックMの数がカウントされる。このカウント結果により画面全体がフェードイン、フェードアウトしているか否かを検出することができる。すなわち4フィールド期間離れた累計値にあっては、例えばフェードインのようにビデオ信号S1の信号レベルが画面全体で一様に立ち上がっている場合、画面内の全てのブロックである領域K1〜K16において、それぞれ設けられた検出ブロックMで正のほぼ一定値に立ち上がるのに対し、フェードアウトのように、ビデオ信号S1の信号レベルが画面全体で一様に立ち下がっている場合、画面全体で負のほぼ一定値に立ち下がる。
これによりカウント回路14では、カウント結果が所定の判定基準値βにより判断され、判定基準値βに達した場合には、フェードイン、フェードアウト等が検出されて動き検出信号が出力される。この実施例の場合、画面を左右に2分割してなる領域P1、P2毎にカウントするようになされていることにより、判定基準値βは各領域P1、P2の検出ブロック数である値8に設定されている。これによりこのカウント結果により領域P1内の全ての検出ブロックMで累計が判定基準値α以上に変化している場合には、領域P1でのフェードイン、フェードアウトが検出され、また領域P2内の全ての検出ブロックMで累計が判定基準値α以上に変化している場合には、領域P2でのフェードイン、フェードアウト等が検出されて動き検出信号が出力される。
これによりビデオ信号処理装置1では、この判定結果により出力される動き検出信号により動き検出回路17の動き検出結果が補正されて、フレーム間差分が小さい場合でも、このフレーム間差分が画面の領域P1、P2で一様に立ち上がっている場合、又は立ち下がっている場合には、動き検出回路17の動き検出では静止画と判定されるようなフェードイン、フェードアウト等が検出される。これによりこのような場合には、フィールド内ライン内挿処理によりライン内挿するように、荷重加算回路16が制御され、縞模様の発生が有効に回避される。
このような処理につき、このビデオ信号処理装置1では、画面内の各領域K1〜K16においてそれぞれの一部である8画素×4ラインの検出ブロックM毎にフレーム間差分の累計を計算して4フィールド期間遅延させ、4フィールド後の対応する検出ブロックMの累計と比較するようにしたことにより、1画面中の一部の画素である各検出ブロックMの分だけ累計値を4フィールド期間遅延させることができる容量のメモリ回路12を用いればよく、全画素分のフレーム間差分の累計値を遅延させる場合に比して、メモリ回路12の容量を小さくすることができ、また演算量もこの分低減することができる。
(3)実施例の効果
以上の構成によれば、フレーム間差分を1画面中の所定の画素で累計した累計値を所定フィールド離れた対応する累計値と比較し、これらの累計値の差分が所定の判定基準値α以上の場合にはフィールド内ライン内挿処理することにより、動き検出によりフィールド間ライン内挿処理、フィールド内ライン内挿処理を切り換える場合において、簡易な構成により縞模様の発生を有効に回避することができる。
以上の構成によれば、フレーム間差分を1画面中の所定の画素で累計した累計値を所定フィールド離れた対応する累計値と比較し、これらの累計値の差分が所定の判定基準値α以上の場合にはフィールド内ライン内挿処理することにより、動き検出によりフィールド間ライン内挿処理、フィールド内ライン内挿処理を切り換える場合において、簡易な構成により縞模様の発生を有効に回避することができる。
またフレーム間差分を所定ブロック単位毎に該ブロック内の一部の画素で累計して累計値を算出し、所定フィールド離れた対応する画素の累計値と比較して累計値の差分が所定の判定基準値α以上であるブロック数が所定数βに達した場合にフィールド内ライン内挿処理するようにしたことにより、各ブロック内の一部の画素を代表点としてフィールド内ライン内挿処理するか否かを判断することができ、この分簡易な構成により縞模様の発生を有効に回避することができる。
また画面を分割してなる各領域P1、P2毎に累計値の差分が所定の判定基準値α以上であるブロック数をカウントし、このカウント結果に基づいて各領域P1、P2毎にフィールド内ライン内挿処理するようにしたことにより、各領域P1、P2毎にフェードイン、フェードアウト等に係る画像の変化を確実に検出することができ、簡易な構成により縞模様の発生を有効に回避することができる。
この実施例に係るビデオ信号処理装置では、図1について上述した、1画面を2分割してなる領域P1、P2毎に累計値の差分が判定基準値α以上となる検出ブロック数をカウントし、このカウント結果に基づいて領域P1、P2毎にフィールド内ライン内挿処理する構成に代えて、画面全体で累計値の差分が判定基準値α以上の検出ブロック数をカウントし、このカウント結果に基づいて画面全体でフィールド内ライン内挿処理する構成が異なる点を除いて、実施例1について上述したビデオ信号処理装置1と同一に構成される。
すなわちカウンタ回路14は、比較回路13から出力される判定結果を画面全体についてカウントし、その結果得られるカウント値を所定の判定基準値βにより判定することにより、動き検出信号を出力する。この実施例の場合、1画面を16分割してなる領域K1〜K16毎に検出ブロックMが設定されていることにより、判定基準値βは値16に設定される。判定回路15は、カウンタ回路14から出力される動き検出信号により動き検出回路17から出力される動き検出結果を画面全体について補正して荷重加算回路16に出力する。
これによりこの実施例においては、実施例1に係るビデオ信号処理装置1に比して、画面全体でフェードイン、フェードアウト等を検出してフィールド内ライン内挿処理するようになされている。
この実施例によれば、画面全体で累計値の差分が所定の判定基準値α以上であるブロック数をカウントし、このカウント結果に基づいて画面全体でフィールド内ライン内挿処理するようにしたことにより、画面全体でフェードイン、フェードアウト等に係る画像の変化を確実に検出することができ、簡易な構成により縞模様の発生を有効に回避することができる。
なお上述の実施例1及び実施例2においては、8画素×4ライン毎にフレーム間差分の累計を算出する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、他の種々の大きさのブロック単位でフレーム間差分を累計するようにしてもよい。
また上述の実施例1においては、1画面を左右に2分割してなる領域P1、P2毎に累計値をカウントしてこの領域P1、P2毎にフィールド間ライン内挿処理、フィールド内ライン内挿処理を切り換える場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば上下に分割する等、種々の分割方法を適用することができ、また分割数も種々適用することができる。
また上述の実施例1及び実施例2においては、累計値のカウント数が最大値(実施例1の場合値8、実施例2の場合値16)となった場合にフィールド内ライン内挿処理を選択する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、要は領域P1、P2内又は画面全体の検出ブロック数の大半を占める数を適用すればよい。
また上述の実施例1及び実施例2においては、1画面を16分割してなる各領域毎に検出ブロックMを設ける場合について述べたが、本発明はこれに限らず、他の種々の分割数を適用することができる。
また上述の実施例1及び実施例2においては、4フィールド期間離れたフレーム間差分の累計値を比較する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、要は複数フィールド離れた累計値を比較するようにすればよい。
本発明は、ビデオ信号処理装置に関し、例えばビデオ信号のフォーマット変換に適用することができる。
1……ビデオ信号処理装置、2、5……フィールドメモリ、3……フィールド間ライン内挿処理回路、4……フィールド内ライン内挿処理回路、6……差分演算回路、11……累計回路、12……メモリ回路、13……比較回路、14……カウンタ回路、15……判定回路、16……荷重加算回路、17……動き検出回路
Claims (4)
- 動き検出結果によりフィールド内ライン内挿処理とフィールド間ライン内挿処理とを切り換えてビデオ信号を処理するビデオ信号処理装置において、
前記ビデオ信号のフレーム間差分を検出する差分演算手段と、
前記フレーム間差分を1画面中の所定の画素で累計して累計値を出力する累計手段と、
前記累計値を所定フィールド期間遅延させて出力する遅延手段と、
前記遅延手段から出力される累計値と、前記累計手段から出力される対応する画素の累計値とを比較し、累計値の差分が所定の判定基準値以上であるか否かを判断して判断結果を出力する比較手段と、
前記動き検出結果により前記フィールド内ライン内挿処理と前記フィールド間ライン内挿処理とを切り換えて前記ビデオ信号を処理し、前記判断結果に基づいて、前記累計値の差分が前記所定の判定基準値以上の場合に前記フィールド内ライン内挿処理により前記ビデオ信号を処理するビデオ信号処理手段と
を備えることを特徴とするビデオ信号処理装置。 - 前記累計手段は、
前記フレーム間差分を所定ブロック単位毎に該ブロック内の一部の画素で累計して前記累計値を出力し、
前記ビデオ信号処理手段は、
前記比較手段の判断結果に基づいて、前記累計値の差分が前記所定の判定基準値以上のブロック数をカウントして出力するカウント手段と、
前記カウント手段のカウント結果に基づいて、前記フィールド内ライン内挿処理により前記ビデオ信号を処理する処理手段と
を備えることを特徴とする請求項1に記載のビデオ信号処理装置。 - 前記処理手段は、
前記カウント数が所定数に達した場合に、前記ビデオ信号に対して1画面全体を前記フィールド内ライン内挿処理する
ことを特徴とする請求項2に記載のビデオ信号処理装置。 - 前記カウント手段は、
前記ビデオ信号の1画面を分割してなる領域毎に前記判定基準値以上のブロック数をカウントし、
前記処理手段は、
前記カウント数が所定数に達した前記領域に対して前記ビデオ信号を前記フィールド内ライン内挿処理する
ことを特徴とする請求項2に記載のビデオ信号処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004048961A JP2005244390A (ja) | 2004-02-25 | 2004-02-25 | ビデオ信号処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004048961A JP2005244390A (ja) | 2004-02-25 | 2004-02-25 | ビデオ信号処理装置 |
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2004
- 2004-02-25 JP JP2004048961A patent/JP2005244390A/ja active Pending
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